JP3650246B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシールドコネクタの構成に係り、特にシールド効果を落とすことなくシールド部材の低価格化とコネクタ本体への装着の容易化とを実現して生産性の向上を図ったシールドコネクタに関する。
【0002】
近年のコネクタ分野では遣り取りする信号の高速化に伴ってコネクタにシールド構造を持たせるようになってきているが、電子機器としての低価格化要請の強まりに対応するためコネクタとしてのシールド効果や回路基板等への実装作業性を落とすことなく如何にシールド部材の低価格化を実現するかが大きな課題になっている。
【0003】
【従来の技術】
図9は従来のシールドコネクタの構成例を説明する図であり、図10は図9のコネクタに接続する相手コネクタを説明する概略図、図11は従来のシールドコネクタの他の構成例を説明する図である。
【0004】
従来のシールドコネクタを説明する図9で、(9−1)は全体斜視図をまた(9−2)は矢印a〜a′における断面図をそれぞれ示したものである。
すなわち図9で従来のシールドコネクタ1は、プラグ端子完成体11と、該プラグ端子完成体11に圧入固着されるハウジング12とを少なくとも備えて構成されている。
【0005】
この内プラグ端子完成体11は、一端がプラグコンタクト111aで該プラグコンタクト111aに続く絶縁体固着部111bから他端側が直角曲げされた外部接続端子111cに形成された二種類各複数個のプラグ端子111-1,111-2と、該各プラグ端子111を上記絶縁体固着部111bの領域で二列に植設する絶縁体112とからなる。
【0006】
なお上記プラグ端子111-1と111-2とは、上記外部接続端子111cを形成する直角曲げ位置 p1 と p2 の絶縁体固着部からの位置のみが異なってなるものであり、該二種類のプラグ端子111-1と111-2とをそれぞれの絶縁体固着部111bで上述した絶縁体112に二列に固着させることで該二種類のプラグ端子の各外部接続端子111cが二列のマトリックス状に整列するようになっている。
【0007】
また矢印A方向から見た正面視が角形をなす絶縁体112は、(9−2)で示す如く断面視がコネクタとしての隔壁112aを凸部とする凸型で、該隔壁112aの両面の根元域に上記各プラグ端子111の絶縁体固着部111bの圧入で該プラグ端子が固着し得る大きさの端子孔112bが所定のピッチ“p”で整列して形成されているものである。
【0008】
そこで、上記各プラグ端子111-1と111-2とをそれぞれのプラグコンタクト111a側から上記端子孔112bに挿入して該各プラグ端子111の絶縁体固着部111bを該端子孔112bに圧入することで、プラグコンタクト111aが隔壁112aの表面と接触した状態での該各プラグ端子111を絶縁体112に固着させることができることから、図示のプラグ端子完成体11を構成することができる。
【0009】
一方、上記絶縁体112の端子固着域周面112′での圧入で該プラグ端子完成体11が固定し得る固定孔12aを備えたダイカストからなるハウジング12は、該プラグ端子完成体11をその端子固着域周面112′で固定したときの上記プラグコンタクト配置領域周辺に該プラグコンタクト先端を越える高さの周壁12bを備えていると共に、端子列方向の両端部には例えばシャーシパネル等の装置壁面等に対する固定孔12cを有する装置取付け用突出部12dが形成され、更に該突出部12dの上述した外部接続端子側の端辺には回路基板取付け孔12eを有する基板取付け用突出部12fが該端辺と直交するように形成されている。
【0010】
なお、該ハウジング外周の上記周壁12bのほぼ根元部と対応する領域には幅方向両側に突出するフランジ12gが形成されていると共に、上記周壁12bの内側は例えば台形のように後述する相手側コネクタとの誤嵌合が抑制し得る形状に形成されている。
【0011】
そこで、該ハウジング12の上述した固定孔12aに上記プラグ端子完成体11をプラグコンタクト側から挿入し、該プラグ端子完成体11の上記周面112′を該固定孔12aに圧入することで、該プラグ端子完成体11が固定されたシールドコネクタ1を図示のように構成することができる。
