JP3670343B2 - 再帰反射性構造体及びその製造方法 - Google Patents

再帰反射性構造体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、再帰反射性構造体及びその製法に関する。さらに詳しく述べると、本発明は、コンクリート壁等の凹凸表面を保有する被着体と該被着体の表面に施された再帰反射性シートとの一体化構造体、そしてそのような構造体を製造する方法に関する。本発明の再帰反射性構造体は、特に、被着体の表面に存在する凹凸等や、被着体の内部に含まれる水分、アルカリ性薬剤等に原因した悪影響を被ることがない。
【0002】
【従来の技術】
従来から、交通標識として、あるいはガードレール、トラフィックコーン等の構築物のために、再帰反射性シートと呼ばれる特殊な構造の反射シートが用いられていることは周知の通りである。この反射シートは、接着剤層を介して各種の被着体に貼り付けられるもので、その被着体に再帰反射性を付与し、よって、夜間において、その被着体の視認性を向上させる働きがある。かかる反射シートは、その内部に含まれる再帰反射性要素の形態に依存して、プリズム型(キューブコーナー型)反射シート、カプセルレンズ型(微小球レンズ型)反射シートなどを包含する。なお、以下において、この再帰反射性シートのことを簡単に「反射シート」とも呼ぶ。
【0003】
反射シートが貼り付けられる被着体は、上記からも理解されるように、通常、道路標識板等の平板、トラフィックコーン等の曲面体などであり、換言すると、比較的に平滑な表面を有している物品である。他方において、高速道路のカーブ地点、踏切地点等の道路の危険地点では、自動車運転手、その他にその危険地点を夜間でもはっきりと視認させるために、その危険地点の物品、通常コンクリート構築物の壁面に反射シートを貼り付けることも行われている。なお、このような反射シートの利用方法については、「踏切注意柵、高輝度反射シート用」(平成3年度、JR東日本社発行)を参照されたい。
【0004】
ところが、一般に、コンクリート構築物の壁面は、凹凸の程度が大きいので、その壁面と反射シートとの間に接着剤のみを介在させただけで反射シートを貼り付けた場合、壁面の凹凸が原因となる反射シートのひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生し、その結果、壁面全面にわたって、均一かつ高い反射輝度を付与することができない。このような表面欠陥の発生を防ぐために、コンクリート壁面に反射シート貼り付け前に、その壁面をサンディング、パテ埋め等で前処理することにより、壁面を平滑化させることも行われている。しかし、この前処理方法は、壁面の平滑化作業に手間と時間がかかるという不都合を有している。また、この方法をも含めて従来の方法は、反射シートが接着剤層を介してコンクリート壁面に密着しているので、コンクリート中の水分、例えば水蒸気やアルカリ性薬剤等の物質が、反射シートと壁面との間に滞留すること又は反射シート内部に浸透することに原因する、反射シートの膨れ、あるいはその膨れによる反射シートの剥がれ、といった不都合も有している。
【0005】
上記のような表面に凹凸を有する被着体に対して反射シートを貼り付ける場合の不都合、そして被着体中に含まれる物質の反射シートに及ぼす悪影響を解決するために、反射シートをアルミニウム板に貼り付け、そのアルミニウム板をボルト等の固定具でコンクリート壁面に取り付ける方法も行われている。しかしながら、このような方法では、現場の壁面の形状及び寸法に合わせてアルミニウム板を切断し、さらにそれに合わせて反射シートを裁断し、加工する作業が必要であり、やはり手間と時間がかかるという不都合を解消することができない。また、この方法では、固定具の欠損等で壁面からアルミニウム板が外れ落ちることも考えられ、安全性の面からも好ましくない。
【0006】
また、被着体中に含まれる物質の反射シートに及ぼす悪影響を解決するために、その物質の反射シートへの移行を阻止するための手段を反射シートに含ませる方法も行われている。例えば、特開平3−9837号公報は、再帰反射性シートの内部に好ましくはポリエステル、ナイロン、ポリビニリデンジクロライド、エチレンビニルアルコール、フルオロポリマー、金属フィルム等からなる可塑剤抵抗性障壁層(約0.25〜10ミルの厚さ)を存在させて、被着体(“基体”なる表現を使用)中の有害な薬剤、例えば可塑剤や着色剤からシートを保護することを開示している。また、特開平5−131589号公報は、再帰反射性シートの接着剤層の中間に好ましくはポリエステル樹脂、アクリル樹脂、弗素樹脂等からなる可塑剤移行阻止フィルム(約10〜25μmの厚さ)をサンドイッチして、被着体が可塑剤を多量に含む物質、例えば塩化ビニル樹脂の成形体である場合に、可塑剤がシート側に移行するのを防止することを開示している。
