JP3847245B2

JP3847245B2 - Portable work machine

Info

Publication number: JP3847245B2
Application number: JP2002319131A
Authority: JP
Inventors: 策次山田
Original assignee: Yamada Kikai Kogyo Co Ltd
Current assignee: Yamada Kikai Kogyo Co Ltd
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2002-10-31
Publication date: 2006-11-22
Anticipated expiration: 2022-10-31
Also published as: JP2004147610A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、地表に生育する雑草等の草木をその根元付近から刈払う作業に用いる携帯式動力刈払機等、小型エンジン等の動力源の回転出力を利用して作業を行なう携帯式作業機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の携帯式作業機には、たとえば特許文献１および特許文献２に開示された携帯式動力刈払機がある。この携帯式動力刈払機は、操作管の先端部に回転作業体を備え、動力源の回転出力を操作管内に通挿した伝動軸を介して回転作業体に伝達し、これを回転させるように構成されている。動力源は、たとえば小型ガソリンエンジンが採用され、一般的には操作管の基端部に連結されている。回転作業体は、たとえば、金属円板の外周に鋸刃のような刃が設けられた回転刃が採用される。刈払い作業は、機体全体を肩掛けバンド等を介して作業者に支持させた上、グリップハンドルを介して操作管を左右に振回操作して、回転刃を地表に沿って移動させることにより行なう。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−２６２６３６号公報（図２）
【特許文献２】
実開昭５２−９２５１８号公報（第１図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献１に開示されている構成の携帯式刈払機は、操作管の先端に回転刃が、基端にエンジンがそれぞれ剛結されており、かつ、機体の前後２箇所、具体的には、エンジンと操作管との接続部付近と、操作管の中間部適部とに両端が連結された肩掛けバンドを作業者の肩にタスキ掛け状に掛けることによって作業者に支持されるにすぎない。すなわち、作業時、機体は作業者の肩からバンドを介して吊持されているにすぎないのであり、支持状態は、きわめて不安定である。したがって、操作管を左右に振回操作するにあたり、次のような不具合がある。
【０００５】
第１に、通常、右利きの作業者は、操作管が右腰のあたりに位置するように機体を支持するが、この状態において、操作管を左方向に振るとき、操作管が右腰から浮き上がるようになり、一方、右方向に振るとき、浮き上がった操作管が右腰にぶつかるようになるのであり、操作管の振回操作が不安定であるとともに、操作管による右腰への殴打が苦痛を伴う。操作管の後端には、比較的重量のあるエンジンが接続されているのであり、したがって、上記の操作管の右腰への衝突時に作業者が感じる衝撃は、かなり大きなものとなる。
【０００６】
第２に、機体は、操作管の基端部にエンジンが、先端部に回転作業体が支持されているのであって、両端に比較的大きな質量体が剛に連結された構成をとるため、操作管を左右に振回操作するにあたって、振回方向を転換する場合、回転作業体あるいはエンジンのもつ慣性モーメントに抗することができる力が必要である。したがって、たとえば、決められた幅の帯状の領域を操作管を振回操作しつつ刈払い作業を進めるにあたり、迅速に操作管を左右に振回操作することには、相当な労力を必要とする。このことが、この種の刈払機を用いた刈払い作業の作業性を悪化させているのである。
【０００７】
一方、特許文献２に開示された刈払機は、操作管の基端方とエンジンとの間を可撓管で連結するとともに、この可撓管の両端部位に対応するエンジン側と操作管側の剛性部材間を、中間部で折れ曲がり可能な支持杆で連結し、この支持杆の適部を携着枠に連結支持させた上、この携着枠を腰バンドおよび肩バンドを介して作業者の腰部に装着するようにしている。
【０００８】
特許文献２に開示された刈払機は、携着枠が作業者の腰部に略固定されるために、機体の支持安定性が期待される。また、操作管とエンジンとは、剛結されるのではなく、可撓管を介して連結されているので、エンジンに対して操作管のみを左右に振回操作でき、振回操作するべき質量からエンジンの質量が除かれるために、操作管をより迅速軽快に振回操作しうることが期待される。
【０００９】
しかしながら、携着枠が作業者の腰部に略固定されることは、上下方向あるいは前後方向への操作管の移動の自由を阻害することにつながり、たとえば土手等の傾斜地の刈払い作業にあたってはかえって不便となる。
【００１０】
また、操作管とエンジンとをつなぐ可撓管は、内部に通挿される伝動軸を安定的に支持する必要等のため、撓曲可能であるとはいっても、比較的剛性の高い部材を使用せざるをえない。そうすると、操作管とエンジンとが、弾性部材を介して連結されたようなバネ・質量系が形成されてしまい、実際の作業においては、次のような問題が生じる。
【００１１】
すなわち、たとえば、操作管を左方向に振回すると、可撓管が屈曲して弾性力が蓄勢され、次の瞬間、この蓄勢力が解放されてエンジンが右方向に勢い良く振られる。続いて操作管を右方向に振回すると、再び可撓管が屈曲して弾性力が蓄勢され、次の瞬間、この蓄勢力が解放されて上記のように大きく右方向に振られていたエンジンが左方向に勢い良く振られる。このとき、エンジンは、作業者の腰の当たりを強く殴打する。操作管を振回するたびにこのような腰への殴打作用が生じることから、刈払い作業は非常に苦痛となる。また、作業者は、このような苦痛をできるだけ避けようとして操作管をゆったりと振回することとなり、結局、刈払い作業の効率を高めることができないのである。
【００１２】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、操作管の先端に取り付けられた回転作業体がエンジン等の動力源の出力によって作動させられる携帯式作業機において、操作管を移動させて行なう作業をより軽快に行なうことができるようにすることをその課題としている。
【００１３】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の各技術的手段を採用した。
【００１４】
本願発明の第１の側面によって提供される携帯式作業機は、操作管と、この操作管の先端に支持させた回転作業体と、この操作管の基端に連結された動力源と、この操作管の内部に通挿され、上記動力源の回転出力を上記回転作業体に伝達する伝動軸とを備えた携帯式作業機において、
上記動力源から上記操作管に至る適部には、上記操作管の軸心上の点、またはこの点を通り操作管の軸心と直交する軸を中心として屈曲可能な関節部材が介装されており、かつ、上記伝動軸は、少なくとも一部が可撓部とされているとともに、この可撓部が上記関節部材を貫通させられていることを特徴としている。
【００１５】
この本願発明の第１の側面に係る携帯式作業機は、肩掛けベルトによって機体を作業者に支持する、いわゆるショルダー型の作業機に本願発明を適用したものである。動力源から操作管を介して回転作業体に至る機体は、関節部材において屈曲可能となる。このような関節部材における屈曲により、この関節部材を貫通する伝動軸も屈曲することになるが、伝動軸は、可撓性をもったものがすでに市販されており、その径も高々４〜６ｍｍ程度であるので、屈曲抵抗はそれほど大きくない。したがって、上記のような機体の屈曲は、それほど抵抗なく行なわれる。
【００１６】
動力源をたとえば肩掛けベルトによって作業者に支持させ、その状態において操作管を振回操作する作業は、関節部材から先の部分を振回するに等しく、きわめて軽快に行なうことができる。また、動力源が操作管の振回に伴って大きく揺れ、作業者の腰の当たりを打つといった不具合もまた、大いに軽減される。
【００１７】
好ましい実施の形態においては、上記関節部材は、上記動力源と上記操作管との間に介装されている。
【００１８】
好ましい実施の形態においてはまた、上記関節部材は、上記操作管の基端側に位置する第１部材と、上記操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第２部材は、第１部材に対し、上記操作管の軸心に対して直交する軸を中心として回動可能に構成されている。
【００１９】
第１部材と第２部材とを、垂直方向の軸を中心として回動可能とすれば、操作管は、上記関節部材により、左右方向に容易に揺動可能となる。
【００２０】
好ましい実施の形態においてはさらに、上記第１部材と第２部材の一方は、これが連結される部材に対して軸転可能となっている。
【００２１】
このようにすれば、第１部材と第２部材とを相互揺動可能とする軸の向きを変更することができるので、操作管は、上記関節部材により、いずれの方向にも容易に揺動可能となる。
【００２２】
他の好ましい実施の形態においては、上記関節部材は、上記操作管の基端側に位置する第１部材と、上記操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第１部材と第２部材の一方に形成された球状部が他方に形成された受容部に回動可能に収容されて構成されている。
【００２３】
このようにすれば、第１部材と第２部材とは、無方向に相互回動可能となるのであり、したがって、操作管は、上記関節部材により、無方向に容易に揺動可能となる。
【００２４】
好ましい実施の形態においてはまた、上記動力源の後方側に第１ベルト連結部を、前方側に第２ベルト連結部を備えており、これら第１ベルト連結部と第２ベルト連結部に肩掛けベルトの両端が連結されている。
【００２５】
このようにすれば、機体の重量の多くの部分を占める動力源を安定的に作業者に支持させることができ、それによって、操作管の振回操作が適正に行なえるようになる。
【００２６】
好ましい実施の形態においてはさらに、上記第１ベルト連結部と第２ベルト連結部の一方または双方は、上記動力源の出力軸よりも上位に形成されている。
【００２７】
このようにすれば、第１および第２ベルト連結部が動力源の重心よりも上位となるので、動力源の支持状態において、動力源の加減速時等において、動力源が出力軸周りに回転してしまうといった事態を回避することができるし、また、作業中においても、動力源が不用意に揺動するといった不安定要因を排除することができる。
【００２８】
本願発明の第２の側面によって提供される携帯式作業機は、操作管と、この操作管の先端に支持させた回転作業体と、この操作管の基端に可撓管を介して連結され、かつ背負い枠に支持された動力源と、上記可撓管ないし操作管の内部に通挿され、上記動力源の回転出力を上記回転作業体に伝達する伝動軸とを備えた携帯式作業機において、
上記動力源から上記操作管に至る適部には、上記可撓管ないし操作管の軸心上の点、またはこの点を通り上記可撓管ないし操作管の軸心と直交する軸を中心として屈曲可能な関節部材が介装されており、かつ、上記伝動軸は、少なくとも上記可撓管に通挿される部分が可撓部とされているとともに、この可撓部が上記関節部材を貫通させられていることを特徴としている。
【００２９】
この本願発明の第２の側面に係る作業機は、エンジン等の動力源が背負い枠に支持された、いわゆる背負い式の作業機に本願発明を適用したものである。動力源から延出する可撓管ないし操作管は、関節部材において屈曲可能となる。このような関節部材による屈曲は、可撓管の屈曲よりもより容易かつ抵抗少なくなされる。すなわち、このような関節部材における屈曲により、この関節部材を貫通する伝動軸も屈曲することになるが、伝動軸は、可撓性をもったものがすでに市販されており、その径も高々４〜６ｍｍ程度であるので、屈曲抵抗はそれほど大きくないからである。
【００３０】
したがって、操作管を上下左右に振回する操作をより軽快かつ容易に行なうことが可能となり、この作業機を用いた作業がより効率の良いものとなる。
【００３１】
好ましい実施の形態においては、上記関節部材は、上記動力源と上記可撓管との間に介装されている。
【００３２】
この実施の形態においては、操作管を大きく振回する作業に適したものになる。
【００３３】
好ましい実施の形態においてはまた、上記関節部材は、上記可撓管と上記操作管との間に介装されている。
【００３４】
この実施形態においては、操作管の長さを短くし、たとえば、枝打ち作業に適するように作業機を構成する場合において、操作管を握持した手首を振るようにして行なう作業が抵抗なくより容易に行なうことができるようになる。
【００３５】
好ましい実施の形態においてはさらに、上記関節部材は、上記可撓管ないし操作管の基端側に位置する第１部材と、上記可撓管ないし操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第２部材は、第１部材に対し、上記可撓管なしい操作管の軸心に対して直交する軸を中心として回動可能に構成されている。
【００３６】
好ましい実施の形態においてはまた、上記第１部材と第２部材の一方は、これが連結される部材に対して軸転可能となっている。
【００３７】
他の好ましい実施の形態においては、上記関節部材は、上記可撓管ないし操作管の基端側に位置する第１部材と、上記可撓管ないし操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第１部材と第２部材の一方に形成された球状部が他方に形成された受容部に揺動可能に収容されて構成されている。
【００３８】
これら、関節部材の具体的構成の意義は、上記本願発明の第１の側面について上述したのと同様である。
【００３９】
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行なう詳細な説明から、明らかとなろう。
【００４０】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【００４１】
図１は、本願発明の第１の側面に係る携帯式作業機の第１の実施形態の全体構成を示す。この実施形態は、いわゆるショルダー式の携帯式刈払機に本願発明を適用したものである。この刈払機Ａは、操作管１と、この操作管１の基端に関節部材２を介して連結された小型エンジン３と、操作管１の先端部に支持された回転刃４とを備えて基本的に構成されている。小型エンジン３の回転出力は、図３および図４に示すように、操作管１の内部に通挿した伝動軸１０を介して上記回転刃４に伝達され、この回転刃４を回転させる。操作管１の適部には、図１に示すように、この操作管１を上下方向あるいは左右方向に振回操作するためのグリップハンドル１１が取付けられている。
【００４２】
小型エンジン３には、クラッチハウジング３１が一体的に取り付けられている。図３に示すように、このクラッチハウジング３１の内部には、クラッチドラム３２が回転可能に軸支されており、このクラッチドラム３２の軸３２ａには、可撓性をもった伝動軸１０の基端が連結されている。そして、このクラッチドラム３２は、エンジン側のクラッチシュー（図示略）と協働して遠心クラッチを形成している。図示しないスロットルレバーを操作することによってエンジン３の回転数を上げると、遠心クラッチがエンジン３の回転出力をクラッチドラム３２に伝え、伝動軸１０を軸転させる。
【００４３】
操作管１とクラッチハウジング３１との間には、関節部材２が介在させられており、操作管１は、この関節部材２により、エンジン３ないしクラッチハウジング３１に対し、容易に屈曲可能となっている。
【００４４】
関節部材２は、エンジン側の第１部材２１と、操作管側の第２部材２２とを有している。第１部材２１は、クラッチハウジング３１から一体的に延出する筒部３１ａの先端に、後記する第２部材２２の球状部２６を回転可能に受容する受容部２３を形成して構成されている。この第１部材２１には、全体として軸方向に貫通する孔２１ａが形成されており、この孔２１ａには、上記のようにクラッチドラム３２の軸部３２ａに連結された伝動軸１０が通される。より具体的には、上記筒部３１ａの先端には、球状内面部２３ａが形成されるとともに、上記筒部３１ａに抜け止めキャップ２４をねじ込んで形成されている。抜け止めキャップ２４の開口の内面２４ａは、上記球状内面部２３ａを形成する球の表面と対応した球状内面としてある。なお、この抜け止めキャップ２４の開口の大きさは、後記する第２部材２２がその球状部２６を中心として所定の範囲で揺動することができるように、十分大きく形成されているが、この開口の位置は、第２部材２２の球状部２６の赤道よりも操作管側に変位して形成されており、これによって、第２部材２２の抜けが阻止される。
【００４５】
一方、第２部材２２は、操作管１の基端部にはめ込まれた筒状嵌合部１２に保持されるようにして取付けられており、筒状嵌合部１２に嵌合保持される筒部２５と、この筒部２５のエンジン側端部に形成された球状部２６とを備えている。この球状部２６は、上記したように、第１部材２１の球状内面部２３ａに保持されるとともに、抜け止めキャップ２４によって、抜けが阻止される。第２部材２２には、その筒部２５と球状部２６の全体にかけて軸方向貫通孔２２ａが形成されており、この軸方向貫通孔２２ａには、上記した伝動軸１０が挿通させられている。図３に表れているように、この軸方向貫通孔２２ａは、球状部２６において、エンジン側に向かうほど拡径するテーパ状としてあり、これによって、第１部材２１の孔２１ａから第２部材２２の軸方向貫通孔２２ａに連通挿されつつ操作管１の先端方に至る伝動軸１０に無理な力が作用することを回避しつつ、第２部材２２が第１部材２１に対し、球状部２６の中心周りに無方向に回動するとともに軸転することができるようになる。このことは、操作管１がエンジン３ないしクラッチハウジング３１に対し、上記球状部２６の中心周りに無方向に回動することができることを意味する。なお、この実施形態では、操作管側の第２部材２２に球状部２６を設け、エンジン側の第１部材２１が上記の球状部２６を無方向回転可能に収容保持するように構成しているが、これとは逆に、エンジン側の第１部材２１に球状部を設け、操作管側の第２部材２２が上記の球状部を保持するようにしてもよいことはもちろんである。
