JP3657232B2 - Mower throttle operating device - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取機のスロットル操作装置、特に、椰子など、頭上の木の実及び枝葉等を切断して刈り取るための刈取機のスロットル操作装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
木の実の一種である椰子の実は、東南アジア等の地域において地上２〜３．５ｍの椰子の木に成っている。この実は、従来、無垢（中実）又は肉厚の丸棒からなる竿の先端に、平ノミ形状の切断刃が取り付けられた刈取道具を用い、該刈取道具を先方へ向かって突き出すことにより、椰子の実の根元を前記切断刃で切断して刈り取っていた。
【０００３】
しかしながら、前記刈取道具を用いて椰子の実を刈り取る作業においては、椰子の木の強靭な繊維を切断するために、前記刈取道具を先方へ向かって幾度も突き出す動作が必要となる。また、前記刈取道具は比較的重いため、幾度も突き出す動作を要する作業は、非常に体力を要する困難な作業であった。
【０００４】
そこで、本出願人は、エンジン等の動力を利用し、切断刃が先後方向に往復駆動される動力式の刈取機を提供している（特開2000-300091参照）。図９は、本出願人が従来提供している動力式の刈取機を示す斜視図である。図において１ｂは、従来の刈取機であり、該刈取機１ｂは、長寸であり管状のロッド部２と、該ロッド部２の基端側に取り付けられた原動部であるエンジン３と、前記ロッド部２の先端側に取り付けられ、回転運動を往復運動に変換するための運動変換部４と、棒状のシャンク部５１を介して前記運動変換部４に取り付けられ、往復動することにより対象物を切断するための平ノミ形状の切断刃５とを備えている。また、前記ロッド部２の長手方向における略中央位置に設けられたグリップ部６ｂと、該グリップ部６ｂに対して間隔を空けてロッド部２の基端側に設けられたグリップ部７ｂとを備えている。
【０００５】
基端側のグリップ部７ｂにはレバーが設けられており、該レバーにはエンジン３のスロットルを操作するためのスロットルケーブル３１の一端が取り付けられている。そして、グリップ部７ｂのレバーを握ることによりスロットルケーブル３１内のインナーケーブル（図示せず）が引っ張られ、エンジン３のスロットルは開放される。
【０００６】
例えば使用者は、左手でグリップ部６ｂを握り、右手でグリップ部７ｂを握り、ロッド部２の先端側に取り付けられた切断刃５を椰子の実の根元にあてがう。ここで、グリップ部７ｂに設けられたレバーを右手で握った場合、エンジン３のスロットルは開放されて該エンジン３は高速に回転駆動する。エンジン３の駆動により発生した回転駆動力は、ロッド部２の内部を貫くドライブシャフト（図８にてその一部を一点鎖線で示す）２１により、先端側に取り付けられた運動変換部４へと伝達される。運動変換部４では、ドライブシャフト２１により伝達された回転運動を往復運動に変換し、切断刃５を先方へ断続的に突き出させる。突き出された切断刃５は、あてがわれた椰子の実の根元を切断する。
【０００７】
上記のような従来の刈取機の場合、刈取道具を幾度も先方へ突き出す動作が不要となり、エンジン３にて発生する回転駆動力を利用して切断刃５のみを自動的に幾度も先方へ突き出させることができる。従って、強靭な繊維を有する椰子の木であっても、比較的容易に切断することができ、刈取機として極めて有用なものとなっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、効率良く対象物を切断するためには、切断刃５を対象物へ強く押し付ける必要があり、使用者は刈取機１ｂを先方へ向かって押し出すようにして支持しなければならない。他方、エンジン３のスロットルを操作するためには、刈取機１を押し出す方向に略直交する方向にレバーを握る必要がある。従って、刈取機１を用いて椰子の木等を切断する場合、使用者は直交する２方向へ力を作用させる必要があるため、若干操作性を欠き、また、力が分散してしまうため、労力を消耗し易いという問題点がある。
【０００９】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、操作性の向上と、作業効率の向上とを図り、労力の消耗を低減することができる刈取機のスロットル操作装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る刈取機のスロットル操作装置は、ロッド部と、該ロッド部の基端側に設けられ、スロットルを有する原動部とを備え、前記ロッド部の先端に設けられ、前記原動部の駆動に基づいて往復動する切断刃により対象物を切断するための動力式刈取機のスロットル操作装置において、前記ロッド部の長手方向に沿って移動する移動部を備え、該移動部を移動させることにより前記スロットルを操作するようにしてある。
【００１１】
このような構成とすることにより、刈取機を使用するときの該刈取機を押し出す向きと、スロットルを操作すべく移動部を移動させる向きとを同一方向とすることができ、刈取機の操作性を向上させることができる。
【００１２】
また、前記刈取機は、前記移動部が、前記刈取機のグリップ部を成している。
【００１３】
このような構成とすることにより、使用者は、グリップ部を把持して刈取機を確実に支持できる状態にてスロットルを操作することができ、また、前述と同様、スロットルを操作するときの操作の向きと刈取機を押し出す向きとが一致し、操作性及び作業効率が向上すると共に、力が分散せず従来に比して労力の消耗をより低減させることができる。
【００１４】
また、前記移動部は筒形状をなし、該移動部に前記ロッド部が嵌装され、前記スロットルを操作するためのスロットルケーブルの一端が前記移動部に取り付けられており、該移動部の可動範囲を規制する規制部材と、前記移動部を前記基端側へ付勢する付勢部材とを更に備えている。
【００１５】
