JP3661252B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルを有するプリントヘッドを備えたプリンタ装置に関する。詳しくは、プリンタ装置を構成する部材を接着する際、被接着物に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部を設けることにより接着剤層と被接着物間の密着度を向上させて、信頼性が高く、製造歩留まりも良好とされるプリンタ装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、特にオフィス等においてデスクトップパブリッシングと称されるコンピュータを使用した文書作成が盛んに行われるようになってきており、最近では文字や図形だけでなく、写真様のカラーの自然画像を文字,図形とともに出力するといった要求も増加してきている。そして、これに伴い、高品位な自然画像をプリントすることが要求され、中間調の再現が重要となってきている。
【0003】
また、印刷信号に応じて印刷時に必要な時だけインク液滴をノズルより吐出して紙,フィルム等の印刷媒体に印刷する、いわゆるオンデマンド型のプリンタ装置は、小型化,低コスト化が可能なため、近年急速に普及しつつある。
【0004】
このようにインク液滴を吐出する方法としては、様々な方法が提案されているが、ピエゾ素子を用いる方法または発熱素子を用いる方法が一般的である。前者はピエゾ素子の変形によりインクに圧力を加えて吐出させる方法である。後者は、発熱素子によりインクを加熱沸騰させて発生する泡の圧力でインクを吐出させる方法である。
【0005】
そして、上記のような中間調を上述のインク液滴を吐出するオンデマンド型のプリンタ装置で再現する方法としては、様々な方法が提案されている。すなわち、第1の方法としてはピエゾ素子或いは発熱素子に与える電圧パルスの電圧やパルス幅を変化させて吐出する液滴サイズを制御し、印刷ドットの径を可変として階調を表現するものが挙げられる。
【0006】
しかしながらこの方法によると、ピエゾ素子或いは発熱素子に与える電圧やパルス幅を下げすぎるとインクを吐出できなくなるため、最小液滴径に限界があり、表現可能な階調段数が少なく、特に低濃度の表現が困難であり、自然画像をプリントアウトするには不十分である。
【0007】
また、第2の方法としては、ドット径は変化させずに1画素を例えば4×4のドットよりなるマトリクスで構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ法を用いて階調表現を行う方法が挙げられる。なお、この場合には17階調の表現が可能である。
【0008】
しかしながらこの方法で、例えば第1の方法と同じドット密度で印刷を行った場合、解像度は第1の方法の1/4であり、荒さが目立つため、自然画像をプリントアウトするには不十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、希釈液とインクを混合しながら吐出することにより、吐出されるインク液滴の濃度を変化させ、印刷されるドットの濃度を制御することを可能にし、解像度の劣化を発生させることなく階調を表現し、自然画像をプリントアウトする方式のプリンタ装置を提案してきた。
【0010】
このようなプリンタ装置のプリントヘッドとしては、図16に模式的に示されるようなものが挙げられる。なお、ここでは希釈液にインクを混合しながら吐出する、いわゆるキャリアジェット方式のプリンタ装置の例について述べる。
【0011】
すなわち、本体121に、希釈液が導入される第1の圧力室122とこれに連通される第1のノズル123、インクが導入される第2の圧力室124これに連通される第2のノズル125が、第1のノズル123と第2のノズル125の開口先端が隣接するようにして形成されている。
【0012】
そして、このプリントヘッドにより印刷を行うには、先ず、第2の圧力室124に対し図示しない圧力印加手段により加圧を行い、所定の濃度のドットを形成できるだけの所定の量のインクを第2のノズル125から第1のノズル123に向けて滲み出させ、次いで第1の圧力室122に対し図示しない圧力印加手段により加圧を行い、第1のノズル123から出てきた希釈液とインクの混合を行って混合溶液とし、これを紙等の印刷媒体に向けて吐出し、被着させて印刷を行う。
【0013】
ところで、このようなプリントヘッドは、通常、図17に示されるように構成されている。すなわち、板状のベース部材126の一主面126aに臨むようにして、図示しない第1の圧力室とこれに連通する第1のノズル123及び図示しない第2の圧力室とこれに連通する第2のノズル125を形成するための凹部127,128がそれぞれ形成されている。そして、この凹部形成面126a上に接着剤層129を介して振動板等の蓋部材130が配されている。従って、凹部127,128と蓋部材130により囲まれた空間により、第1の圧力室と第1のノズル123、第2の圧力室と第2のノズル125がそれぞれ形成されることとなる。
【0014】
なお、上記接着剤層129は、ドライフィルムレジストにより形成されることが多く、このドライフィルムレジストとベース部材126及び蓋部材130間の接着は通常、熱ラミネートとホットプレス等を組み合わせた手段により行われる。
【0015】
しかしながら、この熱ラミネートの条件が適正でない場合にはドライフィルムレジストとベース部材126及び蓋部材130間の接着が良好に行われないこととなる。
【0016】
特に、図17中太線部で示す第1のノズル123と第2のノズル125間の隔壁部131と接着剤層129間の接着が不十分であると、印刷待機時に第1のノズル123内の希釈液と第2のノズル125内のインクが隔壁部131における間隙部を伝うようにして混合部以外の箇所で混合されてしまう可能性があり、印刷時の濃度制御精度の低下を引き起こし、プリント不良の要因となる。また、このような製造不良品のプリントヘッドが製造されてしまうと、製造歩留まりの低下を引き起こし、生産性の低下の要因となる。
【0017】
なお、従来より使用されているインクのみのインク液滴を吐出するプリンタ装置のプリントヘッドも上述のプリントヘッドと略同様にして製造されるため、ベース部材と蓋部材の接着が不良となる可能性がある。このように接着が不良となると、圧力室やノズルの密閉性が良好でなく、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ、プリント不良の要因となる。さらに、製造歩留まりの低下を引き起こし、生産性の低下の要因となる。
【0018】
そこで本発明は、従来の実状に鑑みて提案されたものであり、接着剤層と被接着物間の接着が十分に行われ、プリント不良等が発生し難く信頼性が高く、製造歩留まりも良好で生産性も良好なプリンタ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明者等は鋭意検討した結果、プリンタ装置において、被接着物の例えば圧力室やノズル等の密閉性が要求される部分の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部を形成するようにすれば、接着剤層と被接着物間の接着を十分とし、プリント不良等が発生し難く信頼性が高く、製造歩留まりも良好で生産性も良好なプリンタ装置を得ることが可能であることを見い出した。
【0020】
なお、プリンタ装置としては、上述のようにプリントヘッドのみにより構成されるものの他、プリントヘッドのノズル開口面側に、ノズルと連通する貫通孔である吐出口を有するオリフィスプレートを配するものや、ノズルを有するオリフィスプレートとベース部材により構成されるものも挙げられる。
【0021】
