JP3651754B2 - 自動変速機の制御用油圧回路 - Google Patents

自動変速機の制御用油圧回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の制御用油圧回路、特に、車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態にするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械や産業機械の車輌の自動変速機は、油圧によって作動する前進用及び後進用の油圧クラッチを有しており、両クラッチは車輌が前進、後進又は中立のいずれか車輌運転者の指定した状態をとるよう油圧回路によって制御されている。
【0003】
このような制御用油圧回路として、図7に示すものが知られている。この制御用油圧回路1は、アキュムレータ91、インチングバルブ92及び前後進切換バルブ41を経由して前進用油圧クラッチ11又は後進用油圧クラッチ12に接続されるメイン圧伝達路2と、このメイン圧伝達路2から分岐してソレノイドバルブ71を経由して前後進切換バルブ41に接続されたパイロット圧伝達路3とを有している。そして、各伝達路2,3内には各バルブにそれぞれの油圧を伝達し作動させるための作動油が流れている。
【0004】
メイン圧伝達路2はアキュムレータ91及びインチングバルブ92を経由して二手に分岐し、メイン圧伝達路21、22としてそれぞれ別に前後進切換バルブ41に接続されている。前後進切換バルブ41の内部には前進切換スプール42及び後進切換スプール52がスプリング43を介して対向して配置されている。メイン圧伝達路21、22はこの前後進切換バルブ41を経由してメイン圧伝達路23,メイン圧伝達路24としてそれぞれ前進用油圧クラッチ11、後進用油圧クラッチ12に接続されている。
【0005】
パイロット圧伝達路3はソレノイドバルブ71を経由して二手に分岐し、パイロット圧伝達路31,パイロット圧伝達路32としてそれぞれ別に前後進切換バルブ41に接続されている。ソレノイドバルブ71の内部には方向切換スプール72が配置され、ソレノイドバルブ71に送信される信号に応じて左右に移動可能になっている。そして、パイロット圧伝達路31は前後進切換バルブ41の前進切換スプール42側に接続され、パイロット圧伝達路32は後進切換スプール52側に接続されている。
【0006】
この制御用油圧回路1では、車輌運転者が車輌の前進、後進又は中立のいずれかの状態を指定することにより、ソレノイドバルブ71に電気信号が送られる。すると、方向切換スプール72は前進、後進又は中立のいずれかの状態に応じて所定位置に移動し、パイロット圧の作動油が流れる経路が切り換えられる。
【0007】
前進状態が指定された場合、方向切換スプール72は、ソレノイドにより引張られ左方向に移動する。すると、パイロット圧伝達路31が開くためパイロット圧はパイロット圧伝達路31を介して、前後進切換バルブ41内に伝達される。そして、パイロット圧伝達路31内の作動油は前後進切換バルブ41の前進切換スプール42側に流れ込む。すると、パイロット圧のかかった作動油によって前進切換スプール42はスプリング43の付勢力に抗して右方向に移動する。そして、メイン圧伝達路23を塞いでいた前進切換スプール42の右側の凸部が右方向に移動するため、メイン圧伝達路23が開く。すると、メイン圧伝達路21の出口で遮断されていたメイン圧はメイン圧伝達路23に伝達され、さらに、前進用油圧クラッチ11に供給され、この前進用油圧クラッチ11を作動させる。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0008】
後進状態が指定された場合、方向切換スプール72は、ソレノイドにより押出され右方向に移動する。すると、パイロット圧伝達路32が開くため、パイロット圧伝達路3内を伝達されてきたパイロット圧はパイロット圧伝達路32を介して前後進切換バルブ41に伝達される。そして、パイロット圧伝達路32内の作動油は前後進切換バルブ41の後進切換スプール52側に流れ込む。すると、パイロット圧のかかった作動油によって後進切換スプール52はスプリング43の付勢力に抗して左方向に押される。そして、メイン圧伝達路24を塞いでいた後進切換スプール52の左側の凸部が左方向に移動するため、メイン圧伝達路24が開く。すると、メイン圧伝達路22で遮断されていたメイン圧はメイン圧伝達路24内に伝達され、さらに、後進用油圧クラッチ12に供給され、この後進用油圧クラッチ12を作動させることとなる。このようにして、車輌運転者の選択した後進状態が実施される。
【0009】
中立状態が選択された場合、方向切換スプール72は、左側の凸部がパイロット圧伝達路31を塞ぎ且つ右側の凸部がパイロット圧伝達路32を塞ぐ位置に移動する。すると、パイロット圧はソレノイドバルブ71によって遮断されることとなり、下流側に接続された前後進切換バルブ41には伝達されない。したがって、メイン圧伝達路21,22は前後進切換バルブ41によって遮断された状態を維持し、メイン圧は前進用油圧クラッチ11又は後進用油圧クラッチ12のいずれにも伝達されない。このようにして、車輌運転者の選択した中立状態が実施される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前後進切換バルブ内に侵入したゴミが詰まるなどして各切換スプールが元の位置に戻れなくなる、いわゆるスティックが生じる場合、上記構成の油圧回路では、車輌が運転者の指定した車輌の状態と反対に動いてしまうという問題が生じる恐れがある。例えば、図7において前進状態が指定されている状態でスティックが起きた場合、すなわち、前進切換スプール42が右方向に移動したまま元の状態に戻れなくなった場合を考える。この場合、車輌運転者がスティックが起きたことに気づかずに前進状態を解除して後進状態を指定すると、前進切換スプール42が右方向に移動したまま戻らなくなっているため、後進切換スプール52が左方向に動くことができない。したがって、後進用油圧クラッチ12を作動させるためのメイン圧伝達路24を開くことができず、メイン圧伝達路23が開いた状態となっているため前進用油圧クラッチ11にメイン圧が供給されることになる。この結果、運転者が後進状態を選択したにもかかわらず車輌は前進することとなる。また逆に、後進状態でスティックが起きると前進状態を選択しても車輌は後進する。このように、前後進切換バルブでスティックが起きると、車輌が運転者の意思と反対方向に動くという危険性がある。
【0011】
本発明は、前後進切換バルブ又は中立バルブのいずれかが作動し得なくなった場合においても、車輌が車輌運転者の指示と反対方向に動くことを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の自動変速機の制御用油圧回路は、車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、車輌をいずれかの指定状態とするために主圧伝達路を切り換える複数の前後進切換バルブを有する第1前後進切換手段と、複数の前後進切換バルブの一部又は全部が作動し得なくなった場合において、車輌が各指定状態と反する前進又は後進の状態となる主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段とを有しており、主圧は第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して各油圧クラッチに供給されている。
【0013】
この装置では、第1前後進切換手段が作動し得なくなった場合に、車輌が運転者の指示と反対に動くことを防止するために、第2前後進切換手段が主圧伝達路を遮断することができる。
【0014】
ここでは、第1前後進切換手段が元の状態に復帰し得なくなっても、第2前後進切換手段によって車輌が運転者の指示と反対方向に動くのを防ぐことができる。
【0015】
請求項2に記載の自動変速機の制御油圧回路は、車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、車輌をいずれかの指定状態とするために主圧伝達路を切り換える第1前後進切換手段と、第1前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、車輌が各指定状態と反する前進又は後進の状態となる主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段とを有しており、主圧は第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して各油圧クラッチに供給され、第1前後進切換手段は、第2前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、車両が各指定状態と反する前進又は後進の状態となる主圧の伝達を遮断する。
【0016】
