JP3678823B2 - ホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、様々な物品にホログラムを形成するためのホログラム転写シート、並びにホログラムを形成したホログラフィー表示体に関するものであり、特に、ホログラフィーの背景に部分印刷部を形成し、さらに背景の少なくとも一部を金色にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クレジットカード等の一部にホログラムを取り付け、立体的なホログラフィーにより偽造防止効果や装飾効果を高める試みが盛んに行われている。
このようなホログラムの形成には、ホログラム転写シートが一般に用いられている。ホログラム転写シートは、ベースフィルム上に、ホログラム層および接着層を形成したものであり、接着層を被転写体に押し付けて加熱接着したのち、ベースフィルムを剥離することにより、ホログラムを被転写体の表面に転写することができる。
【0003】
ところで、一般的なホログラムは光を反射する反射型ホログラムであるため、ホログラムの下に模様や文字を印刷することはできず、印刷可能面積が狭められる問題があった。この問題を解決するため、特開昭61−292181号公報には、透過型ホログラムを使用することにより、ホログラムの下方にも印刷が可能なホログラム転写シートが提案されている。
【0004】
図6に示すように、上記公報記載のホログラム転写シート21は、ベースフィルム20上(図では下)に、光透過性のホログラム層22、高屈折率層24および接着層26を順に積層して形成したものであり、接着層26をクレジットカード等の基体30上に加熱接着し、さらにホログラム層22からベースフィルム20を剥離することにより、基体30上にホログラムが形成される。基体30に予め部分印刷層28が形成されている場合、この部分印刷層28は、接着層26、高屈折率層24およびホログラム層22を通して目視できる。一方、ホログラム層22のホログラム形成面22Aにはレリーフホログラム等が形成されており、部分印刷層28とともにホログラフィーが目視できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、このような部分印刷層を有するホログラム転写シートにおいてホログラフィーの背景色を金色にし、さらに装飾性を高めることが試みられている。ホログラフィーの背景色を金色にする技術としては、従来より、光透過性のホログラム層22そのものを黄色く着色し、その下方(観察者からみて裏側、以下同様)にアルミニウム層を光反射層として形成することが考えられるが、この場合、アルミニウム層によって基体表面の部分印刷層が見えなくなる。
【0006】
仮に部分印刷層をアルミニウム層とホログラム層との間に形成したとしても、黄色いホログラム層により部分印刷層が変色して見えることになり、印刷の色彩が生かせないという問題があった。
【0007】
また、ホログラム層を黄色く着色する代わりに、アルミニウム層の上面に沿って黄色い塗料層を配置し、反射光を黄色くすることにより金色の発色を図ることも試みられているが、ホログラム層22がレリーフホログラムの場合には、レリーフの形成されているホログラム面22Aに倣って高屈折率層24の下面に形成される凹凸を塗料層が埋めるため、ホログラムの効果が低下してしまう。さらに高屈折率層の次にAuやCu−Al合金などの金色金属層を設けた場合、透明であるはずの高屈折率層24が厚みによっては特有の干渉色を生じるため、黄色光の透過を妨げ、金色に発色しない場合があった。
したがって、現在のところ、部分印刷層の変色を防ぎつつ背景色を美しい金色にできるホログラム転写シート、ホログラフィー表示体は得られていない。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、部分印刷層が変色して見えることがなく、しかも背景色を金色にすることができるホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るホログラム転写シートは、ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に設けられた光透過可能なホログラム層と、前記ホログラム層上に設けられ前記ホログラム層よりも屈折率が大きい材質からなる高屈折率層と、前記高屈折率層上に部分的に設けられた部分印刷層と、前記高屈折率層上の、少なくとも前記部分印刷層が設けられていない領域の一部に設けられた金色金属層と、前記各層よりも上に設けられた接着層とを具備し、前記高屈折率層の光学的膜厚(nd)は150〜250nmであることを特徴とする。
なお、本発明のホログラムとは、ホログラムや回折格子などの光を回折させる効果を有する構造のことをいう。
【0010】
一方、本発明に係るホログラフィー表示体は、基体と、この基体上に設けられたホログラム表示部とを具備し、前記ホログラム表示部は、光透過可能なホログラム層と、前記ホログラム層下に設けられ前記ホログラム層よりも屈折率が大きい材質からなる高屈折率層と、前記高屈折率層下に部分的に設けられた部分印刷層と、前記高屈折率層下の、少なくとも前記部分印刷層が設けられていない領域の一部に設けられた金色金属層とを有し、前記高屈折率層の光学的膜厚(nd)は150〜250nmであることを特徴としている。
