JP3657251B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使い捨て紙おむつ等の吸収性物品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸収性物品としての使い捨ての紙おむつ200は、図7に示すように、透液性の表面シート200aと、不透液性の裏面シート200bと、表面シート200aと裏面シート200bとの間に腹側部201から背側部202にかけて介装される吸収体210とを有する。更に、紙おむつ200は、股下部203の両側方に延出した表面シート200aと、裏面シート200bとの間に、左右に長手方向に沿って糸ゴム等の弾性部材220が設けられている。そして、股下部203において、表面シート200aと裏面シート200bとが接着されて、弾性部材220が固定されることにより平面ギャザー230、230が形成されている。この平面ギャザー230は、紙おむつ200を装着した場合に、装着者の脚周りにフィットするように伸縮自在な構造となっており、股下部203における体液の横漏れを防止する。
また、紙おむつ200は、表面シート200aを構成する帯状の表面シート基材(図示省略)と、裏面シート200bを構成する帯状の裏面シート基材(図示省略)の間に、吸収体210を所定の間隔で介装するとともに、弾性部材220を所定の張力を付与した状態で介装し、吸収体210間で幅方向に切断することにより製造される。
ここで、弾性部材220は、表面シート200aと裏面シートとの間に、腹側の縁部204から背側の縁部205にかけて、弾性部材配置部240に介装される。
この弾性部材配置部240に配置された弾性部材220は、股下部203における吸収体210の左右両端よりも外側にて固定されることにより、平面ギャザー230、230を形成している。
【0003】
また、上記のような平面ギャザーを形成するための弾性部材が、吸収体と重ならない位置に、配置している紙おむつもある(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7-289583号公報(第1項、第1図−第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、腹側部201及び背側部202の長手方向の端部において、弾性部材220は固定されていない。というのは、腹側部201及び背側部202の長手方向の端部においてまで、弾性部材220を固定してしまうと、紙おむつ200が必要以上に丸まってしまうので、装着しづらい上、包装等の取り扱いが不便となるからである。
【0006】
また、紙おむつ200は、長手方向に帯状に連続した紙おむつ材料を、適宜の形状に切断することにより製造される。具体的には、吸収体210…を裏面シート基材(図示省略)に配置した状態で、弾性部材220を弾性部材配置部240に所定の張力を付与した状態で配置し、股下部203の吸収体210の左右両端の外側において固定し、次いで、上から表面シート基材(図示省略)を貼り合せた後、切断して個々の紙おむつ200…を製造する。そして、弾性部材220の固定後において切断する際に、弾性部材220の長手方向の端部を股下部203方向に引き込むようにして平面ギャザー230、230が形成される。従って、切断時に弾性部材220が股下部203方向に引き込まれるのを妨げないように、弾性部材配置部240において、表面シート200aは、裏面シート(図示なし)と接着されず、その後個別に切断されるため、腹側部201の縁部204及び背側部202の縁部205の端部241は、開口状態のままとなっている。
【0007】
また、吸収体210を構成する高吸水性樹脂210aの外周は、シート状の基材210bにより覆われているが、吸収体210は、複数連なった状態で製造されたものを適宜の長さに切断して形成しているので、切断面としての長手方向の両端部は、開口状態となっている。
従って、図7のE―E’断面を、股下部203方向に見た場合の図8に示すように、吸収体210が平面ギャザー230、230の形成されている位置まで延出するような幅広形状の場合、弾性部材配置部240の位置と吸収体210の位置が重なると、重なった部分の吸収体210の長手方向端部から、吸収体210を構成するパルプやポリマー等の高吸水性樹脂210aの一部が外に出てきてしまうという問題が生じる。即ち、弾性部材配置部240が重なった部分は、吸収体210の長手方向両端部が開口状態となっているので、吸収体210のパルプやポリマーが弾性部材配置部240の端部241、241から落下してしまうおそれがあるため、吸収体210の腹側部分及び背側部分の両端部を幅広にすることが困難であるという問題があった。
