JP3648502B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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幸司 岩瀬
成彦 鈴木
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恭一 菅野
博文 田中
功一 梅澤
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な電気掃除機は、吸口から吸い込んだ含塵空気を掃除機本体に導き、この掃除機本体内の集塵部を通して除塵し、除塵によって清浄になった空気を掃除機本体外に排気する構成である。集塵部は、紙フィルタによる濾過によって塵埃を捕捉して除塵し、または、サイクロン分離筒による遠心分離によって塵埃を捕捉して除塵する構成である。
【0003】
サイクロン分離式の集塵部を備えた電気掃除機は、特開2001−29288号公報に記載されている。この電気掃除機における集塵部は、1つのサイクロン分離筒による遠心分離によって塵埃を捕捉して除塵する構成である。
【0004】
また、電気掃除機におけるサイクロン分離式の集塵部として、特表平10−511880号公報に記載された塵埃分離装置は、サイクロン分離筒を外側分離筒と内側分離筒の2重構造に構成し、外側分離筒内で粗大塵を遠心分離して除塵し、内側分離筒内で微細塵を遠心分離して除塵することを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般家庭で使用する電気掃除機は、小型で取り扱い易いことが重要であり、集塵部の小型化と捕捉した塵埃廃棄操作の簡易化が必要である。
【0006】
1つのサイクロン分離筒によって塵埃を捕捉する集塵部は、粗大塵と微細塵を一緒に捕捉しているので、捕捉塵埃を廃棄するときに微細塵が飛散し易く、塵埃廃棄操作が面倒である。また、塵埃捕捉(集塵=除塵)性能を高めようとすると、サイクロン分離筒が長くなって大型化してしまう。
【0007】
内外2重分離筒構造のサイクロン分離式の塵埃分離装置(集塵部)は、外側分離筒と内側分離筒を一体的に組み合わせた構成であることから、小型で取り扱い易い形態に構成することが困難である。一般的な家庭における使用では、粗大塵が多量に捕捉されて該粗大塵を廃棄するための操作頻度が高くなるが、内外2重分離筒構造の集塵部は、粗大塵を捕捉している外側分離筒のみを取り出して該粗大塵のみを廃棄操作することができない。
【0008】
本発明の1つの目的は、小型で取り扱い易いサイクロン分離式の集塵部を備えた電気掃除機を提案することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、小型で塵埃捕捉(集塵)性能が高いサイクロン分離式の集塵部を備えた電気掃除機を提案することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、捕捉した微細塵を飛散しないように確実に保持しておくことができるサイクロン分離式の集塵部を備えた電気掃除機を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に設けられ、吸口から吸い込んだ含塵空気を入口管から流入させて遠心分離により除塵するサイクロン分離筒と、該サイクロン分離筒に設けられた排気口を有する内筒と、前記掃除機本体に設けられ、前記サイクロン分離筒と連通する開口を有する集塵ケースと、該集塵ケースに配置されたフィルターと、前記サイクロン分離筒及び前記集塵ケースから分離して形成され前記排気口と連通する連絡通路とを有し、前記フィルターを通過した空気と前記連絡通路とから流出した空気とは合流した後、前記電動送風機に吸引されることにある。
【0012】
また、上記第1の手段に加え、前記フィルターをフィルター枠に取り付け、該フィルター枠を前記集塵ケースに対して回動するように設けたことを特徴とする。
【0013】
また、上記第1及び第2の手段に加え、前記集塵ケースを前記電動送風機の前方に位置させ、前記開口を前記集塵ケースの前方に形成したことを特徴とする。
【0014】
また、上記第1乃至第3の手段の何れかにおいて、前記フィルターを通過した前記集塵ケースから排気される排気口の面積を、前記サイクロン分離筒の排気口の面積より大きくしたことを特徴とする。
【0015】
