JP3656506B2 - 車両用自動変速機のクリープ力制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用自動変速機のクリープ力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両に備えられたトルクコンバータ式の自動変速機において、シフトレンジが走行レンジ(以下、Dレンジという)のままで停車すると、低速段(例えば、第1速段)を達成するために係合されていた摩擦要素(フォワードクラッチ)をスリップさせて、ニュートラル状態に近づけるように制御する技術が提案されている。
【0003】
このような制御は、一般にアイドルニュートラル制御又はクリープ力制御と呼ばれるものであり、このようなアイドルニュートラル制御(以下、単にニュートラル制御という)を実行することで、エンジン負荷を低減して燃料消費量及びアイドル振動の低減を図ることができる。
上述のようなニュートラル制御では、例えばフォワードクラッチへの係合油圧の供給状態を調整するソレノイド弁をデューティ制御することでフォワードクラッチの係合力が制御される。そして、このようにフォワードクラッチの係合力を制御することにより、フォワードクラッチのスリップ量が制御されて、Dレンジであってもニュートラル状態に近い状態を実現することができるのである。
【0004】
ニュートラル制御の開始条件としては、例えば、車速0km/h,フットブレーキ操作中,スロットル開度0%及び第1速段達成から所定時間経過していること、等が設定されており、上記全ての条件が成立すると、コントローラからの指令に基づきニュートラル制御が開始される。
また、フットブレーキ操作の解除,アクセルペダルの操作,車速が所定値以上となった、等のニュートラル制御解除条件がいずれか1つでも成立すると、ニュートラル制御が解除される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなニュートラル制御の実行時には、例えば図6(a)〜(c)に示すような特性で制御を行なうことが考えられる。以下、これら図6(a)〜(c)を用いてニュートラル制御実行時の制御の一例について説明すると、まず、ニュートラル制御の開始条件が成立すると〔図6(b)のSS参照〕、ニュートラル制御の突入制御が開始される〔図6(c)参照〕。なお、図中では、ニュートラル制御を単にN制御と記す。
【0006】
この場合、フォワードクラッチ用のソレノイドのデューティ率(係合力指令値)Dが、100%から係合状態のフォワードクラッチが滑り出す直前のデューティ率DNまでステップ状に減少する。その後、デューティ率を徐々に減じていき、フォワードクラッチが次第に解放側に操作される。
これにより、図6(c)に示すように、フォワードクラッチの油圧が低下して、それまで係合状態で停止保持されていたタービンが回転し始める。そして、タービン回転速度Ntが、図6(a)に示すスリップ判定値ΔNBを越えると、突入制御が終了する(タービンスリップ判定SB1)。
【0007】
突入制御が終了すると、次に定常制御が開始される〔図6(c)参照〕。この定常制御では、最初はタービン回転速度Ntの変化率dNt/dtが目標値に一致するようにデューティ率Dがフィードバック制御される。なお、定常制御開始時のデューティ率Dの初期値としては、突入制御で漸減させた最後のデューティ率Dに所定値ΔDB (例えば、デューティ率Dの2%)を加算した値が適用される。
【0008】
その後、タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの比(Nt/Ne、以下、単に速度比eという)が所定値まで達すると(図中のFB)、今度は、タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとのスリップ量NS(=Ne−Nt)が一定となるようにフィードバック制御が実行される。この場合、具体的には、スリップ量NSの変化率dNS/dtに対して周期的に目標値が設定され、上記スリップ量変化率dNS/dtが目標値となるようにフィードバック制御が実行される。
【0009】
このように、図に示すFBを境に、フィードバック制御の対象が、タービン回転速度変化率dNt/dtからスリップ量変化率dNS/dtに切り換えられ、その後は、ニュートラル制御の解除条件が成立するまで、上記のフィードバック制御が継続される。
一方、ニュートラル制御の解除条件が成立すると(図中のES参照)、所定のデューティ率(基準デューティ率)DA に、所定のデューティ率ΔDAFを加えたデューティ率が短時間(t1)だけ出力される。このDA +ΔDAFは、解放状態のフォワードクラッチの遊び分を詰めるために出力されるものであり、初期フィルともいう。
