JP3679305B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば冷凍機や空気調和機の冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機に係わり、特に、電動機部の巻線に対する絶縁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば冷凍機や空気調和機に用いられる圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する固定子と回転子を備えた電動機部とから構成される。
【0003】
上記電動機部において、冷凍サイクル運転の省エネルギおよび快適性を追求すべく、2極あるいは4極三相の巻線が施され、インバータ電源で駆動されるものが多用される傾向にある。
【0004】
たとえば、特開平10−288180号公報においては、冷媒圧縮機の電動機部についての技術が開示されている。ここでは、電動機部を構成する固定子として、固定子鉄心を構成するティース部に絶縁部材(コイルボビンとも呼ばれる)を嵌め込み、この絶縁部材を介してティース部に巻線を施す、いわゆる集中巻きと呼ばれる方式が採用されている。
【0005】
一方、特願平11−227539号には、絶縁部材をモールドする際の樹脂注入口(ゲート)の位置と数量、樹脂モールド素材の選択および具体的な材料特性、内側鍔部と巻き胴部との交差するコーナー部のR形状、適用される冷媒と冷凍機油の組み合せなどの技術が開示されている。
【0006】
すなわち、上記絶縁部材は、断面矩形状のティース部に嵌め込まれる矩形枠体からなる胴部と、この胴部の内周縁と外周縁とに沿って一体的に設けられる内側鍔部および外側鍔部とからなる。
【0007】
このような絶縁部材をモールド成形するのにあたって、樹脂注入口を備えたモールド金型は、固定側金型に内側鍔部と外側鍔部が構成され、可動側金型に胴部のティース絶縁部が掘り込まれて、内外鍔部と胴部を構成する巻き胴部とティース絶縁部が一体形成される。
【0008】
このため、個々の製品形状に対応した絶縁部材をモールド成形するための金型が用いられ、固定側金型と可動側金型との分割面(パーティング面)は、巻き胴部とティース絶縁部が交差する近傍に構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、絶縁部材の胴部の巻き胴部とティース絶縁部が交差するコーナー部において、巻線が巻回される際の張力で絶縁部材と巻線が強く接触してしまい、巻線絶縁被膜の損傷や、巻線の押圧による絶縁部材の損傷(圧縮窪み)などが生じ易い。そして、このため巻線の絶縁不良や、着磁工程時にかかる大きな力により絶縁部材の損傷箇所を起点とする内側鍔部の折損があった。
【0010】
また、絶縁部材のティース絶縁部は薄肉のためにモールド金型からの取り出し(離型)が困難で、上記巻き胴部とティース絶縁部が交差するコーナー部でのクラック発生により、絶縁部材の絶縁不良があった。さらに、固定側金型と可動側金型との合せ面(パーティング面)の隙間で生じたバリによって、巻線の絶縁被膜を損傷する問題があった。
【0011】
また、固定子鉄心と回転子の厚みだけを変更した電動機部においても、一体形の絶縁部材はティース絶縁部の長さが決まっていて、同一形状寸法の絶縁部材をそのまま用いることができなかった。
【0012】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、高い信頼性と生産性に優れる電動機を備えた冷媒圧縮機を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため本発明の冷媒圧縮機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する固定子および回転子とから構成される電動機部を備えた冷媒圧縮機において、上記固定子は、円環状継鉄であるヨーク部に一体に複数個のティース部を放射状に設置し、各々のティース部に絶縁部材を介して巻線を巻装してなり、上記絶縁部材は、樹脂モールド成形品であり、内側鍔部と外側鍔部、およびこれら内,外側鍔部を連結し巻線が巻装される胴部とから構成され,上記胴部のコーナー部に、上記巻線の線径の1/2以上かつ4倍以下の半径のR面取りを設けたことを特徴とする。