【0012】
該シールドコネクタ1に対応する相手側コネクタとしてのジャックコネクタを説明する図10で、(10−1)は全体斜視図をまた(10−2)は矢印b〜b′における断面図をそれぞれ示したものである。
【0013】
すなわち図10でジャックコネクタ2は、ジャック端子完成体21と、該ジャック端子完成体21に装着されるシールド部材22とで構成されている。
この内ジャック端子完成体21は、一端が先端に彎曲部211a′を持つジャックコンタクト211aで該ジャックコンタクト211aに続く絶縁体固着部211bから他端側が外部接続端子211cに形成された各複数個のジャック端子211と、該各ジャック端子211を上記絶縁体固着部211bの領域で二列に植設する絶縁体212とからなる。
【0014】
また矢印B方向から見た正面視が角形をなす絶縁体222は、(10−2)で示す如く断面視が凸型で、その凸部をなす領域が周壁222aで囲まれた凹穴222bに形成されているものである。
【0015】
そして該周壁222a領域の外形は、前記シールドコネクタ1における周壁12bの内側形状とほぼ相似したまま小型化された形状に形成されていると共に、該凸部の凹穴222bは該シールドコネクタ1における前記隔壁112aが余裕をもって挿入し得る大きさに形成されている。
【0016】
更に、該凹穴222bの長手方向換言すれば端子列方向の周壁根元域で前記シールドコネクタ1の各プラグコンタクト111aと対応するそれぞれの位置には、上記各ジャック端子211の絶縁体固着部211bの圧入で該ジャック端子211が固着し得る大きさの端子孔222cが形成されているものである。
【0017】
そして、上記各ジャック端子211をそれぞれの彎曲部頂点が対面するようにジャックコンタクト211a側から上記端子孔222cに挿入して該各ジャック端子211の絶縁体固着部211bを該端子孔222cに圧入して固着せしめることで、ジャックコンタクト211aの彎曲部211a′先端が周壁222aの内面と接触した状態のジャック端子完成体21を図示のように構成することができる。
【0018】
なおこの場合の対面する彎曲部211a′相互間の間隔“v1 ”は、前述したシールドコネクタ1における隔壁112aを介するプラグコンタクト111a相互間の間隔“v2 ”よりも小さくなるようになっている。
【0019】
一方上記ジャック端子完成体21に装着するシールド部材22は、例えば矢印B方向から見た正面視が上記絶縁体222と同じ大きさの角形金属板をブランクとした上で、該絶縁体における上記凸部と対応する領域を例えば通常の深絞り押し出し成形技術等によって筒状のスリーブ22aに形成したものである。
【0020】
そして、この場合の該スリーブ22aの内面は上記ジャック端子完成体21における周壁222aの外面にほぼ合致すると共に、該スリーブ22aの外面は前述したプラグ端子完成体11におけるハウジング12の周壁12bの内面に設けた開口側を起点とする線状突起12b′をガイドとして該周壁内側に嵌入し得るように形成されている。
【0021】
そこで、前記ジャック端子完成体21の凸部に上記スリーブ22aを被せるように該シールド部材22をジャック端子完成体21に装着することで、ジャックコネクタ2を図示のように構成することができる。
【0022】
なお該シールド部材22のジャック端子完成体21に対する固定は、例えばシールド部材22の長手方向両端辺の各複数箇所(図では2箇所)に突出させて設けた舌片22′の絶縁体を介する折り曲げ等で容易に実現することができる。
【0023】
かかる前述したシールドコネクタ1とジャックコネクタ2とでは、シールドコネクタ1の周壁内側にジャックコネクタ2のスリーブ22aを挿入することで、対応するプラグコンタクト111aとジャックコンタクト211aとが摺動接触することからコネクタとしての確実な接続が実現できると共に、ダイカストからなるハウジング12と金属板からなるシールド部材22とが摺動接触することから確実なシールド効果が実現できるメリットがある。
