JP3673504B2 - 地理情報検索システムと地理情報検索プログラム - Google Patents

地理情報検索システムと地理情報検索プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれ異なる目的で作成された既存のデジタル地図情報を混在させて、情報の検索や出力に利用することができる地理情報検索システムと地理情報検索プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
行政システムの効率化を図るために、各種書類の電子化が進められている。道路台帳や河川台帳等を管理するための台帳システムについても、台帳作成業務や調書の発行業務を効率化するために電子化作業が推進されている。道路や河川、その他の地理情報を管理するシステムは、道路河川の整備事業計画や都市計画といった行政の運営に欠くことができない。また、不動産業、建設業、宅地開発業者、住宅の新築や相続、改築等を予定している個人等に広く利用される。従って、こうした利用者の利用しやすい端末装置等を配備したコンピュータシステムの開発と改良が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
道路、河川の管理や都市計画、土地の利用状況等を管理するシステムは、それぞれ独自の基準で運営されている。また、いずれも、地理的な空間データの維持管理を行うのは非常に難しいという問題がある。実際に、地図や統計資料は古いままで更新されないものが多い。細部を確認するとそのデータや情報が不正確なものが多い。様々なシステムで利用されている地図や空間データは、仕様が統一されていない。別々のシステムの同じ場所の地図空間データに不整合な部分が見られる。地図や空間データの検索処理が極めて難しい。従って、必要な情報を全て入手しようとすると、既存の様々なシステムをそれぞれ所定の手続きを経て利用し、データを集めて解析するといった煩雑な作業が必要になる。
【0004】
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、それぞれ異なる目的で作成された既存のデジタル地図情報を混在させて、情報の検索や出力に利用することができる地理情報検索システムと地理情報検索プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、整備された電子化された地理情報データファイルを有効に利用するためのマンマシンインタフェースを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
ネットワークを通じて地図情報データを受信する通信手段と、上記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、上記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を上記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行する、データ割り付け手段と、データ割り付け手段の処理した上記地図情報データを、上記4隅の基準点の位置座標とともに記憶する記憶装置と、ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶する記憶装置と、既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するレイヤ選択手段と、上記レイヤをそれぞれ個別に表示する機能と、別の地図情報データと任意の組み合わせで重ね合わせて同時に表示する機能を持ち、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、上記地図情報データを表示する表示制御手段と、上記地図情報データを上記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、上記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、上記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるデータ検索手段、を備えたこことを特徴とする地理情報検索システム。
【0006】
〈構成2〉
コンピュータを、ネットワークを通じて地図情報データを受信する通信手段と、上記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、上記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を上記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行する、データ割り付け手段と、データ割り付け手段の処理した上記地図情報データを、上記4隅の基準点の位置座標とともに記憶する記憶装置と、ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶する記憶装置と、既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するレイヤ選択手段と、上記レイヤをそれぞれ個別に表示する機能と、別の地図情報データと任意の組み合わせで重ね合わせて同時に表示する機能を持ち、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、上記地図情報データを表示する表示制御手段と、上記地図情報データを上記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、上記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、上記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるデータ検索手段、として機能させることを特徴とする地理情報検索システム用プログラム。