【0022】
以上のごとき課題を解決する手段を採用することにより、巻線の絶縁被膜と絶縁部材の損傷が改善され、絶縁不良や着磁した際の絶縁部材の折損を防止でき、固定子鉄心厚みの異なる製品にも同一形状の絶縁部材を採用できて生産性が向上し、信頼性の向上に繋げられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1に示す、1は密閉形の冷媒圧縮機であり、2はアキュムレータである。冷媒圧縮機1は、密閉ケース3内の下部に圧縮機構部4が設けられ、上部には電動機部5が設けられる。これら圧縮機構部4と電動機部5とは回転軸6を介して連結される。
【0025】
上記電動機部5は、密閉ケース3の内面に固定された固定子8と、この固定子8の内側に所定の隙間を介して配置され、かつ上記回転軸6が介挿される回転子9とから構成される。
【0026】
上記圧縮機構部4は、回転軸6の下部に仕切り板10を介して上下に配設された2つのシリンダ11A,11Bを備えている。上部シリンダ11Aは、その上面部が主軸受12に取付固定される。下部シリンダ11Bの下面部には副軸受13が取付固定される。
【0027】
シリンダ11A,11Bの上下面は、上記仕切り板10および主軸受12と副軸受13で区画され、その内部にシリンダ室15a,15bが形成される。それぞれのシリンダ室15a,15bには、回転軸6の回転にともなってローラを偏心回転駆動するとともに、ベーンによってシリンダ室を高圧側と低圧側に仕切る、いわゆるロータリ式圧縮機構16A,16Bが構成される。両シリンダ11A,11B内のシリンダ室15a,15bは、それぞれ導通管17a,17bを介して上記アキュームレータ2に連通される。
【0028】
一方、上記密閉ケース3の上面部には吐出冷媒管19が接続され、図示しない凝縮器に連通される。上記アキュームレータ2の上面部には吸込み冷媒管21が接続され、図示しない蒸発器に連通される。上記凝縮器と上記蒸発器との間には膨張機構が接続されていて、冷媒圧縮機1−凝縮器−膨張機構−蒸発器を介して上記アキュームレータ2に順次連通する冷凍サイクルが構成される。
【0029】
図2(a)(b)は、上記電動機部5の平面視と正面視の図であり、固定子8の内側に回転子9が配置される。上記固定子8は、円環状継鉄であるヨーク部32と、このヨーク部の内側に所定間隔を存して放射状に設置される複数(6個)のティース部33とから構成され、鋼板を積層してなる固定子鉄心30備えている。
【0030】
上記ティース部33は、後述するように絶縁部材40で覆われていて、この絶縁部材を介して巻線31が施されている。なお、図2(a)において絶縁部材40を省略して巻線31を示し、図2(b)において固定子鉄心30の上下端面から絶縁部材40の一部が突出する状態を示す。
【0031】
上記固定子8におけるスロット(ティース部33)の数を6個とし、かつ上記回転子9の極数を4極に設定するよう、固定子鉄心30に対する巻線31が施されている。
【0032】
上記回転子9は、ヨーク部35と、このヨーク部35内に埋設される複数(4個)の永久磁石36からなる。上記永久磁石36は無着磁の状態で組み立てられ、電動機部5として組み立てられたあと着磁化される。
【0033】
図3に、6個のティース部33に対し、それぞれの上部側と下部側から嵌め込まれる単体タイプの絶縁部材40Aを示していて、これら絶縁部材は全部で12個用意される。
【0034】
上記絶縁部材40Aは、内側鍔部Aと外側鍔部Bおよび、これら内外側鍔部A,B相互を連結する胴部Cとから構成される。特に、胴部Cを断面にした状態でほぼコ字状に形成されていて、組み立てられたとき上記ティース部33の端面に密接する部分を巻き胴部cと呼び、この巻き胴部の両端に一体に設けられ上記ティース部33の両側面に沿う一対の面をティース絶縁部d,dと呼び、fはこれらティース絶縁部dの先端である。