また、上記第1乃至第3の手段の何れかにおいて、前記サイクロン分離筒は略円筒形に形成され、前記入口管は前記サイクロン分離筒の略接線方向に空気が流入する位置に配置されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す電気掃除機の外観斜視図である。図2は、その掃除機本体の斜視図である。図3は、その掃除機本体の上蓋を開いた状態を示す斜視図である。図4は、その掃除機本体の集塵ケースを取り除いた状態を示す斜視図である。図5は、その掃除機本体の集塵ケースとサイクロン分離器を取り除いた状態を示す斜視図である。図6は、上蓋と上ケースを取り除いた横平面図である。図7は、その掃除機本体内の空気の流れを示す模式図である。
【0018】
この実施の形態における電気掃除機は、図1に示すように、掃除機本体1とホース2と手元操作管3と伸縮継ぎ手管4と吸口5を備え、掃除機本体1と手元操作管3をホース2で接続し、この手元操作管3に伸縮継ぎ手管4を介して吸口5を接続して使用する。
【0019】
掃除機本体1は、電動送風機(後述する)を内蔵し、この電動送風機の吸気力によって吸口5から吸気することによって該吸気流に乗せて塵埃を吸い込み、吸い込んだ含塵空気を伸縮継ぎ手管4と手元操作管3とホース2を介して掃除機本体1に吸い込ませ、サイクロン分離式の集塵部(後述する)で除塵(集塵)した後に機外に排気する。
【0020】
掃除機本体1は、図2〜図6に示すように、下ケース101と上蓋102の間にサイクロン分離筒104と集塵ケース105を着脱可能に装着し、下ケース101と上ケース150の間に第2の補助フィルター112と電動送風機107とコードリール110とを内蔵する。
【0021】
この掃除機本体1は、図7に示すように、含塵空気をホース2を介して入口管115より、サイクロン分離筒104に流し入れて旋回させることにより遠心分離作用で塵埃を分離して、上部の連通口117を通して集塵ケース105に塵埃を搬送し、サイクロン分離筒104からの排気は内筒131を通って、サイクロン分離筒104の下部に設けた連絡通路120に排気される。また、一部の空気は集塵ケース105に流れ込み、第1の補助フィルター106によって塵埃を捕捉する。集塵ケース105の排気は第1の補助フィルター106の後方の連絡口146から第2の補助フィルター112を通って電動送風機107に吸込ませる。この時サイクロン分離筒104からの排気も合せて電動送風機107に吸込ませる。この電動送風機107からの排気をフィルター108を介して、一部は排気流路(図示せず)を介し、一部はコードリール110に流してこれらを冷却し、その後に機外に放出させる。
【0022】
下ケース101は、この掃除機本体1を床面に走行させるための走行車輪208と案内車輪(図示せず)を備え、サイクロン分離筒104と集塵ケース105を独立して着脱可能に並べて縦置きに装着し、更に、第2の補助フィルター108を並べて設置する。
【0023】
上蓋102は、上ケース150の上側後部に転回可能に取り付け、閉じた状態でサイクロン分離筒104の入口管115とホース接続口部116とが気密状態に当接し、サイクロン分離筒104の連通口117と集塵ケース105の上部開口118とが気密状態に当接するように付勢し、また、サイクロン分離筒104の下部の連絡通路120と集塵ケース105の下部に設けた連絡通路145とが気密状態に当接し、連絡口146と第2の補助フィルターが収納されるフィルターケース113との間を気密状態に当接するように付勢する。サイクロン分離筒104の軸方向は鉛直方向を向いているが、鉛直方向でなく斜め方向に傾いていてもかまわない。
【0024】
上蓋102を上に開けると、下ケース101からサイクロン分離筒104と集塵ケース105とが少し浮きあがる。この状態で集塵ケース105の上部の取っ手123を持って、集塵ケース105を分離して取り出すことができ、集塵ケース105内の第1の補助フィルター106を開けることによって、集塵ケース105内の塵埃を廃棄する。
【0025】
さらに、サイクロン分離筒104の内部が汚れた場合には、上部の取っ手125を持って、下ケース101から持ち上げ、サイクロン分離筒104を分解して清掃することができる。
【0026】
また、サイクロン分離筒104や、集塵ケース105を帯電防止樹脂剤を用いて成型したり、表面に帯電防止剤を塗布することにより、前記サイクロン分離筒104や、集塵ケース105に塵埃が付着しにくくなり、清掃回数を減らすことができる。
【0027】