【００４６】
関節部材２の第２部材２２の軸方向貫通孔２２ａを出て操作管１内をその先端方向に延びる伝動軸１０は、操作管１内にスペーサ１３によって保持された保持管１４内に通挿されており、これにより、可撓性を有する伝動軸１０がたわみなく軸転してエンジン３の回転出力を回転刃４に伝達することができるようになっている。
【００４７】
図１に表れているように、この携帯式作業機Ａは、エンジン３をあたかもショルダーバッグのようにして安定的に作業者に支持させるようにしてある。より具体的には、エンジン３を挟んでその後方側に第１ベルト連結部５１を、前方側に第２ベルト連結部５２を設けてある。第１ベルト連結部５１は、エンジン３の後部に、エンジンの出力軸とほぼ同軸状に延びる延出棒３３を設け、この延出棒３３に、上方に延びるアーム状部材５１ａを固定状に設けて構成されている。アーム状部材５１ａの上端部付近には、掛止穴５１ｂが設けられており、ベルト５の一端に設けた掛け金具が上記の掛止穴５１ｂに掛止されている。
【００４８】
また、第２ベルト連結部５２は、図３に示すように、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに基端が固定され、上方に延びた後に前方に折れ曲がって延びるＬ字状部材５２ａを設けることによって形成している。このＬ字状部材５２ａの先端には、掛止穴５２ｂが設けられており、図１に示すように、ベルト５の他端に設けた掛け金具が上記の掛止穴５２ｂに掛止されている。このように第２ベルト連結部５２を構成することにより、肩掛けベルト５を、実質的にエンジン３の前後方向両端部に連結しつつも、連結状態での肩掛けベルト５の両端どうしの間隔を十分に拡げて、エンジン３を安定的に支持することができるようになる。また、肩掛けベルト５の両端の連結部がエンジン３の重心よりも上位となるので、作業者に対する肩掛けベルト５を介した支持状態において、エンジン３が不用意にその軸心周りに揺れ動くといったこともなく、これによって支持状態がさらに安定する。
【００４９】
図３に表れているように、この実施形態では、操作管１の後端部に、スライド移動可能な姿勢保持管６が套嵌されている。この姿勢保持管６の後端部６１は、クラッチハウジング３１の筒部３１ａ（より詳細には、その先端に取り付けた抜け止めキャップ２４）に嵌合可能な内径をもつように拡径している。そして、この姿勢保持管６は、図３に仮想線で示すように、後方にスライド移動して、後端部６１がクラッチハウジング３１の筒部３１ａに嵌合する状態と、同図に実線で示すように、前方にスライド移動して、後端部６１がクラッチハウジング３１の筒部３１ａに嵌合しない状態とを選択することができる。この姿勢保持管６の後方移動状態あるいは前方移動状態の維持は、姿勢保持管６の移動に所定の摩擦抵抗を与えておいたり、あるいは、節度感をもって後方移動位置および前方移動位置で係止させるようにすることにより実現することができる。この作業機Ａを運搬する場合、主として操作管１を手でもつことになるが、このとき、姿勢保持管６を後方移動させてその後端部６１をクラッチハウジング３１の筒部３１ａに嵌合させておくと、操作管１とエンジン３とが一体となり、操作管１に対してエンジン３が不用意にふらつくことがなくなるので、運搬が容易に行なえるようになる。
【００５０】
次に、上記した携帯式作業機Ａによる作業方法の一例について説明する。
【００５１】
図１に示すように、この作業機Ａは、肩掛けベルト５をタスキ掛けするようにして作業者に支持される。このとき、姿勢保持管６（図３参照）は、前方移動させ、その後端部６１のクラッチハウジング３１の筒部３１ａに対する嵌合を解いておく。ただし、所望によっては、姿勢保持管６を後方移動させてクラッチハウジング３１の筒部３１ａに嵌合させておいてもよい。この場合、上記関節部材２による作用を殺し、操作管１とエンジン３とを一体状態として作業を行なうことができる。
【００５２】
上記姿勢保持管６が前方移動位置にあるとき、操作管１とエンジン３とは、関節部材２において、自由に、かつ無方向に相互揺動可能となる。関節部材２には、可撓性の伝動軸１０が通挿されているが、この伝動軸１０は、高々４〜６ｍｍの外径を有するにすぎないので、撓曲抵抗はそれほど大きくない。
【００５３】
また、この作業機Ａの重量の多くの部分を占めるエンジン３は、エンジン３の前後に配置した第１および第２ベルト連結部５１，５２を介してタスキ掛け状のベルト５によって作業者に支持されるので、あたかも、作業者は、ショルダーバッグのようにエンジン３を支持することになり、エンジン３の支持状態は、きわめて安定したものとなる。
【００５４】
そして、作業者は、操作管１に取り付けたグリップハンドル１１を把持して、操作管１を操作する。関節部材２は、この関節部材２を中心とした操作管１の無方向の揺動を許容するので、作業者は、関節部材２を支点として、操作管１を上下、左右に揺動させることができる。操作管１の重量は、作業機全体の重量のほぼ半分あるいはそれ以下であるので、軽快な操作管１の振回操作が可能となり、たとえば、一定の幅の帯状領域の刈払い作業を、操作管１を左右に振回しつつ行なう場合、非常に短い振回サイクルによって効率よく作業を進めることができる。しかも、このとき、操作管１の左右の振回の影響は、ほどんどエンジン３に伝わることがないので、エンジン３が作業者の腰から離れたり近づいたりして作業者の腰を打つといったこともほとんどなく、従来のような苦痛が生じるということもない。
【００５５】
また、上記したように、操作管１は、関節部材２を支点として、左右方向のみならず、上下方向にも、そして、左右方向と上下方向とを組み合わせた方向にも自由に揺動することができるので、平地の刈払い作業の他、土手等の傾斜地の刈払い作業についても、非常に行ないやすくなる。また、操作管１は、軸転をも可能となるので、回転作業体４の操作管１の軸線周りの姿勢を調整することもできる。
【００５６】
図５および図６は、上記した実施形態に適用可能な関節部材の他の形態を示している。この関節部材２Ｂは、エンジン側のクラッチハウジング３１の筒部３１ａに軸転可能に嵌合保持された第１部材２１Ｂと、操作管１の後端部に軸転可能に装填され、第１部材２１Ｂに対して横方向（軸直角方向）に延びる軸２０Ｂを中心として揺動可能に連結された第２部材２２Ｂとを備えて構成されている。より具体的には、上記第１部材２１Ｂは、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに軸転可能に挿入される円筒状の基端部７１と、この基端部７１から前方に延びる一対の対向壁７３からなる二股状部７２とを備えている。二股状部７２の対向壁７３の内面７３ａは、互いに平行な平面状となっているとともに、外面７３ｂは、円筒面となっており、各対向壁７３には、クラッチハウジング３１の軸直角方向に延びるねじ穴７３ｃが貫通状に形成されている。二股状部７２の外周には、カラー部材７４が外嵌されており、このカラー部材７４は、１対のねじ７５を上記各ねじ穴７３ｃにねじ込むことによって二股状部７２に固定されている。１対のねじ７５の先端部には、小径軸７５ａが形成されており、この小径軸７５ａは、上記二股状部７２の対向壁７３の内面７３ａから突出させられている。
【００５７】
なお、上記第１部材２１Ｂの筒部の外周には、クラッチハウジング３１の筒部３１ａの端面に摺接する外向フランジ７１ａが形成されており、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに形成した雄ねじ部３１ｂにねじ込んだキャップ部材７９の先端の内向フランジ７９ａが上記外向フランジ７１ａの操作管側の面に係合させられている。これによって上記第１部材２１Ｂの抜けが阻止されている。
【００５８】
一方、第２部材２２Ｂは、操作管１の後端部に圧入されているボス状部材１５の軸方向貫通孔１５ａに軸転可能に挿入保持される筒状部７６と、この筒状部７６の後端部に形成された太鼓部７７とを備えている。筒状部７６から太鼓部７７にかけて軸方向貫通孔７７ａが形成されており、太鼓部７７には、横方向に延びる貫通孔７７ｂが形成されている。第１部材２１Ｂと第２部材２２Ｂとの連結は、上記のように第１部材２１Ｂの対向壁７３にカラー部材７４を固定するための１対のねじ７５の先端小径軸７５ａを太鼓部７７の貫通孔７７ｂに嵌合させることにより、行なわれる。これにより、第２部材２２Ｂは、第１部材２１Ｂに対し、上記１対のねじ７５の軸線周りに揺動可能となる。第２部材２２Ｂの筒状部７６は、上記ボス状部材１５に対し軸転可能に挿入されているが、ボス状部材１５の適部にその内周まで切り込んだ溝部１５ｂに係合させた抜け止め部材７８の一部を筒状部７６の外周に形成した環状溝７６ａに係合させることにより、ボス状部材１５からの抜けが阻止されている。その余の構成、すなわち、クラッチドラム３２の軸に可撓性をもった伝動軸１０が接続されており、この伝動軸１０は関節部材２Ｂを貫通させられている点、この伝動軸１０は、操作管１の内部においては、保持管１４内に通挿されている点、操作管１の後端部には、姿勢保持管６がスライド可能に套嵌されており、この姿勢保持管６は、後方移動してクラッチハウジング３１の筒部３１ａ（この実施形態では上記カラー部材７４）に嵌合する状態と前方移動してクラッチハウジング３１の筒部３１ａに対する嵌合が解かれる状態とを選択できる点は、上記した実施形態と同様である。
【００５９】
以上の構成においても、上述したのと同様にして、効率のよい刈払い作業を行なうことができる。すなわち、関節部材２Ｂの第１部材２１Ｂは、基本的にクラッチハウジング３１の筒部３１ａに対して軸転可能となっているから、作業者が操作管１を所望の方向に振回しようとすると、これに従うようにして、振回中心（ねじ７５の軸心）が位置づけられるように、第１部材２１Ｂが軸転し、そして、この振回中心周りに操作管１をほとんど無抵抗に回動させることができるのである。また、この実施形態では、関節部材２Ｂの第２部材２２Ｂもまた、操作管１に対して相対軸転することができるようになっているので、操作管１を自由に軸転させ、回転作業体４の操作管周りの姿勢を調整することもできる。
【００６０】
図７および図８は、上記した実施形態に適用可能な関節部材のさらに他の形態を示している。この形態における関節部材２Ｃは、いわゆる３軸ユニバーサルジョイントの形態をとる。第１部材２１Ｃは、図５および図６に示した関節部材２Ｂの第１部材２１Ｂと同様にして、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに対して軸転可能に挿入されている。すなわち、この第１部材２１Ｃは、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに軸転可能に挿入される円筒状の基端部７１を有するとともに、この基端部７１から前方に延びる二股状部７２を有する。この第１部材２１Ｃにはまた、外向フランジ７１ａが形成されており、クラッチハウジング３１の筒部３１ａに形成した雄ねじ部３１ｂにねじこんだキャップ部材７９の先端側の内向フランジ７９ａを上記外向フランジ７１ａの操作管側の面に係合させることにより、クラッチハウジング３１からの抜けが阻止されている。
【００６１】
一方、第２部材２２Ｃは、操作管１の基端側に圧入したボス状部材１５の軸方向貫通孔１５ａに軸転可能に挿入保持される筒状部８１と、この筒状部８１から延出する二股状部８２とを有する。この第２部材２２Ｃもまた、上記ボス状部材１５に対し軸転可能に挿入されているが、ボス状部材１５の適部にその内周まで切り込んだ溝部１５ｂに係合させた抜け止め部材７８の一部を筒状部８１の外周に形成した環状溝８１ａに係合させることにより、ボス状部材１５からの抜けが阻止されている。
【００６２】
上記第１部材２１Ｃの二股状部７２と上記第２部材２２Ｃの二股状部８２とは、第１軸８４ａと第２軸８４ｂとが十字状に交差する連結部材８４を介して連結されている。すなわち、この連結部材８４の第１軸８４ａの両端部は、第１部材２１Ｃの二股状部７２の対向壁７３に対し掛け渡し状にして軸転可能に連結されており、第２軸８４ｂの両端部は、第２部材２２Ｃの二股状部８２の対向壁８３に対し、掛け渡し状にして軸転可能に連結されている。以上の結果、第２部材２２Ｃは、第１部材２１Ｃに対し、上記連結部材８４の第１軸８４ａと第２軸８４ｂ周りに回動可能となる。同時に、第１部材２１Ｃはクラッチハウジング３１に対して軸転可能であり、また、第２部材２２Ｃも操作管１に対して軸転可能であるから、結局、操作管１は、クラッチハウジング３１に対して軸転可能であるとともに、上記関節部材２Ｃにおける連結部材８４の中心周りに無方向に回動可能となる。その余の構成、すなわち、クラッチドラム３２の軸３２ａに可撓性をもった伝動軸１０が接続されており、この伝動軸１０は関節部材２Ｃを貫通させられている点、この伝動軸１０は、操作管１の内部においては、保持管１４内に通挿されている点、操作管１の後端部には、姿勢保持管６がスライド可能に套嵌されており、この姿勢保持管６は、後方移動してクラッチハウジング３１の筒部３１ａに嵌合する状態と前方移動してクラッチハウジング３１の筒部３１ａに対する嵌合が解かれる状態とを選択できる点は、上記した実施形態と同様である。
【００６３】
図９および図１０は、本願発明の第２の側面に係る携帯式作業機Ｄを示しており、動力源としてのエンジン３Ｄが背負い枠５０に搭載され、操作管１とエンジン３Ｄとが、可撓管９で連結された構成をもつ、いわゆる背負い式の作業機に本願発明を適用した例である。エンジン３Ｄには、図１に示したのと同様のクラッチハウジング３１が設けられており、通常は、このクラッチハウジング３１に対し、可撓管９を介して操作管１が連結されている。クラッチドラム３２の軸３２ａには、可撓性をもった伝動軸１０が連結されており、この伝動軸１０は、可撓管９ないし操作管１に通挿されて、操作管１の先端に支持させた回転作業体４を回転させる。
【００６４】
図９および図１０に示す実施形態では、背負い枠５０に支持されたエンジン３Ｄのクラッチハウジング３１と上記の可撓管９との間に、関節部材２Ｄを介装している。関節部材２Ｄとしては、図２および図３を参照して説明したのと同様のものが採用されており、その構成については、図２および図３に示された関節部材２におけるものと同一の符号を付して、ここでの説明は省略する。なお、この実施形態においても、関節部材２Ｄとして、図５および図６を参照して説明した構成のもの、あるいは、図７および図８を参照して説明した構成のものを採用してもよいことはもちろんである。
【００６５】
このような構成の携帯式作業機Ｄによれば、エンジン３Ｄのクラッチハウジング３１に対して可撓管９が自由に回動することができるので、操作管１の振回操作がより抵抗少なく、軽快に行なえるようになる。
【００６６】
図１１および図１２は、図９および図１０に示した携帯式作業機Ｄの変形例を示しており、図に示した構成との違いは、可撓管９と操作管１との間に関節部材２Ｅを介装した点である。関節部材２Ｅとしては、図２および図３を参照して説明したのと同様のものが採用されており、その構成については、図２および図３に示された関節部材２におけるものと同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。なお、関節部材２Ｅとして、図５および図６を参照して説明した構成のもの、あるいは、図７および図８を参照して説明したものを採用してもよいことは、もちろんである。
【００６７】
このような構成の携帯式作業機Ｅによれば、可撓管９が操作管１の比較的自由な移動を許容することに加え、可撓管９に対する操作管１の自由な回動が可能となるので、操作管１の振回操作がより抵抗少なく、軽快に行なえるようになる。
【００６８】
なお、図９に示す構成のさらに変形例として、操作管１の長さを比較的短くし、この操作管１を直接把持して手首を上下に振るような格好で操作管１を細かく上下回動させ、操作管１の先端に支持させた回転刃４によって枝打ち作業を行なうように構成した作業機において、可撓管９と操作管１との間に関節部材２Ｅを挿入する構成とすれば、手首を振るようにした操作管１の上下回動がより行ないやすくなり、作業性が格段に向上する。
【００６９】
もちろん、この発明の範囲は上述した各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、操作管１の先端に支持させる回転作業体４として、回転刃を用いた、たとえば刈払機や枝打ち機に本願発明を適用しているが、回転作業体としては、たとえば、ドリルのような作業体を用いることもできる。このようなドリルを短い操作管の先端に支持させれば、作業性がすぐれた穴開け機となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の第１の側面に係る携帯式作業機の一例を示す概略斜視図である。
【図２】図１の要部を拡大して示す斜視図である。
【図３】図２のIII-III線に沿う断面図である。
【図４】図１のIV-IV線に沿う断面図である。
【図５】図１の携帯式作業機に適用可能な関節部材の他の形態を示す斜視図である。
【図６】図５のVI-VI線に沿う断面図である。
【図７】図１の携帯式作業機に適用可能な関節部材の他の形態を示す斜視図である。
【図８】図７のVIII-VIII線に沿う断面図である。
【図９】本願発明の第２の側面に係る携帯式作業機の一例を示す概略斜視図である。
【図１０】図９のX-X線に沿う断面図である。
【図１１】本願発明の第２の側面に係る携帯式作業機の他の例を示す概略斜視図である。
【図１２】図１１のXII-XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
Ａ携帯式作業機
１操作管
２関節部材
３エンジン（動力源）
４回転刃（回転作業体）
１０伝動軸[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a portable work machine that performs work using the rotational output of a power source such as a small engine, such as a portable power brush cutter that is used to cut off vegetation such as weed growing on the ground surface from the vicinity of the root. .
