JP3670556B2 - 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いたゴムローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動的架橋ゴムが分散された熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いたゴムローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンター、レーザプリンター、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、自動預金支払機(ATM)等における紙送り機構にはゴムローラが使用されている。このゴムローラは紙やフィルム等の搬送物をピックアップし分離しながら紙送りをする必要があることから、その特性として優れた柔軟性と高い耐磨耗性が要求される。
【0003】
この種のゴムローラとして、本出願人は先に特願平11−372619号において、ゴム成分に対して、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系樹脂を混合し、上記ゴム成分を樹脂架橋剤で動的架橋して、上記水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系樹脂中にゴムを分散させた熱可塑性エラストマー組成物からなるゴムローラを提供している。
【0004】
上記熱可塑性エラストマー組成物では、樹脂架橋剤としてハロゲン付加量を0.25〜1.5重量%と規定し、あるいは、ハロゲン付加の樹脂架橋剤と非ハロゲン付加の樹脂架橋剤を併用することにより動的架橋速度を制御し、ゴムと樹脂の混合がある程度進んだ段階でゴム成分の架橋が完了するようにしている。このようにすることで、成形性とゴムの分散性を確保し、また、樹脂に対するゴム成分の増加を可能としている。このように、ゴムの分散性を上げることで、成形したゴムローラの耐久性を損なうことなく柔軟性を上げ、給紙時における搬送性のアップを実現し、かつ、耐摩耗性も向上させている。また、ゴム成分を増加させることで給紙時の搬送力の更なるアップと、耐久性、摩耗粉体の発生の減少を実現させている。
【0005】
上記と同様に、2種以上の熱可塑性エラストマー中にゴムを動的架橋させたものとして、特許第2837741号では、エチレンーα・オレフィン共重合体ゴムと、結晶エチレン−プロピレンブロック共重合体樹脂と、数平均分子量が2000から20000の低分子量プロピレン単独重合樹脂と、鉱物油系軟化剤とからなり、樹脂架橋剤を用いて動的架橋した熱可塑性エラストマー組成物が提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した本出願人の先願では、ゴムの分散性を上げるために架橋速度が遅くなるように制御しているため、架橋密度が低くなる。
そのため、機械的物性が低下し、特に、耐久性が悪化して、給紙ローラとして用いた場合に、通紙性能が低下する問題がある。また、ゴム成分の増加にも限界があるため、摩耗粉体の発生を大幅に減少できず、かつ、耐久性向上も十分に図れない問題がある。
上記問題を解消するために、架橋速度を速めて架橋密度を高くすると、ゴム成分の分散性が悪化し、柔軟性が低下する問題がある。
【0007】
一方、後記した熱可塑性エラストマー組成物では、低分子量分としてポリプロピレンを用いており、ポリプロピレンは、エラストマーではないので、機械的物性(特に、柔軟性)を低下させる問題がある。
【0008】
この種の熱可塑性エラストマー組成物では、一般的に、その中のゴム分の配合量を多くすると柔軟性が高くなり、給紙時の搬送力が改善され、耐磨耗性も上がるが、加工性・成形性が悪化する。また、架橋されたゴム粒子が熱可塑性エラストマー中に均一に分散するためには、ゴムの配合率を一定に抑えなければならず、従来の方法では、オイルを除いたポリマー全体重量に対して65〜80重量%が限度であった。
【0009】
また、ゴムを分散させる熱可塑性エラストマーとして高分子量の樹脂を用いるほど、組成物の機械的物性が向上し、通紙時の耐久性能が上がり、かつ磨耗粉体の発生を抑制できる。そのため、前記先行技術においても、スチレン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系樹脂は極力高分子量のものを使用している。
しかしながら、高分子量とすると加工性が悪化し、樹脂とゴム・オイルを混合した組成物では、動的架橋におけるゴム成分の分散性が悪化し、耐摩耗性の低下、給紙時の搬送力の低下を招く問題がある。
【0010】
このように、従来の熱可塑性エラストマー組成物は、柔軟性と耐磨耗性、耐久性の両方を満足出来る程度に両立させることは困難であり、より優れた性能の熱可塑性エラストマーが要望されている。理想的には、ゴムのような柔軟性と樹脂がもつ良好な成形性、機械的強度とを併せもつ熱可塑性エラストマー組成物の開発が望まれている。
【0011】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、、柔軟性と耐磨耗性、耐久性の両性能において優れ、かつ、ゴムの配合率を高くしても良好な物性を維持しうる熱可塑性エラストマー組成物を提供することをも課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、少なくとも、互いに親和性のある高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマー、ゴム及び動的架橋をさせるための架橋剤を含み、
