JP3647972B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を感光材料へ露光して、複写画像を得る画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2種の画像記録材料、例えば感光材料と受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が知られている。
【0003】
この種の画像記録装置では、感光材料と受像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞれロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処理を行う度に順次引き出して使用される。また画像記録装置には、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するための水塗布部が配置されており、さらに、加熱ドラムとこの加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回転する無端圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置されている。
【0004】
マガジンから所定寸法引き出されて切断された感光材料は、搬送ローラによって挟持搬送されながら画像が露光され、さらに水塗布部において画像形成用溶媒としての水が塗布された後に熱現像転写部へ送り込まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様にマガジンから所定寸法引き出されて切断され、搬送ローラによって感光材料と同期して熱現像転写部へ送り込まれる。熱現像転写部においては、水塗布後の感光材料が受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラムの外周へ密着して巻き付けられる。さらに、両材料は加熱ドラムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感光材料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写され、所定の画像が受像材料に形成(記録)される構成である。
【0005】
このような画像記録装置では、通常装置本体の上面に設けられたガラス面に反射原稿を位置決めし、ライン走査によって画像を走査し、感光材料へ画像が露光され、次いで受像材料へ画像が転写記録されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、等倍で画像を記録する場合、感光材料の縦横寸法と原稿画像の縦横寸法とが必ずしも一致しない場合がある。その原因としては、感光材料のサイズ精度、倍率変更のためのズームレンズの位置精度、光路長の変化(感光材料の肉厚方向の変位等)が挙げられる。このような場合、感光材料の記録領域よりも原稿画像が大きく記録されれば目立たないが、逆に感光材料の記録領域よりも原稿画像が小さく記録されると、余白部分が生じ、さらに、原稿の位置決め精度、感光材料の搬送位置決め精度、さらには感光材料へ露光された画像を受像材料に転写を行う場合には転写の位置精度が良くない場合には、余白部分が拡大され傾いた状態となり、非常に見栄えが悪くなる。
【0007】
なお、意識的に画像の周囲に所定幅の余白を設ける、所謂縁有り画像を形成する場合があるが、この縁は、画像面積に対して所定の割合の所定幅を決めている。これに対して、前記余白はこの意識的に設けた縁とは異なり、画像面積に対して何ら相関関係がないため、バランスが悪い。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、原稿画像を記録材料の記録領域全面に亘って記録する場合に、余白を生じさせることなく、見栄えを向上することができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0009】
また、上記目的に加え、原稿画像が縁有り画像の場合には、感光材料の記録領域内へ確実に所定幅の余白を設けることができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、原稿画像を感光材料へ露光し、複写画像を得る画像記録装置であって、原稿画像全面を感光材料全面に記録するような第1の露光倍率を設定する第1の倍率設定手段と、前記感光材料に記録される画像の周囲に余白が生じないように前記第1の倍率設定手段で設定された第1の露光倍率を所定の値増加させた第2の露光倍率に設定する第2の倍率設定手段と、前記原稿の中心を基準として、前記第1又は第2の倍率設定手段で設定された倍率で原稿画像を露光する露光手段と、を有している。
【0011】
請求項2に記載の発明は、原稿画像を感光材料へ露光し、複写画像を得る画像記録装置であって、前記原稿画像を感光材料に記録する場合に、該感光材料上へ露光される画像の周囲に余白が生じないようにする縁無しモードを設定する縁無しモード設定手段と、前記縁無しモード設定手段で縁無しモードを設定しない場合には、原稿画像全面を感光材料全面に記録するような、第1の露光倍率を自動設定し、縁無しモードを設定した場合には、前記設定された第1の露光倍率を所定の値増加させた第2の露光倍率に設定する倍率設定手段と、前記原稿の中心を基準として、前記倍率設定手段で設定された倍率で原稿画像を露光する露光手段と、を有している。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、第1の倍率設定手段により、原稿画像全面を感光材料全面に記録するような第1の露光倍率が設定される。ここで、第1の露光倍率設定では、計算上で画像サイズと感光材料サイズとが一致するような倍率が設定される(例えば、Lサイズ→Lサイズでは100%、Eサイズ→Lサイズでは108%等、表1参照)。しかし、計算上一致するサイズでは、機差、位置決め誤差等で全周又はその一部分に余白が出る可能性がある。そこで、第2の倍率設定手段により、感光材料に記録される画像の周囲に余白が生じないように前記設定された第1の露光倍率を所定値増加させた第2の露光倍率に変更することができる。