このような構成とすることにより、移動部の可動範囲を適切に規制でき、移動部を操作したときに、使用者が意識せずともスロットルを適切に開閉することができ、また、移動部を操作しないときには付勢部材によって前記移動部は基端側へ付勢され、スロットルを自動的に閉じることができ、上述した如くの効果に加え、利便性が極めて優れた刈取機のスロットル操作装置を実現することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に詳述する。図１は、本発明の実施の形態に係る刈取機のスロットル操作装置の構成を示す斜視図である。図において１ａは、本実施の形態に係る刈取機であり、該刈取機１ａは、長寸であり管状のロッド部２と、該ロッド部２の基端側に取り付けられた原動部であるエンジン３と、前記ロッド部２の先端側に取り付けられ、回転運動を往復運動に変換するための運動変換部４と、棒状のシャンク部５１を介して前記運動変換部４に取り付けられ、往復動することにより対象物を切断するための平ノミ形状をした切断刃５とを備え、更に、前記ロッド部２の長手方向における略中央位置に設けられた第１グリップ部６ａと、該第１グリップ部６ａに対して間隔を空けてロッド部２の基端側に設けられた本発明を特徴付ける第２グリップ部７ａとを備えている。
【００１７】
エンジン３は、回転駆動力を発生させるものであり、本実施の形態では単気筒の２サイクルエンジンを用いるが、他のエンジンでもよく、また、原動部はエンジンに限られず電動モータ等を用いて実現してもよい。
【００１８】
ロッド部２は、中空の丸管形状をなしており、その管内を長寸であり棒状のドライブシャフト２１（図１においてその一部を一点鎖線で示す）が貫通している。該ドライブシャフト２１の基端側は、遠心クラッチ（図示せず）を介してエンジン３に結合され、先端側は、運動変換部４に結合されている。このような構成をなすことにより、エンジン３にて発生する回転駆動力は、前記ドライブシャフト２１を介して運動変換部４へ伝達される。
【００１９】
なお、本実施の形態に係る刈取機１ａは、椰子の実を採取するのに適したものを例示してあり、前記ロッド部２における基端側のエンジン３から先端側の切断刃５までの長さが約２．５ｍとなるように前記ロッド部２の長さを設定している。しかしながらこれに限られず、用途に応じて適宜長さとしてもよいことは言うまでもない。
【００２０】
運動変換部４は、エンジン３にて発生し、ドライブシャフト２１を介して伝達される回転運動を往復運動に変換する。図２は、前記運動変換部４の構成を示す断面図であり、図２（ａ）は平面断面図、図２（ｂ）は側面断面図を夫々示している。
【００２１】
運動変換部４は、ロッド部２とシャンク部５１とに夫々結合すべく、また、回転運動を往復運動に変換するための機構を構成する回転部材４１，ウェイト４２，タペット４３等を収容すべく、ケーシング４０を備えている。前記ロッド部２とシャンク部５１とは、所定間隔だけ夫々の軸が上下に離隔し、軸方向を一致させた状態にて前記ケーシング４０により支持されている。また、前記ロッド部２はケーシング４０に固着されているが、前記シャンク部５１は、その軸方向（先後方向）へ所定長だけ移動可能にしてケーシング４０により支持されている。
【００２２】
前記回転部材４１は、上下に突出した軸部４１ａを有しており、軸部４１ａの上部はボールベアリングにより、また、軸部４１ａの下部はニードルベアリングにより、夫々ケーシング４０内部で回転可能に支持されている。従って、前記回転部材４１はケーシング４０内部で軸部４１ａを中心軸にして回転可能となっている。
【００２３】
また、軸部４１ａの上部には、すぐばかさ歯車であるギヤ４４ａが取り付けられており、該ギヤ４４ａは、ロッド２内部を貫通するドライブシャフト２１の先端に取り付けられたすぐばかさ歯車であるギヤ４４ｂに歯合している。前記ギヤ４４ａ，４４ｂは夫々回転軸方向に対して歯が４５°傾斜しているため、ドライブシャフト２１が長手方向を軸にして回転した場合、軸部４１ａは、前記ドライブシャフト２１の長手方向に直交する方向を軸として回転する。
【００２４】
また、回転部材４１には、軸部４１ａに対して直交する方向を軸方向とするコイル状のスプリング４５の一端が取り付けられており、他端にはウェイト４２が取り付けられている。該ウェイト４２は、回転部材４１により、前記スプリング４５の軸方向に移動可能に保持されている。
【００２５】
前記タペット４３は、前記シャンク部５１の基端側に備えられており、前記シャンク部５１と同様、刈取機１ａの先後方向へ所定長だけ移動可能にして支持されている。また、タペット４３が最もその基端側に位置するときに前記回転部材４１が回転した場合、該回転部材４１の回転に伴って回転されるウェイト４２により前記タペット４３はその基端が衝打され、該タペット４３は、衝打されることにより与えられた衝打力をシャンク部５１へ伝達する。
【００２６】
このような構成を成す運動変換部４では、エンジン３が駆動することによりドライブシャフト２１が回転し、回転駆動力がギヤ４４ａ，４４ｂを介して伝達されて、回転部材４１が回転する。回転部材４１が回転することにより軸部４１ａを中心軸としてウェイト４２が回転され、一回転する度に該ウェイト４２はタペット４３の基端側を衝打する。更に、衝打されたタペット４３は、シャンク部５１の基端を衝打し、シャンク部５１の先端に取り付けられた切断刃５は、前記シャンク部５１と共に先方へ勢いよく突き出される。
【００２７】
なお、本実施の形態に係る刈取機１ａでは、上述した如くの運動変換部４を用いるが、これに限られず、エンジン３にて発生する駆動力を利用して切断刃５を先方へ突き出させることができる他の構成としてもよい。
【００２８】
次に、第１グリップ部６ａは、ゴム製（合成樹脂製）で管状をなしており、その内部をロッド部２が貫通し、該ロッド部２の長手方向における略中央部分に取り付けられている。
【００２９】
また、第２グリップ部７ａは、前述した如く、本発明を特徴付けるものであり、前記第１グリップ部６ａに対して間隔を空けてロッド部２の基端側の適宜位置に設けられている。図３は、第２グリップ部７ａの側面図、図４は、第２グリップ部７ａの側面断面図、図５は、第２グリップ部７ａの断面図であり、更に、図５（ａ）は、図３のVa-Va矢視断面図、図５（ｂ）は、図３のVb-Vb矢視断面図、図５（ｃ）は、図３のVc-Vc矢視断面図である。
【００３０】
