JP3676089B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドにインク供給管を通してインクを供給しつつ印刷可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すいわゆるシリアル型の従来インクジェットプリンタは、ガイドバー100に沿って往復移動可能なキャリア101に大きなインクカセットを装着したノズルへッド20Pを搭載させ、媒体(用紙)Pの行(X)方向(図で左右方向)にノズルへッド20Pを移動させつつ各インクジェットノズルからインクをジェット(吐出)しつつ画像を形成する。ノズルヘッド20Pの各色インク用の各インクジェットノズルは、X方向にはそれぞれに単一である。したがって、例えばA4サイズl枚のカラー印刷には10分(0.1PPM)かかる。
【0003】
これに対し、例えば20PPMの印刷高速化を図れるインクジェットプリンタが提案(例えば、特願平8−296959号)されている。
【0004】
図6において、ノズルヘッド20を形成する各色(シアン,イエロー,マゼンタ,ブラック)用ノズルユニット(20C,20Y,20M,20B)の各インクジェットノズルは、媒体(用紙P)を担持する回転体10の長手方向〔行方向(X)〕に例えば解像度(300dpi)相当ピッチあるいは解像度相当ピッチの2〜4倍のピッチで整列配設された多数(例えば、“2000”)とされ、X方向に静止あるいはインクジェットノズルの整列ピッチ分だけX方向に往復移動可能とされている。
【0005】
ここに、回転体10は、その外周面に媒体(P)を担持した状態で軸線Zを中心に例えば120rpmでR方向に回転可能とされている。かくして、媒体(P)を回転させて印刷動作させれば、例えばA4サイズ1枚を2〜3秒でカラー印刷することができる。
【0006】
しかも、従来シリアル型に比較して、ノズルへッド20はほとんど静止状態に近くかつインクカセットをノズルへッド20と一体的に装着しなくてもよいので、大量インクを充填可能な別置きインクタンクを用いかつこのインクタンクからインク供給管を通してノズルへッド20にインクを供給するので、多数(例えば、“800”)枚を連続的に印刷することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、先提案のインクジェットプリンタでは、インクジェットノズルの目詰り防止,ガス(気泡)抜きのためのメンテナンス(パージ等)が、従来シリアル型の場合に比較して、より重要である。このメンテナンスは、非印刷時に各インクジェットノズルからインクを吐出させて行う。したがって、インクジェットノズルの個数が多くなる程に、メンテナンスのためにインク供給ポンプの容量を大きくして、大量のインクをノズルヘッド20に供給しなければならないので、大型かつコスト高を招く。
【0008】
かくして、一層の普及拡大を図るためには、小型かつ低コストのインクジェットノズルのメンテナンス用手段を開発することが重要課題となっている。
【0009】
本発明の目的は、小型かつ低コストで、インク消費量を軽減しつつインクジェットノズルのメンテナンスを迅速かつ確実に行えるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
各インクジェットノズルの全てに目詰りが同時的に発生することは少ない。しかし、目詰りしたインクジェットノズルのみを発見(検出)しかつそれのみについてメンテナンスを実行することは、技術的かつ時間的に、困難である。
【0011】
したがって、現実的には、メンテナンスの要否を個々に検出することなく、全てのインクジェットノズルについてメンテナンスをすることになる。しかし、真に目詰りの解消を必要とするインクジェットノズルの流動抵抗は大きくかつ目詰りしていないインクジェットノズルの流動抵抗は小さい。かくして、いくら大量のインクを供給したからといって、供給インクは目詰りしていない多くのインクジェットノズルを素通りしてしまうから、メンテナンスを有効に実行することは難しい。
【0012】
つまり、インクジェットノズルの構造からすれば、目詰りしていないインクジェットノズルをインクが素通りするとはいっても、単位時間当たりの吐出量が急激に増大するわけではない。インク圧力を高くしても急激に増大するわけではない。したがって、短時間内に印刷運転時に比較して高圧力のインクを衝撃的に供給すれば、有効なメンテナンスを確実に行える筈である。だからと言って、格別のメンテナンス専用の加圧手段,配管等を設けることは不利である。
