JP3666018B2 - 送信装置、受信装置、送信方法、並びに受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線通信システムにおいて使用される無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話やページャなどの移動体通信機器の普及により、このような移動体通信機器の利用者が爆発的に増加している。一方で、無線通信に利用できる周波数資源には限りがあり、新たな無線通信システムの導入に際して、既存の無線システムが利用していない周波数帯域を割り当てることは、きわめて難しい状況になってきている。
【0003】
このような状況に対し、周波数資源を有効に利用できる新たな無線技術として、ウルトラワイドバンド(Ultra Wideband : UWB)伝送方式が近年注目を集めている。ウルトラワイドバンド伝送方式は、基本的には、非常に細かいパルス幅(例えば1ns(ナノセコンド)以下)のパルス列からなる信号を用いて、ベースバンド伝送を行うものである。また、その占有帯域幅は、占有帯域幅をその中心周波数(例えば1GHzから10GHz)で割った値がほぼ1となるようなGHzオーダーの帯域幅であり、所調W−CDMA方式やcdma2000方式、並びにSS(Spread Spectrum)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いた無線LANで使用される帯域幅に比べて、超広帯域なものとなっている。
【0004】
また、ウルトラワイドバンド伝送方式は、その低い信号電力密度の特性により、他の無線システムに対し干渉を与えにくい特徴を有しており、既存の無線システムが利用している周波数帯域にオーバーレイ可能な技術として期待されている。さらに広帯域であることからパーソナルエリアネットワーク(Personal Area Network : PAN)の用途で、100Mbpsレベルの超高速無線伝送技術として有望視されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウルトラワイドバンド伝送方式に用いる変調方式としては、例えば特表平10−508725や米国特許6026125号に記載されている、パルスの生成タイミングを微妙に前後にずらした信号を用いて0/1情報を表すようにするパルス位置変調(Pu1se Position Modulation :PPM)がある。また、別の変調方式として、パルスの位相の変化で0/1情報を表すようにするバイフェーズ変調(Bi-phase Modulation)も提案されている。
【0006】
SS方式の一種であるDS(Direct Spread:直接拡散)方式は、送信側において情報信号にPN(Pseudo Noise:疑似雑音)符号と呼ばれるランダム符号系列を乗算することにより占有帯域を拡散して送信し、受信側において、受信した拡散情報信号にPN符号を乗算することにより逆拡散して情報信号を再生する。UWB伝送方式は、この情報信号の拡散率を極限まで大きくしたものである。UWB伝送方式によって拡散された信号は、各周波数領域においては雑音レベル以下の電力しか持たず、このためUWB伝送方式を用いた通信システムは他の方式の通信システムとの共存が比較的容易であるという利点を有する。
【0007】
図10にUWB方式を用いた伝送の例を示す。
入力された情報1001は拡散系列1002によって拡散される。UWB方式を用いるシステムによってはこの拡散系列の乗算が省かれる場合も存在する。 スペクトラム拡散された情報信号1003は、UWB方式におけるインパルス信号(ウェーブレットパルス)を用いて変調される(1004)。変調方式としては、PPM(Pulse Position Modulation)、位相変調、振幅変調等が考えられている。
【0008】
UWB方式において用いられるインパルス信号は非常に細かいパルスであるため、周波数スペクトル的には非常に広い帯域を使用することになる。これにより、入力された情報信号が、各周波数領域においては雑音レベル以下の電力しか持たないことになる。
受信信号1005は雑音に紛れているが、受信信号とインパルス信号との相関値を計算することによって検出することが可能である。さらに、多くのシステムにおいては信号の拡散が行われるため、送信情報1ビットに対して多くのインパルス信号が送信される。よって、インパルス信号の受信相関値1006をさらに拡散系列長分だけ積分する(1007)ことが可能であり、これによって送信信号の検出はさらに容易になる。
【0009】
図11にUWB方式を用いる無線通信端末の構成例を示す。無線端末1101は、送信のための要素1111〜1114と、受信のための要素1103〜1108、さらに送受信のタイミング制御部1109,RF部1102、中央制御装置1110から構成される。
送信においては、送信すべき情報に対して情報源符号化1114、通信路符号化1113が行われた後、送信バッファ1112に保存された後、パルス回路発生器1111に入力され、適切なタイミングにて送信される。
【0010】
また、受信においては、受信信号とUWBインパルス信号との相関値の計算が行われ(1103)、その出力は、伝送信号1ビット分のパルス数だけ積分される(1104)。その後積分値出力はA/D変換され(1105)、受信バッファに保存される(1106)。受信バッファに蓄えられた情報は通信路復号(1107)、情報源復号(1108)を経て復元される。
【0011】
また、RF部1102においては送受信切り替え、送受信フィルタ処理、信号増幅等が行われる。
【0012】
