JP3653596B2 - リクライニングシートにおける背凭れ調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、リクライニングシートを構成している背凭れの傾倒角度の調節保持を行う背凭れ調整装置に関し、特に背凭れを前傾保持または前傾動可能にしてその後方の空間を大きく確保し得るようにした背凭れ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
新幹線や在来特急等の鉄道車両、リクレーション用の自動車、あるいは都市間交通用または定期バス等のような乗物においては、乗客(使用者)が安楽姿勢をとることができるようにした所謂リクライニングシートと呼ばれる座席が使用されている。このリクライニングシートは、使用者が着座する座部に対して背凭れの傾倒角度を調節可能に組付けたものであるが、近年のリクライニングシートにおいては、この座部と背凭れとの間に背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段を介在させて、この背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段の作動により、背凭れの任意角度位置での固定と、さらには背凭れの起立位置への自動復帰を可能にしているものである。
【0003】
従来より採用されている背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段は、基本的には、シリンダ内に所定圧の高圧ガスを封入すると共にピストンロッドを担うピストンを摺動自在に挿入し、このピストンにより、シリンダの内部を作動液で満たされたロッド側室とヘッド側室との二つの作動室に区画したものである。そして、上記二つの作動室間を連通する連通路に開閉バルブを設けておき、この開閉バルブを、外部から開閉操作することにより、シリンダに対するピストンの相対位置を変更可能にして、ピストンロッドをシリンダ外に伸縮動作させるようにしたものである。
【0004】
このようなガススプリング手段を備えた従来の背凭れ調整装置は、そのシリンダの基端とピストンロッドの外部突出端とを、それぞれ取付部材を用いて座部と背凭れとの間に介装されるのであり、使用者が上記開閉バルブを開くと同時に所定の外力を背凭に加えてやれば、背凭れは任意の位置まで倒伏可能となるのであり、開閉バルブを閉じてやれば背凭れはその任意の傾倒位置で固定保持されるのである。
【0005】
一方、この背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段によってリクライニングされた背凭れを元の起立位置に自動復帰できるようにするために、この背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段が、例えば単筒式の場合、上記シリンダのヘッド側に位置する作動室内にフリーピストンを摺動自在に配置して、このフリーピストンによってヘッド側の作動室の一部をガス室として区画することも行われている。すなわち、このガス室は、予め高圧にされているものであり、前記連通路部に設けた開閉バルブが開かれたときにヘッド側作動室とロッド側作動室とが互いに連通されて作動液の自由な往来を許容し、結果として、ピストンロッドがその有効断面積と封入ガスとに基づく推力を受けて伸長するようにして、背凭れの起立を自動的に行うようにしたものである。
【0006】
ところで、この種のリクライニングシートは、限られたスペースしかない乗物内になるべく間をつめて多数配列されるものであり、向きが変えられない固定式のものであっても、また全体を回転させて向きを変える所謂方向可変座席であっても、各リクライニングシートの背凭れの後方には限られたスペースしかないものである。このため、上記のような背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段を使用したリクライニングシートであると、次のような場合には、以下のような各種の不都合が現れることになる。
【0007】
(着座しているリクライニングシートからは前のものの操作が困難なこと)
背凭れをリクライニングさせたり元へ戻したりする際に必要な操作レバーは、当該リクライニングシートの座部に着座した人が使用し易いように、座部の両側にある肘掛や座部の前方下部等に設けることが多い。一方、このリクライニングシートの背凭れがリクライニングされたままの状態にあると、当該リクライニングシートの後方に位置するリクライニングシートを使用しようとする人は、前の大きくリクライニングされた背凭れによって狭くなった通路を通って座部に着座しなければならない。この狭い通路を広げるためには、前のリクライニングシートの操作レバーを操作して背凭れを起立させればよいが、その操作レバーは後方のリクライニングシートに着座しようとする使用者にとっては手の届かない位置にある。
【0008】
