JPH0747108A - ウレアーゼ阻害剤及び消臭剤 - Google Patents

ウレアーゼ阻害剤及び消臭剤

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JPH0747108A
JPH0747108A JP5337201A JP33720193A JPH0747108A JP H0747108 A JPH0747108 A JP H0747108A JP 5337201 A JP5337201 A JP 5337201A JP 33720193 A JP33720193 A JP 33720193A JP H0747108 A JPH0747108 A JP H0747108A
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JP
Japan
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npf
reaction
max
reaction negative
water
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Application number
JP5337201A
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English (en)
Inventor
Takashi Mizuno
隆志 水野
Jun Sugiyama
純 杉山
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Kiyomi Kawaguchi
きよみ 川口
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Publication date
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 NF−86I、NF−86II、NPF−86
IA、NPF−86IB、NPF−86IIA及びNPF
−86IIBからなる群より選ばれる少なくとも1種を有
効成分として含有するウレアーゼ阻害剤;ビンロウジの
親水性溶媒抽出物を有効成分として含有するウレアーゼ
阻害剤;NF−86I、NF−86II、NPF−86I
A、NPF−86IB、NPF−86IIA及びNPF−
86IIBからなる群より選ばれる少なくとも1種を有効
成分として含有する消臭剤;ビンロウジの親水性溶媒抽
出物を有効成分として含有する消臭剤;ビンロウジの粗
砕物または粉末を有効成分として含有する消臭剤。 【効果】 強力なウレアーゼ阻害活性を有し、尿素から
のアンモニア発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウレアーゼ阻害剤及び消
臭剤に関し、さらに詳細には、ヒト、ペット動物、家畜
などの糞尿といった***物から発生する悪臭を防ぐ消臭
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】動物の糞尿などの***物から発生する悪
臭物質としてはアンモニア、メチルメルカプタン、アミ
ン類などが知られている。犬舎等の臭気は***物及び動
物特有のいわゆる獣臭と言われるもので、成分的にはア
ンモニアが圧倒的に多く、硫黄化合物については特に問
題とならない。実験動物施設の臭気も***物などの臭気
が主体であり、アンモニア臭が強い。これらの悪臭を軽
減ないし防止するために従来より種々の消臭剤が提案さ
れてきた。消臭作用のある物質として、例えば吸着作用
を有する活性炭やシリカゲル、中和作用を有する水酸化
カルシウム、クエン酸、さらには酸化還元作用を有する
チオ硫酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムなどが挙げ
られる。また芳香物質によるマスキング方法も存在す
る。しかしながら従来の技術では必ずしも満足の出来る
効果は得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、尿素
をアンモニアと二酸化炭素に分解する酵素ウレアーゼを
有効に阻害するウレアーゼ阻害剤及び安全性が高く且つ
効力の強い消臭剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは糞尿などに
より発生する悪臭の中で特にアンモニアに注目した。ア
ンモニアは糞尿中、特に尿に多量含まれている尿素の分
解により生成する。尿素は蛋白質終末分解産物の中で最
も大きな割合を占め、ヒトの場合通常食で1日尿中に2
5〜30g***され、尿中総窒素量の87%近くに達す
る。この尿素は腸内細菌が生産する酵素、ウレアーゼに
より分解が行われアンモニアとなる。ウレアーゼは腸内
細菌やその他各種微生物、さらに植物界など広くに分布
しているが高等動物には存在しない。
【0005】本発明者らは、酵素ウレアーゼを阻害する
物質によりアンモニアの発生を抑制することができ、よ
って消臭効果が発揮されると考えた。そこで安全性及び
天然志向を考慮して各種植物エキスを探索したところ、
ビンロウジから抽出される物質NF−86I、NF−8
6II、NPF−86IA、NPF−86IB、NPF−
86IIA及びNPF−86IIBがウレアーゼ阻害活性を
有することを見出し、本発明を完成させるに至った。こ
れらの物質には、α−アミラーゼを阻害する作用(特開