次に、図6を参照して、電気掃除機本体1内部の配置について説明する。図6は上ケース150と上蓋102を取り外した状態の平面図である。ホース接続口部116は上方から見て本体1の幅方向の中央にあり、サイクロン分離筒104の中心軸は幅方向の中央からずらして位置し、サイクロン分離筒104の略接線方向に空気を流入させる入口管115とホース接続口部116が直線状になるように配置されている。また、集塵ケース105はサイクロン分離筒104の中心軸とは幅方向の反対側に設置される。同様に、電動送風機107はサイクロン分離筒104の中心軸とは幅方向の反対側に設置され、その前面には第2の補助フィルター112が設けられている。コードリール110は電動送風機107の横に設置され、幅方向でサイクロン分離筒104の中心軸を同じ方向に設置されている。
【0028】
このように配置したことで、本体の長さを短くでき、小型軽量を達成できる。また、サイクロン分離筒104の入口部分に曲りなどを設ける必要が無いため、損失を小さくできる効果が得られる。
【0029】
ここで、サイクロン分離筒104と集塵ケース105の詳細について図8から図13を参照して説明する。図8はサイクロン分離筒104の外観斜視図、図9は集塵ケース105の外観斜視図、図10は図6のA−A断面図、図11はサイクロン分離筒104の入口管部分を含む断面図、図12はサイクロン分離筒104と集塵ケース105の連通口117を含む断面図、図13は集塵ケース105を排気側から見たときの側面図である。
【0030】
サイクロン分離筒104の外筒135にはその空気取り入れ口である入口管115が、このサイクロン分離筒104の中心軸方向長さの中央より下部に設けられ、略円筒形をなすサイクロン分離筒104の略接線方向に空気が入るように設置されている。サイクロン分離筒104の中央より上部に連通口117が設けられ、集塵ケース105に塵埃とともに空気を流入させる。サイクロン分離筒104の下部には内筒131が設けられ、下部の連絡通路120につながっている。内筒131は隔壁132と筒部134とで構成され、筒部134には網フィルター133として樹脂繊維性の網を筒部134と一体にインサート成型により構成している。網フィルター133は図10に示すように筒部の上平面のみとしてもよく、また、側面の円筒部分に構成してもよく、また、筒部の上平面と側面の円筒部分を合せて構成してもかまわない。ここで、網フィルター133に帯電防止処理を施すと、前記網フィルター133に付着した塵埃が離れやすく、清掃が容易にできる。
【0031】
又、サイクロン分離筒104の外筒135にはその空気取り入れ口である入口管115が、このサイクロン分離筒104の中心軸方向長さの中央より下部に設けられているので、前記入口管115に連通するホース接続口部116も、サイクロン分離筒104の中心軸方向長さの中央より下部に配置することができる。このため、前記ホース接続口部116は、掃除機本体1の下部に配置することができるので、前記掃除機本体1を、前記ホース2を介して手元操作管3で引き回した場合、前記掃除機本体1が転倒しにくく、安定して引き回す事ができる。
【0032】
さらに、前記ホース接続口部116を前記掃除機本体1の下側に配置できるので、上蓋102に前記ホース接続口部116を配置する必要が無く、集塵ケース105や、サイクロン分離筒104を前記掃除機本体1から取出す時に、前記ホース2を取り付けたままでも容易に、前記上蓋102を開閉することができる。
【0033】
サイクロン分離筒104は外筒135と内筒131と連絡通路120を形成する部材とに分離され、それぞれが着脱自在に嵌着し、それぞれの部材は気密を保って当接している。なお、気密状態の当接を実現するために、当接部間には弾性シール部材を介在させると良い。サイクロン分離筒104の清掃は、外筒135と内筒131と連絡通路120を形成する部材をそれぞれ別々に分離して行うことにより可能である。
【0034】
集塵ケース105には、サイクロン分離筒104の連通口117に対向する位置に上部開口118が設けられ、両者は気密状態を保って当接している。集塵ケース105の排気側には、フィルター枠140に取り付けられた第1の補助フィルター106が設けられている。フィルター枠140はその両面が開口となっていて、下部に設けた軸部を中心として回動するように設けられ、フィルター枠140が閉まったときには、集塵ケース105の本ケース141とフィルター枠140は気密状態を保って当接している。
【0035】
ゴミ捨て時には、集塵ケース105上部の取っ手123を持って、集塵ケース105を持ち上げ、フィルター枠140を止めているクランプ部と一体になっているレバー142を手前に引いて、フィルター枠140を開いて行う。第1の補助フィルター106の清掃は、フィルター枠140から第1の補助フィルター106を取り出して洗うなどして行うことができる。