(リクライニングシート前の通路が狭くてその清掃等が困難であること)
以上のことは、各リクライニングシートの前方の通路の清掃を行う際にも問題となる。つまり、清掃しようとしている通路の前のリクライニングシートにおいて、その背凭れがリクライニングされたままであると、当該通路が狭くなって清掃を行うことが困難になるのである。
【0009】
(方向変換が困難になること)
特に、このリクライニングシートが方向可変座席である場合に、各背凭れがリクライニングされたままであると、その回転時に背凭れが乗物の側壁等に当接して完全に回転させることができなくなるから、回転しようとする前に全座席の操作レバーを操作して各背凭れを起立状態に直しておかなければならないという不便さがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述したような背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段を採用したリクライニングシートについての上記のような実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、通路が狭いことに基づく利用者の不便と清掃の困難性、及び方向可変座席においての方向変換の困難性を解決することである。
【0011】
すなわち、本願発明の目的とするところは、通路を狭くしている背凭れの前方への退避的傾動を簡単に行うことができて、清掃や方向変換を容易に行えるようにすることでき、しかも背凭れを所定の起立状態に、または更なる前傾状態に自動的に整列保持することができて、作業性の非常によい背凭れ調整装置を、ガススプリング手段における従来の取付ブラケットを長穴付き取付ブラケットに変更するという簡単な構成によって提供することにある。
【0012】
また、請求項2の発明の目的とするところは、上記の目的を達成することができるようにする他、背凭れの前後動による異音発生のない背凭れ調整装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例において使用する符号を付して説明すると、
「乗物内に設置されて使用者が着座する座部210と、これに対して傾倒角度を調節可能に組付けた背凭れ220とを有するリクライニングシート200において、
背凭れ220を任意の傾倒位置に調節保持すべく、シリンダ10と、このシリンダ10内に組付けたピストン20と、このピストン20に一体化されてシリンダ10外に伸縮運動自在としたピストンロッド30と、ピストン20前後の作動室11、12を連通する油路中に設けられた開閉弁21とを備え、かつ背凭れ220のフレーム下端に設けた連結アーム221と座部210のフレームとの間に介装した背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段100aと、
シリンダ10またはピストンロッド30に一体化した取付ブラケット40と、 この取付ブラケット40に形成されて、連結アーム221の先端に設けた連結ピン222が移動自在に係合する長穴41と
を備えている。」
【0014】
すなわち、この発明に係る背凭れ調整装置100においては、その背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段(以下単にガススプリング手段ということもある)100aを構成するシリンダ10の外側に長穴41を有した取付ブラケット40を一体化したのであり、この長穴41に背凭れ220側の連結アーム221の下端に設けた連結ピン222を移動自在に組付けて、ピストンロッド30のストローク範囲とは別に、取付ブラケット40の長穴41の長さ範囲内で背凭れ220の傾動範囲を増大させ、背凭れ220の前方への退避的傾動を可能としたものである。
【0015】
その意味からすると、長穴41を有した取付ブラケット40は、シリンダ10の外側であればどこに設けてもよいものであり、図1等に示すようにシリンダ10の端部に設けてもよいし、図4に示すように、シリンダ10の側面に設けてもよいものであり、さらにはピストンロッド30のシリンダ10外になる部分に設けて実施してもよいものである。また、取付ブラケット40の長穴41の長さ等は、背凭れ220の必要な退避傾動角度αを得るために、あるいはリクライニングシート200全体の構成に合わせるために、自由に設定し得るものである。
【0016】
また、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る背凭れ調整装置100について、その背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222と、取付ブラケット40側の長穴41との間に、両者の相対変位に対して適正な抵抗を付与する弾性ワッシャ42を介在させたものである。すなわち、この請求項2に係る背凭れ調整装置100においては、その取付ブラケット40と、背凭れ220の連結アーム221に設けた連結ピン222との間の係合を、弾性ワッシャ42を介して行うようにしたものであり、この弾性ワッシャ42によって取付ブラケット40の長穴41に対する背凭れ220側の連結ピン222の相対移動がある程度の摩擦力の存在下で行われるようにして、背凭れ220側の連結アーム221と背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段100aとの間のガタをなくして異音の発生を防止するようにしたものである。
