JP3648617B2 - プリント基板搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工ラインに沿ってその両側に配設された多数の加工機械に対して未加工のプリント基板を供給し、また加工済のプリント基板を回収するプリント基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8〜図11に、プリント基板搬送装置のそれぞれ異なる4つの従来例(第1の従来例〜第4の従来例)を示す。なお、いずれの従来例においても、加工ラインに沿って、多数のプリント基板穴明機が配設されているものとする。
【0003】
図8は、第1の従来例の上面図を示している。この第1の従来例では、自動走行車1を軌道2に沿って走行させ、プリント基板穴明機3との間で、直接的にプリント基板Pの授受を行うようにしたものである。ホームポジションHPに配置した自動走行車1に、未加工プリント基板供給装置4aによって複数枚(1台のプリント基板穴明機3で同時に穴明け可能な枚数。同図では5枚。)のプリント基板Pを平面的に積載する。この自動走行車1を指定されたプリント基板穴明機3まで走行させ、5枚のプリント基板をそのまま平面的にプリント基板穴明機3に供給する。空になった自動走行車1はホームポジションHPに戻るか、又は穴明け加工の終了したプリント基板穴明機3からプリント基板Pを回収してホームポジションHPに戻り、回収したプリント基板Pを加工済プリント基板回収装置4bに受け渡す。
【0004】
しかし、上述の第1の従来例によると、加工が終了したプリント基板穴明機3から加工済のプリント基板Pを回収する工程と、このプリント基板穴明機3に次の未加工のプリント基板Pを供給する工程とが別の工程となるため、プリント基板Pを積載しない状態での自動走行車1の走行が多くなりがちで効率が悪いという欠点があった。
【0005】
図9(軌道2に交差する方向の縦断面図)に示す第2の従来例によると、上述の第1の従来例の欠点を解消することができる。このものは、自動走行車1に上下2段式の昇降可能な受け渡し装置5を搭載したものであり、プリント基板穴明機3と同高さに配置した上段5aに加工済のプリント基板Pを回収した後、受け渡し装置5を上昇させて未加工のプリント基板Pを積載した下段5bをプリント基板穴明機3と同高さに配置し、ここから未加工のプリント基板Pを供給するようにしたものである。これによると、自動走行車1の1回の走行で、プリント基板Pの回収と供給とを行うことが可能となる。
【0006】
しかしながら、上述の従来例2によると、プリント基板穴明機3が加工を終了した後、自動走行車1が到着するまでの間は、プリント基板穴明機3は、プリント基板Pの回収、加工、供給のいずれの作業も行われない停止状態となるため、時間的なロスが多いという欠点があった。
【0007】
この欠点を解消したのが、図10(軌道2に交差する方向の縦断面図)に示す第3の従来例のものである。このものは、プリント基板穴明機3と軌道2との間に、上下2段式の昇降可能なバッファユニット6を設けたものである。これによると、プリント基板穴明機3の加工中に、次の未加工のプリント基板Pを自動走行車1から上段6a(又は下段6b)に移し代えておく。そして、加工終了後、加工済のプリント基板Pをただちに下段6b(又は上段6a)に回収し、未加工のプリント基板Pを上段6a(又は下段6b)からプリント基板穴明機3に供給する。下段6b(又は上段6a)に回収されたプリント基板Pは、プリント基板穴明機3の加工中に、自動走行車1に移し代える。この第3の実施例によると、プリント基板穴明機3は、自動走行車1の到着を停止状態で待つ必要がなく、常に、回収、加工、供給のいずれかの作業を行うことができるため、第2の従来例でいうところの時間的ロスはなくなる。ただし、各プリント基板穴明機3ごとにバッファユニット6を設ける必要があり、このバッファユニット6の上面視における占有面積が、プリント基板穴明機3で同時に加工できる複数枚のプリント基板Pを平面的に並べた以上の面積となるため、バッファユニット6を含めた装置全体の占有面積が大きくなるといった欠点があった。
【0008】
この欠点は、図11(上面図)に示す第4の従来例(例えば、特公平3−38064号公報)によって解消することができる。このものは、コンベアライン7とプリント基板穴明機3との間にストッカ装置9を設け、ストッカ装置9のストッカ9aに、プリント基板Pを垂直から少し傾けた傾斜姿勢で少しの間隔をおいて重ねるようにして複数枚保持し、このストッカ9aを介して、コンベアライン7とプリント基板穴明機3との間でプリント基板Pを受渡するものである。コンベアライン7上を搬送されるプリント基板Pを、図12(側面図)に示すストッパ8aで停止させ、水平に配置されていたリクライニング装置8(図12の実線)を起立させて同図の二点鎖線で示す位置に配置し、プリント基板5を起立させて傾斜姿勢にする。その後、搬送ローラ8bを回転させて、傾斜姿勢を保持したままでプリント基板Pをコンベアライン7上から幅w方向(コンベアライン7の移動方向に向かって左方)に移動させてストッカ9aに移す。この動作を繰り返して、ストッカ9a内に傾斜姿勢の複数枚のプリント基板Pを保持し、その後、これらプリント基板Pをさらに左方に移動してプリント基板穴明機3に供給し、プリント基板穴明機3のリクライニング装置(不図示)によって傾斜姿勢のプリント基板Pを水平に倒伏させて加工を行う。加工済のプリント基板Pは、上述の動作の逆を行うことで、コンベアライン7上に回収される。