このようなプリンタ装置においては、オリフィスプレートとプリントヘッド或いはベース部材間をドライフィルムレジスト等の接着剤層により接着しており、オリフィスプレートの吐出口或いはノズル近傍の密閉性が要求されている。従って、このようなプリンタ装置においても、被接着物の例えば吐出口或いはノズル等の密閉性が要求される部分の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部を形成するようにすれば、接着剤層と被接着物間の接着を十分とすることが可能であると思われる。
【0022】
すなわち本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとを形成する凹部が一主面に臨んで少なくとも1つ形成されているベース部材の上記凹部形成面側に、接着剤層を介して蓋部材が配されてなり、上記凹部と蓋部材によって囲まれた空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記凹部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0023】
また本発明は、ベース部材上に、記録液が導入される圧力室と当該圧力室に連通するノズルの組を形成する貫通部が少なくとも1つ形成されている接着剤層が配され、さらにその上に蓋部材が配されてなり、貫通部の上下をベース部材と蓋部材によって塞ぐことで形成される空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0024】
さらに本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとの組を少なくとも1つ有するプリントヘッドのノズル開口面側に、各ノズルに対応する位置に当該ノズルに連通する吐出口を有するオリフィスプレートが接着剤層を介して配されてなるプリンタ装置のプリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記吐出口の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0025】
さらにまた本発明は、ベース部材上に、記録液が導入される圧力室を形成する貫通部を少なくとも1つ有する接着剤層が配され、さらにその上に貫通部に対応する位置にノズルを有するオリフィスプレートが配されてなり、貫通部の上下をベース部材とオリフィスプレートで塞ぐことで形成される空間が圧力室とされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0026】
なお、これら本発明のプリンタ装置においては、吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルとのノズル組を少なくとも1組有し、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置、若しくは第1のノズル及び第2のノズルにそれぞれ対応する吐出口の少なくとも一方の周囲に対応する位置に上記凸部が形成されていても良い。
【0027】
本発明のプリンタ装置においては、ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面の圧力室及びノズルの周辺となる部分の少なくとも一部に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、ベース部材と蓋材を接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材と蓋部材間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及び蓋部材間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及び蓋部材の接着強度が良好となり、圧力室及びノズルが十分に密閉される。
【0028】
また、本発明のプリンタ装置においては、プリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面の吐出口の周囲となる部分に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、オリフィスプレートとプリントヘッドを接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもオリフィスプレートとプリントヘッド間が強く加圧され、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッド間の密着度が高くなり、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッドの接着強度が良好となり、吐出口が十分に密閉される。
【0029】
さらに、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材の上に圧力室を形成する貫通部を有する接着剤層を配し、さらにその上にノズルを有するオリフィスプレートが配される場合にも、ベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材とオリフィスプレート間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレート間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレートの接着強度が良好となり、圧力室が十分に密閉される。
【0030】
なお、本発明のプリンタ装置が、吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルを有するものであり、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置に上記凸部が形成されていれば、第1及び第2の圧力室間、第1及び第2のノズル間が十分に隔離される。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
本発明のプリンタ装置が搭載された液体噴射記録装置は、図1に示すように、被印刷物であるプリント紙1が支持されるドラム2と、本発明のプリンタ装置を構成し、上記プリント紙1に記録を行うプリントヘッド部3により主に構成されるものである。
【0033】
このとき、上記プリント紙1は、ドラム2の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ4により、ドラム2に圧着保持されている。また、上記ドラム2の外周近傍には、送りネジ5がドラム2の軸方向に平行に設けられている。そして、この送りネジ5には、プリントヘッド部3が保持されている。すなわち、かかるプリントヘッド部3は、送りネジ5の回転によって、図中矢印Mで示すようにドラム2の軸方向に移動するようになっている。
【0034】
一方、ドラム2は、プーリ6、ベルト7、プーリ8を介してモータ9により図中矢印mで示すように回転駆動される。さらに、送りネジ5及びモータ9の回転とプリントヘッド部3は、ヘッドドライブ,ヘッド送り制御,ドラム回転制御10により印画データ及び制御信号11に基づいて駆動制御される。
【0035】
上記の構成においては、プリントヘッド部3が移動して1行分の印字を行うと、ドラム2を1行分だけ回転させて次の印字を行う。ヘッド3が移動し、印画する場合は、一方向の場合と往復方向の場合とがある。
【0036】
このような液体噴射記録装置における印字及び制御系のブロック図を図2に示す。印字データなどの信号入力21は、信号処理制御回路22に入力され、この信号処理制御回路22において印字順番に揃えられて、ドライバ23を介してヘッド24に送られる。印字順番は、ヘッド24や印字部の構成で異なり、また印字データの入力順番との関係もあり、必要に応じてラインバッファメモリや1画面メモリなどのメモリ25に一旦記録してから取り出す。ヘッド24には、階調信号や吐出信号を入力する。