請求項3に記載の自動変速機用の制御用油圧回路は、請求項2の装置において、第2前後進切換手段は、指定状態として前進が指定された場合に採り得る第1位置と、指定状態として後進が指定された場合に採り得る第2位置と、指定状態として中立が指定された場 合に採り得る第3位置とを選択的に採り得る。
【0017】
請求項4に記載の自動変速機の制御用油圧回路は、車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、車輌をいずれかの指定状態とするために主圧伝達路を切り換える第1前後進切換手段と、指定状態として前進又は後進が指定された場合に第1前後進切換手段に主圧を伝達させるとともに、第1前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、車輌が各指定状態と反する前進又は後進の状態となる主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段と、主圧が車輌を指定状態とするように各油圧クラッチに伝達されるために各前後進切換手段を切り換えるための誘導圧を伝達する誘導圧伝達路と、誘導圧をいずれかの指定状態とするとともに、車輌を前進又は中立の状態とするための前進方向切換弁と、車輌を後進又は中立の状態とするための後進方向切換弁と、車両を前進又は後進の状態とするための中立方向切換弁とを有する方向切換手段とを有し、主圧は第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して各油圧クラッチに供給される。
【0018】
請求項に記載の自動変速機用の制御用油圧回路は、請求項2から4のいずれかの装置において、第1前後進切換手段は複数の前後進切換バルブを有しており、主圧は複数の前後進切換バルブ及び第2前後進切換手段を経由して各油圧クラッチに供給されている。
【0019】
この装置では、第1前後進切換手段が複数の前後進切換バルブで構成されるとともに、主圧が前後進切換バルブを経由するように主圧伝達路が設けられている。
【0020】
請求項に記載の自動変速機の制御用油圧回路は、請求項1から3のいずれかの装置において、主圧が車輌を指定状態とするように各油圧クラッチに伝達されるために各前後進切換手段を切り換えるための誘導圧を伝達する誘導圧伝達路と、誘導圧をいずれかの指定状態とするための方向切換手段とをさらに有している。
【0021】
この装置では、誘導圧伝達路内を伝達される誘導圧によって前後進切換手段が切り換えられ、この誘導圧は方向切換手段によって指定状態とされている。
【0022】
請求項に記載の自動変速機の制御用油圧回路は、請求項4又は6の装置において、誘導圧伝達路は、第1前後進切換手段へ向かう第1分岐路と第2前後進切換手段へ向かう第2分岐路とに分岐され、それぞれ第1前後進切換手段と第2前後進切換手段とに接続されている。
【0023】
この装置では、誘導圧伝達路は分岐して各前後進切換手段に接続されている。
請求項に記載の自動変速機の制御用油圧回路は、請求項又はの装置において、方向切換手段は、車輌を前進又は中立の状態とするための前進方向切換弁と車輌を後進又は中立の状態とするための後進方向切換弁とを有している。
【0024】
この装置では、方向切換手段は前進及び後進方向切換弁を有しており、各弁によって車輌はそれぞれの方向又は中立にされる。
【0025】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の自動変速機の制御用油圧回路の第1実施形態を図1〜3に示す。
【0026】
図1に示されるように、この実施形態において制御用油圧回路1は、前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12を作動させるためのメイン圧を伝達するメイン圧伝達路2と、前後進切換バルブ41,51及び中立バルブ61を切り換えるためのパイロット圧伝達路3とを有している。
【0027】
メイン圧伝達路2は、アキュムレータ91及びインチングバルブ92を経由した後2つに分岐し、メイン圧伝達路21,22としてそれぞれ前後進切換バルブ41,51に接続されている。
【0028】
前後進切換バルブ41,51はともに、車輌運転者によって指定された前進、後進又は中立のいずれかの状態に応じてメイン圧の経路を切り換えるためのバルブである。前後進切換バルブ41,51は内部にそれぞれ前後進切換スプール42,52が配置され、スプリング43,53によってそれぞれ右方向に付勢されている。各前後進切換スプール42,52には軸方向の所定箇所に凸部及び凹部が交互に複数個ずつ設けられている。
【0029】
メイン圧伝達路21は前後進切換バルブ41を経由してメイン圧伝達路25,26に分岐し、それぞれ中立バルブ61に接続されている。また、メイン圧伝達路22は前後進切換バルブ51を経由してメイン圧伝達路27,28に分岐し、それぞれ中立バルブ61に接続されている。
【0030】
パイロット圧伝達路3は、メイン圧伝達路2から分岐してさらにパイロット圧伝達路31,32に分岐し、ソレノイドバルブ71、81にそれぞれ接続されている。そして、パイロット圧伝達路31はソレノイドバルブ71を経由して前後進切換バルブ41に接続されており、パイロット伝達路31は前後進切換バルブ41を経由し、パイロット圧伝達路33として中立バルブ61と前後進切換バルブ51とに接続され、前後進切換バルブ51を介してパイロット圧伝達路32と接続されている。パイロット圧伝達路32はソレノイドバルブ81を経由して前後進切換バルブ51に接続されている。
【0031】
ソレノイドバルブ71,81には、それぞれタンクポートが設けられている。タンクポートはドレンタンクに接続されており、ノーマルオープンであるため通常は油圧は立たない。そして、各ソレノイドバルブ71,81の内部にはスプール72,82が配置されており、ソレノイドバルブ71,81が通電されると、各スプール72,82が左方向に移動してタンクポートを閉鎖するため油圧が立つこととなる。
【0032】
次に、制御用油圧回路1の動作について説明する。
先ず、車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0033】
図2に示されるように、車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されると、ソレノイドバルブ71が通電されスプール72が右方向に移動しタンクポートが閉じられる。すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31を経由して前後進切換バルブ41に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路31内の作動油が前後進切換スプール42の右側の凹部に流入し、スプリング43の付勢力に抗して前後進切換スプール42を左方向に押す。これによりパイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路33内の作動油が中立スプール62の右側の凹部に流入し、スプリング63の付勢力に抗し中立スプール62を左方向に押す。そして、パイロット圧は前後進切換スプール52の右側の凸部で遮断されるため、前後進切換スプール52はそのまま動かない。この時点で、前後進切換スプール42及び中立スプール62は左方向に移動しており、前後進切換スプール52は移動していない。
【0034】
この結果、メイン圧伝達路21が前後進切換バルブ41を介してメイン圧伝達路26と、中立バルブ61を介してメイン圧伝達路27と、さらに前後進切換バルブ51を介してメイン圧伝達路23とつながる。一方、メイン圧伝達路22は前後進切換バルブ51で遮断されている。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路2からメイン圧伝達路21,26,27,23を順次経由して、前進用油圧クラッチ11に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0035】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0036】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、ソレノイドバルブ71が消磁されスプール72が左方向に戻り、ソレノイドバルブ81が通電されスプール82が右方向に移動する。このとき、前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動した状態を維持し、中立スプール62は元の位置に戻る。すると、パイロット圧はパイロット圧伝達路32を経由して、前後進切換バルブ51に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路32内の作動油が前後進切換スプール52の右側の凹部に流入し、スプリング53の付勢力に抗して前後進切換スプール52を左方向に押す。これにより、パイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61と前後進切換バルブ41とに伝達される。前後進切換スプール42はスティックして左方向に移動した状態を維持している。そして、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31を経由してソレノイドバルブ72のタンクポートからドレンタンクポートへと伝達される。これにより、中立スプール62の右側の凹部には圧力が発生しない為、中立スプール62は移動していない。この時点で前後進切換スプール41,51は左方向に移動している。中立スプール62は移動していない。
