JP3647284B2 - 走行式薬剤散布機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行しながら圃場の野菜等に薬剤等を散布するのに使用される走行式薬剤散布機に係り、特に、車体の最前部に立設された支柱に、薬剤散布用のノズルブームが、その高さ位置を任意に変更可能に、かつ、水平及び垂直に開閉可能に取り付けられているものに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の走行式薬剤散布機の従来例を図8、図9に示す。図示例の走行式薬剤散布機1は、車体12の下側に左右一対のクローラ13が設けられ、前記車体12の上側に薬剤タンク15が配設されるとともに、該薬剤タンク15の後方に、図示はされていないが、前記クローラ13を回転駆動するための原動機、前記薬剤タンク15の薬剤を後述のノズルパイプ50のノズル52に圧送して散布するためのポンプ、操縦装置、変速機、操向装置等が配設されている。なお、図中の符号17は操縦ハンドル、符号18はサイドクラッチレバー、符号16はシフトレバーを示している。
【0003】
そして、前記車体12の最前部には、角筒状の支柱63が垂直に立設されるとともに、該支柱63にノズルブーム高さ調節用スライダ64が、ボルト類65により任意高さ位置にて固定可能に外嵌せしめられ、前記ノズルブーム高さ調節用スライダ64に、左右一対の水平突出支持片67、67が固着されるとともに、それらの水平突出支持片67、67に、それぞれ断面上向きコ字状の回動連結部材73、73が支軸85、85を介して垂直面内で回動可能に支持され、前記回動連結部材73、73に、ノズルブームの基端部を構成するブーム45が、ボルト類等により連結固定され、前記ブーム45、45に、連結片47、47を介して所要数のノズル52、52、…が所定間隔をあけて設けられた、前記ノズルブームの主体部を構成するノズルパイプ50、50が、保持されている。
【0004】
また、前記左右一対のブーム45、45には、それぞれ支持開閉用リンクアーム77、77の外端部がピン等により軸着され、前記支持開閉用リンクアーム77、77の基端部が、ボルト類により前記支柱63に形成された上下方向のガイド長孔63aに沿った任意の高さ位置にて固定可能に止着されている。
かかる構成の走行式薬剤散布機1においては、作業状況に応じて前記ノズルパイプ50、50の高さ位置や角度を変えるには、前記高さ調節用スライダ64及び前記支持開閉用リンクアーム77、77の基端部に挿入されているボルト類65、75を若干緩めた後、前記高さ調節用スライダ67及び前記支持開閉用リンクアーム77、77の基端部を、上下方向にスライドさせて所望の位置にて前記ボルト類65、75を締め付けて、それらを前記支柱63に固定するようにされる。
【0005】
また、前記左右一対のノズルパイプ50、50を、図8に示される如くの水平姿勢(開姿勢)から図9に示される如くの垂直姿勢(閉姿勢)に変えるには、前記支持開閉用リンクアーム77、77の基端部に挿入されているボルト類75を若干緩めた後、前記支持開閉用リンクアーム77、77の基端部を上方に前記ガイド長孔63aに沿ってスライドさせて、前記ブーム45、45及びノズルパイプ50、50が垂直姿勢となる位置にて前記ボルト類75を締め付けて、それを前記支柱63に固定するようにされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した如くの、従来の走行式薬剤散布機1においては、前記高さ調節用スライダ24や支持開閉用リンクアーム77、77等で構成される昇降機構部分、及び前記支持開閉用リンクアーム77、77や回動連結部材等で構成される開閉機構部分に関連して、次のような問題が生じていた。
▲1▼前記ノズルパイプ50、50の高さ位置を変える際、少なくとも二本のボルト類(65、75)を緩締しなければならず、高さ位置変更に手間がかかる。
▲2▼前記ノズルパイプ50、50の支持開閉のため、支持開閉用リンクアーム77、77の基端部を、前記支柱63に固定する必要があるので、前記支柱63の上端位置を、図8の水平姿勢時にはHa程度、図9の垂直姿勢時にはHb程度余計に高くする必要があり、そのため、前記ブーム45、45及び前記ノズルパイプ50、50を、例えば、前記薬剤タンク15の上面位置程度まで上げるには、前記支柱63を前記薬剤タンク15の上面より上方に突出させる必要が生じ、該支柱63が何かと邪魔になりやすい。
【0007】
▲3▼前記左右一対のノズルパイプ50、50の姿勢を異ならせること、言い換えれば、一方を水平姿勢にし、他方を垂直姿勢にすること等ができず、また、それらの姿勢角度を微調節することも難しい。
