JP3652442B2 - 樋受具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は樋受具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樋受具においては、建物に対する取付け位置から樋の位置までの寸法を適宜調整すること(いわゆる出調整)ができるように、樋受本体に対して樋保持部材をスライド自在に組合わせている。
【0003】
図45はその一例であり、この場合の樋受具は、建物に固定するための樋受本体1の下面に樋保持部材2をスライド自在に重ねている。樋受本体1は、先端の水平部3を屈曲して立上がり部4を設け、その立上がり部4を屈曲して立上がり水平部5を設け、更にその立上がり水平部5を下向きに屈曲して取付け部6を設けている。
【0004】
また、樋保持部材2は、前記の水平部3と重なる水平部7を有し、その水平部7の先端に外側樋耳係止部8を設け、また該水平部7の後端に立上がり部9を設けている。更に、その立上がり部9を屈曲して立上がり水平部11を設け、更にその立上がり水平部11を下向きに屈曲すると共にその下端をV形に屈曲して内側樋耳係止部12を形成している。更に、前記の水平部7の後端部下面に一端を取付けた押さえばね13の他端を前記の内側樋耳係止部12に臨ませている。なお、図中14、14’は断面下向きコの字形に屈曲した屈曲部を示す。
【0005】
樋受本体1の立上がり水平部5には長穴15が設けられ、その長穴15に挿通したリベット16を樋保持部材2の立上がり水平部11に固定している。
【0006】
また、水平部3と7の重なり部分10において、樋保持部材2の水平部7に長穴17を設けると共に、樋受本体1の水平部3に穴18を設け、その穴18と前記の長穴17とにボルト19を挿通し、樋受本体1に対する樋保持部材2の所定のスライド位置で蝶ナット21で締付けるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のごとき樋受具においては、樋の建物に対する出の寸法に応じて樋受本体1に対する樋保持部材2の位置を調整したうえで蝶ナット21を締め付け、樋受具全体を建物に固定し、その後必要に応じて上記の締め付けを緩めて再調整するようにしていた。
【0008】
上記のごとき穴18と長穴17及びこれらに挿通されたボルト19と蝶ナット21の組合せでなるスライド調整部10は、そのスライドストロークの最大限と最小限の間で細かく出の寸法を設定し、或いは細かく微調整することができる。
【0009】
しかしながら、樋の出の寸法は3段階程度に規格化されているため、樋受具としてはその規格に合わせた3種類程度のものを用意しておくだけで実用上問題がない。それにもかかわらず、従来は上記のごときスライド調整部を採用していたため、樋受具の種類は少なくてすむが、部品点数が多くなり、また取付け作業が煩雑になる問題があった。
【0010】
そこで、この発明は樋受具のスライド調整部の構造を簡単にしてコストの低減、及び作業の能率化を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部を有する樋保持部材と、内側樋耳係止部を有する樋耳係止部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下の重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合し、上記重なり部分に上記樋耳係止部材を嵌合してなる樋受具において、上記重なり部分における上部の部材に少なくとも1箇所の上部ピン穴、下部の部材に該上部ピン穴より大径の下部ピン穴を複数箇所に設け、上下各部のピン穴に1本の位置決めピンを上下動自在に挿通し、上記位置決めピンの上端に上部ピン穴より大径の上部ヘッドを設け、該位置決めピンの下端に下部ピン穴より小径で、かつ上部ピン穴より大径の下部ヘッドを設け、上記の上部ピン穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けた構成としたものである。
【0012】
上記の樋耳係止部材をプラスチックの一体成形品とすることができる(請求項2)。
【0013】
また、樋受本体と樋保持部材の2部材を基本的構成要とする構成をとることができる。
【0014】
その他、位置決めピンを樋耳係止部材にばね性あるアームを介して設ける等の種々の具体的構成をとることができる。
【0015】
【作用】
上記樋受具において、これを建物に取付ける際の出の寸法の設定は、上部ピン穴に対していずれか1つの下部ピン穴を選択し、その選択した下部ピン穴に位置決めピンを挿通するのであるが、このために、まず樋受具の上下を反転する。そうすると、位置決めピンは、それ以前に挿通していた下部ピン穴から自重で抜け出し、下部ヘッドが下部ピン穴下端の落し込み部に嵌る。下部ヘッドは上部ピン穴より大径であるので、位置決めピンは上部ピン穴から抜け出すことはない。
【0016】
位置決めピンが下部ピン穴から抜け出すと、樋保持部材は樋受本体に対して非拘束状態となるので、これをスライドさせて、上部ピン穴と合致する他の下部ピン穴を選択する。そのうえで、樋受具を再反転して元の状態に戻すと、位置決めピンは、上部ピン穴と選択後の下部ピン穴に挿通する。その結果、樋保持部材のスライドが規制され、樋受本体に対する樋保持部材の位置が定まる。
【0017】