【0037】
この結果、メイン圧は中立スプール62によってメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路27との間で遮断される。また、メイン圧は中立スプール62によってメイン圧伝達路28とメイン圧伝達路25との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0038】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0039】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、ソレノイドバルブ71が消磁されスプール72が左方向に戻り、ソレノイドバルブ81が通電されスプール82が右方向に移動する。このとき、前後進切換スプール42は元の位置に戻り、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持する。すると、パイロット圧はパイロット圧伝達路32を通って、前後進切換バルブ51に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路32内の作動油が前後進切換スプール52の右側の凹部に流入し、スプリング53の付勢力に抗して前後進切換スプール52を左方向に押す。これにより、パイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61に伝達される。中立スプール62は、スティックして左方向に移動した状態を維持している。そして、パイロット圧は前後進切換スプール42の右側の凸部により遮断されるため、前後進切換スプール42はそのまま動かない。この時点で中立スプール62及び前後進切換スプール52は左方向に移動しており、前後進切換スプール42は移動していない。
【0040】
この結果、メイン圧は前後進切換スプール42によりメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路26との間で遮断される。一方、メイン圧はメイン圧伝達路22,28,25,24とつながる。したがって、パイロット圧は後進用油圧クラッチ12に供給される。すなわち、車輌は運転者の指示通り、後進状態となる。
【0041】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が前進から後進を指定しても、車輌は中立又は後進のいずれかの状態をとり、少なくとも車輌が前進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0042】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0043】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、ソレノイドバルブ71が消磁されスプール72が左方向に戻る。このとき、前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動した状態を維持し、中立スプール62は元の位置に戻る。すると、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートはともに開いた状態であるため、パイロット圧が立たず、前後進切換バルブ41,51及び中立バルブ61にパイロット圧が供給されない。したがって、各バルブ41、61,51内の各スプール42,52,62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール42は左方向に移動し、中立スプール62及び前後進切換スプール52は移動していない。
【0044】
この結果、メイン圧はメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路27との間で遮断され、またメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0045】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0046】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、ソレノイドバルブ71が消磁されスプール72が左方向に戻る。このとき、前後進切換スプール42は元の位置に戻り、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持する。すると、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートはともに開いた状態であるため、パイロット圧が立たず、前後進切換バルブ41,51及び中立バルブ61にパイロット圧が供給されない。したがって、各バルブ41、61,51内の各スプール42,52,62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール52は左方向に移動し、前後進切換スプール42,52は移動していない。
【0047】
この結果、メイン圧はメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路26との間で遮断され、またメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0048】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が前進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
【0049】
次いで、車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0050】
図3に示されるように、車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されると、ソレノイドバルブ81が通電されスプール82が右方向に移動しタンクポートが閉じられる。すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32を経由して前後進切換バルブ51に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路32内の作動油が前後進切換スプール52の右側の凹部に流入し、スプリング53の付勢力に抗して前後進切換スプール52を左方向に押す。これによりパイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路33内の作動油が中立スプール62の右側の凹部に流入し、スプリング63の付勢力に抗し中立スプール62を左方向に押す。そして、パイロット圧は前後進切換スプール42の右側の凸部で遮断されるため、前後進切換スプール42はそのまま動かない。この時点で、前後進切換スプール52及び中立スプール62は左方向に移動しており、前後進切換スプール42は移動していない。
【0051】
この結果、メイン圧伝達路22が前後進切換バルブ51を介してメイン圧伝達路28と、中立バルブ61を介してメイン圧伝達路25と、さらに前後進切換バルブ41を介してメイン圧伝達路24とつながる。一方、メイン圧伝達路21は前後進切換バルブ41で遮断されている。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路2からメイン圧伝達路22,28,25,24を順次経由して、後進用油圧クラッチ12に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0052】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0053】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、ソレノイドバルブ81が消磁されスプール82が左方向に戻り、ソレノイドバルブ71が通電されスプール72が右方向に移動する。このとき、前後進切換スプール52はスティックしているため左方向に移動した状態を維持し、中立スプール62は元の位置に戻る。すると、パイロット圧はパイロット圧伝達路31を経由して、前後進切換バルブ41に伝達される。このとき、パイロット圧伝達路31内の作動油が前後進切換スプール42の右側の凹部に流入し、スプリング43の付勢力に抗して前後進切換スプール42を左方向に押す。これにより、パイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61と前後進切換バルブ51とに伝達される。前後進切換スプール52はスティックして左方向に移動した状態を維持している。そして、パイロット圧はパイロット圧伝達路32を経由してソレノイドバルブ82のタンクポートからドレンタンクポートへと伝達される。これにより、中立スプール62の右側の凹部には圧力が発生しないため、中立スプール62は移動していない。この時点で前後進切換スプール41,51は左方向へ移動している。中立スプール62は移動していない。
