JP3665899B2 - ドクダミ科植物を原材料とする消臭剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,服用し口臭をも安全に消失でき,消臭作用が強く,容易に入手可能な,ドクダミ科植物を原材料とする消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の消臭剤は,臭いのマスキング作用,或いは完全な臭いの消失作用を有する,各種の消臭剤があるが,服用し口臭をも安全に消失でき,容易に入手可能な,植物製消臭剤としては,緑茶があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の消臭剤で,服用し口臭をも安全に消失でき,容易に入手可能な,植物製消臭剤としては,緑茶があったが,消臭作用が弱く,例えば,ニンニク等の特定の口臭を完全に消失するには,多量の緑茶を服用しなければならない,問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために,本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,該原材料として,従来,安全な服用薬としても用いられる漢方薬として,薬理作用を有することが知られてきたドクダミ( 学名:Houttuynia cordata Thunb)及びハンゲンショウ( 学名:Saururus chinensis Baill)が属する, ドクダミ科(Saururaceae) 植物を原材料として用い,所定の抽出精製手段により消臭活性を示す消臭成分を分離精製したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の消臭剤の至適な実施形態は,ドクダミ科(Saururaceae) 植物の生葉,花,茎及び根を含む該植物全体から成る生体又はその乾燥体を原材料として,所定の抽出精製手段により,消臭活性を示す消臭成分を分離して確保され,特定の特定の物性・化学的特性を有する,消臭成分化合物を分離精製したものである。
【0006】
すなわち,ドクダミ科 (Saururaceae) 植物の生葉,花,茎及び根を含む該植物全体から成る生体又はその乾燥体を原材料として,水又はアルコールを用いて溶媒抽出した抽出溶液を微極性ポーラスポリマーを用いて吸着濃縮し,水洗後,ジエチルエーテルにより成分を溶出し,このジエチルエーテル溶出液を薄層クロマトグラフィーにより分離精製して得られる物質であって、以下の性質を有することを特徴とする消臭剤。
(1)疎水性である。
(2)エーテル可溶性である。
(3)低分子である。
(4)揮発性である。
【0007】
また,本発明の消臭剤の他の実施形態として,ドクダミ科 (Saururaceae) 植物を原材料とし,生葉, 花, 茎, 根等の植物全体から成る生体の該原材料から,所定の裁断手段により確保され,固体形態である小片形状の生体に加工生成して使用することができる。
【0008】
さらに他の実施形態として,ドクダミ科 (Saururaceae) 植物を原材料とし,生葉, 花, 茎, 根等の該植物全体から成る生体の該原材料を,乾燥し,そして粉末形状に粉砕する,所定の乾燥粉砕手段により確保され,固体形態である乾燥粉末に加工生成して使用することができる。
【0009】
本発明の消臭剤の原材料として用いるドクダミ科 (Saururaceae) 植物は,具体的にはドクダミ(学名:Houttuynia cordata Thunb)及びハンゲンショウ(学名:Saururus chinensis Baill)である。
【0010】
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata Thunb)は,低地の林下や路傍に群生する多年草,傷つけると特有の臭気を放つ。地下茎は長くはって広がり,地上茎は直立し,全体が柔らかであり,葉は互生し,大きな托葉があり,茎の先に短い穂状花序をつくり,小さな花を多数つける。本州─沖縄,中国,ヒマラヤ,東南アジアに広く分布する。薬理作用を有し,漢方薬として利用され,解熱,解毒,利尿,湿疹の治療,腫れ物,虫刺され,切り傷,洗眼,駆虫,皮膚病或いは胃腸病に用いられ,十薬の名があり,特有の臭気は,デカノイルアセトアルデヒドであり,乾燥させると,デカノイルアセトアルデヒドが酸化されて,メチルノニルケトンに変化するため,臭気は消える。