【0013】
この第2の倍率設定手段により設定された第2の露光倍率に基づいて露光を行うことにより、所望の大きさより若干大きめの画像が感光材料に記録される。これにより、感光材料の周縁近傍に余白が生じることがなく、また、画像が若干傾いて記録されたとしても、ほとんど目立たなくすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、原稿画像を感光材料に記録する場合に、該感光材料上の画像の周囲に余白が生じないようにする縁無しモードとするか否かを設定する。この設定で、縁無しモードが設定されなかった場合には、指定された倍率をそのまま走査露光時の倍率として設定する。また、縁無しモードが設定された場合には、指定された倍率に対して所定の拡大倍率を走査露光時の倍率として設定する。
【0015】
このように、縁無しモードを設定するかしないかによって倍率を変更するため、感光材料上へ露光される画像の周囲に不規則な余白(縁)が生じて見栄えが悪くなるような場合には、縁無しモードを設定することにより露光倍率増加によって画像が拡大され、感光材料上の画像周囲に不規則な余白が生じることを防止することができる。
【0016】
本発明の画像記録装置において使用される感光材料としては、像様露光して得られる潜像を画像形成用溶媒の存在の下に受像材料へ熱現像転写して可視像を得る、所謂熱現像感光材料が挙げられる。
【0017】
該熱現像感光材料は、基本的には支持体上に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー、及び色素供与化合物(還元剤が兼ねる場合もある)を有するものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤などを含有させることができる。
【0018】
上記、熱現像感光材料は露光に対してネガの画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるものでもよい。ポジの画像を与える方式にはハロゲン化銀乳剤として直接ポジ乳剤(造核剤を用いる方式、光かぶらせ方式の2種類がある)を用いる方式、ポジ状に拡散性の色素像を放出する色素供与性化合物を用いる方式のいずれもが採用できる。
【0019】
ポジの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平6−161070号、同6−289555号当に記載されたものが、また、ネガの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平5−181246号、同6−242546号当に記載されたものを用いることができる。
【0020】
また、本発明における画像形成用溶媒としては、例えば水があり、この水は所謂純水に限らず、広く慣習的に使われている意味での水を含む。また、純水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトンなどの低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。さらに画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶剤当を含有させた溶液でもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明に係る画像記録装置10の概略全体構成図が示されている。
【0022】
画像記録装置10の機台12の上面には、原稿11(図2参照)を載置するための透明ガラス板で形成された載置台12Aが設けられると共にこの載置台12Aには開閉可能な蓋体12Bが取付けられている。この載置台12Aには反射原稿が載置されるようになっている。なお、この載置台12Aの近傍には35mmフィルム(ネガ及びポジ)や4×5のフィルム等の透過原稿を被記録画像として適用する場合のフィルムスキャナ38E、プルーフユニット38Fが装填可能である。
【0023】
図1に示される如く、画像記録装置10の機台12内には感材マガジン14が所定角度傾斜された状態で配置されており、感光材料16がロール状に巻取られて収納されている。この感光材料16は、感材マガジン14からの引き出し直後では、感光(露光)面が装置の右下方へ向いて巻き取られている。
【0024】
感材マガジン14の感光材料取出し口近傍には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出した後に切断することができる。
【0025】
カッタ20よりも搬送方向下流側には、複数の搬送ローラ19、21、23、24及びガイド板27が配置されており、所定長さに切断された感光材料16を露光部22へ搬送することができる。
【0026】
露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露光部(露光点)とされて感光材料16が通過するようになっている。
【0027】
露光部22の直上には露光装置38が設けられている。露光装置38には、ハロゲンランプユニット38A、レンズユニット38B、ミラーユニット38C、38D及び図示は省略したがフィルター、絞りが配置されている。また、前述の如く35mmサイズフィルム等の透過原稿用としてフィルムスキャナー38E、4×5サイズ等の透過原稿用としてプルーフユニット38Fが装着可能とされている。
【0028】
図3には、露光装置38における各ユニットの動作状態を示す側面図が示されている。
【0029】
ハロゲンランプユニット38Aは、載置台12Aの下方に配置されている。ハロゲンランプユニット38Aは、そのブラケット200上にハロゲンランプ202が取付けられ、照射された光は載置台12Aへ至るようになっている。すなわち、載置台12A上に載置された原稿へ照射されて反射されることになる。