【0007】
しかしながら、上記のような可塑剤等の移行を阻止する障壁層又はフィルムを用いる方法は、反射シートを貼り付ける被着体を制限するという問題を有している。すなわち、上記した反射シートはいずれも、トラフィックコーン等の平滑な表面を有する被着体、特に曲面体に貼り付けることを企図しているので、被着体の表面に凹凸がある場合に発生する問題点を認識していない。例えば、被着体がコンクリート製の物品である場合、その物品の表面の凹凸と反射シートの底面とで形成される微細な間隙にコンクリート中の有害な成分、例えば水分やアルカリ性薬剤等の物質が滞留すること、また、そのような成分の滞留によりあるいはその成分のシート内部への浸透により反射シートが膨れたり劣化したりすること、を回避することができない。さらに、かかる従来の反射シートでは、反射シートが貼り付けられた被着体表面の凹凸が原因となる、シートの再帰反射性面上のひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生することを防止することができず、また、反射シート貼り付け後の被着体全面にわたって均一かつ高い反射輝度を保証することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記したような従来の技術の問題点を解決して、特に、被着体の表面に存在する凹凸等や、被着体の内部に含まれる水分、アルカリ性薬剤等に原因した悪影響を被ることがない再帰反射性構造体を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、上記のような再帰反射性構造体を単純な工程のみで容易に製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その一つの面において、再帰反射性要素を有する再帰反射性シートと、該再帰反射性シートをその背面部分で接着手段を介して固定的に支承した被着体とを含む再帰反射性構造体であって、
前記接着手段が、前記再帰反射性シートの背面部分に密着せしめられた第1の接着剤からなる接着剤層と、該接着剤層を保持した可撓性支持体と、該支持体の接着剤層非保有面にパターン状に選択的に施された第2の接着剤からなる接着部とを有しており、そして、前記被着体の表面と、前記接着部と、前記支持体の接着部保有面とにより形成された空間は、その空間の一部を構成する通気性開口を介して外部雰囲気と連通していることを特徴とする再帰反射性構造体を提供する。
【0011】
また、本発明は、そのもう一つの面において、再帰反射性要素を有する再帰反射性シートと、該再帰反射性シートをその背面部分で接着手段を介して固定的に支承した被着体とを含む再帰反射性構造体を製造するに当たって、
前記再帰反射性シートの背面部分に前記接着手段の可撓性支持体を第1の接着剤からなる接着剤層を介して貼付し、
得られたシート/支持体複合体を前記被着体の形状及び寸法に合わせて所定のサイズに裁断し、
前記裁断工程で得られたシート/支持体複合体片の接着剤層非保有面に対して、前記被着体の表面と前記支持体の接着剤層非保有面との間に形成された空間が、その空間の一部を構成する通気開口を介して外部雰囲気と連通可能であるように、第2の接着剤をパターン状に選択的に施して前記接着手段の接着部を形成すること、
を含んでなることを特徴とする再帰反射性構造体の製造方法を提供する。
【0012】
本発明の実施において、再帰反射性シートは、この技術分野において一般的に用いられている構造を有することができ、また、したがって、従来の技法に従って製造することができる。具体的には、再帰反射性要素は、プリズム、ガラス微小球レンズなどを含んで構成することができ、また、したがって、再帰反射性シートは、プリズム型反射シート、カプセル型反射シート、封入レンズ型反射シート、露出レンズ型反射シートなどであることができる。このような反射シートは商業的に入手可能であり、例えば、プリズム型反射シートは、米国3M社からプリズム型反射シート3970G(品番)として入手可能である。
【0013】
反射シートをその再帰反射面とは反対の背面部分で被着体で支承するための接着手段は、前記した通り、第1の接着剤からなる接着剤層と該接着剤層を保持した可撓性支持体とを有する。ここで使用する支持体は、被着体のいろいろな形状に適合してその被着体に反射シートを適切に貼り付けるのに十分な可撓性を有することが好ましく、また、その厚さは、少なくとも、下地となる被着体の表面の凹凸を再現することがない程度であることが好ましい。支持体は、好ましくは、プラスチックフィルムであり、その厚さは、好ましくは、200〜5000μmである。