【0054】
この結果、メイン圧は中立スプール62によってメイン圧伝達路28とメイン圧伝達路25との間で遮断される。また、メイン圧は中立スプール62によってメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路27との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0055】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0056】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、ソレノイドバルブ81が消磁されスプール82が左方向に戻り、ソレノイドバルブ71が通電されスプール72が右方向に移動する。このとき、前後進切換スプール52は元の位置に戻り、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持する。すると、パイロット圧はパイロット圧伝達路31を通って、前後進切換バルブ41伝達される。このとき、パイロット圧伝達路31内の作動油が前後進切換スプール42の右側の凹部に流入し、スプリング43の付勢力に抗して前後進切換スプール42を左方向に押す。これにより、パイロット圧伝達路33が開き、パイロット圧は中立バルブ61に伝達される。中立スプール62は、スティックして左方向に移動した状態を維持している。そして、パイロット圧は前後進切換スプール52の右側の凸部により遮断されるため、前後進切換スプール52はそのまま動かない。この時点で中立スプール62及び前後進切換スプール42は左方向に移動しており、前後進切換スプール52は移動していない。
【0057】
この結果、メイン圧は前後進切換スプール52によりメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断される。一方、メイン圧はメイン圧伝達路21,26,27,23とつながる。したがって、パイロット圧は前進用油圧クラッチ11に供給される。すなわち、車輌は運転者の指示通り、前進状態となる。
【0058】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が後進から前進を指定しても、車輌は中立又は前進のいずれかの状態をとり、少なくとも車輌が後進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0059】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0060】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、ソレノイドバルブ81が消磁されスプール82が左方向に戻る。このとき、前後進切換スプール52はスティックしているため左方向に移動した状態を維持し、中立スプール62は元の位置に戻る。すると、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートはともに開いた状態であるため、パイロット圧が立たず、前後進切換バルブ41,51及び中立バルブ61にパイロット圧が供給されない。したがって、各バルブ41、61,51内の各スプール42,52,62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール52は左方向に移動し、中立スプール62及び前後進切換スプール42は移動していない。
【0061】
この結果、メイン圧はメイン圧伝達路28とメイン圧伝達路25との間で遮断され、またメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路26との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0062】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0063】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、ソレノイドバルブ81が消磁されスプール82が左方向に戻る。このとき、前後進切換スプール52は元の位置に戻り、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持する。すると、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートはともに開いた状態であるため、パイロット圧が立たず、前後進切換バルブ41,51及び中立バルブ61にパイロット圧が供給されない。したがって、各バルブ41、61,51内の各スプール42,52,62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール62は左方向に移動し、前後進切換スプール42,52は移動していない。
【0064】
この結果、メイン圧はメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断され、またメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路26との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0065】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が後進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
[第2実施形態]
本発明の自動変速機の制御用油圧回路の第2実施形態を図4に示す。
【0066】
ここからは、特に第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この実施形態において、メイン圧伝達路21は前後進切換バルブ41を経由してメイン圧伝達路25,26、27に分岐し、メイン圧伝達路25、27は前後進切換バルブ51に、メイン圧伝達路26は中立バルブ61にそれぞれ接続されている。また、メイン圧伝達路28は前後進切換バルブ51と中立バルブ61とに接続されている。そして、メイン圧伝達路28,26は、中立バルブ61を経由してメイン圧伝達路23、24として、それぞれ前進用油圧クラッチ11,後進用油圧クラッチ12に接続されている。
【0067】
パイロット圧伝達路31はソレノイドバルブ71を経由して前後進切換バルブ41に接続されており、前後進切換バルブ41を経由して、パイロット圧伝達路33として中立バルブ61に接続されている。一方、パイロット圧伝達路32はソレノイドバルブ81を経由して前後進切換バルブ51に接続されており、前後進切換バルブを経由して、パイロット圧伝達路34として中立バルブ61に接続されている。
【0068】
次に、制御用油圧回路1の動作について簡単に説明する。
先ず、車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0069】