【0030】
反射光は、前記ブラケット200に取付けられた第1のミラー204で受けるようになっている。ここで、ハロゲンランプユニット38Aは、待機位置では、載置台12Aの左端に配置されたガイドスケール12Bの裏面側の面からの反射光を受けるようになっている。
【0031】
また、ハロゲンランプユニット38Aは、図示しないモータからの駆動力でこの待機位置(図3の想像線位置)から図3の右方向に、前記載置台12Aに沿って移動可能とされ、載置台12Aの右端まで至るようになっている。この位置(図3の実線位置)が、走査開始位置とされ、この走査開始位置から載置台12Aの左端方向へ移動するときの反射光を第1のミラー204で受けるようになっている。
【0032】
第1のミラー204は、機台12に対して45°傾斜された状態でブラケット200へ取付けられている。このため、第1のミラー204へ垂直に入射した光軸Lは、90°偏向され、装置左方向への水平光軸とされる。
【0033】
この水平とされた光軸Lの延長方向には、前記ミラーユニット38Dが配置されている。ミラーユニット38Dは、2枚のミラー(第2のミラー206、第3のミラー208)がブラケット210に固定されて構成され、互いに上下方向となるように相対位置が決められており、互いに45°傾斜されている。
【0034】
このため、前記第1のミラー204からの水平光軸の光を受けた第2のミラー206は、その反射光軸Lが垂直となり、第3のミラー208へ入射させるようになっている。この第3のミラー208では、その反射面によって、再度水平光軸Lに変換し、装置右方向に配置されたミラーユニット38Cへと案内するようになっている。
【0035】
また、前記ミラーユニット38Dは、前記ハロゲンランプユニット38Aの移動と平行に、かつ同一方向に同期して移動するようになっている。この移動量は、前記ハロゲンランプユニット38Aの移動量の1/2とされている。例えば、ハロゲンランプユニット38Aが右方向に208mm移動すれば、これと同時にミラーユニット38Dは右方向に104mm移動するようになっている。
【0036】
第3のミラー208から反射される光を受けるミラーユニット38Cは、前述の如く、装置右側に位置しており、2枚のミラー(第4のミラー212、第5のミラー214)がブラケット216に固定された構造となっている。これらは、互いに上下方向となるように相対位置が決められており、互いに45°傾斜されている。このミラーユニット38Cの上側に位置する第4のミラー212に、前記第3のミラー208で反射された光が入射され、光軸Lが水平から垂直に偏向されるようになっている。また、第4のミラー212で反射した光は、第5のミラー214を介して水平光軸Lとされ、45°傾斜で露光部22の上方に取付けられた固定ミラー218で反射されることによって、垂直光軸Lに偏向され、露光部22へと至る構成である。
【0037】
ここで、ミラーユニット38Dの第3のミラー208と、ミラーユニット38Cの第4のミラー212との間の光路には、レンズユニット38Bが介在されている。このレンズユニット38Bは、光軸Lに沿って移動可能とされ、原稿に対する複写画像の倍率を変更することができるようになっている。この倍率変更に伴う焦点距離合致のための光路長の調整のため、レンズユニット38Cは、水平光軸Lと平行に移動可能とされている。
【0038】
図4には、倍率と焦点距離との関係を簡略化した光学系が示されている。
本実施の形態の画像記録装置10における倍率変更は、走査方向(ハロゲンランプユニット38Aの移動方向)と、その幅方向とで異なる方式を採用している。幅方向の倍率変更は、単純に光学的な方式であり、X方向の倍率変更は光学的に加え、走査速度を変化させることで行っている。
【0039】
ここで、光学的な方式について述べると、レンズユニット38Bの焦点距離をf、原稿とレンズユニット38B間距離をa、レンズユニット38Bと複写画像間距離をbとすると、(1/a)+(1/b)=1/fの関係がある。このため、倍率変更のため、レンズユニット38Bを原稿11に近づけると、aの値が小さくなるため、その分bの値を大きくする必要がある。
【0040】
このため、図3において、レンズユニット38Bが指定された倍率で光軸Lに沿って移動すると、これに伴って、レンズユニット38Cが反対方向に移動するようになっている。
【0041】
上記の如く、倍率が設定され、原稿が走査されると同時に露光部22で感光材料が定速搬送されるため、原稿画像が感光材料16に露光されていく。
【0042】
露光部22の側方にはスイッチバック部40が設けられており、また、露光部2 露光部22の下方には水塗布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ24、23、21の逆回転によって、露光部22を経て水塗布部62へ送り込まれる構成である。
【0043】
水塗布部62には複数のパイプが連結されて水を供給できるようになっている。
【0044】
水塗布部62の側方には熱現像転写部104が配置されており、水塗布された感光材料16が送り込まれるようになっている。
【0045】
一方、感材マガジン14の図1の左側方の機台12には受材マガジン106が配置されており、受像材料108がロール状に巻取られて収納されている。受像材料108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受材マガジン106からの引き出し直後では、この画像形成面が装置の右下へ向いている。
【0046】
受材マガジン106の受像材料取出し口近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそのニップを解除することができる。ニップローラ110の側方にはカッタ112が配置されている。
【0047】
カッタ112の側方には、感材マガジン14の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられ、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写部104へ搬送できる。