【0010】
そして、所定時間t1が経過すると、フォワードクラッチ7の係合開始が判定されるまで(図中のSB)基準デューティ率DA が出力される。なお、上記基準デューティ率DA は、それまでスリップしていたフォワードクラッチが係合を開始するのに適したデューティ率に設定されている。
フォワードクラッチの係合開始が判定されると、その後はタービン回転速度変化率dNt/dtが目標変化率に一致するようにフィードバック制御が実行され、タービン回転速度Ntが所定値以下となるとフォワードクラッチの同期が判定される(即ち、フォワードクラッチの係合が判定される)。
【0011】
その後、フォワードクラッチの同期が判定されると(図中のFF)、所定デューティ率ΔDE を所定時間だけ加算して出力した後、デューティ率を100%に設定(全圧供給)して、ニュートラル制御の解除制御が終了する(図中のSF)。
なお、車速が生じた場合には、フォワードクラッチのスリップ量変化率が目標変化率に一致するようにフィードバック制御が行なわれる。ここでフォワードクラッチのスリップ量変化率は、変速機の入力側回転速度変化率(即ちタービン回転速度変化率)dNt/dtと、フォワードクラッチ直後の変速機の回転速度変化率dNT1/dtとの差(dNt/dt−dNT1/dt)で算出することができる。また、上記回転速度NT1は、変速機の出力側回転速度Noと、1速のギア比i1 とを用いて、NT1=i1 ・Noと表すことができ、フォワードクラッチのスリップ量変化率は、dNt/dt−i1・dNo/dtと表すことができる。そして,車速が生じた場合には、この値が目標変化率に一致するようにフィードバック制御が行なわれるのである。
【0012】
ところで、ニュートラル制御の解除条件は、必ずしも上述のようなスリップ量変化率dNS/dtのフィードバック制御中(図中のFB以降)に成立するとは限らず、例えば、タービンスリップ判定(SB1)直後に解除条件が成立することも考えられる。
しかしながら、このような場合、上述の解除制御と同様に、基準デューティ率DA を適用すると、フォワードクラッチを円滑に係合できず、ショックが生じるおそれがある。
【0013】
以下、この理由について簡単に説明する。
図7はフォワードクラッチの係合に必要な油圧(又は油圧に相当するデューティ率)を示す図であり、トルクコンバータの特性から決定される油圧特性である。図7に示すように、この油圧はトルクコンバータの速度比e相関関係があり、速度比eが大きくなるほど(すなわちニュートラル状態に近づくほど)、フォワードクラッチの係合に必要な油圧は低くなる。これは、トルクコンバータの特性上、速度比eが小さくなるとトランスミッションに入力されるトルクが大きくなるからである。
【0014】
ここで、図6(b)のFB以降は速度比eが0.9程度であり、上述のように基準デューティ率DA は、速度比eが0.9程度のときにフォワードクラッチの係合開始に適したデューティ率に設定されているので、FB以降は円滑に解除制御を開始できる。
これに対して、タービンスリップ判定(SB1)直後は速度比eが0.3程度であり、このとき解除条件が成立したからといって基準デューティ率DA を出力しても、図7に示すように、ΔDL だけ油圧(デューティ率)が不足することになる。
【0015】
この場合、フォワードクラッチを十分に係合することができず、フォワードクラッチのスリップを抑制することができなくなる。フォワードクラッチのスリップを抑制できないと、速度比は大きくなり、やがて速度比eが0.9程度になってからフォワードクラッチが係合するのである。
すなわち、タービンスリップ判定(SB1)が行なわれたころ(速度比e=0.3程度)に、ニュートラル制御の解除条件が成立した場合、基準デューティ率DA を出力してもすぐにはフォワードクラッチを係合できず、一旦速度比e=0.9程度までフォワードクラッチがスリップしてからフォワードクラッチの係合が開始されることになる。
【0016】
このため、フォワードクラッチの係合開始判定(SB)までの時間が長くなってしまい、ドライバが違和感を覚えるという課題がある。さらには、このようにフォワードクラッチがスリップしいている間に、ドライバがアクセルペダルを踏み込むと、このときはフォワードクラッチが略解放状態であるためエンジンの回転速度が急上昇して、その後フォワードクラッチが急激に係合してショックが生じるという課題がある。
