JP3665696B2 - 油圧ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギアポンプ等の油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来より、ギアポンプは、簡単な構造を有する小型軽量のポンプとして、自動車における動力舵取装置、自動変速装置等の他、種々の産業分野に用いられている。
この種のギアポンプの構造としては、ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレートを嵌め合わせてポンプ室を区画し、このポンプ室の内部に互いに噛み合う一対のギアを収容して、各ギアの支軸を各サイドプレートに形成した支持孔によって嵌合支持すると共に、前記ポンプ室の内部に両ギアの噛み合い位置を挟んで作動油を吸い込むための低圧室および作動油を吐出するための高圧室を形成したタイプのものが一般的である。
【0003】
一方、近年、省エネを図る目的で、小型で高い吐出圧力を持つ高回転形のギアポンプが要望されているが、高速化によりポンプ室からの例えば歯打ち音等の放射音が大きくなる。これによる騒音を防止するため、従来、防音や防振構造に苦慮していた。また、この騒音問題はギアポンプに限らず、トロコイドポンプその他の油圧ポンプにおいても存在する。
【0004】
そこで、本発明の課題は、放射騒音を低減することのできる油圧ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明の油圧ポンプは、吸込先から吸込油路を介して吸込室に吸い込んだ作動油を圧縮し吐出室から吐出油路を介して吐出する油圧ポンプにおいて、前記吸込室に開口する吸込口を形成するL字形形状の吸込管を備え、前記吸込油路は前記吸込管により形成された部分を含み、前記吸込管の曲がり部分で前記吸込油路の径が徐々に絞られていることを特徴とするものである。
【0006】
この構成では、吸込油路の径を絞ってあるので、ポンプ室内に発生する騒音が吸込油路を通して外部へ漏れることを抑制することができる。
ここで、吸込油路の径が絞られているとは、吸込油路の最小径を吸込室への作動油供給を円滑に行いつつ十分な騒音防止を達成することのできる範囲の値に設定してあることを意味する。具体的には、JISに基づいて通常設定される吸込口径の20%〜75%の範囲である。すなわち、設定される吸込油路の径が通常の吸込口径の20%よりも小さいと、吸込室が負圧になり易く、ポンプ効率が低下する。一方、設定される吸込油路の径が通常の吸込口径の75%より大きいと、騒音防止の効果が薄れる。好ましくは30%〜60%の範囲に設定することがより効果的である。
【0007】
また、請求項2記載の発明の油圧ポンプは、請求項1において、前記吸込管に接続されたゴム製の消音管を備え、前記吸込油路は前記消音管により形成された部分を含むことを特徴とするものである。この構成では、消音管により消音することができる。
また、請求項3記載の発明の油圧ポンプは、請求項1又は2において、前記吸込室に開口し、前記吸込室内が所定の負圧になったときのみに開放するチェック弁を有する常閉油路をさらに備えたことを特徴とするものである。
この構成では、仮に何らかの条件が重なって(例えば、低温で作動油の粘度が高い等の理由で)、吸込油路の流路抵抗が増大し吸込油路を通しての作動油の流量が不足する結果、吸込室が所定の負圧になった場合、チェック弁の開放により開放された常閉油路を通して、吸込室内へ作動油が供給される。このように負圧発生時に吸込流量が確保されるので、ポンプ効率が低下することがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る油圧ポンプの縦断側面図であり、図2は別角度からの断面図であり、図3は図2のIII −III 線に沿う断面図であり、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【0009】
図1〜図4に示す油圧ポンプAは電動のギアポンプからなる。主に図2を参照して、本油圧ポンプAは、駆動軸1(モータ軸)を有する電動モータ2と、ドライブジョイント3を介して前記駆動軸1と連動する被駆動軸4(ポンプ軸)と、この被駆動軸4を介して駆動される駆動ギア5と、この駆動ギア5に噛み合う従動ギア6と、これら駆動及び従動ギア5,6の噛み合いにより形成される吸込室71,吐出室72(図3参照)を有するポンプハウジング7と、このポンプハウジング7を両側から支持する第1及び第2ハウジング支持体8,9と、第1ハウジング支持体8と組み合わされた状態で第2ハウジング支持体9及びポンプハウジング7の外側を覆う有底円筒状のタンクハウジング10とを備えている。
【0010】
