JP3648287B2 - ホース搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はホース搬送装置に係り、さらに詳しく言えば、消防,散水等に用いられる接続金具を有するホースを巻き取り保管あるいは折れ島田状に保管する際に、ホース内部の空気を抜きながら搬送するホース搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、消防,散水等に用いられるホースは、使用後の保管にあたって外周面を洗浄した後、ホース内部の空気を抜いた、いわゆる潰した状態にする必要がある。
そして、ホース内部の空気を抜く作業は、ホース両端部に設けられた接続金具を介して複数本のホースを軸方向に連設して行うことが多い。
従来より、接続金具を介して連設されたホースを径方向に潰しながら軸方向に搬送するためのホース搬送装置が各種提案されていて、本願出願人は図6に示すホース搬送装置90を提案した(特願平5−264156号公報)。
【0003】
このホース搬送装置90は、一対のベルト駆動部91,91により構成されている。ベルト駆動部91は、駆動ローラ92と従動ローラ93とに帯状の無端ベルト94が掛け渡されているとともに、駆動ローラ92と従動ローラ93との間に圧接ローラ95が配置されている。
圧接ローラ95,95は、連結部材96を介して連結された支軸97を中心として回動可能とされ、図示しない付勢手段により互いに近づく方向に付勢されている。したがって、各無端ベルト94は、互いに圧接するように保持されている。
【0004】
このようなホース搬送装置90は、各無端ベルト94間にホース100を挟み込むことにより、ホース100の布地部分101を径方向に潰しながら軸方向に搬送する。そして、ホース100が順次搬送され、ホース100の接続金具102が近づくと、各無端ベルト94が接続金具102に押し広げられる。この際、無端ベルト94は、各圧接ローラ95が互いに近づくように付勢されているため、接続金具102に対する圧接状態が保持される。
したがって、ホース搬送装置90は、無端ベルト94が挟み込む箇所に関わらず、ホース100を搬送可能としている。
【0005】
図7に示すように、無端ベルト94は、ホース100の布地部分101に対する接触面積に比較して(図7(A)参照)、ホース100の接続金具102に対する接触面積が減少する(図7(B)参照)。
このため、付勢手段は、各圧接ローラ95,95が互いに離れるように回動するに従って付勢力が強まるように設定され、これによりホース100に対する各無端ベルト94の狭着力が強まるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、無端ベルト94は、圧接ローラ95とホース100との間に挟まれている。そして、接続金具102を搬送するときには、搬送金具102が各無端ベルト94を介して各圧接ローラ95を互いに離れる方向に回動するように押し広げることになる。この際、各無端ベルト94は、圧接ローラ95とホース100との間に挟まれる狭着力が最大となるため回転抵抗が増大し、駆動ローラ92に対してスリップする虞れがある。
このため、前述したホース搬送装置90では、無端ベルト94として内側周面に凹凸が形成されたタイミングベルトを採用するとともに、駆動ローラ92,従動ローラ93を歯車としていた。
【0007】
しかしながら、このような構成によれば、無端ベルト94として比較的高価なタイミングベルトが必要であるとともに、歯車状に形成する駆動ローラ92,従動ローラ93の製造に手間が掛かるため、ホース搬送装置の製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、タイミングベルトの必要性を解消して製造コストを低減できるホース搬送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載した発明は、接続金具を有するホースを径方向に潰しながら軸方向に搬送するために第1ローラと第2ローラとに無端ベルトが無限軌道状に掛け渡されたベルト駆動部を一対有し、前記各無端ベルトは前記第1ローラと前記第2ローラとのうちの少なくとも一方のローラにより回転駆動されるとともに、外側周面の一部が互いに近接離間可能に圧接保持されたホース搬送装置において、前記各第1ローラは前記ホースの搬送に干渉しない位置に設けられ、前記各第2ローラは、それらの間で前記ホースを挟持するように互いに近づく方向に付勢されているとともに、前記第1ローラと当該第2ローラとの間に設けられた支軸に連結部材を介して支持されて前記支軸を中心として互いに離れる方向に回動可能に設けられ、前記支軸は前記各無端ベルト同士が接触するときの前記第1ローラの回転中心と前記第2ローラの回転中心とを結ぶ直線よりも前記第2ローラの回動方向側に設けられていることを特徴としている。
