JP3642378B2 - 嵌合検知コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジングが半嵌合状態に留め置かれたことを検知する機能を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コネクタハウジングの半嵌合を検知するためにロック片の変位動作を利用することが考えられ、その一例として実開平1−165582号公報に記載のものが知られている。これは図26に示すように、雌ハウジングaに、上面に突起bを設けた撓み変形可能なロック片cが設けられるとともに、雄ハウジングdのフードeに上記の突起bが嵌まるロック孔fが開口されていて、両ハウジングa,dを嵌合すると、突起bがフードeの内面側に潜り込んでロック片cが撓み変形しつつ押し込まれ、両ハウジングa,dが正規に嵌合されると、ロック片cが復動して突起bがロック孔fに嵌まることでロックされる。そして、ロック片cの傾動端の下面側に挿入される検知部材gが備えられており、両ハウジングa,dが正規に嵌合されていれば、ロック片cが元姿勢に復動して、その側面に形成された逃がし溝hが検知部材gに設けられた突条iの位置と整合しているので、突条iが逃がし溝hに進入しつつ検知部材gの押し込みが可能であり、一方、両ハウジングa,dが半嵌合状態に留め置かれていると、ロック片cが傾動しているため逃がし溝hの位置がずれて、突条iがロック片cの操作部jに突き当たることで検知部材gの押し込みが規制され、これをもって半嵌合を検知するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のような構造のものでは、検知部材gは検知操作が行われる前には、同図に示すように後退位置に仮係止されている必要がある。なぜなら予め前進位置に押し込まれていると、ロック片cの撓み変形が阻止されてハウジングa,d同士の嵌合自体ができないからである。従来では、検知部材gの後端を雌ハウジングaの後面から突出させた状態で仮係止していた。これは検知部材gの押し込み操作のしやすさを考慮してのものであり、例えば、検知部材gが雌ハウジングaの後面から出っ張らないように仮係止されていてそこから内部に押し込もうとすると、きわめてやり難い。
しかしながら、検知部材gの後端が突出した状態で仮係止されていると、搬送途中等に他の部材に当たりやすくて、検知部材gが雌ハウジングaから外れてしまったり、係止部分が損傷するおそれがあった。
本発明は上記のような課題を解決すべく完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、互いに嵌合される一対のコネクタハウジングのいずれか一方には弾性的に傾動可能なロック片が設けられ、そのロック片は、両コネクタハウジングの嵌合に伴い相手のコネクタハウジングに設けられた係止部を通過することで傾動し、両コネクタハウジングが正規に嵌合されたところで復動して前記係止部に係止されることにより、両コネクタハウジングが正規の嵌合状態にロックされるとともに、前記ロック片を設けた側のコネクタハウジングには、このロック片の傾動端の傾動位置に押し込み可能な検知部材が設けられた嵌合検知コネクタにおいて、前記検知部材は前記押し込み方向に沿った前後方向の途中位置で屈曲可能に形成され、押し込み操作前にはこの検知部材の後部が前記コネクタハウジング側に折り畳まれるように屈曲され、押し込み操作時には真直姿勢に伸ばされる構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記検知部材はヒンジを介して屈曲可能とされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記検知部材の後部を屈曲状態に係止する係止手段を備えているところに特徴を有する。
【0006】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴い前記検知部材の後部の係止を解除する解除手段を備えているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の発明において、前記検知部材を真直姿勢に保持する保持手段を備えているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>