【0037】
なお、マルチヘッドでノズル数が非常に多い場合には、ヘッド24にICを搭載してヘッド24に接続する配線数を減らすようにする。また、信号処理制御回路22には、補正26が接続されており、γ補正、カラーの場合の色補正、各ヘッドのばらつき補正などを行う。補正26には、予め決められた補正データをROMマップ形式で格納しておき、外部条件、例えばノズル番号、温度、入力信号などに応じて取り出すようにするのが一般的である。
【0038】
信号処理制御回路22は、CPUやDSP構成としてソフトウエアで処理することが一般的であり、処理された信号は各種制御モータ駆動その他27に送られる。各種制御モータ駆動その他27では、ドラム及び送りネジを回転駆動するモータの駆動、同期、ヘッドのクリーニング、プリント紙の供給、排出などの制御を行う。また、信号には、印字データ以外の操作部信号や外部制御信号が含まれることは言うまでもない。
【0039】
次に、本例のプリンタ装置を構成するプリントヘッド部3の構成について示す。ただし、ここではプリントヘッド部3がインクと希釈液を混合吐出するいわゆるキャリアジェット方式のプリントヘッドにより構成されている例について述べる。上記プリントヘッドは、図3に示すように、インク及び希釈液を混合吐出させ、2つの圧力室を有する圧力室ユニット31と、上記2つの圧力室に対応する第1のピエゾユニット32及び第2のピエゾユニット33により主に構成される。
【0040】
上記圧力室ユニット31は、上述のようにインク及び希釈液を混合吐出させるものであり、図4に拡大して示すように内部に例えば希釈液の吐出口とされる第1のノズル34とこれに連通される第1の導入口35と例えばインクの吐出口となる第2のノズル36とこれに連通される第2の導入口37とが略中央に形成される板状のオリフィスプレート38と、図3に示すように圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39eが隔壁となって形成されて例えば希釈液の流路となる第1の圧力室40と例えばインクの流路となる第2の圧力室41と、振動板42により構成される。
【0041】
そして、上記オリフィスプレート38においては、図4に拡大して示すように、第1及び第2のノズル34,36の一端が印字面となる一主面38aに臨み、上記第1及び第2のノズル34,36に連通する第1及び第2の導入口35,37の一端が上記一主面38aに対向する一主面38bに臨むようになされている。従って、第1の導入口35と第1のノズル34は全体としてオリフィスプレート38を貫通し、第2の導入口37と第2のノズル36も全体としてオリフィスプレート38を貫通することとなる。また、上記第1及び第2のノズル34,36は図4中θで示すこれらの開口方向間の角度が例えば45°をなすように形成されている。
【0042】
さらに、上記オリフィスプレート38においては、図3中に示すように、第1及び第2のノズル34,36、第1及び第2の導入口35,37を挟むように例えば希釈液溜まりとなる断面略コ字状の第1の供給室43と例えばインク溜まりとなる断面略コ字状の第2の供給室44が、その開口部が印字面となる一主面38aに対向する一主面38bに臨むようにして形成されている。
【0043】
このとき、上記オリフィスプレート38の一主面38b側には前述のように隔壁として圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39eが積層形成されており、上記圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39eの形成されていない部分により第1の供給室43の開口部と第1の導入口35の開口部をつなぎ、流路となる第1の圧力室40が形成されるとともに、第2の供給室44の開口部と第2の導入口37の開口部をつなぎ、流路となる第2の圧力室41が形成されることとなる。なお、このような圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39eは、オリフィスプレート38と振動板42の接着剤層としても機能するドライフィルムレジストにより構成されている。この圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39eは、エポキシ系のシート状接着剤により構成されていても良い。
【0044】
さらに、上記圧力室側壁39a,39b,39c,39d,39e上に振動板42が積層形成され、上記第1及び第2の圧力室40,41が密閉されている。
【0045】
そしてこのとき、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部3においては、図4に示すように、オリフィスプレート38の一主面38b側の第1の導入口35と第2の導入口37の間に接着剤層としても機能する側壁39cの厚さよりも低い高さの、ここでは側壁39cの厚さの半分の高さの凸部53を設けるようにしている。
【0046】
また、上記第1のピエゾユニット32は、圧電材と導電材とを交互に積層した板状の第1の積層ピエゾ素子45と、上記第1の積層ピエゾ素子45の一方の端部を固定する第1の支持体46と、上記第1の積層ピエゾ素子45の固定された第1の支持体46を圧力室ユニット31に対して固定する第1のホルダー47とにより構成される。一方の第2のピエゾユニット33においても同様であり、第2の積層ピエゾ素子48が第2の支持体49にその一端が固定され、これらは第2のホルダー50により圧力室ユニット31に対して固定されている。
【0047】
上記第1及び第2の積層ピエゾ素子45,48としては、圧電材と導電材を第1及び第2の圧力室40,41の長手方向に直交する方向に積層したもの、或いは長手方向に平行な方向に積層したもののどちらを使用しても良い。積層ピエゾ素子は電圧を加えられるとその積層方向に伸びる特性を有している。
【0048】
このため、前者の積層ピエゾ素子は、電圧の印加により第1及び第2の圧力室40,41の長手方向に伸びる一方で、これと直交する方向には縮むこととなる。従って、この積層ピエゾ素子は、圧力室に圧力を付与しないようになる。このようなピエゾ素子をd31モードと称する。
【0049】
一方の後者の積層ピエゾ素子においては、電圧を加えると第1及び第2の圧力室40,41の長手方向と直交する方向に伸び、圧力室に圧力を付与するようになる。このようなピエゾ素子をd33モードと称する。
【0050】
そして、上記第1の積層ピエゾ素子45は振動板42を介して第1の圧力室40に対向するように配されており、第2の積層ピエゾ素子48も振動板42を介して第2の圧力室41に対向するように配されている。
【0051】
従って、上記のような構成のプリントヘッド部3においては、例えば希釈液が、図示しない希釈液タンクから図示しない供給パイプや供給溝を通って第1の供給室43に供給され、ここから図4に示すように第1の圧力室40を通って第1の導入口35に連通する第1のノズル34に充填され、該希釈液51により第1のノズル34の先端部に第1のメニスカスD1が形成される。
【0052】
一方のインクにおいても同様であり、図示しないインクタンクから図示しない供給パイプや供給溝を通って第2の供給室44に供給され、ここから図4に示すように第2の圧力室41を通って第2の導入口37に連通する第2のノズル36に充填され、インク52により第2のノズル36の先端部に第2のメニスカスD2が形成される。
【0053】