【0013】
本発明は、実験・研究を通じた上記分析に基づきかつ通常のインク供給系を基礎として、全インクジェットノズルに瞬時的にかつ高インパクトで一斉に加圧インクを供給可能に形成したものである。
【0014】
請求項1の発明は、インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドにインク供給管を通してインクを供給しつつ印刷可能なインクジェットプリンタにおいて、前記インク供給管の途中に介装されかつ弾性部材の弾性変形を利用してインク供給ポンプから供給されて来たインクの圧力を加圧保持可能にインクを貯溜するインク収容室を備えたインク加圧保持手段と,このインク加圧保持手段の上流側のインク供給管に設けられた入口弁と,その下流側のインク供給管に設けられた出口弁と,印刷運転終了後の第1の選択時に出口弁を閉塞状態にかつ入口弁を開放状態に切替可能であるとともにインク供給ポンプから供給されるインクにより前記弾性部材を、インク収容室の内容積を拡張する方向に弾性変形させるメンテナンス準備制御手段と,第2の選択時に入口弁を閉塞状態にかつ出口弁を開放状態に切替えてインク収容室の内容積を縮小する方向に弾性部材を弾性復元させ、インク加圧保持手段から各インクジェットノズルに加圧インクを供給可能に制御するメンテナンス実行制御手段とを設け、前記インク加圧保持手段を構成する弾性部材の弾性復元作用を利用して前記ノズルヘッドに加圧インクを衝撃的に供給しつつ各インクジェットノズルを一斉にメンテナンス可能に形成されたことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0015】
かかる発明では、例えば、入口弁および出口弁がともに開放状態で行われた印刷運転が終了した後の第1の選択時に、例えば自動的に(または、手動によって)メンテナンス指令が発せられると、メンテナンス準備制御手段は、出口弁を閉塞状態に切替えかつこれと同時的(あるいは、その後)に入口弁を開放状態に切替える。入口弁が予め開放状態にあった場合には、切替を省略することができる。
【0016】
引続き、インク供給ポンプを供給駆動する。かくして、インク加圧保持手段内に加圧インクを貯留することができる。この貯留期間中、一部の構成部材が内容積を拡大する方向に弾性変形するので、多くの加圧インクを貯留することができるわけである。
【0017】
その後の第2の選択時に、メンテナンス実行制御手段が、入口弁を閉塞状態に切替え制御しかつこれと同時的にあるいはその後に出口弁を開放状態に切替え制御する。すると、拡張方向に弾性変形した構成部材が、内容積を縮小する方向に弾性復元する。すなわち、インク加圧保持手段から、当該部材の弾性復元力を利用しかつ出口弁を通して、加圧インクを各インクジェットノズルに一斉にかつ衝撃的に供給することができる。したがって、加圧供給インク量が少くともノズルへッドの各インクジェットノズル内から異物やエアー等を迅速かつ確実に外部へ吐出させることができる。なお、切替え直前に、インク供給ポンプを供給停止しておくのが好ましい。
【0018】
しかして、インク供給ポンプを大容量とする必要がないので小型化および低コスト化が図れかつインク消費量を軽減しつつインクジェットノズルのメンテナンスを迅速かつ確実に行える。取扱も極めて簡単であり、長期間の円滑なメンテナンス運転を保障できる。
【0019】
なお、インク供給ポンプを開閉弁機能付きポンプから構成する場合には、このポンプを持って、第1の選択時および第2の選択時の切替対象である入口弁を形成することができる。
【0020】
請求項2の発明は、メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に前記入口弁を開放状態に戻すように切替可能な印刷運転開始準備制御手段が設けられた請求項1記載のインクジェットプリンタである。
【0021】
かかる発明では、印刷運転開始準備制御手段は、メンテナンス時に閉塞された入口弁を当該メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に開放状態に戻し切替える。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに印刷運転とメンテナンス運転とを自動切替する全自動化を図れるので、取扱が一段と容易である。