【0014】
上記した支持体の接着剤層非保有面(被着体の表面に対向する面、接着部保有面ともいう)には、上記接着剤層と同一もしくは異なる第2の接着剤からなる接着部がパターン状に選択的に形成される。ここで、接着部の形成は、被着体の表面と、接着部と、支持体の接着部保有面との間に空間が形成され、しかもその一部でもって通気性開口が形成され、この開口を介して前記空間と外部雰囲気とが連通可能である限り、特に限定されるものではない。接着部は、好ましくは、少なくとも1本のストライプ状接着剤層を用いて、すなわち、接着剤層を少なくとも1本のストライプ(帯)の形で塗布することにより、任意のパターンで支持体に施すことによって形成することができる。
【0015】
再帰反射性シートと組み合わせて用いられる被着体は、特に限定されるものではない。しかし、本発明の再帰反射性構造体は、被着体としてその表面に凹凸を有する物品、例えばコンクリート製の物品を選択した時に顕著な効果を奏するであろう。
【0016】
【作用】
封入された再帰反射性要素を有する再帰反射性シートでは、例えば夜間、そのシートに走行中の自動車等の光(例えばヘッドライトの光)が照射されると、反射光線の大部分が回帰し、その存在を運転手等が容易に認識することができる。また、この反射シートを装備した本発明の再帰反射性構造体では、接着手段がプラスチックフィルム等の可撓性支持体を含むので、コンクリート壁等の凹凸表面を有する被着体の表面に貼り付けられた再帰反射性シートの再帰反射面に、その被着体の表面の凹凸が原因となるひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生することを防止し、また、反射シート貼り付け後の被着体全面にわたって、均一かつ高い反射輝度を付与することができる。また、フィルム支持体と壁面との間に介在する接着部が、外部雰囲気と連絡している通気性開口を有する空間を形成するように備えつけられているので、コンクリートに含まれる水分やアルカリ性薬剤等の物質が、反射シートと被着体との間に滞留すること及び反射シート内部に浸透することを防止し、それらによる反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止できる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の好ましい態様を添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載する態様のみに限定されるものではないことを理解されたい。
図1は、本発明による再帰反射性構造体の1例を示したものであり、プリズム型反射シートを被着体としてのコンクリート製物品と組み合わせた例である。再帰反射性構造体50は、図示されるように、再帰反射性シート(反射シート)10と、反射シート10をその背面部分で接着手段(接着剤層2、可撓性支持体3及び接着部4を含む)を介して固定的に支承した被着体5とを含んで構成される。なお、図示の例では特に、可撓性支持体3としてプラスチックフィルムを使用し、被着体5として図示のように表面に凹凸を有するコンクリート壁を使用した。プラスチックフィルム3とコンクリート壁5の間には空間6が存在し、また、この空間は、図3の斜視図で図示して説明するように、通気性開口7を介して外部雰囲気と連通している。
【0018】
再帰反射性シート10は、プリズム型反射シートであり、本例では、米国3M社製のプリズム型反射シート3970G(品番)を使用した。また、この反射シートに代えて、図2に示しかつ以下に説明するように封入レンズ型反射シートを使用してもよく、さもなければ、カプセルレンズ型反射シート、露出レンズ型反射シート等の常用の反射シートを使用してもよい。
【0019】
図1の再帰反射性シート10は、その一方の面がほぼ平坦な再帰反射面11であり、その反対の面に多数個の概ね三角錘状の凹凸部12を有しているプリズム体1と、そのプリズム体1の凹凸部表面側に空気層13を密封するように、その凹凸部と接着された結合層14とからなっている。また、この再帰反射性シート10の厚みは、特に限定されないというものの、通常、約100〜500μmの範囲である。
【0020】
再帰反射性シート10は、それを封入レンズ型(微小球レンズ型)反射シートとする場合、先に引用した特開平5−131589号公報に記載の反射シートに準じて、図2に示すような構成とすることができる。すなわち、図示の反射シートの場合、20は透明なトップフィルム、21は透明な結合層、22は透明な支持層、そして23は微小球レンズである。微小球レンズ23は、ガラスなどの透明微小球から構成することができる。また、支持層22の中には、微小球レンズ23から所定の距離をおいて配置された反射部材(図示せず)が含まれている。