このような構成の液体噴射記録装置により印刷を行う場合、例えば第1及び第2の積層ピエゾ素子45,48としていわゆるd33モードの積層ピエゾ素子を使用している場合の駆動電圧の印加タイミングを図5に示す。
【0054】
すなわち、図5(a)に示すように、印刷前の待機時、図中(A)で示す時点において、予め第1の積層ピエゾ素子45に例えば10[V]を印加しておく。
【0055】
そして、印刷時には、前述のヘッドドライブ,ヘッド送り制御,ドラム回転制御10からの信号に基づいて、先ず第1のノズル34への希釈液51の引き込みを行うべく、図中(B)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45の印加電圧を0[V]にする。これにより、第1の積層ピエゾ素子45は縮小し第1の圧力室40の体積が増加し内圧が負圧となり、希釈液51は第1のノズル34内に引き込まれる。
【0056】
そしてこれと同時、または少し遅れて図5(b)に示すように、第2のノズル36からインク52を押し出してしみ出させるべく、図中(C)で示す時点で第2の積層ピエゾ素子48に駆動電圧、例えば10[V]を150[μsec]与え、第2の積層ピエゾ素子48を長手方向に伸長させ、振動板42を介して第2の圧力室41に加圧し、第2のノズル36に内圧を加える。すると、インク52が第2のノズル36の外から第1のノズル34の開口付近までしみ出し定量が行われる。
【0057】
その後、第2のノズル36内にインク52を引き込むべく、図中(D)で示す時点で第2のピエゾ素子48の駆動電圧を0[V]に下げると、オリフィスプレート38の一主面38a上に残ったインクは、第2のノズル36に引き込まれ、第2のメニスカスD2 を形成する。なお、図5(b)中Tで示し、図中(C)で示す時点と図中(D)で示す時点間で示されるインク定量パルス幅は可変である。
【0058】
さらにこの状態で、第1のノズル34に再充填されている希釈液51を吐出するべく、図5(a)中に示すように、再充填の状態の図中(E)で示す時点から図中(F)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45に駆動電圧として、例えば20[V]を100[μsec]加え、振動板42を介して第1の圧力室40に加圧し、第1のノズル34に内圧を加える。その結果、図中(G)で示す時点では上記第1のノズル34内の内圧によって希釈液51が押し出され、前述の定量されたインクは上記希釈液51と一体となって所定濃度の液滴として吐出され、これが前述のプリント紙1に被着して印刷が行われる。
【0059】
この後、第1のノズル34に希釈液51を引き込むべく、図中(H)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45の電圧を10[V]に下げると、第1の積層ピエゾ素子45の縮小により第1の圧力室40および第1のノズル34の内圧は負圧となり、これにより希釈液51は、第1のノズル34内に引き込まれる。この後、第1の圧力室40及び第1のノズル34の内圧はやがて元に戻り、図中(I)及び(J)で示す時点においては、希釈液51は毛細管現象により第1のノズル34に再充填され、第1のメニスカスD1 を形成する。
【0060】
そして、図5(a),図5(b)に示されるように、上記動作を例えば1[msec]の周期で繰り返すことで印刷がなされる。
【0061】
一方、第1及び第2の積層ピエゾ素子45,48として、いわゆるd31モードの積層ピエゾ素子を使用した場合の駆動電圧の印加タイミングは、図5に示したd33モードの積層ピエゾ素子を使用した場合の駆動電圧の印加タイミングを反転させた図により示されることとなる。このd31モードの積層ピエゾ素子は電圧の印加により第1及び第2の圧力室40,41の長手方向に直交する方向に縮むことから、前述のいわゆるd33モードの積層ピエゾ素子を使用した場合と正反対の挙動を示すためである。
【0062】
本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、前述のように、オリフィスプレート38の一主面38b側の第1の導入口35と第2の導入口37の間に接着剤層としても機能する側壁39cの厚さの半分の高さの凸部53を設けるようにしている。
【0063】
このようなプリントヘッド部を製造する際には、オリフィスプレート38或いは振動板42の一方の対向面側にドライフィルムレジストを熱ラミネートし、その後、このドライフィルムレジストに対して露光、現像を行って所定形状の貫通部を形成して各側壁部を形成する。さらに、このドライフィルム上に、オリフィスプレート38或いは振動板42のうちの残った方を積層し、これらにホットプレス等を施し、オリフィスプレート38と振動板42をドライフィルムレジストよりなり、圧力室を形成する貫通部を形成する側壁39a,39b,39c,39d,39eを介して接着する。
【0064】
従って、熱ラミネート或いはホットプレスの工程において、オリフィスプレート38に設けられた凸部53はドライフィルムレジスト内に埋設されることとなり、この凸部53が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材である振動板42とオリフィスプレート38間が強く加圧され、ドライフィルムレジストよりなる側壁39a,39b,39c,39d,39eと振動板42及びオリフィスプレート38間の密着度が高くなり、側壁39a,39b,39c,39d,39eと振動板42及びオリフィスプレート38の接着強度が良好となり、第1及び第2の圧力室40,41が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離される。
【0065】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、印刷待機時に第1の圧力室40内の希釈液51と第2の圧力室41内のインク52が混合されてしまうといった不都合はなく、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【0066】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート38に凸部53を形成する例について述べたが、この凸部53は振動板42に設けても良く、さらにはオリフィスプレート38と振動板42の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート38と振動板42の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0067】
本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、上述のようなものの他、希釈液の吐出手段及びインクの定量手段として発熱素子を使用したものが挙げられる。
【0068】
すなわち、図6に拡大して示すように、ベース部材61の一主面61a側に、所定の位置に第1及び第2の圧力室に対応する形状の貫通部62,63を有する接着剤層64を介して第1及び第2のノズル65,66を有するオリフィスプレート67を積層したものが挙げられる。そしてこのとき、第1の圧力室を形成する貫通部62の開口部と第1のノズル65の開口部が一致するようになされ、第2の圧力室を形成する貫通部63と第2のノズル66の開口部が一致するようになされ、第1の圧力室と第1のノズル65が連通し、第2の圧力室と第2のノズル66が連通するようになされている。
【0069】
さらに、ベース部材61の一主面61a側には第1の圧力室を形成する貫通部62内に位置する発熱素子68と第2の圧力室を形成する貫通部63内に位置する発熱素子69が形成されている。
【0070】