【0017】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、どのような状態で解除条件が成立しても、摩擦要素(フォワードクラッチ)に対して最適な係合力指令値(デューティ率)を設定できるようにした、車両用自動変速機のクリープ力制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置では、自動変速機のシフトレンジが走行レンジであるときに所定の条件が成立すると、走行時に係合される摩擦要素の係合力が低下してクリープ力が低下し、その後、フィードバック制御手段により摩擦要素の係合力がフィードバック制御されて、自動変速機がニュートラル状態に近い状態に保持される。
【0019】
そして、判定手段により上記クリープ力低下状態を解除する解除条件が成立したと判定されると、回転速度比検出手段により自動変速機の入力回転速度とエンジンの回転速度との比(回転速度比)が検出される。そして、回転速度比が所定値よりも大きい場合、係合力指令値設定手段によって、エンジン回転速度に応じた基準値が摩擦要素に対する係合力指令値として設定され、回転速度比が該所定値よりも小さい場合、基準値に回転速度比に応じた補正値を加えた値が摩擦要素に対する係合力補正値として設定される。
【0020】
これにより、解除条件成立後に出力される係合力指令値が、回転速度比を考慮した最適な値に設定され、摩擦要素のスリップが防止されるとともに摩擦要素の係合ショックの発生を防止できる。
なお、上記係合力指令値は、それまでスリップしていた摩擦要素の係合を開始するのに適した値に設定するのが好ましい。
【0021】
また、請求項2記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置では、係合力指令値設定手段に、基準値を設定する基準値設定手段と、補正値を設定する補正値設定手段とが設けられ、補正値は摩擦要素が係合するために必要な係合力指令値のうち、基準値に対する不足分に相当する値として設定される。これにより、エンジンの運転状態に関わらず安定した解除制御を行なうことができる。
また、請求項3記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置では、係合力指令値設定手段は、摩擦要素のスリップ判定直後に解除条件が成立した場合、所定期間、基準値に補正値を加えた値に所定の値を加算した値を係合力指令値として設定する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかる車両用自動変速機のクリープ力制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、自動変速機1はエンジン2と結合された状態で図示しない車両に搭載されている。エンジン2の出力軸2aはトルクコンバータ(流体継手)3を介して変速機構4に連結され、その変速機構4は図示しないディファレンシャルギアを介して車両の駆動輪と接続されている。
【0023】
また、エンジン2の出力軸2aは、トルクコンバータ3のポンプインペラ3aに接続されており、この出力軸2aの回転に伴いポンプインペラ3aが回転すると、ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を介してタービンランナ3bが回転駆動され、その回転が変速機構4に伝達されるようになっている。
【0024】
詳細は説明しないが、変速機構4は、複数組の遊星歯車機構及びそれらの構成要素(サンギア,ピニオンギア及びリングギア)の動作を許容又は規制するクラッチやブレーキ類から構成されており、これらのクラッチやブレーキの係合状態を油圧源(オイルポンプ)から供給されるATFにより適宜切り換えて、所望の変速段を達成するようになっている。なお、この変速機構4の構造については、一般に広く知られたものであるので、フォワードクラッチ7以外の構成については図示を省略する。
【0025】
このような自動変速機1において、シフトレンジがNレンジ(非走行レンジ)からDレンジ(走行レンジ)に切換えられたとき、変速機構4は発進に備えるために第1速段に切り換えられるが、このときには、Nレンジでの各種の摩擦係合要素の係合状態に対して、さらにフォワードクラッチ(摩擦要素)7を係合することで第1速段が実現されるようになっている。
【0026】
一方、車室内には、図示しない入出力装置,制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM,BURAM等),中央処理装置(CPU)及びタイマカウンタ等を備えたA/T−ECU(自動変速機制御ユニット、以下、単にECUという)11が設置されており、後述する各種センサからの情報に基づいて各種の制御信号が設定されて、自動変速機1の総合的な制御が行なわれるようになっている。