嵌合検知を行うべく検知部材が押し込まれる前の状態では、検知部材の後部が屈曲されてコネクタハウジング側に折り畳まれている。検知部材を押し込む際には、後部を真直姿勢に伸ばしてコネクタハウジングから突出させる。
検知部材の押し込み操作のしやすさを確保したまま、押し込み操作前には検知部材が他の部材にぶつかることを極力防止することができる。
<請求項2の発明>
検知部材の後部側がヒンジを介して屈曲される。構造が簡単となる。
<請求項3の発明>
押し込み前において、検知部材の後部は係止手段により確実に屈曲状態に係止される。
【0008】
<請求項4の発明>
両コネクタハウジングを嵌合することに伴い、検知部材の後部の係止が解除手段により自動的に解除される。引き続いて検知部材を伸ばして押し込む操作をスムーズに行うことができる。
<請求項5の発明>
検知部材の押し込み操作をより確実に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図17によって説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示すように、互いに嵌合される雄側のコネクタハウジングM(以下、単に雄ハウジングという)と、雌側のコネクタハウジングF(以下、単に雌ハウジングという)とを備えている。
雄ハウジングMは、エンジン補機等の合成樹脂製の機器から直に突出して形成されており、嵌合面となる前面が開放された有底の略角筒形に形成され、内部が嵌合凹部1となっており、その嵌合凹部1内に図示しない複数本(本実施形態では3本)の雄側端子金具が奥面から整列して突出されている。
【0010】
一方の雌ハウジングFは同じく合成樹脂材により形成され、雄ハウジングMの嵌合凹部1内に嵌合可能なブロック状に形成されている。雌ハウジングF内には、複数(3個)のキャビティ3が雄ハウジングMの雄側端子金具と対応して整列して形成されており、各キャビティ3内には、電線の端末に固着された図示しない雌側端子金具が後面側から挿入され、キャビティ3内に設けられたランス4で係止されて抜け止め状態で収容されるようになっている。
【0011】
両ハウジングM,F間には、これらを正規に嵌合された状態にロックするロック機構が備えられている。そのため、雌ハウジングFの上面における幅方向の中央部にはロック片5が設けられている。このロック片5は、前縁から少し後方に入った位置で立ち上がったのち後方に向けて延出された形状となっている。ロック片5の先端側は、図2に示すように間に溝6が切られて二股状に形成され、その溝6の基端部に上方に突出したロック突部7が形成されている。
【0012】
ロック片5の左右両側には一対の側壁8が形成されている。両側壁8の後端側の上面には、ロック解除部9が設けられている。このロック解除部9は、各側壁8の上面の後縁から立ち上がって前方に向けて延出した一対の支持片10を有し、その支持片10の延出端の間に押圧部11をわたした形状であって、上記したロック片5の先端から立ち上げられた左右の連結部13が、ロック解除部9の押圧部11の下面に連結されている。
【0013】
一方、雄ハウジングMの上面は、幅方向の中央部分が厚肉で一段高く形成されていて、この厚肉部15の下面には、前縁から少し後方に入った位置から後面に開口するロック溝16が形成されている。これにより雌ハウジングFを雄ハウジングMに向けて押し込むと、ロック片5のロック突部7が厚肉部15の前面に当たったのち、ロック突部7がその下に潜り込んで、ロック解除部9をおじぎするように撓み変形させつつロック片5も下方に撓み変形して押し込まれる。そして正規に嵌合されたところで、ロック突部7がロック溝16の前端部に対応するため、ロック片5が元姿勢に復元しつつロック突部7がロック溝16の前端部に嵌まり込んでロックされるようになっている(図14参照)。なお、ロック解除部9を押圧すればロックの解除が可能となる。
【0014】
この実施形態では、両ハウジングM,Fが正規の嵌合状態にあるか否かを検知するための検知部材17が設けられている。