【0017】
さらに、本願発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2の背凭れ調整装置100について、その背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222と、シリンダ10または取付ブラケット40との間に、背凭れ220を常に前傾する方向に付勢するばね手段43を介在させている。すなわち、この背凭れ調整装置100においては、ばね手段43の作用によって連結ピン222が取付ブラケット40の長穴41の後端側に位置せられ、この長穴41による連結ピン222の移動許容量に従って背凭れ220が常にガススプリング手段100aによるセット保持位置以上に退避傾動角度αだけ前傾側に保持し得るようにしている。
【0018】
または、本願発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2の背凭れ調整装置100について、その背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222と、取付ブラケット40側の長穴41との間に、背凭れ220を後傾方向に付勢するばね手段44を設けている。つまり、この背凭れ調整装置100においては、連結ピン222が取付ブラケット40の長穴41の前端側に位置せられることにより、背凭れ220が常にガススプリング手段100aによるセット保持位置に整列保持され、車両の前後動を伴う背凭れ220の前後方向のガタがなくなり、しかも、上記ばね手段44に抗して連結ピン222を長穴41の後端側に移動させることにより背凭れ220を上記セット保持位置以上に退避的傾動角度αだけ前傾側に強制移動させ得るようにしている。
【0019】
【発明の作用】
以上のように構成した各発明の作用を、これを有したリクライニングシート200の使用態様とともに、項を分けて説明すると、次の通りである。
【0020】
(請求項1に係る背凭れ調整装置100について)
この背凭れ調整装置100を有するリクライニングシート200においては、これを使用する前の背凭れ220は、ガススプリング手段100aの最伸状態において通常図1の(イ)に示した通常起立状態にしてある。ここで、当該リクライニングシート200を使用しようとする使用者はその座部210に着座するのであり、背凭れ220をリクライニングしたい場合には、肘掛等に設けてある操作ハンドルを操作して、背凭れ調整装置100を構成しているガススプリング手段100aのシリンダ10内にてピストン20が自由に動くようにするのである。つまり、操作ハンドルを操作すれば、図2に示すように、これに連動している操作レバー33が動いて、ピストンロッド30内のプッシュロッド31が押されることになり、ピストン20に形成してある開閉弁21が開いてロッド側室11とヘッド側室12とが連通することになって、ピストンロッド30を担うピストン20はシリンダ10内にて自由に動き得る状態となる。
【0021】
この状態で、ピストンロッド30に作用する封入ガス圧力による推力に抗して使用者が背中で背凭れ220を押せば、その連結アーム221の下端に設けた連結ピン222が取付ブラケット40を介してシリンダ10を押すことになる。これにより、シリンダ10のヘッド側室12が圧縮作用を受け、かつピストン20の開閉弁21は開放された状態にあるから、ヘッド側室12内の作動液はシリンダ10のロッド側室11側に流れ、相対的にピストンロッド30がシリンダ10内に入り込んで、当該ガススプリング手段100aの長さが短くなるのである。従って、リクライニングシート200を構成している背凭れ220は、図1の(イ)〜(ハ)の角度θの範囲で後方に傾倒することができる、つまりリクライニングされることになるのである。
【0022】
背凭れ220の希望リクライニング位置までの後方への傾倒が完了すれば、使用者が操作ハンドルから手を離すのである。これにより、ガススプリング手段100aにおいてはその操作レバー33及び操作ロッド31が図2に示した位置に戻るから、ピストン20の開閉弁21は閉じられることになって、ロッド側室11とヘッド側室12との連通は遮断される。つまり、シリンダ10内にての作動液の流れは停止されるのであり、これによりシリンダ10に対してピストンロッド30が固定され、結果として背凭れ220はその任意の傾倒リクライニング位置で固定されるのである。
【0023】