【0027】
ECU11の入力側には、エンジン2の回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ12、タービンランナ3bの回転速度Nt(即ち、フォワードクラッチ7の入力回転速度)を検出するタービン回転速度センサ13、車両の走行速度(車速)Vsを検出する車速センサ14、ブレーキオイルの圧力に基づいてオンオフが切り換わるブレーキ圧スイッチ20、エンジン2のスロットル開度θTH(=アクセル操作量)を検出するスロットルセンサ16、ATFの油温TOIL を検出する油温センサ17、及び運転者にて選択されたシフトポジション(例えば、Nレンジ,Dレンジ,Pレンジ及びRレンジ等)を検出するためのシフトポジションセンサ18等の各種センサやスイッチ類が接続されている。なお、ブレーキ圧スイッチ20に代えて、ブレーキペダルを踏んだときにオンとなるブレーキスイッチを設けてもよい。
【0028】
また、ECU11の出力側には、上述のオイルポンプからの作動油を切換制御して変速機構4のクラッチやブレーキの係合要素を作動させるための多数のソレノイドや圧力調整弁(プレッシャコントロールバルブ)が接続されている。
そして、ECU11では、スロットルセンサ16で検出されたスロットル開度θTH及び車速センサ14で検出された車速Vsを用いて図示しない変速マップから目標変速段を設定し、この目標変速段を達成すべく上記ソレノイドや圧力調整弁を制御して変速機構4の係合要素(クラッチ及びブレーキ等)の係合状態を切り換え、変速制御を実行するようになっている。なお、図1中では、このような多数のソレノイドや圧力調整弁のうち、フォワードクラッチ7の係合状態を切り換えるソレノイド19及び圧力調整弁21のみを図示しており、他のソレノイド及び圧力調整弁については図示を省略する。
【0029】
ソレノイド19はECU11によりその作動がデューティ制御されるようになっており、このソレノイド19の作動に応じて圧力調整弁21へのパイロット圧(制御圧)の供給状態が調整されるようになっている。具体的には、ソレノイド19により圧力調整弁21へパイロット圧が供給されると、圧力調整弁21のスプール21aが図中左側に移動してフォワードクラッチ7のライン圧が排出され、フォワードクラッチ7の係合力が低下する。また、これとは逆に、ソレノイド19によりパイロット圧が排出されると、フォワードクラッチ7にライン圧が供給されて係合力が大きくなる。このように、ソレノイド19のデューティ率(係合力指令値)を制御することで、フォワードクラッチ7の係合力を調整できるのである。なお、本実施形態では、ソレノイド19のデューティ率が増加するほど、フォワードクラッチ7の係合力が大きくなるように設定されている。
【0030】
次に、ニュートラル制御(クリープ力制御)について簡単に説明すると、このニュートラル制御は、Dレンジで走行中の車両が停止したときにフォワードクラッチ7の係合力を低下させてニュートラル状態に近い状態に制御するものであり、摩擦係合要素としてのフォワードクラッチ7をスリップさせることでニュートラル制御(クリープ力制御)が実行されるようになっている。
【0031】
そして、本実施形態ではニュートラル制御の開始条件として以下の(1)〜(3)の条件が設定されている。
(1)ブレーキ圧スイッチ20がオン(ブレーキ圧が所定値Pa以上)。
(2)スロットルセンサ16によりアクセル非操作(スロットル開度が所定量以下)が検出された。
(3)車速センサ14により検出された車速Vsが所定値未満。
【0032】
そして、以上の条件が全て成立したと判定されると(つまり、車両が走行状態からほぼ停止状態に移行したと推測されると)、ニュートラル制御が開始されるようになっている。
一方、ニュートラル制御の解除条件としては以下の(1)〜(3)が設定されており、そのいずれかが満たされると、運転者に発進意志があるものとして解除条件が成立し、ECU11により、ニュートラル制御が解除されるようになっている。
(1)ブレーキ圧スイッチ20がオフ(ブレーキ圧が所定値Pa未満)になった場合。
(2)スロットルセンサ16によりアクセル操作(スロットル開度θthが所定値以上)が検出された場合。
(3)車速センサ14で検出された走行速度Vsが所定値以上になった場合。
【0033】
そして、上記3つの条件のうち1つでも成立すれば、ニュートラル制御が解除されるようになっているのである。
