JP3643538B2 - 位置検出システム及び位置検出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、店舗などで、商品に添着した送信機(無線標識)の位置を検出するシステムに関し、特に、屋内において送信機の周囲の環境の影響を大きく受けることなく高い精度で送信機の位置を検出することができる位置検出システムに係る。
【0002】
【従来の技術】
無線を利用した標識(送信局)は非常に広範囲な分野で使われている。例えば図6に示すような、店舗内にゲート21a,21bを設け、会計をせずに商品22a,22bをゲートに通すと警報が鳴るシステムが、多くの店舗で既に稼働している。このような無線送信局は多くの場合パッシブ型と呼ばれるタイプで(図では23a,23bで示している)、ゲートから放射される電波を送信局で変調して、それをゲートで受信する形式を採用している。
【0003】
すなわち、送信局には電源が無いためメインテナンス性に優れているが、通信距離が数十センチ程度であるため、広域の無線標識としては適していない。一方、広域で使用する標識として、送信局に電源を持たせて通信距離を長くしたものがある。一般に特定省電力に割り当てられた周波数帯を用いて、数メートルから十数メートルの範囲で通信が可能である。
【0004】
このような電波標識は図7に示すように、特定の受信局24あ,24bに対してその通信エリア25a,25b内に23a〜23fで示す送信局(Tag1,〜,Tag6)が存在するかしないかを同定する機能のみを持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような送信局と受信局の組み合わせで送信局の位置を同定しようとすると位置推定精度は通信距離すなわち通信エリアサイズ以上になる。位置精度を上げるには送信局の送信出力を低くするか、受信局の感度を低くして、受信局に対するエリアを狭め、受信局数を多くする必要がある。屋外であればGPSを用いた手段も有効であるが、屋内環境ではまだ反射波の影響があるため、GPSのような絶対時間差を用いる手法では誤差が大きくなる。
【0006】
また、振幅情報を用いて位置を推定する場合でも、距離と受信レベルの関係はフリスの公式に合わない場合が多い。フリスの式はよく知られているように“数17”のように表される。
【0007】
【数17】
Figure 0003643538
【0008】
“数17”において、Lは伝播損失、dは距離、λは波長である。
屋内伝播の場合フリスの公式が成り立たない理由は、送受信局が物陰にあったり、反射波の影響で受信レベルに局地的な強弱が発生するためである。本発明は、上述のような従来の課題に鑑み成されたもので、屋内にあっても送信局の位置を高い精度で特定することの可能な位置検出システム及び位置検出方法を実現することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段によって解決される。すなわち、請求項1の発明は、予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信する手段を有する少なくとも1つの送信局と、予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信する手段と、前記送信局又は他の送受信局から送信された電波を受信する手段と、受信された電波の受信電界強度を測定する手段と、他の送受信局の前記受信電界強度と既知の送受信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定する手段と、受信された電波から固有の標識番号を識別する手段とを有し、予め決められた既知の位置に設置される3つ以上の送受信局と、該3つ以上の送受信局と接続され、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するデータ管理手段と、該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算手段とから構成される位置検出システムである。
【0010】
請求項2の発明は、予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信する手段を有し、位置が未知である少なくとも1つの送信局と、予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信する手段を有し、位置が既知である3つ以上の送信局と、前記送信された電波を受信する手段と、受信された電波の受信電界強度を測定する手段と、位置が既知である送信局の前記受信電界強度と前記位置が既知である送信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定する手段と、受信された電波から固有の標識番号を識別する手段とを有し、前記位置が既知である送信局のそれぞれに隣接して設置される受信局と、該3つ以上の受信局と接続され、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するデータ管理手段と、該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算手段とから構成される位置検出システム。
請求項の発明は、請求項1記載の位置検出システムにおいて、前記前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数1”に示す関係式から、S1、S2を決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数2”に示す関係式より、送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0011】
請求項の発明は、請求項1記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数krjを用いて、“数3”に示す関係式から、前記S1、S2及びKrjを決定し、更に、前記送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数4”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0012】
請求項の発明は、請求項1記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数5”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及び送信局kに対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数6”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0013】