【0008】
また、上記特許文献1のおむつの場合、吸収体と弾性部材を配置する場所とが重なっていないため、吸収体の一部が落下するおそれはないものの、吸収体の長手方向の端部においても幅広に形成することができないために、吸収する量が少なくなってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、腹側及び背側の吸収体の幅を広くしても、吸収体からのパルプやポリマーの落下を防止できる平面ギャザー付きの吸収性物品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1から図6に示すように、第1のシート(例えば、表面シート10等)と、第2のシート(例えば、裏面シート11等)と、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に腹側部(14)から背側部(15)にかけて介装され、体液を吸収する吸収体(12)と、股下部(16)の両側方の縁部に、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に介装される弾性部材(例えば、糸状弾性ゴム18a等)と、を備え、
前記弾性部材は、前記腹側部から前記背側部にかけて設けられた弾性部材配置部(19)内に配置され、
前記股下部において、前記弾性部材を、少なくとも前記第2のシートに固定することにより平面ギャザー(18)が形成された吸収性物品(例えば、使い捨て紙おむつ1等)において、
前記弾性部材配置部の全部又は一部は、前記吸収体と重なった位置に設けられ、
前記吸収体の長手方向端部の前記弾性部材配置部が設けられた位置には、一部が切り欠かれた切り欠き部(12b1,12b2,12c1,12c2)が形成され、
前記第1のシートと前記第2のシートとの間に、前記吸収体および前記切り欠き部を上下から外覆するシート部材(13)が設けられ、
前記吸収体及び前記切り欠き部を上下から外覆する前記シート部材の前記切り欠き部分の内面同士が接着されていることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、弾性部材が介装される弾性部材配置部の全部又は一部は、吸収体と重なった位置に設けられているので、吸収体を大きく形成することができ、多量の体液の吸収を可能にするとともに、吸収体の長手方向端部の弾性部材配置部が設けられた位置には、一部が切り欠かれた切り欠き部が形成され、第1のシートと第2のシートとの間に、吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材が設けられ、吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材の切り欠き部分の内面同士が接着されているので、弾性部材配置部から吸収体の一部が落下することを防止することができる。また、吸収体を外覆するシート部材は、吸収体の長手方向端部の全体でなく必要な部分のみ、かつ吸収体に重ならない部分で吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材の切り欠き部分の内面同士が接着されるので、製造工程が容易かつ手間とコストとの負担が少なくて済む。
ここで、例えば、第1のシートが透液性の表面シートで、第2のシートが不透液性の裏面シートである場合、第1のシートが透液性の表面シートで、第2のシートが不透液性のギャザーシートである場合、或いは、第1のシートが不透液性のギャザーシートで、第2のシートが、不透液性の裏面シートである場合等があるものとする。
また、切り欠き部とは、切り欠いたような部分を示すものであって、所定の形状の吸収体の一部を切断する等により形成されたものに限定されない。例えば、はじめから切り欠き部が形成された形状の吸収体を製造することにより形成されたものであってもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記切り欠き部は、前記吸収体の長手方向両端部の4つの角部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、切り欠き部は、吸収体の長手方向両端部の4つの角部に設けられているので、切り欠き部の製造がし易く、手間とコストとの負担が少なくて済む。特に、吸収体を長手方向に複数連なった状態で製造する場合に、4つ角であると、切断することにより隣り合った吸収体において同時に切り欠き部を形成することができることとなって大変製造し易い。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