このストッカ装置9によると、前述の第3の従来例のバッファユニット6が複数枚のプリント基板Pを平面状に保持するのと異なり、複数枚のプリント基板Pを傾斜姿勢で重ねるようにして保持するので、保持に必要な面積が大幅に低減される。なお、上述の第4の従来例によると、プリント基板Pの傾斜方向及び搬送方向の関係で、プリント基板穴明機3に対してプリント基板Pを側面3bから供給することになるため、プリント基板穴明機3の操作側となる前面3aは、コンベアライン7に対して直角の向きとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、第1の従来例は、▲1▼プリント基板Pの回収と供給とを同一の工程で行うことができないために効率が悪いという欠点があり、また、第2の従来例は、▲2▼受け渡し装置5がプリント基板穴明機3に到着するまでの間、時間的ロスが発生するという欠点があり、さらに、第3の従来例では、▲3▼バッファユニット6の占有面積が大きくなるという欠点があった。
【0010】
さらに、他の欠点として、第1の従来例のものは、プリント基板穴明機3で同時に加工される複数枚のプリント基板Pを自動走行車1上に平面的に並べるために、自動走行車1が大きくなって重量が重くなる。このため、▲4▼自動走行車1の走行と停止とに大きなエネルギーが必要となり、停止に要する時間も長くかかり、高速化に不利であるという欠点がある。この欠点は、自動走行車1に上下2段の受け渡し装置5を搭載した第2の従来例ではさらに大きなものとなる。
【0011】
ここで、上述の第4の従来例によると、上述の欠点▲1▼〜▲4▼は解消することができる。
【0012】
しかしながら、第4の従来例によると、プリント基板穴明機3の操作側となる前面3aが、コンベアライン7に直角に配置されるため、多数のプリント基板穴明機3の操作や保守を行う際の、▲5▼操作性や保守性に劣るライン構成となるという問題がある。また、コンベアライン7上でプリント基板Pを平面的に送るため、コンベアライン7の通常の速度では、プリント基板穴明機3の配設台数を多くした場合に、▲6▼プリント基板穴明機3に対するプリント基板Pの供給が追いつかなくなるといった問題もある。これは、コンベアライン7内で、リクライニング装置8により、プリント基板Pを1枚ずつ起立させたり倒伏させたりするのに多くの時間を費やすことが要因となる。
【0013】
そこで、本発明は、上述の▲1▼〜▲4▼の欠点、及び▲5▼、▲6▼の問題をすべて解決することができる、すなわち、
▲1▼′プリント基板Pの回収と供給とを同一の工程で行って効率を高め、
▲2▼′受け渡し装置(自動走行車)がプリント基板穴明機に到着するまでの間の時間的ロスが発生することを防止し、
▲3▼′バッファユニットの占有面積を小さくし、
▲4▼′自動走行車を小さくして、走行と停止とに大きなエネルギーを不要とし、停止に要する時間を短くして、高速化を可能にし、
▲5▼′操作性や保守性を良好にし、
▲6▼′プリント基板穴明機3に対するプリント基板Pの供給が良好に行える、
ようにした、プリント基板搬送装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための請求項1に係る本発明は、プリント基板(P)の加工ラインに沿って配設した複数のプリント基板加工用の加工機械(H)に対して未加工のプリント基板(P)を供給するとともに、加工済のプリント基板(P)を前記加工機械(H)から回収するプリント基板搬送装置において、複数枚のプリント基板(P)を積載して前記プリント基板加工ラインに沿って移動する自動走行車(A)と、操作側となる正面側(H1 )と反対の背面側(H2 )を前記加工ラインに向けて配設された前記各加工機械(H)における左側面(H3 )と前記加工ラインとの間、及び右側面(H4 )と前記加工ラインとの間のうちの少なくとも一方に配置されたバッファユニット(B1 )と、を備え、前記自動走行車(A)は、前記プリント基板(P)の幅(w)方向を前記自動走行車(A)の走行方向に対して直角に向け、かつ直立から少し傾斜した傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を所定間隙を介して走行方向に重ねた状態で保持する第1のストッカ(10)と、該第1のストッカ(10)内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を幅(w)方向に移動させて前記バッファユニット(B1 )に受け渡し、また前記バッファユニット(B1 )から傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を幅(w)方向に移動させて前記第1のストッカ(10)に受け渡す第1の移送機構(20)と、を有し、前記バッファユニット(B1 )は、傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を保持する第2のストッカ(30)と、傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を幅方向に移動させて前記自動走行車(A)側の第1のストッカ(10)との間で授受する第2の移送機構(40)と、前記第2のストッカ(30)及び前記第2の移送機構(40)とを、前記第1のストッカ(10)に対応する第1の位置と、前記プリント基板穴明機に対応する第2の位置との間で移動させる送り機構(50)と、前記第2のストッカ(30)及び前記第2の移送機構(40)とを回転させて前記第2のストッカ(30)内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)の幅(w)方向の向きを変更する旋回機構(60)と、前記第2の移送機構(40)と連動し、前記第2の位置に配置された前記第2のストッカ(30)から傾斜姿勢のプリント基板(P)を前記加工機械(H)に供給し、または前記加工機械(H)から傾斜姿勢のプリント基板(P)を前記第2の位置に配置された前記第2のストッカ(30)に回収する送り機構(70)と、を有する、ことを特徴とする。