請求項の発明は、請求項2又は請求項3に記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対してdkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数7”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0014】
請求項の発明は、請求項4記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送信局k(k=1〜n:n≧1)から受信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対して、dkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数8”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0015】
請求項の発明は、請求項1記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数9”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数10”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数11”で定義される前記送信局iと前記送受信局jとの距離mdijを用いて、“数12”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0016】
請求項の発明は、請求項1記載の位置検出システムにおいて、前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、前記送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数13”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記送信局に対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数14”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数15”で定義される送信局iと送受信局jとの距離mdijを用いて、“数16”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するように構成したものである。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の位置検出システムにおいて、前記送信局が受信機能を有する送受信局である場合のものである。
この請求項10の発明は、送信局(TAG)の代わりに例えば携帯可能な電話機などの送受信機を用いる場合のものである。この発明によれば、このような送受信機を所持する人の位置を検出することができる。
本発明では、屋内環境の送信局の位置を精度良く求めるため、上述の請求項1、請求項3、請求項4の原理を用いる。そして、位置を求めるための情報としては振幅値を使い、屋内の伝播状況を実際に測定しながらフリスの公式を補正して用いる。本発明では、これらの送受信局の位置に置ける不確実性を持った伝播ロスのファクタ−を環境係数として予め見込んでおき、既知のファクタ−からこれらの未知数を推定する。請求項3は、送信局に対する環境係数による補正を行うものであり、請求項4は受信局の環境係数の補正を行うものである。
【0018】
本発明に係る位置検出方法は、少なくとも1つの送信局が、予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信し、予め決められた既知の位置に設置される3つ以上の送受信局が、予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信するステップと、前記送受信局が前記送信局或いは他の送受信局から送信された電波を受信するステップと、前記送受信局が受信された電波の受信電界強度を測定するステップと、前記送受信局が他の送受信局の前記受信電界強度と既知の送受信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定するステップと、前記送受信局が受信された電波から固有の標識番号を識別するステップと、前記送受信局と接続されたデータ管理手段が、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するステップと、位置計算手段が、該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算ステップと、を順に含む。
前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数1”に示す関係式から、S1、S2を決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数2”に示す関係式より、送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数krjを用いて、“数3”に示す関係式から、前記S1、S2及びKrjを決定し、更に、前記送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数4”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数5”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及び送信局kに対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数6”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対してdkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数7”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送信局k(k=1〜n:n≧1)から受信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対して、dkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数8”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数9”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数10”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数11”で定義される前記送信局iと前記送受信局jとの距離mdijを用いて、“数12”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、前記送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数13”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記送信局に対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数14”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数15”で定義される送信局iと送受信局jとの距離mdijを用いて、“数16”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1)フリスの公式の補正アルゴリズム