上記高分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn1)と低分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn2)との比(Mn1/Mn2)が1.2以上500以下であり、
上記ゴムが熱可塑性エラストマー中に動的架橋で分散されていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物を提供している。
【0013】
上記互いに「親和性のある熱可塑性エラストマー」とは、類似した構造あるいは同一の構造を持つ熱可塑性エラストマーを指す。
【0014】
このように、従来は高分子量の熱可塑性エラストマーを用いていたのに対して、本発明では、高分子量の熱可塑性エラストマーに、親和性のある低分子量の熱可塑性エラストマーを組み合わせ、混合して用いることにより、高分子量の熱可塑性エラストマーのみを用いていた場合に発生していたゴム成分の分散性の悪化を防ぎ、ゴムの架橋速度を速めてもゴムの分散性を良好として、加工性を大幅に改善している。それによりゴム分の大幅なアップを可能とし柔軟性を高め、給紙時の搬送力の向上を実現している。
【0015】
また、本発明では、上記高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマーとは、高分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn1)と低分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn2)との比(Mn1/Mn2)を1.2以上500以下の範囲で配合することで、高分子量の熱可塑性エラストマーの利点(機械的物性が良く、通紙時の耐久性能が向上し、磨耗粉体の発生を抑制)を維持しつつ、成形・加工性の低下を最小限にとどめ、ゴム分の配合率を向上できるようにしている。
【0016】
上記(Mn1/Mn2)を1.2以上500以下の範囲に設定しているのは、1.2より小さいと、高分子量熱可塑性エラストマーの機械的物性の良さを維持したまま、加工性・成形性を十分に改良することができないという問題がある。好ましくは1.5以上、より好ましくは5.0以上である。
上限は、用いる熱可塑性エラストマーの種類によって異なるが、一般に、高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマーともに、エラストマーとして適切な物性を維持する必要があることや、Mn2は物性の悪化を防ぐ観点から1万以上である必要があり、現実に存在するポリマーは、分子量500万以下と推定されることにより、上記のように(Mn1/Mn2)は500以下が好ましく、より好ましくは50以下である。
【0017】
親和性のある熱可塑性エラストマーの混合物には、Mn1/Mn2の比が上記の範囲内である2種の熱可塑性エラストマー以外に、その中間の数平均分子量を有する、他の熱可塑性エラストマーを含有させてもよい。熱可塑性エラストマー混合物中の熱可塑性エラストマーは入手可能な樹脂を適宜選択して用いても良いが、重合時に分子量分布を制御してMn1/Mn2が上記の範囲である重合度の異なる樹脂を合成し、それを用いることもできる。この場合もMn1とMn2の間の分子量の樹脂が含有されていても良い。
【0018】
また、本発明は、第2に、以下の(A)に、(B)(C)(D)から選択された1種または複数種の組成物を混合して、該混合物中のゴムを動的架橋させて均一に分散させている熱可塑性エラストマー組成物を提供している。
(A)数平均分子量が8万以上の高分子量スチレン系熱可塑性エラストマーと、数平均分子量7万以下の低分子量スチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマー:
(B)下記(D)中のゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して、500重量%以下の軟化剤:
(C)下記(D)中のゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して、50重量%以下のオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂混合物
からなる組成物と、
(D)ゴム100重量%に対して、600重量%以下の軟化剤を含むEPDM等のジエン系ゴムを主成分とするゴムコンパウンドからなる組成物。
【0019】
上記熱可塑性エラストマー組成物は[(A)+(C)]:[(D)中のゴム分]の重量比が85:15〜15:85の範囲とすることが適当である。この範囲より、ゴム分が少ない場合は、ゴムとしての柔軟性・弾性が維持できなくなり、この範囲よりもゴム分が多い場合は、成形性が悪化し、動的架橋物を得るのが困難となる。
なお、好ましい範囲は、使用する熱可塑性エラストマー、ゴム成分との比率、他の配合成分(軟化剤、保存剤等)、架橋剤の種類などによって変化するが、より好ましくは、70:30〜20:80である。
【0020】