次に、本発明の要部について説明すると、本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置は、例えばニュートラル制御の開始条件が成立した直後やタービンスリップ判定〔図6(b)のSB1参照〕の直後にニュートラル制御の解除条件が成立した場合でもフォワードクラッチ7に対して最適なデューティ率を設定するべく構成されたものである。
【0034】
ここで、図2は本発明の要部機能に着目した機能ブロック図である。図示するように、ECU11内には、速度比算出手段(回転速度比検出手段)30,判定手段31及び係合力指令値設定手段32が設けられており、係合力指令値設定手段32には、基準値設定手段32aと補正値設定手段32bと加算手段32cが設けられている。
【0035】
速度比算出手段30は、タービン回転速度センサ13及びエンジン回転速度センサ12からの情報に基づいて、自動変速機1の入力回転速度としてのタービン回転速度Ntとエンジン2の回転速度Neとの速度比e(=Nt/Ne)を検出する手段である。
また、判定手段31は、ブレーキ圧スイッチ20,スロットルセンサ16及び車速センサ14からの情報に基づいて、上記ニュートラル制御の解除条件(1)〜(3)のいずれかが成立したか否かを判定する手段である。
【0036】
また、係合力指令値設定手段32は、上記判定手段31により解除条件が成立判定したと判定されると、速度比算出手段30で算出された速度比eに基づいてこの解除条件が成立判定直後のフォワードクラッチ7に対するデューティ率(係合力指令値)Dを出力する手段である。
この場合、係合力指令値設定手段32の基準値設定手段32aで基準デューティ率DA が設定されるとともに、補正値設定手段32bで基準デューティ率DA に対してどの程度デューティ率が不足しているか(図7のΔDL 参照)が算出されて、加算手段32cで基準デューティ率DA に不足分のデューティ率(補正値)ΔDL を加算してデューティ率Dを出力するようになっている。
【0037】
ここで、デューティ率Dの設定手法について詳しく説明すると、判定手段31でニュートラル制御の解除条件成立が判定されると、まず、速度比算出手段30により速度比eが算出されるようになっている。
そして、係合力指令値設定手段32では、上記速度比eが所定値(例えば0.9)以上か否かを判定し、所定値以上の場合には、ニュートラル制御の定常制御中〔図6(a),(b)のFB以降〕に解除条件が成立したと判定して、係合力指令値の基準値としてデューティ率(基準デューティ率)DA を出力するようになっている。なお、基準デューティ率DA は、速度比e=0.9程度のとき(即ち、定常制御のFB以降)にフォワードクラッチ7の係合を開始するのに適したデューティ率である。
【0038】
一方、速度比eが所定値よりも小さい場合、即ち、上記FB以前に解除条件が成立した場合、図7を用いて説明したように、基準デューティ率DA ではフォワードクラッチ7に対する油圧が不足する。
そこで、速度比eが所定値よりも小さい場合には、下式に基づいて不足分のデューティ率ΔDL を算出するようになっているのである。
【0039】
ΔDL =t・c・Ne2・k
上式において、tはトルクコンバータ3のトルク比、cはトルクコンバータ3の容量係数、kは定数である。なお、これらのトルク比t及び容量係数cは、速度比eに応じて変動する値であり、その特性の一例を示すと図3に示すようになる。ECU11には、図3に示すような特性が予めマップ化されており、このマップに基づいてt及びcが設定されるようになっている。
【0040】
また、定数kはエンジントルクをデューティ率に変換するための係数である。つまり、エンジン運転中にタービンランナ3bに入力されるトルクは、t・c・Ne2 で算出することができ、このトルクに所定の変換係数kを乗じることでフォワードクラッチ7を係合するためのデューティ率ΔDL を算出することができるのである。
【0041】
そして、補正値設定手段32bでデューティ率ΔDL が算出されると、加算手段32cでは、デューティ率D=DA +ΔDL として出力するようになっている。
これにより、ニュートラル制御の解除条件の成立タイミングに関係なく、常に最適なデューティ率を設定することができる。例えば、タービンスリップ判定〔図6(b)のSB1〕の直後にニュートラル制御の解除条件が成立した場合でも最適なデューティ率を設定でき、係合力不足によるフォワードクラッチ7のスリップを防止することができる。
【0042】
ところで、基準値設定手段32aでは、エンジン回転速度Neに応じて基準デューティ率DA が変更(補正)されるようになっている。