図1,図2および図3を参照して、ポンプハウジング7は、駆動ギア5及び従動ギア6を収容し、互いに連通する長円形のギア室としてのポンプ室70を有する筒状のボディ7aと、前記ポンプ室70の両側開放部を閉鎖する一対のサイドプレート7b,7cとを備えている。ポンプハウジング7は、これらサイドプレート7b,7cに穿設された2組の軸受孔11,12に、前記被駆動軸4及び該被駆動軸4と平行な従動軸51を介して駆動ギア5及び従動ギア6を交互に噛み合わせて回転自在に支持し、この噛み合い位置を挟んだ両側に前記吸込室71及び吐出室72を形成して、吸込室71に吸込まれた作動油を前記駆動及び従動ギア5,6の歯間に受け入れ、ポンプ室70の内周面との間に封止して吐出室72に送り出すポンプ作用をなすように構成されている。
【0011】
ボディ部7aの一箇所には、前記ポンプ室70に開口する吸込口73が、反対側には軸長方向に貫通する第2吐出油路74が、さらに一方のサイドプレート7bには、前記吐出室72に開口する吐出口を有する第1吐出油路75がそれぞれ設けられている。吸込口先であるタンクハウジング10に連通する第1吸込管29と、吸込口73を形成するL字形の第2吸込管27の間は、後記する低圧室の内周面に沿って上向きに延びるゴム製の消音管11が接続されて、前記駆動及び従動ギア5,6の1組の噛み合い歯部間に封止された圧油が吸込室71に戻されるときに生ずる音を消すことができるようにしている。上記の第1吸込管29、消音管11および第2吸込管27により吸込油路35が形成されている。
【0012】
ここで、吸込油路35の径d(最小径を意味する。本実施形態では第2吸込管27の最小径に相当。)は、ポンプ室70内に発生する騒音が吸込油路35を通して外部へ漏れることを抑制するように絞られている。絞りの程度は、吸込室71への作動油供給を円滑に行い且つ十分な騒音防止を達成することのできる範囲に設定してある。
【0013】
具体的には、JISに基づいて通常設定される吸込口径の20%〜75%の範囲である。すなわち、設定される吸込油路35の径dが通常の吸込口径の20%よりも小さいと、吸込室31が負圧になってポンプ効率が低下し易くなる一方、設定される吸込油路35の径dが通常の吸込口径の75%より大きいと、騒音防止の効果が薄れるので、この範囲に設定した。好ましくは30%〜60%の範囲に設定することがより効果的である。
【0014】
一方、吐出油路36は、サイドプレート7bに穿設された前記第1吐出油路75、第1連通孔91、吐出筒25の油路26、キャパシティ室20a、第2連通孔92、ポンプハウジング7のボディ7aに形成された第2吐出油路74、および第1ハウジング支持体8に形成され連結口37で開口するL字状の第3吐出油路81を含む。吐出油路36では、吐出筒25の油路26が最小径となっており、この油路26による絞りが、ポンプ室70内に発生する騒音が吐出油路36を通して外部へ漏れることを抑制している。上記の連結口37は外部の吐出先、例えばパワーステアリング装置に連結される連結口である。
【0015】
ポンプハウジング7を支持する第1ハウジング支持体8は、前記電動モータ2のモータハウジングに着脱可能に取り付けられ、さらに第2ハウジング支持体9は、図3に示すように前記ボディ部7aの外面に沿って配置される4本のねじ体12・・を介して前記第1ハウジング支持体8に着脱可能に取り付けられ、この第2ハウジング支持体9の取り付けにより前記ポンプハウジング7を挟着固定するようにしている。
【0016】
第2ハウジング支持体9は、前記第1吐出油路75に連通する第1連通孔91及び該第1連通孔91と平行状に穿設された第2連通孔92を有し、ポンプハウジング7の軸長方向一端に対接する板壁部9aと、該板壁部9aの外周部に連設された筒壁部9bとを備え、該筒壁部9bの開放端側内周に、後述する嵌め込み固定部23がねじ嵌合される被嵌め込み部93を設け、該嵌め込み部93の雌ねじに、前記吐出筒24の油路26及び第1吐出油路75を介して前記吐出室72に連通し、前記吐出室72よりも大容積のキャパシティ室20aを有する有底のノイズダンパ筒20を着脱可能に取り付けている。このノイズダンパ筒20内には、板壁9aの第1連通孔91に連結される油路26を持つ吐出筒24が、底22に達する状態で収容されている。
【0017】
筒壁部9bは、ノイズダンパ筒20の開放端から底にかけて挿嵌される長さを有し、該筒壁部9bの板壁部9a側内周面と前記ノイズダンパ筒20の開放部外周面との間にシール体13を介在させて圧油の洩れを防止している。また、前記筒壁部9bの開放端側外周面には、二つの回転止め突起94,94を180度の位相差で一体に突設している。
【0018】