また、高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマーとの混合重量比は95:5〜1:99が適当であり、好ましくは90:10〜5:95、より好ましくは75:25〜15:85とする。最適な比率は、使用目的、用いる他の成分との関係で、適宜選択することができる。
【0021】
上記のように、高分子量熱可塑性エラストマーおよび低分子量熱可塑性エラストマー、ゴムとしては、スチレン系熱可塑性エラストマーとEPDMとの組み合わせが好適に用いられるが、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとジエン系ゴムの組み合わせ、あるいは、塩素化ポリエチレン等塩素系熱可塑性エラストマーとNBR等極性ジエン系ゴムとの組み合わせ等を用いてもよい。
また、特に、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとEPDMとの組み合わせが好適に用いられる。
【0022】
水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーは水素添加により二重結合が飽和されており、低硬度で摩擦係数が大きい。二重結合が無くなっているために、動的架橋に際して架橋剤と反応して架橋されることがないのでゴムの架橋を阻害せず、動的架橋後のエラストマー組成物が所期の可塑性を発現する。従って、本発明には動的架橋に際して架橋されない程度に水素添加されているスチレン系熱可塑性エラストマーを用いるのが好ましい。そのような水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレン−エチレン−スチレン共重合体(SES)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体(SEEPS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等が挙げられる。
【0023】
また、高分子量の熱可塑性エラストマーと低分子量の熱可塑性エラストマーが共にスチレン系熱可塑性エラストマーである場合、高分子量の熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn1)と低分子量の熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn2)の比(Mn1/Mn2)が、上記1.2以上で500以下の範囲であることを条件として、上記のように、Mn1は8万以上、好ましくは15万以上、より好ましくは25万以上であり、Mn2は7万以下、好ましくは6万以下である。好ましい組合せは当業者が適宜選択することができるが、例えば、分子量が8万以上のSEEPSと分子量が7万以下のSEPS又はSEEPSは特に好ましい。その他、SES、SEPS、SEEPS、SEBS等から適宜選択される組合せも使用できる。
【0024】
上記オレフィン系樹脂を主成分とする樹脂混合物(C)中のオレフィン系樹脂としては、市販のオレフィン系樹脂であれば使用でき、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンエチルアクリレート樹脂、エチレンビニルアセテート樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂等が挙げられる。樹脂混合物(C)は、さらに、ポリエステル系樹脂、塩素化ポリエチレン等を含有していても良い。
【0025】
熱可塑性エラストマー組成物には、オレフィン系樹脂を上記(D)中のゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して50重量%以下、好ましくは2〜40重量%、より好ましくは4〜35重量%を含有させている。
【0026】
上記ゴムコンパウンド(D)中のゴム成分としてはジエン系ゴムが好ましく、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等のジエン系ゴムが用いられる。ジエン系ゴムは熱可塑性樹脂と組み合わせることにより、ジエン系ゴムを架橋するが熱可塑性樹脂は架橋しない架橋剤を使用することが可能となる。
【0027】
本発明において特に好ましいゴムコンパウンド中のゴムはEPDMであり、EPDMを100%とすることが最も好ましい。EPDMは主鎖が飽和炭化水素からなり、主鎖に二重結合を含まない。このため、高濃度オゾン雰囲気、光線照射等の環境下に長時間曝されても、分子主鎖切断が起こりにくい。従って最終製品、例えばローラの耐候性を高めることができる。EPDMには、ゴム成分のみからなる非油展タイプのEPDMと、ゴム成分とともに親展油を含む油展タイプのEPDMとが存在するが、本発明では、いずれのタイプのものも使用可能であるし、両者をブレンドして使用することも可能である。
【0028】
EPDMに、ブチルゴム、BR,イソプレンゴム、SBR、クロロプレンゴム(CR)、NR、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPR)から選択される1種または2種以上をブレンドしても良い。
EPDMと他のゴムとをブレンドする場合、全ゴムに占めるEPDMの比率は50重量%以上、さらに、80重量%以上が好ましい。
【0029】