第２グリップ部７ａは、断面の外形がいわゆる卵型形状、即ち、長軸の両端側の曲率を互いに異ならしめた略楕円形状の断面外形をなす筒型の把持部材７１を有している（図５（ｂ）参照）。該把持部材７１は、前記曲率が小さい側を下向きにして、その内部のロッド挿入孔７１ｂにロッド部２が遊嵌されている。前記把持部材７１は合成樹脂製であり、使用者が把持するときのグリップ力を高めるために、外面にはゴム製のチューブが取り付けられている。また、把持部材７１の下部には、後述するスライドバー７４が挿通される第１挿通孔７１ａが設けられている。また、前記把持部材７１の先端には、合成樹脂製の鍔部材７２が前記把持部材７１と一体的に設けられている。
【００３１】
該鍔部材７２は、その外形が、前記把持部材７１の断面より若干大きい前記卵型形状をなし、前記把持部材７１と同様に、曲率が小さい側を下向きにしてある。また、鍔部材７２の前部略中心部分には開口部７２ｃが設けられている。該開口部７２ｃは、前記ロッド挿入孔７１ｂから拡径されるが如く、ロッド部２の管径より若干大きく形成されており、鍔部材７２とロッド部２との間には、該ロッド部２の外周に沿って環状の第１溝部７７ｂが形成されている。また、前記鍔部材７２の下部には、後述するスライドバー７４が挿通される第２挿通孔７２ａが設けられている（図４参照）。
【００３２】
なお、鍔部材７２と把持部材７１とを別個に製造した後に一体化してもよく、また、鍔部材７２及び把持部材７１をはじめから一体成型してもよい。このような前記把持部材７１及び鍔部材７２によって前記第２グリップ部７ａが構成されている。
【００３３】
また、図３，４に示すように、第２グリップ部７ａに対し、ロッド部２の先端側には、前記第２グリップ部７ａの先端から適宜間隔を空けて前支持ブラケット７３ｆが設けられ、ロッド部２の基端側には、前記第２グリップ７ａの後端に隣 接して後支持ブラケット７３ｂが設けられている。前記前支持ブラケット７３ｆ及び後支持ブラケット７３ｂは夫々、外形が前記卵型形状をなして略中心部分にロッド部２を挿入する貫通孔７３ｆａ，７３ｂａが設けられている。また、曲率が大きい側の端面から中心方向へ向かって、前記貫通孔７３ｆａ，７３ｂａに至るまでの切り欠部７３１ｆ，７３１ｂが各々設けられている。更に、該切り欠部７３１ｆ，７３１ｂの夫々の両側上部には、耳部７３２ｆ，７３２ｂが突設されている。このような構成をなす前支持ブラケット７３ｆ及び後支持ブラケット７３ｂは、夫々の貫通孔７３ｆａ，７３ｂａにロッド部２を挿通させた状態で、前記耳部７３２ｆ，７３２ｂの夫々をネジで締めることにより、前記ロッド部２を挟んで取り付けられる（図５（ａ），（ｃ）参照）。
【００３４】
また、前記前支持ブラケット７３ｆの後端面（第２グリップ部７ａ側の端面）における前記鍔部材７２の開口部７２ｃと相対する位置に、前記貫通孔７３ｆａから拡径された開口部７３ｆｂが設けられている。従って、前記前支持ブラケット７３ｆとロッド部２との間には、該ロッド部２の外周に沿って環状の第２溝部７７ｆが形成されている。更に、前支持ブラケット７３ｆの後端面下部、及び後支持ブラケット７３ｂの前端面（第２グリップ部７ａ側の端面）下部の夫々には、後述するスライドバー７４の端部を嵌着するための嵌着孔７３３ｆ，７３３ｂが設けられている（図４参照）。
【００３５】
前支持ブラケット７３ｆと後支持ブラケット７３ｂとの間には、ロッド部２の下方に位置するようにスライドバー７４が橋架されている。即ち、スライドバー７４は、把持部材７１が有する第１挿通孔７１ａ内、及び鍔部材７２が有する第２挿通孔７２ａ内を挿通し、前記前支持ブラケット７３ｆが有する嵌着孔７３３ｆと前記後支持ブラケット７３ｂが有する嵌着孔７３３ｂとに両端部が夫々嵌着されている。
【００３６】
また、前記前支持ブラケット７３ｆ及び第２グリップ部７ａの間では、ロッド部２に嵌入されたコイル状のスプリング７５が、その両端部を前記第１溝部７７ｂ，第２溝部７７ｆに嵌め込まれることにより取り付けられている。
【００３７】
従って、第２グリップ部７ａは、前記スライドバー７４によりロッド部２の周方向への回転が規制され、前記前支持ブラケット７３ｆ及び後支持ブラケット７３ｂの間でロッド部２の長手方向へ摺動することができる。また、スプリング７５により、第２グリップ部７ａは常時ロッド部２の基端側へ付勢されている。
【００３８】
また、第２グリップ部７ａの後部の下部、及び、後支持ブラケット７３ｂの下部には、夫々同一側方から切れ込みが入れられて切れ込み溝７６ｆ，７６ｂが設けられている（図５（ｂ）（ｃ）参照）。前記切れ込み溝７６ｆは、側面視で先端側が円形状の孔に形成され、該孔から後端面までが直線状の幅細の溝に形成されている。他方、切れ込み溝７６ｂは、先端側が小径で後端側（ロッド部２の基端側）が大径であり、ロッド部２の長手方向を軸とする段付き円柱状の孔の側面に、先端側の孔の直径と同じ幅を有する溝が形成されてなしてある。前記切れ込み溝７６ｆ，７６ｂには、エンジン３のスロットルの開閉を操作するためのスロットルケーブル３１が取り付けられる。
【００３９】
図６は、スロットルケーブル３１の構成を示す模式的斜視図である。スロットルケーブル３１は、合成樹脂製のアウターチューブ３１ｂ内に、ワイヤを撚ったインナーケーブル３１ａが挿通されてあり、更に、アウターチューブ３１ｂの端部から出ているインナーケーブル３１ａの端部に、円柱状であり金属製の係止片３１ｃが取り付けられることにより構成されている。
【００４０】
スロットルケーブル３１を前記切れ込み溝７６ｆ，７６ｂに取り付ける手順は以下の通りである。初めに、アウターチューブ３１ｂからインナーケーブル３１ａを若干引き出した状態にし、前記係止片３１ｃを、第２グリップ部７ａが有する切れ込み溝７６ｆの先端側の孔（係止孔）に嵌め込む。次に、インナーケーブル３１ａを側方から切り込み溝７６ｆ，７６ｂ内に通す。この状態にて、前記アウターチューブ３１ｂの先端を後支持ブラケット７３ｂの後方から該後支持ブラ ケット７３ｂの大径の孔（保持孔）に嵌め込む。
【００４１】
