JP3722984B2 - 空気清浄器付温風暖房機 - Google Patents

空気清浄器付温風暖房機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、空気清浄器と温風暖房機とを併設してなる空気清浄器付温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、温風暖房機は、バーナ等の加熱手段と、暖房用送風機とを備え、加熱手段により昇温された空気を暖房用送風機の作動により室内に吹出している。このような温風暖房機によれば、通常温風は筐体の前面下側、つまり床面近くから吹出されるが、吹き出された後は徐々に室内を上昇し、天井付近に滞留する。この室内の上層部である天井付近の温度は、通常は天井付近の空気が撹拌されることがないため、かなり高い温度となっている。
【0003】
一方、使用者が実際に室温を感じるのは室内の中層部の温度であり、上層部の温度よりも低くなっている。また、温風暖房機は、通常は室内の床面に設置されるものであり、暖房用吸込口の近傍にサーミスタ等の温度検出手段を備えており、この温度検出手段により暖房用吸込口に吸い込まれる空気の温度を検出している。この温度検出手段の位置は室内では下層部にあたり、通常使用者が室温を感じる中層部の温度、即ち実際の室温よりも低くなっている。
【0004】
一方、温度検出手段は、一般に温風暖房機内または吸込口の外側近傍に配置されていることから加熱手段から熱が伝導するため、実際に吸い込まれる空気の温度よりも高い温度が検出される。このため、温風暖房機においては、通常は暖房用吸込口から吸い込まれる空気の温度と実際の室温との温度差、及び加熱手段から伝導される熱等を考慮して実際の室内の温度が推定されている。そして推定された室温が、目標室温設定手段により使用者が設定した目標室温に一致するように加熱手段の加熱量が制御される。
【0005】
また、一般に空気清浄器は、集塵フィルタ等の集塵装置と清浄用送風機とを備えており、清浄用送風機の作動により集塵装置に室内空気を通過させて空気を浄化し、この浄化した空気を清浄用吹出口を介して室内に吹出している。また、このような空気清浄器では、清浄用送風機の回転数を変更自在に制御する送風制御手段を備え、清浄用送風機の回転数を変化させて集塵装置を通過する空気の量を変えることにより集塵能力を変えるものがある。例えば、通過する空気中の埃等の量を検出する埃センサを備え、送風制御手段が前記埃センサの検出量に応じて送風機の回転数を自動的に変更するものや、使用者により集塵能力の設定ができる設定手段を備え、使用者の好みに適した能力で空気清浄を行なうことができるようにしたものが知られている。
【0006】
ところで、この温風暖房機と空気清浄器とを併設し、両者を共通の筐体内に設けることにより、利便性を向上させたものが望まれている。例えば、共通の筐体内に温風暖房機を下方に、空気清浄器を上方に配置した場合は、温風暖房機の吹出口が筐体の前面下側に設けられ、空気清浄器の吹出口が筐体の前面上側、或いは上面に設けられる。
【0007】
ところが、本願発明者によれば、このような空気清浄器付温風暖房機において温風暖房機の作動中に空気清浄器を使用した場合、温風暖房機を単独で使用したときに比べて使用者が暑さを感じるようになり、温風暖房機の室温設定を変更しなければならないという不都合があることが知見された。本願発明者が種々検討を行った結果、原因は以下のようなものであることが判明した。
【0008】
温風暖房機と共に空気清浄器を作動させた場合には、空気清浄器の吹出口から吹出された清浄空気が室内の空気を撹拌するので、室内の上層部である天井付近の高い温度の空気が使用者が室温を感じる室内の中層部の空気と混合され、この中層部の温度、即ち実際の室温が上昇する。しかしながら、空気清浄器により室内の空気が撹拌されても、室内の下層部の空気は中層部の空気に比べて撹拌されにくいため、室内の下層部の温度はそれほど変化しないことが知見された。
【0009】