【0016】
請求項2に係る本発明は、プリント基板(P)の加工ラインに沿って配設した複数のプリント基板加工用の加工機械(H)に対して未加工のプリント基板(P)を供給するとともに、加工済のプリント基板(P)を前記加工機械(H)から回収するプリント基板搬送装置において、複数枚のプリント基板(P)を積載して前記プリント基板加工ラインに沿って移動する自動走行車(A)と、操作側となる正面側(H1 )と反対の背面側(H2 )を前記加工ラインに向けて配設された前記各加工機械(H)における左側面(H3 )と前記加工ラインとの間、及び右側面(H4 )と前記加工ラインとの間にそれぞれ配置されたバッファユニット(B1 、B2 )と、を備え、前記自動走行車(A)は、前記プリント基板(P)の幅(w)方向を前記自動走行車(A)の走行方向に対して直角に向け、かつ直立から少し傾斜した傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を所定間隙を介して走行方向に重ねた状態で保持する第1のストッカ(10)と、該第1のストッカ(10)内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を一括して幅(w)方向に移動させて前記一方のバッファユニット(B1 )に受け渡し、また前記他方のバッファユニット(B2 )から傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を一括して幅(w)方向に移動させて前記第1のストッカ(10)に受け渡す第1の移送機構(20)と、を有し、前記バッファユニット(B1 、B2 )は、傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を保持する第2のストッカ(30)と、傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)を一括して幅方向に移動させて前記自動走行車(A)側の第1のストッカ(10)との間で授受する第2の移送機構(40)と、前記第2のストッカ(30)及び前記第2の移送機構(40)とを、前記第1のストッカ(10)に対応する第1の位置と、前記プリント基板穴明機に対応する第2の位置との間で移動させる送り機構(50)と、前記第2のストッカ(30)及び前記第2の移送機構(40)とを回転させて前記第2のストッカ(30)内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板(P)の幅(w)方向の向きを変更する旋回機構(60)と、前記第2の移送機構(40)と連動し、前記第2の位置に配置された前記第2のストッカ(30)から傾斜姿勢のプリント基板(P)を1枚ずつ前記加工機械(H)に供給し、または前記加工機械(H)から傾斜姿勢のプリント基板(P)を1枚ずつ前記第2の位置に配置された前記第2のストッカ(30)に回収する1枚送り機構(70)と、を有する、ことを特徴とする。
【0017】
請求項1又は2に係る本発明において、前記各加工機械(H)の左側面(H3 )と右側面(H4 )とのうちの所定の一方に、前記加工機械(H)に未加工のプリント基板(P)を供給するためのバッファユニット(B1 )を配置し、所定の他方に、前記加工機械(H)で加工済のプリント基板(P)を回収するためのバッファユニット(B2 )を配置する、ことを特徴とする。
【0018】
【発明の作用・効果】
以上構成に基づき、請求項1の本発明によると、各プリント基板穴明機(H)の左側面(H3 )と右側面(H4 )とのうちの少なくとも一方にバッファユニット(B1 )を有するので、▲1▼′プリント基板(P)の回収と供給とを同一の工程で行って効率を高めることができ、さらに、▲2▼′自動走行車(A)がプリント基板穴明機(H)に到着するまでの間の時間的ロスがなくなる。また、複数のプリント基板(P)をバッファユニット(B1 )において、傾斜姿勢で重ねるようにして保持することができるので、▲3▼′バッファユニット(B1 )の占有面積を小さくすることができる。また、自動走行車(A)においても複数のプリント基板(P)を傾斜姿勢で重ねるようにして積載(保持)することができるので、▲4▼′自動走行車(A)を小さくして、走行と停止とに要するエネルギーを小さくし、停止に要する時間を短縮して高速化を可能とすることができる。また、バッファユニット(B1 )が旋回機構(60)を有するので、加工ラインに対するプリント基板穴明機(H)の向きを任意に選択することが可能となり、例えば、プリント基板穴明機(H)の操作側となる正面側(H1 )と反対の背面側(H2 )を前記加工ラインに向けて配設することにより、複数のプリント基板穴明機(H)の操作側となる正面側(H1 )を直線状に整列させることができるので、▲5▼′操作性や保守性を良好にすることができる。また、上述のように、自動走行車(A)上に複数のプリント基板(P)を傾斜姿勢で重ねるようにして積載することができるので、自動走行車(A)により多数のプリント基板穴明機(H)に対してプリント基板(P)を良好に供給することができる。