車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前後進切換スプール42及び中立スプール62は右方向に移動する。前後進切換スプール52は移動しない。したがって、メイン圧は、メイン圧伝達路21、25,28,23を経由して前進用油圧クラッチ11に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0070】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0071】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して、前後進切換バルブ51と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前進切換スプール52及び中立スプール62は左方向に移動する。前後進切換スプール42はスティックしているため右方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路25とメイン圧伝達路28との間で遮断される。また、メイン圧伝達路22はメイン圧伝達路27とつながるがメイン圧伝達路26との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0072】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0073】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して、前後進切換バルブ51に伝達される。これにより、前進切換スプール52は左方向に移動する。中立スプール62はスティックしているため右方向に移動した状態を維持している。前後進切換スプール42は元の位置に戻り移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断される。また、メイン圧伝達路22はメイン圧伝達路27、26とつながるがメイン圧伝達路24との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0074】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が前進から後進を指定しても、車輌は中立又は後進のいずれかの状態をとり、少なくとも車輌が前進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0075】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0076】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42,52及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動しており、中立スプール62及び前後進切換スプール52は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路28とメイン圧伝達路23との間で遮断され、またメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0077】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0078】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42,52及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール62はスティックしているため右方向に移動しており、前後進切換スプール42,52は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断され、またメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路28との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0079】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が前進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
【0080】
次いで、車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0081】
車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して前後進切換バルブ51と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前後進切換スプール52及び中立スプール62は右方向に移動する。前後進切換スプール42は移動しない。したがって、メイン圧は、メイン圧伝達路22、27,26,24を経由して後進用油圧クラッチ12に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した後進状態が実施される。
【0082】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0083】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して、前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前進切換スプール42及び中立スプール62は左方向に移動する。前後進切換スプール52はスティックしているため右方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路27とメイン圧伝達路26との間で遮断される。また、メイン圧伝達路21はメイン圧伝達路25とつながるがメイン圧伝達路28との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0084】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0085】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して、前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前進切換スプール42は右方向に移動する。中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持している。前後進切換スプール52は元の位置に戻り移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路27との間で遮断される。また、メイン圧伝達路21はメイン圧伝達路25、28とつながるがメイン圧伝達路23との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0086】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が後進から前進を指定すると、車輌は中立の状態をとり、車輌が後進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0087】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0088】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42,52及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール52はスティックしているため左方向に移動しており、中立スプール62及び前後進切換スプール42は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路24との間で遮断され、またメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0089】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0090】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42,52及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動しており、前後進切換スプール42,52は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路27との間で遮断され、またメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0091】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が後進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
[第3実施形態]
本発明の自動変速機の制御用油圧回路の第3実施形態を図5に示す。
【0092】
この実施形態において、メイン圧伝達路2は、アキュムレータ91及びインチングバルブ92を経由して先ず中立スプール62に接続され、中立スプール62を経由して4つのメイン圧伝達路21,22,25,26に分岐している。メイン圧伝達路21はソレノイドバルブ71を経由して前後進切換バルブ41に接続され、メイン圧伝達路25は前後進切換バルブ41に接続され、メイン圧伝達路24,27、28に分岐している。メイン圧伝達路24は後進用油圧クラッチ12に、メイン圧伝達路27、28は別々に前後進切換バルブ51にそれぞれ接続されている。メイン圧伝達路22はソレノイドバルブ81を経由して前後進切換バルブ51に接続され、メイン圧伝達路26は前後進切換バルブ51に接続され、メイン圧伝達路23,27,28に分岐している。メイン圧伝達路23は前進用油圧クラッチ11に接続されている。