このため、実際の室温が上昇しても温風暖房機から吹き出される温風の温度はほとんど変化しないので、実際の室温は使用者が設定した目標室温よりも高くなり、使用者は暑さを感じることになる。従って、使用者は、空気清浄器の作動の有無に応じて目標室温設定手段を操作し、目標室温を変更するという煩わしい操作を行わなければならないという不都合が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、空気清浄器付温風暖房機の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、空気清浄器の作動の有無にかかわらず、実際の室温を使用者が設定した目標室温に保持することができる空気清浄器付温風暖房機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の空気清浄器付温風暖房機の第1の態様は、温風暖房機の上部に空気清浄器を併設してなる空気清浄器付温風暖房機であって、前記空気清浄器は、通過する空気を浄化する集塵装置と、該集塵装置によって清浄された空気を室内へ吹出す清浄用送風機とを備え、前記温風暖房機は、通過する空気を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱により昇温された空気を室内に吹出す暖房用送風機と、該温風暖房機に吸込まれる空気の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段で検出された空気の温度に基づいて室温を推定する室温推定手段と、目標室温を設定する目標室温設定手段と、前記推定室温と前記目標室温との差に応じて前記加熱手段の加熱量を制御する加熱量制御手段とを備え、前記室温推定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときの前記推定室温を、前記温風暖房機の単独作動時の前記推定室温に比べて高くすることを特徴とする。
【0012】
この第1の態様においては、前記温度検出手段により検出される温度に基づいて室温を推定し、この推定された室温が設定された目標室温になるように前記加熱手段を制御する。そして、温風暖房機と共に空気清浄器を作動させるときは、空気清浄器により室内の空気が撹拌されて室内の中層部の温度、即ち実際の室温が室内の下層部の温度よりも上昇する。前記室温推定手段は、このような室内の中層部と下層部の温度上昇の差、即ち実際の室温と前記温度検出手段により検出される温度との温度差を考慮して推定する室温を前記温風暖房機の単独作動時に比べて高くする。このように、前記空気清浄器の併用時においても、前記室温推定手段によって推定される室温を実際の室温と近似した値にすることができるので、使用者は空気清浄器の作動の有無に応じて目標室温設定手段を操作し、目標室温を変更する必要がない。
【0013】
前記第1の態様において、前記清浄用送風機の回転数を変更自在に制御する送風制御手段を備えるものであるときは、前記室温推定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときに、前記送風制御手段が前記清浄用送風機の回転数を増加させるときは前記推定室温を高くし、前記清浄用送風機の回転数を減少させるときは前記推定室温を低くすることが好ましい。前記清浄用送風機の回転数が変化すれば、これに伴って室内の空気の撹拌の度合いも異なるので、実際の室温と前記温度検出手段により検出される温度の温度差も変化する。即ち、前記清浄用送風機の回転数が高くなればそれだけ室内の空気が撹拌されて両者の温度差が広がり、前記清浄用送風機の回転数が低くなれば室内の空気が撹拌されにくくなるので両者の温度差が減少することになる。従って、前記清浄用送風機の回転数に応じて前記推定室温を変更することにより、前記室温推定手段により正確な室温の推定を行うことができるため、前記清浄用送風機の回転数が変化しても使用者が感じる室温が変化することがない。
【0014】
本発明の空気清浄器付温風暖房機の第2の態様は、温風暖房機の上部に空気清浄器を併設してなる空気清浄器付温風暖房機であって、前記空気清浄器は、通過する空気を浄化する集塵装置と、該集塵装置によって清浄された空気を室内へ吹出す清浄用送風機とを備え、前記温風暖房機は、通過する空気を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱により昇温された空気を室内に吹出す暖房用送風機と、該温風暖房機に吸込まれる空気の温度を検出する温度検出手段と、目標室温を設定する目標室温設定手段と、該目標室温設定手段により設定された目標室温に基づいて補正目標室温を設定する補正目標室温設定手段と、前記温度検出手段により検出された空気の温度と前記補正目標室温との差に応じて前記加熱手段の加熱量を制御する加熱量制御手段とを備え、前記補正目標室温設定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときの前記補正目標室温を、前記温風暖房機の単独作動時の前記補正目標室温に比べて低くすることを特徴とする。