【0036】
補助フィルター106は発泡性の洗える素材のプラスチックでできたスポンジ、あるいは、水洗いできる不織布、あるいは、水洗できる濾紙材などを用いるのが望ましい。
【0037】
第1の補助フィルター106や、第2の補助フィルター112に帯電防止処理を施すと、第1の補助フィルター106や、前記第2の補助フィルター112に付着した塵埃が離れやすく、清掃が容易にできる。
【0038】
集塵ケース105の下部には連絡通路145と連絡口146が一体に設けられている。従って、この集塵ケース105は、本ケース141と連絡通路145とフィルター枠140の下部の部分の連絡口146とに分けられるが、両者の接合する部分は気密を保って当接するようになっている。また、サイクロン分離筒104の連絡通路120とも気密を保って当接している。
【0039】
フィルター枠140は電動送風機107の前に設けられた第2の補助フィルター112を収納するフィルターケース113とも気密を保って当接している。以上説明してきた、気密状態の当接を実現するために、当接部間には弾性シール部材を介在させると良い。
【0040】
このように構成した掃除機本体1は、電動送風機107を運転すると、その吸気力によって、サイクロン分離筒104の入口管115から該サイクロン分離筒104内に含塵空気が流入して該サイクロン分離筒104内で旋回することにより塵埃を遠心分離して該サイクロン分離筒104内の上の方に持ち上げ、集塵ケース105側に搬送する。除塵された空気は、サイクロン分離筒104の内筒131から網フィルター133を通って連絡通路120に流れ出る。この網フィルター133は、繊維塵や、紙などの塵埃が吹き抜けるのを防止するように機能する。
【0041】
連絡通路120からの空気は連絡通路145、連絡口146を介して、第2の補助フィルター112へと流れる。
【0042】
サイクロン分離筒104の連通口117からの塵埃を含んだ空気は集塵ケース105の上部に設けられた上部開口118より集塵ケース105に流入し、第1の補助フィルター106で空気中の塵埃がせき止められ、第1の補助フィルター106の手前で堆積していく。補助フィルターを通過した空気は第2の補助フィルター側に流れていく。
【0043】
第1の補助フィルター106の除塵性能はそのフィルター材の能力で決定されるが、μmオーダーの塵埃までを分離できる能力を持たせると良い。しかし、除塵能力を高くしすぎると目詰まりも早くなり易いので、全体の除塵能力との兼ね合いで決定するのが望ましい。
【0044】
掃除機本体1内に入ってきた塵埃は、そのほとんどが集塵ケース105内に溜められるので、ごみ捨ては集塵ケース105を掃除機本体1からとり取り出して除塵すれば良い。ごみ捨ては集塵ケース105より塵埃があふれないうちに行うのが望ましい。このため、集塵ケース105には、図9に示すように上部開口118に対抗する位置にごみ捨てライン155を設けておき、使用者がこれを参考にごみ捨てを行えるようにしている。ごみ捨てラインは、水平あるいは鉛直を向いているのではなく、集塵ケース105内にごみが溜まっていく時には、上部開口118に近接した部分が最後にごみで埋まるので、ごみのたまり具合から斜めに設定している。
【0045】
なお、本実施の形態では、掃除機本体1内の空気の流れを図7に示すように2つの経路に分けているので、集塵ケース105内の塵埃には空気の流れ方向に圧力差を生じ、この圧力差によって塵埃が常時圧縮される。この圧力差は、溜められた塵埃が多くなるほど大きくなるので、塵埃が多くなればなるほど圧縮量が多くなるという特徴を併せ持っている。従って、集塵ケース105内により多くの塵埃を溜めることができるので、ごみ捨ての周期を長くすることができる。
【0046】
集塵ケース105内の塵埃は、第1の補助フィルター106の手前で層状に堆積していき、かつ微細な粉塵も一緒に堆積していく。このため、繊維塵の間に粉塵がまぎれ込んでいくので、ごみ捨て時に粉塵が舞い上がりにくくなるという効果も得られる。
【0047】
さらに、サイクロン分離器104の排気側の流量が、集塵ケース105を空気が通過しないときに比べて、少なくなるので、サイクロン分離器104の抵抗を小さくできる。従って、掃除機の吸込仕事率をより大きくすることができるという特徴を持っている。
【0048】