昭63−185995号公報)及び5'−ヌクレオチダー
ゼを阻害する作用(特開昭63−307892号公報)
があることが知られているが、ウレアーゼ阻害活性を有
することは知られていなかった。本発明者らはまた、ビ
ンロウジの親水性溶媒による抽出物がウレアーゼ阻害活
性を有することを見出した。
【0006】従って本発明は、NF−86I、NF−8
6II、NPF−86IA、NPF−86IB、NPF−
86IIA及びNPF−86IIBからなる群より選ばれる
少なくとも1種を有効成分として含有するウレアーゼ阻
害剤である。本発明はまた、ビンロウジの親水性溶媒抽
出物を有効成分として含有するウレアーゼ阻害剤であ
る。上記物質NF−86I、NF−86II、NPF−8
6IA、NPF−86IB、NPF−86IIA及びNP
F−86IIBは各々下記の理化学的性質を有する。
【0007】NF−86I 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 56.30% 水素 4.61% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 分子量:1,000〜10,000(透析チューブによ
る) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3430、2940、1610、15
20、1440、1370、1280、1110、10
60、800
【0008】紫外線吸収スペクトル: 水 1% λmax nm(E1cm)279(135.7) 塩酸 1% λmax nm(E1cm)279(134.5) 水酸化ナトリウム 1% λmax nm(E1cm) 290肩(291.2)、420肩( 96.4)、500
肩( 60.6)、 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0009】NF−86II 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 56.64% 水素 4.59% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 分子量:1,0000以上(透析チューブによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2940、1610、15
20、1450、1370、1290、1110、10
60、800、500
【0010】紫外線吸収スペクトル: 水 1% λmax nm(E1cm)280(145.3) 塩酸 1% λmax nm(E1cm)279(142.1) 水酸化ナトリウム 1% λmax nm(E1cm) 290肩(306.1)、415肩(100.0)、505
肩( 61.2)、 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0011】NPF−86IA 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 54.82% 水素 4.52% 酸素 37.93% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 分子量:5,620(ポリエチレングリコールを標準と
したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2940、1610、15
20、1440、1380、1280、1260、12
10、1160、1100、1060、820、800
【0012】紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0013】NPF−86IB 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 57.09% 水素 4.45% 酸素 35.03% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 分子量:5,000(ポリエチレングリコールを標準と
したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2930、1610、15
20、1440、1360、1280、1250、12
00、1160、1100、1060、800
【0014】紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0015】NPF−86IIA 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 51.44% 水素 4.44% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 分子量:29,400(ポリエチレングリコールを標準
としたゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2950、1610、15
20、1440、1370、1280、1250、12
10、1160、1100、1060、820、800