【0022】
請求項3の発明は、前記インク加圧保持手段が、開口部を除く位置で前記入口弁および出口弁に接続された中空本体と,この中空本体の開口部を密閉可能に装着された弾性部材とから形成された請求項1記載のインクジェットプリンタである。
【0023】
かかる発明では、メンテナンス準備中は、入口弁から中空本体内にインクが流入される。開口部に装着された例えば金属,ゴム,合成樹脂等からなる弾性シート部材は、流入されたインク圧力で中空本体の内容積を拡大する方向に弾性変形する。したがって、加圧されたインクを大量に保持できる。メンテナンス運転時は、弾性シート部材が中空本体の内容積を縮小する方向に弾性復元するので、加圧インクを出口弁からノズルヘッドに急激に供給することができる。
【0024】
したがって、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに構造簡単であるから寿命が長くかつ一層のコスト低減ができる。
【0025】
請求項4の発明は、前記弾性部材は、合成樹脂製とされた請求項1または3記載のインクジェットプリンタである。
【0026】
かかる発明では、弾性シート部材を、例えばポリカーボネイト等の合成樹脂から製作することができる。したがって、請求項3の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにインクの品質に影響を及ぼすことがなくかつコストをより一段と軽減できる。
【0027】
請求項5の発明は、前記中空本体、前記開口部側の断面積が大きくかつ前記出口弁の接続部側の断面積が小さな円錐形状または多角錐形状に形成された請求項3記載のインクジェットプリンタである。
【0028】
かかる発明では、中空本体は、弾性シート部材を装着する開口部側の断面積が大きいからインクの加圧保持量を多くでき、また出口弁の接続部側の断面積が小さいので流出速度を高められる。したがって、請求項3および請求項4の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにインク流出速度を速くかつ安定させることができる。中空本体の肉厚(重量)を小さくしてもその強度を上げられる。
【0029】
請求項6の発明は、前記中空本体の断面積が一番小さい部分に前記出口弁が接続された請求項5記載のインクジェットプリンである。
【0030】
かかる発明では、絞り効果が大きいので出口弁からのインク流出速度を最大に高められるから、請求項5の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにメンテナンス効果を一段と向上できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0032】
(第1の実施形態)
本インクジェットプリンタは、基本的構成が先提案インクジェットプリンタ(図6)の場合と同様であるが、さらに図lおよび図2に示す如く、インク供給管31(31U,31D)の途中に介装されかつ構成部材(57)の弾性変形を利用してインク供給ポンプ32から供給されて来たインクの圧力を加圧保持可能なインク加圧保持手段50と,このインク加圧保持手段50の上流側の入口弁61および下流側の出口弁65と,第1の選択時に働くメンテナンス準備制御手段(70)と,第2の選択時に働くメンテナンス実行制御手段(70)とを設け、インク加圧保持手段50を構成する部材(57)の弾性復元作用を利用してノズルヘッド20に加圧インクを衝撃的に供給しつつ各インクジェットノズルを一斉にメンテナンス可能に形成されている。
【0033】
なお、図6に示す先提案インクジェットプリンタの場合と共通する構成要素については同一の番号を付し、その説明を簡略化しまたは省略する。
【0034】
図lにおいて、ノズルヘッド20は、インク圧力室26と連通された多数のインクジェットノズル27を有する各色(C,Y,M,B)用のノズルユニット(20C,20Y,20M,20B)から形成され、印刷媒体(図示省略)の行方向に例えば1/75インチだけ往復移動可能である。
【0035】
ノズルへッド20を形成する各色用ノズルユニット(20C,20Y,20M,20B)のそれぞれには、当該インク供給管(31)およびインク戻し管(33)を介して各色用のインクタンク40が接続されている。各インクタンク40には、当該各色インクを補給するためのカセット(インクボトル)41が着脱可能である。なお、42は、ベント抜き管である。