上記の出の寸法の設定に際し、樋受具の上下を反転することなく、作業者が指先で位置決めピンの上部ヘッドをつまんで持ち上げて下部ヘッドを落込み部に嵌め、しかるのちに樋保持部材をスライドさせ、該位置決めピンを他の下部ピン穴に挿通するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1から図3に示した第1実施形態は、金属帯板をL形に屈曲して水平部3と取付け部6を形成した樋受本体1を有し、その樋受本体1の水平部3の下面に金属帯板でなる樋保持部材2の水平部7を長さ方向にスライド自在に重ねた重なり部分10が設けられる。この樋保持部材2の先端を上向きに屈曲して外側樋耳係止部8が形成される。上記取付け部6に取付け板6’が固着される。
【0020】
上記の樋受本体1と樋保持部材2の重なり部分10には樋耳係止部材23が嵌合される。この樋耳係止部材23はポリカーボネート等の硬質プラスチックの一体成形品であり、水平の天板部24の内端(建物側端部)から下向きに直角に屈曲して内側脚部25を形成し、更にその下端を斜め外方上向きに屈曲して内側樋耳係止部26を形成している。また天板部24の外端(反建物側端部)から斜め外方下向きに屈曲して外側脚部27を形成し、更にその下端を斜め内方上向きに屈曲し、その厚板を薄くして弾力を付与した樋耳押さえ部28を形成している。
【0021】
上記の天板部24には断面が扁平な四角形の挿通穴29(図2参照)が内外方向に貫通される。この挿通穴29は、前記の樋受本体1と樋保持部材2の重なり部分10をがたつきなくスライド可能に挿通できる大きさである。またその挿通穴29の内端下面に抜け止め用の小突起31が形成される。樋保持部材2の内端部には四角形の長穴34が設けられる。この長穴34は該樋保持部材2を前記の樋耳係止部材23の挿通穴29に挿通した状態で前記の小突起31に係合され、樋保持部材2に対する樋耳係止部材23の移動範囲を規制する。
【0022】
上記重なり部分10において、樋受本体1の先端部分の1箇所に上部ピン穴32が形成され、樋保持部材2には上記の上部ピン穴32より若干大径の下部ピン穴33が複数箇所に一定間隔をおいて形成される。各下部ピン穴33はそれぞれ上部ピン穴32と合致しうる位置に形成される。上部ピン穴32の下端には、図3(a)に示すように、テーパ状に拡径部された落し込み部36が形成されている。下部ピン穴33はその落し込み部36の最大径と同程度に形成される。
【0023】
上記ピン穴32と、いずれか一つの下部ピン穴33に位置決めピン35が挿通される。
【0024】
上記の位置決めピン35の上部ヘッド37は上部ピン穴32より大径に形成され、下方へ抜け出さないようになっている。また位置決めピン35の長さは、樋受本体1と樋保持部材2の板厚の合計寸法と同等かそれより長く形成され、下端に下部ヘッド38が形成される。
【0025】
下部ヘッド38は下部ピン穴33より小径であるが、上部ピン穴32よりは大径に形成され、上方へ抜け出さないようになっており、またその下部ヘッド38は前記の落し込み部36の中に完全に落ち込む程度の厚さに形成されている。
【0026】
第1実施形態は以上のごときものであり、この樋受具を図1の建物の軒先に取付けるに際し、予め判明している樋39の出の寸法に合わせて樋受本体1に対する樋保持部材2の位置を調整(出調整)する。この場合、当初の状態が図3(a)のように位置決めピン35が最も外側の下部ピン穴33に挿通されているとして、その状態から2番目の下部ピン穴33に移す必要があるとすると、まず同図(b)のように、樋受具の上下を反転する。そうすると、位置決めピン35も逆向きとなり、その自重によって下部ヘッド38が落し込み部36に落ち込む。下部ヘッド38は落し込み部36に嵌り、下部ピン穴33から完全に抜け出すので、樋保持部材2は非拘束状態となる。
【0027】
そこで、同図(c)の水平矢印で示すように樋保持部材2をスライドさせ、2番目の下部ピン穴33を上部ピン穴32に合致させる。その上で樋受具を元の状態に再反転させると位置決めピン35は上部ピン穴32と2番目の下部ピン穴33に嵌り、樋受本体1に対する樋保持部材2の新たな位置関係が設定される(同図(d)参照)。
【0028】
なお、樋保持部材2のスライドに伴い、樋耳係止部材23も移動する。また、樋耳係止部材23自体は長穴34と小突起31との間のすきま分だけ樋保持部材23に対して移動することができ、樋39の幅の相違や微小な出の寸法の相違に対応することができる。
【0029】
上記のごとき出の寸法の設定方法に代えて、図3(a)の状態で、位置決めピン35の上部ヘッド37をつまんで持ち上げ、下部ヘッド38を落し込み部36に嵌入させたうえで樋保持部材2をスライドさせ、他の下部ピン穴33に該位置決めピン35を落し込むようにしてもよい。
【0030】
前述のようにして、樋受具の出の寸法調整が終ると、取付け板6’に釘20を打込んで所要数の樋受を建物に取付け、そのうえで外側樋耳係止部8と内側樋耳係止部26に樋39の外側樋耳41と内側樋耳42をそれぞれ係止して樋39を取付ける。このとき、建物の取付面43の位置的精度に誤差があると、その誤差により樋保持部材2の出の寸法が一定しないが、樋39は所要の剛性があるので樋39を取付けるとこれを基準として樋保持部材2が下部ピン穴33と位置決めピン35との間の余裕の範囲内でスライドして上記の誤差を吸収する。従って、樋39は前記取付面43の誤差にかかわらず、真直ぐに取付けられる。
【0031】
なお、樋受具を建物に固定したのち出調整を行う場合は、図3(d)の状態で位置決めピン35を指で押し上げて下部ヘッド38を落し込み部36に移行させたのち、樋保持部材2をスライドさせる。
【0032】
上記の誤差の吸収範囲を大きくするために、図4(a)、(b)に示すように、下部ピン穴33を長穴にしたり、更に同図(c)、(d)に示すように、上部ピン穴32も長穴にすることができる。これらの場合、位置決めピン35の上部ヘッド37、下部ヘッド38とに対する上部ピン穴32及び下部ピン穴33の大きさの関係は、同図(b)、(d)に示すようにこれら各ピン穴32、33の短径との関係で前述と同様に、上部ヘッド37及び下部ヘッド38は上部ピン穴32の短径より大であり、下部ヘッド38は下部ピン穴33の短径より小である。