【0021】
反射シート10をコンクリート壁5に貼り付けるための接着手段は、図示される通り、プラスチックフィルム3と、反射シート10をフィルム3の一方の主要面31上に接着する接着剤層2と、フィルム3の他方の主要面32とコンクリート壁5の表面との間に介在させ、外部と連絡している通気性開口7(図3参照)を有する空間6を形成している接着部4とからなる。ここで、接着剤層2は、通常、市販の反射シートに予め搭載されている接着剤層をそのまま使用できる。また、接着剤層を有しない反射シートの場合、そのシートの接着面に接着剤を塗布することにより、所望の接着剤層を設けることもできる。
【0022】
本発明による再帰反射性構造体においてその接着手段の一員として用いられるプラスチックフィルムは、凹凸表面を有する被着体の表面に貼り付けられた反射シートの再帰反射面に、その表面の凹凸が原因となるひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生することを防止し、かつ、被着体内部に含まれる水分(水蒸気)やアルカリ性薬剤等の物質が、反射シートに浸透することを防止する働きを有する。また、かかるプラスチックフィルムの使用は、アルミニウム等の金属材料の薄板を介在させて貼り付ける場合に比べて、反射シート付きフィルムを裁断し、加工することが容易であり、また、そのようにして形成された最終構造体の軽量化を図ることが容易である。
【0023】
プラスチックフィルムとしては、充分な機械的強度、例えば引張強度を有するものであれば、通常知られているプラスチックフィルムを任意に使用できる。例えば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン等の耐衝撃性にすぐれるポリマーを主成分として含んでなるプラスチックフィルムを有利に使用できる。また、エラストマー、ゴム等の改質剤を含み、耐衝撃性の改良されたポリスチレン系フィルム、アクリル系フィルムも使用できる。
【0024】
本発明において用いられるプラスチックフィルムは、好適には、ポリエステルフィルムである。なぜならば、ポリエステルフィルムは、引っ張り又は引き裂きに対する強度、そして耐薬品性にすぐれており、上記表面欠陥の発生、及び被着体内部の物質の反射シートへの浸透の防止がさらに容易であるからである。また、このフィルムは耐熱収縮性にもすぐれているので、外気温の上昇に伴うフィルムの収縮により、被着体から反射シートがフィルムごと剥がれ落ちることも防止できる。このような、ポリエステルフィルムは、具体的には、アイ・シー・アイ・ジャパン(株)社から入手可能な「メリネックス#339」(商品名)、東洋紡績(株)社から入手可能な「クリスパー」(商品名)等を包含する。
【0025】
また、上記のようなポリエステルフィルムに代えて、ガスバリヤー性の改良されたポリエステルフィルムも使用することができる。このフィルムは、被着体内部の揮発性物質の反射シートへの浸透の防止性能をよりいっそう高めることができる点で有用である。このようなガスバリヤー性ポリエステルフィルムは、例えば、ポリエチレンイソフタレートコポリマーを含むフィルム、ポリエチレンテレフタレートと他の成分とのブレンドフィルム等である。
【0026】
プラスチックフィルムの厚さは、反射シート10や被着体5の物質などのファクターに応じて広く変更できるというものの、好適には200〜5000μm、特に好適には250〜2000μmの範囲である。フィルムの厚さが200μmより薄いと、被着体の凹凸表面の影響が再帰反射面に及ばないようにするには強度的に不充分になるおそれがあり、反対に5000μmより厚いと、凹凸表面への追従性が低下し、その結果被着体への反射シート付きフィルムの接着が困難になる傾向がある。また、フィルムの厚さが厚すぎると、湾曲している被着体表面への貼り付けが困難な場合がある。
【0027】
用いられるプラスチックフィルムの引張り強度は、好適には500〜3000 kgf/cm2 、特に好適には1500〜2500 kgf/cm2 の範囲である。フィルムの引張り強度が低すぎると、反射シートをプラスチックフィルムに貼り付ける工程で、貼り付け作業が困難になる傾向があり、反対に高すぎると、自動車等の物体が本発明の構造体に接触し、部分的に反射シート付きフィルムが被着体から剥がれた場合に、その剥がれた個所から反射シート付きフィルムの剥がれが全体に伝播するおそれがある。
【0028】