【0011】
ハンゲンショウ(学名:Saururus chinensis Baill)は,暖地の水辺や湿地に群生する多年草。根茎は長くはい,地上茎は直立し,全体が柔らかであり,葉は互生し,茎の先に細長い穂状花序をつくり,小さな花を多数つける。本州の関東以南,四国,九州,沖縄,中国,フィリピンに分布する。薬理作用を有し,漢方薬として利用され,解熱や解毒,脚気等に用いる。
【0012】
なお,原材料とするのは生葉,花,茎及び根を含む該植物全体から成る生体であるが,該植物全体から成る乾燥粉末を用いる事も出来る。
【0013】
本発明の消臭剤において,所定の抽出精製手段は,先ず溶媒抽出工程(S1)において,原材料を所定の溶媒に浸して, 溶媒抽出を行い,該溶媒として,蒸留水を用い,該原材料の生体及び乾燥状態から抽出できるが,メタノール,アセトン等の有機溶媒を用いると,抽出効率が増加させることもでき,該消臭成分を含有する,所定の抽出溶液を確保し,該抽出溶液は,次に吸着工程(S2)において,ガスクロマトグラフ充填剤である,複数の微極性ポーラスポリマービーズを用いて, 含有消臭成分を吸着収集し,次の成分溶出工程(S3)において,複数の該ビーズをジエチルエーテルで溶出し,該消臭成分を含有するジエチルエーテル溶出液を確保し,該溶出液は,次に薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)において,薄層プレートを用いて,該消臭成分を分離精製し,該薄層プレートは,ガラス板上にシリカゲルを被覆し,展開溶媒中に,該薄層プレート下端部を浸して,鉛直に立設し,そして該薄層プレートの展開溶媒液面近傍の高さに,水平に引いた原線を定め,該原線から該薄層プレート上端部近傍までを10等分に分画し,該原線上に,消臭成分を含有する該ジエチルエーテル溶出液を滴下し,該展開溶媒は,該薄層プレート下端より上端に向けて展開し,各分画に含まれる,溶出成分の消臭活性は,9/10分画(Rf=0.9)に最も強い消臭活性が得られ,該分画に含まれる消臭成分は,次に濾紙吸着工程(S5)において,同分画のシリカゲルを掻きとり,含有する該消臭成分をジエチルエーテルで溶出させ,該溶出液を濾紙に滴下し,ジエチルエーテルを揮発させた後, 該消臭成分を吸着した吸着濾紙(3)を確保する事も出来る。
【0014】
ところで,所定の抽出精製手段は,上記,薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)の代わりに,ガス・クラマトグラフィー精製工程を用いる事も出来る。揮発性だからである。
【0015】
ここで,消臭成分化合物の特定の物性・化学的特性とは,下記項目を示す。
1:少なくとも常温において,固体である。
2:メタノール・ジエチルエーテル等の有機溶媒可溶性。
3:低極性化合物。
4:薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)において,9/10分画(Rf=0.9)に収集分離する消臭成分化合物。
【0016】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,おろしニンニク臭,ニンニク食後の口臭,糞便臭,オムツの悪臭,生ゴミ臭,そして魚臭等への消臭効果の評価結果通じて,従来技術の消臭剤である緑茶に較べて,著しい消臭作用を有する。
【0017】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,身近かに在り,安価に入手が容易で,人体に無害で服用することもできるので安全性を有し,且つその消臭効果は,臭いのマスキング作用ではなく,完全な臭いの消失作用であり,従来技術の消臭剤である緑茶の消臭効果の約50倍以上の消臭作用を有する。
【0018】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,所定の量を用いることにより,冷蔵庫の悪臭を所定の期間,安全に消臭できる作用を有する。
【0019】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,歯槽膿漏等の口臭を,所定の時間,完全に消臭できる作用を有する。