【0020】
請求項2の発明によると、第1の移送機構(20)及び第2の移送機構(40)によって、傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を一括して移動させるようにすることができ、また、送り機構により、第2のストッカ(40)とプリント基板穴明機(H)との間で1枚ずつ授受することができる。
【0021】
請求項1又は2の発明によると、各プリント基板穴明機(H)の左側面(H3 )に未加工のプリント基板(P)を供給するためのバッファユニット(B1 )(又は回収するためのバッファユニット(B2 ))を配設し、右側面(H4 )に加工済のプリント基板(P)を回収するためのバッファユニット(B2 )(又は供給するためのバッファユニット(B1 ))を配設することにより、各プリント基板穴明機(H)に対して、プリント基板(P)の供給方向及び回収方向を同じにすることができ、プリント基板穴明機(H)の構成及び動作、またバッファユニット(B1 、B2 )の構成及び動作を統一することができ、これらの構成を簡略化するとともに、動作を単純にして動作信頼性を高めることができる。
【0022】
なお、前述の「課題を解決するための手段」、及び上述の「発明の作用・効果」において、カッコ内に付した符号は、本発明と図面とを対照させるために便宜的に付したものであり、本発明の構成を何ら制限するものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1は、本発明に係るプリント基板搬送装置を適用したプリント基板穴明け加工ライン(以下単に「加工ライン」という)の一例を示す上面図である。
【0025】
同図に示すように、加工ラインに沿って2本のレール(軌道)R、Rが敷設されており、この両側には、多数のプリント基板穴明機H、H…が配設されている。各プリント基板穴明機Hは、操作側となる正面側H1 と反対の背面側H2 をレールR、Rに向けて配置されている。したがって、レールR、Rの片側においては、複数のプリント基板穴明機Hは、その正面側H1 が直線状に配置されることになり、操作性及び保守性の向上が図られている。
【0026】
本発明に係るプリント基板搬送装置は、レールR、Rの始端部(図1の左方)に設定されたホームポジションHPを出発点として、レールR、R上を走行する自動走行車A、すなわち矢印K1方向(以下「前進方向」という)に前進し、また矢印K2方向(以下「後進方向」という)に後進する自動走行車Aと、各プリント基板穴明機Hにおける左側面H3 とレールRとの間に配設されてプリント基板穴明機Hに未加工のプリント基板Pを供給するバッファユニットB1 と、右側面H4 とレールRとの間に配設されてプリント基板穴明機Hで加工の済んだプリント基板Pを回収するためのバッファユニットB2 とを備えている。
【0027】
ホームポジションHPにおける、自動走行車Aの前進方向に向かって右側には、傾斜姿勢の複数枚の未加工のプリント基板Pを一括して自動走行車Aに積載するための未加工プリント基板供給装置Cが配設され、また、左側には、傾斜姿勢の複数枚の加工済のプリント基板Pを一括して自動走行車Aから積み降ろすための加工済プリント基板回収装置Dが配設されている。なお、以下の説明では、自動走行車Aの前進方向と後進方向とをまとめて走行方向又は縦方向といい、また、これに直角な方向を横方向というものとする。さらに、レールRを基準としたときの左右は、前進方向に向かって左を「左」、右を「右」とする。上述の未加工プリント基板供給装置C及び加工済プリント基板回収装置Dには、プリント基板Pをその幅w方向を横方向に向け、かつ直立から少し傾斜した傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を所定間隙を介して、縦方向に重ねた状態(図3参照。以下この状態の複数枚のプリント基板Pを「傾斜姿勢の複数枚のプリント基板P」というものとする。)で一括して横方向にスライドさせて自動走行車Aとの間でプリント基板Pの授受を行うための機構(不図示)を備えている。
【0028】
図2、図3にそれぞれ自動走行車Aの前進方向正面図と側面図とを示す。
【0029】
自動走行車Aは、傾斜姿勢の複数枚(図3では6枚)のプリント基板Pを保持するための第1のストッカ10、及びバッファユニットB1 、B2 との間でプリント基板Pを授受するための第1の移送機構20とを備えている。
【0030】
第1のストッカ10は、自動走行車Aに固定された前フレーム11及び後フレーム12に掛け渡された走行方向の2本のステー13、13と、これら2本のステー13、13の長手方向に並べるようにして傾斜姿勢で固定された逆U字形の6本の支持部材14、14…と、各支持部材14に固定された横方向の3本のガイド部材15、15…と、各プリント基板Pの左右の下隅部近傍に配置されたストッパ16、16とを有している。各ストッパ16は、プリント基板Pの左右の下隅部に係合する上昇位置(実線)とその係合を解除する下降位置(二点鎖線)とをとることができ、自動走行車Aによるプリント基板Pの搬送中は、上昇位置に上昇してプリント基板Pの幅w方向の不要な移動を防止し、またバッファユニットB1 にプリント基板Pを受け渡す際には、下降位置に下降して移動の妨げにならないようにし、さらに回収用のバッファユニットB2 からプリント基板Pが受け渡される際には、バッファユニットB2 に近い側のストッパ16が下降位置に、また遠い側のストッパ16が上昇位置に配置されて位置決め部材として作用する。
