JP3649362B2 - 低カロリー米とその製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカロリーを大幅に低減させた低カロリー米とその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば糖尿病患者はカロリーを制限した食事を摂取しており、メニューで決められた米飯の分量は茶碗に軽く一杯が普通で大多数の患者は食事に満足できず苦痛を強いられているので精神的に不健康な状態にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
また体重の維持や減量を行う場合もカロリーコントロールが行われているが、通常の米飯ではやはり米の量を減らさなければならず苦痛が大きかった。従って医療や健康面からも食事に満足感を持てて充実した生活を過せることの可能な低カロリー米の開発が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこれに鑑み検討の結果カロリーを半減させた低カロリー米とその製造法を開発したものである。
【0005】
即ち本発明の低カロリー米は、植物性蛋白質及び/又は増粘多糖類と、穀類及び/又はデンプンとの混合体であって米粒状に成形されたことを特徴とするものである。
【0006】
また本発明の製造法の一つは、植物性蛋白質粉及び/又は増粘多糖類粉と、穀類粉及び/又はデンプン粉とを水を加えて混練して米粒状に成形した後乾燥して塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後乾燥させることを特徴とするものである。
【0007】
また本発明の他の製造法は、小粒化した穀類粒の表面に、植物性蛋白質粉及び/又は増粘多糖類粉をコーティングして塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後乾燥させることを特徴とするものである。
【0008】
さらに本発明の他の製造方法は、小粒化した含水穀類粒を回転させ、該穀類粒の表面に植物性蛋白質粉及び/又は増粘多糖類粉を噴霧して付着させ、必要に応じて同時に水を噴霧することにより、該穀類粒を米粒大に肥大させた後乾燥させて塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後乾燥することを特徴とするものである。
【0009】
本発明では、小麦、とうもろこし、馬鈴薯等の澱粉、米粉、餅米粉等植物性蛋白質(グルテン、豆乳)、増粘多糖類(カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グルコマンナン、寒天、アルギン酸ナトリウム・カリウム・カルシウム)等と精白米粉、精白餅米粉等とカロリーの有る物質と無い物質との混合の割合により、任意のカロリー値をきめることができ、例えば通常の米粒に比べてカロリー30%カット米、カロリー50%カット米が得られる。
【0010】
そしてこのような低カロリー米は次のような2種類の製法により得られる。
先ず第1に、上記各種材料を配合して十分微粉砕する、あるいは十分微粉砕した各種材料を配合する。これに水を加えて混練し米粒状に成形して乾燥する。その後塩化カルシウム水溶液に浸漬してから再び乾燥する。このような操作により米粒と全く同じ性状の低カロリー米粒が得られる。
【0011】
次に他の方法は、上記植物性蛋白質と増粘多糖類を予め微粉末とし、精白米などの搗精して小粒化した米粒を芯として該米粒の表面に上記微粉末をコーティングして米粒大とし、その後塩化カルシウム水溶液に浸漬した後乾燥して低カロリー米粒を得る。
【0012】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
【0013】
実施例(1)
アルギン酸ナトリウム 0.6g、カラギーナン 2.8g、寒天 0.5g、グルコマンナン 0.1g、米粉 9.2gを混合微粉砕した後に水分20gを加え、30分間よく混練した。
次に伸し機により、長方形に平たくのばし、ロール2本が噛み合う間を通過させる。この時ロール表面に米粒状の凹部が形成されているので、ここで圧力を掛けた状態で米粒状に成形され、米と同形同大の成形物を得る。これを自然乾燥した後、 0.1%〜 0.2%の塩化カルシウム水溶液に常温で13時間浸漬し、その後よく水洗いをして、再度自然乾燥をして製品とした。あらゆる条件における試験の結果米粒と同等の結果が得られた。