この様にインナーケーブル３１ａの係止片３１ｃを第２グリップ部７ａの係止孔に取り付け、また、アウターチューブ３１ｂの先端を後支持ブラケット７３ｂの保持孔に取り付けておくことにより、図７に示すように第２グリップ部７ａがロッド部２に沿って前方（ロッド部２の先端方向）へ摺動した場合、アウターチューブ３１ｂは後支持ブラケット７３ｂにて固定的に支持され、インナーケーブル３１ａの係止片３１ｃが引っ張られて、前記インナーケーブル３１ａのみが第２グリップ部７ａに従って図に示す矢印Ｆの方向へ引っ張られる。これにより、エンジン３のスロットルは開放され、高速に回転しはじめる。この場合、第２グリップ部７ａと前支持ブラケット７３ｆとの間に設けられたスプリング７５は圧縮された状態となっている。従って、第２グリップ部７ａをフリーにした場合、該第２グリップ部７ａは前記スプリング７５の伸長方向への弾性力によって後端側の元の位置に押し戻され、スロットルが閉じてエンジン３はアイドリング状態となる。
【００４２】
なお、本実施の形態では、エンジン３及びドライブシャフト２１間に遠心クラッチが設けられているため、エンジン３を始動させた後、第２グリップ部７ａを操作しない状態ではエンジン３はアイドリング状態となる。また、第２グリップ部７ａを所定長さ摺動させることによりエンジン３の回転数が所定の回転数以上となった場合には、遠心クラッチが繋がり、エンジン３の回転駆動力がドライブシャフト２１へ伝達される。
【００４３】
また、スプリング７５は、第２グリップ部７ａをロッド部２の基端側へ付勢するものであれば他の部材により実現してもよい。また、本実施の形態のように第２グリップ部７ａに対して直接的に付勢すべくスプリング７５を設ける他、インナーケーブル３１ａをロッド部２の基端側へ引っ張るようにエンジン３にて付勢部材を設けることにより、前記インナーケーブル３１ａの一端が取り付けられた第２グリップ部７ａを前記基端側へ付勢するようにしてもよい。
【００４４】
次に、以上のように構成された刈取機１ａの使用の態様について、図８を参照して説明する。使用者はまず、刈取機１ａの第１グリップ部６ａを左手で、第２グリップ部７ａを右手で夫々把持することにより、刈取機１ａを支持する。このとき、右手の人差し指と親指との側面を、鍔部材７２に当接させておくことが望ましい。次に、例えば高所にある椰子の枝を切断するため、刈取機１ａの先端の切断刃５を、切断する枝にあてがう。更に、エンジン３を駆動させるべく、右手で把持している第２グリップ部７ａを先端側へ摺動させ、スロットルを開放する。
【００４５】
このとき、第２グリップ部７ａを摺動させる向きと、切断刃５を枝に押し付ける向きとが一致するため、スロットルを開放するための操作を行うことによって、同時に切断刃５を枝に押し付けることができる。また、前述した如く、右手側面を鍔部材７２に当接させておくことにより、第２グリップ部７ａを把持する右手が先端側へ滑ることもなく効率良く力を加えることができ、安定した操作性を確保することができる。
【００４６】
このように、第２グリップ部７ａを先端側へ摺動させた場合、スロットルは開放され、アイドリング状態であったエンジン３は高速に回転駆動しはじめる。エンジン３が所定速度以上の回転数となった場合、遠心クラッチの作用により、その回転運動はドライブシャフト２１に伝達され、続いて、運動変換部４にて回転運動が往復運動に変換される。即ち、運動変換部４内のウェイト４２が回転してタペット４３を衝打し、衝打されたタペット４３はシャンク部５１を衝打する。衝打されたシャンク部５１は、先端に取り付けられた切断刃５と共に先方へ勢いよく所定長さだけ突き出され、枝を切断する。
【００４７】
上述した如く、本実施の形態における刈取機１ａは、第２グリップ部７ａ自身がスロットルの操作装置をなし、先後方向へ移動することによりスロットルの開閉操作が可能となっているため、使用者は、２以上の方向へ力を及ぼす必要がなくて力が分散されず、余計な労力を消耗するのを抑制することができ、刈取作業の効率が格段に向上すると共に、レバー等の部材が不要であり凹凸形状が減少するため、外見的にも優れた意匠を有するものとなる。
【００４８】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性の向上と、作業効率の向上とを図り、労力の消耗を低減することができる刈取機のスロットル操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る刈取機のスロットル操作装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図２】図１の刈取機の運動変換部の構成を示す断面図であり、（ａ）は運動変換部の平面断面図、（ｂ）は運動変換部の側面断面図である。
【図３】図１の刈取機のグリップ部の側面図である。
【図４】図１の刈取機のグリップ部の側面断面図である。
【図５】図１の刈取機のグリップ部の断面図であり、（ａ）は、図３のVa-Va矢視断面図、（ｂ）は、図３のVb-Vb矢視断面図、（ｃ）は、図３のVc-Vc矢視断面図である。
【図６】図１の刈取機のスロットルケーブルの構成を示す模式的斜視図である。
【図７】図１の刈取機のグリップ部を先端側へ摺動させた状態を示す側面図である。
【図８】本発明の実施の形態に係る刈取機の使用の態様を説明するための模式図である。
【図９】従来の動力式の刈取機を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ａ 刈取機
２ ロッド部
３ エンジン
４ 運動変換部
５ 切断刃
６ａ 第１グリップ部
７ａ 第２グリップ部
３１ スロットルケーブル
３１ａ インナーケーブル
３１ｂ アウターチューブ
３１ｃ 係止片
７１ 把持部材
７１ａ 第１挿通孔
７１ｂ ロッド挿入孔
７２ 鍔部材
７２ａ 第２挿通孔
７３ｆ 前支持ブラケット
７４ スライドバー
７５ スプリング
７６ｂ，７６ｆ 切れ込み溝
７７ｂ 第１溝部
７７ｆ 第２溝部
７３１ｂ，７３１ｆ 切り欠部
７３２ｂ，７３２ｆ 耳部
７３３ｂ，７３３ｆ 嵌着孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a throttle operating device for a reaper, and more particularly to a throttle operating device for a reaper for cutting and harvesting overhead nuts, branches, and the like such as an insulator.
