JP3649919B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気清浄装置は、集塵フィルタ等の集塵装置と送風機とを備えており、送風機の作動により室内の空気を吸い込んで集塵装置を通過させ、清浄した空気を室内に吹き出している。また、このような空気清浄装置では、通過する空気中の埃等の量を検出する埃センサを備え、この埃センサの検出値に応じて室内の埃の状態を表示する表示手段を備えるものが知られており、例えば、空気が汚れた状態から清浄された状態を示す表示として、順に赤、橙及び緑に色が変化するようにするものがある。
【0003】
従来の空気清浄装置においては、表示を変更するために埃センサの出力と比較される複数の基準値は予め定められた固定の値であるため、使用する部屋の環境の違い等に対応することができなかった。
【0004】
例えば、埃の量が少ない環境で使用する場合は、埃の量が少し増えただけでも使用者にとっては気になることがある。しかし、室内の空気が清浄されて表示手段の表示が緑になり、埃センサの検出値が表示手段の緑から橙に変化する際の基準値を大きく下回った状態では、多少埃が増えただけでは表示手段が橙に変化しない場合がある。これでは、使用者が埃が増えたと感じた場合であっても表示手段の表示は変更されないので、使用者に空気清浄装置が故障しているのではないかという不安を生じさせるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、空気清浄装置の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、使用環境に応じて表示手段の表示を切り換える複数の基準値を自動的に変更する空気清浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の空気清浄装置は、通過する空気を清浄する集塵手段と、該集塵手段によって清浄された空気を室内へ吹き出す送風機と、室内の空気の清浄状態を検出する状態検出手段と、室内の空気の清浄状態を表示する表示手段と、室内の空気の清浄状態を評価する複数の基準値と前記状態検出手段の出力とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて前記表示手段の表示を複数の段階に切り換える表示制御手段とを備えた空気清浄装置において、前記比較手段は、清浄運転中に所定時間内の前記状態検出手段の検出値の下限値を求め、前記下限値が予め定められた最大値と最小値の範囲内にあるときは、前記複数の基準値の内の最低の基準値を前記下限値よりも所定値だけ高い値に変更し、他の前記基準値を前記最低の基準値に対応して変更する基準値変更手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の空気清浄装置は、前記基準値と前記状態検出手段の出力とを比較して、この比較結果に基づいて前記表示手段の表示を複数の段階に切り換えているため、例えば室内の空気に埃等が多い場合は前記表示手段が赤になり、中間位置では橙、埃等が少なくなれば緑に切り換えられる。また、本発明の空気清浄装置では、前記基準値を使用環境に応じて変更させている。具体的には、前記比較手段が清浄運転中に前記状態検出手段の下限値、即ち空気清浄装置の使用環境における最も清浄された状態を検出し、その下限値よりも所定値だけ高い値を前記複数の基準値の内の最低の基準値として前記基準値を変更する。ここで、前記所定値は、その使用環境において表示手段が清浄された状態を示す領域であり、例えば表示手段が緑に表示される状態検出手段の検出値の範囲である。その他の基準値は、前記最低の基準値の変更量に対応させて平行移動させてもよく、前記最低の基準値に対応して予め定められた基準値としてもよい。また、他の基準値を予め定められた基準値とする場合は、前記最低の基準値のみを変更させて他の基準値を変更しないようにしてもよい。
【0008】
このように、本発明の空気清浄装置では、前記基準値変更手段によって、その使用環境の所定時間内における前記状態検出手段の検出値の下限値を求め、この下限値を基にして前記最低の基準値を決定することにより、前記基準値をその使用環境に適応させている。従って、前記複数の基準値はその使用環境における最も清浄された状態を基にして定められるため、前記表示手段の表示は常にその使用環境に適応したものとなり、前記表示手段の表示によって使用者に違和感を生じさせることがない。
【0009】