【0015】
この第2の態様においては、前記目標室温設定手段によって設定された目標室温に基づいて、前記補正目標室温設定手段により補正目標室温を設定し、前記温度検出手段により検出される空気の温度が前記補正目標室温になるように前記加熱手段を制御する。そして、温風暖房機と共に空気清浄器を作動させるときは、空気清浄器により室内の空気が撹拌されて室内の中層部の温度、即ち実際の室温が室内の下層部の温度よりも上昇する。前記補正目標室温設定手段は、このような室内の中層部と下層部の温度上昇の差、即ち実際の室温と前記温度検出手段により検出される温度との温度差を考慮して前記補正目標室温を前記温風暖房機の単独作動時に比べて低くする。このように、温風暖房機は、空気清浄器が作動していないときに比べて低い温度を目標にして前記加熱手段の制御を行うので、室内の中層部と下層部の温度上昇の差によって生じる実際の室温の上昇が解消される。従って、使用者は空気清浄器の作動の有無に応じて目標室温設定手段を操作し、目標室温を変更する必要がない。
【0016】
前記第2の態様において、前記清浄用送風機の回転数を変更自在に制御する送風制御手段を備えるものであるときは、前記補正目標室温設定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときに、前記送風制御手段が前記清浄用送風機の回転数を増加させるときは前記補正目標室温を低くし、前記清浄用送風機の回転数を減少させるときは前記補正目標室温を高くすることが好ましい。これによれば、前記第1の態様と同様に、前記清浄用送風機の回転数の変化に伴う室内の中層部と下層部の温度の変動の差に対応して前記補正目標室温を設定することができるので、前記清浄用送風機の回転数が変化しても使用者が感じる室温が変化することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の空気清浄器付温風暖房機の実施形態の一例について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の空気清浄器付温風暖房機の実施形態の一例である空気清浄器付ガスファンヒータを示す説明的断面図、図2は操作パネルの構成を示す説明図、図3は本発明の第1の実施形態の回路構成を示すブロック図、図4は本発明の第1の実施形態の作動を示すフローチャート、図5は本発明の第2の実施形態の回路構成を示すブロック図、図6は本発明の第2の実施形態の作動を示すフローチャートである。
【0018】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態の空気清浄器付ガスファンヒータ1は、図1に示すように、その本体2の上部に空気清浄器3が内装され、本体2の下部に温風暖房機であるガスファンヒータ4が内装されている。そして、本体2の後面上部には室内の空気を空気清浄器3内に吸い込むための清浄用吸込口5が設けられており、本体2の上面には清浄された空気を室内に吹き出すための清浄用吹出口6が設けられている。また、本体2の後面下部には室内の空気をガスファンヒータ4内に吸い込むための暖房用吸込口7が設けられ、本体2の前面下部には昇温された空気を室内に吹き出すための暖房用吹出口8が設けられている。
【0019】
空気清浄器3は、本体2の内部に清浄器ケース9を備えており、この清浄器ケース9の内部に清浄用送風機10が設けられている。また、清浄用吸込口5には、その全面を覆うように集塵フィルタ11(集塵手段)が設けられている。また、集塵フィルタ11の上流側には、空気清浄器3に吸い込まれる空気中の埃やタバコの煙等の量を検出する埃センサ12が設けられている。
【0020】
ガスファンヒータ4は、本体2の内部に暖房機ケース13を備えており、この暖房機ケース13の内部にはバーナ収容部14が設けられ、その内部にはガスバーナ15が設けられており、バーナ収容部14の下方には暖房用送風機16が設けられている。また、ガスファンヒータ4には、暖房用吸込口7から直接暖房用送風機16に空気を導入する吸気供給路17が設けられており、この吸気供給路17には、暖房用吸込口7から吸い込まれた空気の温度を検出する吸気温センサ18が設けられている。