【0007】
〈構成3〉
通信手段が、ネットワークを通じて地図情報データを受信するステップと、データ割り付け手段が、上記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、上記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を上記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行するステップと、記憶装置に、データ割り付け手段の処理した上記地図情報データを、上記4隅の基準点の位置座標とともに記憶するステップと、記憶装置に、ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶するステップと、レイヤ選択手段が、既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するステップと、データ検索手段が、上記地図情報データを上記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、上記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、後記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるステップと、表示制御手段が、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、上記地図情報データを表示するステップ、を実行することを特徴とする地理情報検索システム制御方法。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1は本発明の地理情報検索システムの具体例を示すブロック図である。
ネットワーク1は、インターネットやイントラネット(LAN、WAN)、電話回線網、などの各種の任意の情報通信用ネットワークである。有線ネットワークでも無線ネットワークでも構わない。ネットワークには、端末装置11が接続されている。端末装置11は、パーソナルコンピュータ、やワークステーションあるいは携帯端末のような、地図情報の表示と検索が可能な情報処理機能と通信機能を持つ任意の通信用端末である。端末装置11は、地図情報サービスを提供する公共機関等に設置される。端末装置11は、利用者個人の所有するものでも構わない。ネットワーク1には、ホストコンピュータ10が接続されている。
【0022】
図のシステムは、ホストコンピュータ10により制御される。このホストコンピュータ10は、パーソナルコンピュータあるいはワークステーション等から成る。ホストコンピュータ10は、記憶装置12と演算処理装置13を備える。記憶装置12や演算処理装置13は、ホストコンピュータ10に内蔵されていても外付けされていても構わない。ホストコンピュータ10には、ディスプレイ2、キーボード3、マウス4、プリンタ5といったマンマシンインタフェース用ハードウエアが設けられている。さらに、図面データを画像データとして取り込むためのスキャナ9が設けられている。これらのマンマシンインタフェース用ハードウエアは、全て既知のものを使用することができるので、図示および各機能の具体的な説明は省略する。
【0023】
記憶装置12には、地理情報データファイル21が記憶されている。地理情報データファイル21の構成は後述する。演算処理装置13には、次のような機能を持つコンピュータプログラムがインストールされている。通信手段31は、ネットワーク1を通じて、別のシステムから地図情報データを取得したり、ネットワーク1を通じて利用者による各種の要求を受け付けて、地理情報データファイル21を検索し、その出力結果を返信する機能を持つ。表示制御手段32は、検索結果を表示出力する場合の画面を編集したり、表示方法を選択したりする機能を持つ。データ割り付け手段33は、地理情報データファイル21に対して、レイヤ別に所定の地図情報データを入力するとき、地図情報データを編集したり拡大縮小したりして該当するレイヤに割り付ける機能を持つ。レイヤ選択手段34は、検索目的や検索結果に応じて、出力画面に利用するレイヤを選択する機能を持つ。データ検索手段35は、地理情報データファイルを検索して、検索結果を取得する機能を持つ。
【0024】
本発明の地理情報検索システムは、それぞれ独自に運用されている既存システムのデータを最大限に活用するように構成されている。地理情報データファイル21は様々な分野に利用される。例えば、道路構造物の建設計画や維持管理、土地区画整理の計画、道路建設計画のための参考資料、といった目的で行政機関が利用する。このほかに、個人が自分の土地と隣人の土地との境界線を確認するために使用したり、不動産業者が土地の評価をするために利用することができる。こうした様々な用途での利用を快適に行うようにするために、ソフトウェア上の工夫がされている。