そして、本例のプリントヘッド部においても、オリフィスプレート67の対向面となる一主面67aの第1の圧力室と第2の圧力室を形成する第1及び第2の貫通部62,63の間に対応する位置に接着剤層64の厚さよりも低い高さの凸部70が形成されて、接着剤層64の一部である側壁部64a内部に埋設されている。
【0071】
すなわち、本例のプリントヘッド部においても前述のプリントヘッド部と同様に、第1及び第2の圧力室が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離され、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【0072】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート67に凸部70を形成する例について述べたが、この凸部70はベース部材61に設けても良く、さらにはオリフィスプレート67とベース部材61の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート67とベース部材61の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0073】
また、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、オリフィスプレートを有することのないタイプで希釈液とインクを混合するタイプのものを使用しても良い。
【0074】
すなわち、図7に示すように、紙面奥側に形成される図示しない第1の圧力室とこれに連通される第1のノズル72を形成するための凹部73と、紙面奥側に形成される図示しない第2の圧力室とこれに連通される第2のノズル74を形成するための凹部75が一主面71aに臨むように形成されている板状のベース部材71の上記一主面71a側に接着剤層76を介して振動板である蓋部材77が積層され、上記凹部73,75と蓋部材77により囲まれた空間が第1及び第2の圧力室と第1及び第2のノズル72,74となされているものである。このとき、凹部73,75の第1及び第2のノズル72,73側は、紙面手前側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層76は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【0075】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッドにおいては、ベース部材71の一主面71a側の凹部73,75の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層76の厚さよりも高さの低い凸部78,79をそれぞれ形成している。
【0076】
本例のプリンタ装置のプリントヘッドは、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層76をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【0077】
先ず、図8に示すように、ガラス等よりなる蓋部材77にドライフィルムレジスト80を熱ラミネートする。このとき、圧力室とノズルを形成するための凹部73,75が一主面71aに臨んで形成されており、上記凹部73,75の周囲にドライフィルムレジスト80の厚さの半分の高さを有する凸部78,79の形成されるベース部材71を用意する。
【0078】
そして、図中矢印M1 で示すように、この蓋部材77をドライフィルムレジスト80を挟むようにしてベース部材71の一主面71a側に載置する。続いて、これらを積層された状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材71、接着剤層76、蓋部材77間を接着し、図7のようなプリントヘッド部を完成する。
【0079】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材71に設けられた凸部78,79はドライフィルムレジスト80内に埋設されることとなり、この凸部78,79が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材71と振動板である蓋部材77間が強く加圧され、接着剤層76と蓋部材77及びベース部材71間の密着度が高くなり、接着剤層76と蓋部材77及びベース部材71の接着強度が良好となり、第1及び第2の圧力室と第1及び第2のノズル72,74が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離される。
【0080】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、印刷待機時に第1のノノズル72内の例えば希釈液と第2のノズル74内の例えばインクが混合されてしまうといった不都合はなく、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【0081】
なお、上述の例においては、ベース部材71に凸部78,79を形成する例について述べたが、この凸部78,79は蓋部材77に設けても良く、さらにはベース部材71と蓋部材77の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材71と蓋部材77の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0082】
これまでの例においては、プリントヘッド部としてキャリアジェット方式のプリントヘッドの例について述べてきたが、本発明が希釈液を定量媒体とし、インクを吐出媒体とするいわゆる濃度変調型のインクジェット方式のプリントヘッドを有するプリンタ装置にも適用可能であることは言うまでもない。
【0083】
さらに、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、上述のような希釈液とインクを混合吐出させるものの他、インクのみをインク液滴として吐出させるものが挙げられる。なお、ここでは圧力印加手段としてピエゾ素子を使用するものの例について述べる。
【0084】
すなわち、図9に示されるように、紙面奥側に形成される図示しない圧力室とこれに連通されるノズル82を形成するための凹部83が一主面81aに臨むように形成されている板状のベース部材81の上記一主面81a側に接着剤層84を介して振動板である蓋部材85が積層されたものである。このとき、上記凹部83のノズル82側は、紙面手前側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層84は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【0085】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、ベース部材81の一主面81a側の凹部83の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層84の厚さよりも高さの低い凸部86を形成している。
【0086】
本例のプリントヘッド部は、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層84をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【0087】
先ず、図10に示すように、ガラス等よりなる蓋部材85にドライフィルムレジスト87を熱ラミネートする。このとき、圧力室とノズルを形成するための凹部83が一主面81aに臨んで形成されており、上記凹部83の周囲にドライフィルムレジスト87の厚さの半分の高さを有する凸部86の形成されるベース部材81を用意する。