[0002]
[Prior art]
The coconut, a kind of nut, is a 2-3.5m above-ground palm tree in Southeast Asia and other regions. This fruit has been conventionally used by using a cutting tool in which a flat chisel-shaped cutting blade is attached to the tip of a cocoon made of a solid (solid) or thick round bar, and projecting the cutting tool toward the tip, The root of the coconut was cut and cut with the cutting blade.
[0003]
However, in the operation of cutting the palm fruit using the cutting tool, in order to cut the strong fiber of the palm tree, it is necessary to project the cutting tool several times in the forward direction. In addition, since the harvesting tool is relatively heavy, the work that needs to be protruded several times is a difficult work that requires great physical strength.
[0004]
In view of this, the present applicant has provided a power-type reaper in which the cutting blade is reciprocated in the front-rear direction using the power of an engine or the like (see Japanese Patent Laid-Open No. 2000-300091). FIG. 9 is a perspective view showing a power-type reaper conventionally provided by the present applicant. In the figure, 1b is a conventional reaper, the reaper 1b is a long and tubular rod part 2, an engine 3 which is a driving part attached to the base end side of the rod part 2, The object is attached to the motion conversion unit 4 via a rod-shaped shank 51 and a motion conversion unit 4 which is attached to the tip end side of the rod unit 2 and converts a rotational motion into a reciprocating motion. And a flat chisel-shaped cutting blade 5. Further, a grip portion 6b provided at a substantially central position in the longitudinal direction of the rod portion 2 and a grip portion 7b provided on the proximal end side of the rod portion 2 with a space from the grip portion 6b are provided. ing.
[0005]
A lever is provided on the grip portion 7b on the base end side, and one end of a throttle cable 31 for operating the throttle of the engine 3 is attached to the lever. Then, by grasping the lever of the grip portion 7b, an inner cable (not shown) in the throttle cable 31 is pulled, and the throttle of the engine 3 is released.
[0006]
For example, the user grasps the grip portion 6b with the left hand, grasps the grip portion 7b with the right hand, and applies the cutting blade 5 attached to the distal end side of the rod portion 2 to the root of the palm fruit. Here, when the lever provided on the grip portion 7b is grasped with the right hand, the throttle of the engine 3 is opened and the engine 3 is driven to rotate at high speed. The rotational driving force generated by the driving of the engine 3 is transferred to the motion conversion unit 4 attached to the tip side by a drive shaft (a part of which is shown by a one-dot chain line in FIG. 8) penetrating the inside of the rod unit 2. Communicated. In the motion conversion unit 4, the rotational motion transmitted by the drive shaft 21 is converted into a reciprocating motion, and the cutting blade 5 is intermittently projected forward. The protruding cutting blade 5 cuts the root of the assigned palm fruit.
[0007]
In the case of the conventional reaping machine as described above, it is not necessary to push the cutting tool forward several times, and only the cutting blade 5 is automatically pushed forward several times using the rotational driving force generated by the engine 3. Can be made. Therefore, even a palm tree having tough fibers can be cut relatively easily and is extremely useful as a reaper.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to efficiently cut the object, it is necessary to strongly press the cutting blade 5 against the object, and the user must support the reaper 1b by pushing it forward. On the other hand, in order to operate the throttle of the engine 3, it is necessary to hold the lever in a direction substantially orthogonal to the direction in which the reaper 1 is pushed out. Therefore, when cutting a palm tree or the like using the reaper 1, it is necessary for the user to apply a force in two directions orthogonal to each other, so that the operability is slightly lost and the force is dispersed. There is a problem that labor is easily consumed.
[0009]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and provides a throttle operating device for a reaper capable of improving operability and working efficiency and reducing labor consumption. For the purpose.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, a throttle operating device for a reaper according to the present invention includes a rod portion and a driving portion that is provided on a proximal end side of the rod portion and has a throttle. Provided in a throttle operating device of a power reaper for cutting an object with a cutting blade that reciprocates based on driving of the prime mover, comprising a moving part that moves along the longitudinal direction of the rod part; The throttle is operated by moving the moving part.
[0011]
By adopting such a configuration, the direction in which the reaper is pushed out when using the reaper and the direction in which the moving unit is moved to operate the throttle can be set in the same direction. Can be improved.
[0012]
In the reaper, the moving part forms a grip part of the reaper.
[0013]
By adopting such a configuration, the user can operate the throttle in a state where the gripper can be gripped and the reaper can be reliably supported, and the operation when operating the throttle is the same as described above. And the direction of pushing out the reaper are improved, the operability and work efficiency are improved, and the force is not dispersed, so that the consumption of labor can be further reduced as compared with the prior art.
[0014]
The moving part has a cylindrical shape, the rod part is fitted to the moving part, and one end of a throttle cable for operating the throttle is attached to the moving part. And a urging member that urges the moving portion toward the base end side.
[0015]
By adopting such a configuration, the movable range of the moving unit can be appropriately regulated, and when the moving unit is operated, the throttle can be appropriately opened and closed without the user being conscious, When not operated, the moving portion is urged toward the base end side by the urging member, so that the throttle can be automatically closed. In addition to the effects as described above, a throttle operating device for a reaper that is extremely convenient is provided. Can be realized.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a throttle operating device for a reaper according to an embodiment of the present invention. In the figure, reference numeral 1a denotes a reaper according to the present embodiment. The reaper 1a is a long and tubular rod portion 2, and an engine that is a driving portion attached to the proximal end side of the rod portion 2. 3, attached to the distal end side of the rod portion 2, and attached to the motion conversion portion 4 via a motion conversion portion 4 for converting a rotational motion into a reciprocating motion, and a rod-shaped shank portion 51, and reciprocates A cutting blade 5 having a flat chisel shape for cutting the object, and further, a first grip portion 6a provided at a substantially central position in the longitudinal direction of the rod portion 2, and the first grip portion And a second grip portion 7a that characterizes the present invention and is provided on the proximal end side of the rod portion 2 with a space from 6a.