【0036】
各色用インク供給管は、柔軟性を有する合成樹脂製のインク供給チューブ31から形成されている。また、各インク戻し管も、同様に、柔軟性を有する合成樹脂製のインク戻しチューブ33から形成されている。このインク供給チューブ31には、プッシュ型のインク供給ポンプ32が介装されており、インク戻しチューブ33にはプル型のインク戻しポンプ34が介装されている。
【0037】
インク供給ポンプ32(インク戻しポンプ34)は、円軌跡上に所定間隔で配設された複数(例えば、4つ)の押圧ローラ32R(34R)を有するローラポンプから形成されている。
【0038】
これらポンプ32(34)は、押圧ローラ32R(34R)をチューブ31(33)に押し付けた状態で当該チューブ31(33)を、あたかも開閉弁で閉塞した場合と同様に、インク供給(インク戻し)を遮断することができる。また、この遮断状態(押付状態)で押圧ローラ32R(34R)を回転させることにより、インクを供給(戻す)ことができる。さらに、押圧ローラ32R(34R)をチューブ31(33)から離した状態で当該チューブ31(33)を、あたかも開閉弁を開放した場合と同様に、チューブ内のインク自由流動を許容することができる。
【0039】
すなわち、インク供給ポンプ32およびインク戻しポンプ34は、開閉弁機能付きポンプであると理解される。
【0040】
したがって、両ポンプ(32,34)を同時駆動することにより、インクがインクタンク40とノズルヘッド20(例えば、ノズルユニット20C)との間を循環させることができる。ポンプ32だけを駆動すれば、ノズルヘッド20(20C)にインクを供給することができる。
【0041】
さらに、ポンプ32(32R)を離した開放状態に保ちかつポンプ34(34R)を押し付けた閉塞状態にすれば、印刷運転中のノズルヘッド20(20C)のインクジェット作用に伴って生成される負圧を利用することにより、当該インクタンク40から当該インク供給チューブ31を通してインクを補給することができる。
【0042】
図2において、インク加圧保持手段50は、インク供給管31(つまり、便宜的に符号をつけた上流側の管31Uおよび下流側の管31D)の途中に介装されかつ構成部材(57)の弾性変形を利用してインク供給ポンプ32から供給されて来たインクの圧力を加圧保持する手段である。
【0043】
すなわち、メンテナンス運転時におけるノズルヘッド20(例えば、20C)に供給するインク圧力の最大値はインク供給ポンプ32の吐出圧力で決まるが、インク循環等のために使用しかつ開閉弁的機能を持たせるローラポンプ(32)では短時間(例えば、20Sec)内に大量のインクを吐出供給できない。換言すれば、常時的には駆動させないインク供給ポンプ32を、メンテナンスのためだけに大量インク吐出供給可能に構築すると、非常に大型化しかつ高価となってしまう。
【0044】
そこで、インク供給ポンプ32から供給されたインクの圧力を保持しつつ大量に収容可能でかつ瞬間的に放出(流出)可能とするためにインク加圧保持手段50が設けられている。
【0045】
このインク加圧保持手段50は、開口部56Hを除く位置で入口弁61および出口弁65に接続された中空本体51と,開口部56Hを密閉可能として中空本体51に装着された弾性シート部材57とから形成されている。構造が非常に簡単である。
【0046】
中空本体51は、図2で下方側から上方側に向かって横断面積が次第に小さくなる円錐形状(多角錐形状でもよい。)とされ、軽重量化を図りつつ機械的強度を強めてある。機能的には、メンテナンス時のインク流出インパクトを高めかつ弾性シート部材57の図2のC・D方向の変位量を小さくしつつインク流出時間の延長化を図ることができる。
【0047】
中空本体51の開口部56を密閉する弾性シート部材57は、インク加圧保持手段50の一部を構成する弾性部材であって、インクを収容(貯溜)するインク収容室55の内容積を増減(拡縮)可能である。材質としては、金属,ゴム,合成樹脂等の中から適宜に選択することができるが、この実施形態では不活性でインク品質に影響を及ぼすことがなくかつ低コストである合成樹脂(ポリカーボネイト)から形成してある。
【0048】
また、この弾性シート部材57は、中空本体51とともに一体的に形成するようにしてもよいが、弾性シート部材57のみを交換容易とするために、中空本体51のフランジ部56に着脱可能に形成してある。
【0049】