【0021】
また、本体2の上面前方には、使用者が空気清浄器3やガスファンヒータ4の運転の操作を行う操作パネル19が設けられている。操作パネル19には、図2に示すように、ガスファンヒータ4による暖房運転のオン/オフを行う暖房運転スイッチ20と、空気清浄器3の空気清浄運転のオン/オフを行う清浄運転スイッチ21が設けられている。操作パネル19において、ガスファンヒータ4の運転に関するものとしては、使用者が希望する室温を設定する目標室温設定手段である室温設定スイッチ22と、使用者が設定した室温を表示する目標室温表示23と、後述の室温推定手段29により推定された室温が表示される現在室温表示24とが設けられている。
【0022】
また、清浄用送風機10の運転に関するものとしては、風量の切換を行う風量切換スイッチ25と、この風量切換スイッチ25によって切り換えられる清浄用送風機10の送風量を示す風量表示ランプ26が設けられている。本実施形態では、風量切換スイッチ25を押す毎に風量表示ランプ26が自動、弱、中、強の4段階に切り替わり、強の状態で風量切換スイッチ25が押されると、再び自動に戻るように設定されている。また、自動に設定されているときには、後述のコントローラ27により送風量が弱、中あるいは強に自動的に変化するように設定されている。操作パネル19には、その他に時刻合わせのためのスイッチやタイマをセットするためのスイッチ等が設けられているが、いずれも公知のものと同様のため説明を省略する。
【0023】
また、本体2の内部には、図1に示すように、空気清浄器3及びガスファンヒータ4の運転制御を行うコントローラ27が設けられている。このコントローラ27は、図3に示すように、空気清浄器3の制御を行うために、埃センサ12の検出量に応じて、あるいは風量切換スイッチ25により使用者が設定した風量に応じて清浄用送風機10の回転数を制御する送風制御手段28が設けられている。また、コントローラ27には、ガスファンヒータ4の制御を行うために、吸気温センサ18による検出値から使用者が感じる領域の室温、即ち実際の室温を推定する室温推定手段29と、室温推定手段29により推定された室温が室温設定スイッチ22により使用者が設定した目標室温になるように暖房用送風機16とガスバーナ15の作動を制御する加熱量制御手段30とが設けられている。
【0024】
次に、上記構成を備えた空気清浄器付ガスファンヒータ4の作動について説明する。使用者により暖房運転スイッチ20がオンにされると、ガスファンヒータ4の運転が開始される。まず、加熱量制御手段30は、運転開始直後は高出力で運転を行って速やかに室温を上昇させるホットダッシュ運転を所定時間行い、ホットダッシュ運転終了後に実際の室温が使用者が設定した目標室温になるように、ガスバーナ15の燃焼と暖房用送風機16の回転数の制御を行う。この使用者が設定した目標室温は、操作パネル19上の目標室温表示23に表示される。
【0025】
このように、加熱量制御手段30によりガスファンヒータ4の温調制御が開始されたときは、図4に示すように、室温推定手段29は、空気清浄器3が作動しているかどうかをチェックする(STEP1)。空気清浄器3が作動していないときは(STEP1においてNO)、室温推定手段29は補正値αを2℃とし(STEP7)、吸気温センサ18の検出値から補正値αを減算することにより室温を推定する(STEP5)。この室温推定手段29により推定された室温は、操作パネル19上の現在室温表示24に表示される。そして、加熱量制御手段30は、推定された室温と使用者が設定した目標室温との差に応じてガスファンヒータ4の運転状態、即ちガスバーナ15の燃焼量と暖房用送風機16の回転数を決定し(STEP6)、決定された条件でガスファンヒータ4による暖房運転を行う。
【0026】
上記制御によるガスファンヒータ4による暖房運転により、暖房用吸込口7から吸い込まれた空気は、ガスバーナ15の燃焼によって加熱され、本体2の前面下方に設けられた暖房用吹出口8から室内の下方に向けて吹き出されるが、ガスバーナ15により加熱された空気は室内を上昇して上層部の天井付近に滞留する。加熱量制御手段30は、加熱された空気が室内の上層部に滞留し、さらに室内の中層部と下層部に温度差が生じていることを考慮して補正値αを定めている。本実施形態においては、具体的には、以下のように吸気温センサ18の検出値から室温を推定している。