またこの低カロリー米は通常の米に比べてカロリーが30%低減していた。
【0014】
実施例(2)
植物性蛋白質 1.0g(小麦グルテン又は大豆蛋白質)、カラギーナン 2.8g、寒天 1.1g、グルコマンナン 0.1g、餅米粉 3.2g、米粉 5.0gを混合微粉砕し以下上記の実施例 (1)と同様に製造した。やはりカロリーを30%カットした米粒が得られた。
【0015】
実施例(3)
アルギン酸ナトリウム 1.5g、植物性蛋白質 0.5g(小麦グルテン又は大豆蛋白質)、寒天 2.4g、グルコマンナン 0.1g、小麦粉 3.5g、餅米粉 0.2g、米粉 5.0g、水分20gを材料として上記実施例(1)と同様に製造した。得られた米粒はカロリーが30%カットされたものであった。
【0016】
実施例(4)
アルギン酸ナトリウム 0.8g、カラギーナン 2.8g、グルコマンナン 0.1g、寒天 0.3gを混合して微粉砕した配合品を(A)とする。
精白米をよく水洗いして更に水に 120分間浸漬した後よく水切りした小粒米を(B)とする。
容器内の水平面内で回転する円板上に上記小粒米(B)を乗せ、この容器内に(A)を噴霧して小粒米(B)表面に付着させる。次第に表面が透明状になったら更に(A)を噴霧する。このとき小粒米(B)の水分が少なくなっていたら該容器内に水を霧状に噴霧して小粒米(B)を加湿する。このような操作を何回も繰り返して通常の米粒大に仕上げる。その後これを自然乾燥して 0.1〜 0.2%塩化カルシウム水溶液に15時間浸漬し、水洗いして乾燥した。
この結果得られた米粒はカロリーが50%カットされていた。
【0017】
実施例(5)
植物性蛋白質(小麦グルテン又は大豆蛋白質) 1.0g、カラギーナン 2.8g、グルコマンナン 0.1g、寒天 2.1gよく混合、微粉砕しこれを(A)、精白米をよく水洗して、更に水に 120分間浸漬した後、よく水切りした小粒米を(B)とする。
これ以後の操作は実施例(4)と同様に行い、カロリーを50%カットした米粒を得た。
【0018】
次に実施例(1)と実施例(4)で得られた低カロリー米についてその特性を市販の精白米と比較した試験結果を下記表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
このような実施例の方法で材料の配合比率を種々変えることにより、カロリーを自由に変更した米粒品が得られる。また成形形状も自由に変えられるので用途や目的に応じて米粒品以外の食品も得られる。さらに漢方薬、医薬、ビタミン、栄養剤、調味料、香辛料、香味料、色素などを添加することも可能であり、所望により様々な加工品が製造できる。
【0021】
【発明の効果】
四訂日本食品標準成分表による精白米の可食部 100g当りのエネルギーは 356カロリーであるが、本発明によればこのカロリーを通常約50%低減させた米粒が得られる。またこのように米粒状に成形されているので米飯として食べる際に違和感がなく、しかも家庭での通常の作業で容易に炊飯できるので簡便である。
このような低カロリー米は、美容と健康のために減量を行っている人、糖尿病などの病気で食事制限されている人などにとって、食事を無理矢理制限する必要がないのでまさに朗報であり、さらに拒食症の防止にも役立つ。
Claims (4)
- 小粒化した穀類粒の表面に植物性蛋白質及び/又は増粘多糖類をコーティングしたことを特徴とする低カロリー米。
- 小粒化した穀類粒が小粒米である請求項1記載の低カロリー米の製造法。
- 小粒米の表面に、植物性蛋白質粉及び/又は増粘多糖類粉をコーティングして塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後乾燥させることを特徴とする低カロリー米の製造法。
- 小粒米を回転させ、該小粒米の表面に植物性蛋白質粉及び/又は増粘多糖類粉を噴霧して付着させ、必要に応じて同時に水を噴霧することにより、該小粒米を米粒大に肥大させた後乾燥させて塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後乾燥することを特徴とする低カロリー米の製造法。
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