出口弁65は、中空本体51の断面積が一番小さい部分(接続部54)に接続されかつ入口弁61はその下方の接続部53に接続されている。
【0050】
ここに、駆動制御部70は、CPU,ROM,RAM等を含み、インクジェットプリンタ全体を駆動制御可能に形成されているが、この実施形態ではメンテナンス準備制御手段およびメンテナンス実行制御手段と,印刷運転開始準備制御手段とを形成するものとされている。
【0051】
したがって、各ドライバ32D,61D,65Dを介してインク供給ポンプ32,入口弁61,出口弁65を駆動(開閉)制御することができる。
【0052】
詳しくは、メンテナンス準備制御手段(70)は、第1の選択時に、インク加圧保持手段50の下流側のインク供給管31Dに設けられた出口弁65を閉塞状態にかつ上流側のインク供給管31Uに設けられた入口弁61を開放状態に切替可能であるとともにインク供給ポンプ32を供給駆動する。
【0053】
また、メンテナンス実行制御手段(70)は、第2の選択時に、入口弁61を閉塞状態にかつ出口弁65を開放状態に切替えて、インク加圧保持手段50から各インクジェットノズル20に加圧インクを供給可能に制御する。すなわち、インク加圧保持手段50を構成する部材57の弾性復元作用を利用してノズルヘッド20に加圧インクを衝撃的に供給しつつ各インクジェットノズルを一斉にメンテナンスすることができる。
【0054】
さらに、全自動化を図るために設けた印刷運転開始準備制御手段(70)は、メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に、入口弁61を開放状態に戻し切替することができる。
【0055】
なお、インク供給ポンプ32を開閉弁機能付きポンプから構成してあるので、インク供給管31の長さが短くかつ剛性が大きいときには、このポンプ32を持って、第1の選択時および第2の選択時の切替対象である入口弁61を形成することができる。つまり、入口弁61を点検等の場合を除き常時的に開放状態としておき、インク供給ポンプ32を開閉切替制御するように形成することができる。このように形成した場合にも、本発明は適応される。
【0056】
かかる第1の実施形態のインクジェットプリンタでは、例えば入口弁61および出口弁65がともに開放状態で行われた印刷運転が終了した後の第1の選択時に、自動的にまたは手動によってメンテナンス指令が発せられると、メンテナンス準備制御手段(70)は、出口弁65を閉塞状態に切替えかつこれと同時的(あるいは、その後)に入口弁61を開放状態に切替える。なお、入口弁61が予め開放状態にあった場合には、切替を省略することができる。その後に、インク供給ポンプ32を供給駆動する。
【0057】
かくして、インク加圧保持手段50(55)内に図2でA方向から流入された加圧インクを貯留することができる。この貯留期間中、構成部材(弾性シート部材57)が内容積を拡大するC方向に弾性変形するので、多くの加圧インクを貯留することができる。
【0058】
その後の第2の選択時に、メンテナンス実行制御手段(70)が、入口弁61を閉塞状態に切替え制御しかつこれと同時的(あるいはその後)に出口弁65を開放状態に切替え制御する。すると、拡張(C)方向に弾性変形していた構成部材(57)が、インク収容室55の内容積を縮小するD方向に弾性復元する。
【0059】
すなわち、インク加圧保持手段50から、当該部材(57)の弾性復元力を利用しかつ出口弁65をB方向に通して、加圧インクを各インクジェットノズル20に一斉にかつ衝撃的に供給することができる。
【0060】
したがって、加圧供給インク量が少くともノズルへッド20の各インクジェットノズル内から異物やエアー等を迅速かつ確実に外部へ吐出させることができる。なお、切替え直前に、インク供給ポンプ32を供給停止するものと形成されている。
【0061】
しかして、インク供給ポンプ32を大容量とする必要がないので小型化および低コスト化が図れかつインク消費量を軽減しつつインクジェットノズルのメンテナンスを迅速かつ確実に行える。取扱も極めて簡単であり、長期間の円滑なメンテナンス運転を保障できる。
【0062】
しかも、弾性シート部材57を装着する開口部56H側の断面積が大きいからインクの加圧保持量を多くでき、また出口弁65の接続部54側の断面積が小さいので流出速度(インパクト)を高められる。つまり、インク流出速度を速くかつ安定させることができる。中空本体51の肉厚(重量)を小さくしてもその強度を上げられる。
【0063】