この検知部材17は、雌ハウジングFの後面側からロック片5の下面に向けて前方に押し込み可能に装着される。検知部材17は、合成樹脂材により図3に示すような形状に成形される。検知部材17は、大まかに分けて、検知部18と操作部19とから構成されている。検知部18は、偏平な基板20の幅方向の中央部に前後方向の突条21が突設され、突条21の後端は基板20の後縁より突出している。一方、操作部19は、基部23に押込部24を直角に連設した厚肉のL字形に形成されている。操作部19における基部23の端縁には、検知部18の突条21の後方突出端を嵌めて逃がす逃がし溝25が切られている。そして、基部23の端縁における逃がし溝25の左右両側の部分が、検知部18の基板20の後縁の左右両端部とそれぞれ薄肉のヒンジ27を介して連結されている。したがって検知部材17は、図3に示す成形状態(以下、真直姿勢という)から、操作部19をヒンジ27を中心として90度屈曲させて、図4に示すように、全体として角C形(以下、屈曲姿勢という)に変形可能とされている。
【0015】
雌ハウジングF側において、上記した一対の側壁8には、図5に示すように、その内面の下端に、検知部材17における検知部18の基板20の両端が嵌まる前後方向のガイド溝29が形成されている。また、両ガイド溝29の間の位置の底面の後縁部には、図1にも示すように、後面側をテーパ面とした係止突部30が形成されている。また、検知部18の基板20における突条21を設けた部分の下面には、溝31が形成されている。
【0016】
検知部材17は、図4に示すような屈曲姿勢とされた状態において、検知部18の基板20の両端をガイド溝29に嵌め、溝31を係止突部30に沿わせつつ後方から挿入される。この検知部材17の挿入は、図6に示すように、操作部19の縦向きとなった基部23がロック解除部9の押圧部11の後面に突き当たることで停止される。また、検知部材17の操作部19における押込部24の端縁には、図3にも示すように仮係止鈎33が形成されており、この仮係止鈎33がロック解除部9における押圧部11の前面に係止されることで、操作部19の戻り止めと、検知部材17全体の後止めとがなされ、もって検知部材17が後退位置に仮係止されるようになっている。
【0017】
検知部材17の仮係止鈎33の角部にはテーパ面34が形成されており、上記のように仮係止鈎33がロック解除部9に係止された状態では、両ハウジングM,Fが嵌合された場合に、テーパ面34が、雄ハウジングMの厚肉部15の前縁と当接可能に対応するようになっている。詳しくは後記するが、両ハウジングM,Fの嵌合途中で厚肉部15の前縁がテーパ面34を押圧することで、操作部19を図13の時計回り方向に回動させて仮係止鈎33の係止を解除し得るようになっている。
【0018】
上記のように検知部材17の仮係止鈎33の係止が外れたのちは、操作部19をさらに同方向に回動して真直姿勢にもち来たすことが可能となっている。検知部材17の操作部19における基部23の先端側の左右の側面には、図3に示すように突起35が設けられる一方、側壁8の内面には、図8,9に示すように前後方向を向いたガイド突条36が突設されていて、上記した操作部19が真直姿勢に回動されることに伴い、図8に示すように、突起35がガイド突条36を乗り越えてその下面側に嵌まって操作部19が戻り止めされ、すなわち真直姿勢に保持されるようになっている。
【0019】
検知部材17は、上記の真直姿勢から操作部19の押込部24を押圧することにより、ガイド溝29に沿って前方への押し込みが可能であり、縦向きとなった押込部24がロック解除部9の押圧部11に当たることで押し込みが停止される(前進位置:図16参照)。また、操作部19における基部23の外面(図16では下面)には、雌ハウジングFの上面に設けられた係止突部30を嵌めて逃がす逃がし溝37が、後縁から少し入った位置から前縁に開口して形成されていて、上記のように検知部材17が前進位置に押し込まれたところで、係止突部30が逃がし溝37の後端部を乗り越えてその後方に到り、これにより検知部材17の後止めがなされるようになっている。
【0020】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作動を説明する。
雌ハウジングFには雌側端子金具が挿入されるとともに、図10に示すように、検知部材17が屈曲姿勢とされて、既述した要領によって後退位置に装着され、仮係止鈎33がロック解除部9に引っ掛けられることで仮係止される。検知部材17が屈曲姿勢で後退位置に装着された場合には、検知部材17は雌ハウジングFの後面から出っ張らない。
【0021】