また、サイクロン分離筒104内で、サイクロン分離筒104の入口管115から該サイクロン分離筒104内に含塵空気が流入して該サイクロン分離筒104内で旋回することにより塵埃を遠心分離して該サイクロン分離筒104内の上の方に持ち上げ、集塵ケース105側に搬送する。この際、前記サイクロン分離筒104から、前記集塵ケース105を通じて第1の補助フィルター106から排気される空気の流れが有るため、前記サイクロン分離筒104で遠心分離された塵埃は、前記集塵ケース105側へ流入しやすくなり、塵埃は前記集塵ケース105側へ瞬間分離されるので、捕塵効率を高くできる。
【0049】
さらに、前記サイクロン分離筒104で遠心分離され、前記集塵ケース105側へ搬送された塵埃は、前記サイクロン分離筒104へ逆流しにくいので、前記集塵ケース105側へ搬送された塵埃が再飛散すること無く、捕塵効率を高くすることができる。
【0050】
さらに、内筒131の網フィルター133に塵埃が付着した場合には、サイクロン分離筒104から除塵した空気を排気する第2の排気口である連絡口146から排気される空気風量が減少するため、第1の補助フィルター106を通過した前記集塵ケース105からの排気口である第1の排気口144の空気風量が増加する。このため、前記内筒131の前記網フィルター133に付着した塵埃は、集塵ケース105に搬送されるという特徴をもつ。
【0051】
また、前記集塵ケース105から、第1の補助フィルター106を通過した前記集塵ケース105からの排気口である第1の排気口144の断面積を、サイクロン分離筒104から除塵した空気を排気する第2の排気口である連絡口146の断面積より大きくしている。このため、第1の補助フィルター106の断面積を大きくすることができ、前記第1の補助フィルター106を通過する空気の流速を小さくすることができる。このため、前記第1の補助フィルター106からの塵埃の吹き抜けを低減できる。さらに、前記第1の補助フィルター106を空気が通過する際の圧力損失を低減できるので、掃除機の吸込仕事率をより大きくすることができるという特徴を持っている。
【0052】
また、集塵ケース105内に溜まる塵埃の量が増えると、集塵ケース105を通過するときの抵抗が増えるので、集塵ケース内を流れる流量が低下する。従って、臭いを発生させ易い塵埃が多いときにはその部分を通過する空気の量が減り、臭いを掃除機外に出しにくくなるという効果もある。
【0053】
また、連絡通路145,連絡口146内が汚れたときも、集塵ケース105を取り出した状態で簡単に清掃することができる。
【0054】
また、サイクロン分離器104の入口管115と内筒131を下に設けたので、上部にサイクロン分離筒104の連通口117と集塵ケース105の上部開口118を設けることができ、集塵ケース105に入った塵埃は、重力で下に落ちるので、サイクロン分離筒104へのこぼれを防止できる。
【0055】
また、集塵ケース105の上部開口118は、前記集塵ケース105の前方に配置しているので、掃除機本体1を立てて収納する時には、前記集塵ケース105の上部開口118は、前記集塵ケース105の上方に配置していることとなるので、前記集塵ケース105に入った塵埃が、前記サイクロン分離筒104へこぼれるのを防止できる。
【0056】
また、集塵ケース105をサイクロン分離筒104の側面に配置しているので、掃除機本体1の高さを高くすることなく、サイクロン分離筒104の長さ方向を長くできるので、旋回流によるごみの分離能力を高くできるという特徴を持っている。
【0057】
さらに、指輪など流体力を受けにくく、重い塵埃はサイクロン分離筒104内に留まり易いので、サイクロン分離筒104を取っ手125手に持って取り出して、傾けることにより、入口管115より簡単に取り出すことができるという特徴も持っている。
【0058】
また、流体力を受けにくく重い塵埃はサイクロン分離筒104から、集塵ケース105に入らないので、前記集塵ケース105の第1の補助フィルター106を破ることが無く、前記集塵ケース105から塵埃が抜けるのを防ぐことができる。
【0059】
なお、図14に示すようにサイクロン分離筒104と集塵ケース105を一体に設けても良く、この場合、ゴミ捨て時に手で持つ質量は大きくなり、取り扱い性は低下するが、サイクロン分離筒104と集塵ケース105との間、連絡通路120と連絡通路145間が一体となって構成されるので、完全な気密が保たれるので、漏れなどによる損失の増加を抑えることができ、吸込仕事率をより高くすることができる。
【0060】