ノイズダンパ筒20は、筒部21の底22近くを嵌め込み固定部23とし、該嵌め込み固定部23の外周面には、前記雌ねじに螺合する雄ねじを設け、該雄ねじ部の雌ねじ部への螺着により、第2ハウジング支持固体9に着脱可能に取り付けている。
ノイズダンパ筒20の底22の外周には、複数個の係合用凹部24・・を周方向に等間隔で設け、この係合用凹部24・・に工具を係合させ、さらに前記第2ハウジング仕切板体9の回転止め突起94に工具を係合させた状態でノイズダンパ筒20を回すことにより、第2ハウジング支持体9を共回りさせることなくノイズダンパ筒20を取り付けることができるようにしている。
【0019】
ノイズダンパ筒20の底22の内面は、図1に示すように外周部から径方向中央にかけて連続して内側に湾曲する曲面形状とし、圧油の作用点を分散させ、高圧の圧油に耐えられるようにしている。
第1ハウジング支持体8は、前記第2吐出油路74に連通する略L字形の第3吐出油路81と、該第3吐出油路81に開口するリリーフ油路82と、該リリーフ油路82に装着するリリーフ弁14を介して前記リリーフ油路82に連通する環状の油戻し路83と、前記被駆動軸4が挿通される挿通穴84とを備え、該挿通穴84にオイルシール15を設けている。油戻し路83は、前記タンクハウジング10内に画成される低圧室16と連通し、リリーフされた作動油を低圧室16に戻すことができるようになっている。
【0020】
リリーフ弁14は、リリーフ通路82を閉じる弁体14aと、該弁体14aを付勢する弁ばね14bと、これら弁体14a及び弁ばね14bを保持する弁ハウジング14cとを備えたカートリッジタイプであり、リリーフ通路82を着脱自在に挿嵌保持され、前記第3吐出油路81の過圧時、前記弁体14aが開くようにしている。また、弁ハウジング14cは、前記第2ハウジング支持体9の板壁部9aに当接して抜け止めされている。
【0021】
タンクハウジング10は、その開口部鍔縁10aに突き当てられたクランプ環17及び該クランプ環17を軸長方向に貫通する4本の固定ボルト40・・を介して第1ハウジング支持体8の一側面に着脱可能に取り付けられている。
タンクハウジング10の内側は、作動油を収納する油タンクとして利用される。このタンクハウジング10内に円形の仕切板18を挿嵌固定し、該仕切板18と第1ハウジング支持体8との間に、前記ポンプハウジング7、第2ハウジング支持体9及びノイズダンパ筒20を囲繞する低圧室16を、仕切板18と底部10bとの間にリターン室19をそれぞれ画成している。このリターン室19には、サブタンク(図示せず)に貯蔵されている作動油が自重により落下供給され、さらにこのリターン室19から3つの油戻し穴18aを経て低圧室16に満杯になるまで供給される。
【0022】
仕切板18の径方向下側には、前記油戻し穴18aが穿設され、リターン室19の油戻し穴18aから低圧室16に減圧して戻すようにしている。
さらに前記第2ハウジング支持体9の板壁部9aには、前記吐出室72に開口る弁孔95が設けられ、該弁孔95に弁体及び該弁体を付勢する弁ばねを有するチェック弁41を設け、油圧作動機器の一方側作動室に圧油が供給されている状態で前記電動モータ2が故障なとにより停止した場合、圧油が供給されている高圧側油圧路の作動油の一部を吐出室72からチェック弁41を経てノイズダンパ筒20内へ返戻することができるようにしている。
【0023】
駆動ギア5を支える被駆動軸(ポンプ軸)は、第1ハウジング支持体8の挿通孔84を貫通して電動モータ2側に突出し、第1ハウジング支持体8の他側面に固定支持された電動モータ2の駆動軸1(モータ軸)に同軸的に突き合わせてあり、該駆動軸1と前記被駆動軸4とが、前記ドライブシャフト3によって連結されている。
【0024】
以上の如く取り付けられたドライブジョイント3は、電動ポンプにポンプ動作を行わせるべく、駆動源たる電動モータ2の回転を駆動軸1を介して被駆動軸4に伝える動作をなす。電動ポンプは、電動モータ2の駆動により、駆動軸1(セータ軸)、被駆動軸4(ポンプ軸)を経て駆動ギア5及び従動ギア6が回転し、これら駆動及び従動ギア5,6の回転に伴い低圧室16の作動油が、吸込油路35の消音管11および第2吸込管27から吸込室71に吸い込まれ、さらに各歯部間の空間とギア室内周面とにより画成される各油室が吐出室72に開放される都度、圧油が発生し、この圧油が第1吐出油路75及び第1連通路91を経て、ノイズダンパ筒20内に供給される。このノイズダンパ筒20は、そのキャパシティ室20aが吐出室72よりも大容積になっているので、圧油の脈動が小さくなる。
【0025】
このようにノイズダンパ筒20を設けて圧油の脈動を小さくするから、脈動による被駆動軸4の振動を小さくすることができる。ノイズダンパ筒20内の圧油は、第2連通孔92、第2及び第3吐出油路74,81を経て油圧作動機器の一方側作動室に供給される。油圧作動機器の他方側作動室に連通する返油管42からリターン室19に戻された作動油は仕切板18の油戻し孔18aから減圧して低圧室16に戻される。