【0031】
上述の第1のストッカ10は、自動走行車Aによって積載される6枚のプリント基板P、P…を、傾斜姿勢で保持するとともに、バッファユニットB1 、B2 との間でプリント基板Pを移送する際のガイドとなる。
【0032】
なお、第1のストッカ10によって傾斜姿勢に保持されるプリント基板Pは、その下端を、次に説明する第1の移送機構20のコロ23、23…によって下方から支持される。
【0033】
第1の移送機構20は、上述の前フレーム11、後フレーム12によって保持されたベアリング21、21によって回転自在に支持された5本のシャフト22、22…を備えている。各シャフト22には、上述の支持部材14、14…と同数の6個のコロ23、23…が固定されている。各コロ23の外周面は、プリント基板Pの傾斜姿勢に対応するテーパ状に形成されており、プリント基板Pの下端を下方から支持している。各シャフト22の一方の端部に固定されたスプロケット24と、後フレーム12上に配置されたモータ25の出力軸に固定されたスプロケット26との間には、チェーン27が無端状に掛け渡されている。
【0034】
上述の第1の移送機構20は、モータ25が回転すると、これにより、スプロケット26、チェーン27、スプロケット24を介して5本のシャフト22が同時に回転し、さらに各シャフト22ごとの6個、全体として30個のコロ23、23…が同時に同方向に回転するように構成されている。
【0035】
これにより、6枚のプリント基板Pが一括してその幅w方向に移動される。
【0036】
図4は、バッファユニットB1 を横方向から見た縦断面図、また図5は、バッファユニットB1 の側面図(縦方向から見た図)である。
【0037】
バッファユニットB1 は、第2のストッカ30と、第2の移送機構40と、送り機構50と、旋回機構60と、1枚送り機構70とを備えている。
【0038】
第2のストッカ30は、前述の自動走行車A側の第1のストッカ10とほぼ同様の構成である。すなわち、第2のストッカ30は、前フレーム31及び後フレーム32に掛け渡された2本のステー33、33と、これら2本のステー33、33の長手方向に並べるようにして傾斜姿勢で固定された逆U字形の6本の支持部材34、34…と、各支持部材34に固定された3本のガイド部材35、35…と、各プリント基板Pの左の下に配置されたストッパ36とを有している。ストッパ36は、プリント基板Pの左の下隅部に係合する上昇位置とその係合を解除する下降位置とをとることができ、前述の自動走行車A側の第1のストッカ10からプリント基板Pが受け渡される際には、上昇位置に配置されて位置決め部材として作用する。なお、図示を省略したバッファユニットB2 の場合、ストッパ36は右下隅部に配置される。
【0039】
上述の第2のストッカ30は、バッファユニットB1 上に6枚のプリント基板P、P…を、傾斜姿勢で保持するとともに、自動走行車A及びプリント基板穴明機Hとの間でプリント基板Pを移送する際のガイドとなる。
【0040】
なお、第2のストッカ30によって傾斜姿勢に保持されるプリント基板Pは、その下端を、次に説明する第2の移送機構40のコロ43、43…によって下方から支持される。
【0041】
第2の移送機構40は、前述の自動走行車A側の第1の移送機構20とほぼ同様の構成である。すなわち、第2の移送機構40は、前述の前フレーム31、後フレーム32によって保持されたベアリング41、41によって回転自在に支持された4本のシャフト42、42…を備えている。各シャフト42には、上述の支持部材34、34…と同数の6個のコロ43、43…が固定されている。各コロ43の外周面は、プリント基板Pの傾斜姿勢に対応するテーパ状に形成されており、プリント基板Pの下端を下方から支持している。各シャフト42の一方の端部に固定されたスプロケット44と、後フレーム32に固定されたモータ45の出力軸に固定されたスプロケット46との間には、チェーン(不図示)が無端状に掛け渡されている。
【0042】
上述の第2の移送機構40は、モータ45が回転すると、これにより、スプロケット46、チェーン47、スプロケット44を介して4本のシャフト42が同時に回転し、さらに各シャフト42ごとの6個、全体として24個のコロ43、43…が同時に同方向に回転するように構成されている。
【0043】
これにより、6枚のプリント基板Pが一括してその幅w方向に移動されるようになっている。
【0044】
送り機構50は、支持台51上に敷設されたレール52a、52a上を転動するリニアベアリング52b、52b…が下面に固定された移動ベース52と、この移動ベース52の移動方向に沿って取り付けられたラック53aと、このラック53aに噛合するピニオン53bと、このピニオン53bが固定されるとともにベアリング53cによって回転自在に支持されたシャフト53dと、シャフト53dに固定された中間ギヤ54と、この中間ギヤ54に噛合する中間ギヤ55と、フレーム56に固定されるとともに出力軸に中間ギヤ55が取り付けられたモータ57とを備えている。
【0045】
上述の送り機構50は、移動ベース52が、モータ57の正転逆転により、中間ギヤ55、54、軸53d、ピニオン53b、ラック53aを介してレール52a、52aに沿って横方向に移動するように構成されている。
【0046】