以上の一連の作動中において、背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222は、背凭れ220の後傾モーメントにより通常はシリンダ10に一体化した取付ブラケット40の長穴41の前端側(図1では図示左端側)に当接しているものであり、背凭れ220から受けた力を取付ブラケット40を介してシリンダ10側に直接伝える状態となっている。
【0024】
さて、このようにリクライニングされた背凭れ220の後方に位置するリクライニングシート200に対して着座しようとする人、あるいは当該背凭れ220の後方の通路の清掃を行おうとする人があって、かつ背凭れ220がリクライニングされたままのリクライニングシート200に人が居ない場合には、これらの人は前方にある背凭れ220を手で押すことによって、背凭れ220を図1に示した退避傾動角度αの範囲まで、背凭れ220の起立が簡単に行える。何故なら、背凭れ220の連結ピン222は、取付ブラケット40の長穴41によって後方に摺動してその後端側(図1では図示右端側)に係止されるまで移動し得る状態になされているからである。
【0025】
このことは、背凭れ220が図1に示した(イ)の通常起立状態にある場合も同様である。通常起立状態にある背凭れ220は、乗物の床面に対して垂直に立っているのではなく、僅かに後傾された状態にあるのである。すなわち、背凭れ220の自重による枢軸223廻りの後傾モーメントによって連結アーム221に設けた連結ピン222を取付ブラケット40側の長穴41の前端側(図1の図示左端側)に当接させているものである。なお、長穴41内での連結ピン222のガタを押さえる為に、図6に示すように連結ピン222と取付ブラケット40との間に押付スプリング44を介装して、積極的に長穴41の前端側に連結ピン222を当接させてガタをとるようにすると同時に、背凭れ220を単に整列保持するようにすることもできる。従って、何れの場合もこの背凭れ220を手で押せば、図1の(イ)の状態から(ロ)の状態へと簡単に退避位置へと前傾移動させ得るのである。
【0026】
ところで、以下に示す実施例に係る背凭れ調整装置100は、そのシリンダ10内にフリーピストン13を内装して高圧のガス室14を形成しているものであるため、使用者が、背凭れ220に対する押圧力を加えない状態で、肘掛等に設けてある操作ハンドルを操作してピストン20の開閉弁21を開状態にすれば、ガス室14内の圧力によってピストンロッド30の有効受圧面積に相当する推力を受けてピストン20が図2の図示左方へ移動されることになり、ピストンロッド30がシリンダ10に対して相対的に伸びることになる。これにより、当該背凭れ調整装置100を有するリクライニングシート200においては、その背凭れ220が図1のθに示す任意のリクライニング位置から(イ)に示した位置にまで自動的に起立復帰するのである。
【0027】
(請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
この背凭れ調整装置100においては、次に述べる点を除いて、上記請求項1に係るそれと基本的作用は同じである。すなわち、この背凭れ調整装置100においては、背凭れ220側の連結ピン222とシリンダ10側の取付ブラケット40との間に、図3に示すように弾性ワッシャ42が介装してあるから、この弾性ワッシャ42によって連結ピン222と取付ブラケット40との間に適正な摩擦力が付与されているものである。
【0028】
この種のリクライニングシート200は、乗物内に設置されるものであるからこの乗物の振動が伝えられるものであるが、もし連結ピン222と取付ブラケット40との係合にガタがあった場合には、これらの間で振動による異音を生ずることになる。ところが、本発明の背凭れ調整装置100においては、弾性ワッシャ42によって連結ピン222と取付ブラケット40間に適正な摩擦力が付与されているから、振動による異音は全く生じないのである。
【0029】
請求項1または請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
更に、この背凭れ調整装置100は、図1に示すように背凭れ220側の連結ピン222と、シリンダ10またはこれに設けた取付ブラケット40との間に、背凭れ220を前傾させる方向に常に付勢するばね手段43を介装したものであるから、このばね手段43の作用によって、乗客が着座していないリクライニングシート200の背凭れ220は、任意の傾倒リクライニング位置から退避傾動角度αだけ常に前傾されるのである。換言すれば、このリクライニングシート200においては、その背凭れ220は最大起立位置(イ)から更に図1の(ロ)に示した退避前傾状態に自動的に保持されるのであり、当該リクライニングシート200に着座者が居なければ、背凭れ220後方における通路空間は大きく確保されることになる。
【0030】
請求項1または請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