前記弾性部材配置部の長手端部(19b…)に位置する前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記弾性部材の張力よりも弱い力で接着されていることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、弾性部材配置部の長手端部に位置する第1のシートと第2のシートとが弾性部材の張力よりも弱い力で接着されているので、製造時に、弾性部材が長手端部で固着されることなく股下部方向に引き込まれることが可能なため、平面ギャザーの形成を妨げることがなく、より確実に吸収体の落下を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態では、吸収性物品として、特に、成人用の使い捨て紙おむつを一例として、以下で説明する。
図1は、本実施の形態における使い捨て紙おむつを展開した平面展開図である。
【0021】
図1〜図6に示すように、使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布等からなる表面シート10(第1のシート)と、装着時に外部側に設けられる不透液性の裏面シート11(第2のシート)と、表面シート10と裏面シート11との間に介装される吸収体12と、吸収体12の外覆するシート部材13により主に構成される。
ここで、内側とは、紙おむつ1の幅方向の中央側をいい、外側とは、紙おむつ1の幅方向の中央から離れる側をいう。
【0022】
紙おむつ1は、人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように、一方の端部に腹側部14が形成され、他方の端部に背側部15が形成されている。また、腹側部14と背側部15との間が股下部16となっている。股下部16の両縁部は、内側に凹むように形成され、装着された際に着用者の脚の周りを囲む脚周り部17、17となっている。
【0023】
そして、紙おむつ1の腹側部14の腹側端部141と、背側部15の背側端部151とにより、紙おむつ1が装着された際の胴周りを形成するようになっている。
【0024】
表面シート10は、第1のシートとして機能し、液透過性を有する不織布やフィルム等で形成される。
裏面シート11は、第2のシートとして機能し、ポリエチレン等からなる液不透過性のフィルム、あるいは液不透過性フィルムに不織布が貼り合わされたものにより形成される。
【0025】
表面シート10と裏面シート11は、腹側部14、背側部15、および脚周り部17、17において、吸収体12の周囲に延在した部分が、ホットメルト接着剤等によって互いに固着されている。
【0026】
また、表面シート10と裏面シート11との間に、吸収体12の中央部12aの左右両側方の端部12d、12dに沿うようにして、弾性部材としての糸状弾性ゴム18aが配置されている。
この糸状弾性ゴム18aは、例えば、図6に示すように、腹側部14の長手方向の縁部142から背側部15の長手方向の縁部152に亘って配されたものであり、ここでは、製造過程において、この糸状弾性ゴム18aが配される領域を弾性部材配置部19という。
詳細には、製造工程において、この弾性部材配置部19における一方の長手端部から他方の長手端部まで糸状弾性ゴム18aが所定の張力が付与された状態で通され、更に、吸収体12の側端部に沿うようにして表面シート10と裏面シート11とが接着されると、吸収体12の股下吸収部12aの左右両側方の端部12d、12dの外側に位置する糸状弾性ゴム18aが股下部16の辺りで固定される固着部19aが形成され、更に後述の切断工程により、糸状弾性ゴム18aが縮んで平面ギャザー18、18が形成される。
【0027】
そして、図2のA−A’断面図に示すように、股下部16の固着部19aにおいて、糸状弾性ゴム18aが固定されており、図3のB−B’断面図に示すように、固着部19a以外の固定されていない部分には隙間としての弾性部材配置部19、19に、固定されない状態の糸状弾性ゴム18aが位置している。
この平面ギャザー18、18は、紙おむつ1を装着した場合に、装着者の脚周りにフィットするように伸縮自在な構造となっており、股下部16における体液の横漏れを防止する。
【0028】
また、弾性部材配置部19、19の長手端部19b…は、図4のC−C’断面に示すように、腹側部14の縁部142、及び背側部15の縁部152においてホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シール方式等により表面シート10と裏面シート11とが接着されることにより、閉口される。