【0024】
従来の他のシールドコネクタの構成例を説明する図11で、(11−1)は全体斜視図をまた(11−2)は矢印c〜c′における断面図をそれぞれ示したものである。
【0025】
なお図11では図9で説明したシールドコネクタ1に対応するコネクタを説明しているため、図9と同じ対象部材や部位に同一の記号を付していると共に、重複する説明についてはそれを省略する。
【0026】
すなわち図11でシールドコネクタ3は、プラグコネクタ本体31と、該プラグコネクタ本体31に装着されるシールド部材32とで構成されている。
この内プラグコネクタ本体31は、図9で説明した二種類各複数個のプラグ端子111-1,111-2と、該各プラグ端子111をその絶縁体固着部111bの領域で二列に植設する絶縁体311とからなる。
【0027】
そして矢印C方向から見た正面視が角形をなすこの場合の絶縁体311は、図9で説明したシールドコネクタ1におけるハウジング12の周壁12bを除く領域と絶縁体122の領域とを一体化した状態の領域を通常の樹脂成形技術によって形成したものである。
【0028】
そこで、上記各プラグ端子111-1と111-2とをそれぞれのプラグコンタクト111a側から上記絶縁体311の端子孔112bに挿入して該各プラグ端子111の絶縁体固着部111bを該端子孔112bに圧入することで、プラグコンタクト111aが隔壁112aの表面と接触した状態での該各プラグ端子111を該絶縁体311に固着させることができることから、プラグコネクタ本体31を図示のように構成することができる。
【0029】
一方上記プラグコネクタ本体31に装着するシールド部材32は、例えば矢印B方向から見た正面視が上記絶縁体222と同じ大きさの角形金属板をブランクとした上で、上記ハウジング12の図6で説明した周壁内面と対応する領域を例えば通常の深絞り押し出し成形技術等によって筒状のスリーブ32aに形成したものである。
【0030】
そして、この場合の該スリーブ32aの内面が図9で説明したジャックコネクタ2におけるシールド部材22のスリーブ22aの外面とほぼ合致するように形成されている。
【0031】
そこで、該シールド部材22の外形が前記プラグ端子完成体31における絶縁体311の隔壁側端面311aと合致するように、該シールド部材22を該プラグコネクタ本体31に装着することで、シールドコネクタ3を図示のように構成することができる。
【0032】
なお該シールド部材32のプラグコネクタ本体31に対する固定は、図10の場合と同様に、例えばシールド部材32の長手方向両端辺の各複数箇所(図では2箇所)に突出させて設けた舌片32′の絶縁体フランジ部を介する折り曲げ等で容易に実現することができる。
【0033】
かかるシールドコネクタ3と図10で説明したジャックコネクタ2とでは、ジャックコネクタ2のスリーブ22aをシールドコネクタ3のスリーブ32aに挿入することで、対応するプラグコンタクト111aとジャックコンタクト211aとが摺動接触することからコネクタとしての確実な接続が実現できると共に、金属板の深絞り押し出し成形で形成されたシールド部材32と金属板の深絞り押し出し成形で形成されたシール部材22との摺動接触による確実なシールド効果が実現できるメリットがある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図9で説明したシールドコネクタ1では、シールド用のハウジング12がダイカストなるため金型の製作に工数がかかると共に、僅かな設計変更や寸法修正等にも即応できないばかりでなくプラグ端子完成体への装着にも特別な工数を必要とすることから価格を含めた生産性向上が期待できないと言う問題があった。
【0035】