▲4▼前記回動連結部材73、73に、ブーム45がボルト類等により連結固定されているので、例えば、本機が転倒したり、前記ブーム45やそれに保持されたノズルパイプ50、50が何らかの障害物に衝突する等して外力を受けると、前記ノズルパイプ50、50等が折り曲げられる等の損傷を受けやすい。
本発明は、前記した如くの問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、ノズルパイプの高さ位置変更操作を簡単容易に行うことができるとともに、前記ノズルパイプの姿勢変更、姿勢角度の微調節も簡単容易に行うことができ、さらに、支柱の上端位置を可及的に低くできるとともに、前記ノズルパイプ等が外力を受けても損傷しにくくされた走行式薬剤散布機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本発明に係る走行式薬剤散布機は、基本的には、車体の最前部に支柱が垂直に立設されるとともに、該支柱に高さ調節用スライダが任意高さ位置にて固定可能に外嵌せしめられ、該高さ調節用スライダにノズルブームが連結される。
そして、前記高さ調節用スライダに裾広がり状に拡開する傾斜面部が形成されるとともに、前記支柱に前記高さ調節用スライダを任意高さ位置にて固定すべく、前記傾斜面部と前記支柱との間に、それら両方に圧接せしめられるゴム等の弾性材料からなる楔状ストッパが挿脱可能に介挿されていることを特徴としている。
【0009】
本発明の好ましい態様では、前記楔状ストッパに倒立L字状の押し下げ片の下部が固着されるとともに、前記押し下げ片の上辺部の真下に指掛け片が前記高さ調節用スライダに固着された状態で形成される。
【0010】
この場合、好ましくは、前記回動連結部材に、前記水平突出支持片に向けてねじ込まれる角度調節兼支承ねじ部材が螺合せしめられ、さらに、前記支軸にねじりコイルばねが外嵌され、該ねじりコイルばねの一端部が前記水平突出支持片に係止されるとともに、他端部が前記ノズルブームの基端部に圧接せしめられ、それによって、前記ノズルブームが前記回動連結部材に脱着可能に支持される。
前記の如くの構成とされた本発明に係る走行式薬剤散布機の好ましい態様においては、前記支柱及び前記高さ調節用スライダとそれらの間に介挿されている前記楔状ストッパとの圧接摩擦力により、言い換えれば、前記高さ調節用スライダ、前記ブーム、前記ノズルブーム等で構成される昇降機構部分は、それらの自重により前記支柱の任意高さ位置にて固定される。
【0011】
この場合、前記ノズルパイプの高さ位置を変えるには、例えば前記押し下げ片に親指を当てがい、前記指掛け片に他の指を引っ掛ける等して、前記押し下げ片を押し下げる。これにより、前記支柱と前記高さ調節用スライダとの間に介挿されている楔状ストッパがそれらの間から下方に押し出されてその圧接固定状態が解かれ、前記昇降機構部分が上下方向に自由に移動できる状態となる。したがって、かかる状態で、前記高さ調節用スライダと前記楔状ストッパとを上下方向にスライドさせて所望の位置にて、前記楔状ストッパを停止させて前記高さ調節用スライダを該楔状ストッパ側に落とし込むようになせば、その高さ位置で前記昇降機構部分が固定される。
【0012】
また、前記ノズルブームを水平姿勢(開姿勢)から垂直姿勢(閉姿勢)に変えるには、前記回動連結部材、前記ノズルブーム等で構成される開閉機構部分を前記支軸を支点にして垂直面内で回動させて、前記ノズルパイプを略垂直に立てた姿勢になし、しかる後、前記回動連結部材に螺合せしめられている角度調節兼支承ねじ部材を前記水平突出支持片の端面部に向けてねじ込む。これにより、前記ノズルパイプを含む前記開閉機構部分が垂直に立てた姿勢で保持される。
【0013】
なお、前記ノズルブームを、前記とは逆に、垂直姿勢(閉姿勢)から水平姿勢(開姿勢)に変えるには、前記開閉機構部分を前記支軸を支点にして垂直面内で回動させて、前記ノズルパイプを略水平に寝かせた姿勢になし、しかる後、前記回動連結部材に螺合せしめられている角度調節兼支承ねじ部材を前記水平突出支持片の周面下部に向けてねじ込む。これにより、前記開閉機構部分が水平に寝かせられた姿勢で保持される。
【0014】
前記のように本発明の走行式薬剤散布機においては、前記ノズルパイプの高さ位置変更には、前記楔状ストッパを、前記支柱と前記高さ調節用スライダとの間に抜き差しするだけでよく、従来のように複数個のボルト類を緩締するという面倒な操作は不要とされるので、前記ノズルパイプの高さ位置変更を、極めて簡単容易に行える。