ここで、この長手端部19b…の接着力は、弾性部材配置部19に通される糸状弾性ゴム18aの張力よりも弱くなっている。従って、糸状弾性ゴム18aに所定の張力が付与された状態で、長手端部19bが糸状弾性ゴム18aと一緒に接着して糸状弾性ゴム18aを切断した場合、糸状弾性ゴム18aの張力が開放されることにより、糸状弾性ゴム18aの端部が長手端部19bから離れて股下部16の固着部19a方向に移動することとなって、平面ギャザー18、18の形成を妨げないようになっている。
【0029】
吸収体12は、紙おむつ1の使用時に、体液としての尿等の水様成分を吸収するものであり、例えばパルプや、高吸収性ポリマー等の高吸水性樹脂などにより構成され、この吸収体12は、図2、図3、図5に示すように、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート部材13により上下が外覆されている。
【0030】
また、吸収体12は、腹側部14から背側部15に亘る長さに形成されていて、股下部16に位置する股下吸収部12aと、腹側部14、背側部15にそれぞれ位置する腹側吸収部12b、背側吸収部12cとからなる。そして、吸収体12の幅方向の長さは、股下部16の形状に合わせて股下吸収部12aが狭く、腹側吸収部12b、背側吸収部12cは、腹側部14、背側部15の形状に合わせて、股下吸収部12aよりも幅が広く形成されている。更に、図3に示すように、腹側吸収部12bから背側吸収部12cの側端部において、糸状弾性ゴム18aを配置するために、吸収体12を外覆するシート部材13と、裏面シート11との間に、隙間としての弾性部材配置部19が形成され、固定されていない糸状弾性ゴム18aがその隙間に配置されている。
尚、図3において、固定されていない糸状弾性ゴム18aは、腹側吸収部12bから背側吸収部12cの側端部において、吸収体12の下側に設けられている構成としたが、吸収体12の上側に設けられたものであってもよい。
【0031】
そして、吸収体12の長手方向端部に位置する腹側吸収部12b及び背側吸収部12cの4つの角部には、一部が切り欠かれた切り欠き部12b1,12b2,12c1,12c2が形成されている。
【0032】
この切り欠き部12b1、12b2、12c1、12c2は、少なくとも長手端部19b…の位置に重なるとともに、該長手端部19b…の幅方向の長さよりも大きく形成されている。
尚、この切り欠き部12b1、12b2、12c1、12c2は、所定の形状の吸収体12の4つの角部を切断することにより形成する方法であってもよいし、該切り欠き部12b1、12b2、12c1、12c2がもともと形成された形状の吸収体12を製造することにより形成されるものであってもよい。そして、図5のD―D'断面図に示すように、該切欠き部12b1,12b2,12c1,12c2において、シート部材13は上面13aと下面13bとの内面同士がホットメルト接着剤等で固着されている。尚、吸収体12の長手方向の端部12e、12eは、切り欠き部12b1、12b2、12c1、12c2以外の部分において、シート部材13の上面13aと下面13bとは接着されておらず、開口した状態である。
ここで、吸収体12…は、長手方向に複数連なった状態で製造されるので、一の吸収体1の長手方向端部に位置する4つの角部において、隣り合った2つの吸収体12…にまたがるように一度に切り欠き部12b1、12b2、12c1、12c2が形成される。次いで、連なった状態の吸収体12…は、シート部材13で覆われた後で、長手方向の所定の長さで切断されることにより、個々の吸収体12が製造されるので、長手方向の端部は開口状態となっている。
【0033】
以上から、腹側部14の縁部142、及び背側部15の縁部152において、長手端部19bにおける表面シート10と裏面シート11とが接着されない場合であっても、この長手端部19bの隙間から、吸収体12のパルプやポリマー等が出てくる虞がなくなる。
【0034】
次に、本発明に係る吸収性物品の一例である紙おむつ1の製造方法について説明する。
【0035】
紙おむつ1…は、図6に示すように、長手方向に複数が連なった状態のものを、長手方向に所定の間隔で幅方向に切断することにより製造される。
具体的には、表面シート10を構成する帯状の表面シート基材100(第1のシート基材)と、裏面シート11を構成する帯状の裏面シート基材110(第2のシート基材)との間に、吸収体12を所定の間隔で介装するとともに、弾性部材としての糸状弾性ゴム18aを所定の張力を付与した状態で介装する。そして、股下部16の外側において、糸状弾性ゴム18aが裏面シート基材110上に貼り付けられる。
【0036】