【0016】紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0017】NPF−86IIB 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 52.46% 水素 4.42% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 分子量:8,610(ポリエチレングリコールを標準と
したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2930、1610、15
20、1440、1370、1280、1250、12
00、1160、1100、1060、800
【0018】紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
【0019】上記のようなウレアーゼ阻害活性を有する
物質により、尿素からアンモニアへの分解を抑制するこ
とができ、すなわちアンモニアに由来する悪臭の発生を
解消することができる。従って本発明はまた、NF−8
6I、NF−86II、NPF−86IA、NPF−86
IB、NPF−86IIA及びNPF−86IIBからなる
群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有す
る消臭剤に関する。また本発明は、ビンロウジの親水性
溶媒抽出物を有効成分として含有する消臭剤に関する。
本発明者らはまた、ビンロウジの粗砕物あるいは粉末自
身が消臭効果を発揮することを見出した。従って本発明
はまた、ビンロウジの粗砕物または粉末を有効成分とし
て含有する消臭剤に関する。ビンロウジは東南アジア各
地などに産するビンロウジュ〔アレカ・カテチュ・リン
ネ (Areca catechu L)〕(ヤシ科)の果皮を除いた種子
であり、収れん、唾液分泌促進薬、条虫駆除薬などとし
て知られている。ビンロウジは市場で入手でき、さらに
粗砕物としても粉末としても入手できる。また、ビンロ
ウジを適宜砕粉して、様々な粒度にすることもできる。
本発明の消臭剤の有効成分として使用するビンロウジの
粗砕物や粉末は、上記のいずれのものでもよく、また、
脱脂処理したものでもよい。
【0020】以下、本発明のウレアーゼ阻害剤及び消臭
剤の有効成分であるNF−86I、NF−86II、NP
F−86IA、NPF−86IB、NPF−86IIA及
びNPF−86IIBの抽出方法について詳細に説明す
る。 (1) 原料 原料としては前記のビンロウジを使用するが、加工・抽
出しやすいように、乾燥・粗砕、粉砕などの処理をした
ものを用いることが好ましい。また市販されている生薬
の形態のものを用いることが簡便である。
【0021】(2) 抽出 NF−86I、NF−86IIはフェノール性物質であっ
て、5'−ヌクレオチダーゼ阻害活性、α−アミラーゼ阻
害活性及びウレアーゼ阻害活性によって特徴づけられる
ので、水、有機溶媒、遠心分離や濾過などによって、こ
れらの阻害活性を指標として適当な精製手段を適用して
単離・精製することができる。これらの方法は必要に応
じて単独あるいは任意の順序に組合せ、または反復して
適用できる。以下にNF−86I、NF−86IIの抽出
方法の1例を説明する。 (イ) ヘキサン、エーテルなどの脱脂溶媒を用いて、室温
で、または加熱して原料を脱脂する。 (ロ) 脱脂した原料を風乾または真空乾燥して、脱脂溶媒
を除去する。 (ハ) 次いでメタノールを抽出原料に加えて常法に従い抽
出処理する。抽出に使用する溶媒の量は、抽出原料10
0g当たり100〜1000ml程度が適当である。通常
は沸騰下で抽出するが、4℃の低温室にて抽出を行って
も活性成分が得られる。 (ニ) 得られた抽出液を濃縮乾固した後、水を加えて懸濁
液とする。これを濾紙にて濾過する。不溶物は、さらに
水を加え、よく攪拌した後濾過し、前の濾液とあわせ
る。
【0022】(ホ) この水溶液に等量の酢酸エチルまたは
クロロホルムなどの非親水性有機溶媒を加え、有機溶媒
可溶部分を除去する。 (ヘ) 非親水性有機溶媒可溶部分を除去した水層を分画分
子量1,000の透析チューブ(スペクトラ/ポア6;ス
ペクトラムメディカルインダストリー社製)に入れ、水
にて透析し、内液と外液に分画する。 (ト) 分画分子量1,000の透析チューブにて分画した透
析内液をさらに、分画分子量10,000の透析チューブ
(スペクトラ/ポア6;スペクトラムメディカルインダ
ストリー社製)に入れ、水にて透析し、内液と外液に分
画する。 (チ) このように分画すると、分子量1,000〜10,00
0、10,000以上の分画部分に目的とする阻害活性が
認められ、凍結乾燥などの操作により、有効物質を2種
類とも淡褐色の粉末として得ることができる。この分子
量1,000〜10,000及び10,000以上に分画され
た有効物質を各々NF−86I及びNF−86IIと命名
している。
【0023】(3) NPF−86IA、NPF−86I
B、NPF−86IIA及びNPF−86IIBの分離 このように、透析チューブにて分画してきたNF−86
I及びNF−86IIは、さらにそれぞれ2つの画分に分
類できる。すなわちNF−86Iは、分子量5,620の
画分(NPF−86IA)と分子量5,000の画分(N
PF−86IB)より、またNF−86IIは分子量29,
400の画分(NPF−86IIA)と分子量8,610の
画分(NPF−86IIB)より構成されている。これら
の4種の物質(NPF−86IA、NPF−86IB、
NPF−86IIA及びNPF−86IIB)の分離精製
は、種々の公知の方法によって行うことができるが、以