【0093】
パイロット伝達路3はパイロット伝達路3から分岐してソレノイドバルブ101に接続されており、ソレノイドバルブ101を経由して中立バルブ61に接続されている。
【0094】
次に、制御用油圧回路1の動作について簡単に説明する。
先ず、車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0095】
この実施形態では、車輌運転者が前進状態を指定すると、ソレノイドバルブ101及びソレノイドバルブ71が通電される。また、車輌運転者が後進状態を指定すると、ソレノイドバルブ101及びソレノイドバルブ81が通電される。そして、中立状態を指定すると3つのソレノイドバルブ71,81,101は全て消磁される。
【0096】
車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されると、パイロット圧により中立スプール62が右方向に移動する。すると、メイン圧伝達路21を経由したメイン圧によって前後進切換スプール42は右方向に移動する。この時点で中立スプール62及び前後進切換スプール42は右方向に移動し、前後進切換スプール52は移動していない。したがって、メイン圧伝達路2はメイン圧伝達路25,28,23とがつながりメイン圧は前進用油圧クラッチ11に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0097】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0098】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、パイロット圧により中立スプール62が右方向に移動する。すると、メイン圧伝達路22を経由したメイン圧によって前後進切換スプール52は左方向に移動する。この時点で中立スプール62は右方向に移動し、前後進切換スプール52は左方向に移動し、前後進切換スプール42はスティックしているため右方向に移動している。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路28とメイン圧伝達路23との間で遮断される。また、メイン圧伝達路26はメイン圧伝達路27とつながるがメイン圧伝達路24との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0099】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0100】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、中立スプール62はスティックしているため右方向に移動したままであり、メイン圧伝達路22を経由したメイン圧によって前後進切換スプール52は左方向に移動する。この時点で中立スプール62はスティックしているため右方向に移動した状態を維持し、前後進切換スプール52は左方向に移動し、前後進切換スプール42は元の位置に戻り移動していない。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路25とメイン圧伝達路28との間で遮断される。また、メイン圧伝達路26はメイン圧伝達路27、24とつながり、メイン圧は後進用油圧クラッチ12に供給される。すなわち、車輌は後進状態となる。
【0101】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が前進から後進を指定しても、車輌は中立又は後進のいずれかの状態をとり、少なくとも車輌が前進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0102】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0103】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たないため中立スプール62は右方向に移動しない。したがって、メイン圧は中立スプール62によって遮断され、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0104】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0105】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、中立スプール62は右方向に移動した状態でスティックしているため、メイン圧は中立バルブ61を経由するが、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートがともに開いているためメイン圧は立たない。したがって、メイン圧は、前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0106】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が前進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
【0107】
次いで、車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0108】
車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されると、パイロット圧により中立スプール62が右方向に移動する。すると、メイン圧伝達路22を経由したメイン圧によって前後進切換スプール52は左方向に移動する。この時点で中立スプール62は右方向に移動し、前後進切換スプール52は左方向に移動し、前後進切換スプール42は移動していない。したがって、メイン圧伝達路2はメイン圧伝達路26,27,24とがつながりメイン圧は後進用油圧クラッチ12に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した後進状態が実施される。
【0109】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0110】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、パイロット圧により中立スプール62が右方向に移動する。すると、メイン圧伝達路21を経由したメイン圧によって前後進切換スプール42は右方向に移動する。この時点で中立スプール62及び前後進切換スプール42は右方向に移動し、前後進切換スプール52はスティックしているため左方向に移動した状態を維持している。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路27とメイン圧伝達路24との間で遮断される。また、メイン圧伝達路25はメイン圧伝達路28とつながるがメイン圧伝達路23との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0111】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0112】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、中立スプール62はスティックしているため右方向に移動したままであり、メイン圧伝達路21を経由したメイン圧によって前後進切換スプール42は右方向に移動する。この時点で中立スプール62はスティックしているため右方向に移動した状態を維持し、前後進切換スプール42は右方向に移動し、前後進切換スプール52は元の位置に戻り移動していない。したがって、メイン圧はメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路27との間で遮断される。また、メイン圧伝達路25はメイン圧伝達路28、23とつながり、メイン圧は前進用油圧クラッチ11に供給される。すなわち、車輌は前進状態となる。