【0033】
上記のように、誤差の吸収範囲を広くした場合、樋受本体1に対し、樋39を取付けた樋保持部材2が振動等によりスライドして樋39が平行移動するように考えられるが、実際は、樋39には多数の樋受具の摩擦力が作用すると共に、その樋39の一部に連結される縦樋の存在により一定位置に固定されるので移動するおそれはない。
【0034】
なお、樋耳係止部材23は、図5(a)(b)に示すように、その天板部24に、上部挿通穴29aと下部挿通穴29bとを間隔をおいて設け、その上部挿通穴29aに樋受本体1、下部挿通穴29bに樋保持部材2を挿通した構成とすることができる。
【0035】
この場合、樋保持部材2の途中に屈曲部2aを形成すると共に、その建物側の端部に抜け止め用の屈曲係止部2bを形成する。屈曲部2aの存在により、上部挿通穴29aに挿通された樋受本体1の部分と、下部挿通穴29bに挿通された樋保持部材2の部分は上下に一定間隔をおいて対向するが、このような場合も「特許請求の範囲」にいう「重なり部分」に含まれる。
【0036】
以上述べた第1の実施の形態においては、上部ピン穴32の下端にテーパ状の落し込み部36を設けてこれに下部ヘッド部38を落し込むようにしているが、図6(a)、(b)に示すように、下部ヘッド部38を薄く形成すると、上記のごときテーパ状の落し込み部36を設けることなく、樋受本体1と樋保持部材2の間の加工公差によるすき間をもって落し込み部36’とすることができる。
【0037】
更に、図7に示すように、樋耳係止部材23に間隔Gをおいて上部挿通穴29a、下部挿通穴29bを設け、樋受本体1と樋保持部材2とをこれらの挿通穴29a、29bに挿通し、樋受本体1と樋保持部材2の水平部も間隔Gをおいて上下に対向した構成をとることができ、このような構成も「特許請求の範囲」にいう「重なり部分」に含まれる。この場合は、間隔Gの部分が落し込み部36’となり樋受具全体を上下に反転すると、下部ヘッド38はその落し込み部36に落ち込み、前記と同様の寸法調整を行うことができる。
【0038】
以下の実施形態において「落し込み部36」として示す場合も、これを前記のすき間や間隔Gによる「落し込み部36」におきかえることが可能である。
【0039】
(第2実施形態)
次に、図8に示した第2実施形態は、第1実施形態と同様の樋耳係止部材23を用いたものであるが、樋受本体1の上面に樋保持部材2をスライド自在に重ねた点及び樋耳係止部材23の抜け止めを樋保持部材2の内端に上向きに屈曲した係合部45を設けることにより形成した点で相違する。この場合の樋耳係止部材23は上記の係合部45により抜け止めが図られると共に、係合部45と位置決めピン35の間を自由にスライドすることができ、そのスライドの範囲内で各種の樋39の幅の大きさに対応することができる。
また、この場合の出の寸法調整の要領は前述の場合と同様である。
【0040】
図9は上記図8に示した第2実施形態の変形例であり、樋保持部材2に対する樋耳係止部材23の抜け止めを図るため、樋保持部材2に長穴34を形成すると共に樋耳係止部材23の穴29の内端上面に小突起31を形成し、その小突起31を上記の長穴34に係合させたものである。
【0041】
(第3実施形態)
図10に示した第3実施形態は、上記の第2実施形態(図8参照)において、樋耳係止部材23の天板部24にピン穴46を設け、挿通穴29に挿通される樋保持部材2に設けた上部ピン穴32と落し込み部36及び樋受本体1に設けた下部ピン穴33を上記ピン穴46に合致させ、これらに位置決めピン35を挿通したものである。天板部24のピン穴46の直径は、上部ピン穴32と同じである。その他の構成及び作用は、第2の実施の形態と同じである。但し、この場合は位置決めピン35を介して、樋耳係止部材23が樋受本体1と樋保持部材2の両部材に係合される。
【0042】
図11は、第3実施形態(図10)の変形例であり、樋耳係止部材23に上部挿通穴29a、下部挿通穴29bを形成し、樋保持部材2に屈曲部68を設けて、上部挿通穴29aに挿通させると共に、樋受本体1を下部挿通穴29bに挿通したものであり、これらの挿通部分において、樋保持部材2と樋受本体1との間に間隔Gの落し込み部36’が形成される。
【0043】
(第4実施形態)
図12に示した第4実施形態は、基本的には従来のもの(図45参照)と同一であり、同一部分は同一符号を付して示し、その説明を省略する。相違する点は、水平部3と7の重なり部分10において、樋受本体1水平部3に前述の第1実施形態と同様に上部ピン穴32を1箇所に設けると共に、樋保持部材2の水平部7の3箇所に下部ピン穴33を設け、これらのピン穴32、33に位置決めピン35を挿通した点である。上部ピン穴32の下端には前述の場合と同様のテーパ状に拡径した落し込み部36が設けられる(同図(b)参照)。位置決めピン35に上部ヘッド37、下部ヘッド38が設けられる点、これらの径と上部ピン穴32、下部ピン穴33との大きさの関係は前述の各実施形態と同一である。また、この場合の出の寸法調整の方法も前述の各実施形態と同様である。
【0044】
なお、上記第4実施形態と、前述の第1〜第3実施形態との基本的相違は、前者が樋受本体1と樋保持部材2の2部材を基本的な構成部材としているのに対し、後者は、これらの部材に加えて樋耳係止部材23を有する点である。
【0045】
(第5実施形態)
図13に示した第5実施形態の樋受具は、樋受本体1も樋保持部材2もL形に屈曲したシンプルな形状のものであるが、その機能は図12の第4の実施の形態と同様であり、また、出の寸法調整の機能も同様である。
【0046】
(第6実施形態)