図12は、ウルトラワイドバンド伝送方式による受信装置のより詳細な構成を示すブロック図である。また、図13は、図12に示す受信装置のいわゆるDLL(Delay Lock Loop)の構成を持つタイミング同期回路の主要部1209における相関特性を示す図である。
【0013】
無線信号は、アンテナ1201で受信される。この受信信号は、バンドパスフィルタ1202で不要成分が除去された後に、乗算器1207,1213,1210に出力される。
【0014】
拡散符号生成器1204は、シンセサイザ1203の周波数で拡散符号系列をパルス発生器1205に出力する。パルス発生器1205では、パルスを発生させると共に、拡散符号生成器1204から出力された拡散符号系列をパルスに重畳して、遅延器1206,1212及び乗算器1210に出力する。
【0015】
遅延器1206では、拡散符号系列を重畳したパルスを1/2パルス幅遅延させて乗算器1207に出力する。また、遅延器1212では、拡散符号系列を重畳したパルスを1パルス幅遅延させて乗算器1213に出力する。
【0016】
したがって、乗算器1207では、送信データを復調するための、拡散符号系列を重畳したパルスが受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。また、乗算器1210では、遅延器1206の出力より1/2パルス幅先行したタイミングで、拡散符号系列を重畳したパルスが受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。また、乗算器1213では、遅延器1206の出力より1/2パルス幅遅延したタイミングで、拡散符号系列を重畳したパルスが受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。
【0017】
乗算器1207の乗算結果は、積分器1208に出力され、積分器1208で積分されて受信データとして出力される。乗算器1210の乗算結果は、積分器1211に出力され、積分器1211で積分されて差分器1215に出力される(図13の1302)。乗算器1213の乗算結果は、積分器1214に出力され、積分器1214で積分されて差分器1215に出力される(図13の1301)。
【0018】
差分器1215では、積分器1211の出力と積分器1214の出力の差分(図13の1303:実線)をとり、その差分をループフィルタ1216に出力する。図13から分かるように、位相のずれ(横軸)に対して出力(縦軸)が線形に応答している。したがって、この差分についてループフィルタ1216でフィルタリングした出力(差分)をシンセサイザ1203にフィードバックする。
【0019】
シンセサイザ1203では、ループフィルタ1216の出力が正ならば拡散符号系列の発生位相を若干遅らせ、負ならば拡散符号系列の発生位相を若干進めるように制御する。これにより、ループフィルタ1216の出力(差分)がゼロになり、乗算器1207に供給される拡散符号系列を重畳したパルスと受信信号の位相が揃うことになり、逆拡散出力が最大となる。
【0020】
上述したパルス生成器を用いたウルトラワイドバンド伝送方式による装置においては、パルスが非常に細いためにパルス発生回路やパルス位置の検出回路が複雑になってしまう。また、パルスが非常に細かいため、パルス発生回路においてパルス幅を安定させることが難しく、スペクトル形状が安定しないという問題がある。
【0021】
また、拡散符号系列のチップクロックとパルスクロックとの間で同期をとる必要があり、また、DLLの構成を持つタイミング同期回路の主要部1209において用いられる遅延器1206及び遅延器1212の遅延量は、パルス幅Tpに基づいて値が決定され、図13中に実線で示すS字カーブもパルス幅同様に細いものとなるため、信号のない部分で不感帯(図13の網掛け部分1304)となるので、回路が複雑になるという問題がある。また、パルス信号であるために、送信信号が間欠的となり、瞬間送信電力が高くなるという問題もある。さらに、電波として放射したくない信号を多く発生させるので、それを除去する回路が複雑になるという問題もある。
【0022】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、回路が簡単であり、しかも細かいパルスに起因する問題が生じない無線通信装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、本発明は以下の特徴を有する。
【0024】
本発明の第1の側面は、超広帯域信号を用いて通信を行うための送信装置又は送信方法であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することによりチップクロックを発生する手段又はステップと、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段又はステップと、
前記拡散符号系列により拡散変調された信号を前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする送信信号に変換する変換手段又はステップと、
を具備することを特徴とする送信装置又は送信方法である。ここでチップクロックを発生する手段は、シンセサイザと分周器からなるが、シンセサイザの発信周波数そのまま(いわゆる1分周)であってもよい。
【0025】
また、本発明の第2の側面は、超広帯域信号を用いて通信を行うための送信装置又は送信方法であって、
周波数Tの発振信号を生成するシンセサイザ又はステップと、
前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのチップクロック信号を生成する分周器又はステップと、