また、本発明の空気清浄装置は、前記比較手段の比較結果に基づいて前記送風機の回転数を複数の段階に切り換える送風量制御手段を備え、該送風量制御手段は、前記表示手段の表示が切り換えられたときに前記送風機の回転数を切り換えることが好ましい。これによれば、前記送風量制御手段が前記表示制御手段に用いられている複数の基準値との比較により前記送風機の回転数を切り換えるため、前記表示手段の表示が切り替わると同時に前記送風機の回転数を切り換えることができる。従って、前記送風機の回転数の切り換えを前記表示手段の表示の切り換えと対応させることができる。また、前記表示手段の表示の切り換えと同様に、前記送風機の回転数の切り換えを空気清浄装置の設置される使用環境に対応したものとすることができるため、使用者に違和感を生じさせることがない。
【0010】
また、前記比較手段が、清浄運転中に所定時間内の前記状態検出手段の検出値の下限値を求め、前記複数の基準値の内の最低の基準値を前記下限値よりも所定値だけ高い値に変更するものであり、他の前記基準値を前記最低の基準値に対応して変更する基準値変更手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記送風機の回転数を複数の段階に切り換える送風量制御手段とを備えているときは、前記送風量制御手段は、前記表示手段の表示が切り換えられたときに前記送風機の回転数を切り換えると共に、前記基準値変更手段が前記最低の基準値を低下方向に変更したときには前記送風機の複数の段階の回転数の内の最低回転数を低下させ、前記基準値変更手段が前記最低の基準値を上昇方向に変更したときには前記最低回転数を上昇させるものであることを特徴とする。これによれば、埃等が少ない環境で空気清浄装置を使用した場合は、前記最低の基準値が低下方向に変更されると、それに合わせて前記送風機の最低回転数も低下するので、少ない埃等の量に見合った空気清浄運転ができると共に、騒音も小さくすることができる。逆に、埃等が多い環境で空気清浄装置を使用した場合は、前記最低の基準値が上昇方向に変更されると、それに合わせて前記送風機の最低回転数も上昇するため、空気清浄装置の集塵能力も上昇する。このように前記送風機の最低回転数を変化させることにより、使用環境に応じて空気清浄装置の運転状態をより細かく制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の空気清浄装置の実施形態の一例について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施形態の空気清浄装置を示す説明的部分断面図、図2は操作パネルのスイッチ等を示す説明図、図3はコントローラの機能的構成を示すブロック図、図4及び図6は空気清浄装置の運転中の作動を示すフローチャート、図5は空気の清浄状態と基準値との関係を示すグラフである。
【0012】
図1を参照して、本実施形態の空気清浄装置1は、室内に配置される本体ケース2内に温風暖房機3と一体となって形成されており、温風暖房機3の上方に配設されている。また、本体ケース2に、集塵フィルタ4(集塵手段)、吸込口5、送風ファン6(送風機)、吹出口7、埃センサ8(状態検出手段)、操作パネル9、ダストサイン10(表示手段)、及びコントローラ11を備えている。
【0013】
集塵フィルタ4は、本体ケース2の背面上部に設けられた吸込口5の全面を覆うように、本体ケース2の背面に着脱自在に設けられている。送風ファン6は、本体ケース2の内部の後方ケース2a内に設けられており、その回転により吸込口5から集塵フィルタ4を介して室内の空気を吸い込み、本体ケース2の上面に設けられた吹出口7から室内に吹き出すことにより、室内の空気を清浄している。
【0014】
埃センサ8は、本体ケース2の内部であって送風ファン6による風の影響を受けない前方ケース2b内に設けられている。この前方ケース2bは、図示しない連通孔により本体ケース2の外部と連通しており、埃センサ8はこの連通孔を介して室内の空気中の埃等の量を検出する。また、室内の埃等の量が多くなれば埃センサ8の検出値は高くなり、埃等の量が少なければその検出値は低くなる。
【0015】
ダストサイン10は、後述の比較手段15による埃センサ8の検出値と複数の基準値との比較結果を基にして表示色が切り換えられるように設定されている。具体的には、埃の多い状態から順に赤、橙及び緑に発光する。
【0016】