【0027】
暖房用吸込口7は室内の下層部に位置するため、暖房用吸込口7から吸い込まれる空気の温度は、室内の中層部、即ち実際の室温よりも低い温度となっている。一方、本実施形態においては、吸気温センサ18は吸気供給路17に設けられているが、この吸気供給路17はガスバーナ15の近傍に設けられているため、吸気温センサ18の検出値もこのガスバーナ15からの熱の影響を受ける。また、本実施形態においては、実際の室温と暖房用吸込口7に吸い込まれる空気の温度との差よりも、ガスバーナ15による熱の影響の方が大きいため、吸気温センサ18の検出値は実際の室温よりも高い値となっている。従って、室温推定手段29は、ガスファンヒータ4を単独で運転する場合は、吸気温センサ18の検出値から補正値αを減算することにより推定室温を算出している。
【0028】
この状態で、使用者が清浄運転スイッチ21をオンにすることにより空気清浄器3の運転を開始すると、送風制御手段28が清浄用送風機10を回転させるので、集塵フィルタ11を介して清浄用吸込口5から空気が吸い込まれ、本体2の上面に設けられた清浄用吹出口6から清浄された空気が吹き出される。この清浄用吹出口6から吹き出された空気は、清浄用送風機10によって室内の天井付近まで運ばれ、天井付近の暖められた空気を撹拌させる。これにより、天井付近の上層部の空気と使用者が温度を感じる中層部の空気とが撹拌され、上層部の温度は低下し、中層部の温度は上昇する。一方、室内の下層部の温度も上昇するが、中層部の温度上昇に比べてその値は小さいものとなっている。
【0029】
ここで、室温推定手段29は空気清浄器3が作動したことを検知すると(STEP1においてYES)、清浄用送風機10の運転状態を検出し(STEP2)、この運転状態に応じて補正値αを決定する(STEP3)。具体的には、空気清浄器3が弱の運転であるときは補正値αを1.5とし、同様に中の運転のときは補正値αを1.0、強の運転のときは補正値αを0.5としている。そして、所定時間経過後に(STEP4においてYES)、吸気温センサ18の検出値から補正値αを減算することにより推定室温を算出する(STEP5)。そして、加熱量制御手段30は、推定された室温と使用者が設定した目標室温との差に応じてガスファンヒータ4の運転状態、即ちガスバーナ15の燃焼量と暖房用送風機16の回転数を決定する(STEP6)。
【0030】
このように、本実施形態においては、空気清浄器3が作動しているときは、吸気温センサ18の検出値から減算する補正値αを空気清浄器3が作動していないときの補正値αに比べて小さい値としている。従って、推定室温は、空気清浄器3が作動しているときは作動していないときに比べて高くなるため、空気清浄器3の作動による室内の中層部と下層部の温度上昇の差を打ち消すことができる。また、同様に清浄用送風機10の回転数が高くなれば推定室温は高くなり、回転数が低くなれば推定室温は低くなるため、空気清浄器3の運転状況が変化しても室内の中層部と下層部の温度変動の差を打ち消すことができる。
【0031】
ここで、空気清浄器3が作動してからガスファンヒータ4の運転状態の変更までに所定時間を設けているのは、空気清浄器3の運転が開始されたり、清浄用送風機10の回転数が変更された場合であっても、その直後から使用者が温度を感じる中層部の温度が変化するわけではなく、室内の空気が撹拌されて室内の中層部の温度が上昇するまでにはある程度時間がかかるためである。
【0032】
また、空気清浄器3とガスファンヒータ4が共に運転されているときに、使用者が空気清浄器3の運転状態を変更したときは、加熱量制御手段30はその運転状態を検出し(STEP2)、その変更された運転状態に応じて補正値αが決定され(STEP3)、上記と同様の作動がなされる。
【0033】
このように、本実施形態の空気清浄器付ガスファンヒータ1によれば、空気清浄器3の作動の有無にかかわらず使用者が感じる室温は変化しないので、空気清浄器3の作動の有無に応じて室温設定スイッチ22を操作し、目標室温を変更するという煩わしい操作を行う必要がない。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、図5に示すように、コントローラ27には第1の実施形態における室温推定手段29ではなく、補正目標室温設定手段31が設けられている点が異なる。その他の構成については、前記第1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】