【0026】
そして、本実施形態では、吸込先となる低圧室16と吸込室71とを連通する吸込油路35の径dを通常よりも絞ってあるので、ポンプ室70内に発生する騒音が吸込油路35を通して外部へ漏れることを抑制することができる。しかも、吐出油路36の径も吐出筒24により絞ってあるので、ポンプ室70から吐出油路36を介して外部へ漏れる騒音を抑制することができる。
【0027】
次いで、図5は本発明の他の実施形態を模式的に示している。同図を参照して、本実施形態が図1〜図4の実施形態と異なるのは、前記吸込室71と吸込管29とを連通し、通常は閉じられている常閉油路47を設けたことである。この常閉油路47には、前記吸込室71内が所定の負圧になったときのみに開放するチェック弁42が配置されている。このチェック弁42は、例えば、弁体としてのボール43を圧縮コイルばね等の付勢部材44によって弁座45側へ弾性付勢したボール弁等からなる。また、吸込油路35と常閉油路47とは、互いに逆向きに屈曲したくの字状にそれぞれ形成されている。33,34はそれぞれ吸込ポートおよび吐出ポートである。
【0028】
本実施形態では、下記の作用効果を達成できるす。すなわち、例えば、低温で作動油の粘度が高い等の理由で、吸込油路35の流路抵抗が増大し吸込油路35を通しての作動油の流量が不足し、吸込室71が負圧になってしまう場合がある。このようなときに、吸込室71が所定の負圧になることに応じて、チェック弁42が開放され、これにより開放された常閉油路47を通して、吸込室71内へ作動油が供給される。その結果、負圧発生時に吸込流量が確保されるので、ポンプ効率の低下を防止することができ、したがって、ポンプ効率を低下させることなく騒音を抑制することができる。
【0029】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明をトロコイドポンプ等の他の公知の油圧ポンプに適用することができる。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、吸込油路の径を通常よりも絞ってあるので、ポンプ室内に発生する騒音が吸込油路を通して外部へ漏れることを抑制することができる。
請求項2記載の発明では、消音管により消音することができる。
請求項3記載の発明では、吸込油路を通しての作動油の吸込油量が不足した場合に、開放された常閉油路を通して吸込室内へ作動油が供給されるので、全体としての吸込油量が確保される結果、ポンプ効率が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の油圧ポンプとしてのギアポンプの断面図である。
【図2】ギアポンプの別角度からの断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の油圧ポンプとしてのギアポンプの要部の断面図である。
【符号の説明】
5 駆動ギア
6 従動ギア
7 ポンプハウジング
7a ボディ
7b,7c サイドプレート
8 第1ハウジング支持体
9 第2ハウジング支持体
11 消音管
27 第2吸込管
29 第1吸込管
35 吸込油路
36 吐出油路
42 チェック弁
47 常閉油路
70 ポンプ室
71 吸込室
72 吐出室
Claims (3)
- 吸込先から吸込油路を介して吸込室に吸い込んだ作動油を圧縮し吐出室から吐出油路を介して吐出する油圧ポンプにおいて、
前記吸込室に開口する吸込口を形成するL字形形状の吸込管を備え、
前記吸込油路は前記吸込管により形成された部分を含み、
前記吸込管の曲がり部分で前記吸込油路の径が徐々に絞られていることを特徴とする油圧ポンプ。 - 前記吸込管に接続されたゴム製の消音管を備え、
前記吸込油路は前記消音管により形成された部分を含むことを特徴とする請求項1記載の油圧ポンプ。 - 前記吸込室と吸込先とを連通し、前記吸込室内が所定の負圧になったときのみに開放するチェック弁を有する常閉油路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の油圧ポンプ。
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JPH1162855A JPH1162855A (ja) | 1999-03-05 |
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Family Applications (1)
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