【0020】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,腋臭や足の臭い,その他の体臭等に対して,著しい消臭作用を有する。
【0021】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,消臭成分をゼラチンで固め,グミ等のお菓子状にしたものを食べることにより,各種の口臭が消去できる作用を有する。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例について,実験的事実に基づき添付図面を参照して以下説明する。ここで,図1は,実施例消臭剤における試料分類の詳細であって,試料1,2,3及び比較試料の詳細を示すものである。図2は,実施例消臭剤である試料3の抽出精製に係る工程フロー図である。図3は,実施例消臭剤の評価例に用いた消臭効果評価基準を示す説明図である。図4は,実施例消臭剤の評価例1である,おろしニンニク食後の口臭への消臭評価を示す説明図である。図5は,実施例消臭剤の評価例2である,生ゴミ臭への消臭評価を示す説明図である。図6は,実施例消臭剤の評価例3である,魚臭への消臭評価を示す説明図である。
【0023】
図1に示すように,試料1の実施例消臭剤の使用形態は,ドクダミ科(Saururaceae) 植物に属するドクダミ(学名:Houttuynia cordata Thunb)を原材料(1)とし,その生葉の該原材料から,所定の裁断手段により確保した,幅:数mm程度の小片形状の生葉からなるものである。
【0024】
また,試料2の実施例消臭剤の使用形態は,図1に示すように,ドクダミ科(Saururaceae) 植物に属するドクダミ( 学名:Houttuynia cordata Thunb)を原材料(1)とし,生葉, 花, 茎, 根等の該植物全体から成る生体の該原材料を,乾燥し,そして粉末形状に粉砕する,所定の乾燥粉砕手段により確保した,径:0.1-2 mm程度の乾燥粉末からなるものである。
【0025】
また,試料3の実施例消臭剤の使用形態は,図1に示すように,ドクダミ科(Saururaceae) 植物に属するドクダミ( 学名:Houttuynia cordata Thunb)を原材料(1)とし,生葉, 花, 茎, 根等の該植物全体から成る生体の該原材料から,所定の抽出精製手段により消臭活性を示す消臭成分を分離して確保し,特定の物性・化学的特性を有する,濾紙に吸着した消臭成分化合物として確保することができる。
【0026】
上記した試料1,試料2そして試料3の消臭効果を評価するために,図1に示すように,従来技術による比較例の比較試料を同時に評価し,消臭効果を比較した。該比較試料は,従来技術により広く知られた,消臭活性を示す緑茶フラボノイドを含有する,緑茶乾燥粉末を使用した。
【0027】
ここで,本発明の至適な実施例である試料3の消臭剤について,所定の抽出精製手法を説明しておく。図2に示すように,先ず溶媒抽出工程(S1)において,原材料(1)を所定の溶媒に浸して, 溶媒抽出を行った。該原材料の消臭成分は,蒸留水の該溶媒で,該原材料の生体及び乾燥状態から抽出できるが,メタノール,アセトン等の有機溶媒を用いると,抽出溶液(2)の抽出効率が増加した。蒸留水の場合,20時間抽出で,生体原材料では約50重量%,乾燥原材料では,約30─40重量%であるが,メタノールでは,80重量%以上の抽出効率が得られた。この様にして,該消臭成分を含有する,所定の該抽出溶液(2)を確保した。
【0028】
抽出溶液(2)は,次に吸着工程(S2)において,ガスクロマトグラフ充填剤である,Ethylvinilbenzene とDivinilbenzeneをベースにした,複数の微極性ポーラスポリマービーズを用いて, 含有消臭成分を吸着収集し,次の成分溶出工程(S3)において,複数の該ビーズを,最初に蒸留水でよく水洗いし,そしてジエチルエーテルで溶出し,濃縮した該消臭成分を含有するジエチルエーテル溶出液を確保する。
【0029】