図1に本発明の実施の形態の例の構成を示す。T1〜T8は送信局、R1〜R4は受信局、11はTag位置計算機、12はサーバーである。送信局の内T5〜T8は受信局に取り付けてある。受信局の位置は既知であり、j番目の受信局の場所を(uj,vj)とする。送信局の位置は未知数でありi番目の送信局の位置を(xi,yi)とする。受信局jで受信される送信局iのレベルをeijとする。受信局jから送信局iまでの距離はdijとする。距離dは“数18”で与えられる。
【0020】
【数18】
Figure 0003643538
【0021】
次に、受信局jの環境係数Krjを定義する。この係数は受信局が理想状態に置かれたときから考えてどれだけ感度が変化するかという指標である。同様に送信局iに対しても環境係数Ktiを定義する。
【0022】
先ず、受信局の既知の位置情報を用いてフリスの式の補正を試みる。
本発明では受信局間の実測値を用いて距離と受信レベルの関係を推定する。基本的に距離と受信レベルは対数関係にあるとし、“数19”を仮定する。
【0023】
【数19】
Figure 0003643538
【0024】
“数19”において、S1,S2は補正係数である。
この場合受信レベルeはそれぞれの受信局に取り付けたT5〜T8の受信レベルである。図1の場合は受信局が4局あるので“数19”は連立方程式となり、未知数はS1,S2、Kr1〜Kr4の6個であるので、これらの未知数を全て解くことができる。誤差を最小にするこれら未知数の解は、“数20”で示される評価関数qを最小化することによって求められる。
【0025】
【数20】
Figure 0003643538
【0026】
“数20”において、rnは受信局の数であり、図1の場合は4である。分かりやすくするために未知数には^印をつけた。式“数20”を解くには様々な方法がある。ここでは詳しく述べないが例えば、qをそれぞれの変数で偏微分して、それぞれが0になる値をニュートン法等を用いて解くことができる。その他、シンプレックス法、最急降下法、ニュートラルネットワークを用いる方法等がある。これにより、“数19”の未知数である受信局の環境係数Krjと補正係数S1、S2を求めることができる。
【0027】
次に、送信局の環境係数の求め方について説明する。送信局の送信レベルは一定であるが、それぞれの場所によって環境係数が異なり、受信状態が変化する。そこで距離と受信レベルの式を、“数20”を使って求めた受信局の環境係数Krjと補正係数S1,S2を用いて“数21”のように考える。
【0028】
【数21】
Figure 0003643538
【0029】
“数21”において、mdは受信レベルによって導かれる距離である。Ktiは送信局iの環境係数である。受信局の場合と同様にして、送信局iの位置は評価関数hiを最小化することで求めることができる。
“数21”の場合と同様にわかりやすくするために、未知数には^印をつけた。以上述べた方法で送信局の位置を推定することができる。
【0030】
【数22】
Figure 0003643538
【0031】
図1において、受信局R1〜R4で受信したデータを共有サーバーに記録し、位置計算機によってこれを処理して求めた送信局の位置をサーバーに記録しておく。ある送信局の位置を知るには、利用者はLANを通じてサーバーに位置を知りたい送信局の番号を問い合わせすれば、該当する送信局の位置情報を入手できる。
【0032】
送信局が受信局に対して、自由空間ロスで考えると十分通信可能な領域にあっても、見通しの悪い位置にあった場合は受信局でその信号を受信できない場合がある。このような場合は受信していないため、受信レベルが未知となり、通常は位置推定には使えない。
【0033】
しかしながら、受信できないということは他の受信局よりも遠いことを示しているので、位置推定においては情報は持っていると考えられる。本発明では“数22”を解く過程で、このような不可視情報を、拘束条件の中に入れて有効に活用することができる。例えば、送信局2の信号を受信局1、2、4では受信できたが受信局3では受信できなかった場合は、
d21<d23
d22<d23
d24<d23
の拘束条件を付加することによって、不可視データを捨てることなく有効に位置推定に用いることができる。
【0034】
(2)位置の管理
送信局の位置を知ることが目的であるので、送信局が静止しているときには電波を発信する必要はない。更に、電波を発生しなければ電池の寿命が長くなるだけではなく、ログファイルも小さくなるため、システムとしては非常に好都合である。
【0035】
先に、(1)で述べたアルゴリズムによって各送信局の位置を記憶しておき、物理的に移動したときだけ電波を発信するスイッチを送信局に付加して、移動した送信局のみの、すなわち電波を発信した送信局のみの位置を再計算してアップデートする。
【0036】
これは、例えば、図2のような構成で、倒立振り子14を用いた加速度センサに保持回路15を付加した振動センサ13を送信局16の発信器につけることによって実現できる。保持回路15は、電極14a,14bが接触したとき(あるいは離れたとき)のみ発信器の電源17を数分間ONにする機能を持つ。
【0037】
これにより送信局16が動いたときのみ電波を発信するようにできる。また、加速度センサのON/OFFにかかわらず保持回路の中に非常に長周期の発信間隔の設定機能を同時に持たせることにより、発信局のメインテナンスに有効に働く。この時、発信周期は完全に一定ではなく、周期の数%ほどの幅でランダムに変化させることによって、送信局同士の信号の衝突を回避する。
【0038】
これまでの説明では、位置を検出する対象を送信局(TAG)としているが、この送信局は、送信のみの機能を有するもののみではなく、例えば、携帯可能な電話機などのように受信機能を有する送受信機の送信機能を利用するものであっても差し支えないことは言うまでもない。このことは、以降の説明においてもまったく同様である。
【0039】
(3)本発明の実施フローチャート