上記(B)の軟化剤としてはオイル、可塑剤が挙げられる。オイルとしては、例えばパラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の鉱物油や炭化水素系オリゴマーからなるそれ自体公知の合成油、またはプロセスオイルを用いることができる。合成油としては、例えば、α−オレフィンとのオリゴマー、ブテンのオリゴマー、エチレンとα−オレフィンとの非晶質オリゴマーが好ましい。可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルセバケート(DOS)、ジオクチルアジペート(DOA)等を用いることができる。
【0030】
軟化剤がオイルである場合、ゴム分100重量%に対して、600重量%以下、好ましくは、25〜400重量%加える。可塑剤である場合、400重量%以下、好ましくは、15〜350重量%加える。
600重量%を超えると、動的架橋物の表面からオイルがブリードしてきたり、あるいは、オイルが架橋阻害を起こして、ゴム分が十分に架橋されず、物性が低下するという問題がある。
【0031】
架橋剤としては、樹脂架橋剤が好適に用いられる。樹脂架橋剤は加熱等によってゴムに架橋反応を起させる合成樹脂であり、硫黄と加硫促進剤とを併用した場合に生ずるブルームの問題が起らないので好ましい。特に、樹脂架橋剤としてフェノール樹脂を用いると給紙性能を高めることができる。
【0032】
その他の樹脂架橋剤としては、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、トリアジン・ホルムアルデヒド縮合物、ヘキサメトキシメチル・メラミン樹脂等が挙げられ、特に上記フェノール樹脂が好適である。フェノール樹脂の具体例としては、フェノール、アルキルフェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシン等のフェノール類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラール等のアルデヒド類との反応により合成される各種フェノール樹脂が挙げられる。特に、ベンゼンのオルト位又はパラ位にアルキル基が結合したアルキルフェノールと、ホルムアルデヒドとの反応によって得られるアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂が、ゴムとの相溶性に優れるとともに、反応性に富んでいて架橋反応開始時間を比較的早くできるので好ましい。アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のアルキル基は、通常、炭素数が1から10のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。また、硫化−p−第三ブチルフェノールとアルデヒド類とを付加縮合させた変性アルキルフェノール樹脂や、アルキルフェノール・スルフィド樹脂も樹脂架橋剤として使用可能である。樹脂架橋剤の配合量は、ゴム100重量%に対して1重量%以上50重量%以下が好ましく、8重量%以上15重量%以下が特に好ましい。
【0033】
本発明における動的架橋は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等のハロゲンの存在下に行ってもよい。動的架橋時にハロゲンを存在させるには、ハロゲン化された樹脂架橋剤を用いるか、エラストマー組成物中にハロゲン供与性物質を配合してもよい。ハロゲン化された樹脂架橋剤としては、上記の各付加縮合型樹脂がハロゲン化されたものが挙げられる。なかでも、フェノール樹脂のアルデヒドユニットに少なくとも一個のハロゲン原子が結合したハロゲン化フェノール樹脂、特にはハロゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂が、ゴムとの相溶性に優れるとともに、反応性に富んでいて架橋反応開始時間を比較的早くできるので好ましい。
【0034】
また、ハロゲン供与性物質としては、塩化第二スズ等の塩化スズ、塩化第二鉄、塩化第二銅等が挙げられる。ハロゲン化樹脂としては、例えば塩素化ポリエチレン等が挙げられる。これらのハロゲン供与性物質は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0035】
架橋反応を適切に行うために架橋活性剤を用いてもよい。架橋活性剤としては金属酸化物が使用され、特に酸化亜鉛、炭酸亜鉛が好ましい。
【0036】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、機械的強度を向上させるために、必要に応じて充填剤を配合することができる。充填剤としては、例えば、シリカ、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の粉体を挙げることができる。充填剤を配合する場合、充填剤は、ゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して、30重量%以下とするのが好ましい。充填剤の比率が上記範囲を越えると、ゴムの柔軟性が低下してしまうことがあるからである。
【0037】