【0035】
同図の、▲1▼〜▲4▼の×印は、絶縁部材40をモールド成形する際の樹脂注入口であるゲートの位置を示していて、上記内側鍔部Aと外側鍔部Bとの少なくともいずれか一方に対向して設けられる。
【0036】
また、図4に示すような絶縁部材40Bであってもよい。この絶縁部材40Bの場合は、6個全てのティース部33に亘って、かつ上部側から嵌め込まれる上部側絶縁部材40Baと下部側から嵌め込まれる下部側絶縁部材40Bbとからなる全体タイプであって、したがって2個あればよい。
【0037】
図5(a)は、全体タイプの絶縁部材40Bを構成する、上記ティース部33の上部側から嵌め込まれる上部側絶縁部材40Baの平面視を示し、同図(b)に同図(a)のb−b断面を示す。
【0038】
図6(a)は、全体タイプの絶縁部材40Bを構成する、上記ティース部33の下部側から嵌め込まれる下部側絶縁部材40Bbの平面視を示し、同図(b)に同図(a)のb−b断面を示す。図7は、全体タイプの絶縁部材40Bであって、そのうちの上部側絶縁部材40Baの斜視図である。
【0039】
上,下部側絶縁部材40Ba,40Bbは、図5(a)、図6(a)および図7に示すように、内側鍔部Aと外側鍔部Bおよび、これら内外側鍔部A,B相互を連結する胴部Cとから構成される。
【0040】
特に、図5(b)、図6(b)に示すように、上記胴部Cを断面にした状態で、上記ティース部33の一端面に密接する面を巻き胴部cと呼び、ティース部の両側面に沿う対向する面をティース絶縁部dと呼び、fはティース絶縁部dの先端をなす。
【0041】
先に説明した絶縁部材40(詳しくは、40A,40B 以下同)において、詳細は図5(b)と図6(b)に示すように、巻き胴部cとティース絶縁部dの境目をなすコーナー部41に、上記巻線31の線径の1/2以上のR面取りを設けたことを特徴としている。
【0042】
以上の絶縁部材40の効果を確認するために、コーナー部41のR面取りの大きさを種々変えた絶縁部材に巻線を施し、この巻線の絶縁被膜の損傷程度と、巻線断面の変形状態と、コーナー部における窪み変形、および着磁後の内側鍔部Aの折損状態などを評価した。
【0043】
具体的に、絶縁部材40を固定子鉄心30を構成するティース部33に嵌め込んだうえで巻線31を巻回する巻線作業は、一定のテンションと巻速度を設定して行われる。このとき、絶縁部材40の内側鍔部Aにかかる荷重は50〜100kgfである。
【0044】
また、絶縁部材40A,40Bの素材として、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)材が選択されている。
【0045】
巻線31の線径はφ1.0mmであり、図8(b)に示すように、コーナー部41のR面取りを、R:0.1、R:0.3、R:0.5、R:1.0、R:2.0(mm)の5種類で実施した。
【0046】
図9(a)〜(d)は、上記条件で得られた評価の詳細を説明している。すなわち、図9(a)において、巻線後の巻線31を被覆する絶縁被膜42の破損態観察をなした。図9(b)において、巻線後の巻線31の、はじめの線径に対する変形量を測定した。図9(c)において、絶縁部材40のコーナー部41の窪み量を測定し、同図(g)に図9(c)のg−g断面を示す。図9(d)において、着磁後の内側鍔部A根元でのクラック有無を確認した。
【0047】
以上の4項目での評価を実施し、以下の表1に、評価結果をまとめた。なお、巻線後の巻線変形と、コーナー部41の窪みは、表1の▲3▼R:0.5(mm)の仕様を1.0としたときの相対値で示している。
【0048】
【表1】
【0049】
以上の結果から、▲3▼から▲5▼の仕様によれば、巻線31表面の絶縁被膜42の破損が無く、巻線31と絶縁部材40の変形が小さくてすむ。また、着磁後の内側鍔部Aの根元にクラック発生が無いことが分かった。
【0050】
一方、▲1▼と▲2▼の仕様によれば、R面取り寸法が小さいために、上記コーナー部41で応力集中を受け、絶縁被膜42の破損と、巻線31の変形があり、かつコーナー部41での窪みが大となる。さらに、着磁の際に内側鍔部Aが回転子9側に倒れようとする力に対して窪み部に応力集中し、この窪みが起点となってクラックが発生することが分かった。