または、この背凭れ調整装置100は、背凭れ220側の連結ピン222とシリンダ10側の取付ブラケット40との間に、図5に示すようにばね手段44が介装してあるから、このばね手段44によって、背凭れ220が後傾方向に付勢されるものである。つまり、このばね手段44は、背凭れ220のガタを抑えて異音を生じないようにするものであり、ばね手段44による付勢力が背凭れ220に対してその後傾方向に付勢されていることになるから、仮に背凭れ220の連結あるいは支持部分にガタがあったとしても、異音を生ずることはない。
【0031】
そして、以上のいずれの背凭れ調整装置100においても、その背凭れ220を図1の(ロ)に示した退避前傾位置に簡単になすことができ得るものとなっているから、当該背凭れ調整装置100を有するリクライニングシート200が方向可変座席である場合の全体の回転を支承なく行えるのであり、またリクライニングシート200を簡単に構成し得るのである。
【0032】
【実施例】
以上のような、各請求項に係る発明を、図面に示した実施例である背凭れ調整装置100について、それぞれ項を分けて以下に説明する。なお、各発明に係る背凭れ調整装置100においては、その構成部材に共通する部分が多いため、それぞれ共通する部材については各図面中に同一符号を付してその説明は省略する。
【0033】
(請求項1に係る背凭れ調整装置100について)
この背凭れ調整装置100は、図1及び図2に示してあるが、この背凭れ調整装置100を説明する前に、これが適用されるリクライニングシート200についてその概略を説明すると、このリクライニングシート200は、乗物内に所定間隔をおいて多数配列されるものであり、その座部210を支持するフレームを乗物の床面上に固定して設置されるものである。なお、座部210とこれを支持するフレームとは種々な形態のものが適用されるものであり、例えば座部210がフレームに対して回転する方向可変座席や、座部210が背凭れ220のリクライニングによって前方へスライドするもの等がある。
【0034】
勿論、この座部210を支持しているフレームに対しては、背凭れ220がリクライニング可能に組付けられるのであり、この背凭れ220を構成しているフレームの一部が座部210側のフレームに対して枢支ピン223により枢支してある。そして、この背凭れ220のフレームの下方には背凭れ調整装置100を組付けるための連結アーム221が突出形成してあるのであり、この連結アーム221の下端には、図1に示したように、背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段100aと連結するための連結ピン222が一体化してあるのである。
【0035】
本実施例に係る背凭れ調整装置100を構成するガススプリング手段100aは、例えば図2に示したような単筒式のものであり、そのシリンダ10内にピストンロッド30を担うピストン20が液密的に摺動するように嵌挿してあるものである。なお、図2においては、前記ばね手段43、ばね手段44の記載は省略してある。このピストン20によって、シリンダ10内は図示左方側のロッド側室11と、図示右方側のヘッド側室12とに区画してあるのであり、これらロッド側室11とヘッド側室12内には作動液が充填してある。また、このガススプリング手段100aにおいては、ヘッド側室12の右方側のシリンダ10内にフリーピストン13が気密的に嵌挿してあり、このフリーピストン13によってその図示右方に形成されたガス室14内には高圧ガスが充填してある。
【0036】
また、ピストン20の一部には、ロッド側室11とヘッド側室12との連通またはその遮断を行うための開閉弁21が設けてあり、この開閉弁21は、ピストンロッド30内に挿通されて一端が当該ピストンロッド30の外端から突出するプッシュロッド31に連結してある。そして、ピストンロッド30の先端側には、座部210またはこれを支持するフレーム側に回動可能に連結されるロッド側ブラケット32が取付けてあり、このロッド側ブラケット32には、リクライニングシート200の肘掛等に設けた図示しない操作ハンドルによって操作される操作レバー33が設けてある。すなわち、使用者が操作ハンドルを操作することにより、操作レバー33が押動されるのであり、この操作レバー33の作動によってプッシュロッド31の押圧がなされて開閉弁21の開放を行うようにしてあるのである。
【0037】
さて、以上のような単筒式ガススプリング手段100aにおけるシリンダ10の外側には、図1及び図2に示したように、取付ブラケット40が一体化してあるのであり、この取付ブラケット40には、ガススプリング手段100aの伸縮方向に長い長穴41が形成してある。この取付ブラケット40には、リクライニングシート200を構成している背凭れ220側の連結ピン222が、その長穴41内にて摺動自在に組み付けられるのであり、これにより、当該ガススプリング手段100aと背凭れ220との連結がされるのである。
【0038】