図14及び図15に示した第6実施形態は、樋受本体1と、樋保持部材2’の2部材を基本的構成要素としている。樋受本体1は、前述の各実施形態と同様に水平部3と取付け部6とから成り、取付け部6に取付け板6’が固着される。
【0047】
樋保持部材2'は、前述の硬質プラスチックの一体成形品でなり、樋耳係止部材23の天板部24の外端面に天板部24と同じ厚さの水平部を一体に設けると共に、その先端に外側樋耳係止部8を設け、更に、天板部24の内端面から水平部の先端部まで、前記樋受本体1の水平部3がスライド自在に挿入される挿入穴48を設けたものである。その挿入穴48に水平部3が挿入されることにより、重なり部10が形成される。
【0048】
上記の樋受本体1の水平部3には、3箇所の下部ピン穴33が設けられる。また、樋保持部材2’の上面には、前記の挿入穴48に貫通した上部ピン穴32が設けられ、下部ピン穴33の1つと対向する。その下部ピン穴33と対向した上部ピン穴32の下端にテーパ状に拡径された落し込み部36が形成される。更に、樋保持部材2の下面と挿入穴48との間に前記の上部ピン穴32と同芯状態かつ前記下部ピン穴33と同一径の最下部ピン穴49が設けられる。
【0049】
位置決めピン35は、上記の上部ピン穴32、下部ピン穴33及び最下部ピン穴49に挿通され、その位置決めピン35の上端に上部ヘッド37、下端に下部ピン穴33及び最下部ピン穴49より小径の下部ヘッド38が設けられる。この場合も、前述の各実施の形態と同様に、樋受具全体の上下を反転させると下部ヘッド38が落し込み部36に落ち込むので、樋受本体1に対し、樋保持部材2’をスライドさせることができ、出の寸法調整を行うことができる。
【0050】
図16は第6実施形態の変形例であり、この場合は、樋耳係止部材23の天板部24の下半分の外端面に水平部7を一体化して樋保持部材2’を形成し、天板部24の挿通穴29に挿通した樋受本体1の水平部3を水平部7上に重ねて重なり部10を形成する。上記の水平部3に上部ピン穴32及び落し込み部36を設けると共に、水平部7に複数の下部ピン穴33を設け、両者に位置決めピン35を挿通している。
【0051】
図17は他の変形例であり、樋耳係止部材23の天板部24の上半分の外端面に水平部7を一体化し、天板部24の挿通穴29に挿通した樋受本体1の水平部3を水平部7の下面に重ね、水平部7上部ピン穴32が落し込み部36、樋受本体1の水平部3に下部ピン穴33を設け、両方のピン穴32、33に位置決めピン35を挿通している。
【0052】
図18のその他の変形例は、図15に示した第6の実施の形態において、樋受本体1の取付け部6を上向きに屈曲したものである。
【0053】
(第7実施形態)
図19から図21は第7実施形態であり、この場合は、第2の実施の形態の変形例(図9参照)と同様に、樋受本体1の水平部3上に樋保持部材2の水平部7をスライド自在に重ね重ね部分10を形成している。樋受本体1の水平部3には、長さ方向に所要の間隔をおいて3箇所の固定側ピン穴51が設けられる。また樋保持部材2には同様の大きさの1箇所の可動側ピン穴52が設けられる。
【0054】
樋耳係止部材23は、前記の場合と同様に、天板部24、内側脚部25、内側樋耳係止部26、外側脚部27及び樋耳押さえ部28とからなる。また、天板部24に挿通穴29が設けられ、その挿通穴29に樋受本体1と樋保持部材2が挿通される。また、上記挿通穴29の内端下面に小突起31が設けられ、その小突起31が樋保持部材2の長穴34に係合される。
【0055】
上記の樋耳係止部材23の天板部24の外端面に、図20に示すように薄肉のアーム53が設けられる。そのアーム53は樋保持部材2の上面に沿って伸び出し、その先端部に下向きの位置決めピン54が設けられると共に、上向きの指掛け部55が設けられる。その指掛け部55に指を当て、上向きに押し上げるとアーム53は図21の一点鎖線の状態から実線で示すように弾性変形する。
【0056】
上記構成の樋受具において、出調整を行うには、樋耳係止部材23の指掛け部55を指先で押し上げて弾性変形させると、位置決めピン54が、固定側ピン穴51及び可動側ピン穴52から外れる。そこで、樋耳係止部材23と共に、樋保持部材2をスライドさせて、可動側ピン穴52を他の固定側ピン穴51に合致させ、アーム53を元の状態に戻すと両方のピン穴51、52に位置決めピン54が挿入され、出調整を完了する。しかるのちに、建物に取付け、樋39を掛ける。
【0057】
なお、樋耳係止部材23の変形例として、図22に示すように、アーム53の両側に下向きの両側壁56、56を形成して、その断面を下向きコの字形に形成し、樋受本体1の水平部3と、樋保持部材2とをその両側壁56、56の間に嵌め、両者のずれ止めを図るようにしてもよい。
【0058】
図23は上記第7実施形態の変形例であり、この場合は樋耳係止部材23のアーム53は水平部3の下面の高さに形成され、位置決めピン54は上向きに、また指掛け部55は下向きに形成される。この場合は、指掛け部55を下方へ押下げることにより、位置決めピン54を固定側及び可動側のピン穴51、52から抜け出す。その他の構成は前述のものと同様である。
【0059】
図24に示したものも第7実施形態の他の変形例であり、この場合は樋受本体1の水平部3の下面に樋保持部材2を重ね、樋耳係止部材23の位置決めピン54を樋受本体1の固定側ピン穴51と樋保持部材2の可動側ピン穴52とに挿通するようにしたものである。
【0060】
更に、図25に示した他の変形例は、前述の第6実施形態(図14、図15参照)と同様に、樋耳係止部材23と、水平部7’及び外側樋耳係止部8を硬質プラスチックで一体成形したものであり、天板部24の内端面から水平部2’の先端部まで、前記樋受本体1の水平部3がスライド自在に挿入される挿入穴48が設けられる。