これは、ソレノイド19を同じデューティ率で駆動したとしても、例えばエンジン回転速度が低下している状態では油圧源(オイルポンプ)の能力が低下して、必要なライン圧が得られない場合が考えられるからである。そこで、基準値設定手段32aでは、エンジン回転速度Neに応じて基準デューティ率DA を変更するようになっているのである。
【0043】
この基準値設定手段32aには、エンジン回転速度Neをパラメータとする図示しないマップが設けられており、このマップからエンジン回転速度Neに応じて基準デューティ率DA を読み出して出力するようになっている。なお、この基準値設定手段32aでは、エンジン回転速度Ne以外にも例えば油温やオイルポンプの吐出圧等をパラメータとして取り込んで、これらの値に基づいて基準デューティ率DA を設定するように構成してもよい。また、マップを設けずに計算により基準デューティ率DA を出力してもよい。
【0044】
なお、上述以外のニュートラル制御の基本的な動作については、発明が解決しようとする課題の欄で図6(a)〜(c)を用いて説明したものとほぼ同様であり、その説明を省略する。
本発明の一実施形態にかかる車両用自動変速機のクリープ力制御装置は、上述のように構成されているので、ニュートラル制御(クリープ力制御)の解除時には例えば図4に示すようなフローチャートにしたがってデューティ率Dが算出される。
【0045】
まず、ニュートラル制御実行中において、ステップS1でニュートラル制御の解除条件が成立したか否かが判定され、解除条件が成立した場合はステップS2に進み、そうでない場合にはリターンする。
ステップS2ではエンジン回転速度Ne及びタービン回転速度Ntが読み込まれて、速度比eが算出される。次に、ステップS3に進んで、現在の速度比eが所定値(0.9)以上か否かが判定され、速度比eが所定値以上であればステップS4に進む。この場合には、タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとのスリップ量NS(=Ne−Nt)が一定となるようにフィードバック制御(定常制御)が実行されている〔図6(a)に示すFB以降〕ことになるので、解除条件成立時のデューティ率として基準デューティ率DA が出力される。
【0046】
一方、ステップS3で現在の速度比eが所定値より小さいと判定された場合には、ステップS5に進む。この場合には、上述のようなフィードバック制御が実行される以前〔即ち、図6(a)に示すFB以前〕のタイミングで解除条件が成立したことになり、基準デューティ率DA では十分にフォワードクラッチ7を係合できないので不足分のデューティ率ΔDL が算出される。なお、デューティ率ΔDL は、エンジン回転速度Ne、トルクコンバータ3のトルク比t、トルクコンバータ3の容量係数c及び定数kから算出される。
【0047】
そして、ステップS6で基準デューティ率DA にデューティ率ΔDL を加えた値が出力される。
なお、上記ステップS4及びステップS6の基準デューティ率DA は、例えばエンジン回転速度Neに応じて補正された値が用いられる。また、実際には、上記ステップS4又はステップS6で算出されたデューティ率Dに対して、初期フィルとしてさらに所定デューティ率ΔDAFを加えた値が短時間だけソレノイド19に出力されるが、これはフォワードクラッチ7の遊びを詰めるためのものであり、本願と直接は関係しないのでΔDAFの設定については説明を省略する。
【0048】
次に、図5(a)〜(c)を用いて本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置の作用について説明する。なお、図中の実線は本発明を適用した場合の特性を示し、一点鎖線は本発明を適用しない場合の特性を示している。また、図5(a)〜(c)は、それぞれニュートラル制御(クリープ力制御)の開始後、スリップ判定(図中のSB1)の直後に解除条件が成立した場合のエンジン回転速度Ne、ソレノイド19のデューティ率D、フォワードクラッチの油圧の各特性を示す図である。なお、図中SB1までの特性は、図6(a)〜(c)におけるSB1までの特性と同一であるので、説明を省略する。
【0049】
さて、図中のSB1(スリップ判定)の直後に、ニュートラル制御の解除条件が成立すると(ES)、係合力指令値設定手段32により、速度比算出手段30で算出された現在の速度比eに適したデューティ率Dが出力される。