さらに、中空本体51が円錐形状とされかつその断面積が一番小さい部分(54)に出口弁65が接続されているから、絞り効果が大きく出口弁65からのインク流出速度(インパクト)を最大に高められるから、メンテナンス効果を一段と向上できる。
【0064】
そして、メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に、印刷運転開始準備制御手段(70)が、メンテナンス時に閉塞された入口弁61を開放状態に戻し切替えしておく。したがって、印刷運転とメンテナンス運転とを自動切替する全自動化を図れ、取扱が一段と容易である。
【0065】
(第2の実施形態)
この実施形態は、図3および図4に示してある。
すなわち、この第2の実施形態の基本的構成・機能は、第1の実施形態の場合(図1,図2)と同様であるが、弾性シート部材57の構造および接続部53の位置を変えてある。
【0066】
図3において、入口弁61を接続するための接続部53は、その先端(下端)が弾性シート部材57側に深く押し込んだ状態で取り付けられている。したがって、インク収容室55内で流入インクを攪拌・循環することができるから、インク性状の均一化を担保できる。
【0067】
また、弾性シート部材57は、図4に示すように同心円形の凹凸(蛇腹)構造に形成されている。つまり、開口部56Hの横断面積に対して部材57の有効断面積を拡大してある。したがって、収容インク量を一定とした場合、弾性シート部材57の図3で上下方向の拡縮変位量を小さく抑制できるとともに、剛性を大きくできるからインク流出インパクトを瞬時的に高められる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、インク供給管の途中に介装されかつ弾性部材の弾性変形を利用してインク供給ポンプから供給されて来たインクの圧力を加圧保持可能にインクを貯溜するインク収容室を備えたインク加圧保持手段と,このインク加圧保持手段の上流側のインク供給管に設けられた入口弁と,その下流側のインク供給管に設けられた出口弁と,印刷運転終了後の第1の選択時に出口弁を閉塞状態にかつ入口弁を開放状態に切替可能であるとともにインク供給ポンプから供給されるインクにより前記弾性部材を、インク収容室の内容積を拡張する方向に弾性変形させるメンテナンス準備制御手段と,第2の選択時に入口弁を閉塞状態にかつ出口弁を開放状態に切替えてインク収容室の内容積を縮小する方向に弾性部材を弾性復元させ、インク加圧保持手段から各インクジェットノズルに加圧インクを供給可能に制御するメンテナンス実行制御手段とを設け、前記インク加圧保持手段を構成する弾性部材の弾性復元作用を利用して前記ノズルヘッドに加圧インクを衝撃的に供給しつつ各インクジェットノズルを一斉にメンテナンス可能に形成されたことを特徴とするインクジェットプリンタであるから、インク供給ポンプを大容量とする必要がないので小型化および低コスト化が図れ、かつインク消費量を軽減しつつインクジェットノズルのメンテナンスを迅速かつ確実に行える。取扱も極めて簡単であり、長期間の円滑なメンテナンス運転を保障できる。
【0069】
請求項2の発明によれば、メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に入口弁を開放状態に戻すように切替可能な印刷運転開始準備制御手段が設けられているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに印刷運転とメンテナンス運転とを自動切替する全自動化を図れるので、取扱が一段と容易である。
【0070】
請求項3の発明によれば、前記インク加圧保持手段が、開口部を除く位置で前記入口弁および出口弁に接続された中空本体と,この中空本体の開口部を密閉可能に装着された弾性部材とから形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに構造簡単であるから寿命が長くかつ一層のコスト低減ができる。
【0071】
請求項4の発明によれば、弾性部材が合成樹脂製なので、請求項1または3の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにインクの品質に影響を及ぼすことがなくかつコストをより一段と軽減できる。
【0072】