【0061】
水平部3には3箇所の固定側ピン穴51が設けられ、また水平部7’の1箇所に上下に貫通した可動側ピン穴52が設けられる。
【0062】
樋耳係止部材23の天板部24の部分には、アーム53が水平27’の上面に沿って設けられ、そのアーム53に可動側ピン穴52と1つの固定側ピン穴51に嵌入される位置決めピン54が下向きに形成されると共に、上向きに指掛け部55が形成される。
なお、この場合も、位置決めピン54を下方から上向きに挿入するようにしてもよい。
【0063】
(第8実施形態)
図26は、第8実施形態であり、この場合はアーム53’を天板部24と一体の剛直な板により形成したものであり、そのアーム53’に別体の位置決めピン35を上下動自在に挿入している。アーム53’のピン挿通穴64の下端にテーパ状に拡径した落し込み部36が形成されており、樋受具全体を上下に反転させると、下部ヘッド38がその落し込み部36に落ち込み、樋受本体1と樋保持部材2の拘束を解除する。
【0064】
(第9実施形態)
図27及び図28に示した第9実施形態は、基本的には前述の図9のものと同様の構成であるが、位置決めピン35の上部ヘッド37にばね片58を固着し、そのばね片58の一端を樋保持部材2’の水平面7上に固定している。ばね片58の自由端には図28に示すように、指掛け部59が形成される。
【0065】
また、樋保持部材2に一箇所の可動側ピン穴52が設けられ、樋受本体1にこれと同一径の固定側ピン穴51が3箇所に形成される。その他の構成は図9のものと同じである。
【0066】
上記構成の樋受具において、出調整を行う場合は、ばね片58の指掛け部59に指先を掛けて引上げると、位置決めピン35が固定側ピン穴51から抜ける(図28(a)の一点鎖線参照)。そこで、樋保持部材2をスライドさせ、位置決めピン35を他の固定側ピン穴51に挿入する。
【0067】
なお、図29(a)に示すように、ばね片58に長穴62を設け、その長穴62に位置決めピン35を挿通すると、そのばね片58を引上げた際(一点鎖線参照)、位置決めピン35がその長穴62内で移動するので、固定側ピン穴51、可動側ピン穴52の径を小さくすることができる。
【0068】
また、図29(b)に示すように、ばね片58の長穴62の部分にわん曲部63を形成すると、ばね片58を引上げた際に上部ヘッド37がわん曲部63に沿ってすべるため位置決めピン37の倒れ方が小さくなり、固定側ピン穴51、稼動側ピン穴52の径を一層小さくすることができる。
【0069】
上記の位置決めピン35に代え、図30(a)(b)に示すように、ばね片58に下向きの切起し片61を設け、その切起し片61を可動側ピン穴52及び固定側ピン穴51に挿入するようにしてもよい。また、ばね片58を断面下向きコの字形に形成し(図30(b)参照)、樋受本体1と樋保持部材2を抱持して両者の両側方への相対的なずれを防止するようにしてもよい。このような切起し片61でも位置決めピン35と実質的に同様の機能を有する。
【0070】
更に、図31及び図32のようにばね片58の一端を樋受本体9の下面に固定し、そのばね片58の上面に固着した位置決めピン35を樋受本体1に形成した1箇所の固定側ピン穴51と、樋保持部材2に形成した3箇所の可動側ピン穴52のうちの1つに挿通する。この場合も、位置決めピン35に代えて前述のごとき切起し片を採用することができる。
【0071】
出調整を行う場合は、ばね片58を下方に下げて位置決めピン35を可動側ピン穴52から抜き(図32(a)の一点鎖線参照)、しかるのちに樋保持部材2をスライドさせる。
【0072】
なお、図32(b)に示すように、固定側ピン穴51の穴径を2段に形成し(上段が大径、下段が小径)、上部ヘッド37が固定側ピン穴51の小径部から抜け出せないようにしておくと、ばね片58と位置決めピン35とを固着する必要は必ずしもない。
【0073】
(第10実施形態)
図33は第10実施形態である。基本的には前述の図8のもの(第2実施形態)と同様であるが、この場合は樋保持部材2の上部ピン穴32を2箇所に設けている。これによって3箇所の下部ピン穴33との組合せ方が増える。
【0074】
前述の各実施の形態の上部ピン穴32及び固定側ピン穴51もこれらを2箇所以上に設けることができる。但し、位置決めピン35をどの上部ピン穴32(又は固定側ピン穴51)に挿入するかは、工場における製作の際に選定される。
【0075】
(第11実施形態)
図34(a)(b)は第11実施形態であり、樋受本体1と樋保持部材2とを抱持する角筒形のピン保持枠65を嵌め、そのピン保持枠65の上穴66と下穴67及び1箇所又は複数箇所の固定側ピン穴51と複数の可動側ピン穴52とに位置決めピン35を挿通したものであり、上穴66にテーパ状に拡径された落し込み部36を形成している。位置決めピン35の下部ヘッド38の径は、下穴67及び両方のピン穴51、52の径よりも小さく形成されているので、樋受具全体を上下反転させると、下部ヘッド38が落し込み部36に落ち込み、これにより樋受本体1と樋受保持部材2との拘束を解除する。
【0076】
なお、図35(a)(b)に示すように、ピン保持枠65をプレス成形により角筒形に製作し、その上穴66のまわりに凹所68を形成し、その凹所68を上部ヘッド37の落ち込み部とすることができる。
【0077】
上記第11実施形態によると、下部ヘッド38を落し込み部36に落し込むことにより位置決めピン35を複数の可動側ピン穴52の任意のものに自在に入れ替えができる。
【0078】
(第12実施形態)