すなわち、図5(b)に示すように、解除条件成立直後、初期フィルとしてデューティ率DA +ΔDL +ΔDAFが短時間出力された後、デューティ率DA+ΔDL が出力され、これにより、図5(c)に示すように油圧が高められ、図5(a)に示すように速やかにタービンランナ3bの回転が低下する。そして、その後、フォワードクラッチ7が所望の係合状態となると、フォワードクラッチ7の係合開始が判定される(SB)。ここで、所望の状態とは、前回の制御周期のスリップ量(NS)n-1 と、今回の制御周期のスリップ量(NS)n との関係が、(NS)n-1 <(NS)n となったときの目標スリップ量(NS)o に対して、(NS)n >(NS)o +A(Aは130rpm程度)を満足した状態をいう。
【0050】
このように、本装置を適用した場合には、解除条件の成立タイミングに関係なくフォワードクラッチ7に対して最適な油圧を供給できるので、すみやかにタービンランナ3bの回転を低下させることができ、解除条件が成立してからフォワードクラッチ7の係合開始が判定されるまで(ES〜SB)の時間を、本発明を適用しない場合よりも短縮することができるのである。
【0051】
これに対して、本発明を適用しない場合には、図5(b)に示すように、ニュートラル制御の解除条件が成立した直後にデューティ率D=DA +ΔDAFが短時間出力された後、デューティ率DA が所定時間出力されることになるが、このとき設定されるデューティ率は、速度比eが0.9程度のときにフォワードクラッチ7を係合させるのに適したデューティ率であるため、実際にはΔDL だけデューティ率が不足する(図7参照)。
【0052】
このため、図5(a)に示すように、タービンランナ3bのスリップを抑制することができずにタービンランナ3bの回転が上昇してしまい、この結果、解除条件が成立してからフォワードクラッチ7の係合開始が判定されるまで(ES〜SB′)の時間が長くなってしまうのである。
また、フォワードクラッチ7の係合開始判定(SB,SB′)以降は、タービン回転速度変化率dNt/dtが目標変化率に一致するようにフィードバック制御が実行され、その後、タービン回転速度Ntと変速機1の出力側回転速度(即ち、車速)Nt1との差が所定値以下になると、フォワードクラッチ7が同期したと判定される(FF,FF′)。そして、同期判定後、所定時間経過すると、デューティ率が100%に設定され解除制御が終了する。なお、同期判定以降は、図6を用いて説明したものと同様であり説明を省略する。
【0053】
ここで、図5(a)に示すように、本発明を適用した場合には、本発明を適用しない場合よりも係合開始判定時(SB)のタービン回転速度Ntを低くすることができるので、同期判定までの時間(SB〜FF)についても短縮することができる。
つまり、本発明を適用しなかった場合には、速度比eが0.9程度になるまで一旦タービンランナ3bがふけあっがてしまうため、係合開始判定時(SB′)のタービン回転速度Ntが比較的高く、この分だけフォワードクラッチ7の係合開始判定から同期判定(SB′〜FF′)までの時間も長くなってしまうである。
【0054】
したがって、本装置によれば、スリップ判定(図中のSB1)の直後にニュートラル制御の解除条件が成立した場合であっても、解除条件が成立してから解除制御が終了するまでの時間を大幅に短縮することができ、フォワードクラッチ7のスリップを防止できる利点がある。また、解除条件の成立後、速やかに発進にそなえることができ、ドライバビリティが大幅に向上する利点がある。
【0055】
なお、フォワードクラッチ7のスリップを防止できない場合、このスリップ中にドライバがアクセルペダルを踏み込むと、エンジンの回転速度が急上昇しその後フォワードクラッチ7が急激に係合してショックが生じることが考えられるが、本装置によれば、上記のスリップを防止することでこのような係合時のショックの発生を防止することができるのである。
【0056】
また、本装置によれば、基準値設定手段32aによりエンジン回転速度Neに応じて基準デューティ率DA が設定されるとともに、補正値設定手段32bにより解除条件が成立したときの回転速度比に応じてデューティ率(係合力指令値)の補正値ΔDL が設定され、これら基準デューティ率DA と補正値ΔDL とに基づいて解除条件成立時のデューティ率が設定されるので、エンジン2の運転状態に関わらず正確なデューティ率を出力することができ、安定した解除制御を実行することができるのである。
【0057】
なお、本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置は、上述の実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上述では、エンジン回転速度Ne等に応じて基準デューティ率DA を設定するように構成されているが、このような構成は本発明の必須用件ではなく、基準デューティ率DA を固定値として設定してもよい。