【0025】
地理情報データファイル21は、各種のシステムから取り入れた地図情報データをそれぞれ独立に保存して、自由に組み合わせて利用するために、多層構造(レイヤ構造)のデータを採用する。また、道路や河川の構造、道路周辺の建築物、道路に埋設された水道管やガス管、下水道などの表示、交差点や鉄道や橋、都市計画の現状などを見やすく表示するために、多層構造のデータを採用する。例えば、道路の輪郭構造を表示する画面と、道路上の道路構造物を表示する画面と、道路に埋設された構造物を表示する画面等を、それぞれ別々のレイヤ上に描画して、各レイヤを独立に、あるいは自由に組み合わせて表示できるようにしている。
【0026】
図2は地理情報データファイル21の構造を示す説明図である。
多層構造のデータは、例えば、次の様に、それぞれ任意の目的で作成された既存の地図データを個別に表示するとともに、任意の組み合わせで重ね合わせて一括して表示できるレイヤ上に表示する。地図情報データ中には、既存の道路台帳、河川台帳、都市計画情報を含める。図の例では、第1のレイヤ41には、既存の道路台帳をスキャナで読みこんだイメージデータを表示する。第2のレイヤ42には、道路構造や道路の境界を精密に表示した座標データで構成されるディジタル平板データを表示する。
【0027】
このディジタル平板データは、道路の輪郭の特徴点の集合である。さらに、ディジタル平板データの各特徴点を結んで、道路構造物をポリゴン(多角形)で表現した図形データが表示される。第3のレイヤ43には、地上の施設や地下の埋設物党の構造物を示す図形データが表示される。第4のレイヤ44には、カーナビゲーションシステムなどに利用される市販の電子地図データを表示する。第5のレイヤ45には、都市計画情報データを表示する。河川や都市計画の関係のデータも同様にして生成する。レイヤの数は任意であり、図中の破線のように自由に追加変更が可能である。
【0028】
なお、ディジタル平板データは実測により作成するが、道路や河川の輪郭の特徴点のみを測定すればよく、作成コストは比較的安くすむ。さらに、既存の台帳やディジタルマッピング(DM)データを利用することで、高い精度の座標データ群を整備することができる。これと既存の台帳のイメージデータ等とを組み合わせれば、信頼性の高い地理情報を編集して出力することが可能になる。しかも、ディジタル平板データをあとで説明する要領でポリゴン化し、図形データとそれに付加された属性データの集合にして、精密な数値データを伴う情報検索の対象にすることが出来る。ゆえに、他のレイヤに割り付けられたイメージデータ化された地図情報を、位置情報を利用して自動的に検索対象にすることが可能になる。
【0029】
図3の(a)は、2つのレイヤの、地図情報データの位置関係を示す説明図で、(b)は、地理情報データファイルの構成を示す説明図である。
上記の各レイヤに表示された地図情報データは、それぞれ、例えば、道路台帳、河川台帳、カーナビゲーション用の電子地図、といったように、作成した目的や用途が異なる。故に、縮尺が異なり、精度が異なる。そこで、図のように、例えば2つのレイヤ41と45を地理情報データファイルの各レイヤに組み込むとき、いずれの地図情報にも共通な基準点46を設定する。そして、2つのレイヤを重ねて表示したときに、それらの基準点46が一致するように、縮尺や座標系を位置調整した上で重ね合わせる。例えば、土地台帳の場合には、一定の大きさに切りわけた図面ブロックをスキャナでイメージデータ化して、コンピュータに取り込む。
【0030】
このとき、各図面ブロックの4隅の点を基準点46として、全ての図面ブロックをコンピュータ内でつなぎ合わせる。同時に、それらの基準点46を登録しておき、カーナビゲーション用の電子地図についても、基準点46で囲まれたブロック単位で、縮尺や位置の整合をとる。これにより、どのレイヤを組み合わせて重ね合わせて表示しても、利用価値の高い出力が得られる。各レイヤは透明にも不透明にもなる。また、重ね合わせる順序も自由に変更できる。
【0031】
(b)に示すように、地理情報データファイル21に入力する地図情報データは、図1に示したネットワーク1を通じて広く収集することができる。各地図情報データを大きな修正を加えることなくそのまま所定のレイヤに取り込んで利用することができるので、それぞれ異なる目的で構築されたシステムの地図情報データを容易に利用できる。例えば、道路管理システム47や河川管理システム48や、都市計画情報システム49のデータをそのまま取り込んで利用できる。道路の地図は、道路の整備や補修管理に使用する道路台帳を基礎とした地図データである。河川の地図は、河川の整備や補修管理に使用する河川台帳を基礎とした地図データである。都市計画情報は、土地の利用方法の将来計画を表した地図情報である。
【0032】
これにより、道路情報、施設、環境、交通、資源その他の行政に必要な案件の計画や管理にかかわる組織を支援する。このシステムは、地理的な情報を共有するシステムであって、データの入力、格納、検索、計算、分析、出力等について連携を図ることができる。また、制度上、独自に作成された道路台帳や河川台帳のような地図情報データは、しばらくの間はこれまでと同様の手順でそのまま運用されることが多い。そのため、既存の制度を維持したまま、そのデータをシステムに取り込むように、レイヤ構造とした。