[0017]
The engine 3 generates a rotational driving force. In this embodiment, a single-cylinder two-cycle engine is used. However, another engine may be used, and the driving part is not limited to the engine, and an electric motor or the like is used. It may be realized.
[0018]
The rod portion 2 has a hollow round tube shape, and the inside of the tube is long and a rod-like drive shaft 21 (a part thereof is indicated by a one-dot chain line in FIG. 1) passes therethrough. The proximal end side of the drive shaft 21 is coupled to the engine 3 via a centrifugal clutch (not shown), and the distal end side is coupled to the motion conversion unit 4. With this configuration, the rotational driving force generated in the engine 3 is transmitted to the motion conversion unit 4 via the drive shaft 21.
[0019]
In addition, the reaper 1a according to the present embodiment exemplifies a reaper that is suitable for collecting the fruit of the coconut, from the proximal end side engine 3 to the distal end side cutting blade 5 in the rod portion 2. The length of the rod portion 2 is set so that the length is about 2.5 m. However, it is not limited to this, and needless to say, the length may be appropriately set according to the application.
[0020]
The motion conversion unit 4 converts the rotational motion generated in the engine 3 and transmitted via the drive shaft 21 into a reciprocating motion. 2A and 2B are cross-sectional views showing the configuration of the motion converting portion 4, FIG. 2A is a plan cross-sectional view, and FIG. 2B is a side cross-sectional view.
[0021]
The motion converting unit 4 is to be coupled to the rod unit 2 and the shank unit 51, respectively, and to accommodate a rotating member 41, a weight 42, a tappet 43, and the like that constitute a mechanism for converting a rotary motion into a reciprocating motion. The casing 40 is provided. The rod portion 2 and the shank portion 51 are supported by the casing 40 in a state in which the respective shafts are vertically separated by a predetermined interval and the axial directions are matched. The rod portion 2 is fixed to the casing 40, but the shank portion 51 is supported by the casing 40 so as to be movable by a predetermined length in the axial direction (front-rear direction).
[0022]
The rotating member 41 has a shaft portion 41a that protrudes in the vertical direction. The shaft portion 41a is supported by a ball bearing at the top, and the lower portion of the shaft portion 41a by a needle bearing so as to be rotatable inside the casing 40. Has been. Accordingly, the rotating member 41 is rotatable inside the casing 40 with the shaft portion 41a as the central axis.
[0023]
Further, a gear 44a, which is a bevel gear, is attached to the upper portion of the shaft portion 41a. The gear 44a is a bevel gear attached to the tip of the drive shaft 21 that penetrates the inside of the rod 2. It meshes with the gear 44b. Since the teeth of the gears 44 a and 44 b are inclined by 45 ° with respect to the rotation axis direction, when the drive shaft 21 rotates around the longitudinal direction, the shaft portion 41 a is in the longitudinal direction of the drive shaft 21. Rotate around the orthogonal direction.
[0024]
Further, one end of a coiled spring 45 whose axial direction is a direction orthogonal to the shaft portion 41a is attached to the rotating member 41, and a weight 42 is attached to the other end. The weight 42 is held by a rotating member 41 so as to be movable in the axial direction of the spring 45.
[0025]
The tappet 43 is provided on the proximal end side of the shank portion 51, and is supported by being movable by a predetermined length in the front-rear direction of the reaper 1a, like the shank portion 51. Further, when the rotating member 41 rotates when the tappet 43 is positioned closest to the proximal end, the proximal end of the tappet 43 is hit by the weight 42 that is rotated as the rotating member 41 rotates. , the tappet 43 transmits the striking force applied by that will be striking the shank portion 51.
[0026]
In the motion conversion unit 4 having such a configuration, the drive shaft 21 rotates when the engine 3 is driven, and the rotational driving force is transmitted through the gears 44a and 44b, so that the rotating member 41 rotates. As the rotating member 41 rotates, the weight 42 is rotated about the shaft portion 41 a as the central axis, and the weight 42 strikes the proximal end side of the tappet 43 each time it rotates once. Further, the hit tappet 43 hits the base end of the shank portion 51, and the cutting blade 5 attached to the tip of the shank portion 51 is pushed out together with the shank portion 51.
[0027]
In the reaper 1a according to the present embodiment, the motion conversion unit 4 as described above is used. However, the present invention is not limited to this, and the driving force generated by the engine 3 is used to project the cutting blade 5 forward. Other configurations may be possible.
[0028]
Next, the first grip portion 6a is made of rubber (synthetic resin) and has a tubular shape. The rod portion 2 passes through the first grip portion 6a and is attached to a substantially central portion of the rod portion 2 in the longitudinal direction. .
[0029]
Further, as described above, the second grip portion 7a characterizes the present invention, and is provided at an appropriate position on the proximal end side of the rod portion 2 with a space from the first grip portion 6a. 3 is a side view of the second grip portion 7a, FIG. 4 is a side sectional view of the second grip portion 7a, FIG. 5 is a sectional view of the second grip portion 7a, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the arrow line Va-Va, FIG. 5B is a cross-sectional view taken along the line Vb-Vb in FIG. 3, and FIG. 5C is a cross-sectional view taken along the line Vc-Vc in FIG.
[0030]
The second grip portion 7a has a cylindrical gripping member 71 whose cross-sectional outer shape is a so-called oval shape, that is, a substantially elliptical cross-sectional outer shape in which the curvatures at both ends of the major axis are different from each other ( ( See FIG. 5 (b) ). The grip member 71 has the rod portion 2 loosely fitted in the rod insertion hole 71b with the small curvature side facing downward. The gripping member 71 is made of synthetic resin, and a rubber tube is attached to the outer surface in order to increase gripping force when the user grips. In addition, a first insertion hole 71 a into which a slide bar 74 described later is inserted is provided at the lower portion of the gripping member 71. Further, a flange member 72 made of synthetic resin is provided integrally with the gripping member 71 at the tip of the gripping member 71 .