[0002]
[Prior art]
Examples of this type of portable work machine include portable power brush cutters disclosed in Patent Document 1 and Patent Document 2. This portable power brush cutter is provided with a rotating work body at the tip of the operation tube, and the rotation output of the power source is transmitted to the rotating work body through a transmission shaft inserted into the operation tube so as to rotate it. It is configured. As the power source, for example, a small gasoline engine is adopted, and generally connected to the base end portion of the operation pipe. As the rotary working body, for example, a rotary blade in which a blade such as a saw blade is provided on the outer periphery of a metal disk is employed. The mowing operation is performed by moving the rotary blade along the ground surface by swinging the operation tube to the left and right via the grip handle while supporting the entire machine body via a shoulder band or the like. .
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-262636 A (FIG. 2)
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 52-92518 (Fig. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the portable brush cutter having the configuration disclosed in Patent Document 1 has a rotary blade at the distal end of the operation tube and an engine at the proximal end, respectively, and two specific locations at the front and rear of the fuselage. In this case, the shoulder band, which is connected to the vicinity of the connection part between the engine and the operation tube, and the appropriate middle part of the operation tube, is supported by the operator by hanging it on the shoulder of the operator. Only. That is, during the work, the airframe is only suspended from the operator's shoulder via the band, and the support state is extremely unstable. Therefore, there are the following problems in swinging the operation tube from side to side.
[0005]
First, a right-handed operator usually supports the aircraft so that the operation tube is positioned around the right waist. In this state, when the operation tube is shaken to the left, the operation tube is moved from the right waist. On the other hand, when swinging in the right direction, the lifted operation tube comes into contact with the right waist, and the swinging operation of the operation tube is unstable, and the operation tube does not strike the right waist. It is painful. A relatively heavy engine is connected to the rear end of the operation tube. Therefore, the impact felt by the operator when the operation tube collides with the right waist is considerably large.
[0006]
Secondly, the aircraft has a configuration in which the engine is supported at the base end portion of the operation tube and the rotating work body is supported at the distal end portion, and a relatively large mass body is rigidly connected to both ends. When the swing direction is changed when the operation tube is swung left and right, a force capable of resisting the moment of inertia of the rotating work body or the engine is required. Therefore, for example, in order to proceed with the brushing operation while swinging the operation tube in a band-like region having a predetermined width, considerable effort is required to swing the operation tube left and right quickly. . This deteriorates the workability of the brush cutting work using this type of brush cutter.
[0007]
On the other hand, the brush cutter disclosed in Patent Document 2 connects the proximal end of the operation tube and the engine with a flexible tube, and connects the engine side and the operation tube side corresponding to both ends of the flexible tube. The rigid members are connected to each other by a support rod that can be bent at an intermediate portion, and an appropriate portion of the support rod is connected to and supported by the carrying frame, and then the carrying frame is attached to the operator via the waist band and the shoulder band. I try to wear it on my waist.
[0008]
The brush cutter disclosed in Patent Document 2 is expected to be stable in support of the airframe because the carrying frame is substantially fixed to the waist of the operator. In addition, since the operation tube and the engine are not rigidly connected but connected via a flexible tube, only the operation tube can be swung left and right with respect to the engine, and the mass to be swung Since the mass of the engine is removed from the engine, it is expected that the operation tube can be swung more quickly and easily.
[0009]
However, the fact that the carrying frame is substantially fixed to the waist of the operator leads to obstructing the freedom of movement of the operation pipe in the vertical direction or the front-rear direction. It becomes inconvenient.
[0010]
In addition, the flexible tube that connects the operation tube and the engine uses a relatively rigid member even though it can be bent because it is necessary to stably support the transmission shaft that is inserted inside. No choice but was. As a result, a spring / mass system is formed in which the operating tube and the engine are connected via an elastic member, and the following problems occur in actual work.
[0011]
That is, for example, when the operating tube is swung in the left direction, the flexible tube is bent and the elastic force is accumulated, and at the next moment, the accumulated force is released and the engine is vigorously shaken in the right direction. Subsequently, when the control tube is swung in the right direction, the flexible tube is bent again and the elastic force is stored, and at the next moment, the stored force is released and swung to the right as described above. The engine is shaken vigorously to the left. At this time, the engine strikes the operator's waist strongly. Since such a striking action on the waist occurs every time the operating tube is swung, the mowing work becomes very painful. In addition, the operator swings the operation tube slowly in order to avoid such pain as much as possible, and consequently the efficiency of the brushing work cannot be increased.
[0012]
The present invention has been conceived under the circumstances described above, in a portable work machine in which a rotating work body attached to the tip of an operation tube is operated by the output of a power source such as an engine. The task is to make the work performed by moving the pipe lighter.
[0013]
DISCLOSURE OF THE INVENTION
In order to solve the above problems, the present invention employs the following technical means.
[0014]
The portable work machine provided by the first aspect of the present invention includes an operation tube, a rotating work body supported at the distal end of the operation tube, a power source connected to the proximal end of the operation tube, In a portable work machine having a transmission shaft that is inserted into the operation tube and transmits the rotational output of the power source to the rotating work body,
An appropriate joint from the power source to the operation tube is provided with a joint member that can be bent about a point on the axis of the operation tube or an axis passing through this point and orthogonal to the axis of the operation tube. In addition, at least a part of the transmission shaft is a flexible portion, and the flexible portion is penetrated by the joint member.
[0015]
The portable work machine according to the first aspect of the present invention is an application of the present invention to a so-called shoulder-type work machine in which the machine body is supported by an operator by a shoulder belt. The airframe that reaches the rotating work body from the power source through the operation tube can be bent at the joint member. By such bending in the joint member, the transmission shaft penetrating the joint member is also bent, but the transmission shaft is already commercially available, and its diameter is at most 4 to 6 mm. Therefore, the bending resistance is not so great. Therefore, the bending of the airframe as described above is performed without much resistance.