【0033】
故に、地図情報データとしてはほとんど類似した等価なものでも、それぞれ部分的に有効に利用できるものであれば、各レイヤに割り付けることが好ましい。また、地理情報データファイルに含める地図情報データは、定期的に道路管理システムとか河川管理システムから転送を受けて更新されることが好ましい。もちろん、この地理情報データファイルをマスタファイルにして、道路管理システムや河川管理システムのデータを集中管理するようにしても構わない。既存のものであって、併存している別のシステムの任意の地図情報データを、そのまま所定のレイヤに取り込めば、その地図情報をすぐに利用できる。そのまま取り込んですぐに利用できるようにするために、データ割り付け手段33が、取り込んだ地図情報データを自動的に拡大縮小して、座標系を整合させる。取り込んだ地図データはイメージデータであっても、最低限、4隅の位置座標が表示されているから、その位置座標をシステムの位置座標に重ねれば良い。これにより、別システムの地図情報の取り込みがきわめて容易になる。
【0034】
地図情報データには、イメージデータ、数値化された座標データを含む図形データ、属性データを含めることができる。イメージデータは、例えば、ビットマップ(Bitmap)形式やGIF(Graphics Interchange Format)形式といった、コンピュータによって画像を処理するための任意の形式の画像データである。道路台帳等をそのままスキャナで読みとり、座標系を整合させるために拡大縮小等の微調整をしたデータである。図形データは、道路や河川の地図、航空写真、衛星画像のデータ、調書などで作成されたものから取得する。図形データは、ベクトル形式とクラスタ形式とがある。ベクトル形式の図形データは、特定のポイントを表すノードと、複数のノード間を結ぶチェイン(鎖)と、複数のチェインで囲まれたポリゴン(多角形)の3要素から構成される。この図形データは、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ。
【0035】
図4は、ポリゴンデータの一例と、その属性データの一例を示す説明図である。
不動産情報データファイル21には、全ての地図情報の情報検索を可能にするための情報を含むレイヤが少なくとも1つ含まれる。そのレイヤには、例えば主要な構造物を示す図形データが表示され、属性データが付加されている。図形データは、ベクトル形式とクラスタ形式とがある。ベクトル形式の図形データは、特定のポイントを表すノード51と、複数のノード51間を結ぶチェイン52(鎖)と、複数のチェイン52で囲まれたポリゴン53(多角形)の3要素から構成される。この図形データは、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ。
【0036】
図形データには、それぞれ属性データ55を付加することができる。属性データ55は、地図上の図形が何を表し、どのような構造のものかといった情報を含む。このデータはコードデータであって、情報検索に使用できる。これにより、道路台帳等のデータと市販の電子地図データのいずれを表示した状態でも、その地図上で任意の構造物や道路を指定した場合に、その属性データ55を表示させたり、様々な関連情報を表示させ検索することができる。
【0037】
図5は、本発明のシステムの主要なコンピュータプログラムの動作フローチャートである。
図の(a)は、データ割り付け手段の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS1では、通信手段31が、ネットワーク1を通じて地図情報データを受信する。ステップS2では、その地図の種類に応じて、データ割りつけ手段33が、地図情報入力用レイヤを選択する。次に、ステップS3では、受信した地図情報データ中の基準点間の距離を計算する。そして、既存の地図情報データの基準点間の距離を比較して、換算比率を求めておく。ステップS4では、該当するレイヤにその地図情報データを割り付ける。そして、ステップS5で、イメージデータのX−Y方向を上記換算比率を用いて伸縮調整する。ステップS6では、最後に、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行する。これで、1枚分の地図情報データの取り込みが終了する。この処理を任意のタイミングで必要な回数だけ実行すればよい。地図情報データは必ずしもネットワークを通じて取得しなくても良い。CD-ROMなどの媒体を利用して入力しても構わない。
【0038】
(b)は、このシステムの利用者から検索要求をうけたときのレイヤ選択手段の動作フローチャートである。まず、ステップS11では、ネットワーク1を通じて、通信手段31が端末装置11の発信した検索要求を受信する。
ステップS12では、データ検索手段35が検索要求を解析する。そして、ステップS13で、地理情報データファイルの検索を実行する。次に、ステップS14では、レイヤ選択手段34が、検索目的や検索要求に対応する出力レイヤの選択をする。利用者が指定した情報を見やすく編集できるように、使用するレイヤを選択する。ステップS15では、表示制御手段32が、出力画面の編集をする。そして、ステップS16で、通信手段31が出力画面を要求元の端末装置11に送信する。
【0039】