また、熱可塑性エラストマー組成物には、さらに老化防止剤、ワックス等を配合することができる。老化防止剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾイミダゾールなどのイミダゾール類、フェニル−α−ナフチルアミン,N,N´−ジ−6−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N´−イソプロピル−p−フェニレンジアミンなどのアミン類、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、スチレン化フェノールなどのフェノール類などが挙げられる。
【0038】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は耐久性、弾性、柔軟性を有し、かつ成形性に優れているので、広範囲に利用できる。とりわけ、上記の優れた特性を活かして、薄い紙やフィルムをピックアップし分離しながら紙送りをする必要があるインクジェットプリンター、レーザプリンター、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、ATM等の給紙用ゴムローラとして好適である。
【0039】
従って、本発明は、上記熱可塑性エラストマー組成物を含むポリマー組成物をローラ状に成形したことを特徴とするゴムローラを提供している。
【0040】
本発明のゴムローラは、以下の方法により作成する。熱可塑性エラストマー組成物を軟化剤中膨潤させてから、オレフィン樹脂系ペレットを混合して混練し、押し出してペレットにする。このペレットとゴム、樹脂架橋剤、その他の配合剤を2軸押出機、オープンロール、バンバリーミキサー、ニーダー等のゴム混練装置に投入し、160℃〜200℃に加熱しながら、1〜20分程度混練りして動的加硫を行った後、ゴム混練装置より押し出す。この押し出したゴム組成物をペレットとし、インジェクション成形機(射出成形機)に注入してチューブ状に成形する。この成形品の表面を、必要に応じて研磨した後、所要寸法にカットしてゴムローラとしている。
なお、インジェクション成形機のかわりに樹脂用単軸押出機によってチューブ状に押し出し、それをカットすることによってゴムローラとすることもできる。押し出しによる場合、特に、本発明の組成物は成形性に優れ、流れ性が良いことから、高速で押し出し、カットすることにより、生産性を大きく向上することができる。
【0041】
上記ゴムローラの硬度はJIS6301のA型硬度計で測定したときの硬度が一般に15〜45、好ましくは20〜40の範囲としている。この範囲とすると、ゴムローラを比較的小さい圧接力で紙やフィルムに押付けてもゴムローラが充分に変形し、紙やフィルムとの間に大きい接触面積を得ることができる。
【0042】
ゴムローラは円筒状に成形した状態で、その肉厚は0.5mm〜8mm、好ましくは1mm〜5mmとしている。これは、ゴムローラの強度との兼ね合いにもよるが、肉厚が小さすぎると、ゴムローラが変形しても紙との間に大きな接触面積が形成され難い。一方、肉厚が大きすぎると、ローラを変形させるためにゴムローラの紙への圧接力を大きくしなければならず、ゴムローラを紙に圧接させるための機構が大型化するためである。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の給紙用のゴムローラは下記の組成物からなる熱可塑性エラストマーより円筒状のローラに成形し、その中空部に軸心を圧入するか、あるいは両者を接着剤で接合して固定している。
【0044】
上記熱可塑性エラストマー組成物は、
(A)高分子量水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーと、低分子量水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマー
(上記高分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量Mn1、低分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量Mn2との比Mn1/Mn2は、500≧Mn1/Mn2≧1.2としている。)
(B)軟化剤
(C)オレフィン系樹脂
(D)EPDM等のジエン系ゴム
(E)樹脂架橋剤、架橋促進剤
が配合されたゴム組成物からなり、上記ゴムを樹脂架橋剤により動的架橋して、分子量が異なる2つの水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系樹脂の混合物にゴムを分散させている。
【0045】
熱可塑性エラストマー混合物(A)には、高分子量の水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーであるSEEPSと低分子量の水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーであるSEPSまたは上記SEEPSを含有させている。オレフィン系樹脂(C)としてはポリプロピレンを用い、架橋活性剤としては酸化亜鉛、樹脂架橋剤としてはフェノール系樹脂架橋剤を用いている。加工性向上、硬度調整等の目的で配合される軟化剤としてはパラフィンオイルを用いている。
【0046】
【実施例】
下記表1および表2に示すように、実施例1〜8および比較例1〜8について、表に記載の配合からなる射出生成物を作成し、該生成物をローラ状(円管状)に射出成形した後、カットして軸芯にはめ込み、ゴムローラを製造した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