[0016]
For example, the operation of swinging the operation tube in the state in which the power source is supported by the worker by a shoulder belt, for example, is equivalent to swinging the portion from the joint member and can be performed very lightly. Also, the problem that the power source shakes greatly with the swing of the operation tube and hits the operator's waist is greatly reduced.
[0017]
In a preferred embodiment, the joint member is interposed between the power source and the operation tube.
[0018]
In a preferred embodiment, the joint member includes a first member located on a proximal end side of the operation tube and a second member located on a distal end side of the operation tube, and the second member Is configured to be rotatable with respect to the first member about an axis orthogonal to the axis of the operation tube.
[0019]
If the first member and the second member can be rotated about the axis in the vertical direction, the operation tube can be easily swung in the left-right direction by the joint member.
[0020]
Further, in a preferred embodiment, one of the first member and the second member can be rotated with respect to a member to which the first member and the second member are connected.
[0021]
In this way, the direction of the shaft that enables the first member and the second member to swing relative to each other can be changed, so that the operation tube can be easily swung in either direction by the joint member. It becomes possible.
[0022]
In another preferred embodiment, the joint member includes a first member located on a proximal end side of the operation tube and a second member located on a distal end side of the operation tube. A spherical portion formed in one of the member and the second member is configured to be rotatably accommodated in a receiving portion formed in the other.
[0023]
If it does in this way, the 1st member and the 2nd member will be able to mutually rotate in a non-directional direction, therefore the operation tube can be easily swung in a non-directional direction by the joint member.
[0024]
In a preferred embodiment, a first belt connecting portion is provided on the rear side of the power source, and a second belt connecting portion is provided on the front side, and a shoulder belt is provided on the first belt connecting portion and the second belt connecting portion. Are connected at both ends.
[0025]
In this way, the power source occupying a large part of the weight of the airframe can be stably supported by the worker, and accordingly, the swinging operation of the operation tube can be performed properly.
[0026]
In a preferred embodiment, one or both of the first belt connecting portion and the second belt connecting portion are formed higher than the output shaft of the power source.
[0027]
In this way, since the first and second belt connecting portions are higher than the center of gravity of the power source, the power source rotates around the output shaft when the power source is accelerated or decelerated in the support state of the power source. It is possible to avoid such a situation, and it is possible to eliminate instability factors such as inadvertent oscillation of the power source even during work.
[0028]
The portable work machine provided by the second aspect of the present invention is connected to an operation tube, a rotating work body supported at the distal end of the operation tube, and a proximal end of the operation tube via a flexible tube. And a power source supported by the back frame and a transmission shaft that is inserted into the flexible tube or the operation tube and transmits a rotational output of the power source to the rotating work body. In
The appropriate part from the power source to the operation tube is centered on a point on the axis of the flexible tube or the operation tube, or an axis passing through this point and orthogonal to the axis of the flexible tube or the operation tube. A bendable joint member is interposed, and the transmission shaft has at least a portion that is inserted into the flexible tube as a flexible portion, and the flexible portion penetrates the joint member. It is characterized by being.
[0029]
The working machine according to the second aspect of the present invention is an application of the present invention to a so-called shoulder-type working machine in which a power source such as an engine is supported by a carrying frame. A flexible tube or an operation tube extending from the power source can be bent at the joint member. The bending by such a joint member is easier and less resistant than the bending of the flexible tube. That is, by bending in such a joint member, the transmission shaft penetrating the joint member is also bent. However, a flexible transmission shaft is already on the market, and its diameter is 4 at most. This is because the bending resistance is not so large because it is about ˜6 mm.
[0030]
Therefore, the operation of swinging the operation tube up, down, left and right can be performed more lightly and easily, and the work using this working machine becomes more efficient.
[0031]
In a preferred embodiment, the joint member is interposed between the power source and the flexible tube.
[0032]
In this embodiment, it is suitable for the work of swinging the operation tube greatly.
[0033]
In a preferred embodiment, the joint member is interposed between the flexible tube and the operation tube.
[0034]
In this embodiment, the length of the operation tube is shortened. For example, when the working machine is configured to be suitable for a pruning operation, the work performed by shaking the wrist holding the operation tube is easier and easier. Will be able to do it.
[0035]
In a preferred embodiment, the joint member further includes a first member located on a proximal end side of the flexible tube or the operation tube, and a second member located on a distal end side of the flexible tube or the operation tube. The second member is configured to be rotatable with respect to the first member about an axis orthogonal to the axis of the operation tube such as the flexible tube.
[0036]
In a preferred embodiment, one of the first member and the second member is rotatable with respect to a member to which the first member and the second member are connected.
[0037]
In another preferred embodiment, the joint member includes a first member located on a proximal end side of the flexible tube or the operation tube, and a second member located on a distal end side of the flexible tube or the operation tube. The spherical portion formed on one of the first member and the second member is swingably accommodated in the receiving portion formed on the other.
[0038]
The significance of these specific configurations of the joint members is the same as that described above for the first aspect of the present invention.
[0039]
Other features and advantages of the present invention will become apparent from the detailed description given below with reference to the drawings.
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0041]
FIG. 1 shows the overall configuration of a first embodiment of a portable work machine according to the first aspect of the present invention. In this embodiment, the present invention is applied to a so-called shoulder type portable brush cutter. The brush cutter A includes an operation tube 1, a small engine 3 connected to the proximal end of the operation tube 1 via a joint member 2, and a rotary blade 4 supported at the distal end of the operation tube 1. Basically composed. The rotation output of the small engine 3 is transmitted to the rotary blade 4 through the transmission shaft 10 inserted into the operation tube 1 as shown in FIGS. 3 and 4 to rotate the rotary blade 4. As shown in FIG. 1, a grip handle 11 for swinging the operation tube 1 in the vertical direction or the left-right direction is attached to an appropriate portion of the operation tube 1.
[0042]