請求項5の発明によれば、中空本体が開口部側の断面積が大きくかつ出口弁の接続部側の断面積が小さな円錐形状または多角錐形状に形成したので、請求項3の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにインク流出速度を速くかつ安定させることができる。中空本体の肉厚(重量)を小さくしてもその強度を上げられる。
【0073】
請求項6の発明によれば、中空本体の断面積が一番小さい部分に出口弁が接続されたので、請求項5の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにメンテナンス効果を一段と向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための系統図である。
【図2】同じく、インク加圧保持手段等を説明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るインク加圧保持手段を説明するための側断面図である。
【図4】同じく、底面図である。
【図5】従来のシリアル型インクジェットプリンタを説明するための図である。
【図6】先提案のインクジェットプリンタを説明するための図である。
【符号の説明】
20 ノズルへツド
20C,20Y,20M,20B 各色用ノズルユニット
27 インクジェットノズル
31 インク供給チューブ(インク供給管)
32 インク供給ポンプ
40 インクタンク
41 インクカセット
50 インク加圧保持手段
51 中空本体
52 円錐形状
53 入口弁の接続部
54 出口弁の接続部
55 インク収容室
56 フランジ部
56H 開口部
57 弾性シート部材(構成部材)
61 入口弁
65 出口弁
70 駆動制御部(メンテナンス準備制御手段,メンテナンス実行制御手段、印刷運転開始準備制御手段)

Claims (6)

  1. インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドにインク供給管を通してインクを供給しつつ印刷可能なインクジェットプリンタにおいて、
    前記インク供給管の途中に介装されかつ弾性部材の弾性変形を利用してインク供給ポンプから供給されて来たインクの圧力を加圧保持可能にインクを貯溜するインク収容室を備えたインク加圧保持手段と,
    このインク加圧保持手段の上流側のインク供給管に設けられた入口弁と,その下流側のインク供給管に設けられた出口弁と,
    印刷運転終了後の第1の選択時に出口弁を閉塞状態にかつ入口弁を開放状態に切替可能であるとともにインク供給ポンプから供給されるインクにより前記弾性部材を、インク収容室の内容積を拡張する方向に弾性変形させるメンテナンス準備制御手段と,
    第2の選択時に入口弁を閉塞状態にかつ出口弁を開放状態に切替えてインク収容室の内容積を縮小する方向に弾性部材を弾性復元させ、インク加圧保持手段から各インクジェットノズルに加圧インクを供給可能に制御するメンテナンス実行制御手段とを設け、
    前記インク加圧保持手段を構成する弾性部材の弾性復元作用を利用して前記ノズルヘッドに加圧インクを衝撃的に供給しつつ各インクジェットノズルを一斉にメンテナンス可能に形成されたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. メンテナンス終了後から次の印刷運転開始前までの間に前記入口弁を開放状態に戻すように切替可能な印刷運転開始準備制御手段が設けられた請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記インク加圧保持手段が、開口部を除く位置で前記入口弁および出口弁に接続された中空本体と,この中空本体の開口部を密閉可能に装着された弾性部材とから形成された請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記弾性部材は、合成樹脂製とされた請求項1または3記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記中空本体、前記開口部側の断面積が大きくかつ前記出口弁の接続部側の断面積が小さな円錐形状または多角錐形状に形成された請求項3記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記中空本体の断面積が一番小さい部分に前記出口弁が接続された請求項5記載のインクジェットプリンタ。
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