図36に示した第12実施形態は、樋耳係止部材23の天板部24に天板穴69を設け、その天板穴69と可動側ピン穴52との間にテーパ状に拡径された落し込み部36を形成したものである。この場合は、下部ヘッド38を落し込み部36に落し込んだ場合に樋耳係止部材23が自由にスライドできるので、位置決めピン35を他の可動側ピン穴52に容易に移すことができる。
【0079】
(第13実施形態)
図37から図39に示した第13実施形態は、樋受本体1と樋保持部材2の2部材により構成される。樋受本体1は、断面コの字形に成形されたもの逆L形に屈曲して、水平部3と取付け部6とを形成したものであり、その取付け部6に取付け板6’を固着している。上記の水平部には長さ方向に一定間隔をおいて複数の下部ピン穴33を一列に設け、各下部ピン穴33相互間をスリット71により連続させている。このスリット71を省略し、各下部ピン穴33を独立させてもよい。
【0080】
樋保持部材2は、硬質プラスチックの一体成形品から成り、天板部24の内端部に外向きL字形の内側樋耳係止部26を形成すると共に、その下端に垂直下向きの案内部72を形成している。また、天板部24下面中央部分に、外向きの傾斜部76を設け、その傾斜部76に弾力性を有する樋耳押さえ部28を形成し、その先端部を前記案内部72の上端部分に対向させている。
【0081】
また、上記天板部24の外端から下方に延び、更に途中で水平に外向きに屈曲した外側樋耳押さえ部73を形成すると共に、前記の傾斜部76の下端に外向きに延びた外側樋耳係止部8を形成している。外側樋耳係止部8と前記の外側樋耳押さえ部73は、上下に一定間隔をおいて平行に対向する部分において上下方向の連結リブ74により一体に連結されている。外側樋耳係止部8の先端は、樋39の外側樋耳41の形状に応じて上方にわん曲しており、その先端部分に外側樋耳押さえ部73が一定の間隔をおいて対向している。
【0082】
上記の天板部24には、その厚みの部分に内外方向に貫通した挿通穴29が設けられている。その挿通穴29の下面の一部、即ち、前記の内側樋耳係止部26と傾斜部76との間に開放部77が設けられる。また、上記挿通穴29の上面の内端から中程までの間に溝75が形成され(図38参照)、その溝75の部分において天板部24の上面から溝75に連通した上部ピン穴32が1箇所に設けられる。
【0083】
上記の挿通穴29には前述の樋受本体1の水平部3が挿通され、上部ピン穴32と、該水平部3の下部ピン穴33に位置決めピン35が挿通される。この位置決めピン35の上部ヘッド37は上部ピン穴32より大径であり、また下部ヘッド38は、下部ピン穴33より小径であるが上部ピン穴32よりは大径であり、かつ該下部ヘッド38は前記の溝75に嵌入することができる(図39の一点鎖線参照)。
【0084】
上記の構成の樋受具において、出調整を行うには、前述の各実施形態のもの同様に上下を反転させて位置決めピン35の下部ヘッド38を溝75に落し込み、樋保持部材2をスライドさせて、再反転させることにより適宜な位置の他の下部ピン穴33に挿通する。
【0085】
前述の各実施形態では、下部ヘッド38を落し込むために、上部ピン穴32の下端にテーパ状に拡径した穴により落し込み部36(例えば、図1参照)を設けていたが、このような穴に代えて前記のごとき溝75でも下部ヘッド38の落し込み部を形成することができる。
【0086】
図40から図42に示したものは前述の第13実施形態の変形例であり、基本的構造は図1から4に示した第1実施形態と同様である。この場合は樋受本体1の水平部3にその内外両端にわたり下向きに開放された溝75が形成され、その溝75に上部ピン穴32が設けられ、下部ヘッド38が落ち込むようになっている。
【0087】
図43及び図44に示したものは、第13実施形態の他の変形例であり、基本的構造は、図8に示した第2実施形態のものと同様であるが、樋保持部材2の内外両端にわたり、下向きに開放された溝75が形成され、その溝75に上部ピン穴32が設けられ、下部ヘッド38が落ち込むようになっている。
【0088】
【発明の効果】
以上のように、各請求項に記載の発明は出の寸法調整を段階的に行うことが可能であり、その寸法調整は請求項1〜4、6〜11に記載の発明は、位置決めピンの挿入位置を変えるために樋受具を反転させるか、指でつまみ上げたうえで樋保持部材をスライドさせたうえで該位置決めピンを他の下部ピン穴に挿入するという極めて単純な作業で行うことができ、しかもそのために必要な部品は位置決めピン1つである。このためコストの低減化及び寸法設定の作業が能率化される。
【0089】
請求項5に記載の発明のように、樋耳係止部材にアームと位置決めピンを一体に成形したものは、指先の操作だけでピンの抜き出しができると共に、部品点数が減少する効果がある。
【0090】
また、請求項9に記載の発明のように、ピン保持枠を設けたものは位置決めピンの下部ヘッドの落ち込み部を樋受本体又は樋保持部材に設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の使用状態の断面図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】(a)〜(d) 同上の出の寸法設定の要領の説明図
【図4】(a) 同上の変形例の一部断面図
(b) (a)図の平面図
(c) 同上の他の変形例の一部断面図
(d) (c)図の平面図
【図5】同上の変形例の断面図
【図6】(a) 同上のその他の変形例の断面図
(b) (a)図の場合の出の寸法設定時の断面図
【図7】同上の変形例の断面図
【図8】第2実施形態の使用状態の断面図
【図9】同上の変形例の使用状態の断面図
【図10】第3実施形態の使用状態の一部拡大断面図
【図11】同上の変形例の一部断面図
【図12】(a) 第4の実施の形態の使用状態の断面図
(b) 同上の一部拡大断面図
【図13】第5実施形態の使用状態の断面図