図1及び図2を参照して、操作パネル9は本体ケース2の上面前方に設けられており、運転スイッチ12、風量切換スイッチ13、運転表示ランプ14を備えている。運転スイッチ12は、空気清浄装置1の電源をON/OFFするものである。風量切換スイッチ13は、マニュアル運転の場合は送風ファン6の回転数を切り換えるものであり、また、空気清浄装置1の運転状態、即ち自動運転かマニュアル運転かを切り換えるものである。この風量切換スイッチ13を押す毎に運転表示ランプ14が移動するようになっており、運転表示ランプ14が自動の状態で風量切換スイッチ13を押すと順に弱、中、及び強のマニュアル運転に切り換えられ、さらに風量切換スイッチ13を押すと運転表示ランプ14が自動に戻るようになっている。尚、温風暖房機3及び操作パネル9に設けられている他のスイッチは、従来のものと同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
【0017】
次に、図3を参照して、本体コントローラ11は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されたものであり、その主要な機能的構成として、比較手段15、表示制御手段16、送風量制御手段17、記憶手段18を備えている。本体コントローラ11は操作パネル9に、比較手段15は埃センサ8に、表示制御手段16はダストサイン10に、送風量制御手段17は送風ファン6にそれぞれ接続されている。
【0018】
比較手段15は、埃センサ8の検出値と記憶手段18に記憶されている複数の基準値とを比較する。また、比較手段15は、埃センサ8の出力が増加方向であるか減少方向であるかを判定する増減判定手段19と、埃センサ8の検出値が所定時間一定であったときは、当該検出値を下限値とし、該下限値を基にして記憶手段18に記憶されている基準値を変更する基準値変更手段20とを備えている。尚、前記下限値には最大値と最小値とが予め定められており、該下限値が最大値と最小値の範囲内にあるときに基準値が変更される。このように該下限値に最大値と最小値を設けているのは、あまり基準値を低下させると、ダストサイン10の表示が埃等に対して必要以上に敏感に反応するおそれがあり、あまり基準値を上昇させると、空気が汚れている状態でもダストサイン10の表示が緑になる場合もあるため、このような不都合を回避するためである。
【0019】
表示制御手段16は、空気清浄装置1の運転中に比較手段15の比較結果に基づいてダストサイン10の表示を切り換える。
【0020】
送風量制御手段17は、空気清浄装置1の自動運転時には比較手段15の比較結果に基づいて送風ファン6の回転数を決定し、当該回転数で送風ファン6を回転させて集塵フィルタ4を通過する空気の量を調節し、マニュアル運転時には風量切換スイッチ13により設定された運転状態に応じた回転数で送風ファン6を回転させる。本実施形態では、強の運転時には900rpm、中の運転時には800rpmで送風ファン6を回転させる。また、弱の運転時の送風ファン6の回転数は工場出荷時は700rpmに設定されているが、後述の回転数変更手段21により回転数が変更される。
【0021】
送風量制御手段17は、基準値変更手段20により最低の基準値が変更されたときに、変更された最低の基準値に応じて弱運転における送風ファン6の回転数を変更する回転数変更手段21を備えている。本実施形態においては、前記下限値が最大値となったときは弱運転における送風ファン6の回転数は800rpmに変更され、前記下限値の減少に伴って回転数も減少し、下限値が最小値となったときは400rpmに変更される。
【0022】
記憶手段18は、埃センサ8の出力と比較するための複数の基準値が記憶されており、データの書き換えが可能で電源をOFFにしてもその内容が消去されないように構成されている。また、空気清浄装置1の出荷時には、最も一般的な使用環境を想定して設定された複数の基準値が記憶されている。本実施形態では、図5に示すように、複数の基準値として埃等が減少する方向の基準値としてダストサイン10の表示を赤から橙に切り換える基準値R1及び橙から緑に切り換える基準値G1(最低の基準値)と、埃等が増加する方向の基準値としてダストサイン10の表示を緑から橙に切り換える基準値G2及び橙から赤に切り換える基準値R2の合計4個の基準値が設定されている。また、記憶手段18には、弱運転における送風ファン6の回転数が記憶されており、回転数変更手段21により変更された場合は、当該変更された回転数が新たに記憶される。
【0023】
次に、図4を参照して、使用者が送風ファン6の回転数を一定にして空気清浄運転を行うマニュアル運転時の作動について説明する。以下に一例として、通常よりも室内の埃等が少ない環境で空気清浄装置1を運転した場合の作動について説明する。
【0024】
