JP3665534B2 - コードレス電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコードレス電話機に係り、特に自動通話拒否応答、所謂ブラックリスト応答に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コードレス電話機の多機能化が進められており、その多機能の1つとしてブラックリスト応答がある。これは、通話したくない相手の電話番号をブラックリストとして登録しておくと、着信時、発信者番号通知サービスで相手方電話番号が得られ、その電話番号がブラックリストとして登録されていると、呼び出し音は鳴動させないで、相手に「お客様の都合によりお受けできません」と通話拒否応答を自動的に行う機能である。このとき、コードレス電話機の親機では、ブラックリスト応答中を意味する表示を行っているが、子機では表示を行っていない。また、親機および子機ともに、回線捕捉動作を行えば、ブラックリスト応答中に相手と通話可能となる。
【0003】
図6は、従来のコードレス電話機の親機の動作を、特に上記のブラックリスト応答について詳細に示すフローチャートである。まず発信者番号通知サービスで着信があると(ステップS1)、その発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機のメモリ内にブラックリストとして登録されているか判断され(ステップS2)、もし登録されていなければ呼び出し音が鳴動し(ステップS3)、親機で回線捕捉動作が行われれば(ステップS4)、あるいは子機で回線捕捉動作が行われれば(ステップS5)、通話状態(ステップS6)となる。なお、子機で回線捕捉動作が行われたときは、実際の通話は親機を通して子機で行われる。この点は、下記のブラックリスト応答中の通話も同様である。そして、通話が終了すれば、回線開放動作(ステップS7)となり、動作終了となる。
【0004】
一方、発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機のメモリ内にブラックリストとして登録されているとステップS2で判断されると、ブラックリスト応答が開始される(ステップS8)。しかし、このブラックリスト応答中(ステップS9)に親機で回線捕捉動作が行われると(ステップS10)、あるいは子機で回線捕捉動作が行われると(ステップS11)、ステップS6の通話状態となる。そして、通話が終了し、あるいはブラックリスト応答が終了すれば、回線開放動作(ステップS11)となり、動作終了となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のコードレス電話機では、親機および子機ともに、回線捕捉動作を行えば、ブラックリスト応答中に相手と通話可能となる。しかし、コードレス電話機の親機では、ブラックリスト応答中を意味する表示を行っているので、間違って回線捕捉動作を行ってブラックリストに登録した相手と通話する状態になることはないが、子機ではブラックリスト応答中であることが不明であるから、回線捕捉動作が行われてブラックリストに登録した相手と通話する羽目になるという問題点があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ブラックリストに登録した相手と子機で通話する状態になることを防止できるコードレス電話機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のコードレス電話機は、着信時、発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機に通話拒否番号として登録されていると、自動的に通話拒否の応答を行う手段と、前記通話拒否の応答中は、親機において、子機からの回線捕捉要求の受け付けを禁止する手段とを具備し、前記回線捕捉要求が親機で受け付けられないと子機は動作を終了することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明によるコードレス電話機の実施の形態を詳細に説明する。図4および図5は本発明のコードレス電話機の実施の形態を示し、特に図4は親機10のブロック図、図5は子機30のブロック図である。
【0011】
図4に示す親機10は、この親機全体を制御するCPU11を有し、このCPU11にキー入力部12、LCD表示部13、RAM14、メッセージ録音部15、フックスイッチ16が接続される。ここで、キー入力部12は、留守キー、再生キー、ハンズフリーキー、登録キー、*キー、テンキー等を有し、各種の情報を入力する。LCD表示部13は、受信した発信者の電話番号等の各種の情報を表示する。RAM14は、受信した発信者の電話番号等の各種の情報を記憶し、しかも電話帳としてのメモリ機能も有する。さらに、RAM14は、ブラックリスト用のメモリとしても使用され、ブラックリストの電話番号を記憶する。メッセージ録音部15は、留守録モード時の応答メッセージ、ブラックリスト応答時のメッセージ、受信した発信者からのメッセージ等を記憶する。フックスイッチ16は受話器が親機10上に置かれているか否かを判別する。
【0012】
17は回線端子で、リンガ信号を検出する着信検出回路18が接続され、この着信検出回路18の出力がCPU11に接続される。19は回線端子17の電圧・極性反転が電話機内部に影響を与えないようにする整流回路、20は回線の接続・切断を行うDP送出回路、21は2線−4線変換を行うスピーチネットワークICであり、回線端子17はこれらの回路を介してCPU11に接続される。また、スピーチネットワークIC21には、受話器22、マイク23、スピーカ24、コーラーIDIC25が接続されており、コーラーIDIC25の出力はCPU11に接続される。コーラIDIC25は、受信した発信者の電話番号を判別する回路である。さらに、スピーチネットワークIC21およびCPU11は、子機と無線通信を行うためにコンパンダIC26を介してRFモジュール27に接続されており、RFモジュール27にはアンテナ28が接続される。さらに、親機10は電源回路29を有し、この電源回路29から上記各部に電力が供給される。
【0013】
図5に示す子機30は、この子機全体を制御するCPU31を有し、このCPU31には、親機10と無線通信を行うためにRFモジュール33とコンパンダIC34が接続されており、RFモジュール33にはアンテナ32が接続される。また、コンパンダIC34は、音声出力部が増幅器35を介してスピーカ36に接続されるとともに、マイク37が音声入力部に接続される。また、CPU31には、親機10と同様に、情報を入力するキー入力部38、情報を表示するLCD表示部39、IDデータを含む各種情報を記憶するROM40が接続される。さらに、子機30は電源回路41を有し、この電源回路41から上記各部に電力が供給される。
【0014】