前記チップクロック信号を用いて拡散符号系列信号を生成する拡散符号生成器又はステップと、
ベースバンド信号と前記拡散符号系列信号とを受け取り、これらを乗算してスペクトラム拡散信号を生成する第1の乗算器又はステップと、
前記スペクトラム拡散信号と、前記周波数T/mの搬送波信号とを受け取り、これらを乗算することにより搬送波周波数を中心周波数とする送信信号を生成する第2の乗算器又はステップと、
を具備することを特徴とする送信装置又は送信方法である。ここで、分周器はシンセサイザからの発信信号を分周し、クロック信号及び搬送波信号を生成するが、シンセサイザの発信周波数そのまま(いわゆる1分周、n=1,m=1)であってもよい。
【0026】
また、本発明の第3の側面は、超広帯域信号を用いて通信を行うための受信装置又は受信方法であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することにより受信信号にタイミング同期したチップクロックを発生する手段又はステップと、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段又はステップと、
前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする受信信号をベースバンド信号に変換する変換手段又はステップと、
前記拡散符号系列を用いて前記変換された受信信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散手段又はステップと、
を具備することを特徴とする受信装置又は受信方法である。
【0027】
また、本発明の第4の側面は、超広帯域信号を用いて通信を行うための受信装置又は受信方法であって、
周波数Tの発振信号を生成するシンセサイザ又はステップと、
該シンセサイザから前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのチップクロック信号を生成する分周器又はステップと、
前記チップクロック信号を用いて逆拡散符号系列信号を生成する拡散符号生成器又はステップと、
搬送波周波数を中心周波数とする受信信号を受け取り、受信信号と前記周波数T/mの再生搬送波信号とを乗算してベースバンド信号を生成する第1の乗算器又はステップと、
前記ベースバンド信号と逆拡散符号系列信号とを乗算して逆拡散信号を生成する第2の乗算器又はステップと、
を具備することを特徴とする受信装置又は受信方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、数GHzのチップレートを持つスペクトラム拡散信号をその数倍(有理数倍)の、チップクロックと同期した、キャリアで周波数変換して超広帯域送信信号とすることである。また、受信側ではチップクロックとキャリアを同期させ、チップクロックに同期させる回路(タイミング同期回路)でそのままキャリア同期を実現することである。
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信方式による無線通信装置(送信装置)の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1に示す無線通信装置の各部における信号波形を示す図である。また、図3は、図1に示す無線通信装置におけるデータ系列の信号スペクトラムを示す図であり、図4は、図1に示す無線通信装置における拡散信号の信号スペクトラムを示す図であり、図5は、図1に示す無線通信装置におけるキャリアの信号スペクトラムを示す図であり、図6は、図1に示す無線通信装置における拡散信号により変調されたキャリアの信号スペクトラムを示す図である。
【0031】
図1に示す無線通信装置は、発振器であるシンセサイザ101と、シンセサイザ101の周波数を分割する分周器102と、分周された周波数で拡散符号系列を生成する拡散符号生成器103と、拡散符号系列と送信信号を乗算する乗算器104と、拡散信号でキャリアを変調する乗算器105と、不要成分を除去するバンドパスフィルタ106と、送信信号を送信するアンテナ107とを備えている。
【0032】
上記構成を有する無線通信装置の動作について説明する。
【0033】
分周器102は、シンセサイザ101の周波数を分割してチップクロックを拡散符号生成器103に出力する。ここでは、シンセサイザ101は、4GHzの周波数で発振し、キャリアSG102(図2(d))を乗算器105に出力する。また、分周器102では、シンセサイザ101で発振された4GHzの周波数を1/2に分割(すなわち、2分周)して2GHzのチップクロックSG103として、拡散符号生成器103に出力する。
【0034】
このように、一のシンセサイザでの発振周波数を分周してチップクロックを生成するとともに、そのシンセサイザの発振信号をキャリア(搬送波)として利用しているので、チップクロックとキャリアが同期する。
【0035】
拡散符号生成器103では、2GHzのチップクロックで拡散符号系列SG1002(図2(b))を乗算器104に出力する。乗算器104では、たとえば125Mbpsの送信データ系列SG101(図2(a)、図3)に拡散符号系列SG104が乗算(拡散変調)されて拡散信号SG105(図2(c)、図4)となり、この拡散信号SG105が乗算器105に出力される。なお、2GHzのチップクロックSG103は、125Mbpsの送信データ系列SG101に対して16倍であり、ここでの拡散は16倍拡散となる。
【0036】