A clutch housing 31 is integrally attached to the small engine 3. As shown in FIG. 3, a clutch drum 32 is rotatably supported inside the clutch housing 31, and the shaft 32a of the clutch drum 32 is provided with a base of the transmission shaft 10 having flexibility. The ends are connected. The clutch drum 32 forms a centrifugal clutch in cooperation with a clutch shoe (not shown) on the engine side. When the rotational speed of the engine 3 is increased by operating a throttle lever (not shown), the centrifugal clutch transmits the rotational output of the engine 3 to the clutch drum 32 to rotate the transmission shaft 10.
[0043]
The joint member 2 is interposed between the operation tube 1 and the clutch housing 31, and the operation tube 1 can be easily bent with respect to the engine 3 or the clutch housing 31 by the joint member 2. Yes.
[0044]
The joint member 2 includes a first member 21 on the engine side and a second member 22 on the operation tube side. The first member 21 is configured by forming a receiving portion 23 that rotatably receives a spherical portion 26 of the second member 22 described later at the tip of a cylindrical portion 31 a that integrally extends from the clutch housing 31. . The first member 21 has a hole 21a penetrating in the axial direction as a whole, and the transmission shaft 10 connected to the shaft portion 32a of the clutch drum 32 as described above is passed through the hole 21a. The More specifically, a spherical inner surface portion 23a is formed at the tip of the cylindrical portion 31a, and a retaining cap 24 is screwed into the cylindrical portion 31a. The inner surface 24a of the opening of the retaining cap 24 is a spherical inner surface corresponding to the surface of the sphere forming the spherical inner surface portion 23a. The size of the opening of the retaining cap 24 is sufficiently large so that the second member 22 described later can swing within a predetermined range around the spherical portion 26. The position of the opening is formed by being displaced from the equator of the spherical portion 26 of the second member 22 to the operation tube side, thereby preventing the second member 22 from coming off.
[0045]
On the other hand, the second member 22 is attached so as to be held by the cylindrical fitting portion 12 fitted in the proximal end portion of the operation tube 1, and is a cylinder fitted and held by the cylindrical fitting portion 12. And a spherical portion 26 formed at the end of the cylinder portion 25 on the engine side. As described above, the spherical portion 26 is held by the spherical inner surface portion 23 a of the first member 21 and is prevented from being removed by the retaining cap 24. The second member 22 is formed with an axial through hole 22a over the entire cylindrical portion 25 and spherical portion 26, and the transmission shaft 10 is inserted into the axial through hole 22a. As shown in FIG. 3, the axial through-hole 22 a has a tapered shape that increases in diameter toward the engine side in the spherical portion 26, whereby the second member 22 extends from the hole 21 a of the first member 21. The second member 22 has a spherical portion 26 against the first member 21 while avoiding excessive force acting on the transmission shaft 10 reaching the distal end of the operation tube 1 while being inserted into the axial through hole 22a. It is possible to rotate around the center of the lens in a non-directional direction and rotate. This means that the operation tube 1 can rotate in the non-direction around the center of the spherical portion 26 with respect to the engine 3 or the clutch housing 31. In this embodiment, a spherical portion 26 is provided in the second member 22 on the operation tube side, and the first member 21 on the engine side is configured to accommodate and hold the spherical portion 26 so as to be rotatable in a non-directional manner. However, on the contrary, the first member 21 on the engine side may be provided with a spherical portion, and the second member 22 on the operation tube side may hold the spherical portion.
[0046]
The transmission shaft 10 that exits the axial through hole 22 a of the second member 22 of the joint member 2 and extends in the distal direction in the operation tube 1 is inserted into a holding tube 14 held by a spacer 13 in the operation tube 1. As a result, the transmission shaft 10 having flexibility can rotate without deflection and transmit the rotational output of the engine 3 to the rotary blade 4.
[0047]
As shown in FIG. 1, the portable work machine A is configured to stably support the engine 3 by an operator as if it were a shoulder bag. More specifically, a first belt connecting portion 51 is provided on the rear side of the engine 3 and a second belt connecting portion 52 is provided on the front side. The first belt connecting portion 51 is provided with an extending rod 33 extending substantially coaxially with the output shaft of the engine at the rear portion of the engine 3, and an arm-like member 51 a extending upward is fixedly provided on the extending rod 33. Configured. A hooking hole 51b is provided in the vicinity of the upper end of the arm-like member 51a, and a metal fitting provided at one end of the belt 5 is hooked in the hooking hole 51b.
[0048]
Further, as shown in FIG. 3, the second belt connecting portion 52 is provided with an L-shaped member 52a whose base end is fixed to the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 and extends upward and then bends forward. Forming. A latch hole 52b is provided at the tip of the L-shaped member 52a. As shown in FIG. 1, the latch provided at the other end of the belt 5 is latched in the latch hole 52b. Yes. By configuring the second belt connecting portion 52 in this manner, the shoulder belt 5 is substantially connected to both ends in the front-rear direction of the engine 3, but the interval between both ends of the shoulder belt 5 in the connected state is sufficiently large. The engine 3 can be stably supported. In addition, since the connecting portions at both ends of the shoulder belt 5 are higher than the center of gravity of the engine 3, the engine 3 may inadvertently swing around its axis in the support state via the shoulder belt 5 for the operator. This further stabilizes the support state.
[0049]
As shown in FIG. 3, in this embodiment, a posture holding tube 6 that can be slidably moved is fitted over the rear end portion of the operation tube 1. The rear end portion 61 of the posture holding tube 6 is expanded in diameter so as to have an inner diameter that can be fitted to the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 (more specifically, the retaining cap 24 attached to the distal end thereof). . Then, as shown by the phantom line in FIG. 3, the posture holding tube 6 slides backward and the rear end portion 61 is engaged with the cylindrical portion 31 a of the clutch housing 31, and the solid line in FIG. As shown, it is possible to select a state in which the rear end portion 61 does not fit into the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 by sliding forward. In order to maintain the posture holding tube 6 in the backward movement state or the forward movement state, a predetermined frictional resistance is given to the movement of the posture holding tube 6 or it is locked at the backward movement position and the forward movement position with a sense of moderation. This can be realized. When transporting the work machine A, the operation tube 1 is mainly held by hand. At this time, the posture holding tube 6 is moved backward so that the rear end portion 61 is fitted to the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31. If this is done, the operation tube 1 and the engine 3 are integrated, and the engine 3 will not inadvertently fluctuate with respect to the operation tube 1, so that it can be transported easily.
[0050]
Next, an example of a working method by the above-described portable work machine A will be described.
[0051]