図3に本発明のフローチャートを示す。本発明は複数の送信局、複数の受信局、サーバー、位置計算機、利用者端末から構成されており、これらはLANによって繋がれている。
【0040】
(a)送信局の機能
送信局は2種類用意し、1種類は通常の送信局すなわち加速度を感知して伝播を発生する機能と長周期発生機能を持った一般送信局、もう1種類は受信局に設置する加速度センサが付加されていない短周期発生機能を持った送信局である。
【0041】
加速度センサ付きの一般送信局は加速度が加わったとき及び、ほぼ一定の長周期の間隔で信号を送信する。受信局設置用送信局は、短周期で信号を発生する。
【0042】
(b)受信局の機能
各受信局は、送信局から送信された信号の受信レベルとID番号をタイムスタンプと共にサーバーに送信し、サーバーはこれを記録する。(タイムスタンプはサーバーで生成しても良い)
【0043】
(c)位置計算機の機能
先ず位置計算機はサーバーに蓄積されたデータのタイムスタンプを見て、一定時間経過したかどうかを調べる。これは送信局が間欠動作をするため、信号の重複によって受信できない場合があるため、一定のサンプル時間を定義することによって見落としを防止するためである。
【0044】
前回のデータに対して一定のサンプル時間が経過している場合には、送信局の内、受信局に設置された送信局のデータを抽出し、“数20”を最小にする環境係数Ktおよび補正係数S1,S2を導出する。次に、それ以外の送信局のデータに対して“数22”を解いてそれぞれの送信局の位置を算出し、これをサーバーに記録する。
【0045】
算出した位置を前回の結果と比較し、一定値以上位置が変化したものと、どの受信局でも受信できなくなったものとを抽出する。次に、抽出された送信局のデータをサーバーに記録した後、関係がある利用者端末に警告メッセージを送信する。受信局データを記録するサーバー内のデータ構造は、例えば、“表1”のようにする。
【0046】
【表1】
Figure 0003643538
【0047】
位置計算機で計算した結果を保存するデータ構造は“表2”のようにする。
【0048】
【表2】
Figure 0003643538
【0049】
環境係数は送信局がおかれている環境に依存するため、実際に送信局を探すときには情報として有用である。すなわち、環境係数が大きいと受信局との見通しが悪いことを示すため、送信局は物陰にある場合が多い。逆に環境係数が小さい場合は見通しが良い場所にあることになる。これらの情報を警報に付加して送れば送信局を見つけだすときに非常に有用である。
【0050】
(d)利用者端末
利用者端末は2種類の動作をする。一つは上記の警報メッセージを受信する機能である。もう一つは、検索機能である。利用者がある送信機の情報を得たいときに、その送信局のIDを利用者端末に入力する。入力端末はこのIDをサーバーに送信し、該当する送信局のIDについて保存されている履歴、すなわちタイムスタンプ、位置情報、送信局の環境係数を検索し、端末に表示する。
【0051】
利用者は、タイムスタンプで記述された時間の位置情報、これらの履歴を知ることができる。さらに、送信局の環境係数を見ることによって、その送信局が見通しの良い場所にあるか否かを知ることができる。また、一定時間の履歴を見ることによっていつ加速度を加えられたかも知ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明を用いることにより、無線送信局と受信機を用いて従来にない高精度な送信局の位置推定が可能となる。いくつかの実験例を示しその効果を説明する。図4、5は本発明を用いて送信局の位置を推定した結果である。受信局は図中Pos1〜Pos4で示した4か所に設定してある。
【0053】
この受信局を用いて2か所の送信局の位置を推定した結果である。図4では送信局6を、図5では送信局15の位置を計算している。○印が実際に送信局がある場所、+印が本発明で推定された位置である。実際に、送信局を探すことを想定して、“数22”の評価関数hを等高線で示してある。送信局6の推定誤差はX方向に0.4、Y方向に0.9で長さにすると1.0になる。送信局15はX方向に0.9、Y方向に−0.7で、長さは1.14となった。
【0054】
従来の技術で述べたように、従来のシステムではある受信局に対してその通信範囲内の送信局の有無のみを知る機能しか有していないことから、推定位置は最も受信レベルが大きい受信局の位置となる。したがって、図4では送信局の推定位置はPos2の位置になり誤差は、X方向に−0.6、Y方向に−5.0で、長さは7.8となる。
【0055】
図5ではPos4の位置となりX方向に3.0、Y方向に−0.5で、長さは7.8となる。図5ではPos4の位置となりX方向に3.0、Y方向に3。0で、長さは2.4となる。本発明の推定結果と比較すると送信局位置の推定精度は、送信局6の場合は役8倍、送信局15の場合は約4倍向上することになる。
【0056】
さらに、本発明においては、環境係数を計算できる。実際に、送信局6は見通しの良い場所に、送信局15は見通しの無い(スチール製の箱の中)に設置したが、環境係数はそれぞれ−2.99と16.01となり、実際の設置環境と合致しているため、送信局を探すひとつの有効な情報になっていることがわかる。
【0057】
以上説明したように、本発明によれば、送信局の位置推定精度が大幅に向上し、さらに設置環境を特定する手掛かりを提供し、送信局の発見を容易にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の構成を示す図である。
【図2】間欠発信タグの例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の例の制御を示す流れ図である。
【図4】本発明の位置推定結果の第1の例を示す図である。
【図5】本発明の位置推定結果の第2の例を示す図である。
【図6】従来のゲート式パッシブタグの例を示す図である。
【図7】従来のアクティブ型タグの例を示す図である。
【符号の説明】
11 Tag位置計算機
12 サーバー
13 振動センサ
14 倒立振り子
14a,14b 電極
15 保持回路
16 送信局
17 電源
T1〜T8 送信局
R1〜R4 受信局

Claims (18)

  1. 予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信する手段を有する少なくとも1つの送信局と、
    予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信する手段と、
    前記送信局又は他の送受信局から送信された電波を受信する手段と、
    受信された電波の受信電界強度を測定する手段と、
    他の送受信局の前記受信電界強度と既知の送受信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定する手段と、