プラスチックフィルムは、透明フィルムまたは着色フィルムのいずれであってもよく、好ましくは、白色に着色されたフィルムである。これは、光透過性を有するプリズム型反射シートの場合に、壁面の色を反射することによる外観を損なうこと、および反射輝度が低下することを防止できるからである。フィルムの白色度は、明度Y値で表した場合、80〜90の範囲が好ましい。このような白色プラスチックフィルムは、ポリマーと白色顔料とを含む材料から形成できる。白色顔料には、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、シリカ等の無機粉末が使用できる。
【0029】
反射シート付きプラスチックフィルムを形成するために、接着剤層が設けられる。この接着剤層は、通常の接着剤を使用して形成できる。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、天然又は合成ゴム等の接着材料を含む接着剤を常用の塗布技術を使用して、反射シート及び(又は)プラスチックフィルムに塗布することによって、形成することができる。好適な接着剤は、アクリル系接着剤、特に好適にはアクリル系感圧接着剤である。このような接着剤は、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムに対する接着性が良好である。特にポリエステルフィルムに対して接着性が良好なアクリル系感圧接着剤は、イソオクチルアクリレートとアクリル酸との共重合体を主成分とする接着剤である。この接着剤層の厚さは、種々のファクターに応じて広く変更し得るというものの、通常、30〜120μmの範囲である。
【0030】
本発明による再帰反射性構造体においてその接着手段の一員として用いられる接着部の詳細は、図1及びその他の図面を参照して説明する以下の記載から、容易に理解されるであろう。
先ず図1及び図3を参照するに、接着部4は、プラスチックフィルム3と被着体としてのコンクリート壁5の表面との間に介在し、外部雰囲気と連絡している通気性開口7を有する空間6を形成するように備えつけられる。このように構成することにより、被着体内部の物質なかで比較的に気化しやすいものは、反射シートと被着体との間に滞留することなく外部へ放出される。したがって、反射シートと被着体との間にガスが滞留することによる反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止できる。また、気化されにくいものは、上記空間6内に滞留するけれども、反射シート内部へは浸透しない。したがって、それらのガスによる反射シート自体の膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止できる。
【0031】
上記した接着部5と空間6は、例えば、図4に示すようなパターン形状でそれぞれ備えつけることができる。すなわち、矩形状のフィルム3の反射シート(図示せず)が貼り付けられる側とは反対側の主要面32上に、その4辺に沿ってストライプ状に接着剤を塗布してなる帯状接着部41と、面32のほぼ中央部の1個所にスポット状(略楕円形)に接着剤を塗布してなるスポット接着部42とを備えつけ、但し1辺3Aの一部には接着剤を塗布しないで、被着体にフィルム3が貼り付けられた時に通気性開口7(図3参照)を形成する接着剤非塗布部分33を設ける。また、主要面32上の接着剤が塗布されていない領域61は、フィルム3が被着体に貼り付けられた時に、空間6を形成する。
【0032】
図4の場合、接着剤非塗布部分33を設けない他の3つの角部34では、帯状接着剤41の端部どうしが接しない隙間を有するように接着剤が塗布されているが、これらの隙間は、被着体にフィルムが貼り付けられた際には、接着剤の流動により塞がれてもよい。しかしながら、非塗布部分33は、フィルム3が貼り付けられた時に塞がれずに、通気性開口7を形成できるような充分な幅をもって設けられることが必要である。
【0033】
帯状接着部41及びスポット接着部42における接着剤の塗布厚さは、通常、1〜20mmの範囲であり、好ましくは、5〜15mmの範囲である。接着剤の塗布厚さが上記した下限よりも小さすぎると、反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止することができないおそれがあり、反対に上記した上限よりも大きすぎると、雨水やほこりなどがこの空間内に侵入し、反射シートが膨れたり、その膨れにより反射シートが剥がれるおそれがある。
【0034】
また、フィルム3は、接着剤非塗布部分33が設けられた1辺3Aが外部と接するように、被着体に貼り付ける必要がある。例えば、複数枚のフィルム3を並列に並べて貼付ける場合は、図5に示すようにすべきである。すなわち、通気性開口となる非塗布部分33が設けられているフィルム3の1辺3Aは、隣接して貼り付けられる別のフィルム3のいずれの辺とも接しない。