上記のように構成されたコードレス電話機の親機10と子機30においては、図1のシーケンス図に示すように、発信者番号通知サービスでの着信が親機10であると、親機10においてはブラックリスト用メモリを検索して、発信者番号通知サービスで得られた相手方の電話番号がブラックリストに登録されているか否かを判断する。そして、もし相手方電話番号がブラックリストに登録されていれば、親機10と子機30で呼び出し音が鳴動せず、かつ親機10からは「お客様の都合によりお受けできません」というメッセージがブラックリスト応答として相手方に送出される。さらに、このブラックリスト応答中に子機30で回線捕捉動作、すなわち通話キー押下やオフクレドールが行われても、親機10ではその子機30からの回線捕捉要求を受け付けないようになる。したがって、子機30では回線捕捉が行われず、通話状態にならず、その結果として、ブラックリスト応答中に、ブラックリストに登録した相手と子機30で通話するような状態にはならない。その後、子機30は親機10から応答がないため、タイムアウトになるとエラー音が鳴動し、動作終了となる。また、親機10もブラックリスト応答終了後に回線断となり、動作を終了する。
【0015】
図2は上記のような動作のうち特に親機10の動作を示すフローチャートである。これを説明すると、まず発信者番号通知サービスで着信があると(ステップS21)、その発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機のブラックリスト用メモリ内にブラックリストとして登録されているか判断され(ステップS22)、もし登録されていなければ呼び出し音が鳴動し(ステップS23)、親機で回線捕捉動作が行われれば(ステップS24)、あるいは子機で回線捕捉動作が行われれば(ステップS25)、通話状態(ステップS26)となる。なお、子機で回線捕捉動作が行われたときは、実際の通話は親機を通して子機で行われる。そして、通話が終了すれば、回線開放動作(ステップS27)となり、動作終了となる。
【0016】
一方、発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機10のブラックリスト用メモリ内にブラックリストとして登録されているとステップS22で判断されると、ブラックリスト応答が開始される(ステップS28)。このブラックリスト応答中(ステップS29)に親機10で回線捕捉動作が行われると(ステップS30)、ステップS26の通話状態となる。しかし、親機10では、ブラックリスト応答中を意味する表示を行っているので、間違って回線捕捉動作を行ってブラックリストに登録した相手と通話する状態になることは避けられる。また、このブラックリスト応答中は、親機10では、子機30からの回線捕捉要求を受け付けないようになる。そして、ブラックリスト応答が終了すると、回線開放動作(ステップS27)となり、動作終了となる。
【0017】
図3は子機30の動作を示すフローチャートで、通常は、子機30で回線捕捉動作すなわち通話キー押下やオフクレドール(ステップS41)が行われると、子機30から親機10に回線捕捉要求が送出され(ステップS42)、親機10から応答があると(ステップS43)、回線捕捉状態(ステップS44)となり、通話可能(ステップS45)となる。そして、通話が終了すれば、回線開放動作(ステップS46)となり、動作終了となる。一方、ステップS42で回線捕捉要求を親機10に送出したとき、親機10がブラックリスト応答中であると、本発明では親機10で回線捕捉要求が受け付けられず、親機10からの応答が無いため、子機30は、ステップS47でタイムアウトになるとエラー音が鳴動し、動作終了となる。
【0018】
以上のように上記の実施形態によれば、ブラックリスト応答中は子機30からの回線捕捉要求を親機10が受け付けず、子機30が通話状態になることがないので、子機30で回線捕捉動作が行われても、ブラックリスト応答中に、ブラックリストに登録した相手と子機30で通話するような状態になることを防止できる。また、この方法、すなわち、ブラックリスト応答中は子機30からの回線捕捉要求を親機10が受け付けない方法によれば、前記要求を受け付けないように一部親機10を変更するだけでよく、子機30は従来と全く同一構成でよいので、非常に容易に目的を実現できる。
【0019】
なお、上記の実施の形態では、ブラックリスト応答中は子機30からの回線捕捉要求を親機10が受け付けないようにしたが、他の方法として、ブラックリスト応答中は親機10から子機30に信号を送出して、現在親機10においてブラックリスト応答中である旨を子機30のLCD表示部39(図5)に表示させるようにしてもよい。この方法によれば、子機30のLCD表示部39の表示を見て、ブラックリストに登録した相手と通話することを避けることができるとともに、場合によっては通話して苦情を述べるなどの臨機応変の対処法をとることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明のコードレス電話機によれば、ブラックリストに登録した相手と子機で通話する状態になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の動作を示すシーケンス図。
【図2】本発明の実施の形態の特に親機の動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態の特に子機の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明のコードレス電話機の実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明のコードレス電話機の実施の形態を示すブロック図。
【図6】従来のコードレス電話機の親機の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 親機
14 RAM
30 子機
39 LCD表示部
Claims (1)
- 着信時、発信者番号通知サービスで得られた相手方電話番号が親機に通話拒否番号として登録されていると、自動的に通話拒否の応答を行う手段と、
前記通話拒否の応答中は、親機において、子機からの回線捕捉要求の受け付けを禁止する手段とを具備し、
前記回線捕捉要求が親機で受け付けられないと子機は動作を終了することを特徴とするコードレス電話機。
Priority Applications (1)
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ID=18654801
Family Applications (1)
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JP2000148844A Expired - Lifetime JP3665534B2 (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | コードレス電話機 |
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-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000148844A patent/JP3665534B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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