この場合、第1ローラと第2ローラとしては、例えば一方を駆動ローラ、他方を従動ローラとして無端ベルトを回転駆動してもよく、あるいは両方を駆動ローラとしてもよい。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載した発明は、前記支軸は前記各無端ベルトが前記接続金具を挟み込んだときの前記第1ローラの回転中心と前記第2ローラの回転中心とを結ぶ直線の近傍に設けられていることを特徴としている。
さらに、本発明の請求項3に記載した発明は前記ベルト駆動部に前記無端ベルトの張力を調整する張力調整手段が設けられていることを特徴とし、本発明の請求項4に記載した発明は前記張力調整手段が前記第2ローラと前記支軸とを連結する連結部材に設けられていることを特徴としている。
この場合、張力調整手段としては、従動ローラと支軸とを連結する連結部材に設けておけばよく、例えば無端ベルトの内側周面にテンションローラをスプリング等により圧接しておく構造等を採用すればよい。
【0010】
そして、本発明の請求項5に記載した発明は、相互に反転する複数の回転ブラシ間に前記ホースを通過させることにより前記ホースを洗浄する洗浄部の出口側に前記各ベルト駆動部が配置され、前記接続金具が前記各無端ベルトに接触しない位置まで前記各第2ローラを回動させた状態で前記各ベルト駆動部を保持する保持手段が設けられていることを特徴としている。
この場合、保持手段としては、例えば支軸と第2ローラとを連結する連結部材の先端をフック等により係止する構造等が採用できる。
【0011】
【作用】
このような本発明の請求項1に記載した発明においては、第1ローラと第2ローラとの間の寸法は、例えばホースの布地部分を挟み込んでいるときに最も短くなり、ホースの他の部分を挟み込むときに長くなる。すなわち、第2ローラが支軸を中心として回動すると無端ベルトの張力が増大することになる。
したがって、無端ベルトは、例えばホースの接続金具を搬送するときに各第2ローラが押し広げられると張力が増大し、各第2ローラ間の狭着力が強まることにより回転抵抗が増大しても、第1ローラに対するスリップを防止できることになる。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載した発明においては、第1ローラと第2ローラとの間の寸法は、各無端ベルト間に例えばホースの接続金具を挟み込むときに略最長となる。
すなわち、ホースを搬送するにあたって、無端ベルトの回転抵抗が最大となるときに張力も略最大となるため、無端ベルトが第2ローラに対してスリップする虞れを一層少なくできることになる。
【0013】
さらに、本発明の請求項3に記載した発明においては、第1ローラと第2ローラとの間の寸法が最短となったときにも無端ベルトが弛むことがないため、第1ローラと第2ローラとの間の寸法に関わらず、第1ローラに対する無端ベルトのスリップを防止できることになる。
そして、本発明の請求項4に記載した発明においては、張力調整手段が連結部材に設けられているため、支軸を中心として第2ローラが回動しても常に無端ベルトの弛みを防止できることになる。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載した発明においては、保持手段により各無端ベルトに接続金具が接触することのない位置まで各第2ローラが回動した状態で各ベルト駆動部が保持される。
したがって、この状態では、作業者が手動によりホースの搬送速度を適宜調節したり、あるいはホースを往復動させることができるため、ホースに付着した著しい汚れを洗浄部において集中的に洗浄できることになる。
これらにより前記目的が達成される。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る一実施例のホース洗浄装置10が示されている。このホース洗浄装置10は、キャスタ11により移動可能な本体12にホース洗浄部20とホース搬送装置であるホース搬送部40とが設けられている。
このホース洗浄装置10は、本体12における図中左方に設けられたホース搬入部13から図中右方に設けられたホース搬出部14に向かってホース100を搬送する間にホース洗浄部20によりホース100の外周面が洗浄され、次いでホース洗浄部20の出口側に設けられたホース搬送部40によりホース100内部の空気を抜くためにホース100が径方向に潰されるようになっている。