【0035】
さらに、4枚のフィルム3を配置する場合は、図6に示すようにすることができる。図示の例の場合、各フィルム3の1辺3Aに設けられた非塗布部分33は、横方向に開口するように配置されている。
さらにまた、9枚のフィルム3を配置する場合は、図7に示すようにすることができる。すなわち、中央に配置されるフィルム3(C)の周囲に、8枚のフィルム3(A)〜3(D)が配置され、各非塗布部分33は、各フィルムが被着体に貼り付けられた時に、それぞれ通気性開口を形成する。ここで、フィルム3(A)及び3(D)の非塗布部分33は外部と接し、それぞれ非塗布部分から、外部と直接連絡している通気性開口が形成される。また、フィルム3(B)の非塗布部分33(a)は隣接するフィルム3(C)の非塗布部分33(b)と連絡し、同じフィルム3(C)の非塗布部分33(c)は隣接する同形のフィルム3(C)の非塗布部分33(d)と連絡するように配置され、各非塗布部分33(a)〜33(d)から形成される各通気性開口はそれぞれが連通しているので、フィルム3(C)の非塗布部分33(e)から形成される通気性開口を通じて外部雰囲気と連絡している。
【0036】
接着剤非塗布部分、すなわち、通気性開口は、外部雰囲気と連絡していればいずれの方向に開口していてもよい。しかしながら、被着体の表面が垂直なコンクリート壁面のような垂直面である場合は、図8に示すように、横方向(水平方向)に開口する非塗布部分33(x)又は下向き(地面の方向)に開口する非塗布部分33(y)が好適である。これにより、形成される通気性開口から雨水、ほこり等が上記空間内に侵入することを防止することができる。
【0037】
また、接着剤非塗布部分、すなわち、通気性開口が設けられる位置は、上記したようなフィルムの角部近傍に限らず、図9に示される非塗布部分33(z)のように、フィルム3の1辺3Aの中央部に設けることもできる。
さらに、接着剤非塗布部分、すなわち、通気性開口の数は、今まで説明してきたようにフィルム1枚に付き1個の例に限らず、必要に応じて2個もしくはそれ以上の数で設けることもできる。2個以上の非塗布部分33を設けるには、例えば、図10及び図11に示されるようにしてこれを行うことができる。これらの例では、帯状接着剤層41を図示のパターンで組み合わせることによって、4個(図10)又は8個(図11)の幅広の非塗布部分33を設けている。
【0038】
プラスチックフィルム上に備え付けられる接着部の面積は、通常、フィルムの全面積に対して10〜90%、好適には15〜80%、特に好適には20〜50%の範囲である。接着部の面積が小さすぎると、被着体に対する接着力が不充分となるおそれがあり、反対に接着部の面積が広すぎると、フィルムと被着体との間に形成される空間の容積が小さくなり、反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止する効果が減少する傾向がある。
【0039】
接着部の接着剤は、上記した接着剤層と同様に通常の接着剤が使用できる。好適には、エポキシ系接着剤又はシリコーン系接着剤である。これらの接着剤は、少ない接着面積で高い接着力を得ることが容易であり、また、被着体内部の水分やアルカリ性薬剤等の物質が接着部と被着体との界面にまで染み出してきた場合にも、接着を保持する性能にすぐれている。エポキシ系接着剤として、好適には、ポリアミド系化合物を硬化剤として含むエポキシ系接着剤である。このようなエポキシ系接着剤は、コンクリート及びポリエステルフィルムの両方に対する接着性が特に良好である。このようなエポキシ系接着剤は、具体的には、小西ボンド(株)社製「ボンドE250」(商品名)などを包含する。
【0040】
また、シリコーン系接着剤として、好適には、変成シリコーンポリマーを主成分としたシリコーン系接着剤である。このような接着剤は、具体的には、小西ボンド(株)社製「MPX−1」(商品名)などを包含する。
本発明の再帰反射性構造体を製造するに当って、好ましくは、その一方の面がほぼ平坦な再帰反射面である再帰反射性シートを、その他方の面を被着体表面に向けてその被着体表面上に貼り付ける場合において、下記の各工程を記載の順序で行うことができる。
(a)反射シートを、その他方の面を向けるようにして、プラスチックフィルムの一方の主要面上に接着剤層を介して貼り付け、反射シート付きフィルムを形成する工程、
(b)被着体表面の大きさ及び形状に合わせて、先の工程で得られた反射シート付きフィルムを裁断し、加工する工程、