また図11で説明したシールドコネクタ3では、シールド部材32が金属板の深絞り押し出し成形技術で形成されているためシールド部材自体の製作に工数がかかると共に、シールド部材としての寸法精度を確保するのに特別な技術を必要とするばかりでなく、プラグコネクタ本体への装着にも特別な工数を必要とすることから、価格を含めた生産性向上を期待することができないと言う問題があった。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、コンタクトを取り囲む周壁を備えたコネクタ本体と、該周壁の外面を覆う壁面を有するシールド部材とを有し、前記コネクタ本体は、前記周壁の複数箇所に、開口側からの切り欠け部と、前記シールド部材の開口側からの嵌入で該シールド部材が位置決めして固定し得る位置決め固定手段とを有し、前記シールド部材は、金属板の折り曲げ成形でなり、上記位置決め固定手段で該シールド部材を上記コネクタ本体に固定したときの上記切り欠け部に相手コネクタのシールド部材に弾接し得る舌片を有しているシールドコネクタによって解決される。
【0037】
シールド部材をプレス折り曲げ成形技術のみで形成すると、金型やシールド部材自体の製作工数が上述したダイカストや深絞り押し出し成形技術による場合よりも削減し得ると同時に、僅かな設計変更や寸法修正等にも即応することができて価格を含めた生産性向上を期待することができる。
【0038】
また、シールドコネクタのシールド部材に弾性的に変位し得る舌片を設けて該舌片を相手側コネクタのシールド部材に接触させると両者間の接続が確保できるので、確実なシールド効果を得ることができる。
【0039】
そこで本発明では、通常のプレス折り曲げ成形技術で形成したシールドコネクタ用のシールド部材をプラグコネクタ本体への挿入だけで該プラグコネクタ本体に装着し得るようにすると共に、相手側コネクタのシールド部材に弾接し得る舌片を該シールド部材に設けてシールドコネクタを構成するようにしている。
【0040】
このことは、シールドコネクタとしての低価格化とシールド効果の確保が同時に得られることを示している。
従って、シールド効果を落とすことなく生産性向上が期待できるシールドコネクタを実現することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
図1は本発明になるシールドコネクタを説明する図であり、図2は図1におけるプラグコネクタ本体を説明する図、図3は図1におけるシールド部材を形成方法と共に説明する図、図4は図1のシールドコネクタの組立工程を説明する図である。
【0042】
また、図5は本発明になるシールドコネクタの他の構成例を説明する図であり、図6は図5におけるプラグコネクタ本体を説明する図、図7は図5におけるシールド部材を形成方法と共に説明する図、図8は図5のシールドコネクタの組立工程を説明する図である。
【0043】
なお図ではいずれも図9と図11で説明したシールドコネクタに適用させる場合を例としているので図9および図11と同じ対象部材や部位には同一の記号を付すと共に重複する説明についてはそれを省略する。
【0044】
本発明になるシールドコネクタを説明する図1で(1−1)はシールドコネクタの全体斜視図を(1−2)は(1−1)を矢印d〜d′における断面図で示したものである。
【0045】
すなわち図1で本発明になるシールドコネクタ5は、図9で説明したシールドコネクタ1とほぼ同じ形状を有するプラグコネクタ本体51と、該プラグコネクタ本体における周壁を周囲面で覆うように該プラグコネクタ本体51に装着されるシールド部材52とを少なくとも備えて構成されている。
【0046】
そしてこの場合のシールドコネクタ5は、上記シールド部材52の矢印D方向の移動による上記コネクタ本体51への装着で容易に構成できるようになっている。
【0047】
ここで本発明を理解し易くするため、先に図2で本発明に係わるプラグコネクタ本体をまた図3で本発明に係わるシールド部材を詳細に説明する。
プラグコネクタ本体を説明する図2で、(2−1)はプラグコネクタ本体の全体斜視図を(2−2)は(2−1)を矢印e〜e′における断面図で示したものである。
【0048】
すなわち図2で本発明に係わるプラグコネクタ本体51は、図9で説明した二種類各複数個のプラグ端子111-1,111-2と、該各プラグ端子111をその絶縁体固着部111bの領域で二列に植設する絶縁体511とを少なくとも備えて構成されている。
【0049】