【図14】第6実施形態の使用状態の断面図
【図15】同上の一部切欠分解斜視図
【図16】同上の変形例の使用状態の断面図
【図17】同上の変形例の使用状態の断面図
【図18】同上の変形例の使用状態の断面図
【図19】第7の実施形態の使用状態の断面図
【図20】同上の樋耳係止部材の斜視図
【図21】同上の出調整後の状態を示す断面図
【図22】同上の樋耳係止部材の他の変形例の斜視図
【図23】同上の変形例の使用状態の断面図
【図24】同上の他の変形例の使用状態の断面図
【図25】同上の他の変形例の使用状態の断面図
【図26】第8実施形態の使用状態の断面図
【図27】第9実施形態の使用状態の断面図
【図28】(a) 同上の一部断面図
(b) 同上の一部斜視図
【図29】(a) 同上の変形例の一部断面図
(b) 同上の変形例の一部斜視図
【図30】(a) 同上の変形例の一部断面図
(b) 同上の変形例の一部断面図
【図31】同上の変形例の使用状態の断面図
【図32】(a) 同上の一部断面図
(b) 同上の変形例の一部断面図
【図33】第10実施形態の使用状態の断面図
【図34】(a) 第11実施形態の使用状態の断面図
(b) (a)図のX−X線の拡大断面図
【図35】(a) 同上の変形例の一部断面図
(b) (a)図の一部斜視図
【図36】第12実施形態の使用状態の断面図
【図37】第13実施形態の使用状態の断面図
【図38】同上の一部切欠分解斜視図
【図39】同上の一部拡大断面図
【図40】同上の変形例の使用状態の断面図
【図41】同上の分解斜視図
【図42】同上の一部拡大断面図
【図43】同上の他の変形例の使用状態の断面図
【図44】同上の一部切欠分解斜視図
【図45】従来例の断面図
【符号の説明】
1 樋受本体
2、2’ 樋保持部材
2a 屈曲部
2b 屈曲係止部
3 水平部
4 立上がり部
5 立上がり水平部
6 取付け部
6’ 取付け板
7 水平部
8 外側樋耳係止部
9 立上がり部
10 重なり部分
11 立上がり水平部
12 内側樋耳係止部
13 押さえばね
14、14’ 屈曲部
15 長穴
16 リベット
17 長穴
18 穴
19 ボルト
20 釘
21 蝶ナット
23 樋耳係止部材
24 天板部
25 内側脚部
26 内側樋耳係止部
27 外側脚部
28 樋耳押さえ部
29 挿通穴
29a 上部穴
29b 下部穴
31 小突起
32 上部ピン穴
33 下部ピン穴
34 長穴
35 位置決めピン
36、36’ 落し込み部
37 上部ヘッド
38 下部ヘッド
39 樋
41 外側樋耳
42 内側樋耳
43 取付面
45 係合部
46 ピン穴
48 挿入穴
49 最下部ピン穴
51 固定側ピン穴
52 可動側ピン穴
53’ アーム
54 位置決めピン
55 指掛け部
56 側壁
58 ばね片
59 指掛け部
61 切起し片
62 長穴
63 わん曲部
64 ピン挿通穴
65 ピン保持枠
66 上穴
67 下穴
68 屈曲部
69 天板穴
71 スリット
72 案内部
73 外側樋耳押さえ部
74 連結リブ
75 溝
76 傾斜部
77 開放部

Claims (8)

  1. 建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部を有する樋保持部材と、内側樋耳係止部を有する樋耳係止部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下の重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合し、上記の重なり部分に上記樋耳係止部材を嵌合してなる樋受具において、上記重なり部分における上部の部材に少なくとも1箇所の上部ピン穴、下部の部材に該上部ピン穴より大径の下部ピン穴を複数箇所に設け、上下各部のピン穴に1本の位置決めピンを上下動自在に挿通し、上記位置決めピンの上端に上部ピン穴より大径の上部ヘッドを設け、該位置決めピンの下端に下部ピン穴より小径で、かつ上部ピン穴より大径の下部ヘッドを設け、上記の上部ピン穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けたことを特徴とする樋受具。
  2. 上記樋耳係止部材はプラスチックの一体成形品でなり、上記樋受本体の水平部分と平行な天板部を有すると共に、該天板部の内端から下向き直角に屈曲した内側脚部を形成し、更にその下端を斜め外方上向きに屈曲して上記の内側樋耳係止部を設け、また、上記天板部の外端から斜め外方下向きに屈曲して外側脚部を形成し、更にその下端を斜め内方上向きに屈曲して該内側樋耳係止部に対向した樋耳押さえ部を設けてなり、上記天板部に上記樋受本体及び樋保持部材の両部材の水平部分をスライド自在に挿通せしめ、かつ上記樋保持部材を該樋耳係止部材に係合せしめたことを特徴とする請求項1に記載の樋受具。
  3. 建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部及び内側樋耳係止部を有する樋保持部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合してなる樋受具において、上記重なり部分における上部の部材に少なくとも1箇所の上部ピン穴、下部の部材に該上部ピン穴より大径の下部ピン穴を複数箇所に設け、上下各部のピン穴に1本の位置決めピンを上下動自在に挿通し、上記位置決めピンの上端に上部ピン穴より大径の上部ヘッドを設け、該位置決めピンの下端に下部ピン穴より小径で、かつ上部ピン穴より大径の下部ヘッドを設け、上記の上部ピン穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けたことを特徴とする樋受具。