このシステムは、道路や土地等のあらゆる地理情報についての検索処理を実行できる。また、それぞれまったく異なる目的で作成され、まったく異なる方法で作成された二種類の地図データの、それぞれの特徴を生かすために、部分的な図も、全体的な図も、目的とする情報を得るために最適ないずれか一方の図を自動的に表示させる。なお、例えば土地の利用計画などは道路以外の部分を具体的に表示した地図データを利用することが好ましい。この場合市販の電子地図データの該当部分をそのまま利用して着色したりその他の表示を書き込むようにする。
【0040】
利用者からは一枚の地図をクローズアップしたり別の角度から表示させているように見せるとよい。データ割り付け手段33は、目的に応じて最適なレイヤを選択して、最適な拡大縮小率で表示するように、表示制御手段32を制御する機能を持つ。
【0041】
本発明では、道路管理システムや河川管理システムや都市計画システムといった、それぞれ制度上の理由で独自に運用されているシステムを、地図情報を表す画像データや、地図上の構造物を表す図形データや、各図形データに関する情報を示す属性データといった情報とともに取り込んで、情報検索の対象にしている。各システムの地図情報データをレイヤを用いて任意に組み合わせることで、一体化されたシステムと同様の操作性で、複合的な情報検索が可能になる。
また、相互に地図上の位置を共通の座標データで特定できるようにしたので、各システムの地図情報を自由に組み合わせて重ね合わせて、合成表示することができる。
【0042】
既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持つことにより、道路台帳や河川台帳の制度をそのまま継続的に維持できる。しかも、別の任意のレイヤの情報と組み合わせることにより、精度の高い地図情報をそのまま他の目的にも利用できるという効果がある。
地図上の道路や河川や建物や付帯設備のような構造物について、実測により特徴点の座標データ群を取得して、別のレイヤの地図情報と組み合わせることにより精度の高い数値を伴う、きわめて信頼性の高い地図情報を提供できる。即ち、位置座標を整合させて新たなレイヤに任意の地図情報データを取り込めば、それが何の検索手段をもたないイメージ情報からなるものであっても、直ちに検索対象として利用できる。また、例えば地番データや構造物の名称データ等の検索可能な情報を含む場合でも、別のレイヤの検索情報用の属性データに含めることにより、新たに取り込む既存の地図データには加工を加えることなく、そのまま任意のレイヤに取り込める。従って、全く異なる制度下で運用されている既存の地図情報を自由に取り込んで利用することが容易になる。
【0043】
地図上の構造物を簡単なポリゴン等の図形データで表示して、その図形データに属性データを付加すれば、地図上のどこにどんなものがあるが、ある条件を満たす場所はどこか、最近変化した場所はどこか、ある場所と別の場所との空間的な位置関係はどうなっているか、あるモデルに従って区画整理をするとどうなるか、といった自在な情報検索処理が可能になる。全てのレイヤの地図情報は、地図上の座標データを共通にしているから、特定の場所を地番とか緯度経度とかを用いて指定すると、該当する場所の全てのレイヤの地図情報が抽出できる。道路台帳の該当部分とか、地下埋設物の配置図とか、近隣の建物の現況とかが、イメージデータや座標データや属性データとして抽出される。そのうち、利用者が要求しているものを選択して、編集して印刷すればよい。
また、上記のシステムによれば、利用者は、データの特殊性やデータ処理の特殊性を全く意識することなく、機能的な操作性を享受することが出来る。
【0044】
なお、上記の演算処理装置にインストールされたコンピュータプログラムは、それぞれ独立したプログラムモジュールを組み合わせて構成してもよいし、全体を一体化したプログラムにより構成してもよい。コンピュータプログラムにより制御される処理の全部または一部を同等の機能を備えるハードウエアで構成しても構わない。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。上記のような本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。また、ネットワークを通じて任意のコンピュータのメモリ中にダウンロードして利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地理情報検索システムの具体例を示すブロック図である。
【図2】地理情報データファイル21の構造を示す説明図である。
【図3】(a)は、2つのレイヤの、地図情報データの位置関係を示す説明図で、(b)は、地理情報データファイルの構成を示す説明図である。
【図4】ポリゴンデータの一例と、その属性データの一例を示す説明図である。
【図5】本発明のシステムの主要なコンピュータプログラムの動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 ディスプレイ
3 本体制御部
4 キーボード
5 マウス
6 プリンタ
7 スキャナ
10 ホストコンピュータ
11 端末装置
12 記憶装置
13 演算処理装置
21 地理情報データファイル
31 通信手段
32 表示制御手段
33 データ割り付け手段
34 レイヤ選択手段
35 データ検索手段

Claims (3)

  1. ネットワークを通じて地図情報データを受信する通信手段と、