そして、図9で説明したハウジング12と絶縁体112とを一体化した形状に樹脂成形されてなるこの場合の絶縁体511には、図9で説明したハウジング12の周壁12bと等しい周壁511aの端子列方向すなわち長手方向に沿う両側の周壁外面511a′の根元域複数箇所(図では各3箇所)に図9で説明したフランジ12gを該周壁外面に沿って貫通するスリット孔511bと位置決め固定突起511cとが対をなして追加形成されでいると共に、上記周壁511aの開口側端辺の上記各スリット孔形成域と対応するそれぞれの領域には開口側から切り込まれた角形の切り欠け部511dが追加して形成されている。
【0050】
そこで、上述した各プラグ端子111-1と111-2とを上述したプラグコンタクト111a側から上記絶縁体511の前記端子孔112bに挿入して図9で説明したように該各プラグ端子111を該絶縁体511に固着させることで、本発明に係わるプラグコネクタ本体51を図示のように構成することができる。
【0051】
一方本発明に係わるシールド部材を形成方法と共に説明する図3で、(3−1)はブランク形状を、(3−2)は折り曲げ成形途中行程を、更に(3−3)はシールド部材完成状態をそれぞれ示したものである。
【0052】
すなわち図3の(3−1)で、図1で説明した本発明に係わるシールド部材52を実現させる金属板からなるブランク52′は、図2で説明した絶縁体511のフランジ12gを含む幅“w1" とほぼ等しい幅“w2”で該絶縁体511の長手方向長さ“l1" とほぼ等しい長さ“l2”を有する板材の幅方向各側辺52aの前記スリット孔511bと対応するそれぞれの位置(3箇所)に、該スリット孔に僅かな余裕をもって挿入し得る取付け固定片52bが該各側辺52aから突出して形成され、該取付け固定片内の所定位置には該絶縁体511における上記位置決め固定突起511cに対応する大きさの位置決め固定孔52cが設けられている。
【0053】
そして両端に位置する上記取付け固定片52b間の幅方向中央領域には、上記幅“w2”を僅かに越える長さで幅方向に形成された第1のスリット孔52d-1を両端とし、該スリット孔52d-1間を繋ぐ第2のスリット孔52d-2が上記取付け固定片形成領域では幅方向両側にジグザグに突出する第3のスリット孔52d-3を備えているスリット孔52dが形成されている。
【0054】
なお上記位置決め固定孔52cは、上記取付け固定片52bを所定位置まで上記絶縁体511のスリット孔511bに挿入したときの前記位置決め固定突起511cと対応する位置に形成されていると共に、上記第3のスリット孔52d-3によって形成される各舌片52fは図2で説明した絶縁体511における角形の切り欠け部511dと対応するようになっている。
【0055】
そこでかかるブランク52′を、上記第1のスリット孔外側で前記絶縁体511のフランジ12gを除く幅“w3”と対応する図示▲1▼の領域4箇所でほぼ直角に山折りすると、上記絶縁体511の周壁外面511a′の長手方向両側面を覆う壁面52eと該絶縁体511の前記スリット孔511bに挿入し得る取付け固定片52bとが備えられたシールド部材を(3−2)に示す如く構成することができる。
【0056】
なおこの状態では、上述した舌片52fが壁面52eの端辺から突出した状態になる。
次いで、該舌片52fを横切る破線▲2▼の領域で該舌片52fを鋭角に山折りすることで、所要のシールド部材52を(3−3)に示すように形成することができる。
【0057】
シールドコネクタとしての組立手段を説明する図4で、(4−1)は図2で説明したプラグコネクタ本体51を示し、また(4−2)は図3で説明したシールド部材52を示している。
【0058】
そこで、シールド部材52の各取付け固定片52bがプラグコネクタ本体51におけるスリット孔511bに入るように、該シールド部材52を矢印Fの如くプラグコネクタ本体51に挿入すると、該シールド部材52の上述した側辺52aがプラグコネクタ本体51における絶縁体511のフランジ12gと当接する位置で該シールド部材52の挿入が停止するが、この時点で該シールド部材52の上記位置決め固定孔52cが上記絶縁体511の位置決め固定突起511cと嵌合して該シールド部材52自体が絶縁体511ひいてはプラグコネクタ本体51に固定されると共に、該シールド部材52の内側に山折りされた上記舌片52fの領域が絶縁体511の上記角形の切り欠け部511dに位置する。