ジエチルエーテル溶出液は,次に薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)において,薄層プレートを用いて,該消臭成分を分離精製する。該薄層プレートは,ガラス板(20cm 正方形状) 上にシリカゲルを被覆し,展開溶媒(容積比として,ペンタン:ジエチルエーテル=8:2)中に,該薄層プレート下端部を浸して,鉛直に立設し,そして該薄層プレートの展開溶媒液面から約2cmの高さに,水平に引いた原線を定め,該原線から該薄層プレート上端部近傍までを10等分に分画し,該原線上に,消臭成分を含有する該ジエチルエーテル溶出液を滴下する。該展開溶媒は,該薄層プレート下端より上端に向けて,毛細管現象によって展開すると共に,該原線上の消臭成分も,その親和性により,上部に展開する。各分画に含まれる,溶出成分の消臭活性を,所定の評価例で調べたところ,溶媒展開上端部(10/10分画,すなわちRf=1.0)より,一つ下の9/10分画(Rf=0.9)に最も強い消臭活性が得られた。
【0030】
上記の9/10分画(Rf=0.9)のシリカゲルに含まれる消臭成分は,次に濾紙吸着工程(S5)において,同分画のシリカゲルを掻きとり,含有する該消臭成分をジエチルエーテルで溶出させ,そのジエチルエーテル溶出液を濾紙(2cmx4cm) に滴下し,ジエチルエーテルを揮発させた後, 該消臭成分を吸着した吸着濾紙(3)を確保した。
【0031】
ここで,実施例消臭剤の試料3の消臭成分化合物の特定の物性・化学的特性とは,抽出精製手段による消臭成分抽出精製工程における化学的性質から明らかな様に,下記項目で示される。
1:少なくとも常温(15─20℃)において,固体である。
2:メタノール・ジエチルエーテル等の有機溶媒可溶性。〔すなわち,先述の性質(1)疎水性及び性質(2)エーテル可溶性である。〕
3:低極性化合物。この低極性化合物特性は,薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)において,9/10分画(Rf=0.9)の高い位置まで,展開収集できる現象より分かる。〔すなわち,先述の性質(3)低分子である。〕
4:薄層クラマトグラフィー精製工程(S4)において,9/10分画(Rf=0.9)に収集分離する,最も強い消臭活性を呈する,消臭成分化合物。〔すなわち,先述の性質(4)揮発性である。〕
【0032】
本発明の実施例の試料1,試料2そして試料3の消臭効果を評価するために,従来技術による比較例の比較試料を同時に評価し,消臭効果を,複数の評価者が,図3に示すように,消臭効果評価基準記載の評価内容に対応する,評価点数を基に評価し,その平均値を四捨五入した整数を,評価結果として採用した。
【0033】
本発明の実施例の試料1,試料2,試料3,そして比較例の比較試料の評価例1は,図4に示すように,おろしニンニク食後の口臭への消臭評価を目的とし,検体者を21歳男性4人とし,該検体者におろしニンニク5gを添加したコンソメ(0.5g固形)スープ100ml(約85℃)を全量飲ませる。30分後,8人(21─25歳迄の,男性4人,女性4人の合計8人)の評価者が,直接該検体者の口元から20cm離れた位置で,強く吐き出す呼気の臭いを嗅ぎ,呼気中に含まれるニンニク臭の強度を記憶した後,該検体者に,試料1:ドクダミ生葉小片1g,試料2:ドクダミ乾燥粉末1g,試料3:ドクダミ乾燥粉末2gから抽出精製手段により,抽出精製した,消臭成分を吸着した吸着濾紙(3),そして比較試料:緑茶粉末1gを服用させ,30分後に,該評価者が再び,該検体者の呼気の臭いを嗅ぎ,ドクダミのニンニク臭への消臭効果を評価した。図4の評価例1が示す様に,従来技術の比較試料:緑茶粉末に較べて,ドクダミを原材料(1)とする試料1,試料2,試料3は,著しい消臭効果を示した。
【0034】
本発明の実施例の試料1,試料2,試料3,そして比較例の比較試料の評価例2は,図5に示すように,生ゴミ臭への消臭評価を目的とし,一般家庭6軒から生ゴミ用袋に,ほぼ満杯になった生ゴミに直接,試料1:ドクダミ生葉小片0.5g,試料2:ドクダミ乾燥粉末2g,試料3:ドクダミ乾燥粉末2gから抽出精製手段により,抽出精製した,消臭成分を吸着した吸着濾紙(3),そして比較試料:緑茶粉末2gを添加し,上記と同じように,8人の評価者が臭いを嗅ぎ,消臭効果を評価した。図5の評価例2が示す様に,従来技術の比較試料:緑茶粉末に較べて,ドクダミを原材料(1)とする試料1,試料2,試料3は,著しい消臭効果を示した。
【0035】