次いで、シート部材13に外覆されている吸収体12、表面シート10が重ねられ、糸状弾性ゴム18aが配置された弾性部材配置部19を除いて、表面シート10と裏面シート11とがホットメルト接着剤等により接着する。このことにより、糸状弾性ゴム18aが股下部16の外側の固着部19aにおいて、固定される。
また、このとき、弾性部材配置部19に糸状弾性ゴム18aが配置された状態において、紙おむつ1の縁部142、152における弾性部材配置部19の長手端部19b…の部分を糸状弾性ゴム18aの張力よりも小さい接着力で接着する。
【0037】
次いで、表面シート基材100と裏面シート基材110を、吸収体12間で幅方向に切断することにより、個々の紙おむつ1…が製造される。
ここで、長手端部19bにおける接着力は、股下部16において固定された糸状弾性ゴム18aの張力よりも弱くなっているので、糸状弾性ゴム18aの張力が開放されることにより、糸状弾性ゴム18aの端部が長手端部19bから離れて股下部16の固着部19aの方向に移動することとなって、平面ギャザー18の形成を妨げないようになっている。
尚、長手端部19bの接着工程、及び股下部16の固着部19aの形成による糸状弾性ゴム18aの固定工程の順番は上記に限定されるものではない。
【0038】
上記のような製造方法により、長手端部19b…を接着することにより、従来の弾性部材配置部19からの吸収体12の落下を確実に防御することが可能な紙おむつ1が製造できるので、大変有益である。
また、従来の製造工程と同様に、複数の紙おむつ1が帯状に連なった状態で、簡易な作業工程を追加することにより製造することができるので、製造作業と、コストの負担が少なくて済む。
【0039】
尚、紙おむつ1には、この紙おむつ1を人体に装着するための図示しない止着部と、止着部を係止させるための被着部(図示なし)とが設けられている。
この止着部は、背側部15の側縁部より左右側方に突出するように、面ファスナの一方の係止要素である雄部材等のファスニングテープ等が備えられている。そして、このファスニングテープが、腹側部14の裏面シート11上に備えられている被着部(図示なし)に係止するようになっている。また、表面シート10上の吸収体12の側方の端部12dに沿うように、立体ギャザーを形成するためのギャザーシートが第1のシートとして設けられていてもよい。この場合、糸状弾性ゴム18aは、該ギャザーシートと、裏面シート11との間、或いは表面シート10とギャザーシートとの間に介装され、固定される構成であってもよい。
【0040】
このように、本実施の形態による紙おむつ1によれば、吸収体12の長手方向の両端部の4つの角部が切り欠かれ、その切り欠かれた部分12b1、12b2、12c1、12c2において、シート部材13の上面13aと下面13bとが接着されるので、製造コストと手間の負担を少ない製造工程で、糸状弾性ゴム18aの弾性部材配置部19からの、吸収体12の落下を防ぐことができる。
更に、長手方向の縁部142、152において、弾性部材配置部19は、長手端部19bが接着されることにより閉口されるので、吸収体12の落下等をより確実に防ぐことができる。
また、ホットメルト接着剤を用いた接着方法のため、特別な部材を追加することによる複雑な製造工程を経る必要がないので、製造コスト、手間、ゴミ増加等の負担が少なくて済む。
【0041】
また、従来、弾性部材配置部19からの吸収体12の落下を防ぐために、吸収体12の幅の大きさを小さくし、吸収体12の幅よりも外側方に、平面ギャザー18を形成するための弾性部材としての糸状弾性ゴム18aを配置しているものもあったが、本発明によれば吸収体12の幅の大きさに対する規制がなくなるので、より多量の体液を吸収することができる。
【0042】
尚、上記の実施の形態は、本発明を例示したに過ぎず、適宜変更可能である。例えば、本発明の吸収性物品の一例である紙おむつ1を用いて説明を行ったが、糸状弾性ゴム18a等の弾性部材の弾性部材配置部が設けられている吸収性物品であれば、例えば、紙おむつに装着される尿取りパッド等どのような吸収性物品であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、弾性部材が介装される弾性部材配置部の全部又は一部は、吸収体と重なった位置に設けられているので、吸収体を大きく形成することができ、多量の体液の吸収を可能にするとともに、吸収体の長手方向端部の弾性部材配置部が設けられた位置には、一部が切り欠かれた切り欠き部が形成され、第1のシートと第2のシートとの間に、吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材が設けられ、吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材の切り欠き部分の内面同士が接着されているので、弾性部材配置部から吸収体の一部が落下することを防止することができる。