雌ハウジングFは上記の状態で組付現場に搬入され、組み付け現場では、図10の矢線に示すように、雌ハウジングFが雄ハウジングMに対して押し込まれる。
雌ハウジングFが押し込まれると、まず図11,12に示すように、ロック片5のロック突部7が雄ハウジングMの厚肉部15の前面に当たる。さらに押し込まれると、図13に示すように、ロック突部7がその厚肉部15の下に潜り込んで、ロック解除部9をおじぎするように撓み変形させつつロック片5も下方に撓み変形して押し込まれる。それとともに、厚肉部15の前面が検知部材17の仮係止鈎33のテーパ面34に当たってこれを押圧し、操作部19がヒンジ27を中心として同図の時計回り方向に回動し、仮係止鈎33の係止が外れる。
【0022】
さらに雌ハウジングFが押し込まれて、両ハウジングM,Fが正規に嵌合されると、ロック突部7が厚肉部15の下面のロック溝16の前端部に対応するため、図14に示すように、ロック片5並びにロック解除部9が元姿勢に復元しつつ、ロック突部7がロック溝16の前端部に嵌まり込んで係止される。
【0023】
続いて、検知部材17の操作部19をヒンジ27を中心にさらに時計回り方向に回動させ、同図に示すように真直姿勢に持ち来す。このとき既述したように、検知部材17の突起35がガイド突条36を乗り越えてその下側に係止されることによって、検知部材17が真直姿勢に保持され、操作部19の押込部24が縦向きとなって雌ハウジングFの後面から突出した状態となる。次に、押込部24を図14の矢線に示すように押し込む。そうすると、ヒンジ27を偏平に折り畳みつつ基部23の逃がし溝25の奥面が検知部18の突条21の後端に突き当たって、検知部材17がガイド溝29に沿って一体的に前方に押し込まれる。
【0024】
上記のように両ハウジングM,Fが正規に嵌合されていれば、ロック片5が元姿勢に復元してその下面側が開放されているので、検知部材17の検知部18がロック片5の下面に進入する。図15,16に示すように、検知部材17の操作部19における縦向きとなった押込部24がロック解除部9の押圧部11に当たることで押し込みが停止され、それとともに雌ハウジングFの上面の係止突部30が逃がし溝37の後端部を乗り越えてその後方に出るので、それにより後止めがなされて検知部材17が前進位置に本係止される。
【0025】
一方、両ハウジングM,Fが正規に嵌合されずに半嵌合状態に留め置かれていると、図17に示すように、ロック片5のロック突部7が厚肉部15の下に潜って下方に撓み変形した姿勢を取っている。この状態では、検知部材17を同図の矢線に示すように押し込むと、検知部18に設けられた突条21の先端がロック突部7の前面に突き当たるため、その押し込みが規制される。これにより半嵌合が検知される。
【0026】
引き続いてさらに検知部材17を押し込むと、ロック片5が検知部材17で押圧されることにより雌ハウジングF全体が押し込まれ、雌ハウジングFが正規位置まで押し込まれたところで、ロック片5が復動しつつロック突部7がロック溝16の前端部に嵌まることで両ハウジングM,Fがロックされる。検知部材17の押し込みをさらに継続すると、既述のように検知部18がロック片5の下面に進入しつつその前進が許容されて、図15,16のように検知部材17が前進位置に本係止される。
【0027】
以上説明したように本実施形態によれば、検知部材17の押し込み操作を行う前には、検知部材17の操作部19が雌ハウジングF側に折り畳まれて後面から突出しない状態に保持され、一方、検知部材17の押し込み操作を行う際には、操作部19が伸ばされて雌ハウジングFの後面から突出した状態とされる。したがって、検知部材17の押し込み操作のしやすさを確保したまま、押し込み操作前には検知部材17が他の部材にぶつかることを極力防止することができる。
【0028】
検知部材17は押し込み操作の待機位置である後端位置で仮係止されるから、雌ハウジングFの後面側に突出することがより確実に防止される。しかもその仮係止は、両ハウジングM,Fを嵌合することに伴って自動的に解除されるから、引き続いて検知部材17を伸ばして押し込む操作をスムーズに行うことができる。
【0029】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図18ないし図25によって説明する。