    受信された電波から固有の標識番号を識別する手段とを有し、
    予め決められた既知の位置に設置される3つ以上の送受信局と、
    該3つ以上の送受信局と接続され、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するデータ管理手段と、
    該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算手段とから構成されることを特徴とする位置検出システム。
  2. 予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信する手段を有し、位置が未知である少なくとも1つの送信局と、
    予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信する手段を有し、位置が既知である3つ以上の送信局と、
    前記送信された電波を受信する手段と、
    受信された電波の受信電界強度を測定する手段と、
    位置が既知である送信局の前記受信電界強度と前記位置が既知である送信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定する手段と、
    受信された電波から固有の標識番号を識別する手段とを有し、
    前記位置が既知である送信局のそれぞれに隣接して設置される受信局と、
    該3つ以上の受信局と接続され、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するデータ管理手段と、
    該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算手段とから構成されることを特徴とする位置検出システム。
  3. 前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数1”に示す関係式から、S1、S2を決定し、
    Figure 0003643538
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、
    Figure 0003643538
    “数2”に示す関係式より、送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項1記載の位置検出システム。
  4. 前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数krjを用いて、
    “数3”に示す関係式から、前記S1、S2及びKrjを決定し、
    Figure 0003643538
    更に、前記送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、
    Figure 0003643538
    “数4”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項1記載の位置検出システム。
  5. 前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、
    Figure 0003643538
    “数5”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及び送信局kに対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、
    Figure 0003643538
    “数6”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項1記載の位置検出システム。
  6. 前記位置計算手段は、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、
    該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対してdkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、
    Figure 0003643538
    “数7”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項3又は請求項4に記載の位置検出システム。
  7. 前記位置計算手段は、送信局k(k=1〜n:n≧1)から受信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、
    該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対して、dkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、
    Figure 0003643538
    “数8”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項5記載の位置検出システム。
  8. 前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、
    Figure 0003643538
    “数9”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、
    前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、
    Figure 0003643538
    “数10”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、
    Figure 0003643538
    “数11”で定義される前記送信局iと前記送受信局jとの距離mdijを用いて、
    Figure 0003643538
    “数12”に示す評価関数に対して、
    hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項1記載の位置検出システム。
  9. 前記位置計算手段は、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、前記送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、
    Figure 0003643538
    “数13”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、
    前記送信局に対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、
    Figure 0003643538