【0113】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が後進から前進を指定しても、車輌は中立又は前進のいずれかの状態をとり、少なくとも車輌が後進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0114】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0115】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たないため中立スプール62は右方向に移動しない。したがって、メイン圧は中立スプール62によって遮断され、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0116】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0117】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、中立スプール62は右方向に移動した状態でスティックしているため、メイン圧は中立バルブ61を経由するが、ソレノイドバルブ71,81のタンクポートがともに開いているためメイン圧は立たない。したがって、メイン圧は、前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0118】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が後進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
[第4実施形態]
本発明の自動変速機の制御用油圧回路の第4実施形態を図6に示す。
【0119】
この実施形態において、メイン圧伝達路2はアキュムレータ91,インチングバルブ92を経由してメイン圧伝達路21,22に分岐し、それぞれ前後進切換バルブ41に接続されている。メイン圧伝達路21,22は前後進切換バルブ41を経由してメイン圧伝達路25,26としてそれぞれ中立バルブ61に接続されている。そして、メイン圧伝達路25,26は、中立バルブ61を経由してメイン圧伝達路23、24として、それぞれ前進用油圧クラッチ11,後進用油圧クラッチ12に接続されている。
【0120】
パイロット圧伝達路31はソレノイドバルブ71を経由して前後進切換バルブ41に接続されており、前後進切換バルブ41を経由してパイロット圧伝達路33として中立バルブ61に接続されている。一方、パイロット圧伝達路32はソレノイドバルブ81を経由して前後進切換バルブ41に接続されており、前後進切換バルブを経由して、パイロット圧伝達路34として中立バルブ61に接続されている。
【0121】
次に、制御用油圧回路1の動作について簡単に説明する。
先ず、車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0122】
車輌運転者によって車輌が前進状態に指定されると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前後進切換スプール42及び中立スプール62は右方向に移動する。したがって、メイン圧は、メイン圧伝達路21、25,23を経由して前進用油圧クラッチ11に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した前進状態が実施される。
【0123】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0124】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して、前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、中立スプール62は左方向に移動する。前後進切換スプール42はスティックしているため右方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路25とメイン圧伝達路23との間で遮断される。また、メイン圧伝達路22はメイン圧伝達路26との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0125】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され後進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0126】
車輌運転者が前進状態を解除し後進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して、前後進切換バルブ41に伝達される。これにより、前進切換スプール42は左方向に移動する。中立スプール62はスティックしているため右方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断される。また、メイン圧伝達路22はメイン圧伝達路26とつながるがメイン圧伝達路24との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0127】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が前進から後進を指定すると、車輌は中立状態をとるため、少なくとも車輌が前進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0128】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール42がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0129】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動しており、中立スプール62は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路25とメイン圧伝達路23との間で遮断され、またメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路26との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0130】
次に、車輌運転者によって車輌の前進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0131】
車輌運転者が前進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール62はスティックしているため右方向に移動しており、前後進切換スプール42は移動していない。この結果、メイン圧は前後進切換スプール42によりメイン圧伝達路21、22で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0132】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が前進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
【0133】
次いで、車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されたときの動作について説明する。
【0134】
車輌運転者によって車輌が後進状態に指定されると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路32、34を経由して前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、前後進切換スプール42及び中立スプール62は左方向に移動する。したがって、メイン圧は、メイン圧伝達路22、26,24を経由して後進用油圧クラッチ12に供給される。このようにして、車輌運転者の指定した後進状態が実施される。
【0135】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0136】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して、前後進切換バルブ41と中立バルブ61とに伝達される。これにより、中立スプール62は右方向に移動する。前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路24との間で遮断される。また、メイン圧伝達路21はメイン圧伝達路25との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0137】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され前進状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0138】