また、吸収体を外覆するシート部材は、吸収体の長手方向端部の全体でなく必要な部分のみ、かつ吸収体に重ならない部分で吸収体及び切り欠き部を上下から外覆するシート部材の切り欠き部分の内面同士が接着されるので、製造工程が容易かつ手間とコストとの負担が少なくて済む。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、切り欠き部は、吸収体の長手方向両端部の4つの角部に設けられているので、切り欠き部の製造がし易く、手間とコストとの負担が少なくて済む。特に、吸収体を長手方向に複数連なった状態で製造する場合に、4つ角であると、切断することにより隣り合った吸収体と同時に切り欠き部を形成することができることとなって大変製造し易い。
【0046】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、弾性部材配置部の長手端部に位置する第1のシートと第2のシートとが弾性部材の張力よりも弱い力で接着されているので、製造時に、弾性部材が長手端部で固着されることなく股下部方向に引き込まれることが可能なため、平面ギャザーの形成を妨げることがなく、より確実に吸収体の落下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した紙おむつ1の展開平面図である。
【図2】図1のおむつのA―A’断面図である。
【図3】図1のおむつのB−B’断面図である。
【図4】図1のおむつのC―C’断面図である。
【図5】図1の紙おむつのD―D’断面図である。
【図6】図1の紙おむつの製造方法の一例を説明するための図である。
【図7】従来の紙おむつ200の一例を示した展開平面図である。
【図8】図7のE―E’断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨て紙おむつ(吸収性物品)
10 表面シート(第1のシート)
11 裏面シート(第2のシート)
12 吸収体
12b1,12b2,12c1,12c2 切り欠き部
13 シート部材
14 腹側部
15 背側部
16 股下部
18 平面ギャザー
18a 糸状弾性ゴム(弾性部材)
19 弾性部材配置部
19a 固着部
19b 長手端部
100 表面シート基材(第1のシート基材)
110 裏面シート基材(第2のシート基材)

Claims (3)

  1. 第1のシートと、第2のシートと、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に腹側部から背側部にかけて介装され、体液を吸収する吸収体と、股下部の両側方の縁部に、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に介装される弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材は、前記腹側部から前記背側部にかけて設けられた弾性部材配置部内に配置され、
    前記股下部において、前記弾性部材を、少なくとも前記第1のシート又は前記第2のシートの何れか一方に固定することにより平面ギャザーが形成された吸収性物品において、
    前記弾性部材配置部の全部又は一部は、前記吸収体と重なった位置に設けられ、
    前記吸収体の長手方向端部の前記弾性部材配置部が設けられた位置には、一部が切り欠かれた切り欠き部が形成され、
    前記第1のシートと前記第2のシートとの間に、前記吸収体および前記切り欠き部を上下から外覆するシート部材が設けられ、
    前記吸収体及び前記切り欠き部を上下から外覆する前記シート部材の前記切り欠き部分の内面同士が接着されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    前記切り欠き部は、前記吸収体の長手方向両端部の4つの角部に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2記載の吸収性物品において、
    前記弾性部材配置部の長手端部に位置する前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記弾性部材の張力よりも弱い力で接着されていることを特徴とする吸収性物品。
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