【0048】
熱現像転写部104へ搬送される感光材料16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料16の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。
【0049】
加熱ドラム116の内部には、ハロゲンランプ132が配置され、加熱ドラム116の表面を昇温できるようになっている。
【0050】
この無端圧接ベルト118は、4本の巻き掛けローラに巻き掛けられると共に、加熱ドラム116の約半周にわたり巻き掛けられ、この巻き掛け部分は、所定の力で圧接状態とされている。
【0051】
無端圧接ベルト118の材料供給方向下流側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が軸によって回動可能に軸支されている。
【0052】
剥離爪154によって剥離された感光材料16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感光材料収容部178へ集積される。
【0053】
屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出ローラ172が配置されており、剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム116から剥離された受像材料108を案内搬送することができる。
【0054】
剥離爪176によって加熱ドラム116の外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170及び受材排出ローラ172によって搬送されて、機台12から突出配設された図示しないトレイへ排出される構成である。
【0055】
ここで、本実施の形態の走査露光時に、原稿11として特定の写真サイズが選択されると、この原稿11の中心を基準として所定の倍率で露光されるようになっている。
【0056】
すなわち、原稿サイズが判れば、原稿の中心位置は演算によって認識できる。画像の走査方向の露光可能距離は倍率によって決まるため、この長さを演算された中心位置からの左右振り分けとし、左端及び右端を決める。この決められた範囲内を走査露光することによって、原稿画像の中心を基準とした画像を得ることができる。
【0057】
ところで、感光材料16の記録面全体に原稿画像を記録する場合、例えば、等倍記録するときに、原稿サイズと感光材料16のサイズとが同一面積であると、当然倍率は100%になる。しかし、この感光材料16の寸法(縦横寸法)の精度、レンズユニット38Bの移動による倍率設定の精度等によって、等倍で画像を記録すると、記録された画像の周囲に余白が生じることがある。
【0058】
このため、上記中心基準とする露光時において指定された倍率に対して、若干拡大された倍率で露光するようになっている。この倍率変更は、予め表1の如く定められている。
【0059】
【表1】
Figure 0003647972
【0060】
上記、表1の如く、縁無しの場合には、定型倍率(例えば、100%)に対して若干の拡大倍率(例えば、104%)が設定される。また、上記表1の縁有りの場合には、定型倍率、すなわち原稿サイズに併せて、感光材料16全面に露光するときの倍率であり、これ以外に手動で倍率が設定された場合には、上記のような設定は無視され、指定された倍率で走査露光が行われるようになっている。
【0061】
なお、表1で示す縁有りとは、原稿に縁(余白)があるとき、この縁をそのまま残して感光材料16全面に露光を行うことを意味する。また、縁無しの設定は、図示しない操作表示パネル(縁無しモード設定手段)のキー操作によって行うことができるようになっている。
【0062】
次に本実施の形態の作用を説明する。
まず、反射原稿を複写する場合、所定の設定(倍率、枚数等)が終了した後、スタートキーが操作されると、以下の画像記録処理が開始される。
【0063】
すなわち、感材マガジン14がセットされた状態で、ニツプローラ18が作動され、感光材料16がニツプローラ18によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感光材料16が所定長さに切断される。
【0064】
カッタ20の作動後は、感光材料16は、その感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時に露光装置38が作動し、露光部22に位置する感光材料16へ走査露光される。
【0065】
露光が開始された後は、露光後の感光材料16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ24、23、21の逆回転によって水塗布部62へ送り込まれる。
【0066】
水塗布部62では、感光材料16に水が塗布され、熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0067】
一方、感光材料16への走査露光が開始されるに伴って、受像材料108も受材マガジン106からニツプローラ110によって引き出されて搬送される。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0068】
カッタ112の作動後は、受像材料搬送部180によって案内されながら、熱現像転写部104の直前で待機状態となる。
【0069】
熱現像転写部104では、感光材料16が加熱ドラム116外周と貼り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わせローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム116が作動される。
【0070】