【0016】
ホース洗浄部20は、第1ブラシ部21,第2ブラシ部22,高圧シャワ部23および仕上げシャワ部24により構成されている。
第1ブラシ部21,第2ブラシ部22は、それぞれ一対の回転ブラシ25,26を有している。回転ブラシ25,26は、ホース100の搬送経路Aを挟んで図中上下方向に所定間隔を空けて配置され、互いのブラシ先端がホース100の搬送経路A上において相互接触するブラシ長さ(毛足長さ)を有している。
これらの回転ブラシ25,26は、本体12内に設けられたモータ15およびエンドレスチェーン16によりホース100の搬送方向(図中左から右)に対してホース100を押し戻すような方向に回転し(図中矢印参照)、ホース100の外周面に付着した汚れを効率的に除去できるようになっている。
【0017】
高圧シャワ部23は、上部ノズル27と下部ノズル28とがホース100の搬送経路Aを挟んで図中上下方向に所定間隔を空けて配置されている。
上部ノズル27および下部ノズル28は、それぞれの噴射口がホース100の搬送経路A側に向けて配置され、ホース100の搬送に伴ってホース100の周面全域に高圧で洗浄水あるいは洗剤を噴射するようになっている。
【0018】
仕上げシャワ部24は、上部ノズル29と下部ノズル30とがホース100の搬送経路Aを挟んで図中上下方向に所定間隔を空けて配置されているとともに、それぞれの噴射口がホース100の搬送経路A側に向けて配置され、前述した高圧シャワ部23と基本的に同様に構成されている。
そして、上部ノズル29および下部ノズル30は、各噴射口から洗浄水を噴射することにより、すすぎ洗浄を行うようになっている。
【0019】
以上のようなホース洗浄部20は、ホース100の搬送方向に向かって第1ブラシ部21,高圧シャワ部23,第2ブラシ部22,仕上げシャワ部24の順に配置されている。
したがって、ホース100を搬送すると、第1ブラシ部21の回転ブラシ25,26によりホース100の外周面に付着した比較的大きな汚れが除去され、次いで高圧シャワ部23の高圧噴射によりホース100の外周面において布地繊維間に入り込んだ比較的細かい汚れに洗浄水あるいは洗剤が浸透される。そして、第2ブラシ部22の回転ブラシ25,26により前述した細かい汚れが除去され、最後に仕上げシャワ部24の高圧噴射によりホース100の外周面の仕上げ洗浄が行われる。
【0020】
ホース搬送部40は、ホース100の搬送経路Aを挟んで図中上下方向に配置された一対のベルト駆動部41A,41Bにより構成されている。
ベルト駆動部41A,41Bは、第1ローラである駆動ローラ42と、第2ローラである従動ローラ43とに帯状の無端ベルト44が無限軌道状に掛け渡されていて、各無端ベルト44同士が従動ローラ43によりホース100の搬送経路A上において相互圧接されている。
【0021】
駆動ローラ42は、本体12内に設けられたモータ15とエンドレスチェーン17とによりホース100を図中右方に向かって搬送するように回転される。
これらの駆動ローラ42,42は、ホース100を搬送する上での障害とならないように、ホース100の最大直径部分である接続金具102が通過しても干渉することのない位置に配置されている。
【0022】
従動ローラ43は、駆動ローラ42と当該従動ローラ43との間に設けられた支軸45A,45Bに連結部材46を介して支持されている。
これらの従動ローラ43,43は、本体12内部に設けられた付勢手段50により、支軸45A,45Bを中心として互いに近づく方向に回動するように付勢されている。
【0023】
図2に示すように、付勢手段50は、本体内に設けられた一対の案内部材51,52により、付勢シャフト53が図中左右方向に摺動可能に支持されている。付勢シャフト53は、当該付勢シャフト53に形成された段部54と案内部材51との間に設けられた圧縮スプリング55により、図中左方に向かって付勢されている。このような付勢シャフト53は、先端(図中左方側端部)に設けられた受部56が各支軸45(45A,45B)に連結された回動部材57(57A,57B)の端部を常時押圧するようになっている。
したがって、各支軸45(45A,45B)は、ベルト駆動部41A,41Bの従動ローラ43,43が互いに近づく方向に回動するように付勢されている。
【0024】
図1に戻って、連結部材46には、無端ベルト44の張力を調整するための張力調整手段60が設けられてる。