旋回機構60は、全体として、上述の移動ベース52上に搭載されるとともに、前述の第2のストッカ30及び第2の移送機構40を支持している。旋回機構60は、第2のストッカ30を下方から支持する旋回ベース61と、その中央近傍を支持するとともにベアリング62a、62aによって回転自在に支持された旋回シャフト62と、ベアリング62a、62aを保持する軸受け63と、旋回シャフト62の下部に取り付けられたスパーギヤ64と、これに噛合するスパーギヤ65と、スパーギヤ65が固定されるとともにブラケット67によって支持されたロータリアクチュエータ66とを備えている。上述のスパーギヤ65とスパーギヤ64とはそれぞれの歯数の比が1:2に設定されており、またロータリアクチュエータ66は、正方向及び逆方向にそれぞれ180度回転するように構成されている。
【0047】
すなわち、上述の旋回機構60は、ロータリアクチュエータ66が正逆方向に180度回転すると、スパーギヤ65、64、旋回シャフト62を介して旋回ベース61が正逆方向に90度回転するように構成されており、この回転に伴って、上述の第2のストッカ30及び第2の移送機構40が正逆方向に90度回転するようになっている。
【0048】
なお、上述においては、旋回機構60による90度の回転を、スパーギヤ65、64の歯数の比を1:2に設定することで実現しているが、これ以外に、例えば、モータとセンサとの組み合わせや、レバーやリンクとエアシリンダの組み合わせ等によって行うようにしてもよい。
【0049】
1枚送り機構70は、上述の旋回ベース61に取り付けられたブラケット73、73と、これらブラケット73、73に固定され、伸縮自在なプランジャ72、72を有するシリンダ71、71と、これらプランジャ72、72によって左右両端部を支持されたリフタ76とを備えており、これらと、上述のモータ57の出力軸に固定されたドッグ74及びその回転量を検出して移動ベース52の移動量を検出する検出器75との組み合わせによって構成されている。
【0050】
上述の1枚送り機構70の構成を詳述すべく、図4のX−X線矢視拡大図を図6に、また図4のY−Y線矢視拡大図を図7に示す。図7に示すようにシリンダ71のプランジャ72を短縮すると、リフタ76は下降し、そのプリント基板支持面76aは、図6の実線で示すように(ただし一部破線)、コロ43のテーパ状の外周面よりも下方に下がる。したがって、プリント基板Pの下端がコロ43の外周面に載る。この状態でコロ43が回転すると、プリント基板Pはコロ43の回転方向に搬送される。一方、シリンダ71のプランジャ72が伸張されると、リフタ76は上昇し、そのプリント基板支持面76aは、図6の二点鎖線に示すように、コロ43のテーパ状の外周面よりも上方に上がる。したがって、プリント基板Pの下端がコロ43の外周面から離間される。この状態でコロ43が回転されても、その回転力はプリント基板Pに伝達されない。
【0051】
以上で、プリント基板Pの供給用のバッファユニットB1 の構成の説明を終えるが、プリント基板Pの回収用のバッファユニットB2 の構成については、供給用のバッファユニットB1 と同じ構成であるので、その構成についての説明は省略するものとする。なお、回収用のバッファユニットB2 の動作については、供給用のバッファユニットB1 の動作とちょうど逆になる。これについては後に説明する。
【0052】
次に、以上構成のプリント基板搬送装置の動作について説明する。
【0053】
自動走行車AをホームポジションHPに配置し(図1参照)、未加工プリント基板供給装置Cから所定枚数(同図では6枚)のプリント基板Pを一括して移載する。この移載により、第1のストッカ10に収納されたプリント基板Pは、前述の傾斜姿勢をとる。
【0054】
プリント基板Pを移載された自動走行車Aは、指定されたプリント基板穴明機Hの供給用のバッファユニットB1 に対応する位置まで走行して停止する。バッファユニットB1 は、第2のストッカ30が、自動走行車Aのストッカ10と同じ向きになるように旋回機構60によって旋回されており、さらに送り機構50によって、自動走行車Aに最も接近する位置(自動走行車Aに対応する第1の位置)に移動される。
【0055】
自動走行車Aのストッパ16、16が下降され、モータ25が回転すると、コロ23、23…が回転して6枚のプリント基板Pは、一括して移送される。同時に、供給用のバッファユニットB1 のモータ45も同期して回転し、コロ43、43…上にプリント基板Pを受入れ、プリント基板Pの下端がストッパ36に到達したら、リフタ76が全数同時に上昇して、全部のプリント基板Pを持ち上げ、プリント基板Pは、コロ43、43…から離間されて、搬送が停止される。つづいてコロ43の回転が停止され、移載が完了する。
【0056】
次に、供給用のバッファユニットB1 は、旋回ベース61が旋回しても自動走行車Aと干渉しない位置、すなわち旋回位置まで移動ベース52が移動され、ここで旋回ベース61が90度回転する。これにより、プリント基板Pの向きは、その幅w方向がプリント基板穴明機Hの搬送ラインH5 (図1参照)の向きと一致される。
【0057】