【0011】
本発明に係るホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体によれば、ホログラム層を黄色に着色する必要が無く、着色されていないホログラム層および高屈折率層を通して部分印刷層を目視できるため、部分印刷層の本来の発色を損なうことがない。また、金色金属層が高屈折率層の下に形成されているから背景色を金色にすることができるうえ、高屈折率層の光学的厚さを150〜250nmとしているので、背景を美しい金色に発色させることが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るホログラム転写シートの第1実施形態を示す断面拡大図である。
このホログラム転写シートは、ベースフィルム1と、ベースフィルム1上(図では下方、以下同様)に形成された光透過可能なホログラム層4と、ホログラム層4上に形成された高屈折率層6と、高屈折率層6上に部分的に設けられた部分印刷層10と、部分印刷層10および高屈折率層6の上に全面に亙って形成された金色金属層8と、金色金属層8上に形成された接着層12とを有するものである。
【0013】
ベースフィルム1は、ホログラム転写シートを被転写体に接着した後、剥離されるものであるから、その材質、厚さ、および光学的特性は限定されず、プラスチックフィルム、紙、不織布、金属箔など如何なる材質で形成されていてもよい。プラスチックフィルムの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリカーボネート等が挙げられる。ベースフィルム1のホログラム層形成面には、ホログラム層4からの剥離を容易化するために、離型剤が薄く塗布されていてもよい。離型剤としては、アクリル、ポリスチレン、セルロース、ポリビニルアルコール、ポリ塩ビニル等が例示できる。
【0014】
ホログラム層4は半透明または透明なものであり、単層であっても多層状であってもよく、さらに平面ホログラムおよび体積ホログラムのいずれであってもよい。本発明では特に、量産性に優れてコストが安いことから、平面ホログラムの1種であるレリーフホログラムが好適である。レリーフホログラムとしてホログラム層4を形成するには、表面に干渉縞が凹凸として記録されているホログラム原版上に樹脂シートを載せ、加熱ロール等によって両者を加熱しつつ圧接し、樹脂シート表面に凹凸を転写すればよい。これにより、ホログラム層4のホログラム形成面4Aには、干渉縞が凹凸として記録される。
【0015】
レリーフホログラムの他にも、本発明におけるホログラム層4としては、フレネルホログラム、フラウンフォーファーホログラム、レンズレスフーリェ変換ホログラム、イメージホログラム等のレーザー再生ホログラム;レインボーホログラム等の白色光再生ホログラム;カラーホログラム;コンピュータホログラム;ホログラムディスプレイ;マルチプレックスホログラム;ホログラフィックステレオグラム;ホログラフィック回折格子等を使用することが可能である。さらには、電子線描画装置等を用いて機械的に回折格子を作製することにより、計算に基づいて任意の回折光が得られるホログラムや、回折格子等を挙げることもできる。また、干渉縞を記録するためのホログラム形成用感光材料としては、銀塩、重クロム酸ゼラチン、サーモプラスチック、ジアゾ系感光材料、フォトレジスト、強誘電体、フォトクロミックス材料、サーモクロミックス材料、カルコケンガラス等が使用できる。
【0016】
ホログラム層4の具体的な材質としては、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ等の熱硬化性樹脂;あるいは熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との混合物など、従来公知の材料であれば如何なるものも使用可能である。
【0017】
高屈折率層6は、TiO2(屈折率:2.3)等のように、ホログラム層4よりも屈折率が大きい材質からなるものであり、その光学的膜厚(nd)は150〜250nm、より好ましくは180〜220nmとされる。
光学的膜厚が150nm未満の場合には、金色の発色が弱くなる。そもそも金色金属は、可視光領域(380〜780nm)において、緑色より短波長の光を吸収し、その補色である黄色の金属光沢を呈しているものであるが、高屈折率層6の光学的膜厚が150nm未満であると、高屈折率層6の分光反射率は600nmより短波長側で高くなり、金色金属が吸収する緑色より短波長側の相対的な反射率が高くなって、黄色の金属光沢が弱められると考えられる。
また、光学的膜厚が250nmを越える場合には、膜厚が次第に厚くなり、高屈折率層6にクラックが入る。なお、高屈折率層6の屈折率は2.0以上であることがより好ましい。
【0018】
高屈折率層6の具体的な材質としては、TiO2以外に、Sb2S3(3.0),CdS(2.4),CeO2(2.2),Ta2O5(2.2),ZnS(2.1),Sb2O3(2.0),ZrO2(2.0),WO3(2.0),SnO2(2.0), SiO(2.0),In2O3(2.0),Y2O3(1.9),TiO(1.9),Si2O3(1.9),MgO(1.7),Al2O3(1.6),CeF3(1.6),SiO2(1.5)等が例示できる。括弧内は屈折率を示している。