表中の上段の数値は重量%である。また、略語TPEは熱可塑性エラストマーを表す。
使用した材料は下記の通りである。
EPDM:住友化学製 エスプレン670F(パラフィンオイル100%油展)高分子量水素添加スチレン系TPE1: SEEPS (Mn=30.1万、Mw=34.2万)、クラレ製、セプトン4077
高分子量水素添加スチレン系TPE2: SEEPS (Mn=8.8万、Mw=9.4万) 、クラレ製、セプトン4033
低分子量水素添加スチレン系TPE1: SEPS (Mn=5.1万、Mw=5.5万)、クラレ製、セプトン2002
低分子量水素添加スチレン系TPE2: 片末端水酸基変性SEEPS (Mn=5.4万、Mw=6.0万) 、クラレ製、セプトンHG252
オレフィン系樹脂:ポリプロピレン、日本ポリケム製ノバテックPP BC6
軟化剤:パラフィンオイル、出光興産製ダイアナプロセスオイルPW-380
架橋活性剤:酸化亜鉛、三井金属鉱業社製酸化亜鉛2種
樹脂架橋剤1:田岡化学製タッキロール250-III
樹脂架橋剤2:田岡化学製タッキロール201
【0050】
ゴムローラは以下のようにして作成した。
熱可塑性エラストマー組成物を軟化剤中で膨潤させてから、これをオレフィン樹脂系ペレットと共に2軸押出機、ニーダーまたはバンバリーミキサー等により160℃〜200℃の温度で、1〜20分間混練して、熱可塑性エラストマー組成物、オレフィン系樹脂、及び軟化剤の混合物(コンパウンド)からなるペレットを作成し、しかる後に、このペレットと、ゴム、樹脂架橋剤としての反応性フェノール樹脂、亜鉛華、老化防止剤、フィラー等の所要の添加剤を2軸押出機HTM38(アイベック(株)製)に投入し、160℃〜200℃の温度で加熱しながら1〜20分間混練してゴムを動的架橋した後、押し出した。次いで、この押し出した混練ゴム組成物をペレット化し、該ペレットを射出成形機により射出成形してチューブ状に成形した。その後、カットを行い、外径30mm、内径25mm、幅15mmのゴムローラを作成した。なお、上記射出成形機の金型のキャビティの外径は31mm、内径9mm、幅40mmである。
【0051】
[実施例1乃至実施例8]
実施例1乃至実施例8はいずれも2つの異なる分子量(500≧Mn1/Mn2≧1.2)の水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー混合物(A)、オレフィン系樹脂(B)及びゴム(C)を用いている。
【0052】
他方、比較例1乃至比較例8は本発明の範囲外の熱可塑性エラストマー組成物の例であり、高分子量の水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのみの使用例(比較例1、2、3、8)、低分子量の水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのみの使用例(比較例6,7)、あるいはゴム分と他の樹脂との割合、即ち[(A)+(C)]:[(D)中のゴム分]の重量比が10:90とゴムの量が多い例(比較例4,5)を示している。
【0053】
上記実施例1乃至実施例8、比較例1乃至比較例8のゴムローラを、ゴムローラ成形時の成形性、給紙性能、磨耗粉体の発生に関して試験し評価した。
【0054】
(成形性試験)
上記の方法で射出成形した際の、インジェクション成型物の表面を以下の5段階評価した。
◎:非常に良好。インジェクション成型物の表面が滑らかで光沢がある。
○:良好。インジェクション成型物の表面は滑らかであるが光沢は無い。
△:可。インジェクション成型物の表面がやや荒れているが、実用上の問題は無い。
×:不可。インジェクション成型物の表面がかなり荒れており実用性が無い。
××:非常に悪。インジェクション成型が不可能。
【0055】
(給紙試験)
実機(セイコーエプソン EM900C)に実施例及び比較例のゴムローラからなる給紙ローラを装着し、紙として葉書を使用し、紙送りを困難にする低温、低湿条件(10℃、相対湿度15%)と、通常の常温条件(23℃、相対湿度55%)で、印字命令を出し、給紙ローラを回転させて紙送りを開始した。各ローラについて5000回給紙を繰り返し、通紙試験開始時の葉書の搬送力(初期性能)および5000枚通紙後の葉書の搬送力(耐久性能)を観察した。各ローラの給紙性能を以下の4段階で評価した。
【0056】
【0057】
(耐久性試験)
磨耗粉体の発生の有無を以下の方法で試験した。実機(セイコーエプソン EM900C)に実施例及び比較例のゴムローラからなる給紙ローラを装着し、紙の存在していない状態で印字命令を出し、給紙ローラを空転させた。この操作を40回繰り返して行った後、専用のインクジェット記録用紙(セイコーエプソンスーパーファイン専用光沢紙)を通紙して、これに付着している磨耗粉体の数をカウントした。そして4個の給紙ローラの平均値を算出した。この磨耗粉体の平均値に基いて以下の4段階評価を行った。
【0058】
◎:非常に良好。磨耗粉体の数(平均)が2以下。
○:良好。磨耗粉体の数(平均)が2を越え、6未満。
△:可。磨耗粉体の数(平均)が6以上10未満。
×:不可。磨耗粉体の数(平均)が10以上。
【0059】