As shown in FIG. 1, the work machine A is supported by an operator such that the shoulder belt 5 is hooked. At this time, the posture holding tube 6 (see FIG. 3) is moved forward, and the rear end portion 61 is disengaged from the cylinder portion 31a of the clutch housing 31. However, if desired, the posture holding tube 6 may be moved backward and fitted to the cylinder portion 31a of the clutch housing 31. In this case, the operation by the joint member 2 can be killed, and the operation tube 1 and the engine 3 can be operated in an integrated state.
[0052]
When the posture holding tube 6 is in the forward movement position, the operation tube 1 and the engine 3 can swing freely and non-directionally in the joint member 2. A flexible transmission shaft 10 is inserted into the joint member 2, but the transmission shaft 10 has only an outer diameter of 4 to 6 mm at most, so that the bending resistance is not so great.
[0053]
Further, the engine 3 occupying a large part of the weight of the work machine A is supported to the worker by the belt 5 having a tacking shape via the first and second belt connecting portions 51 and 52 arranged before and after the engine 3. Therefore, the operator supports the engine 3 like a shoulder bag, and the support state of the engine 3 becomes extremely stable.
[0054]
Then, the operator holds the grip handle 11 attached to the operation tube 1 and operates the operation tube 1. Since the joint member 2 allows the operation tube 1 to swing in the non-directional direction around the joint member 2, the operator swings the operation tube 1 up and down and left and right with the joint member 2 as a fulcrum. Can do. Since the weight of the operation tube 1 is approximately half or less than the weight of the entire work machine, a light swing operation of the operation tube 1 can be performed. When the pipe 1 is swung from side to side, the work can be efficiently performed by a very short swing cycle. In addition, at this time, the influence of the left and right swing of the operation tube 1 is hardly transmitted to the engine 3, so that the engine 3 moves away from or approaches the operator's waist and hits the operator's waist. There is almost no pain as in the past.
[0055]
In addition, as described above, the operation tube 1 can freely swing not only in the left-right direction but also in the up-down direction and in the combined direction of the left-right direction and the up-down direction with the joint member 2 as a fulcrum. Therefore, it becomes very easy to carry out the cutting work on slopes such as the bank as well as the cutting work on the flat ground. Further, since the operation tube 1 can also be rotated, the posture of the rotating work body 4 around the axis of the operation tube 1 can be adjusted.
[0056]
5 and 6 show other forms of joint members applicable to the above-described embodiment. The joint member 2B is fitted to the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 on the engine side so as to be pivotable, and is loaded to the rear end portion of the operation tube 1 so as to be pivotable. And a second member 22B that is swingably connected around a shaft 20B that extends in the lateral direction (perpendicular to the axis) with respect to 21B. More specifically, the first member 21B includes a cylindrical base end portion 71 that is rotatably inserted into the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31, and a pair of opposing walls that extend forward from the base end portion 71. And a bifurcated portion 72 made of 73. The inner surface 73a of the opposing wall 73 of the bifurcated portion 72 is a flat surface parallel to each other, and the outer surface 73b is a cylindrical surface, and each opposing wall 73 is in the direction perpendicular to the axis of the clutch housing 31. An extending screw hole 73c is formed in a penetrating manner. A collar member 74 is fitted on the outer periphery of the bifurcated portion 72, and the collar member 74 is fixed to the bifurcated portion 72 by screwing a pair of screws 75 into the screw holes 73c. A small-diameter shaft 75 a is formed at the tip of the pair of screws 75, and the small-diameter shaft 75 a is projected from the inner surface 73 a of the facing wall 73 of the bifurcated portion 72.
[0057]
An outward flange 71a is formed on the outer periphery of the cylindrical portion of the first member 21B so as to be in sliding contact with the end surface of the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31, and an external thread portion 31b formed on the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 is formed on the outer periphery. An inward flange 79a at the tip end of the screwed cap member 79 is engaged with the operation tube side surface of the outward flange 71a. This prevents the first member 21B from coming off.
[0058]
On the other hand, the second member 22B includes a cylindrical portion 76 that is rotatably inserted into the axial through hole 15a of the boss-like member 15 that is press-fitted into the rear end portion of the operation tube 1, and the cylindrical portion 76. And a drum portion 77 formed at the rear end portion. An axial through-hole 77 a is formed from the cylindrical portion 76 to the drum portion 77, and a through-hole 77 b extending in the lateral direction is formed in the drum portion 77. As described above, the first member 21B and the second member 22B are connected to the drum portion 77 by connecting the tip small-diameter shaft 75a of the pair of screws 75 for fixing the collar member 74 to the opposing wall 73 of the first member 21B. This is done by fitting the through hole 77b. Accordingly, the second member 22B can swing around the axis of the pair of screws 75 with respect to the first member 21B. The cylindrical portion 76 of the second member 22B is inserted so as to be capable of rotating with respect to the boss-like member 15, but is removed from the appropriate portion of the boss-like member 15 and engaged with a groove 15b cut to the inner periphery thereof. By engaging a part of the stop member 78 with an annular groove 76 a formed on the outer periphery of the cylindrical portion 76, the stopper member 78 is prevented from coming off from the boss-like member 15. The other structure, that is, the transmission shaft 10 having flexibility is connected to the shaft of the clutch drum 32, and the transmission shaft 10 is penetrated through the joint member 2B. Inside the operation tube 1, a posture holding tube 6 is slidably fitted to a point inserted through the holding tube 14 and a rear end portion of the operation tube 1. The state in which the cylinder part 31a (the collar member 74 in this embodiment) of the clutch housing 31 is moved backward and the state in which the cylinder part 31a of the clutch housing 31 is disengaged can be selected. The point is the same as in the above-described embodiment.
[0059]
Even in the above configuration, an efficient mowing operation can be performed in the same manner as described above. That is, since the first member 21B of the joint member 2B is basically rotatable with respect to the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31, when the operator tries to swing the operation tube 1 in a desired direction. In this manner, the first member 21B is rotated so that the swing center (axial center of the screw 75) is positioned, and the operation tube 1 is rotated almost without resistance around the swing center. It can be made. Further, in this embodiment, the second member 22B of the joint member 2B can also rotate relative to the operation tube 1, so that the operation tube 1 can freely rotate and rotate. The posture of the body 4 around the operation tube can be adjusted.
[0060]