【0019】
金色金属層8の材質は、従来品のようにアルミニウム層上に黄色い塗料を塗布することにより反射光を金色にしたものではなく、塗料層を形成しなくても反射光が金色になる金属で形成されている。これにより、高屈折率層6に生じる凹凸を光透過性材料が埋めることがないので、ホログラフィー効果を損なうことがない。金色金属層8の材質としては、例えばCu−Al合金が挙げられるが、Auそのものなども使用可能である。Cu−Al合金膜の場合、アルミニウム含有率が3.5wt%未満であると、ホログラムの背景色の赤色成分が強くなりすぎる一方、20wt%を越えると銀色に近づき、いずれも金色に見えなくなる。金色金属層8の形成方法としては、部分印刷層10を形成した後の高屈折率層6上に各種蒸着法により蒸着形成する方法が例示できる。金色金属層8の好ましい厚さは0.05〜0.1μmであるが、この範囲に限定されることはない。
【0020】
部分印刷層10は、金色金属層8の形成時に影響を受けさえしなければ、通常の印刷法で形成されたものでよく、如何なるインク、塗料、あるいは顔料を用いて形成されていてもよい。シール状のものを高屈折率層6に貼り付けて部分印刷層10を形成してもよい。
接着層12としては、従来より公知の各種接着剤が使用可能である。特に、加熱されると溶融または軟化して接着効果を発揮する接着剤が好ましいが、それに限定されることはない。具体的な材質としては、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。接着層12の厚さは限定されない。
【0021】
上述したホログラム転写シートを使用するには、図2に示すように、接着層12を基体14に当接させた状態で、加熱ローラ等で両者を加熱圧着させる。これにより、接着層12が溶融して基体14に接着し、その後、ベースフィルム1を剥離させればホログラフィー表示体が得られる。ベースフィルム1が透明であれば、ベースフィルム1を保護層として残すことも可能である。その場合にはベースフィルム1を剥離可能としておく必要はない。
【0022】
上記構成からなるホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体によれば、ホログラム層4を黄色に着色する必要が無く、着色されていないホログラム層4および高屈折率層6を通して部分印刷層10を目視できるため、部分印刷層10の本来の発色を損なうことがない。また、金色金属層8が高屈折率層6および部分印刷層10の下に形成されているから、部分印刷層10の背景色を金色にすることができるうえ、高屈折率層6の光学的厚さは150〜250nmであるから、背景を美しい金色に発色させることが可能である。
【0023】
[第2実施形態]
図3は、本発明に係るホログラム転写シートの第2実施形態を示す断面拡大図である。この第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ベースフィルム1とホログラム層4との間に保護層2を形成した点にあり、他の構成は第1実施形態と同じでよい。保護層2は、ベースフィルム1とホログラム層4との剥離性を高め、かつベースフィルム1の剥離後にホログラム層4を保護する作用を果たす。保護層2の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミド系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、エポキシ系樹脂等が例示でき、その膜厚は0.5〜5μmが好適であるが、これらに限定されることはない。
【0024】
図4は、図3のホログラム転写シートを基体14に使用して形成されたホログラフィー表示体の断面拡大図である。ホログラム転写シートの使用方法は第1実施形態と同様でよい。
このような第2実施形態のホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体によれば、第1実施形態と同様の効果が得られるうえ、ベースフィルム1の剥離を容易化してホログラフィー表示体の生産性が向上でき、さらにホログラム層4の保護が図れる利点を有する。
【0025】
[第3実施形態]
図5は、本発明に係るホログラム転写シートの第3実施形態を示す断面拡大図である。第1実施形態および第2実施形態では、ホログラム転写シートの全面に亙る領域に金色金属層8が形成されていたが、この第3実施形態では、部分的にのみ金色金属層8が形成されていることを特徴とする。このような金色金属層8を形成するには、金色金属層8の蒸着時にマスキングを行うなどすればよい。
【0026】
上記第3実施形態によれば、部分印刷層10の背景となる領域の一部分のみを金色にすることができ、デザインの自由度が増す。さらには、金色金属層8とともにアルミニウム等を蒸着することにより、部分印刷層10の背景を銀色と金色とに色分けすることも可能である。
【0027】
【実施例】