使用者が運転スイッチ12をONにすると、空気清浄運転が開始される(STEP1)。使用者がマニュアル運転を希望するときは、風量切換スイッチ13により運転表示ランプ14を弱、中あるいは強にしてマニュアル運転に設定する。このマニュアル運転の場合は、表示制御手段16により、埃センサ8によって検出された室内の埃等の量に応じてダストサイン10の表示を切り換えている。具体的には、比較手段15が埃センサ8の検出値が増加方向か減少方向かを増減判定手段19により判断し(STEP2)、埃センサ8の検出値とその増減方向に対応する基準値とを比較する(STEP3)。そして、マニュアル運転に設定されている場合は(STEP4においてYES)、表示制御手段16が比較手段15の比較結果からダストサイン10の表示を決定し、この決定した表示でダストサイン10の表示を行う(STEP5)。そして、使用者により運転スイッチ12がOFFにされるまで、空気清浄装置1の運転が続けられる(STEP6)。
【0025】
上記作動を図5(a)を参照して説明すると、a点においては埃センサ8の検出値は減少方向であるため増減判定手段19により減少方向の基準値R1と比較されるが、a点では埃センサ8の検出値は赤から橙への基準値R1よりも高いと比較手段15により判定されるため、表示制御手段16によりダストサイン10の表示は赤となる。同様に、b点ではダストサイン10の表示は橙となり、c点では緑となる。
【0026】
また、基準値変更手段20においては、図6に示すように、空気清浄装置1の運転が開始された時点から使用環境に応じて基準値を変更させる処理が開始される。本実施形態においては、埃センサ8の検出値の所定時間内の下限値を求める手段として、空気清浄装置1の清浄運転中に埃センサ8の検出値が所定時間一定であるときに、該一定となった検出値を下限値とする手段を用いている。また、埃センサ8の検出値が一定であるかどうかは、ある時点の埃センサ8の検出値を安定基準値として、その後の埃センサ8の検出値が安定基準値の上下所定範囲内に収まっていれば一定になったと判断する。具体的には、以下の処理を行う。
【0027】
まず、空気清浄装置1の運転が開始されると(STEP11)、埃センサ8の検出値が所定時間一定であるか否かを判定する際に、所定時間をカウントするための安定カウントを0にしてリセットすると共に埃センサ8の値を検出し、さらに埃センサ8の検出値が一定となるかを判定する範囲の中心となる安定基準値を埃センサ8の検出値とする(STEP12)。
【0028】
その後に、埃センサ8の値を検出し(STEP13)、安定基準値と埃センサ8の検出値との差を計算し、その絶対値を求める(STEP14)。そして、その差の絶対値が所定範囲内かどうかを判定し、所定範囲内であれば(STEP15においてYES)、安定カウントに1を加え、安定カウントが100になるまで上記作動を続ける(STEP17においてNO)。本実施形態においては、安定カウントが0〜100になるまでの時間を、約30分に設定している。尚、この時間は埃センサ8の検出値が安定したと見なせる時間であり、埃センサ8の精度等により適宜変更が可能である。ここで、埃センサ8の検出値が大きく変動し、安定基準値と埃センサ8の検出値との差の絶対値が所定範囲を越えた場合は(STEP15においてNO)、安定カウントを0にリセットし、安定基準値を埃センサ8の検出値として(STEP12)、再度安定基準値と埃センサ8の検出値との差の絶対値が所定範囲内であるかを判定する(STEP13〜15)。この所定範囲は、空気清浄装置1の清浄能力や室内の埃の分布のばらつき等を考慮して決定している。
【0029】
室内の空気の清浄状態が進み、埃センサ8の検出値の変動が小さくなった場合は、所定時間内に埃センサ8の検出値が所定範囲内に収まるため、安定カウントが100になる(STEP17においてYES)。この状態では、空気清浄装置1が使用されている環境での埃等の量は下限値になっていると考えられる。そこで、このときの埃センサ8の検出値(下限値)が最大値と最小値の間であれば(STEP18においてYES)、ダストサイン10の表示を変えるための基準値の内、一番低い値である橙から緑に表示を切り換えるための基準値G1を、安定カウントが100になった際の埃センサ8の検出値(下限値)に定数Kを加えて決定する(STEP19)。この定数Kは、ダストサイン10が緑となる範囲を決定するものであり、空気清浄装置1の使用環境において埃等の量の下限値から埃等が増加した場合に、使用者がこの埃等の増加を認識できる程度の幅を考慮して決定している。
【0030】
また、その他の基準値については、本実施形態では橙から緑の基準値G1から新たに決定された基準値G1に移動した値と同じ値だけ基準値を平行移動させて変更すると共に、安定カウントを0にしてリセットする(STEP20)。次に、空気清浄装置1がマニュアル運転の場合は(STEP21においてYES)、基準値変更手段20は新たに決定された複数の基準値を記憶手段18に送信し、記憶手段18によってこの複数の基準値を保存する(STEP22)。その後は、比較手段15は記憶手段18に記憶された新たな基準値と埃センサ8の検出値を比較する。そして、以上の作動を空気清浄装置1の運転が使用者により終了されるまで継続させる(STEP23)。