下の条件で高速液体クロマトグラフを用いて行うことが
好ましい。
【0024】(イ) 分離カラム 分離カラムとしては分配・吸着型樹脂、イオン交換樹
脂、ゲル濾過型の分離剤などを詰めたものを用いること
ができる。また付属的に自動注入や自動分取を行う装置
を導入することも好ましい。 (ロ) 溶離剤 溶離剤としては、水−メタノール系の他、水、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、酢酸、ブタノール、ヘ
キサンその他の各種緩衝溶液を単品で、または任意の比
率で混合して用いることができる。 (ハ) 指標 本発明の有効物質を検出するために指標としては、28
0nmの波長の吸光度、5'−ヌクレオチダーゼ阻害活性、
α−アミラーゼ阻害活性及びウレアーゼ阻害活性を用い
ることができる。 (ニ) 処理方法 処理方法としては、オープンカラム、中圧または高圧方
式を用いることができる。NPF−86IA、NPF−
86IB、NPF−86IIA及びNPF−86IIBは、
高速液体クロマトグラフでそれぞれ単一のピークを示
し、ウレアーゼ阻害活性が一致する。
【0025】以上の抽出操作は、原料植物特有の香、色
を除去し、目的とするウレアーゼ阻害物質を得る方法と
して最適である。尚、これらの有効物質は、メタノー
ル、水に可溶であるため、前述の抽出方法は、原料のメ
タノール抽出物より出発しているが、高価な有機溶媒を
節約するためにはまず大量の水または熱湯にて抽出した
後、同様の操作を行ってもよい。またこれらの有効物質
の紫外線吸収スペクトルでも明らかなように、アルカリ
性にすると有効物質は黄褐色から赤褐色に着色するの
で、抽出過程全体を鉱酸や有機酸を用いて弱酸性下で行
うことも有効な抽出手段である。ビンロウジの親水性溶
媒による抽出物もまた、ウレアーゼ阻害活性を示す。こ
の親水性溶媒としては、水、メタノール、エタノールな
どが挙げられる。その抽出操作は溶媒を抽出原料に加え
て常法に従って処理すればよい。通常は沸騰下で抽出す
るが、4℃程度の温度で抽出することもできる。
【0026】本発明のウレアーゼ阻害剤は、その有効成
分の他に、これらの有効成分を変質させるものや有毒な
ものでない限り、適宜選択しうる添加物を含んでもよ
い。本発明のウレアーゼ阻害剤は単品で、あるいは配合
成分として、試薬や例えば消臭剤といった薬剤に使用す
ることができる。本発明の消臭剤の形態としては、顆
粒、錠剤、粉末及び溶液さらには噴霧式などが挙げられ
る。本発明の有効成分である上記抽出物を顆粒、錠剤、
粉末、溶液及び噴霧式などに製剤化して消臭剤とするこ
とができる。これらの剤形は常法により製造することが
できる。顆粒や粉末として使用する場合、用途に応じ
て、また作業性に応じて種々の粒径で使用することがで
きる。本発明の消臭剤の有効成分であるビンロウジの粗
砕物や粉末の粒径もまた、使用目的や作業性により変動
させることができ、特に限定されるものではない。一般
に粒径を小さくすれば表面積が大きくなるのでより好ま
しいが、例えば消臭シートなどに入れるには作業性の面
から8〜100メッシュ程度の粒径が好ましく、また猫
砂などの通常8メッシュより大きい粒径のものと一緒に
使用する場合には、ビンロウジの粗砕物や粉末もまた8
メッシュより大きい粒径であることが好ましい。本発明
の消臭剤の有効成分の配合量としては、0.01重量%か
ら100重量%の単品まで使用することができる。
【0027】本発明の消臭剤には上記の有効成分の他
に、消臭剤に従来使用されている殺菌剤、芳香剤、吸着
作用を有する活性炭やシリカゲル、中和作用を有する水
酸化カルシウム、クエン酸、さらには酸化還元作用を有
するチオ硫酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムなど公
知の消臭剤の一種または2種以上を同時に配合すること
ができる。本発明の消臭剤の使用方法としては、動物が
排尿及び排便するような場所に、例えば砂、シート、
藁、おが屑の上に散布あるいは噴霧したり、シートの中
に入れて置いたりすればよい。その使用量は動物の個体
差及びウレアーゼ活性の強さなどによって大きく影響さ
れ、また安全性が高いので特に限定されるものではな
い。好ましくは、尿量に対して該有効成分が0.1重量%
以上存在すれば十分に効果を示す。
【0028】以下、調製例、試験例、実施例により本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【調製例】
I.NF−86I及びNF−86IIの調製 イ)粗砕・乾燥したビンロウジ100gをヘキサン30
0ml中に浸漬し24時間室温で放置した後、濾過により
ヘキサンを除去した。この操作を3回行い、脱脂した。 ロ)脱脂したビンロウジを30分間風乾した。 ハ)風乾したビンロウジをメタノール300ml中に浸漬
し、沸騰下3時間抽出した。この操作を3回行い、抽出
液を集めた。 ニ)得られた抽出液をエバポレーターにて25℃で濃縮
し、真空下で乾燥した(収量6.86g)。これに水15
0mlを加えて攪拌後濾過した。不溶物はさらに水100
mlを加えて攪拌後濾過し、濾液を集めた。 ホ) この水溶液に250mlの酢酸エチルを加えて抽出し
た。この操作を3回行い、酢酸エチル可溶部分を除去し
た。不溶物は1.85g残り、酢酸エチル抽出物0.61
g、水抽出物4.01gを得た。
【0029】ヘ)非親水性有機溶媒可溶部分を除去した
水抽出物を分画分子量1,000の透析チューブ(スペク