    前記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、前記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を前記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行する、データ割り付け手段と、
    データ割り付け手段の処理した前記地図情報データを、前記4隅の基準点の位置座標とともに記憶する記憶装置と、
    ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶する記憶装置と、
    既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するレイヤ選択手段と、
    前記レイヤをそれぞれ個別に表示する機能と、別の地図情報データと任意の組み合わせで重ね合わせて同時に表示する機能を持ち、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、前記地図情報データを表示する表示制御手段と、
    前記地図情報データを前記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、前記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、前記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるデータ検索手段、
    を備えたこことを特徴とする地理情報検索システム。
  2. コンピュータを、
    ネットワークを通じて地図情報データを受信する通信手段と、
    前記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、前記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を前記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行する、データ割り付け手段と、
    データ割り付け手段の処理した前記地図情報データを、前記4隅の基準点の位置座標とともに記憶する記憶装置と、
    ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶する記憶装置と、
    既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するレイヤ選択手段と、
    前記レイヤをそれぞれ個別に表示する機能と、別の地図情報データと任意の組み合わせで重ね合わせて同時に表示する機能を持ち、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、前記地図情報データを表示する表示制御手段と、
    前記地図情報データを前記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、前記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、前記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるデータ検索手段、
    として機能させることを特徴とする地理情報検索システム用プログラム。
  3. 通信手段が、ネットワークを通じて地図情報データを受信するステップと、
    データ割り付け手段が、前記地図情報データを一定の大きさに切りわけて、基準点で囲まれたブロック単位で、前記基準点間の距離を計算する処理と、既に記憶装置に存在する 地図情報データとその基準点間の距離を比較して換算比率を求め、入力用レイヤを選択してそのブロックの地図情報データを割り付け、そのブロックのイメージデータのX−Y方向を前記換算比率を用いて伸縮調整して、4隅の位置座標をシステムの位置座標に重ね、隣接イメージデータとの境界整合処理を実行するステップと、
    記憶装置に、データ割り付け手段の処理した前記地図情報データを、前記4隅の基準点の位置座標とともに記憶するステップと、
    記憶装置に、ディジタル平板データを、形と大きさと位置と方向の幾何学構造をもつ、図形データと、地図上の構造物の特徴点の座標値からなる位置情報及び地図上の図形が何を表すかという情報をコードデータ化した、属性データとの集合にして記憶するステップと、
    レイヤ選択手段が、既存の行政用地図情報データをイメージデータ化したレイヤを独立に持ち、利用者が指定したレイヤを表示するように選択するステップと、
    データ検索手段が、前記地図情報データを前記ディジタル平板データに含まれる位置情報を利用して検索し、前記地図情報データ中の該当するブロックを選択して、後記表示制御手段に、該当する地図情報データのブロックを表示させるステップと、
    表示制御手段が、いずれか2以上のレイヤで地図情報データを重ね合わせて表示するときに、各地図情報データに共通な全ての基準点の表示位置が一致するように位置合わせをして、前記地図情報データを表示するステップ、
    を実行することを特徴とする地理情報検索システム制御方法。
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