図3に示すように、張力調整手段60は、張力調整ローラ61を有する押圧部62と、連結部材46に設けられた摺動部63とにより構成されている。押圧部62は、圧縮スプリング64を有する摺動ピン65が摺動部63に挿通され、図中上方に向かって付勢されている。
このような張力調整手段60は、従動ローラ43の回動位置に関わりなく、無端ベルト44が弛まないように張力を調整するようになっている。そして、張力調整手段60は、無端ベルト44の張力が一定以上になると、押圧部62が摺動部63に近づくことにより無端ベルト44の張力を一定以下に調整し、無端ベルト44の破損を防止するようになっている。
【0025】
これらのような支軸45A,45Bは、図4に示すように、各無端ベルト44がホース100の布地部分101を介して相互圧接されているときの駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心とを結ぶ直線より従動ローラ43の回動方向側に配置されている。
具体的には、支軸45A,45Bは、図5に示すように、各無端ベルト44がホース100の最大直径部分である接続金具102に押し広げられたときの駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心とを結ぶ直線の近傍に設けられている。
【0026】
したがって、駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心との間の寸法は、各無端ベルト44がホース100の布地部分101を介して相互圧接されているときに最短寸法R1となり(図4の状態)、各無端ベルト44がホース100の最大直径部分である接続金具102に押し広げられたときに略最長寸法R2となる(図5の状態)。
すなわち、ベルト駆動部41A,41Bは、駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心との間の寸法が最長寸法R2となったときに無端ベルト44の張力が略最大となる。
【0027】
再び図1に戻って、ホース搬送部40には、接続金具102が各無端ベルト44に接触しない位置に従動ローラ43を回動させた状態で保持する保持手段70が設けられている。
図4に示すように、保持手段70は、ホース100の上方に位置するベルト駆動部41Aの連結部材46に一体形成された係止部71と、本体12に設けられたフック72とを有している。
フック72は、本体12に設けられた支持ピン73を中心として回動可能に支持されていて、係止部71に形成された棒状のレバー部材74を係止することにより、接続金具102が各無端ベルト44に接触しない位置に従動ローラ43を回動させた状態で保持するようになっている。
【0028】
この保持手段70は、ベルト駆動部41Aの従動ローラ43を回動させた状態で保持する際、ホース100の下方に位置するベルト駆動部41Bも従動ローラ43を回動させた状態で保持するようになっている。
図2に示すように、ベルト駆動部41Bは、回動部材57Bにおける支軸45B側の端部が延長された突出部75と、本体12に設けられたピン76との間にリターンスプリング77が掛け渡されている。
【0029】
すなわち、保持手段70は、支軸45Aを中心として連結部材46Aを回動させると、回動部材57Aが受部56を介して付勢シャフト53を図中右方に押圧し、これによりベルト駆動部41Bの回動部材57Bに対する付勢を解除させる。すると、リターンスプリング77により回動部材57Bが受部56に当接したまま支軸45Bを中心として時計廻りに回動し、これにより支軸45Bを中心として連結部材46Bが回動する。
【0030】
したがって、ホース洗浄装置10は、保持手段70によりホース100から各無端ベルト44が離れた状態が保持されると、作業者が手動によりホース洗浄部20およびホース搬送部40においてホース100を任意の速度で搬送したり、あるいは往復動させることができるようになっている。
なお、保持手段70は、受部56が回動部材57A,57Bのストッパーとして機能することにより、ベルト駆動部41A,41Bの従動ローラ43が支軸45A,45Bを中心として同じ角度で回動させた状態で保持する。
【0031】
次に、本実施例のホース洗浄装置10におけるホース搬送部40の動作を説明する。
ホース搬送部40がホース100を搬送するにあたって、図4に示すように、各無端ベルト44間に布地部分101を挟み込みこむと、ホース100内部の空気が抜けることにより布地部分101が径方向に潰れ、各従動ローラ43が最も近づいた状態、すなわち駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心との間の寸法が最短寸法R1となる。