また、連絡通路120、連絡通路145、および連絡口146を下ケース101と当接する別部材の部品で構成しても良いが、連絡通路内が汚れたときに簡単に清掃ができないという面はあるものの、全体の気密を保つ個所を減らすことができる。また、気密を保つ方向を上下方向でできるので、気密が保ち易い特徴を持たせることができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、上向きに旋回流を発生させるサイクロン分離筒と、この側面に内部にフィルターを有する集塵ケースを配置して、掃除機本体に装着したことにより、小型で取り扱い易いサイクロン分離式の集塵部を実現することができる。
【0062】
また、サイクロン分離筒の中心軸を本体の中心より片側に寄せて、その反対側に電動送風機を配置したことにより本体を短くできる。
【0063】
下側から空気を吸い込み、下側に排気するサイクロン分離筒と、排気の一部をフィルターを有する集塵ケース内に流すことにより、小型で塵埃捕捉(集塵)性能が高く、集塵容量の大きいサイクロン分離式の集塵部を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電気掃除機の外観斜視図である。
【図2】図1に示した電気掃除機における掃除機本体の斜視図である。
【図3】図1に示した電気掃除機における掃除機本体の上蓋を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した電気掃除機における掃除機本体の上蓋を開いて、集塵ケースを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示した電気掃除機における掃除機本体内の上蓋を開いて、集塵ケースとサイクロン分離筒とを取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】掃除機本体における上ケースと上蓋を取り外した状態を示す平面図である。
【図7】空気の流れを示す模式図である。
【図8】サイクロン分離筒104の外観斜視図である。
【図9】集塵ケース105の外観斜視図である。
【図10】図6のA−A断面を示す断面図である。
【図11】サイクロン分離筒104の入口管部分を含む断面図である。
【図12】サイクロン分離筒104と集塵ケース105の連通口117を含む断面図である。
【図13】集塵ケース105を排気側から見たときの側面図である。
【図14】サイクロン分離筒104と集塵ケース105が一体となったときの外観斜視図である。
【符号の説明】
1…掃除機本体、101…下ケース、102…上蓋、103…集塵部、104…サイクロン分離筒、105…集塵ケース、106…第1の補助フィルター、107…電動送風機、112…第2の補助フィルター、115…入口管、117…連通口、120…連絡通路、131…内筒、145…連絡通路、146…連絡口、150…上ケース。

Claims (5)

  1. 電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に設けられ、吸口から吸い込んだ含塵空気を入口管から流入させて遠心分離により除塵するサイクロン分離筒と、該サイクロン分離筒に設けられた排気口を有する内筒と、前記掃除機本体に設けられ、前記サイクロン分離筒と連通する開口を有する集塵ケースと、該集塵ケースに配置されたフィルターと、前記サイクロン分離筒及び前記集塵ケースから分離して形成され前記排気口と連通する連絡通路とを有し、
    前記フィルターを通過した空気と前記連絡通路とから流出した空気とは合流した後、前記電動送風機に吸引されることを特徴とする電気掃除機。
  2. 請求項1において、
    前記フィルターはフィルター枠に取り付けられ、該フィルター枠は前記集塵ケースに対して回動するように設けられていることを特徴とする電気掃除機。
  3. 請求項1または2において、
    前記集塵ケースは前記電動送風機の前方に位置し、
    前記開口は前記集塵ケースの前方に形成したことを特徴とする電気掃除機。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、
    前記フィルターを通過した前記集塵ケースから排気される排気口の面積を、前記サイクロン分離筒の排気口の面積より大きくしたことを特徴とする電気掃除機。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、
    前記サイクロン分離筒は略円筒形に形成され、前記入口管は前記サイクロン分離筒の略接線方向に空気が流入する位置に配置されていることを特徴とする電気掃除機。
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