【0088】
そして、図中矢印M2 で示すように、この蓋部材85をドライフィルムレジスト87を挟むようにしてベース部材81の一主面81a側に載置する。続いて、これらを積層した状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材81、接着剤層84、蓋部材85間を接着し、図9のようなプリントヘッド部を完成する。
【0089】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材81に設けられた凸部86はドライフィルムレジスト87内に埋設されることとなり、この凸部86が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材81と振動板である蓋部材85間が強く加圧され、接着剤層84と蓋部材85及びベース部材81間の密着度が高くなり、接着剤層84と蓋部材85及びベース部材81の接着強度が良好となり、圧力室とノズル82が十分に密閉される。
【0090】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ難く、プリント不良が発生し難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【0091】
なお、上述の例においては、ベース部材81に凸部86を形成する例について述べたが、この凸部86は蓋部材85に設けても良く、さらにはベース部材81と蓋部材85の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材81と蓋部材85の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0092】
上述のようにインクのみをインク液滴として吐出させるプリントヘッド部としては、次のようなものも挙げられる。
【0093】
すなわち、図11に示すように、ベース部材91の一主面91a側に、紙面奥側に形成される図示しない圧力室とこれに連通するノズルに対応する位置に貫通部92の形成される接着剤層93を介して振動板である蓋部材94を配したものである。そして、上記貫通部92の上下をベース部材91と蓋部材94により塞ぐことにより圧力室とこれに連通するノズル95が形成されている。このとき、上記貫通部92のノズル95側は、紙面前面側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層93は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【0094】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、ベース部材91の一主面91a側の貫通部92の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層93の厚さよりも低い高さの凸部96を形成している。
【0095】
本例のプリントヘッド部は、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層93をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【0096】
先ず、図12に示すように、ガラス等よりなる蓋部材94にドライフィルムレジスト97を熱ラミネートする。その後、このドライフィルムレジスト97に対して露光、現像を行い、圧力室及びノズルを形成するための所定形状の貫通部92を形成する。このとき、一主面91aの貫通部92の周囲に対応する位置にドライフィルムレジスト97の厚さの半分の高さを有する凸部96の形成されるベース部材91を用意する。なお、上記ドライフィルムレジスト97はベース部材91に先に熱ラミネートするようにしても良い。
【0097】
そして、図中矢印M3 で示すように、この蓋部材94をドライフィルムレジスト97を挟むようにしてベース部材91の一主面91a側に載置する。続いて、これらを積層された状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材91、接着剤層93、蓋部材94間を接着し、図11のようなプリントヘッド部を完成する。
【0098】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材91に設けられた凸部96はドライフィルムレジスト97内に埋設されることとなり、この凸部96が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材91と振動板である蓋部材94間が強く加圧され、接着剤層93と蓋部材94及びベース部材91間の密着度が高くなり、接着剤層93と蓋部材94及びベース部材91の接着強度が良好となり、圧力室とノズル95が十分に密閉される。
【0099】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ難く、プリント不良が発生し難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【0100】
なお、上述の例においては、ベース部材91に凸部96を形成する例について述べたが、この凸部96は蓋部材94に設けても良く、さらにはベース部材91と蓋部材94の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材91と蓋部材94の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0101】
上述のようにインクのみをインク液滴として吐出させるプリントヘッド部としては、次のようなものも挙げられる。
【0102】
すなわち、図13に示すように、内部にインクの導入される圧力室が形成され、これに連通されるノズル102が、一主面101aに臨んで開口しているプリントヘッド101の一主面101a側に、接着剤層103を介してノズル102に対応する位置に吐出口104を有するオリフィスプレート105が図中矢印M4 で示すように積層されて配されてなるものである。なお、上記接着剤層103は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【0103】
そして本例のプリントヘッド部においては、プリントヘッド101の一主面101a側の吐出口104の周囲に対応する位置に接着剤層103の厚さよりも低い高さの凸部106が形成されている。
【0104】
このようなプリントヘッド部を製造するには、先ず、一体成形或いはこれまで述べた方法等により、内部に圧力室が形成され、これに連通されるノズル102が一主面101aに臨んで形成されてオリフィスプレート105の吐出口104の周囲に対応する位置に凸部106が形成されるプリントヘッド101を製造する。このとき、このノズル102に対応する位置に吐出口104を有するオリフィスプレート105に接着剤層103を熱ラミネートしておく。そして、上記オリフィスプレート105を吐出口104とノズル102の開口部が一致し、接着剤層103が挟み込まれるようにしてプリントヘッド101上に載置し、これらにホットプレス等の手段により加熱を施す。その結果、プリントヘッド101とオリフィスプレート105は接着剤層103を介して接着されることとなる。
【0105】
従って、本例のプリントヘッド部においては、ホットプレスの工程において、プリントヘッド101に設けられた凸部106は接着剤層103内に埋設されることとなり、この凸部106が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもプリントヘッド101とオリフィスプレート105間が強く加圧され、接着剤層103とオリフィスプレート105及びプリントヘッド101間の密着度が高くなり、接着剤層103とオリフィスプレート105及びプリントヘッド101の接着強度が良好となり、吐出口104が十分に密閉される。