次に、バッファユニットB1 の第2のストッカ30内のプリント基板Pのうちの一番端のプリント基板Pがプリント基板穴明機Hの搬送ラインH5 と一致する位置まで、移動ベース52が再度移動する。一致したら、これに先立ちモータ45により、コロ43、43…が再び回転しているので、一致している列のみリフタ76を下降させると、プリント基板Pはコロ43、43…に載ってプリント基板穴明機H内に送り込まれる。1枚のプリント基板Pの送り込みが終了すると、再度、移動ベース52がプリント基板1枚分だけ横方向に移動され、次のプリント基板Pがプリント基板穴明機Hの搬送ラインH5 に一致され、上述と同様にしてプリント基板穴明機H内に送り込まれる。以下同様にして、順次にプリント基板Pがプリント基板穴明機H内に送り込まれ、この送り込み動作は、6枚すべてのプリント基板Pが送り込まれるまで繰り返される。上述の順次の送り込み動作を行うための、移動ベース52のピッチ送りと、前述の旋回位置とは、ドッグ74と検出器75とによって制御される。
【0058】
上述のようにしてプリント基板穴明機Hに送り込まれた6枚のプリント基板Pの穴明け加工が終了すると、プリント基板Pは、プリント基板穴明機Hの搬送ラインH5 によって回収用のバッファユニットB2 に送り込まれ移載される。
【0059】
回収用のバッファユニットB2 の構成については、上述のように供給用のバッファユニットB1 と同じであるが、動作についてはこれとは逆のものとなる。
【0060】
すなわち、ストッパ36を上昇させた状態で、回転しているコロ43、43…にプリント基板穴明機Hから1枚ずつプリント基板Pが送られてくると、それを検出手段(不図示)によって検出し、対応した列のリフタ76が上昇してプリント基板Pをストックする。この動作を、移動ベース52を横方向にピッチ送りして順次に行い、6枚すべてのプリント基板Pを受け取ったら、コロ43、43…を停止し、移動ベース52を旋回位置まで横方向に移動させて、90度旋回させる。この間に、自動走行車Aは、回収用のバッファユニットB2 との間でプリント基板Pの受取ができる位置に移動して停止しているので、移動ベース52は旋回後、さらに横方向に移動して自動走行車Aに最接近して停止する。
【0061】
次いで、回収用のバッファユニットB2 側の第2の移送機構40のコロ43、43…、及び自動走行車A側の第1の移送機構20のコロ23、23…が回転を初め、すべてのリフタ76が同時に下降すると、第2のストッカ30にストックされていたプリント基板Pは、6枚同時に自動走行車A側の第1のストッカ10に移載される。移載後の自動走行車Aは、ホームポジションHPに戻って加工済プリント基板回収装置Dにプリント基板Pを移載して1サイクルを終了する。
【0062】
以後、任意のプリント基板穴明機Hに対して同様の動作を繰り返す。
【0063】
以上説明したプリント基板搬送装置は、前述の▲1▼′〜▲6▼′の効果を有する。すなわち、効率が高く、ロス時間が少なく、バッファユニットの占有面積が小さく、自動走行車を小さくして高速化が可能で、操作性や保守性に優れ、プリント基板の供給を良好に行うことができるという長所がある。
【0064】
以上の実施の形態において、自動走行車Aが無軌道で走行するように構成する場合には、レールR、Rを省略することができる。
【0065】
また、上述では、各プリント基板穴明機Hの左側面H3 に供給用のバッファユニットB1 を配置し、右側面H4 に回収用のバッファユニットB2 を配置したが、この逆とすることもできる。なお、上述の実施の形態で説明したように、プリント基板穴明機Hの左右にバッファユニットB1 、B2 を配設するときは、回収用のバッファユニットB2 によって加工済のプリント基板Pをプリント基板穴明機Hから回収するのと並行して、未加工のプリント基板Pを供給用のバッファユニットB1 からプリント基板穴明機Hに供給することが可能となる。
【0066】
また、あらかじめストッパ36を左右両側に設けておけば、バッファユニットB1 とバッファユニットB2 とを同一のものとすることができる。
【0067】
また、自動走行車Aの第1の移送機構20において、プリント基板の出入りをセンサで検出し、この出力に基づいて制御装置によりコロ23、23…の回転時間を制御するようにすれば、ストッパ16、16を省略することも可能である。
【0068】
なお、上述の実施の形態においては、プリント基板穴明機Hに未加工のプリント基板Pを供給し、加工済のプリント基板Pをプリント基板穴明機Hから回収する例について説明したが、本発明は、上述のプリント基板H以外の加工機械に対してもそのままの構成で適用できるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント基板搬送装置を適用したプリント基板穴明け加工ラインを示す上面図。
【図2】自動走行車の前進方向正面図。
【図3】自動走行車の側面図。
【図4】バッファユニットを横方向から見た縦断面図。
【図5】バッファユニットの側面図。
【図6】図4のX−X線矢視拡大図。
【図7】図4のY−Y線矢視拡大図。
【図8】第1の従来例のプリント基板搬送装置を適用したプリント基板穴明け加工ラインを示す上面図。
【図9】第2の従来例のプリント基板搬送装置の軌道に交差する方向の縦断面図。
【図10】第3の従来例のプリント基板搬送装置の軌道に交差する方向の縦断面図。
【図11】第4の従来例のプリント基板搬送装置の上面図。
【図12】第4の従来例のプリント基板搬送装置におけるリクライニング装置の動作を示す側面図。
【符号の説明】
10 第1のストッカ
20 第1の移送機構
30 第2のストッカ
40 第2の移送機構
50 送り機構
60 旋回機構
70 1枚送り機構
A 自動走行車
B1 供給用のバッファユニット
B2 回収用のバッファユニット
H 加工機械(プリント基板穴明機)
H1 正面側(操作側)
H2 背面側
H3 左側面
H4 右側面
P プリント基板
Claims (2)