[0031]
The hook member 72 has the egg shape whose outer shape is slightly larger than the cross section of the gripping member 71, and, like the gripping member 71, the side having a small curvature faces downward. In addition, an opening 72 c is provided at a substantially central portion of the front portion of the flange member 72. The opening 72c is formed to be slightly larger than the tube diameter of the rod portion 2 so as to expand from the rod insertion hole 71b , and between the rod member 72 and the rod portion 2, the rod portion 2 is formed. An annular first groove portion 77b is formed along the outer periphery of the first groove portion 77b. In addition, a second insertion hole 72a through which a slide bar 74 described later is inserted is provided in the lower part of the flange member 72 (see FIG. 4).
[0032]
Note that the flange member 72 and the gripping member 71 may be integrated after being manufactured separately, or the flange member 72 and the gripping member 71 may be integrally formed from the beginning. The grip member 71 and the collar member 72 constitute the second grip portion 7a.
[0033]
Also, as shown in FIGS. 3 and 4, a front support bracket 73f is provided on the distal end side of the rod portion 2 with respect to the second grip portion 7a with an appropriate space from the distal end of the second grip portion 7a . the base end side of the rod part 2, the second rear support bracket 73b in contact next to the rear end of the grip 7a is provided. Each of the front support bracket 73f and the rear support bracket 73b is provided with through holes 73fa and 73ba into which the rod portion 2 is inserted at a substantially central portion with the outer shape being the egg shape. Further, from the end surface of the large curvature side toward the center, the through hole 73Fa, notch portion 731f up to the 73Ba, 731b are provided, respectively. Further, ear portions 732f and 732b are projected from the upper portions on both sides of the cutout portions 731f and 731b. The front support bracket 73f and the rear support bracket 73b having such a configuration are formed by tightening each of the ear portions 732f and 732b with screws in a state where the rod portion 2 is inserted into the respective through holes 73fa and 73ba . The rod portion 2 is attached (see FIGS. 5A and 5C).
[0034]
Further, an opening 73fb whose diameter is increased from the through hole 73fa is provided at a position facing the opening 72c of the flange member 72 on the rear end surface (end surface on the second grip portion 7a side) of the front support bracket 73f. ing. Therefore, an annular second groove portion 77f is formed between the front support bracket 73f and the rod portion 2 along the outer periphery of the rod portion 2. Further, before the rear end surface lower portion of the support bracket 73f, and s front end surface (the end surface of the second grip portion 7a side) the lower portion of each of the rear support bracket 73b is fitted to fitting the end of the slide bar 74 to be described later Holes 733f and 733b are provided (see FIG. 4).
[0035]
A slide bar 74 is bridged between the front support bracket 73f and the rear support bracket 73b so as to be positioned below the rod portion 2. That is, the slide bar 74 is inserted through the first insertion hole 71a of the gripping member 71 and the second insertion hole 72a of the flange member 72, and the fitting hole 733f of the front support bracket 73f and the rear support. Both ends are fitted into fitting holes 733b of the bracket 73b .
[0036]
Further, between the front support bracket 73f and the second grip portion 7a, the coil-like spring 75 fitted into the rod portion 2 is fitted into the first groove portion 77b and the second groove portion 77f at both ends thereof. It is attached.
[0037]
Accordingly, the rotation of the rod portion 2 in the circumferential direction is restricted by the slide bar 74, and the second grip portion 7a slides in the longitudinal direction of the rod portion 2 between the front support bracket 73f and the rear support bracket 73b. be able to. Further, the second grip portion 7 a is constantly urged toward the proximal end side of the rod portion 2 by the spring 75.
[0038]
The lower the rear of the second grip portion 7a, and, at the bottom of the rear support bracket 73b is cut is put from the same side of lateral notches groove 76f, 76 b are provided (FIG. 5 (b) ( c)). The cut grooves 76f, the tip side is formed in a circular hole in a side view, to the rear end surface is formed in the groove of the linear narrow width from the hole. On the other hand, the slit groove 76b has a small diameter on the tip side and a large diameter on the rear end side (the base end side of the rod portion 2) , and the side of the stepped cylindrical hole whose axis is the longitudinal direction of the rod portion 2. A groove having the same width as the diameter of the side hole is formed. A throttle cable 31 for operating opening / closing of the throttle of the engine 3 is attached to the cut grooves 76f and 76b.
[0039]
FIG. 6 is a schematic perspective view showing the configuration of the throttle cable 31. The throttle cable 31 has an inner cable 31a in which a wire is twisted inserted in an outer tube 31b made of synthetic resin. Further, a circular cable is connected to the end of the inner cable 31a extending from the end of the outer tube 31b. It is columnar and is configured by attaching a metal locking piece 31c.
[0040]
The procedure for attaching the throttle cable 31 to the cut grooves 76f and 76b is as follows. First, the inner cable 31a is slightly pulled out from the outer tube 31b, and the locking piece 31c is fitted into the hole (locking hole) on the distal end side of the cut groove 76f of the second grip portion 7a. Then, a groove cut the inner cable 31a from the side 76f, passed through the 76 b. In this state, fitting the front end of the outer tube 31b to the large-diameter hole in the rear from the rear support bracket 73b of the rear support bracket 73b (holding hole).
[0041]
As shown in FIG. 7, the locking piece 31c of the inner cable 31a is attached to the locking hole of the second grip portion 7a and the tip of the outer tube 31b is attached to the holding hole of the rear support bracket 73b . Thus, when the second grip portion 7a slides forward along the rod portion 2 (in the distal end direction of the rod portion 2) , the outer tube 31b is fixedly supported by the rear support bracket 73b, and the inner cable 31a is engaged. and stopping piece 31c is pulled, only the inner cable 31a is pulled in the direction of arrow F shown in FIG follow the second grip portion 7a. As a result, the throttle of the engine 3 is opened and starts to rotate at a high speed. In this case, the spring 75 provided between the second grip portion 7a and the front support bracket 73f is in a compressed state. Therefore, when the second grip portion 7a is made free, the second grip portion 7a is pushed back to the original position on the rear end side by the elastic force in the extending direction of the spring 75, the throttle is closed, and the engine 3 is idling. It becomes a state.