【0059】
従って、本発明になるシールドコネクタ5を図1に示すように構成することができる。
かかる構成になるシールドコネクタ5では、絶縁体511の周壁を取り囲む壁面52eと図10で説明した相手側のジャックコネクタ2のシールド部材22に接続する舌片52fとを備えたシールド部材52が平坦なプランク52′からの通常の折り曲げ成形技術で形成できると同時に、シールドコネクタへの構成がプラグコネクタ本体51に対する挿入工程だけで実現できるメリットがある。
【0060】
シールドコネクタの他の構成例を説明する図5で、(5−1)は全体斜視図をまた(5−2)は図2と同様に切断したときの断面図である。
図5で本発明になる他のシールドコネクタ6は、図9で説明したシールドコネクタ1から基板取付け用突出部12fのみを除去した形状とほぼ同じ形状に形成された絶縁体611を使用してなるプラグコネクタ本体61と、該プラグコネクタ本体61における周壁611aを長手方向側面で覆うように該プラグコネクタ本体61に装着されるシールド部材62とを少なくとも備えて構成されたものである。
【0061】
そしてこの場合のシールドコネクタ6は、図1で説明したシールドコネクタ5と同様に、上記シールド部材62の矢印D方向の移動による上記プラグコネクタ本体61への装着で構成することができる。
【0062】
ここで前記シールドコネクタ5と同様に、先に図6でプラグコネクタ本体をまた図7でシールド部材を説明する。
プラグコネクタ本体を説明する図6で、(6−1)はプラグコネクタ本体の全体斜視図を(6−2)は(6−1)を図2同様の断面図で示したものである。
【0063】
すなわち図6で本発明に係わるプラグコネクタ本体61は、図2で説明した二種類各複数個のプラグ端子111-1,111-2と、該各プラグ端子111を図示されない前記絶縁体固着部の領域で二列に植設する絶縁体611とを少なくとも備えて構成されている。
【0064】
そしてこの場合の絶縁体611は、図2で説明した絶縁体511から上記基板取付け用突出部12fのみを除去したものである。
そこで、上述した各プラグ端子111-1と111-2とを図2で説明したように該絶縁体611に固着させることで、本発明に係わるプラグコネクタ本体61を図示のように構成することができる。
【0065】
一方本発明に係わるシールド部材を形成方法と共に説明する図7で、(7−1)はブランク形状を、(7−2)は折り曲げ成形途中行程を、更に(7−3)はシールド部材完成状態をそれぞれ示したものである。
【0066】
すなわち図7の(7−1)で、本発明に係わるシールド部材62を実現させる金属板からなるブランク62′は、図3で説明したブランク52′の長手方向両端に、実装する回路基板側に突出するボードロック端子62aを追加形成したものである。
【0067】
そこで、かかるブランク62′の前記第1のスリット孔外側の図示▲1▼の領域4箇所と前記ブランク52′の長手方向両端辺に対応して位置する破線▲3▼の領域とを共にほぼ直角に山折りすることで、前記絶縁体611の周壁外面を覆う壁面52eと該絶縁体611の前記スリット孔511bに挿入し得る取付け固定片52bとが備えられ、且つ実装する図示されない回路基板に取付けるためのボードロック端子62aが備えられたシールド部材を(7−2)に示す如く構成することができる。
【0068】
次いで、図3の場合と同様に舌片52fを横切る破線▲2▼の領域を図3同様に鋭角に山折りすると共に、上記ボードロック端子62aの領域を実装する回路基板の図示されない取付け孔に合わせて例えば図示の如くオフセット曲げすることで、所要のシールド部材62を(7−3)に示すように形成することができる。
【0069】
シールドコネクタとしての組立手段を説明する図8で、(8−1)は図6で説明したプラグコネクタ本体61を示し、また(8−2)は図7で説明したシールド部材62を示している。