また、従来は必要であった支持開閉用リンクアームが不要となるので、前記支柱を可及的に低くすることができ、そのため、支柱が邪魔になり難くなり、作業性が向上する。
【0015】
前記に加え、前記ノズルブームは、左右一対設けた場合でも、それぞれ個別にその姿勢を変化させることができるとともに、角度調節兼支承ねじ部材を緩締するだけで各ノズルパイプの姿勢角度を微調節することができるので、作業環境等に柔軟かつ迅速に対応することができる。
さらに、前記支軸に外嵌されたねじりコイルばねにより、前記ノズルブームが前記回動連結部材に脱着可能に支持されているので、本機が転倒したり、前記ノズルブームやそれに保持されたノズルパイプが何らかの障害物に衝突する等して外力を受けてた場合は、前記ブーム及びノズルパイプが前記回動連結部材から容易に外れる。そのため、前記ノズルパイプ等が折り曲げられる等の損傷を受け難くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る走行式薬剤散布機の一実施形態を示している。図示実施形態の走行式薬剤散布機10については、前述した図8、図9に示される従来の走行式薬剤散布機1の各部に対応する部分には同一の符号を付してそれらの重複説明を省略し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
【0017】
本実施形態の走行式薬剤散布機10においても、車体12の最前部に角柱状の支柱23が垂直に立設されるとともに、該支柱23に、横断面が矩形筒状の高さ調節用スライダ24が、任意高さ位置にて固定可能に外嵌せしめられ、該高さ調節用スライダ24の左右面部に、それぞれ円筒状の水平突出支持片31、31、断面上向きコ字状の回動連結部材33、33、ノズルブームの基端部を構成する円筒状のブーム45、45、及び連結片47、47を介して前記ノズルブームの主体部を構成するノズルパイプ50、50が、垂直面内で回動可能に連結されている。
【0018】
以下、より詳しく説明するに、前記高さ調節用スライダ24は、図1、図2に加えて図3を参照すればよくわかるように、その一側面部(前面部)に、下方に裾広がり状に拡開する傾斜面部24aが形成されている。この傾斜面部24aは、その上端部と前記支柱23の前面部23aとの間に、比較的狭い隙間αが形成されるとともに、その下端部と前記支柱23の前面部23aとの間に、比較的広い隙間β(β>α)が形成されており、前記支柱23の前面部23aと前記高さ調節用スライダ24の前記傾斜面部24aとの間の前記隙間部分に、それら両方に圧接せしめられるゴム等の弾性材料からなる楔状ストッパ25が、上下方向へ挿脱可能に介挿されている。
【0019】
該楔状ストッパ25には、倒立L字状の押し下げ片26の凹凸付き下部26aが鋳包まれて一体的に固着されている。前記押し下げ片26の上辺部26bは前記高さ調節用スライダ24の上方で水平に前方へ突出せしめられており、前記高さ調節用スライダ24の前記傾斜面部24a上における、前記押し下げ片26の前記上辺部26bの真下に、L字状の指掛け片27が、溶接等により固着されている。
一方、前記高さ調節用スライダ24の左右側面部には、図4〜図6を参照すればよくわかるように、一対の円筒状の水平突出支持片31、31の基端部が溶接等により固着されるとともに、それらの水平突出支持片31、31の先端側に、それぞれ断面上向きコ字状の回動連結部材33、33が、支軸ボルト35を介して垂直面内で回動可能に支持され、前記回動連結部材33、33に、前記円筒状のブーム45、45がそれぞれ後述する如くに脱着可能に支持され、該ブーム45、45に、前記連結片47、47を介して、前記ノズルパイプ50、50が保持連結されている。
なお、前記ノズルパイプ50、50の内端部には、図示しない薬液ホースが接続され、図示しないポンプより圧送された薬液が供給される。
【0020】
前記支軸ボルト35の頭部側には、スリーブ状のスペーサ36が外嵌され、その雄ねじ部側にもスリーブ状のスペーサ38が外嵌されるとともに、抜け止めナット37が螺合せしめられ、その中間部が前記回動連結部材33及び前記水平突出支持片31に遊挿されている。
また、図5、図6を参照すればよくわかるように、前記回動連結部材33には、前記ブーム45を支承するための半円筒状凹部44a及び受け底部44bを有する支承台44が、溶接等により一体的に固着されている。
前記に加え、前記回動連結部材33における前記支軸ボルト35より前記支柱23寄りの部位には、前記水平突出支持片31に向けて、図5に示される開姿勢では、その下側からねじ込まれる角度調節兼支承ねじ部材40が螺合せしめられている。
【0021】