トラ/ポア6;スペクトラメディカルインダストリー社
製)に入れ、水にて4℃で透析し、内液と外液に分画し
た。 ト)分画分子量1,000の透析チューブにて分画した透
析内液をさらに、分画分子量10,000の透析チューブ
(スペクトラ/ポア6;スペクトラメディカルインダス
トリー社製)に入れ、水にて4℃で透析し、内液と外液
に分画した。 チ)分子量1,000〜10,000及び分子量10,000
以上の分画部分から凍結乾燥によって、分子量1,000
〜10,000の画分(NF−86I)及び分子量10,0
00以上の画分(NF−86II)をそれぞれ淡褐色の粉
末として0.50g及び0.75g得た。
【0030】II.NPF−86IA、NPF−86I
B、NPF−86IIA及びNPF−86IIBの調製 NF−86I及びNF−86IIより、NPF−86I
A、NPF−86IB、NPF−86IIA及びNPF−
86IIBの分離・生成を高速液体クロマトグラフにて行
った。条件は次のとおりである。 分離カラム:吸着・分配型樹脂をつめたもの(Shodex R
S-pack、DE−613:昭和電工社製) 溶離液: 水:メタノール=1:9 検出器: 紫外分光検出器(日本分光工業(株)製)2
80nm NF−86I、500mgよりNPF−86IA36.7m
g、NPF−86IB244.2mgを得た。またNF−8
6II250mgより、NPF−86IIA68.8mg、NPF
−86IIB68.0mgを得た。
【0031】III.ビンロウジのメタノール抽出物の調製 イ)粗砕・乾燥したビンロウジ100gをヘキサン30
0ml中に浸漬し24時間室温で放置した後、濾過により
ヘキサンを除去した。この操作を3回行い、脱脂した。 ロ)脱脂したビンロウジを30分間風乾した。 ハ)風乾したビンロウジをメタノール300ml中に浸漬
し、沸騰下3時間抽出した。この操作を3回行い、抽出
液を集めた。 ニ)得られた抽出液をエバポレーターにて25℃で濃縮
し、真空下で乾燥した(収量6.86g)。
【0032】
【試験例1】 ウレアーゼ阻害活性の測定 水2.75ml、5M−尿素180μl 、フェノールレッド
(0.3mg/ml)70μl 及び検体を吸光度計のセルの中
で30℃に保温した。次にウレアーゼを添加し、生成し
たアンモニアによるフェノールレッドの吸光度(550
nm)の増加を20分間測定した。阻害活性は、検体無添
加の対照と検体添加時の20分後の吸光度値より計算
し、50%阻害濃度(IC50)を求めた。ウレアーゼと
してはナタマメ由来(和光製薬:138units/mg) 、B
acillusPasterii由来(SIGMA製:6000units /mg)
の2種類を用いた。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】 ───────────────────────────── ウレアーゼ 検体 IC50(μg/ml) ───────────────────────────── ナタマメ由来 メタノール抽出物 54.7 NF−86I 200 NF−86II 24.9 NPF−86IA 200 NPF−86IB 200 NPF−86IIA 15.3 NPF−86IIB 28.4 ───────────────────────────── Bacillus メタノール抽出物 45.8 Pasteurii NF−86I 42.0 由来 NF−86II 7.1 NPF−86IA 45.2 NPF−86IB 44.8 NPF−86IIA 5.7 NPF−86IIB 7.5 ─────────────────────────────
【0034】表1の結果から明らかなように、本発明の
有効物質は強いウレアーゼ阻害活性を示し、糞尿中の尿
素からアンモニアの発生を防止することが期待できる。
【0035】
【試験例2】 尿のアンモニア発生の抑制 ラットの尿を代謝ゲージにて採尿した。この尿1mlと各
検体の溶液1mlを三角フラスコにいれる。このフラスコ
を37℃で3時間保温した後、ガス検知管(株式会社ガ
ステック製、直読式ガス検知管 model 801 、GASTEC)
にてアンモニア濃度を測定した。その結果を表2に示
す。
【0036】
【表2】 ─────────────────────────────── 検体 最終添加濃度 3時間後のアンモニア 消臭率 (%) 濃度 (ppm) (%) ─────────────────────────────── 対 照 0 200 0 ─────────────────────────────── NF−86I 2.5 60 70 0.25 150 25 ─────────────────────────────── NF−86II 2.5 50 75 0.25 135 33 ─────────────────────────────── メタノール 2.5 45 78 抽出物 0.25 115 43 ───────────────────────────────
【0037】
【試験例3】ラット雄(体重約400g)9匹を3ゲー
ジに、それぞれ3匹ずつ入れた飼育室(75×130×
180cm)を2室用意し、室温25℃で、12時間明
暗サイクル(8:00〜20:00照明)で飼育した。
片方の部屋をコントロールとして床敷きに濾紙を敷き、
高分子吸収体ダイヤウエット(三菱油化製)を1ケージ
あたり45gずつ均一に敷いた。他方の部屋は試験区と
して、床敷きに濾紙を敷き、ビンロウジ抽出物(NF−