【0058】
また、本発明は、流体クラッチ(トルクコンバータ)を介してエンジンの駆動力を伝達する無段階変速機等の自動変速機に広く適用可能である。なお、無段階変速機の場合には、前後進を切り換えるクラッチやブレーキに対して適用すれば上述と同様の効果を得ることができる
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置によれば、どのような状態で解除条件が成立しても、解除条件成立後に出力される係合力指令値を、該自動変速機の入力回転速度とエンジンの回転速度との速度比に応じて最適な値に設定することができ、摩擦要素のスリップが防止されるとともに摩擦要素の係合ショックの発生を防止できるという利点がある。
【0060】
また、請求項2記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置によれば、基準値設定手段により、エンジン回転速度に応じて係合力指令値の基準値が設定されるとともに、補正値設定手段により、解除条件が成立したときの回転速度比に応じて係合力指令値の補正値が設定され、係合力指令値設定手段で、これらの基準値と補正値とに基づいて係合力指令値が設定されるので、エンジンの運転状態に関わらず安定した解除制御を実行することができるという利点がある。
また、請求項3記載の本発明の車両用自動変速機のクリープ力制御装置によれば、摩擦要素の遊びを速やかに詰めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用自動変速機のクリープ力制御装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用自動変速機のクリープ力制御装置の要部機能に着目した機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる車両用自動変速機のクリープ力制御装置に適用されるクコンバータのトルク比及び容量係数の特性の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる車両用自動変速機のクリープ力制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態にかかる車両用自動変速機のクリープ力制御装置の作用を説明するため図である。
【図6】本発明の創案過程で案出されたクリープ力制御装置の制御特性を示す図である。
【図7】本発明の創案過程で案出されたクリープ力制御装置の制御特性を示す図である。
【符号の説明】
1 自動変速機
2 エンジン
7 フォワードクラッチ(摩擦要素)
30 回転速度比検出手段
31 判定手段
32 係合力指令値設定手段
32a 基準値設定手段
32b 補正値設定手段
Claims (3)
- 自動変速機のシフトレンジが走行レンジにあるときに所定の条件が成立すると、走行時に係合される摩擦要素の係合力を低下させてクリープ力を低下させるように構成された車両用自動変速機のクリープ力制御装置において、
該自動変速機の入力回転速度とエンジンの回転速度との比を検出する回転速度比検出手段と、
該クリープ力が低下した状態を解除する解除条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
該解除条件成立を判定したとき、該回転速度比が所定値よりも大きい場合、エンジン回転速度に応じた基準値を係合力指令値として設定し、該回転速度比が該所定値よりも小さい場合、該基準値に該回転速度比に応じた補正値を加えた値を係合力補正値として設定する係合力指令値設定手段と、
をそなえたことを特徴とする、車両用自動変速機のクリープ力制御装置。 - 該係合力指令値設定手段は、基準値を設定する基準値設定手段と、該補正値を設定する補正値設定手段とを有し、該補正値は該摩擦要素が係合するために必要な係合力指令値のうち、該基準値に対する不足分に相当する値であることを特徴とする、請求項1記載の車両用自動変速機のクリープ力制御装置。
- 該係合力指令値設定手段は、該摩擦要素のスリップ判定直後に該解除条件が成立した場合、所定期間、該基準値に該補正値を加えた値に所定の値を加算した値を係合力指令値として設定することを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用自動変速機のクリープ力制御装置。
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