さらに、前記支軸ボルト35の前記ナット37側には、図4を参照すればよくわかるように、ねじりコイルばね42のループ部42cが外嵌され、該ねじりコイルばね42の半円環状の一端部42aが、前記水平突出支持片31の下面側に係止されるとともに、他端部42bが、前記ブーム45の基端部45aの上面側に圧接せしめられ、それによって、前記ブーム45が、前記回動連結部材33に脱着可能に支持されている。
前記の如くの構成とされた本実施形態の走行式薬剤散布機1においては、前記支柱23及び前記高さ調節用スライダ24と、それらの間に介挿されている楔状ストッパ25との間の圧接摩擦力により、言い換えれば、前記高さ調節用スライダ24、前記水平突出支持片31、31、前記回動連結部材33、33、前記ブーム45、前記ノズルパイプ50等で構成される昇降機構部分21は、それらの自重により、前記支柱23の任意高さ位置にて固定される。
【0022】
この場合、前記ノズルパイプ50の高さ位置を変えるには、例えば、前記押し下げ片26の前記上辺部26bに親指を当てがい、前記指掛け片27に他の指を引っ掛ける等して、前記押し下げ片26を押し下げる。これにより、前記支柱23と前記高さ調節用スライダ24との間に介挿されている前記楔状ストッパ25が、それらの間から下方に押し出されてその圧接固定状態が解かれ、前記昇降機構部分21が上下方向に自由に移動できる状態となる。したがって、かかる状態で、前記高さ調節用スライダ24と前記楔状ストッパ25とを上下方向にスライドさせて所望の位置にて、前記楔状ストッパ25を停止させて前記高さ調節用スライダ24を該楔状ストッパ25側に落とし込むようになせば、その高さ位置で前記昇降機構部分21が固定される。
【0023】
また、前記左右一対のノズルパイプ50、50を、図5に実線で示される如くの水平姿勢(開姿勢)から、図6に示される如くの垂直姿勢(閉姿勢)に変えるには、前記支軸ボルト35、前記回動連結部材33、前記ブーム45、前記ノズルパイプ50等で構成される開閉機構部分22を、前記支軸ボルト35を支点にして、前記ねじりコイルばね42の付勢力に抗して垂直面内で反時計回りに回動させて、前記ノズルパイプ50を略垂直に立てた姿勢になし、しかる後、前記回動連結部材33に螺合せしめられている角度調節兼支承ねじ部材40を、前記水平突出支持片31の先端端面部31aに向けてねじ込む(図6参照)。これにより、前記ノズルパイプ50を含む前記開閉機構部分22が、垂直に立てた姿勢で支承保持される。
【0024】
なお、前記左右一対のノズルパイプ50、50を、前記とは逆に、垂直姿勢(閉姿勢)から水平姿勢(開姿勢)に変えるには、前記開閉機構部分22を、前記支軸ボルト35を支点にして垂直面内で時計回りに回動させて、前記ノズルパイプ50を略水平に寝かせた姿勢になし、しかる後、前記回動連結部材33に螺合せしめられている前記角度調節兼支承ねじ部材40を、前記水平突出支持片31の周面部31bの下面側に向けてねじ込む(図5参照)。これにより、前記開閉機構部分22が水平に寝かせられた姿勢で支承保持される。
【0025】
前記のように本実施形態の走行式薬剤散布機10においては、前記ノズルパイプ50、50の高さ位置変更には、前記楔状ストッパ25を、前記支柱23と前記高さ調節用スライダ24との間に抜き差しするだけでよく、従来のように、複数個のボルト類65、75を緩締するという面倒な操作は不要とされるので、前記ノズルパイプ50、50の高さ位置変更を、極めて簡単容易に行える。
また、従来は必要であった支持開閉用リンクアーム77、77が不要となるので、前記支柱23を可及的に低くすることができ、そのため、該支柱23が邪魔になり難くなり、作業性が向上する。
【0026】
前記に加え、前記左右一対のノズルパイプ50、50は、それぞれ個別にその姿勢を変化させることができるとともに、角度調節兼支承ねじ部材40、40を緩締するだけで各ノズルパイプ50、50の姿勢角度を微調節することができるので、作業環境等に柔軟かつ迅速に対応することができる。
さらに、前記支軸ボルト35に外嵌された前記ねじりコイルばね42により、前記ブーム45、45が、前記回動連結部材33、33に脱着可能に支持されているので、本機10が転倒したり、前記ブーム45やそれに保持されたノズルパイプ50が何らかの障害物に衝突する等して外力を受けた場合は、前記ブーム45及び前記ノズルパイプ50が、前記回動連結部材33から容易に外れる。そのため、前記ノズルパイプ50、50等が折り曲げられる等の損傷を受け難くなる。
【0027】