この第2実施形態では、検知部材を屈曲姿勢にして雌ハウジングFに装着した場合に、その屈曲姿勢に仮係止する部分の構造に変更が加えられている。
そのため本第2実施形態の検知部材17Aでは、図18に示すように、第1実施形態に例示した仮係止鈎33に代わり、図18に示すように、操作部19の基部23の両側面に、仮係止突部40が突設されている。そして、検知部材17Aが屈曲姿勢で、図19の矢線に示すように雌ハウジングFに対して後面側から挿入された場合、図20に示すように、操作部19の基部23がロック解除部9の押圧部11に当たって前止めされたときに、上記の仮係止突部40がロック解除部9の支持片10の回曲部10A(図19参照)付近を乗り越えてその内側に入り、これにより操作部19の戻り並びに検知部材17Aの後止めがなされ、すなわち検知部材17Aが屈曲姿勢で後端位置に仮係止される。なお、検知部材17Aの操作部19を図20の時計回り方向に回動させれば、仮係止突部40を支持片10の内側から外側に乗り越えさせつつ、真直姿勢に伸ばすことが可能である。
その他の構造については、上記第1実施形態と同様であって、同一部位については同一符号を付すことで、重複した説明は省略する。
【0030】
第2実施形態の作用は以下のようである。
まず、図20に示すように、検知部材17Aが屈曲姿勢とされて後退位置に装着され、仮係止突部40がロック解除部9の支持片10の内側に嵌まることで仮係止される。検知部材17Aが屈曲姿勢で後退位置に装着された場合には、検知部材17Aは雌ハウジングFの後面から出っ張らない。雌ハウジングFは上記の状態で組付現場に搬入され、組み付け現場では、同図の矢線に示すように、雌ハウジングFが雄ハウジングMに対して押し込まれる。雌ハウジングFが押し込まれると、図21に示すように、ロック片5のロック突部7が雄ハウジングMの厚肉部15の前面に当たり、さらに押し込まれると、図22に示すように、ロック突部7がその厚肉部15の下に潜り込んで、ロック片5が下方に撓み変形しつつ押し込まれる。
【0031】
さらに雌ハウジングFが押し込まれて、両ハウジングM,Fが正規に嵌合されると、ロック片5のロック突部7がロック溝16の前端部に対応して、図23に示すように、ロック片5が元姿勢に復元しつつ、ロック突部7がロック溝16の前端部に嵌まり込んでロックされる。
【0032】
次に、検知部材17Aの操作部19における押込部24の先端に治具等をを引っ掛けてヒンジ27を中心に時計回り方向に回動させると、仮係止突部40が支持片10を乗り越えつつ同図に示すように真直姿勢に持ち来される。このとき、検知部材17Aの突起35がガイド突条36を乗り越えてその下側に係止されることによって、検知部材17Aが真直姿勢に保持され、操作部19の押込部24が縦向きとなって雌ハウジングFの後面から突出した状態となる。次に、押込部24を図23の矢線に示すように押し込むと、検知部材17Aがガイド溝29に沿って一体的に前方に押し込まれる。
【0033】
上記のように両ハウジングM,Fが正規に嵌合されていれば、ロック片5が元姿勢に復元してその下面側が開放されているので、検知部材17Aの検知部18がロック片5の下面に進入し、図24に示すように、検知部材17Aの縦向きの押込部24がロック解除部9の押圧部11に当たって前止めされ、また、雌ハウジングFの上面の係止突部30が逃がし溝37の後端部を乗り越えてその後方に出て後止めされることによって、検知部材17Aが前進位置に本係止される。
【0034】
一方、両ハウジングM,Fが正規に嵌合されずに半嵌合状態に留め置かれていると、図25に示すように、ロック片5のロック突部7が下方に撓み変形した姿勢を取っている。この状態では、検知部材17Aを同図の矢線に示すように押し込むと、検知部18の突条21がロック片5のロック突部7の先端面に突き当たるため、その押し込みが規制される。これにより半嵌合が検知される。引き続いてさらに検知部材17Aを押し込むと、ロック片5を介して雌ハウジングF全体が押し込まれ、雌ハウジングFが正規位置まで押し込まれたところで、ロック片5が復動しつつ両ハウジングM,Fがロックされる。検知部材17Aの押し込みをさらに継続すると、検知部18がロック片5の下面に進入しつつその前進が許容されて、図24のように検知部材17Aが前進位置に本係止される。