この取付ブラケット40は、図1及び図2に示したように、シリンダ10のヘッド側端部に一体化するようにして実施してもよいが、図4に示すように、シリンダ10の側面に一体的に設けるようにして実施してもよい。取付ブラケット40をシリンダ10の側面に一体化する場合には、当該背凭れ調整装置100の全長を短くすることができて、組付け空間の限られている座部210の下側に対する配置・取付けを容易に行うことができるものである。
【0039】
また、上記ガススプリング手段100aは単筒式に限らず、ピストン前後の作動室の連通路をシリンダと同心状に組合せた外筒シリンダとによって形成してなる複筒式としてもよく、この場合の座部と背凭れはの取付け要領は、ピストンロッド30側に取付ブラケット40を設けて上記単筒式と逆に取付けるとよい。
【0040】
(請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
この背凭れ調整装置100は、その基本的構成は上述した請求項1に係るそれと同じであるが、図3に示すように、背凭れ220側の連結ピン222を取付ブラケット40の長穴41に組付けるにあたって、弾性ワッシャ42を介在させたことが異なっている。
【0041】
すなわち、この請求項2の背凭れ調整装置100においては、例えば、板ばね或はゴム又は樹脂を材料とする弾性体により形成された弾性ワッシャ42を連結ピン222上に嵌挿するとともに、この弾性ワッシャ42が座部210側の連結アーム221とガススプリング手段100aの取付ブラケット40との間に介在するようにしたものである。図3に示した実施例では、シリンダ10に取付けた取付ブラケット40が二又形状のものである場合を示しているものであり、この二又形状の取付ブラケット40内に背凭れ220側の連結アーム221が挿入されるものである。従って、この実施例での弾性ワッシャ42は連結アーム221とその両側に位置することになる取付ブラケット40との間の2箇所に配置されるものであり、これらの弾性ワッシャ42は連結ピン222上に支持したものである。
【0042】
以上の弾性ワッシャ42は、連結アーム221と一体的な連結ピン222が取付ブラケット40の長穴41内を移動するに際して、この取付ブラケット40の内面との間に適正な摩擦力を生じさせるものであり、また長穴41と取付ブラケット40との組付けガタをも吸収するものである。
【0043】
請求項1または請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
更に、この背凭れ調整装置100においては、図1に示すように、背凭れ220側の連結ピン222と、シリンダ10またはこれに連結した取付ブラケット40側との間にばね手段43を介装している。
【0044】
のばね手段43は、背凭れ220を常に起立させる方向に連結アーム221に付勢力を与えるものであり、そのような作用を発揮するものであれば、実施例として示した弾発力を用いる圧縮スプリングであっても、またこれとは逆の引張りスプリングであってもよいものである。
【0045】
このようなばね手段43を有した背凭れ調整装置100によれば、このばね手段43を有していないものの場合の通常起立状態(図1では(イ)の状態)から、前傾状態である図1の(ロ)の状態に、背凭れ220を常時自動的に前傾保持することができることは勿論、図1の(ハ)に示したような完全リクライニング状態にあった背凭れ220から使用者が離れた場合にも、この背凭れ220を図1の(ニ)に示した状態に自動的に起立させ得る
【0046】
請求項1または請求項2に係る背凭れ調整装置100について)
または、この背凭れ調整装置100は、図5に示すように、背凭れ220側の連結ピン222を取付ブラケット40の長穴41に組付けるにあたって、ばね手段44を介在させてもよい。このばね手段44は、背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222と、取付ブラケット40側の長穴41との間に設けたものであり、背凭れ220を常に後傾方向に付勢するものである。
【0047】
換言すれば、この背凭れ調整装置100においては、ばね手段44が連結ピン222を取付ブラケット40の長穴41の前端側に位置させるべく付勢していることにより、背凭れ220が常にセット保持位置に整列保持され、車両の前後動に伴う背凭れ220の前後方向のガタをなくしているしかも、背凭れ220を押すことによって、上記ばね手段44に抗して連結ピン222を長穴41の後端側に移動させることにより、背凭れ220を上記セット保持位置以上に退避的傾動角度αだけ前傾側に強制移動させ得るようにしている。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、請求項1に係る発明においては、上記実施例にて例示した如く、
「乗物内に設置されて使用者が着座する座部210と、これに対して傾倒角度を調節可能に組付けた背凭れ220とを有するリクライニングシート200において、