【0070】
そこで、シールド部材62の各取付け固定片52bがプラグコネクタ本体61におけるスリット孔511bに入るように該シールド部材62を矢印Fの如くプラグコネクタ本体61に挿入するが、この場合の挿入は上述したボードロック端子の領域を僅かに変位させることで容易に実現できる。
【0071】
なお該シールド部材62の装着で、該シールド部材62の前記位置決め固定孔12cが上記絶縁体611の位置決め固定突起511cと嵌合し、また該シールド部材62の前記舌片52fが該絶縁体611の前記角形の切り欠け部511dに位置することは前述したシールドコネクタ5の場合と同様である。
【0072】
従って、本発明になるシールドコネクタ6を図5に示すように構成することができる。
かかる構成になるシールドコネクタ6では、図1で説明したシールドコネクタ5よりも回路基板への実装作業が容易化し得るメリットがあるので、更なる生産性向上を期待することができる。
【0073】
【発明の効果】
上述の如く本発明により、シールド効果を落とすことなくシールド部材の低価格化とコネクタ本体への装着の容易化とを実現して生産性の向上を図ったシールドコネクタを提供することができる。
【0074】
なお本発明の説明ではシールドコネクタがプラグコネクタである場合を例としているが、ジャックコネクタに本発明を適用させても同等の効果が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるシールドコネクタの構成例を説明する図。
【図2】 図1におけるプラグコネクタ本体を説明する図。
【図3】 図1におけるシールド部材を形成方法と共に説明する図。
【図4】 図1のシールドコネクタの組立工程を説明する図。
【図5】 本発明になるシールドコネクタの他の構成例を説明する図。
【図6】 図5におけるプラグコネクタ本体を説明する図。
【図7】 図5におけるシールド部材を形成方法と共に説明する図。
【図8】 図5のシールドコネクタの組立工程を説明する図。
【図9】 従来のシールドコネクタの構成例を説明する図。
【図10】 図9のコネクタに接続する相手コネクタを説明する概略図。
【図11】 従来のシールドコネクタの他の構成例を説明する図。
である。
【符号の説明】
5 シールドコネクタ
6 シールドコネクタ
12g フランジ
51 プラグコネクタ本体(コネクタ本体)
52 シールド部材
52′ ブランク
52a 側辺
52b 取付け固定片
52c 位置決め固定孔
52d スリット孔
52d-1 第1のスリット孔
52d-2 第2のスリット孔
52d-3 第3のスリット孔
52e 壁面
52f 舌片
61 プラグコネクタ本体(コネクタ本体)
62 シールド部材
62′ ブランク
62a ボードロック端子
111,111-1,111-2 プラグ端子
112 絶縁体
112b 端子固定孔
511 絶縁体
511a 周壁
511a′ 周壁外面
511b スリット孔
511c 位置決め固定突起
511d 切り欠け部
611 絶縁体
611a 周壁

Claims (2)

  1. コンタクトを取り囲む周壁を備えたコネクタ本体と、該周壁の外面を覆う壁面を有するシールド部材とを有し、
    前記コネクタ本体は、前記周壁の複数箇所に、開口側からの切り欠け部と、前記シールド部材の開口側からの嵌入で該シールド部材が位置決めして固定し得る位置決め固定手段とを有し、
    前記シールド部材は、金属板の折り曲げ成形でなり、上記位置決め固定手段で該シールド部材を上記コネクタ本体に固定したときの上記切り欠け部に相手コネクタのシールド部材に弾接し得る舌片を有していることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 請求項1記載のシールド部材が、
    実装する回路基板への取付け対応位置にボードロック端子を備えていることを特徴とするシールドコネクタ。
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