検知部材17Aの仮係止が自動的に解除されること以外は、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)検知部材は、軸を介して屈曲姿勢と真直姿勢の間で回動させる構造としてもよい。
(2)本発明は、慣性ロックと通常のロック形式のもののいずれにも適用することができる。
(3)また、シーソー式のロック片を備えたものにも同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分解状態の縦断面図
【図2】雌ハウジングの平面図
【図3】検知部材の斜視図
【図4】その屈曲姿勢にある場合の側面図
【図5】図6のX−X線断面図
【図6】検知部材を雌ハウジングに対して後退位置に組み付けた状態の縦断面図
【図7】検知部材を真直姿勢に回動した状態の縦断面図
【図8】検知部材を真直姿勢に係止する部分の構造を示す部分拡大断面図
【図9】検知部材を雌ハウジングに対して後退位置に組み付けた状態の背面図
【図10】両ハウジングの嵌合前の状態の縦断面図
【図11】嵌合前の状態における雌ハウジングの平面図
【図12】両ハウジングの嵌合途中でロック突部が厚肉部に当たった状態の縦断面図
【図13】両ハウジングの嵌合途中でロック片が傾動している状態の縦断面図
【図14】検知部材の押し込みを開始する状態の縦断面図
【図15】検知部材が前進位置に係止された状態の雌ハウジングの平面図
【図16】両ハウジングが正規に嵌合されて検知部材が前進位置に係止された状態の縦断面図
【図17】半嵌合を検知した状態の縦断面図
【図18】本発明の第2実施形態に係る検知部材の斜視図
【図19】検知部材の装着動作を説明する縦断面図
【図20】両ハウジングの嵌合前の状態の縦断面図
【図21】両ハウジングの嵌合途中でロック突部が厚肉部に当たった状態の縦断面図
【図22】両ハウジングの嵌合途中でロック片が傾動している状態の縦断面図
【図23】検知部材の押し込みを開始する状態の縦断面図
【図24】両ハウジングが正規に嵌合されて検知部材が前進位置に係止された状態の縦断面図
【図25】半嵌合を検知した状態の縦断面図
【図26】従来例の一部切欠側面図
【符号の説明】
M…雄ハウジング
F…雌ハウジング
5…ロック片
7…ロック突部
9…ロック解除部
10…支持片
11…押圧部
15…厚肉部
16…ロック溝
17…検知部材
18…検知部
19…操作部
27…ヒンジ
29…ガイド溝
33…仮係止鈎
34…テーパ面
35…突起
36…ガイド突条
17A…検知部材
40…仮係止突部

Claims (5)

  1. 互いに嵌合される一対のコネクタハウジングのいずれか一方には弾性的に傾動可能なロック片が設けられ、そのロック片は、両コネクタハウジングの嵌合に伴い相手のコネクタハウジングに設けられた係止部を通過することで傾動し、両コネクタハウジングが正規に嵌合されたところで復動して前記係止部に係止されることにより、両コネクタハウジングが正規の嵌合状態にロックされるとともに、前記ロック片を設けた側のコネクタハウジングには、このロック片の傾動端の傾動位置に押し込み可能な検知部材が設けられた嵌合検知コネクタにおいて、
    前記検知部材は前記押し込み方向に沿った前後方向の途中位置で屈曲可能に形成され、押し込み操作前にはこの検知部材の後部が前記コネクタハウジング側に折り畳まれるように屈曲され、押し込み操作時には真直姿勢に伸ばされることを特徴とする嵌合検知コネクタ。
  2. 前記検知部材はヒンジを介して屈曲可能とされていることを特徴とする請求項1記載の嵌合検知コネクタ。
  3. 前記検知部材の後部を屈曲状態に係止する係止手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の嵌合検知コネクタ。
  4. 前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴い前記検知部材の後部の係止を解除する解除手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の嵌合検知コネクタ。
  5. 前記検知部材を真直姿勢に保持する保持手段を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の嵌合検知コネクタ。
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