86II)を20%配合したダイヤウエットを1ケージ
あたり56gずつ敷いた。その後、経時的に発生する総
アミン及びアンモニアの濃度を試験例2と同様のガス検
知管にて測定した。その結果を下記表3に示す。なお単
位はppm である。
【0038】
【表3】 ──────────────────────────────────── 検体 1日目 2日目 3日目 5日目 ──────────────────────────────────── 総アミン濃度 5 7 35 100 ダイヤウエット ─────────────────────────── アンモニア濃度 2 5 13 20 ──────────────────────────────────── NF-86II 20%配合 総アミン濃度 5 3 3 25 ダイヤウエット ─────────────────────────── アンモニア濃度 0 0 0 7 ────────────────────────────────────
【0039】表3から明らかなように、本発明の有効成
分は糞尿からの総アミン及びアンモニアの発生を防止す
ることができる。
【0040】
【試験例4】ラット9匹を用い試験例3と同様の飼育方
法で、片方の部屋をコントロールとして床敷きに濾紙を
敷き、他方の部屋は試験区として床敷きに濾紙を敷き、
ビンロウジ粉末物(森川久薬品製、粒径約20〜100
メッシュ)を1ケージあたり50gずつ敷いた。その
後、経時的に発生する総アミン及びアンモニアの濃度を
試験例2と同様のガス検知管にて測定した。その結果を
下記表4に示す。なお単位はppm である。
【0041】
【表4】 ──────────────────────────────────── 検体 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 ──────────────────────────────────── 総アミン濃度 5 12 40 130 160 濾紙のみ ──────────────────────────── アンモニア濃度 2 2.5 15 30 65 ──────────────────────────────────── 総アミン濃度 0 0 8 30 60 ビンロウジ粉末 ──────────────────────────── アンモニア濃度 0 0 2 6 20 ────────────────────────────────────
【0042】表4から明らかなようにビンロウジ粉末に
よって糞尿からの総アミン及びアンモニアの発生を抑制
できる。
【0043】
【実施例1】下記配合の液状消臭剤を製造した。 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5重量% エタノール 10.0 香料(ペパーミント、メントール) 2.0 グリセリン 20.0 安息香酸エステル 適量 色素 適量 NF−86I 10.0 精製水 適量 100.0
【0044】
【実施例2】下記配合の粉末状消臭剤を製造した。 活性炭 65.0重量% 硫酸第1鉄 10.0 硫酸第2鉄 5.0 NF−86II 20.0 100.0 この混合物は、不織布のシートなどに入れて用いること
ができる。
【0045】
【実施例3】下記配合の噴霧状消臭剤を製造した。 1,3−ブチレングリコール 4.5重量% エタノール 55.0 NPF−86IIA 5.0 NPF−86IIB 5.0 精製水 20.0 香料 適量 100.0 N2 ガスを缶内圧6.5±0.5kg/cm2となるように加え
た。
【0046】
【実施例4】下記配合の粉末状消臭剤を製造した。 この消臭剤は例えば不織布のシートなどに入れて用いる
ことができる。
【実施例5】下記配合の粉末状消臭剤を製造した。 ネコ用砂 80重量% ビンロウジ粗砕物 20 (粒径:8メッシュより大きい) 100
【0047】
【発明の効果】NF−86I、NF−86II、NPF−
86IA、NPF−86IB、NPF−86IIA、NP
F−86IIB及びビンロウジの親水性溶媒抽出物は、強
力なウレアーゼ阻害活性を有し、尿素からのアンモニア
発生を防止することができ、また、ビンロウジの粗砕物
や粉末も強力な消臭効果を発揮する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の理化学的性質を有するNF−86
    I、NF−86II、NPF−86IA、NPF−86I
    B、NPF−86IIA及びNPF−86IIBからなる群
    より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する
    ウレアーゼ阻害剤。 NF−86I 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 56.30% 水素 4.61% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 分子量:1,000〜10,000(透析チューブによ
    る) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3430、2940、1610、15
    20、1440、1370、1280、1110、10