【0031】
以上の作動を図5を参照して説明する。図5(b)は、埃センサ8の検出値と安定基準値及びその所定範囲との関係を示している。まず、空気清浄装置1の運転が開始された時点の埃センサ8の検出値が安定基準値とされる。そして、その後の埃センサ8の検出値が所定範囲内、即ち図5(b)に斜線で示す範囲内であれば安定カウントが1づつ増加する。ここで、図5(b)において埃センサ8の検出値が大きく低下している箇所では、安定カウントが100になる前に埃センサ8の検出値が所定範囲を超えて低下しているため、この所定範囲を超えた時点で安定基準値が変更される。そして、埃センサ8の検出値がほぼ一定となり、安定カウントが100になるまで所定範囲を超えないときは、図5(a)に示すようにdの時点で基準値が変更される。
【0032】
このように、本実施形態においては、空気清浄装置1の使用環境に適応した基準値でダストサイン10の表示の変更を行っている。例えば、上述のように空気中の埃等が少ない使用環境において埃等が少しでも増加した場合、使用者は敏感に埃等の増加を感じることがあるが、従来のように固定された基準値を用いたのではダストサイン10の表示が緑のままであるおそれがある。しかしながら、本実施形態の空気清浄装置1では、図5(a)のe点で示すように、基準値G2が使用環境に応じて低下しているため、わずかな埃の増加にもダストサイン10の表示をすばやく対応させることができる。
【0033】
次に、送風ファン6の回転数を比較手段15による埃センサ8の検出値と基準値との比較結果を基にして切り換える自動運転時の作動について説明する。自動運転時には、ダストサイン10の表示色に対応して送風ファン6の回転数が切り換わるように設定されている。具体的には、ダストサイン10が赤のときには送風ファン6は強の運転、橙のときには中の運転、緑のときには弱の運転となる。
【0034】
図4を参照して、使用者が運転スイッチ12をONにすると、空気清浄運転が開始される(STEP1)。使用者が自動運転を希望するときは、風量切換スイッチ13により運転表示ランプ14を自動運転に設定する。この自動運転では、比較手段15及び送風量制御手段17により、埃センサ8によって検出された室内の埃等の量に応じて送風ファン6の回転数を切り換えている。具体的には、比較手段15が埃センサ8の検出値が増加方向か減少方向かを増減判定手段19により判断し(STEP2)、埃センサ8の検出値とその増減方向に対応する基準値とを比較する(STEP3)。そして、自動運転に設定されている場合は(STEP4においてNO)、表示制御手段16が比較手段15の比較結果からダストサイン10の表示を決定し、この決定した表示でダストサイン10の表示を行うと共に、送風量制御手段17が比較手段15の比較結果から送風ファン6の回転数を決定し、この決定した回転数で送風ファン6を運転させる(STEP7)。このように、送風ファン6の回転数は、ダストサイン10の表示に対応した回転数となる。そして、使用者により運転スイッチ12がOFFにされるまで、空気清浄装置1の運転が続けられる(STEP6)。
【0035】
自動運転時においても、基準値変更手段20では、上記と同様に空気清浄装置1の運転が開始された時点から使用環境に応じて基準値を変更させる図6に示す処理が開始される(STEP11〜18)。そして、基準値変更手段20により基準値が変更されたときに(STEP19,20)空気清浄装置1が自動運転を行っているときは(STEP21においてNO)、回転数変更手段21により弱運転の回転数が変更される(STEP24)。例えば、空気清浄装置1の使用環境が埃等の少ない環境であるときは、基準値が低下すると共に、送風ファン6の弱運転時の回転数も工場出荷時の700rpmから変更された基準値に対応して低下し、環境によっては最低400rpmまで低下する。また、空気清浄装置1を埃等の多い環境で使用するときは、基準値が上昇すると共に、送風ファン6の弱運転時の回転数も上昇し、環境によっては最大800rpmまで上昇する。次に、この変更された回転数が記憶手段18に記憶され(STEP22)、弱運転を行うときは、送風量制御手段17が変更された回転数により送風ファン6を運転する。
【0036】