(c)裁断、加工済みの反射シート付きフィルムの他方の主要面上に、被着体に貼り付けた時に、外部雰囲気と連通可能な通気性開口を有する空間を形成するように、接着部を設ける工程、
(d)設けられた接着部の通気性開口が外部雰囲気と連通するように、上記反射シート付きフィルムを上記被着体表面上に貼り付ける工程。
【0041】
この方法によれば、フィルムと反射シートとをそれらの全面にわたって均一に接着することが容易に可能であり、よって再帰反射性シートの貼付構造体の形成が容易になる。
上記の方法とは異なり、先にフィルムを被着体に接着部を介して貼り付けた後、そのフィルム上に反射シートを貼り付けることもできるが、この場合、フィルムと反射シートとを全面にわたって均一に接着することが困難になる傾向がある。
【0042】
本発明の実施において、再帰反射性構造体の一員として用いられる被着体は、特に限定されるものではないけれども、今までの説明から容易に理解されるように、被着体が例えばコンクリート壁などのようなコンクリート製物品である場合に適している。すでに説明したように、通常のコンクリート壁面は、凹凸の程度が大きく、かつ、コンクリート中には水分やアルカリ性薬剤等の物質が含まれており、これらに由来する問題点が本発明により解決できるからである。
【0043】
被着体、特にコンクリート壁の壁面の凹凸の程度は、測定面における最大高さ(山)と最大深さ(谷)との差で規定した場合、通常、1〜10mmの範囲である。このような凹凸の程度は、例えば、コンクリートに混入される砂利の粒度によって決定される。このような砂利の粒度は、通常、JIS A5005に規定される砕石1505〜5005の範囲である。ここで、「砕石1505」で規定される粒度は、砂利に含まれる最大粒径が15mm、最小粒径が5mmであることを表している。また「砕石5005」で規定される粒度は、砂利に含まれる最大粒径が50mm、最小粒径が5mmであることを表している。
【0044】
また、コンクリート壁面以外に、その表面に凹凸があり、または、その内部にその部分から表面への移行性が高い物質が含まれている被着体、例えば、モルタル壁、アスファルト路面などに対しても、本発明を有利に適用することができる。
再帰反射性構造体の製造
図1、図3及び図4に示すような構成を有する再帰反射性構造体を製造し、その特性を評価した。
【0045】
再帰反射性シート10として米国3M(株)社製「3970G」を、プラスチックフィルム3としてアイ・シー・アイ・ジャパン(株)社製のポリエステルフィルム「メリネックス#339」(厚みが250μm、明度がY値83、MD方向の引張り強度が1550 kgf/cm2 、TD方向の引張り強度が1750 kgf/cm2 )を、接着部4として小西ボンド(株)社製のエポキシ系接着剤「ボンドE250」を、それぞれ用い、被着体5であるコンクリート壁に貼り付けた。貼り付け方法は、反射シート付きフィルムを形成し、その反射シート付きフィルムを加工した後に被着体に貼り付ける方法を採用した。また、接着剤層2は、本例で使用の反射シート10に予め搭載されているアクリル系感圧接着剤層をそのまま使用した。所望とする再帰反射性構造体が得られた。
本例で得られた構造体では、上記のようにして再帰反射性シートを貼り付けたので、コンクリート壁(凹凸表面を有する被着体)の表面に貼り付けられた反射シートの再帰反射面に、その表面の凹凸が原因となるひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生することなく、反射シート貼り付け後の被着体全面にわたって、均一かつ高い反射輝度を付与することができた。また、コンクリートに含まれる水分やアルカリ性薬剤等の物質が、反射シートと被着体との間に滞留すること及び反射シート内部に浸透することが防止され、それらによる反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを、長期にわたり防止できた。また、上記のような方法での貼り付け作業により、全体の作業時間を従来の方法に比べて短縮することができた。
【0046】
【発明の効果】
以上の詳細な説明から理解されるように、本発明によれば、接着手段がプラスチックフィルム等の可撓性支持体を含むので、コンクリート壁等の凹凸表面を有する被着体の表面に貼り付けられた再帰反射性シートの再帰反射面に、その被着体の表面の凹凸が原因となるひび割れ、凹凸等の表面欠陥が発生することを防止し、また、反射シート貼り付け後の被着体全面にわたって、均一かつ高い反射輝度を付与することができる。また、フィルム支持体と壁面との間に介在する接着部が、外部雰囲気と連絡している通気性開口を有する空間を形成するように備えつけられているので、コンクリートに含まれる水分やアルカリ性薬剤等の物質が、反射シートと被着体との間に滞留すること及び反射シート内部に浸透することを防止し、それらによる反射シートの膨れ、及びその膨れによる反射シートの剥がれを防止できる。さらに、上記のような接着手段は、裁断、加工作業も容易であるので、貼り付け作業に手間と時間がかからず、従来の欠点である煩雑さを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再帰反射性構造体の好ましい1例を示した断面図である。