貼り合わせローラ120によって重ね合わされた感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせた状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト118との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ半周に渡って搬送される。これにより感光材料16と受像材料108が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が得られる。
【0071】
その後、感光材料16と受像材料108とが挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116の外周から剥離される。
【0072】
さらに、感光材料16は屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感光材料収容箱178内に集積される。
【0073】
一方、感光材料16と分離し加熱ドラム116に密着されたままの状態で移動する受像材料108は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。
【0074】
剥離爪176によって加熱ドラム116の外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ローラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガイド170に案内されながら受材排出ローラ172によって搬送されてトレイへ排出される。
【0075】
ここで、本実施の形態では、定型倍率での画像記録処理、すなわち、原稿サイズと 出力サイズとに基づいて、画像を感光材料16の全面に記録するような倍率で画像記録する場合に、縁無しモードが設定されているときと、そうでない場合とで、異なる倍率を設定するようにしている(表1参照)。
【0076】
縁無しモードが設定されていない場合には、計算上の定型倍率によって処理を行う。すなわち、例えば、原稿サイズと出力サイズ16とが同サイズの場合には、計算上、倍率100%が設定され、実際の露光も100%の倍率で行われる。従って、原稿材料が縁有り画像の場合、確実に感光材料16上に所定の縁が設けられた状態で画像記録がなされる。
【0077】
一方、感光材料16上に100%の倍率で画像が記録されると 、レンズユニット38Bによる倍率設定位置決め精度、感光材料16の露光部20での肉厚方向の位置決め精度、感光材料16の寸法精度が全く誤差がなければ、画像は感光材料16全面に記録される。しかし、上記精度に誤差(公差も含む)があった場合、画像領域周囲に余白が生じる。この余白幅は不規則となり、見栄えが悪い(図5(A)参照)。そこで、本実施の形態では、このような余白を確実になくすように、定型倍率で計算された倍率に対して、所定の拡大倍率を設定し、この拡大倍率で画像記録処理を行う。
【0078】
これにより、感光材料16に露光され受像材料108へ転写される画像の周縁は、受像材料108の周縁の外側に位置し、余白を無くすことができる。また、この画像が多少傾いていても、この傾きが目立たず、見栄えを向上することができる(図5(B)参照)。
【0079】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る画像記録装置は、原稿画像全面を感光材料の記録領域全面に亘って記録する場合に、余白を生じさせることなく、見栄えを向上することができるという優れた効果を有する。
【0080】
また、上記効果に加え、原稿画像が縁有り画像の場合には、確実に所定幅の余白を設けることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像記録装置の概略全体構成図である。
【図2】原稿サイズを示す平面図である。
【図3】図1の上部に位置する露光装置の拡大図である。
【図4】光学系の一般モデルを示す概略図である。
【図5】(A)は中心基準、かつ縁無し画像を、定型倍率で原稿画像を走査して、受像材料へ記録したときの絵柄の位置を示す平面図、(B)は中心基準、かつ縁無し画像を、定型倍率に対して所定の拡大倍率で原稿画像を走査して、受像材料へ記録したときの絵柄の位置を示す平面図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置
12A 載置台
16 感光材料(画像記録材料)
38 露光装置
62 水塗布部
104 熱現像転写部
108 受像材料(画像記録材料)
116 加熱ドラム

Claims (2)

  1. 原稿画像を感光材料へ露光し、複写画像を得る画像記録装置であって、
    原稿画像全面を感光材料全面に記録するような第1の露光倍率を設定する第1の倍率設定手段と、
    前記感光材料に記録される画像の周囲に余白が生じないように前記第1の倍率設定手段で設定された第1の露光倍率を所定の値増加させた第2の露光倍率に設定する第2の倍率設定手段と、
    前記原稿の中心を基準として、前記第1又は第2の倍率設定手段で設定された倍率で原稿画像を露光する露光手段と、
    を有する画像記録装置。
  2. 原稿画像を感光材料へ露光し、複写画像を得る画像記録装置であって、
    前記原稿画像を感光材料に記録する場合に、該感光材料上へ露光される画像の周囲に余白が生じないようにする縁無しモードを設定する縁無しモード設定手段と、
    前記縁無しモード設定手段で縁無しモードを設定しない場合には、原稿画像全面を感光材料全面に記録するような、第1の露光倍率を自動設定し、縁無しモードを設定した場合には、前記設定された第1の露光倍率を所定の値増加させた第2の露光倍率に設定する倍率設定手段と、
    前記原稿の中心を基準として、前記倍率設定手段で設定された倍率で原稿画像を露光する露光手段と、
    を有する画像記録装置。
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