【0106】
すなわち、このようなプリントヘッド部においては、インクの吐出時にオリフィスプレート105の吐出口104からのインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が生じ難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【0107】
なお、上述の例においては、プリントヘッド101に凸部106を形成する例について述べたが、この凸部106はオリフィスプレート105に設けても良く、さらにはプリントヘッド101とオリフィスプレート105の両方に設けるようにしても良い。ただし、プリントヘッド101とオリフィスプレート105の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0108】
これまでの例においては、主に圧力室内のインクへの加圧手段としてピエゾ素子を使用するプリントヘッド部の例について述べてきたが、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、加圧手段として発熱素子を使用するものも挙げられる。
【0109】
このプリントヘッド部は、いわゆるサーマル方式のプリントヘッドであり、例えば図14に示すように、ベース部材111の一主面111a上に圧力室を形成するための貫通部112の形成される接着剤層113が積層され、さらにその上にノズル114を有するオリフィスプレート115が積層されてなるものである。そして、貫通部112とノズル114の位置を合わせて貫通部112をベース部材111とオリフィスプレート115により上下方向から挟み込むことで圧力室116を形成するとともに、当該圧力室116とノズル114を連通している。
【0110】
さらに、上記ベース部材111の一主面111a側には発熱素子117が貫通部116内に位置するように配されている。
【0111】
そして本例のプリントヘッド部においては、オリフィスプレート115の対向面となる一主面115a側の貫通部112の周囲に対応する位置に接着剤層113の厚さよりも低い高さの凸部118が形成されている。
【0112】
このようなプリントヘッド部を製造するには、先ず、図15に示すように一主面111a側の所定の位置に発熱素子117が形成されているベース部材111の一主面111a側にドライフィルムレジスト119を熱ラミネートし、その後、露光、現像を行って圧力室を形成する所定形状の貫通部112を発熱素子117を露呈させるように形成する。
【0113】
このとき、所定の位置にノズル114が形成され、対向面となる一主面115aの貫通部112の周囲に対応する位置に凸部118が形成されてなるオリフィスプレート115も用意する。
【0114】
続いて、上記オリフィスプレート115をベース部材111の一主面111a側にドライフィルムレジスト119を介し、ノズル114と貫通部112の位置を合わせるようにして載置し、ホットプレス等の手段により加熱を施し、オリフィスプレート115、接着剤層113、ベース部材111間を接着する。
【0115】
従って、本例のプリントヘッド部においては、ホットプレスの工程において、オリフィスプレート115に設けられた凸部118はドライフィルムレジスト119内に埋設されることとなり、この凸部118が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材111とオリフィスプレート115間が強く加圧され、接着剤層113とオリフィスプレート115及びベース部材111間の密着度が高くなり、接着剤層113とオリフィスプレート115及びベース部材111の接着強度が良好となり、圧力室116が十分に密閉される。
【0116】
すなわち、このようなプリントヘッド部においては、インクの吐出時に圧力室からのインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が生じ難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【0117】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート115に凸部118を形成する例について述べたが、この凸部118はベース部材111に設けても良く、さらにはオリフィスプレート115とベース部材111の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート115とベース部材111の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【0118】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面の圧力室及びノズルの周辺となる部分の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、ベース部材と蓋材を接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材と蓋部材間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及び蓋部材間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及び蓋部材の接着強度が良好となり、圧力室及びノズルが十分に密閉される。
【0119】
また、本発明のプリンタ装置においては、プリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面の吐出口の周囲となる部分に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、オリフィスプレートとプリントヘッドを接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもオリフィスプレートとプリントヘッド間が強く加圧され、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッド間の密着度が高くなり、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッドの接着強度が良好となり、吐出口が十分に密閉される。
【0120】
さらに、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材の上に圧力室を形成する貫通部を有する接着剤層を配し、さらにその上にノズルを有するオリフィスプレートが配される場合にも、ベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材とオリフィスプレート間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレート間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレートの接着強度が良好となり、圧力室が十分に密閉される。
【0121】
なお、本発明のプリンタ装置が、吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルを有するものであり、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置に上記凸部が形成されていれば、第1及び第2の圧力室間、第1及び第2のノズル間が十分に隔離される。