- プリント基板の加工ラインに沿って配設した複数のプリント基板加工用の加工機械に対して未加工のプリント基板を供給するとともに、加工済のプリント基板を前記加工機械から回収するプリント基板搬送装置において、
複数枚のプリント基板を積載して前記プリント基板加工ラインに沿って移動する自動走行車と、
操作側となる正面側と反対の背面側を前記加工ラインに向けて配設された前記各加工機械における左側面及び右側面のうちの所定の一方と前記加工ラインとの間に配置された、前記加工機械に未加工のプリント基板を供給するためのバッファユニットと、
前記各加工機における左側面及び右側面のうちの所定の他方と前記加工ラインとの間に配置された、前記加工機械で加工済のプリント基板を回収するためのバッファユニットと、を備え、
前記自動走行車は、
前記プリント基板の幅方向を前記自動走行車の走行方向に対して直角に向け、かつ直立から少し傾斜した傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を所定間隙を介して走行方向に重ねた状態で保持する第1のストッカと、
該第1のストッカ内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を幅方向に移動させて前記供給側のバッファユニットに受け渡し、また前記回収側のバッファユニットから傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を幅方向に移動させて前記第1のストッカに受け渡す第1の移送機構と、を有し、
前記各バッファユニットは、それぞれ、
傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を保持する第2のストッカと、
傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を幅方向に移動させて前記自動走行車側の第1のストッカとの間で授受する第2の移送機構と、
前記第2のストッカ及び前記第2の移送機構とを、前記第1のストッカに対応する第1の位置と、前記プリント基板穴明機に対応する第2の位置との間で移動させる送り機構と、
前記第2のストッカ及び前記第2の移送機構とを回転させて前記第2のストッカ内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板の幅方向の向きを変更する旋回機構と、
前記第2の移送機構と連動し、前記第2の位置に配置された前記第2のストッカから傾斜姿勢のプリント基板を前記加工機械に供給し、または前記加工機械から傾斜姿勢のプリント基板を前記第2の位置に配置された前記第2のストッカに回収する送り機構と、を有する、
ことを特徴とするプリント基板搬送装置。 - プリント基板の加工ラインに沿って配設した複数のプリント基板加工用の加工機械に対して未加工のプリント基板を供給するとともに、加工済のプリント基板を前記加工機械から回収するプリント基板搬送装置において、
複数枚のプリント基板を積載して前記プリント基板加工ラインに沿って移動する自動走行車と、
操作側となる正面側と反対の背面側を前記加工ラインに向けて配設された前記各加工機械における左側面及び右側面のうちの所定の一方と前記加工ラインとの間に配置された、前記加工機械に未加工のプリント基板を供給するためのバッファユニットと、
前記各加工機における左側面及び右側面のうちの所定の他方と前記加工ラインとの間に配置された、前記加工機械で加工済のプリント基板を回収するためのバッファユニットと、を備え、
前記自動走行車は、
前記プリント基板の幅方向を前記自動走行車の走行方向に対して直角に向け、かつ直立から少し傾斜した傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を所定間隙を介して走行方向に重ねた状態で保持する第1のストッカと、
該第1のストッカ内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を一括して幅方向に移動させて前記供給側のバッファユニットに受け渡し、また前記回収側のバッファユニットから傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を一括して幅方向に移動させて前記第1のストッカに受け渡す第1の移送機構と、を有し、
前記各バッファユニットは、それぞれ、
傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を保持する第2のストッカと、
傾斜姿勢の複数枚のプリント基板を一括して幅方向に移動させて前記自動走行車側の第1のストッカとの間で授受する第2の移送機構と、
前記第2のストッカ及び前記第2の移送機構とを、前記第1のストッカに対応する第1の位置と、前記プリント基板穴明機に対応する第2の位置との間で移動させる送り機構と、
前記第2のストッカ及び前記第2の移送機構とを回転させて前記第2のストッカ内の傾斜姿勢の複数枚のプリント基板の幅方向の向きを変更する旋回機構と、
前記第2の移送機構と連動し、前記第2の位置に配置された前記第2のストッカから傾斜姿勢のプリント基板を1枚ずつ前記加工機械に供給し、または前記加工機械から傾斜姿勢のプリント基板を1枚ずつ前記第2の位置に配置された前記第2のストッカに回収する1枚送り機構と、を有する、
ことを特徴とするプリント基板搬送装置。
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