このため、無端ベルト44の張力が最小となるが、張力調整手段60により無端ベルト44に弛み等が生じることはない。したがって、駆動ローラ42と無端ベルト44との間にスリップが生じることなく、ホース100の布地部分101を径方向に潰しながら軸方向に搬送する。
【0032】
次に、ホース100の搬送が進み、接続金具102が各無端ベルト44間にくると、接続金具102が各無端ベルト44を押し広げるように変形させる(図4中、二点鎖線の状態)。この際、各無端ベルト43は、従動ローラ43とホース100の接続金具102との間に挟まれる狭着力が最大となる。このため、各無端ベルト44の回転抵抗が最大となるが、無端ベルト44の張力も増大しているため、無端ベルト44と駆動ローラ42との間にスリップが生じる虞れはない。
【0033】
そして、図5に示すように、各無端ベルト44間にホース100の最大直径部分である接続金具102を挟み込みこむと、この接続金具102に各従動ローラ43が押し広げられ、支軸45(45A,45B)を中心として互いに離れる方向に回動する。すなわち、駆動ローラ42の回転中心と従動ローラ43の回転中心との間の寸法が最長寸法R2となるため、無端ベルト44の張力が最大となる。
この際、無端ベルト44は、付勢手段60により従動ローラ43と接続金具102との間に挟まれる狭着力がホース100の布地部分101を搬送するときに比較して増大しているため、駆動ローラ42に対してスリップが生じる虞れはない。
なお、無端ベルト44は、張力調整手段60が張力を一定以下となるように調整するため、破損する虞れはない。
【0034】
次に、ホース100に付着した汚れが著しい場合には、駆動ローラ42を停止させることにより、ホース100の所定箇所をホース洗浄部20に停止させ、当該箇所を集中的に洗浄する。
あるいは、保持手段70により接続金具102が各無端ベルト44に接触しない位置に回動させた状態で従動ローラ43を保持させた後、作業者が手動によりホース100を任意の速度で搬送したり、あるいは往復動させることにより、ホース100における汚れが著しい箇所をホース洗浄部20において集中的に洗浄する。
【0035】
この際、ホース100は、回転ブラシ25,26がホース100を押し戻すような方向に回転しているため、各従動ローラ43が回動して各無端ベルト44がホース100から離れると、自動的に搬送方向に対して後退する。
このため、作業者が手動により適宜ホース100を前進させれば、ホース洗浄部20がホース100の所定位置を反復洗浄し、ホース100における汚れが著しい箇所が確実に洗浄できる。
【0036】
以上のような本実施例によれば、ホース搬送装置であるホース搬送部40は、ホース100の布地部分101を搬送するときに比較して、ホース100の接続金具102を搬送するときに無端ベルト44の張力が増大するため、無端ベルト44の回転抵抗が増しても第1ローラである駆動ローラ42に対してスリップする虞れがない。
したがって、本実施例のホース搬送部40は、従来のホース搬送装置のように、無端ベルト44としてタイミングベルトを採用する必要がなく、比較的安価な部品を用いることにより製造コストを低減できる。
【0037】
また、ベルト駆動部41A,41Bは、張力調整手段60が設けられているため、第1ローラである駆動ローラ42と第2ローラである従動ローラ43との間の寸法が最短となったときにも無端ベルト44に弛み等が生じることがなく、ホース100を確実に搬送できる。
そして、張力調整手段60は連結部材46に設けられているため、従動ローラ43の回動位置に関わらず、常に無端ベルト44の張力を調整できる。
【0038】
そして、ホース搬送部40には、ホース100の接続金具102が各無端ベルト44に接触しない位置まで各従動ローラ43を回動させた状態で保持する保持手段70が設けられているため、手動によりホース100を任意の速度で搬送したり、あるいは往復動させることにより、ホース100の所定箇所を集中的に洗浄できる。
したがって、ホース洗浄装置10は、ホース100に付着した著しい汚れも確実に洗浄できる。
【0039】
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施例では、第1ローラを駆動ローラとし、第2ローラを従動ローラとして例示したが、これらは互いに逆でもよく、あるいは両方とも駆動ローラとしてもよい。
また、ベルト駆動部は、第1ローラと第2ローラとにより構成されていればよく、例えば第3ローラ,第4ローラ等を有していてもよい。