【0051】
つまり、R面取りを線径の1/2(0.5部)以上に設定することによって、巻線時の応力集中を緩和して、信頼性を高められる。ただし、必要以上にR面取りを大きくすると、コーナー部41の厚みが薄くなり、絶縁部材40の強度低下を招くため、R面取りは線径の1/2から4倍の範囲が好ましい。
【0052】
図10に示すような構成であってもよい。
ここでは、絶縁部材40を構成する胴部Cにおける巻き胴部cの表面が緩やかな凸面状をなす凸部44に形成されている。上記凸部44は、巻線31を巻回する際に接触する高さ(凸高さ)を有している。
【0053】
先に図8(a)に示すように、通常構成では、巻き胴部cと巻線31との間に巻線隙間43ができて、そのためコーナー部41に応力が集中してしまう。ところが、図10に示す凸部44を形成することによって、凸部が巻線31の張力の一部を受け、先に説明したような巻線隙間が生じることがない。したがって、コーナー部41に対する巻線31の接触力が緩和し、かつ巻線の絶縁被覆42の損傷を防止し、コーナー部41の窪みを防止できる。
【0054】
上記凸部44は、巻き胴部cの両側コーナー部41相互間の距離と、コーナー部41のR形状や、巻線31の線径および弾性力と、巻線31の張力などの諸条件によって設定されるが、巻線31と絶縁部材40の接触長さが長いほど効果が大きい。
【0055】
なお、凸部44の断面形状として、図10に示すような全面に亘って緩やかな円弧状が好ましいが、これに限定されるものではなく、図11(a)に示すような中央部のみの凸部44aであってもよく、逆に、図11(b)に示すように中央部を凹陥形成し、その両側を凸部44bとしても、同様の効果が得られる。
【0056】
また、図12および図13に示すように、ここでは、図12に示すように、ティース絶縁部dの先端fで、かつこの先端の基部側の厚みT1と、上記コーナー部41の厚みT2との関係を、T1>T2に設定した。
【0057】
以上の寸法設定をなしたうえで、図13に示すように、上部側絶縁部材40Baと下部側絶縁部材40Bbを嵌め込む。これら絶縁部材の先端f相互を重ね合わせた重ね代fが互いに接触することによって、重ね代同士が押さえ付けられ、この重ね代f間の隙間を埋めることから、絶縁特性が向上する。
【0058】
先に説明したT1>T2の関係によって、特にT1が巻線31を巻回したときの接触厚みとなる。すなわち、この厚みT1を有することによって、巻線31の張力の一部を受け、コーナー部41に対する巻線の接触力を緩和して、上述した凸部44と同様の効果が得られる。なお、巻き胴部cの断面形状として、上記凸部44と同じ緩やかな円弧状の面とすれば、さらに有効となる。
【0059】
さらに、図12および図13に示す構成であってもよい。すなわち、先に、図10でも説明したように巻き胴部cの凸部44の厚さTcと、ティース絶縁部dの先端f基端側厚みT1の関係が、Tc>T1に設定される。
【0060】
これは、上部側絶縁部材40Baと下部側絶縁部材40Bbとのコーナー部41相互間の距離が巻き胴部cの両側コーナー部41相互間の距離より長いことから、T1が小さくても巻線31は十分に接触できる。
【0061】
一方、巻き胴部cの厚みTcは、絶縁部材コーナー部41のR面取りを大きく取るためと、上記コーナー部41間の距離が短いために凸部44の高さを高くすることが必要なことから、Tcは厚くなければならない。そのため、Tc>T1の設定によって、さらに効果が発揮される。
【0062】
なお、再び図1および図2(a)に示すように、上記電動機部5としての直流モーターでは、回転子9の永久磁石36に対して組立て時に着磁の必要がある。ただし、この着磁の際に、着磁電流が固定子8の巻線31に流れて、巻線31の電磁力により絶縁部材40の鍔部に変形が生じことがある。
【0063】
このとき、絶縁部材40に形成される窪みが起点となってクラックが発生していたが、表1の結果に示すように、上述の特性を備えた絶縁部材40を採用することにより、電磁力による割れを防止して良好な結果を得た。