[0042]
In this embodiment, since the centrifugal clutch is provided between the engine 3 and the drive shaft 21, the engine 3 is in an idling state when the second grip portion 7a is not operated after the engine 3 is started. . Further, when the rotational speed of the engine 3 becomes equal to or higher than the predetermined rotational speed by sliding the second grip portion 7a for a predetermined length, the centrifugal clutch is connected and the rotational driving force of the engine 3 is applied to the drive shaft 21. Communicated.
[0043]
Further, the spring 75 may be realized by another member as long as it urges the second grip portion 7 a toward the proximal end side of the rod portion 2 . In addition, a spring 75 is provided to urge the second grip portion 7a directly as in the present embodiment, and the inner cable 31a is attached to the proximal end side of the rod portion 2 by the engine 3 so as to be pulled. by providing the energizing member, the second grip portion 7a to which one end of the inner cable 31a is attached may be urged to the base end side.
[0044]
Next, the use mode of the reaper 1a configured as described above will be described with reference to FIG. The user first supports the reaper 1a by holding the first grip 6a of the reaper 1a with the left hand and the second grip 7a with the right hand. At this time, it is desirable that the side surfaces of the right index finger and thumb are in contact with the heel member 72. Next, for example, in order to cut the branch of the palm at a high place, the cutting blade 5 at the tip of the reaper 1a is applied to the branch to be cut. Further, in order to drive the engine 3, the second grip portion 7 a gripped with the right hand is slid toward the distal end side to open the throttle.
[0045]
At this time, since the direction in which the second grip portion 7a is slid and the direction in which the cutting blade 5 is pressed against the branch coincide with each other, the cutting blade 5 is simultaneously pressed against the branch by performing an operation for opening the throttle. Can do. Further, as described above, the right hand side surface is brought into contact with the eaves member 72, so that the right hand holding the second grip portion 7a can efficiently apply force without slipping toward the tip side, and stable operation can be achieved. Sex can be secured.
[0046]
As described above, when the second grip portion 7a is slid to the tip side, the throttle is opened, and the engine 3 in the idling state starts to rotate at high speed. When the engine 3 has a rotational speed equal to or higher than a predetermined speed, the rotational motion is transmitted to the drive shaft 21 by the action of the centrifugal clutch, and then the rotational motion is converted into a reciprocating motion by the motion conversion unit 4. That is, the weight 42 in the motion conversion unit 4 rotates to hit the tappet 43, and the hit tappet 43 hits the shank portion 51. The struck shank portion 51 is vigorously projected forward by a predetermined length together with the cutting blade 5 attached to the tip, and cuts the branch.
[0047]
As described above, in the reaper 1a according to the present embodiment, the second grip portion 7a itself serves as a throttle operating device, and the throttle can be opened and closed by moving in the front-rear direction. There is no need to apply force in two or more directions, and the force is not distributed, so it is possible to suppress the consumption of extra labor, and the efficiency of the cutting work is greatly improved, and members such as levers are unnecessary. Since the uneven shape is reduced, it has an excellent design in appearance.
[0048]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a throttle operating device for a reaper that can improve operability and work efficiency and reduce labor consumption.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a throttle operating device for a reaper according to an embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view showing a configuration of a motion conversion unit of the reaper of FIG. 1 , wherein (a) is a plan cross-sectional view of the motion conversion unit, and (b) is a side cross-sectional view of the motion conversion unit.
FIG. 3 is a side view of a grip portion of the reaper in FIG. 1;
4 is a side sectional view of a grip portion of the reaper in FIG. 1. FIG.
5 is a cross-sectional view of the grip portion of the reaper of FIG. 1, wherein (a) is a cross-sectional view taken along the line Va-Va in FIG. 3, and (b) is a cross-sectional view taken along the line Vb-Vb in FIG. (C) is Vc-Vc arrow sectional drawing of FIG.
6 is a schematic perspective view showing a configuration of a throttle cable of the reaper in FIG. 1. FIG.
7 is a side view showing a state where the grip portion of the reaper in FIG. 1 is slid to the tip side. FIG.
FIG. 8 is a schematic diagram for explaining a mode of use of the reaper according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a conventional power type mower.
[Explanation of symbols]
1a reaper 2 rod part 3 engine 4 motion conversion part 5 cutting blade 6a first grip part 7a second grip part 31 throttle cable 31a inner cable 31b outer tube 31c locking piece 71 gripping member 71a first insertion hole 71b rod insertion hole 72 鍔 member 72a second insertion hole 73f front support bracket 74 slide bar 75 springs 76b, 76f notch groove 77b first groove 77f second groove 731b, 731f notch 732b, 732f ear 733b, 733f fitting hole

Claims (2)

ロッド部と、該ロッド部の基端側に設けられ、スロットルを有する原動部とを備え、前記ロッド部の先端に設けられ、前記原動部の駆動に基づいて往復動する切断刃により対象物を切断するための動力式刈取機のスロットル操作装置において、
前記ロッド部の長手方向に沿って移動する移動部を備え、該移動部を移動させることにより前記スロットルを操作するようにしてあり、前記移動部は、前記刈取機のグリップ部を成していることを特徴とする刈取機のスロットル操作装置。A rod part and a driving part provided on the base end side of the rod part and having a throttle, and provided at the tip of the rod part, and a cutting blade that reciprocates based on the driving of the driving part, In the throttle operating device of the power type reaper for cutting,
Comprising a moving unit that moves along the longitudinal direction of the rod portion, Citea to operate the throttle by moving the moving portion is, the moving part, not make grip portion of the reaper A throttle operating device for a reaper. 前記移動部は筒形状をなし、該移動部に前記ロッド部が嵌装され、前記スロットルを操作するためのスロットルケーブルの一端が前記移動部に取り付けられており、該移動部の可動範囲を規制する規制部材と、前記移動部を前記基端側へ付勢する付勢部材とを更に備えることを特徴とする請求項１に記載の刈取機のスロットル操作装置。The moving part has a cylindrical shape, the rod part is fitted to the moving part, and one end of a throttle cable for operating the throttle is attached to the moving part, and the movable range of the moving part is restricted. The throttle operating device for a reaper according to claim 1 , further comprising a regulating member that urges the urging member and a urging member that urges the moving portion toward the proximal end.

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