車輌運転者が後進状態を解除し前進状態を指定すると、パイロット圧は、パイロット圧伝達路31、33を経由して、前後進切換バルブ41に伝達される。これにより、前進切換スプール42は右方向に移動する。中立スプール62はスティックしているため左方向に移動した状態を維持している。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路22とメイン圧伝達路26との間で遮断される。また、メイン圧伝達路21はメイン圧伝達路25とつながるがメイン圧伝達路23との間で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0139】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合において、車輌運転者が後進から前進を指定すると、車輌は中立の状態をとり、車輌が前進状態に動く、すなわち車輌運転者の指示と反対方向に動くことがない。
【0140】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、前後進切換スプール52がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0141】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、前後進切換スプール42はスティックしているため左方向に移動しており、中立スプール62は移動していない。この結果、メイン圧はメイン圧伝達路26とメイン圧伝達路24との間で遮断され、またメイン圧伝達路21とメイン圧伝達路25との間で遮断されている。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0142】
次に、車輌運転者によって車輌の後進状態が解除され中立状態が指定された場合において、中立スプール62がスティックした場合の制御用油圧回路1の動作について説明する。
【0143】
車輌運転者が後進状態を解除し中立状態を指定すると、パイロット圧が立たず、前後進切換スプール42及び中立スプール62の位置は変化しない。すなわち、中立スプール62はスティックしているため左方向に移動しており、前後進切換スプール42は移動していない。この結果、メイン圧は前後進切換バルブ41によってメイン圧伝達路21,22で遮断される。したがって、メイン圧は前進用油圧クラッチ11及び後進用油圧クラッチ12のいずれにも供給されず、いずれのクラッチをも作動させない。すなわち、車輌は中立状態となる。
【0144】
以上のように、この実施形態における制御用油圧回路によれば、車輌運転者が後進から中立を指定した場合において、前後進切換スプール及び中立スプールが作動し得なくなった場合でも、車輌が前進状態又は後進状態となることはなく、車輌運転者の指示通り中立状態が実施される。
【0145】
この実施形態では、前後進切換バルブは1つしか使用しないため、油圧装置をコンパクト化でき、さらに、メイン圧伝達路の経路は単純化されているため、油圧回路の信号を受信してからクラッチが作動するまでの時間を短縮化することができる。
【0146】
【発明の効果】
本発明によれば、前後進切換バルブ又は中立バルブのいずれかが作動し得なくなった場合に、車輌が少なくとも車輌運転者の指定した方向と反対方向に動くことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を採用した制御用油圧回路を示す概略図。
【図2】 第1実施形態における前進状態を示す概略図。
【図3】 第1実施形態における後進状態を示す概略図。
【図4】 本発明の第2実施形態を採用した制御用油圧回路を示す概略図。
【図5】 本発明の第3実施形態を採用した制御用油圧回路を示す概略図。
【図6】 本発明の第4実施形態を採用した制御用油圧回路を示す概略図。
【図7】 従来の制御用油圧回路を示す概略図。
【符号の説明】
1 制御用油圧回路
2 メイン圧伝達路
3 パイロット圧伝達路
11 前進用油圧クラッチ
12 後進用油圧クラッチ
41,51 前後進切換バルブ
61 中立バルブ
71,81 ソレノイドバルブ

Claims (8)

  1. 車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、
    前記前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、
    前記車輌をいずれかの前記指定状態とするために前記主圧伝達路を切り換える複数の前後進切換バルブを有する第1前後進切換手段と、
    前記複数の前後進切換バルブの一部又は全部が作動し得なくなった場合において、前記車輌が前記各指定状態と反する前進又は後進の状態となる前記主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段とを備え、
    前記主圧は前記第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して前記各油圧クラッチに供給される、
    自動変速機の制御用油圧回路。
  2. 車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、
    前記前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、
    前記車輌をいずれかの前記指定状態とするために前記主圧伝達路を切り換える第1前後進切換手段と、
    前記第1前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、前記車輌が前記各指定状態と反する前進又は後進の状態となる前記主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段とを備え、
    前記主圧は前記第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して前記各油圧クラッチに供給される、
    前記第1前後進切換手段は、前記第2前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、前記車両が前記各指定状態と反する前進又は後進の状態となる前記主圧の伝達を遮断する、
    自動変速機の制御用油圧回路。
  3. 前記第2前後進切換手段は、前記指定状態として前進が指定された場合に採り得る第1位置と、前記指定状態として後進が指定された場合に採り得る第2位置と、前記指定状態として中立が指定された場合に採り得る第3位置とを選択的に採り得る、請求項2に記載の自動変速機の制御用油圧回路。
  4. 車輌を前進、後進又は中立のいずれかの指定状態とするために前進用油圧クラッチと後進用油圧クラッチとを備えた自動変速機の各油圧クラッチを制御する自動変速機の制御用油圧回路であって、
    前記前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチを作動させるための主圧を伝達する主圧伝達路と、
    前記車輌をいずれかの前記指定状態とするために前記主圧伝達路を切り換える第1前後進切換手段と、
    前記指定状態として前進又は後進が指定された場合に前記第1前後進切換手段に主圧を伝達させるとともに、前記第1前後進切換手段が作動し得なくなった場合において、前記車輌が前記各指定状態と反する前進又は後進の状態となる前記主圧の伝達を遮断する第2前後進切換手段と
    前記主圧が前記車輌を前記指定状態とするように前記各油圧クラッチに伝達されるために前記各前後進切換手段を切り換えるための誘導圧を伝達する誘導圧伝達路と、
    前記誘導圧をいずれかの前記指定状態とするとともに、前記車輌を前進又は中立の状態とするための前進方向切換弁と、前記車輌を後進又は中立の状態とするための後進方向切換弁と、前記車両を前進又は後進の状態とするための中立方向切換弁とを有する方向切換手段と、
    を備え、
    前記主圧は前記第1前後進切換手段及び第2前後進切換手段を経由して前記各油圧クラッチに供給される、
    自動変速機の制御用油圧回路。
  5. 前記第1前後進切換手段は複数の前後進切換バルブを有し、
    前記主圧は前記複数の前後進切換バルブ及び第2前後進切換手段を経由して前記各油圧クラッチに供給される、
    請求項2から4のいずれかに記載の自動変速機の制御用油圧回路。
  6. 前記主圧が前記車輌を前記指定状態とするように前記各油圧クラッチに伝達されるために前記各前後進切換手段を切り換えるための誘導圧を伝達する誘導圧伝達路と、
    前記誘導圧をいずれかの前記指定状態とするための方向切換手段とをさらに備えた、
    請求項1から3のいずれかに記載の自動変速機の制御用油圧回路。
  7. 前記誘導圧伝達路は、前記第1前後進切換手段へ向かう第1分岐路と前記第2前後進切換手段へ向かう第2分岐路とに分岐され、それぞれ前記第1前後進切換手段と前記第2前後進切換手段とに接続されている、請求項4又は6に記載の自動変速機の制御用油圧回路。
  8. 前記方向切換手段は、前記車輌を前進又は中立の状態とするための前進方向切換弁と前記車輌を後進又は中立の状態とするための後進方向切換弁とを有している、請求項又はに記載の自動変速機の制御用油圧回路。
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