乗算器105では、拡散信号SG105でキャリアSG102が変調(4GHzを中心とする周波数変換)され、変調後のキャリアSG106(図2(e)、図5)がバンドパスフィルタ106に出力される。バンドパスフィルタ106では、約3.0〜5.0GHzまでにメインローブを持つ変調後のキャリア(周波数変換信号)から不要成分を除去してメインローブを中心に抽出される(図6)。この抽出された信号はアンテナ107を介して超広帯域信号として送信される。以上が送信機の構成であるが、従来の送信機(図11)と比較するとパルス発生回路を有していない点が特徴である。
【0037】
図7は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信方式による無線通信装置(受信装置)の構成を示すブロック図である。また、図8は、図7に示す無線通信装置の各部における信号波形を示す図である。また、図9は、図7に示す無線通信装置の、いわゆるDLL(Delay Lock Loop)の構成を持つタイミング同期回路の主要部711における相関特性を示す図である。
【0038】
超広帯域無線信号は、アンテナ701で受信される。この受信信号は、バンドパスフィルタ702で不要成分が除去された後に、受信信号(図8(a))として乗算器703に出力される。乗算器703では、受信信号SG701に再生キャリアSG702(図8(b))が乗算され周波数変換が行われ、受信拡散信号SG703(図8(c))が乗算器708,715,712に出力される。
【0039】
分周器705は、シンセサイザ704の周波数を分割してチップクロックを拡散符号生成器706に出力する。ここでは、シンセサイザ704は、4GHzの周波数で発振し、キャリアSG702(図8(b))を乗算器703に出力する。また、分周器705では、シンセサイザ704で発振された4GHzの周波数を1/2に分割(すなわち、2分周)して2GHzのチップクロックとして、拡散符号生成器706に出力する。
【0040】
このように、シンセサイザでの発振周波数を分周してチップクロックを生成するので、チップクロックとキャリアが同期している。
【0041】
拡散符号生成器706は、分周器705から供給されたチップクロックの周波数で逆拡散符号系列(図1に示す無線通信装置で用いた拡散符号系列と同じ拡散符号系列)を遅延器707,714及び乗算器712に出力する。
【0042】
遅延器707では、逆拡散符号系列を1/2チップ期間遅延させて乗算器708に出力する。また、遅延器714では、逆拡散符号系列を1チップ期間遅延させて乗算器715に出力する。なお、本実施の形態では、チップ期間=1/chiprate=500ps(ピコセカンド)である。
【0043】
したがって、乗算器708では、最終的にはタイミング同期のとれた送信データを復調するため、チップ区間の中央のタイミングで、逆拡散符号系列SG705(図8(d))が受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。また、乗算器712では、拡散符号系列SG705より1/2チップ期間先行したタイミングで、逆拡散符号系列が受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。また、乗算器715では、逆拡散符号系列SG705より1/2チップ期間遅延したタイミングで、拡散符号系列が受信信号に乗算され、逆拡散処理が行われる。
【0044】
乗算器708の乗算結果SG704(逆拡散信号、図8(e))は、積分器709に出力され、積分器709でデータビットの区間の8ns(=1/125Mhz)分積分されて受信データSG706(図8(f)、図9、904)として出力される。乗算器712の乗算結果SG704は、積分器713に出力され、積分器713で積分されて差分器717に出力される(図9の902)。乗算器715の乗算結果は、積分器716に出力され、積分器716で積分されて差分器717に出力される(図9の901)。
【0045】
差分器717では、積分器713の出力と積分器716の出力の差分(図9の903:実線)をとり、その差分をループフィルタ718に出力する。図9から分かるように、位相のずれ(横軸)に対して出力(縦軸)が線形に応答している。すなわち、受信タイミングオフセットによりS字カーブを示す特性となる。
【0046】
したがって、この差分についてループフィルタ718でフィルタリングした出力(差分)をシンセサイザ704にフィードバックする。例えば、図9に示す特性において、受信タイミングオフセットがない0を出力し、受信タイミングオフセットが前後にずれた場合にはタイミングオフセット信号として正負の値を出力する。参照符号711は、このようなタイミング同期を行うタイミング同期回路(DLL:Delay Lock Loop)の主要部を示す。
【0047】
シンセサイザ704では、ループフィルタ718の出力が正ならば拡散符号系列の発生位相を若干遅らせ、負ならば拡散符号系列の発生位相を若干進めるように発振信号を制御する。これにより、タイミング同期がとれている状態ではループフィルタ718の出力(差分)がゼロになり、拡散符号系列と受信信号の位相が揃うことになり、乗算器708の逆拡散出力が最大となり、タイミング同期のとれた状態で送信データが復調される。
【0048】
このように、本実施形態によれば、送信信号が連続的となるので、瞬間送信電力を低く抑えることができると共に、受信側ではチップレート同期回路を構成する際に不感帯がなく簡単に回路を構成することができる。
【0049】
また、本実施の形態によれば、シンセサイザでの発振周波数を分周してチップクロックを生成するので、チップクロックとキャリアが同期する。このため、チップクロックに同期させる回路(タイミング同期回路)がそのままキャリア同期を実現するので、簡単な回路で受信装置を構成することができる。