    60、800 紫外線吸収スペクトル: 水 1% λmax nm(E1cm)279(135.7) 塩酸 1% λmax nm(E1cm)279(134.5) 水酸化ナトリウム 1% λmax nm(E1cm) 290肩(291.2)、 420肩( 96.4)、 500肩( 60.6)、 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定 NF−86II 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 56.64% 水素 4.59% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 分子量:1,0000以上(透析チューブによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2940、1610、15
    20、1450、1370、1290、1110、10
    60、800、500 紫外線吸収スペクトル: 水 1% λmax nm(E1cm)280(145.3) 塩酸 1% λmax nm(E1cm)279(142.1) 水酸化ナトリウム 1% λmax nm(E1cm) 290肩(306.1)、 415肩(100.0)、 505肩( 61.2)、 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定 NPF−86IA 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 54.82% 水素 4.52% 酸素 37.93% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 分子量:5,620(ポリエチレングリコールを標準と
    したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2940、1610、15
    20、1440、1380、1280、1260、12
    10、1160、1100、1060、820、800 紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定 NPF−86IB 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 57.09% 水素 4.45% 酸素 35.03% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 分子量:5,000(ポリエチレングリコールを標準と
    したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2930、1610、15
    20、1440、1360、1280、1250、12
    00、1160、1100、1060、800 紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定 NPF−86IIA 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 51.44% 水素 4.44% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 分子量:29,400(ポリエチレングリコールを標準
    としたゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2950、1610、15
    20、1440、1370、1280、1250、12
    10、1160、1100、1060、820、800 紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定 NPF−86IIB 形状:淡黄褐色粉末 融点:明瞭な融点、分解点を示さない 元素分析: 炭素 52.46% 水素 4.42% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 分子量:8,610(ポリエチレングリコールを標準と
    したゲル浸透クロマトグラフィーによる) 赤外線吸収スペクトル: νKBr max cm-1; 3400、2930、1610、15
    20、1440、1370、1280、1250、12
    00、1160、1100、1060、800 紫外線吸収スペクトル: 水 λmax nm 279 溶解性:水、メタノール、エタノールに可溶。ヘキサ
    ン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラーゲンドルフ反応 陰性 安定性:粉末状態では安定
  2. 【請求項2】 ビンロウジの親水性溶媒抽出物を有効成
    分として含有するウレアーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のNF−86I、NF−8
    6II、NPF−86IA、NPF−86IB、NPF−
    86IIA及びNPF−86IIBからなる群より選ばれる
    少なくとも1種を有効成分として含有する消臭剤。
  4. 【請求項4】 ビンロウジの親水性溶媒抽出物を有効成
    分として含有する消臭剤。
  5. 【請求項5】 ビンロウジの粗砕物または粉末を有効成
    分として含有する消臭剤。
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