【図2】本発明による再帰反射性構造体のもう1つの好ましい例を示した断面図である。
【図3】本発明による再帰反射性構造体の好ましい1例を示した斜視図である。
【図4】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部の1つの好ましいパターンを示した底面図である。
【図5】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のもう1つの好ましいパターンを示した底面図である。
【図6】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のさらにもう1つの好ましいパターンを示した底面図である。
【図7】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のさらにもう1つの好ましいパターンを示した底面図である。
【図8】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部の別の好ましいパターンを示した底面図である。
【図9】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のさらに別の好ましいパターンを示した底面図である。
【図10】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のさらにまた別の好ましいパターンを示した底面図である。
【図11】本発明の再帰反射性構造体において形成される接着部のさらにまた別の好ましいパターンを示した底面図である。
【符号の説明】
1…プリズム体
2…接着剤層
3…支持体
4…接着部
5…被着体
6…空間
10…再帰反射性シート
11…再帰反射面
12…凹凸部
13…空気層
14…結合層
20…トップフィルム
21…結合層
22…支持層
23…微小球レンズ
50…再帰反射性構造体

Claims (5)

  1. 再帰反射性要素を有する再帰反射性シートと、該再帰反射性シートをその背面部分で接着手段を介して固定的に支承した被着体とを含む再帰反射性構造体において、
    前記接着手段が、前記再帰反射性シートの背面部分に密着せしめられた第1の接着剤からなる接着剤層と、該接着剤層を保持した可撓性支持体と、該支持体の接着剤層非保有面にパターン状に選択的に施された第2の接着剤からなる接着部とを有しており、そして、前記被着体の表面と、前記接着部と、前記支持体の接着部保有面とにより形成された空間は、その空間の一部を構成する通気性開口を介して外部雰囲気と連通していることを特徴とする再帰反射性構造体。
  2. 前記支持体がプラスチックフィルムであり、そして200〜5000μmの厚さを有している、請求項1に記載の再帰反射性構造体。
  3. 前記接着部が、少なくとも1本のストライプ状接着剤層を有している、請求項1又は2に記載の再帰反射性構造体。
  4. 前記被着体がコンクリート壁である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の再帰反射性構造体。
  5. 再帰反射性要素を有する再帰反射性シートと、該再帰反射性シートをその背面部分で接着手段を介して固定的に支承した被着体とを含む再帰反射性構造体を製造するに当たって、
    前記再帰反射性シートの背面部分に前記接着手段の可撓性支持体を第1の接着剤からなる接着剤層を介して貼付し、
    得られたシート/支持体複合体を前記被着体の形状及び寸法に合わせて所定のサイズに裁断し、
    前記裁断工程で得られたシート/支持体複合体片の接着剤層非保有面に対して、前記被着体の表面と前記支持体の接着剤層非保有面との間に形成された空間が、その空間の一部を構成する通気開口を介して外部雰囲気と連通可能であるように、第2の接着剤をパターン状に選択的に施して前記接着手段の接着部を形成すること、
    を含んでなることを特徴とする再帰反射性構造体の製造方法。
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