7 and 8 show still another form of the joint member applicable to the above-described embodiment. The joint member 2C in this form takes the form of a so-called triaxial universal joint. The first member 21 C is inserted into the cylindrical portion 31 a of the clutch housing 31 so as to be rotatable in the same manner as the first member 21 B of the joint member 2 B shown in FIGS. 5 and 6. That is, the first member 21 C has a cylindrical base end portion 71 that is rotatably inserted into the cylindrical portion 31 a of the clutch housing 31, and has a bifurcated portion 72 that extends forward from the base end portion 71. . The first member 21C is also formed with an outward flange 71a, and the inward flange 79a on the distal end side of the cap member 79 screwed into the male thread portion 31b formed in the cylindrical portion 31a of the clutch housing 31 is connected to the outward flange 71a. By engaging with the surface on the operation tube side, the clutch housing 31 is prevented from coming off.
[0061]
On the other hand, the second member 22C includes a cylindrical portion 81 that is inserted and held in the axial through hole 15a of the boss-like member 15 press-fitted into the proximal end side of the operation tube 1 and extends from the cylindrical portion 81. And a bifurcated portion 82 extending out. The second member 22C is also inserted so as to be able to rotate with respect to the boss-like member 15. However, the retaining member 78 engaged with the groove 15b cut into the appropriate part of the boss-like member 15 up to the inner periphery thereof. Is engaged with an annular groove 81 a formed on the outer periphery of the cylindrical portion 81, thereby preventing the boss-like member 15 from coming off.
[0062]
The bifurcated portion 72 of the first member 21C and the bifurcated portion 82 of the second member 22C are coupled via a coupling member 84 in which the first shaft 84a and the second shaft 84b intersect in a cross shape. . That is, both end portions of the first shaft 84a of the connecting member 84 are connected to the opposing wall 73 of the bifurcated portion 72 of the first member 21C so as to be able to rotate about the second shaft 84b. Both end portions are connected to the opposing wall 83 of the bifurcated portion 82 of the second member 22C in a spanning manner so as to be rotatable. As a result, the second member 22C can rotate around the first shaft 84a and the second shaft 84b of the connecting member 84 with respect to the first member 21C. At the same time, the first member 21 C can rotate with respect to the clutch housing 31, and the second member 22 C can also rotate with respect to the operation tube 1. On the other hand, it can rotate about the axis and can rotate in the non-direction around the center of the connecting member 84 in the joint member 2C. The other structure, that is, the transmission shaft 10 having flexibility is connected to the shaft 32a of the clutch drum 32, and the transmission shaft 10 is penetrated through the joint member 2C. In the inside of the operation tube 1, a posture holding tube 6 is slidably fitted to the rear end portion of the operation tube 1, and is inserted into the holding tube 14. Is similar to the above-described embodiment in that it can be selected between a state in which it is moved backward and fitted into the cylinder part 31a of the clutch housing 31 and a state in which it is moved forward and the fitting to the cylinder part 31a of the clutch housing 31 is released. It is.
[0063]
9 and 10 show a portable work machine D according to the second aspect of the present invention, in which an engine 3D as a power source is mounted on a back frame 50, and the operation tube 1 and the engine 3D can be connected. This is an example in which the present invention is applied to a so-called shoulder-type working machine having a configuration connected by a flexible tube 9. The engine 3D is provided with a clutch housing 31 similar to that shown in FIG. 1. Normally, the operation tube 1 is connected to the clutch housing 31 via a flexible tube 9. The shaft 32 a of the clutch drum 32 is connected to a transmission shaft 10 having flexibility. The transmission shaft 10 is inserted into the flexible tube 9 or the operation tube 1 and is connected to the distal end of the operation tube 1. The supported rotating work body 4 is rotated.
[0064]
In the embodiment shown in FIGS. 9 and 10, the joint member 2 D is interposed between the clutch housing 31 of the engine 3 D supported by the back frame 50 and the flexible tube 9. The joint member 2D is the same as that described with reference to FIGS. 2 and 3, and the configuration thereof is the same as that in the joint member 2 shown in FIGS. Reference numerals are assigned and description thereof is omitted here. Also in this embodiment, the joint member 2D may have the configuration described with reference to FIGS. 5 and 6 or the configuration described with reference to FIGS. Of course.
[0065]
According to the portable work machine D having such a configuration, since the flexible tube 9 can freely rotate with respect to the clutch housing 31 of the engine 3D, the swinging operation of the operation tube 1 is less resistant, You can do it lightly.
[0066]
11 and 12 show a modification of the portable work machine D shown in FIGS. 9 and 10, and the difference from the configuration shown in the figure is between the flexible tube 9 and the operation tube 1. This is the point where the joint member 2E is interposed. The joint member 2E is the same as that described with reference to FIGS. 2 and 3, and the configuration thereof is the same as that in the joint member 2 shown in FIGS. Reference numerals are assigned and explanations are omitted here. Needless to say, the joint member 2E may be the one described with reference to FIGS. 5 and 6 or the one described with reference to FIGS.
[0067]
According to the portable work machine E having such a configuration, in addition to allowing the flexible tube 9 to move the operation tube 1 relatively freely, the operation tube 1 can be freely rotated with respect to the flexible tube 9. Therefore, the swinging operation of the operation tube 1 can be performed lightly with less resistance.
[0068]
As a further modification of the configuration shown in FIG. 9, the length of the operation tube 1 is made relatively short, and the operation tube 1 is turned up and down finely in such a manner that the operation tube 1 is directly gripped and the wrist is shaken up and down. In a working machine configured to move and perform a pruning operation with the rotary blade 4 supported at the tip of the operation tube 1, the joint member 2 E is inserted between the flexible tube 9 and the operation tube 1. Further, the operation tube 1 which is made to shake the wrist can be easily rotated up and down, and the workability is remarkably improved.
[0069]
Of course, the scope of the present invention is not limited to the above-described embodiments. In the embodiment, the present invention is applied to, for example, a brush cutter or a pruning machine using a rotary blade as the rotary working body 4 supported at the tip of the operation tube 1. Such a working body can also be used. If such a drill is supported on the tip of a short operation tube, a drilling machine with excellent workability can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an example of a portable working machine according to a first aspect of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged perspective view showing a main part of FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
5 is a perspective view showing another embodiment of a joint member applicable to the portable work machine of FIG. 1. FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
7 is a perspective view showing another embodiment of a joint member applicable to the portable work machine of FIG. 1. FIG.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a schematic perspective view showing an example of a portable working machine according to the second aspect of the present invention.
10 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
FIG. 11 is a schematic perspective view showing another example of the portable working machine according to the second aspect of the present invention.
12 is a cross-sectional view taken along line XII-XII in FIG.
[Explanation of symbols]
A portable work machine
1 Operation tube
2 Joint members
3 Engine (Power source)
4 Rotating blade (Rotating work body)
10 Transmission shaft