ポリエチレンテレフタレート(PET)製で厚さ25μmのベースフィルムの片面に、セルロース樹脂からなる厚さ1.0μmの剥離層、およびアクリル樹脂からなる厚さ2.0μmのホログラム形成層を塗布形成し、その後レリーフホログラムを形成した。次に、5×10-3Paの真空中で、電子ビーム加熱溶融蒸発法により、ホログラム層上に高屈折率層としてTiO2 を43,61,65,78,96,109,113nmの厚さにそれぞれ蒸着した。TiO2 の屈折率は2.3であり、それぞれの場合の光学的厚さ(nd)は100,140,150,180,220,250,260nmに相当する。
【0028】
次に、高屈折率層上に部分印刷を行った後、5×10-3Paの真空中で、Cu−Al合金を電子ビーム加熱溶融蒸発法により蒸着し、膜厚0.08μmでAl:6wt%の合金膜を形成した。さらに、Cu−Au合金層上に塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体からなる感熱性接着剤を塗布して乾燥し、厚さ2.0μmの接着層を形成した。
【0029】
こうして作成された6種のホログラム転写シートを0.5mm厚の硬質塩化ビニル板に加熱接着し、ベースフィルムを剥離させてホログラフィー表示体を得た。各ホログラフィー表示体について表面色を目視観察するとともに、分光特性を測定した。
なお、比較対象として、5×10-3Paの真空中で、電子ビーム加熱溶融蒸発法により、各ホログラフィー表示体と同じベースフィルム上にAuを0.05μm厚に蒸着したものを作成した。目視観察の結果と評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
表1の結果から明らかなように、高屈折率層の光学的膜厚が150〜250の場合に良好な金色の発色が得られ、高屈折率層におけるクラック発生も見られなかった。また、いずれの実施例においても、立体的なホログラフィーが観察できた。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るホログラム転写シートおよびホログラフィー表示体によれば、ホログラム層を黄色に着色する必要が無く、着色されていないホログラム層および高屈折率層を通して部分印刷層を目視できるため、部分印刷層の本来の発色を損なうことがない。また、金色金属層が高屈折率層の下に形成されているから背景色を金色にすることができるうえ、高屈折率層の光学的厚さを150〜250nmとしているので、背景を美しい金色に発色させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホログラム転写シートの第1実施形態を示す断面拡大図である。
【図2】本発明に係るホログラフィー表示体の第1実施形態の断面拡大図である。
【図3】ホログラム転写シートの第2実施形態を示す断面拡大図である。
【図4】ホログラフィー表示体の第2実施形態の断面拡大図である。
【図5】ホログラム転写シートの第3実施形態を示す断面拡大図である。
【図6】従来のホログラム転写シートの一例を示す断面拡大図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム
2 保護層
4 ホログラム層
6 高屈折率層
8 金色金属層
10 部分印刷層
4A ホログラム形成面
12 接着層
14 基体
Claims (5)
- ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に設けられた光透過可能なホログラム層と、前記ホログラム層上に設けられ前記ホログラム層よりも屈折率が大きい材質からなる高屈折率層と、前記高屈折率層上に部分的に設けられた部分印刷層と、前記高屈折率層上の、少なくとも前記部分印刷層が設けられていない領域の一部に設けられた金色金属層と、前記各層よりも上に設けられた接着層とを具備し、前記高屈折率層の光学的膜厚(nd)は150〜250nmであることを特徴とするホログラム転写シート。
- 前記金色金属層は、Cu−Al(3.5〜20wt%)合金で形成されていることを特徴とする請求項1記載のホログラム転写シート。
- 前記ホログラム層は、その上面に干渉縞をレリーフとして記録したレリーフホログラムであり、前記高屈折率層は前記ホログラム層の上面に直接形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のホログラム転写シート。
- 前記高屈折率層は、屈折率が1.6以上の材質で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のホログラム転写シート。
- 基体と、この基体上に設けられたホログラム表示部とを具備し、前記ホログラム表示部は、光透過可能なホログラム層と、前記ホログラム層下に設けられ前記ホログラム層よりも屈折率が大きい材質からなる高屈折率層と、前記高屈折率層下に部分的に設けられた部分印刷層と、前記高屈折率層下の、少なくとも前記部分印刷層が設けられていない領域の一部に設けられた金色金属層とを有し、前記高屈折率層の光学的膜厚(nd)は150〜250nmであることを特徴とするホログラフィー表示体。
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