【0050】
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態における周波数やチップレートについては特に限定されず、種々変更して実施することが可能である。また、本実施の形態ではチップクロック若しくは搬送波信号を発生する手段として、シンセサイザと分周器とを用いているが、分周器を用いずシンセサイザの発信周波数そのまま(いわゆる1分周)の発信信号をチップクロックとして用いる構成としても良い。
【0051】
また、上記実施の形態では、送信信号を拡散符号系列で変調する場合やキャリアを拡散信号で変調する際に乗算器を用いた場合について説明しているが、本発明においては、乗算器でなくEX−OR回路を用いても良い。
【0052】
また、上記の実施の形態では、送信側では、シンセサイザ101の発振信号をキャリアSG102として直接(すなわち、分周しない(1分周)で)乗算器105に供給し、受信側では、シンセサイザ704の発振信号を再生キャリアSG702として直接(すなわち、分周しない(1分周)で)乗算器703に供給しているが、シンセサイザ101の発振信号及びシンセサイザ704の発振信号をそれぞれm分周(mは整数)して乗算器105及び乗算器703に供給するようにしても良い。
【0053】
また、上記実施の形態では、キャリア周波数の1/2の周波数でチップクロックを発生させた場合、すなわち、分周器102及び分周器705において、それぞれシンセサイザ101及びシンセサイザ704の発振信号を2分周する場合について説明しているが、本発明では、分周器102及び分周器705でn分周(nは整数)するようにし、数GHzのチップレートを持つスペクトラム拡散信号をその数倍(n/mである有理数倍、例えば10以下)のチップクロックと同期したキャリアで周波数変換して送信信号とすることができれば、nは2に限定されない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の無線通信装置は、数GHzのチップレートを持つスペクトラム拡散信号をその数倍(有理数倍)のチップクロックと同期したキャリアで周波数変換して送信信号とするので、送信側ではチップクロックとキャリアを同期させることができ、チップクロックに同期させる回路でそのままキャリア同期を実現することができ、また受信側では簡単な回路で受信装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信方式による無線通信装置(送信装置)の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す無線通信装置における信号を示す図である。
【図3】図1に示す無線通信装置におけるデータ系列の信号スペクトラムを示す図である。
【図4】図1に示す無線通信装置における拡散信号の信号スペクトラムを示す図である。
【図5】図1に示す無線通信装置におけるキャリアの信号スペクトラムを示す図である。
【図6】図1に示す無線通信装置における拡散信号により変調されたキャリアの信号スペクトラムを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信方式による無線通信装置(受信装置)の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す無線通信装置における信号を示す図である。
【図9】図7に示す無線通信装置における相関特性を示す図である。
【図10】UWB方式を用いた伝送の例を示す図である。
【図11】UWB方式を用いる無線通信端末の構成例を示す図である。
【図12】パルス生成器を用いた場合のウルトラワイドバンド伝送方式による受信装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す受信装置における相関特性を示す図である。
【符号の説明】
101,704…シンセサイザ
102,705…分周器
103,706…拡散符号生成器
104,105,703,708,715,712…乗算器
106,702…バンドパスフィルタ
107,701…アンテナ
707,714…遅延器
709,713,716…積分器
711…DLL回路
717…差分器
718…ループフィルタ
Claims (16)
- 超広帯域信号を用いて通信を行うための送信装置であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することによりチップクロックを発生する手段と、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、
前記拡散符号系列により拡散変調された信号を前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする送信信号に変換する変換手段と、
を具備することを特徴とする送信装置。 - 前記搬送波周波数は前記拡散符号系列のチップレートの有理数倍の値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための送信装置であって、
周波数Tの発振信号を生成するシンセサイザと、
前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのチップクロック信号を生成する分周器と、
前記チップクロック信号を用いて拡散符号系列信号を生成する拡散符号生成器と、
ベースバンド信号と前記拡散符号系列信号とを受け取り、これらを乗算してスペクトラム拡散信号を生成する第1の乗算器と、