【0064】
さらに、別の手段を、図14(a)〜(c)と、図15(a)(b)に示している。
はじめに、図15から説明すると、同図(a)は射出成形加工の概略構成であり、射出成形加工機60と、モールド金型46と、モールド金型を構成する可動側金型47および固定側金型48と、各金型47,48の分割面49(パーティング面)などを示している。同図(b)は、上記モールド金型46のみを拡大して示している。
【0065】
上記射出成形加工機60による射出成形加工から説明すると、射出成形加工機60に接続されるホッパー63へ樹脂素材を投入する。加工機のシリンダ61内ではスクリュー62が回転し、ホッパー63に投入した樹脂素材を先端側へ送る。この途中で、シリンダ61の肉厚内に埋設されるヒーターHにより、投入された樹脂素材が加熱溶融される。上記スクリュー62の回転後退で溶融した弗素樹脂が先端側に溜められ、かつスクリュー62の直進で溶融弗素樹脂がモールド金型46へ注入される。
【0066】
モールド金型46においては、溶融樹脂が冷やされ固化する温度に設定されている。加工機60からモールド金型46を構成する固定側金型48の注入路53を介して注入された溶融樹脂は、ゲートである注入口54からキャビティ内に導かれ、ここで集溜し、かつ所定の時間設定にもとづいて冷却固化して絶縁部材40が成形されることとなる。なお、上記ゲートである注入口54の位置は、胴部Cのうちの内側鍔部Aもしくは外側鍔部Bの、少なくともいずれか一方に設けている。
【0067】
キャビティ内で溶融樹脂が冷却され固化したタイミングをとって可動側金型47が後退駆動され、分割面49の位置で可動側金型47と固定側金型48が分割される。その際、注入口54は成形された絶縁部材40と切り離される。
【0068】
可動側金型47に残った絶縁部材40に対して、突き出しプレート52が前進し、ここに設けられる突き出しピン50が絶縁部材40を押し出してモールド金型46から取り出す。
【0069】
さらに説明すると、同図(b)に示すように、上記固定側金型48は第1の分割金型48aと第2の分割金型48bとに分割化されていて、これら分割金型48a,48bを互いに開くことによって上記注入路53を取り出せる。
【0070】
そして、これら分割金型48a,48bから上記絶縁部材40と注入路53にある冷却固化した樹脂を取り除いたあとに、可動側金型47と固定側金型48を閉じ、再度同じ工程を繰り返すこととなる。
【0071】
図14(a)〜(c)は、ティース絶縁部dを構成する部分の金型分割面49の状態を示す一部断面図である。ティース絶縁部dの先端eに相当する位置に分割面49が設けられている。
【0072】
ティース絶縁部dの厚み方向の形状として、図14(b)に示される固定側金型48と可動側金型47の分割と、図14(c)に示される絶縁部材40の取り出しに必要な傾斜(テーパー)が設けられる。したがって、このティース絶縁部dの厚みは、巻き胴部c<先端eの関係であり、このような分割面49を設けることによって、絶縁部材40が金型から取り出される際の抵抗が減少してクラックの発生を防止できる。
【0073】
具体的には、上記固定子鉄心30は磁性鋼板の積層で構成されるために、ティース部33のコーナーに面取り等の加工ができず、このコーナーに位置する絶縁部材40のコーナー部41もまた大きな面取りを施すことかできない。モールド成形した絶縁部材40を金型から取り出す際の抵抗が大きいと、上記コーナー部41に集中応力が発生してクラックの要因となる。
【0074】
しかしながら、ここでは上記した分割面49の存在によって、可動側金型47が開くと同時にティース絶縁部dの片面が開放される。そして、可動側金型47に残った絶縁部材40を突き出しピン50で押し上げて取出すようになっているために、可動側金型47と絶縁部材40の摩擦抵抗が大幅に低減し、コーナー部41への負荷が減少してクラック発生を防止する。
【0075】
さらにまた、分割面49に生じるバリ51が、巻線30がストレスを最も受けるコーナー部41から離れた位置に形成されることから、製造過程でたとえバリ51が残ったとしても巻線30に対するストレスは小さく、絶縁被膜42の損傷などの不良発生を防止できる。