  4. 上記樋保持部材をプラスチックの一体成形品により形成し、該樋受保持部材に水平方向の挿通穴を設け、その挿通穴に前記樋受本体の水平部をスライド自在に挿通することにより樋受本体と樋保持部材の上下の重なり部分を設け、該樋保持部材の上記挿通穴より上部の部分に前記の上部ピン穴を設け、該挿通穴に挿通された樋受本体の部分に前記の下部ピン穴を設けたことを特徴とする請求項3に記載の樋受具。
  5. 建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部を有する樋保持部材と、内側樋耳係止部を有する樋耳係止部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下の重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合し、上記重なり部分に上記樋耳係止部材を嵌合してなる樋受具において、上記樋耳係止部材はプラスチックの一体成形品でなり、上記樋受本体の水平部分と平行な天板部を有すると共に、該天板部の内端から下向き直角に屈曲した内側脚部を形成し、更にその下端を斜め外方上向きに屈曲して上記の内側樋耳係止部を設け、また、上記天板部の外端から斜め外方下向きに屈曲して外側脚部を形成し、更にその下端を斜め内方上向きに屈曲して該内側樋耳係止部に対向した樋耳押さえ部を設けてなり、上記天板部に上記樋受本体及び樋保持部材の両部材の水平部分をスライド自在に挿通せしめ、かつ上記樋保持部材を該樋耳係止部材に係合せしめ、前記樋受本体に複数箇所の固定側ピン穴を設けると共に樋保持部材に少なくとも1箇所の可動側ピン穴を設け、上記樋耳係止部材にアームを設けると共に、該アームに前記固定側及び可動側ピン穴より小径のピン挿通穴を設けこれに位置決めピンを上下動自在に挿通し、上記位置決めピンの上端に上記ピン挿通穴より大径の上部ヘッドを設け、該位置決めピンの下端に前記固定側及び可動側ピン穴より小径で、かつ上記ピン挿通穴より大径の下部ヘッドを設け、上記のピン挿通穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けたことを特徴とする樋受具。
  6. 建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部を有する樋保持部材と、内側樋耳係止部を有する樋耳係止部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下の重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合し、上記重なり部分に上記樋耳係止部材を嵌合してなる樋受具において、上記樋耳係止部材はプラスチックの一体成形品でなり、上記樋受本体の水平部分と平行な天板部を有すると共に、該天板部の内端から下向き直角に屈曲した内側脚部を形成し、更にその下端を斜め外方上向きに屈曲して上記の内側樋耳係止部を設け、また、上記天板部の外端から斜め外方下向きに屈曲して外側脚部を形成し、更にその下端を斜め内方上向きに屈曲して該内側樋耳係止部に対向した樋耳押さえ部を設けてなり、上記天板部に上記樋受本体及び樋保持部材の両部材の水平部分をスライド自在に挿通せしめ、かつ上記樋保持部材を該樋耳係止部材に係合せしめ、前記樋受本体に少なくとも1箇所の固定側ピン穴を設けると共に樋保持部材に複数箇所の可動側ピン穴を設け、上記樋受本体と樋保持部材とにこれらを抱持するピン保持枠を嵌め、上記ピン保持枠に形成した上穴と下穴を前記の可動側ピン穴と固定側ピン穴とに合致させて位置決めピンを上下動自在に挿通し、該位置決めピンの下部ヘッドを上記下穴、固定側ピン穴、可動側ピン穴より小径に形成すると共に、位置決めピンの上部ヘッドを上穴より大径に形成し、該上穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けたことを特徴とする樋受具。
  7. 建物に固定される樋受本体と、外側樋耳係止部を有する樋保持部材と、内側樋耳係止部を有する樋耳係止部材とからなり、上記樋受本体と樋保持部材の水平部分相互の上下の重なり部分を設けて該樋受本体と樋保持部材をスライド自在に結合し、上記重なり部分に上記樋耳係止部材を嵌合してなる樋受具において、上記樋耳係止部材はプラスチックの一体成形品でなり、上記樋受本体の水平部分と平行な天板部を有すると共に、該天板部の内端から下向き直角に屈曲した内側脚部を形成し、更にその下端を斜め外方上向きに屈曲して上記の内側樋耳係止部を設け、また、上記天板部の外端から斜め外方下向きに屈曲して外側脚部を形成し、更にその下端を斜め内方上向きに屈曲して、該内側樋耳係止部に対向した樋耳押さえ部を設けてなり、上記天板部に上記樋受本体及び樋保持部材の両部材の水平部分をスライド自在に挿通せしめ、かつ上記樋保持部材を該樋耳係止部材に係合せしめ、前記樋受本体に少なくとも1箇所の固定側ピン穴を設けると共に樋保持部材に複数箇所の可動側ピン穴を設け、上記樋耳係止部材の天板部に天板穴を設け、上記可動側ピン穴と固定側ピン穴に上記の天板穴を合致させて位置決めピンを上下動自在に挿通し、該位置決めピンの下部ヘッドを固定側ピン穴、可動側ピン穴より小径に形成すると共に、位置決めピンの上部ヘッドを天板穴より大径に形成し、該天板穴の下端に下部ヘッドの落し込み部を設けたことを特徴とする樋受具。
  8. 上記下部ヘッドの落し込み部が、上部ピン穴を設けた樋受本体又は樋保持部材のいずれか一方の部材に該上部ピン穴下端が溝底に通じた長手方向の溝により形成されたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の樋受具。
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