前記スペクトラム拡散信号と、前記周波数T/mの搬送波信号とを受け取り、これらを乗算することにより搬送波周波数を中心周波数とする送信信号を生成する第2の乗算器と、
を具備することを特徴とする送信装置。 - 前記n/mは10以下の正の有理数である、
ことを特徴とする請求項3に記載の送信装置。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための受信装置であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することにより受信信号にタイミング同期したチップクロックを発生する手段と、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、
前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする受信信号をベースバンド信号に変換する変換手段と、
前記拡散符号系列を用いて前記変換された受信信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散手段と、
を具備することを特徴とする受信装置。 - 前記再生搬送波の周波数は前記拡散符号系列のチップレートの有理数倍の値である、
ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための受信装置であって、
周波数Tの発振信号を生成するシンセサイザと、
該シンセサイザから前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのチップクロック信号を生成する分周器と、
前記チップクロック信号を用いて逆拡散符号系列信号を生成する拡散符号生成器と、
搬送波周波数を中心周波数とする受信信号を受け取り、受信信号と前記周波数T/mの再生搬送波信号とを乗算してベースバンド信号を生成する第1の乗算器と、
前記ベースバンド信号と逆拡散符号系列信号とを乗算して逆拡散信号を生成する第2の乗算器と、
を具備することを特徴とする受信装置。 - 前記n/mは10以下の正の有理数である、
ことを特徴とする請求項7に記載の受信装置。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための送信方法であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することによりチップクロックを発生するステップと、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの拡散符号系列を生成するステップと、
前記拡散符号系列により拡散変調された信号を前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする送信信号に変換する変換ステップと、
を具備することを特徴とする送信方法。 - 前記搬送波周波数は前記拡散符号系列のチップレートの有理数倍の値である、
ことを特徴とする請求項9に記載の送信方法。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための送信方法であって、
周波数Tの発振信号を生成するステップと、
前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのチップクロック信号を生成するステップと、
前記チップクロック信号を用いて拡散符号系列信号を生成するステップと、
ベースバンド信号と前記拡散符号系列信号とを受け取り、これらを乗算してスペクトラム拡散信号を生成するステップと、
前記スペクトラム拡散信号と、前記周波数T/mの搬送波信号とを受け取り、これらを乗算することにより前記搬送波周波数を中心周波数とする送信信号を生成するステップと、
を具備することを特徴とする送信方法。 - 前記n/mは10以下の正の有理数である、
ことを特徴とする請求項11に記載の送信方法。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための受信方法であって、
1GHzから10GHzまでの値をとる搬送波を固定的に分周することにより受信信号にタイミング同期したチップクロックを発生するステップと、
前記チップクロックを用いて所定のチップレートの逆拡散符号系列を生成するステップと、
前記チップクロックに同期した搬送波周波数を中心周波数とする受信信号をベースバンド信号に変換するステップと、
前記逆拡散符号系列を用いて前記ベースバンド信号に変換された受信信号に対して逆拡散処理を行うステップと、
を具備することを特徴とする受信方法。 - 前記再生搬送波の周波数は拡散符号系列チップレートの有理数倍の値である、
ことを特徴とする請求項13に記載の受信方法。 - 超広帯域信号を用いて通信を行うための受信方法であって、
周波数Tの発振信号を生成するステップと、
該シンセサイザから前記発振信号を受け取り、1GHzから10GHzまでの値をとる周波数T/mの搬送波を生成し、前記搬送波信号を固定的に分周して周波数T/nのクロック信号を生成するステップと、
前記クロック信号を用いて逆拡散符号系列信号を生成するステップと、
搬送波周波数を中心周波数とする受信信号を受け取り、受信信号と前記周波数T/mの再生搬送波信号とを乗算してベースバンド信号を生成するステップと、
前記ベースバンド信号と逆拡散符号系列信号とを乗算して逆拡散信号を生成するステップと、
を具備することを特徴とする受信方法。 - 前記n/mは10以下の正の有理数である、
ことを特徴とする請求項15に記載の受信方法。
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