【0076】
なお、バリの除去処理について言うならば、バリ51が先端eに発生するために、ティース絶縁部d内などの奥まった位置に生じるバリに比較すれば、バリ取り処理が容易である。また、この金型構成により請求項3のティース絶縁部dの厚みT1>T2の関係が容易に形成できる。
【0077】
上述の分割面49は、絶縁部材40ティース絶縁部dの先端eに近ければ近いほど効果は大きい。最先端に分割面49を設けることが望ましいが、図13に示される上,下部側から嵌め込まれる上下部絶縁部材40Ba,40Bbには重ね代fの形成が必要であり、この重ね代fの形状によっては金型構成上困難になる場合もある。
【0078】
比較例としての金型構成を、図16に示す。すなわち、以下のような金型構成も考えられる。
こでは分割面49がコーナー部41近傍に設けられ、ティース絶縁部dが全て可動側金型47に形成されている。したがって、絶縁部材40を可動側金型47から取出すのに必要な傾斜を設けるためにティース絶縁部dの厚みは、巻き胴部c<先端e(T1<T2)の関係となってしまう。
【0079】
また、固定子鉄心30と巻線31の絶縁距離を大きく取れないために、この厚みは小さく、かつ傾斜も小さくする必要がある。そのため、絶縁部材40が可動側金型47から取出される際の抵抗が大きく、コーナー部にクラックが生じる虞れがある。
【0080】
また、図17に示すように、図14(a)〜(c)で説明した金型構成を前提として、固定側金型48で形成される絶縁部材表面粗さ46aと、可動側金型47で形成される絶縁部材表面粗さ46bの関係を、44a<44bとなるように設定している。
【0081】
基本的に、絶縁部材40の表面粗さは金型表面粗さが転写されるために、金型の表面粗さで決定される。具体的には、固定側金型48の表面粗さを小に設定すれば、絶縁部材40の表面粗さ46aが小さくなる。
【0082】
このような設定から、固定側金型48と可動側金型47との金型開きの際に、固定側金型48に対する絶縁部材40の摩擦抵抗が小さくなり、絶縁部材40へのストレスが減少する。コーナー部41への負荷が減少してクラック発生を防止する。絶縁部材の表面粗さ46aが小さい面に巻線31が巻回されるので、巻線絶縁被膜42の損傷を防止する効果もある。
【0083】
さらに、図18(a)(b)に示すように、上部側と下部側から嵌め込まれる絶縁部材40Ba,40Bb相互の先端部において、重ね代fの重なり合う距離55を、図18(a)では2mmとし、図18(b)では10mmとしている。
【0084】
上記固定子鉄心30は、磁性鋼板を積層して構成されるために、厚み方向に製造バラツキが生じ易い。そのため、上述の重ね代fは製造バラツキの寸法公差と重なり合う距離55を加味した長さ56として設定される。
【0085】
ここで、先に説明したようにティース絶縁部dの厚みT1,T2の関係を、T1>T2とし、重ね代fを巻線31で押さえ込むことから、図18(a)で示すような距離2mmであっても所定の絶縁特性が得られた。
【0086】
また、重ね代fの厚みを大きく取ることが可能となり、樹脂が流れ易くなることから、図18(b)に示すように、距離55を10mmまで延ばしても成形加工が可能である。よって、重ね代fの重なり合う距離55は、絶縁特性と成形加工性とのバランスから、2mm〜10mmの範囲までとするとよい。
【0087】
なお、先に図16で説明した比較例としての金型構成において、ティース絶縁部厚みの関係がT1<T2の場合は、重ね代と巻線に隙間が生じ絶縁特性が低下するため、距離を4mmに設定する必要があった。
【0088】
また、重ね代の厚みが小さくなることから樹脂が流れず、距離は成形加工上から6mmが限界である。つまり、絶縁特性の面からは距離を長く確保したいが、成形加工上では距離に制限があり、固定子鉄心の製造バラツキを極力押さえる必要があった。
【0089】
よって、上述の実施の形態のように、距離55を2〜10mmの範囲で構成することにより、固定子鉄心30の製造バラツキが大きくても対応でき、製造性が向上した。
【0090】