【0122】
従って、これら本発明のプリンタ装置においては、圧力室、ノズル、吐出口等が十分に密閉されており、印刷時にインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が発生し難く、信頼性が高い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【0123】
また、本発明のプリンタ装置が吐出媒体と定量媒体を混合吐出する場合においては、これらをそれぞれ吐出するノズル間が十分に隔離されていることから、印刷待機時等において吐出媒体と定量媒体の混合が起こり難く、このことからもプリント不良が発生し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液体噴射記録装置の一例を模式的に示す要部概略斜視図である。
【図2】 本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液体噴射記録装置の一例の印字及び制御系のブロック図である。
【図3】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例を示す要部概略断面図である。
【図4】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例のオリフィスプレート近傍を拡大して示す要部概略断面図である。
【図5】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例の駆動電圧の印加タイミングの一例を示すチャートである。
【図6】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の他の例を示す要部概略断面図である。
【図7】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図8】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図9】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図10】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図11】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図12】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図13】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す斜視図である。
【図14】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略断面図である。
【図15】 本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略断面図である。
【図16】 プリンタ装置のプリントヘッドの一例を模式的に示す断面図である。
【図17】 プリンタ装置のプリントヘッドの一例を模式的に示す要部概略断面図である。
【符号の説明】
34,65,72 第1のノズル
36,66,74 第2のノズル
38,67,105,115 オリフィスプレート
38b,67a,71a,81a,91a,101a,115a 一主面
39c,64a 側壁部
40 第1の圧力室
41 第2の圧力室
42 振動板
53,70,78,79,86,96,106,118 凸部
61,71,81,91,111 ベース部材
62,63,92,112 貫通部
73,75,83 凹部
76,84,93,103,113 接着剤層
77,85,94 蓋部材
82,95,102,114 ノズル
101 プリントヘッド
104 吐出口
116 圧力室

Claims (8)

  1. 記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとを形成する凹部が一主面に臨んで少なくとも1つ形成されているベース部材の上記凹部形成面側に、接着剤層を介して蓋部材が配されてなり、上記凹部と蓋部材によって囲まれた空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置において、
    ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記凹部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルとのノズル組を少なくとも1組有し、隣接する凹部間に対応する位置に上記凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. ベース部材上に、記録液が導入される圧力室と当該圧力室に連通するノズルの組を形成する貫通部が少なくとも1つ形成されている接着剤層が配され、さらにその上に蓋部材が配されてなり、貫通部の上下をベース部材と蓋部材によって塞ぐことで形成される空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置において、
    ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするプリンタ装置。
  4. 吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルとのノズル組を少なくとも1組有し、隣接する貫通部間に対応する位置に上記凸部が形成されていることを特徴とする請求項3記載のプリンタ装置。
  5. 記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとの組を少なくとも1つ有するプリントヘッドのノズル開口面側に、各ノズルに対応する位置に当該ノズルに連通する吐出口を有するオリフィスプレートが接着剤層を介して配されてなるプリンタ装置において、
    プリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記吐出口の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするプリンタ装置。
  6. 吐出媒体が導入される第1の圧力室と上記第1の圧力室に連通する第1のノズルと、定量媒体が導入される第2の圧力室と上記第2の圧力室に連通する第2のノズルとのノズル組を少なくとも1組有し、第1のノズル及び第2のノズルのそれぞれに対応する吐出口の少なくとも一方の周囲に対応する位置に上記凸部が形成されていることを特徴とする請求項5記載のプリンタ装置。
  7. ベース部材上に、記録液が導入される圧力室を形成する貫通部を少なくとも1つ有する接着剤層が配され、さらにその上に貫通部に対応する位置にノズルを有するオリフィスプレートが配されてなり、貫通部の上下をベース部材とオリフィスプレートで塞ぐことで形成される空間が圧力室とされるプリントヘッドを有するプリンタ装置において、
    ベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時 に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするプリンタ装置。
  8. 吐出媒体が導入される第1の圧力室と定量媒体が導入される第2の圧力室とをそれぞれ形成する貫通部の組を少なくとも1組有し、隣接する貫通部間に対応する位置に、上記凸部が形成されていることを特徴とする請求項7記載のプリンタ装置。
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