高分子量の水素添加スチレン系TPE1のみを使用した比較例1のゴムローラは通紙性能に問題があり、特に耐久性能(多数回通紙後の給紙性能)が悪かった。比較例1のゴムローラにおいて、ゴム分の配合量を多くした比較例2では成形性が悪化していた。比較例3では、比較例2における架橋剤を混合架橋剤に代えて、耐久性の悪化が認められた。
【0060】
ゴム分の配合量が多い([(A)+(C)]:[(D)中のゴム分]の重量比が10:90)比較例4の場合は、成形できなかったため、評価ができなかった。軟化剤(オイル)を増加した比較例5では、成形性は多少改良されて、何とかローラを作ることはできたが、表面状態が悪く、実用性は無いものとなっていた。
【0061】
低分子量の水素添加スチレン系TPE2のみを使用し、またゴム分の配合量が多過ぎる比較例6のゴムローラは成形性がそれほど良好でない(成形性が実用上限界まで悪化)上に、耐久性が悪く、低分子量の水素添加スチレン系TPE2を比較例6より多く使用している比較例7のゴムローラの場合、成形性は改善されたが、耐久性能および耐久性が悪かった。
【0062】
高分子量の水素添加スチレン系TPE2のみを使用した比較例8のゴムローラは耐久性能および耐久性が共に悪かった。
【0063】
一方、高分子量水素添加スチレン系TPE1と低分子量水素添加スチレン系TPE2(Mn1:Mn2=30.1:5.1)を含有し、[(A)+(C)]:[(D)中のゴム分]の重量比が45:55である実施例1のゴムローラは成形性、耐久性に優れ、低温および常温条件下で問題なく給紙機能を発揮しうる高性能のローラである。また、他の実施例2〜8のゴムローラも、充分に実用性のある優れたローラであることが確認された。さらに、ゴムの配合率が85%である実施例3のゴムローラも充分に実用性ある性能を有しており、ゴム分の増量が可能であることが確認された。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、ゴムを架橋剤で動的架橋して、熱可塑性エラストマーとオレフィン樹脂の混合物中に分散させてなる熱可塑性エラストマー組成物において、前記熱可塑性エラストマーとして、数平均分子量の比が1.2以上500以下である親和性の高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマーとを組合わせて用いることにより、成形性が向上し、柔軟性、耐磨耗性・耐久性の両特性を確保することができる。また、ゴム分を増量することが可能となった。本発明の熱可塑性エラストマー組成物の成形加工品の一例として、給紙用ゴムローラは、紙やフィルム等の搬送物をピックアップし分離しながら紙送りをする必要があるインジェクションプリンターなどに極めて有用である。
Claims (7)
- 少なくとも、互いに親和性のある高分子量熱可塑性エラストマーと低分子量熱可塑性エラストマー、ゴム及び動的架橋をさせるための架橋剤を含み、
上記高分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn1)と低分子量熱可塑性エラストマーの数平均分子量(Mn2)との比(Mn1/Mn2)が1.2以上500以下であり、
上記ゴムが熱可塑性エラストマー中に動的架橋で分散されていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。 - 下記の(A)に、(B)(C)(D)から選択された1種または複数種の組成物を混合して、該混合物中のゴムを動的架橋させて均一に分散させている熱可塑性エラストマー組成物。
(A)数平均分子量が8万以上の高分子量スチレン系熱可塑性エラストマーと、数平均分子量7万以下の低分子量スチレン系熱可塑性エラストマーとからなる熱可塑性エラストマー:
(B)下記(D)中のゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して、500重量%以下の軟化剤:
(C)下記(D)中のゴム(軟化剤を除く)100重量%に対して、50重量%以下のオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂混合物
からなる組成物と、
(D)ゴム100重量%に対して、600重量%以下の軟化剤を含むEPDM等のジエン系ゴムを主成分とするゴムコンパウンドからなる組成物。 - 上記[(A)+(C)]:[(D)中のゴム分]の重量比が85:15〜15:85の範囲である請求項2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 上記高分子量熱可塑性エラストマーと上記低分子量熱可塑性エラストマーとの混合重量比が95:5〜1:99の範囲である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 上記動的架橋が樹脂架橋剤の存在下で行われている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の熱可塑エラストマー組成物。
- 上記熱可塑性エラストマーが水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーである請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物を含むポリマー組成物をローラ状に成形したことを特徴とするゴムローラ。
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