本実施形態において、加熱量制御手段30によりガスファンヒータ4の温調制御が開始されたときは、図6に示すように、補正目標室温設定手段31は空気清浄器3が作動しているかどうかをチェックする(STEP11)。空気清浄器3が作動していないときは(STEP11においてNO)、補正目標室温設定手段31は補正値αを2℃に決定する(STEP17)。そして、使用者が設定した目標室温に補正値αを加算することにより補正目標室温を算出し(STEP15)、加熱量制御手段30はこの補正目標室温と吸気温センサ18の検出値との差に応じてガスファンヒータ4の運転状態、即ちガスバーナ15の燃焼量と暖房用送風機16の回転数を決定する(STEP16)。
【0036】
また、この状態で使用者が清浄用運転スイッチ21をオンにすることにより空気清浄器3の運転を開始すると、天井付近の上層部の空気と使用者が感じる中層部の空気とが撹拌され、上層部の温度は低下し、中層部の温度は上昇する。一方、室内の下層部の温度も上昇するが、中層部の温度上昇に比べてその値は小さいものとなっている。
【0037】
ここで、補正目標室温設定手段31が空気清浄器3が作動したことを検知すると(STEP11においてYES)、清浄用送風機10の運転状態を検出し(STEP12)、この運転状態に応じて補正値αを決定する(STEP13)。本実施形態においては、空気清浄器3が弱の運転であるときは補正値αを1.5とし、同様に中の運転のときは補正値αを1.0、強の運転のときは補正値αを0.5としている。そして、所定時間経過後に(STEP14においてYES)、使用者が設定した目標室温に補正値αを加算することにより補正目標室温を算出し(STEP15)、加熱量制御手段30は、この補正目標室温と吸気温センサ18の検出値との差に応じてガスファンヒータ4の運転状態、即ちガスバーナ15の燃焼量と暖房用送風機16の回転数を決定する(STEP16)。
【0038】
このように、本発明の第2の実施形態においては、空気清浄器3が作動しているときは、使用者が設定した目標室温に加算する補正値αを空気清浄器3が作動していないときの補正値αに比べて小さい値としている。従って、補正目標室温は、空気清浄器3が作動しているときは作動していないときに比べて低くなる。また、同様に清浄用送風機10の回転数が高くなれば補正目標室温は低くなり、回転数が低くなれば補正目標室温は高くなる。このため、空気清浄器3の作動の有無や運転状態の変化に伴う室内の中層部と下層部の温度差の変動によって生じる実際の室温の変動が解消される。このように、本実施形態の空気清浄器付ガスファンヒータ1によれば、上記第1の実施形態と同様に、空気清浄器3の作動の有無や運転状態にかかわらず使用者が感じる室温は変化しないので、空気清浄器3の作動の有無に応じて室温設定スイッチ22を操作し、目標室温を変更するという煩わしい操作を行う必要がない。
【0039】
尚、上記各実施形態においては、清浄用吹出口6を本体2の上面に設けているが、これに限らず本体2の前面、あるいは側面に設けても良い。この場合、清浄用送風機6を上面に設けた場合に比べて室内の空気が撹拌される度合いが異なるので、それぞれの場合に応じた補正値を設定することが必要である。
【0040】
また、上記各実施形態においては、空気清浄器3が作動してからガスファンヒータ4の運転状態の変更までに所定時間を設けているが、これに限らず、空気清浄器3が作動してから実際の室温の変化に対応させて徐々に補正値を変更してもよい。このように補正値を徐々に変更することにより、実際の室温の変動をより少なくすることができる。また、ガスファンヒータ4を単独で運転する場合に、実際の室温と暖房用吸込口7に吸い込まれる空気の温度との差がガスバーナ15による熱の影響と等しくなる空気清浄器付ガスファンヒータにおいては、吸気温センサ18の検出値は実際の室温と等しい値になる。このような器具においては、ガスファンヒータ4の単独運転時の補正値αを0として、推定室温や補正目標室温を算出すればよい。
【0041】
また、上記各実施形態において、集塵装置として集塵フィルタ11を用いているが、これに限らず、空気中の埃等に電荷を与えて集塵する集塵手段等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気清浄器付温風暖房機を示す説明的断面図。