このように、図5(a)のd点のように基準値が低下したときは、弱運転における送風ファン6の回転数も低下するため、埃等が少ない環境においては、その環境に対応した清浄運転が行われ、送風ファン6の回転数が低下することにより送風ファン6の騒音も低減する。逆に、埃等が多い環境では基準値が上昇するが、この場合は、弱運転における送風ファン6の回転数が上昇するので、弱運転における清浄能力が向上する。
【0037】
尚、上記実施形態では、橙から緑に表示を切り換えるための基準値G1を、安定カウントが100になった際の埃センサ8の検出値(下限値)に定数Kを加えて決定しているが、これに限らず、下限値に1を越える所定の定数を乗算してもよい。このようにした場合も、基準値G1は下限値よりも所定値だけ高い値となる。
【0038】
また、上記実施形態では、空気清浄装置1に集塵フィルタ4を用いているが、これに限らず空気中の埃等に電荷を与えて集塵する集塵手段等を用いても良く、状態検出手段には埃センサ8のみならず臭気を感知する臭気センサを用いても良い。また、上記実施形態ではG1以外の基準値をG1の変更に合わせて平行移動しているが、これに限らずG1及びG2のみを変更してR1及びR2を変更しないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例である空気清浄装置を示す説明的部分断面図。
【図2】操作パネルのスイッチ等を示す説明図。
【図3】コントローラの機能的構成を示すブロック図。
【図4】空気清浄装置の運転中の作動を示すフローチャート。
【図5】空気の清浄状態と基準値との関係を示すグラフ。
【図6】空気清浄装置の運転中の作動を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…空気清浄装置、4…集塵フィルタ(集塵手段)、6…送風ファン(送風機)、8…埃センサ(状態検出手段)、10…ダストサイン(表示手段)、15…比較手段16…表示制御手段、20…基準値変更手段。

Claims (3)

  1. 通過する空気を清浄する集塵手段と、該集塵手段によって清浄された空気を室内へ吹き出す送風機と、室内の空気の清浄状態を検出する状態検出手段と、室内の空気の清浄状態を表示する表示手段と、室内の空気の清浄状態を評価する複数の基準値と前記状態検出手段の出力とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて前記表示手段の表示を複数の段階に切り換える表示制御手段とを備えた空気清浄装置において、
    前記比較手段は、清浄運転中に所定時間内の前記状態検出手段の検出値の下限値を求め、前記下限値が予め定められた最大値と最小値の範囲内にあるときは、前記複数の基準値の内の最低の基準値を前記下限値よりも所定値だけ高い値に変更し、他の前記基準値を前記最低の基準値に対応して変更する基準値変更手段を備えることを特徴とする空気清浄装置。
  2. 前記比較手段の比較結果に基づいて前記送風機の回転数を複数の段階に切り換える送風量制御手段を備え、該送風量制御手段は、前記表示手段の表示が切り換えられたときに前記送風機の回転数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
  3. 通過する空気を清浄する集塵手段と、該集塵手段によって清浄された空気を室内へ吹き出す送風機と、室内の空気の清浄状態を検出する状態検出手段と、室内の空気の清浄状態を表示する表示手段と、室内の空気の清浄状態を評価する複数の基準値と前記状態検出手段の出力とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて前記表示手段の表示を複数の段階に切り換える表示制御手段とを備えた空気清浄装置において、
    前記比較手段は、清浄運転中に所定時間内の前記状態検出手段の検出値の下限値を求め、前記複数の基準値の内の最低の基準値を前記下限値よりも所定値だけ高い値に変更し、他の前記基準値を前記最低の基準値に対応して変更する基準値変更手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて前記送風機の回転数を複数の段階に切り換える送風量制御手段とを備え、
    前記送風量制御手段は、前記表示手段の表示が切り換えられたときに前記送風機の回転数を切り換えると共に、前記基準値変更手段が前記最低の基準値を低下方向に変更したときには前記送風機の複数の段階の回転数の内の最低回転数を低下させ、前記基準値変更手段が前記最低の基準値を上昇方向に変更したときには前記最低回転数を上昇させるものであることを特徴とする空気清浄装置。
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