背凭れ220を任意の傾倒位置に調節保持すべく、シリンダ10と、このシリンダ10内に組付けたピストン20と、このピストン20に一体化されてシリンダ10外に伸縮運動自在としたピストンロッド30とを備え、かつ背凭れ220のフレーム下端に設けた連結アーム221と座部210のフレームとの間に介装した背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段100aと、
シリンダ10またはピストンロッド30に一体化した取付ブラケット40と、 この取付ブラケット40に形成されて、連結アーム221の先端に設けた連結ピン222が移動自在に係合する長穴41と
を備えたこと」
より、通路を狭くしている背凭れの前方への退避的傾動を簡単に行うことができて、清掃や方向変換を容易に行えるようにすることのできる背凭れ調整装置を、ガススプリング手段100aにおける従来の取付ブラケットを長穴41付きの取付ブラケット40に変更するという簡単な構成によって提供することができるのである。
そして、ばね手段43により、背凭れ220の所定の起立や前傾状態へ背凭れ220に手を触れることなく自動的に行えて、操作性のよい背凭れ調整装置100とすることができるのである。
または、ばね手段44により、背凭れ220を常に後傾方向に付勢することができるものであり、ばね手段44による付勢力が背凭れ220に対してその後傾方向に付勢されていることになるから、仮に背凭れ220の連結あるいは支持部分にガタがあったとしても、異音を生ずることはないのである。
【0049】
また、請求項2に係る発明においては、上記請求項1に係る背凭れ調整装置100について、さらに、背凭れ220側の連結アーム221に設けた連結ピン222と、取付ブラケット40側の長穴41との間に、両者の相対変位に対して適正な抵抗を付与する弾性ワッシャ42を介在させたことにその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1に係る背凭れ調整装置100と同じ効果を発揮することができる他、背凭れ220側の連結アーム221とシリンダ10側の取付ブラケット40との連結をガタなく行うことができるのであり、これにより、異音が生ずることのない背凭れ調整装置100とすることができるのである
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段を組付けたリクライニングシートの側面図である。
【図2】同背凭れ調整装置の拡大断面図である。
【図3】請求項2に係る背凭れ調整装置を示すもので、図1の1−1線に対応する部分に沿ってみた部分拡大断面図である。
【図4】取付ブラケットのシリンダに対する他の取付位置の例を示す背凭れ調整装置の側面図である。
【図5】本願発明の別の背凭れ調整装置を採用したリクライニングシートの部分側面図である
【符号の説明】
100 背凭れ調整装置
100a ガススプリング手段
10 シリンダ
11 ロッド側室
12 ヘッド側室
13 フリーピストン
14 ガス室
20 ピストン
21 開閉弁
30 ピストンロッド
31 操作ロッド
32 ロッド側ブラケット
33 操作レバー
40 取付ブラケット
41 長穴
42 弾性ワッシャ
43 ばね手段
44 ばね手段
200 リクライニングシート
210 座部
220 背凭れ
221 連結アーム
222 連結ピン

Claims (3)

  1. 乗物内に設置されて使用者が着座する座部と、これに対して傾倒角度調節可能に組付けた背凭れとを有するリクライニングシートにおいて、
    前記背凭れを任意の傾倒角度位置に調節保持すべく、シリンダと、このシリンダ内に組付けたピストンと、このピストンに一体化されて前記シリンダ外に伸縮運動自在としたピストンロッドと、ピストン前後の作動室を連通する油路中に設けられた開閉弁とを備え、かつ前記背凭れのフレーム下端に設けた連結アームと前記座部のフレームとの間に介装した背凭れ角度の調節保持用ガススプリング手段と、
    前記シリンダまたはピストンロッドに一体化した取付ブラケットと、
    この取付ブラケットに形成されて、前記連結アームの先端に設けた連結ピンが移動自在に係合する長穴と
    前記取付ブラケットの長穴部分に取付けられ、前記連結ピンを前記長穴の前端側または後端側に付勢するばね手段と
    を備えたことを特徴とする背凭れ調整装置。
  2. 前記背凭れ側の連結アームに設けた連結ピンと、前記取付ブラケット側の長穴との間に、両者の相対変位に対して適正な抵抗を付与する弾性ワッシャを介在させたことを特徴とする請求項1に記載の背凭れ調整装置。
  3. 前記取付ブラケットは、前記シリンダの側面またはピストンロッドに一体化されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背凭れ調整装置。
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