なお、前記楔状ストッパ25のみで前記昇降機構部分21を固定保持することに不安がある場合は、例えば、図7に示される如くに、固定保持用ねじ部材29を、雌ねじ部が形成された補強板28、前記高さ調節用スライダ24、及び前記押し下げ片26に形成された長穴26cを介して、前記支柱23の前記前面部23aに向けてねじ込んで締め付けるようになせばよい。この場合は、昇降機構部分21’の高さ位置を変更する際、前記固定保持用ねじ部材29が前記指掛け片27としての役目も果たす。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係る走行式薬剤散布機は、ノズルパイプの高さ位置変更操作を簡単容易に行うことができるとともに、前記ノズルパイプの姿勢変更、姿勢角度の微調節も簡単容易に行うことができ、さらに、支柱の上端位置を可及的に低くできるとともに、前記ノズルパイプ等が外力を受けても損傷しにくくできるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行式薬剤散布機の一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示される走行式薬剤散布機におけるノズルパイプ等の昇降機構部分及び開閉機構部分等の要部を示す拡大斜視図。
【図3】図1に示される走行式薬剤散布機における昇降機構部分の要部を示す断面図。
【図4】図1に示される走行式薬剤散布機におけるノズルパイプ等の昇降機構部分及び開閉機構部分等の要部を示す拡大平面図。
【図5】図1に示される走行式薬剤散布機における開閉機構部分(開姿勢)の構成及び動作説明に供される断面図。
【図6】図1に示される走行式薬剤散布機における開閉機構部分(閉姿勢)の構成及び動作説明に供される断面図。
【図7】図1に示される走行式薬剤散布機における昇降機構部分の要部の変形例を示す断面図。
【図8】従来の走行式薬剤散布機の一例のノズルパイプ開姿勢状態を示す斜視図。
【図9】図8に示される走行式薬剤散布機のノズルパイプ閉姿勢状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 …走行式薬剤散布機
12 …車体
23 …支柱
24 …高さ調節用スライダ
24a …傾斜面部
25 …楔状ストッパ
26 …押し下げ片
26a …上辺部
27 …指掛け片
31 …水平突出支持片
33 …回動連結部材
40 …角度調節兼支承ねじ部材
42 …ねじりコイルばね
42a …一端部
42b …他端部
45 …ブーム(ノズルブーム)
45a …基端部
50 …ノズルパイプ(ノズルブーム)

Claims (4)

  1. 車体(12)の最前部に支柱(23)が垂直に立設されるとともに、該支柱(23)に高さ調節用スライダ(24)が任意高さ位置にて固定可能に外嵌せしめられ、該高さ調節用スライダ(24)にノズルブーム(45、50)が連結されている走行式薬剤散布機(10)において、
    前記高さ調節用スライダ(24)に裾広がり状に拡開する傾斜面部(24a)が形成されるとともに、前記支柱(23)に前記高さ調節用スライダ(24)を任意高さ位置にて固定すべく、前記傾斜面部(24a)と前記支柱(23)との間に、それら両方に圧接せしめられるゴム等の弾性材料からなる楔状ストッパ(25)が挿脱可能に介挿され、
    該楔状ストッパ(25)に倒立L字状の押し下げ片(26)の下部が固着されるとともに、前記押し下げ片(26)の上辺部(26b)の真下に指掛け片(27)が前記高さ調節用スライダ(24)に固着された状態で形成されていることを特徴とする走行式薬剤散布機。
  2. 前記高さ調節用スライダ(24)に水平突出支持片(31)が固着されるとともに、該水平突出支持片(31)に回動連結部材(33)が支軸(35)を介して垂直面内で回動可能に支持され、該回動連結部材(33)に前記ノズルブーム(45、50)が脱着可能に支持されていることを特徴とする請求項に記載の走行式薬剤散布機。
  3. 前記回動連結部材(33)に、前記水平突出支持片(31)に向けてねじ込まれる角度調節兼支承ねじ部材(40)が螺合せしめられていることを特徴とする請求項に記載の走行式薬剤散布機。
  4. 前記支軸(35)にねじりコイルばね(42)が外嵌され、該ねじりコイルばね(42)の一端部(42a)が前記水平突出支持片(31)に係止されるとともに、他端部(42b)が前記ノズルブーム(45、50)の基端部(45a)に圧接せしめられ、それによって、前記ノズルブーム(45、50)が前記回動連結部材(33)に脱着可能に支持されていることを特徴とする請求項に記載の走行式薬剤散布機。
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