    “数14”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、
    Figure 0003643538
    “数15”で定義される送信局iと送受信局jとの距離mdijを用いて、
    Figure 0003643538
    “数16”に示す評価関数に対して、
    hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項1記載の位置検出システム。
  10. 前記送信局は受信機能を有する送受信局である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の位置検出システム。
  11. 少なくとも1つの送信局が、予め定められた周波数の電波を変調して固有の標識番号を送信し、
    予め決められた既知の位置に設置される3つ以上の送受信局が、予め定められた周波数の電波を固有の標識番号で変調して送信するステップと、
    前記送受信局が前記送信局或いは他の送受信局から送信された電波を受信するステップと、
    前記送受信局が受信された電波の受信電界強度を測定するステップと、
    前記送受信局が他の送受信局の前記受信電界強度と既知の送受信局の位置情報とから距離と受信電界強度の関係を推定するステップと、
    前記送受信局が受信された電波から固有の標識番号を識別するステップと、
    前記送受信局と接続されたデータ管理手段が、前記受信電界強度と固有の標識番号のデータを対で管理するステップと
    位置計算手段が、該データ管理手段で管理されるデータを用いて前記送信局の位置を計算する位置計算ステップと、を順に含むことを特徴とする位置検出方法
  12. 前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数1”に示す関係式から、S1、S2を決定し、更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数2”に示す関係式より、送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項11記載の位置検出方法
  13. 前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数krjを用いて、“数3”に示す関係式から、前記S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、前記送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2と3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数4”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項11記載の位置検出方法。
  14. 前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(uj,vj)及び送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数5”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及び送信局kに対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数6”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項11記載の位置検出方法。
  15. 前記位置計算ステップは、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、
    該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対してdkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数7”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項12又は請求項13に記載の位置検出方法。
  16. 前記位置計算ステップは、送信局k(k=1〜n:n≧1)から受信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekjが測定不能である場合に、
    該測定不能の送受信局m(m=1〜n:n≧3)と前記送信局kとの間の距離dkmが、前記送受信局m以外の送受信局jと前記送信局kとの間の距離dkjに対して、dkj<dkmの関係にあることを拘束条件として加えて、“数8”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項14記載の位置検出方法。
  17. 前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数9”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数10”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数11”で定義される前記送信局iと前記 送受信局jとの距離mdijを用いて、“数12”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項11記載の位置検出方法。
  18. 前記位置計算ステップは、送受信局i(i=1〜n:n≧3)から送信された電波に対応する、送受信局j(j=1〜n:n≧3)での受信電界強度(eij)、送受信局iの既知の位置情報(ui,vi)、前記送受信局jの既知の位置情報(uj,vj)及び前記送受信局jに対する環境係数Krjを用いて、“数13”に示す関係式から、S1、S2及びKrjを決定し、
    更に、送信局k(k=1〜n:n≧1)から送信された電波に対応し、3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)で受信された受信電界強度ekj、並びに、前記決定したS1、S2及びKrjにより、前記送信局に対する環境係数Ktjと、前記3つ以上の送受信局j(j=1〜n:n≧3)の既知の位置情報(uj,vj)を用いて、“数14”に示す関係式より、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定するにあたって、“数15”で定義される送信局iと送受信局jとの距離mdijを用いて、“数16”に示す評価関数に対して、hi/mdijなる重み付けを行った上で、前記送信局kの位置情報(xk,yk)を決定する請求項11記載の位置検出方法。
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