Claims

操作管と、この操作管の先端に支持させた回転作業体と、この操作管の基端に連結された動力源と、この操作管の内部に通挿され、上記動力源の回転出力を上記回転作業体に伝達する伝動軸とを備えた携帯式作業機において、
上記動力源から上記操作管に至る適部には、上記操作管の軸心上の点、またはこの点を通り操作管の軸心と直交する軸を中心として屈曲可能な関節部材が介装されており、かつ、上記伝動軸は、少なくとも一部が可撓部とされているとともに、この可撓部が上記関節部材を貫通させられていることを特徴とする、携帯式作業機。An operation tube, a rotating work body supported at the distal end of the operation tube, a power source connected to the proximal end of the operation tube, and inserted into the operation tube, the rotational output of the power source is In a portable work machine having a transmission shaft that transmits to a rotating work body,
An appropriate joint from the power source to the operation tube is provided with a joint member that can be bent about a point on the axis of the operation tube or an axis passing through this point and orthogonal to the axis of the operation tube. A portable work machine, wherein at least a part of the transmission shaft is a flexible part, and the flexible part is passed through the joint member.

上記関節部材は、上記動力源と上記操作管との間に介装されている、請求項１に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 1, wherein the joint member is interposed between the power source and the operation tube.

上記関節部材は、上記操作管の基端側に位置する第１部材と、上記操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第２部材は、第１部材に対し、上記操作管の軸心に対して直交する軸を中心として回動可能に構成されている、請求項１または２に記載の携帯式作業機。The joint member has a first member located on the proximal end side of the operation tube and a second member located on the distal end side of the operation tube, and the second member is relative to the first member. The portable work machine according to claim 1 or 2, wherein the portable work machine is configured to be rotatable about an axis orthogonal to the axis of the operation tube.

上記第１部材と第２部材の一方は、これが連結される部材に対して軸転可能となっている、請求項３に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 3, wherein one of the first member and the second member is rotatable with respect to a member to which the first member and the second member are connected.

上記関節部材は、上記操作管の基端側に位置する第１部材と、上記操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第１部材と第２部材の一方に形成された球状部が他方に形成された受容部に回動可能に収容されて構成されている、請求項１または２に記載の携帯式作業機。The joint member has a first member located on the proximal end side of the operation tube and a second member located on the distal end side of the operation tube, and is formed on one of the first member and the second member. The portable work machine according to claim 1, wherein the spherical part formed is rotatably accommodated in a receiving part formed on the other side.

上記動力源の後方側に第１ベルト連結部を、前方側に第２ベルト連結部を備えており、これら第１ベルト連結部と第２ベルト連結部に肩掛けベルトの両端が連結されている、請求項１ないし５のいずれかに記載の携帯式作業機。A first belt connecting portion on the rear side of the power source and a second belt connecting portion on the front side, and both ends of the shoulder belt are connected to the first belt connecting portion and the second belt connecting portion; The portable work machine according to any one of claims 1 to 5.

上記第１ベルト連結部と第２ベルト連結部の一方または双方は、上記動力源の出力軸よりも上位に形成されている、請求項６に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 6, wherein one or both of the first belt connecting portion and the second belt connecting portion are formed higher than the output shaft of the power source.

操作管と、この操作管の先端に支持させた回転作業体と、この操作管の基端に可撓管を介して連結され、かつ背負い枠に支持された動力源と、上記可撓管ないし操作管の内部に通挿され、上記動力源の回転出力を上記回転作業体に伝達する伝動軸とを備えた携帯式作業機において、
上記動力源から上記操作管に至る適部には、上記可撓管ないし操作管の軸心上の点、またはこの点を通り上記可撓管ないし操作管の軸心と直交する軸を中心として屈曲可能な関節部材が介装されており、かつ、上記伝動軸は、少なくとも上記可撓管に通挿される部分が可撓部とされているとともに、この可撓部が上記関節部材を貫通させられていることを特徴とする、携帯式作業機。An operating tube, a rotating work body supported at the distal end of the operating tube, a power source connected to the proximal end of the operating tube via a flexible tube and supported by a back frame, the flexible tube or In a portable working machine having a transmission shaft that is inserted into the operation tube and transmits the rotational output of the power source to the rotating work body,
An appropriate portion from the power source to the operation tube is centered on a point on the axis of the flexible tube or the operation tube, or an axis passing through this point and orthogonal to the axis of the flexible tube or the operation tube. A bendable joint member is interposed, and the transmission shaft has at least a portion inserted through the flexible tube as a flexible portion, and the flexible portion penetrates the joint member. A portable work machine, characterized in that

上記関節部材は、上記動力源と上記可撓管との間に介装されている、請求項８に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 8, wherein the joint member is interposed between the power source and the flexible tube.

上記関節部材は、上記可撓管と上記操作管との間に介装されている、請求項８に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 8, wherein the joint member is interposed between the flexible tube and the operation tube.

上記関節部材は、上記可撓管ないし操作管の基端側に位置する第１部材と、上記可撓管ないし操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第２部材は、第１部材に対し、上記可撓管なしい操作管の軸心に対して直交する軸を中心として回動可能に構成されている、請求項８ないし１０のいずれかに記載の携帯式作業機。The joint member includes a first member located on a proximal end side of the flexible tube or the operation tube, and a second member located on a distal end side of the flexible tube or the operation tube. The portable device according to any one of claims 8 to 10, wherein the portable device is configured to be rotatable with respect to the first member about an axis orthogonal to an axis of the operation tube such as the flexible tube. Work machine.

上記第１部材と第２部材の一方は、これが連結される部材に対して軸転可能となっている、請求項１１に記載の携帯式作業機。The portable work machine according to claim 11, wherein one of the first member and the second member is rotatable with respect to a member to which the first member and the second member are connected.

上記関節部材は、上記可撓管ないし操作管の基端側に位置する第１部材と、上記可撓管ないし操作管の先端側に位置する第２部材とを有しており、第１部材と第２部材の一方に形成された球状部が他方に形成された受容部に揺動可能に収容されて構成されている、請求項８ないし１０のいずれかに記載の携帯式作業機。The joint member includes a first member located on the proximal end side of the flexible tube or the operation tube, and a second member located on the distal end side of the flexible tube or the operation tube. 11. The portable work machine according to claim 8, wherein a spherical portion formed on one of the second members is housed in a receiving portion formed on the other side in a swingable manner.