さらに、無端ベルトを回転駆動する第1ローラは、その周面に例えばローレット加工等を施しておいてもよい。このようにすれば、第1ローラに対して無端ベルトが一層スリップし難くなり、ホースの搬送をさらに確実に行える。
その他、前記実施例で示した第1ローラ,第2ローラ,無端ベルト,張力調整手段,保持手段等の各部材の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0040】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載した発明によれば、第2ローラが回動したときに無端ベルトの張力が増加するため、第1ローラに対して無端ベルトがスリップし難くなる。
また、本発明の請求項2に記載した発明によれば、ベルト駆動部がホースの最大直径部分を搬送するときに無端ベルトの張力が最大となるため、確実にホースを搬送できる。
さらに、本発明の請求項3に記載した発明によれば、第1ローラと第2ローラとの間の寸法が最短となったときに無端ベルトに弛みが生じるのを防止できる。また、本発明の請求項4に記載した発明によれば、第2ローラの回動位置に関わらず常に無端ベルトの弛みを防止できる。
そして、本発明の請求項5に記載した発明によれば、ホースに付着した著しい汚れも確実に洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体図である。
【図2】前記実施例におけるローラ付勢支持を示す正面図である。
【図3】前記実施例における張力調整手段を示す断面図である。
【図4】ホース搬送装置がホースの布地部分を搬送する状態を示す正面図である。
【図5】ホース搬送装置がホースの最大直径部を搬送する状態を示す正面図である。
【図6】従来のホース搬送装置を示す正面図である。
【図7】ホースに対する無端ベルトの接触面積の変化を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ホース洗浄装置
40 ホース搬送装置であるホース搬送部
41A,41B ベルト駆動部
42 第1ローラである駆動ローラ
43 第2ローラである従動ローラ
44 無端ベルト
45A,45B 支軸
46 連結部材
60 張力調整手段
70 保持手段
100 ホース
102 接続金具

Claims (5)

  1. 接続金具を有するホースを径方向に潰しながら軸方向に搬送するために第1ローラと第2ローラとに無端ベルトが無限軌道状に掛け渡されたベルト駆動部を一対有し、前記各無端ベルトは前記第1ローラと前記第2ローラとのうちの少なくとも一方のローラにより回転駆動されるとともに、外側周面の一部が互いに近接離間可能に圧接保持されたホース搬送装置において、
    前記各第1ローラは前記ホースの搬送に干渉しない位置に設けられ、前記各第2ローラは、それらの間で前記ホースを挟持するように互いに近づく方向に付勢されているとともに、前記第1ローラと当該第2ローラとの間に設けられた支軸に連結部材を介して支持されて前記支軸を中心として互いに離れる方向に回動可能に設けられ、前記支軸は前記各無端ベルト同士が接触するときの前記第1ローラの回転中心と前記第2ローラの回転中心とを結ぶ直線よりも前記第2ローラの回動方向側に設けられていることを特徴とするホース搬送装置。
  2. 前記支軸は前記各無端ベルトが前記接続金具を挟み込んだときの前記第1ローラの回転中心と前記第2ローラの回転中心とを結ぶ直線の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載したホース搬送装置。
  3. 前記ベルト駆動部に前記無端ベルトの張力を調整する張力調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載したホース搬送装置。
  4. 前記張力調整手段が前記第2ローラと前記支軸とを連結する連結部材に設けられていることを特徴とする請求項3に記載したホース搬送装置。
  5. 相互に反転する複数の回転ブラシ間に前記ホースを通過させることにより前記ホースを洗浄する洗浄部の出口側に前記各ベルト駆動部が配置され、前記接続金具が前記各無端ベルトに接触しない位置まで前記各第2ローラを回動させた状態で前記各ベルト駆動部を保持する保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載したホース搬送装置。
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