本発明の実施例の試料1,試料2,試料3,そして比較例の比較試料の評価例3は,図6に示すように,魚臭への消臭評価を目的とし,磨り潰した,生鰯5gを100mlビーカに採取し,試料1:ドクダミ生葉小片0.1g,試料2:ドクダミ乾燥粉末1g,試料3:ドクダミ乾燥粉末2gから抽出精製手段により,抽出精製した,消臭成分を吸着した吸着濾紙(3),そして比較試料:緑茶粉末1gを添加し,上記と同じように,8人の評価者が臭いを嗅ぎ,消臭効果を評価した。図6の評価例3が示す様に,従来技術の比較試料:緑茶粉末に較べて,ドクダミを原材料(1)とする試料1,試料2,試料3は,著しい消臭効果を示した。
【0036】
本発明の実施例の試料2そして比較例の比較試料の評価例4は,試料2と比較試料の消臭効果比の評価を目的とし,100mlビーカに,おろしニンニク1gを入れ,試料2:ドクダミ乾燥粉末と比較試料:緑茶粉末を,0.1mgから500mgまで,6通りの重量を変えて添加し,添加30分後のニンニク臭を,8人の評価者が臭いを嗅ぎ,消臭効果を評価した。消臭効果比の評価によれば,試料2:ドクダミ乾燥粉末10mgに相当する,同等の消臭効果を付与する,比較試料:緑茶粉末の重量は,500mgであった。従って,試料2:ドクダミ乾燥粉末の消臭効果は,比較試料:緑茶粉末の消臭効果の約50倍以上であった。
【0037】
【発明の効果】
本発明は,以上説明した様な形態で実施され,以下に記載される様な効果を有する。
【0038】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,身近かに在り,安価に入手が容易で,人体に無害で安全に服用でき,且つその消臭効果は,臭いのマスキング作用ではなく,完全な臭いの消失作用であり,従来技術の消臭剤である緑茶の消臭効果の数十倍以上の消臭効果を有する。
【0039】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,おろしニンニク臭,ニンニク食後の口臭,糞便臭,オムツの悪臭,生ゴミ臭,そして魚臭等,各種の臭いへのはばひろい消臭作用を示し,著しい消臭効果を有する。
【0040】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,所定の量を用いることにより,冷蔵庫の悪臭を所定の期間,安全に消臭できる効果を有する。
【0041】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,歯槽膿漏等の口臭を,所定の時間,完全に消臭できる効果を有する。
【0042】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,腋臭や足の臭い,その他の体臭等に対して,著しい消臭効果を有する。
【0043】
本発明のドクダミ科植物を原材料とする消臭剤は,消臭成分をゼラチンで固め,グミ等のお菓子状にしたものを食べることにより,各種の口臭が消去できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例消臭剤における試料分類の説明図であって,試料1,2,3及び比較試料の詳細を示すものである。
【図2】 実施例消臭剤である試料3の抽出精製に係る工程フロー図である。
【図3】 実施例消臭剤の評価例に用いた消臭効果評価基準を示す説明図である。
【図4】 実施例消臭剤の評価例1である,おろしニンニク食後の口臭への消臭評価を示す説明図である。
【図5】 実施例消臭剤の評価例2である,生ゴミ臭への消臭評価を示す説明図である。
【図6】 実施例消臭剤の評価例3である,魚臭への消臭評価を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原材料
2 抽出溶液
3 吸着濾紙
Claims (1)
- ドクダミ科(Saururaceae) 植物の生葉,花,茎及び根を含む該植物全体から成る生体又はその乾燥体を原材料として,水又はアルコールを用いて溶媒抽出した抽出溶液を微極性ポーラスポリマーを用いて吸着濃縮し,水洗後,ジエチルエーテルにより成分を溶出し,このジエチルエーテル溶出液を薄層クロマトグラフィーにより分離精製して得られる物質であって、以下の性質を有することを特徴とする消臭剤。
(1)疎水性である。
(2)エーテル可溶性である。
(3)低分子である。
(4)揮発性である。
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