また、図19に示すようにしてもよい。
【0091】
すなわち、上部側と下部側から嵌め込まれるような絶縁部材40Ba1,40Bb1と合致する重ね代fを有する別体の中間絶縁部材57を設けている。この中間絶縁部材57は、ティース挿入部dと同形状の断面を有し、上下部側絶縁部材40Ba1,40Bb1が重なり合う、重ね代fが形成されている。これらの間に中間絶縁部材57を介在することによって、固定子鉄心33の厚みが増しても、新らたにモールド金型を用意する必要がなく、絶縁部材40Bをそのまま使用することができる。
【0092】
これら電動機部5は、圧縮機構部4の効率向上をなし、トルク不足を固定子鉄心33の厚みで補う。このため、中間絶縁部材57を設けることで、絶縁部材40Bの使用範囲が広がり製造性に優れる。
【0093】
【発明の効果】
上記説明したように本発明によれば、巻線の絶縁被膜と絶縁部材の損傷が改善され、絶縁不良や着磁した際の絶縁部材の折損を防止でき、固定子鉄心厚みの異なる製品にも同一形状の絶縁部材を採用できて生産性が向上し、信頼性の向上に繋げられるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、冷媒圧縮機の断面。
【図2】同実施の形態の、電動機部の平面図と正面図。
【図3】同実施の形態の、分割タイプの絶縁部材の正面図。
【図4】同実施の形態の、異なる仕様の絶縁部材およびゲート位置を示す図。
【図5】同実施の形態の、全体タイプで上部側絶縁部材の平面図と部分断面図。
【図6】同実施の形態の、全体タイプで下部側絶縁部材の平面図と部分断面図。
【図7】同実施の形態の、全体タイプで上部側絶縁部材の斜視図。
【図8】同実施の形態の、ティース部に嵌め込まれるティース絶縁部の一部断面図と、コーナー部のRを説明する面。
【図9】同実施の形態の、破損状態を説明する斜視図と、正面図および部分断面図。
【図10】同実施の形態の、絶縁部材の凸部を示す部分断面図。
【図11】同実施の形態の、絶縁部材の他の変形例の凸部を示す部分断面図。
【図12】同実施の形態の、絶縁部材のティース絶縁部厚みを示す部分断面図。
【図13】同実施の形態の、上下部絶縁部材を互いに嵌め込んだ状態での、ティース絶縁部厚みを示す部分断面図。
【図14】同実施の形態の、モールド金型構成と、モールド成形時における動作を示す部分断面図。
【図15】同実施の形態の、射出成形加工機とモールド金型を示す断面図と、モールド金型の断面図。
【図16】比較例としての、モールド金型構成と、モールド成形時における動作を示す部分断面図。
【図17】同実施の形態の、モールド金型と絶縁部材の表面状態を説明する部分断面図。
【図18】同実施の形態の、絶縁部材の上下部側の重なりを示す部分断面図。
【図19】同実施の形態の、別体の絶縁部材の構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
4…圧縮機構部、
8…固定子、
9…回転子、
5…電動機部、
32…ヨーク部、
33…ティース部、
30…固定子鉄心、
40…絶縁部材、
40A…絶縁部材、
40B…絶縁部材、
31…巻線、
A…内側鍔部、
B…外側鍔部、
C…胴部、
c…巻き胴部、
d…ティース絶縁部、
41…コーナー部、
44…凸部、
47…可動側金型、
48…固定側金型、
57…中間絶縁部材。
Claims (1)
- 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する固定子および回転子とから構成される電動機部を備えた冷媒圧縮機において、
上記固定子は、円環状継鉄であるヨーク部に一体に、複数個のティース部を放射状に設置し、各々のティース部に絶縁部材を介して巻線を巻装し、
上記絶縁部材は、樹脂モールド成形品であり、内側鍔部と外側鍔部、およびこれら内,外側鍔部を連結し巻線が巻装される胴部とから構成され、
上記胴部のコーナー部に、上記巻線の線径の1/2以上かつ4倍以下の半径のR面取りを設けたことを特徴とする冷媒圧縮機。
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