【図2】操作パネルの構成を示す説明図。
【図3】本発明の第1の実施形態の回路構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第1の実施形態の作動を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施形態の回路構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施形態の作動を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…空気清浄器付ガスファンヒータ(空気清浄器付温風暖房機)、3…空気清浄器、4…ガスファンヒータ(温風暖房機)、10…清浄用送風機、11…集塵フィルタ(集塵装置)、15…ガスバーナ(加熱手段)、16…暖房用送風機、18…吸気温センサ(温度検出手段)、22…室温設定スイッチ(目標室温設定手段)、29…室温推定手段、30…加熱量制御手段。

Claims (4)

  1. 温風暖房機の上部に空気清浄器を併設してなる空気清浄器付温風暖房機であって、前記空気清浄器は、通過する空気を浄化する集塵装置と、該集塵装置によって清浄された空気を室内へ吹出す清浄用送風機とを備え、前記温風暖房機は、通過する空気を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱により昇温された空気を室内に吹出す暖房用送風機と、該温風暖房機に吸込まれる空気の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段で検出された空気の温度に基づいて室温を推定する室温推定手段と、目標室温を設定する目標室温設定手段と、前記推定室温と前記目標室温との差に応じて前記加熱手段の加熱量を制御する加熱量制御手段とを備え、
    前記室温推定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときの前記推定室温を、前記温風暖房機の単独作動時の前記推定室温に比べて高くすることを特徴とする空気清浄器付温風暖房機。
  2. 前記清浄用送風機の回転数を変更自在に制御する送風制御手段を備え、前記室温推定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときに、前記送風制御手段が前記清浄用送風機の回転数を増加させるときは前記推定室温を高くし、前記清浄用送風機の回転数を減少させるときは前記推定室温を低くすることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器付温風暖房機。
  3. 温風暖房機の上部に空気清浄器を併設してなる空気清浄器付温風暖房機であって、前記空気清浄器は、通過する空気を浄化する集塵装置と、該集塵装置によって清浄された空気を室内へ吹出す清浄用送風機とを備え、前記温風暖房機は、通過する空気を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱により昇温された空気を室内に吹出す暖房用送風機と、該温風暖房機に吸込まれる空気の温度を検出する温度検出手段と、目標室温を設定する目標室温設定手段と、該目標室温設定手段により設定された目標室温に基づいて補正目標室温を設定する補正目標室温設定手段と、前記温度検出手段により検出された空気の温度と前記補正目標室温との差に応じて前記加熱手段の加熱量を制御する加熱量制御手段とを備え、
    前記補正目標室温設定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときの前記補正目標室温を、前記温風暖房機の単独作動時の前記補正目標室温に比べて低くすることを特徴とする空気清浄器付温風暖房機。
  4. 前記清浄用送風機の回転数を変更自在に制御する送風制御手段を備え、前記補正目標室温設定手段は、前記温風暖房機と前記清浄用送風機とが共に作動しているときに、前記送風制御手段が前記清浄用送風機の回転数を増加させるときは前記補正目標室温を低くし、前記清浄用送風機の回転数を減少させるときは前記補正目標室温を高くすることを特徴とする請求項3に記載の空気清浄器付温風暖房機。
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