JP3642179B2 - モータのロータの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型・高出力が要求される温度上昇が高い、例えば充電電動工具用モータ等に利用されるモータのロータの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から充電電動工具用モータにおいて、ロータに冷却ファンを取付けることが行われており、従来にあってはモータの冷却ファンの固定はロータ鉄芯又はコミテータに接着により固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、小型・高出力が要求されるモータではロータコイルの温度上昇が高く、このため、上記した従来例のようにロータ鉄芯又はコミテータに冷却ファンを接着により固定するものにおいては、冷却ファンの接着力の低下により接着の外れが発生し、モータロックして回転不能になる場合があるという問題があった。
【0004】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、ロータコイルの温度上昇が高くても冷却ファンが外れたりするおそれがなくて確実な固定ができるモータのロータの製造方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のモータのロータの製造方法は、モータのロータコイル1を冷却するための冷却ファン2を設けたモータのロータの製造方法において、ファン固定金具3をロータ鉄芯4と同時に絶縁コーティング10を行い、次に、コミテータ5を固定すると共にロータ鉄芯4に巻線したロータコイル1と電気的に接合し、その後、冷却ファン2のリング部2aの内面部をファン固定金具3の外面部に当接圧入し、ファン固定金具3に設けた係止片6を折り曲げて冷却ファン2のリング部2aに係止して冷却ファン2を固定することを特徴とするものである。このような構成とすることで、冷却ファン2を機械的に固定できることになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
モータのロータ7を製造するに当たっては、まず、軸8に電磁鋼板を打ち抜き積層したロータ鉄芯4と、金属又は合成樹脂よりなるブッシュ9とを圧入固定し、次に、図1に示すように金属薄板からなるファン固定金具3の孔を軸8に挿入する。ここで、ファン固定金具3は環状部3aの外周部から放射状に複数(実施形態においては3個)の腕片11を突設し、各腕片11の先端部に腕片11に対して直角に係止片6が折り曲げ突設してある。そして、係止片6を除くファン固定金具3の片面(腕片11と反対側の面)を図1のように積層したロータ鉄芯4の片側の端面に当接する。次に、前記ロータ鉄芯4と一緒に絶縁コーティング10を行う。次に、図3に示すように、ロータ鉄芯4にコミテータ5を圧入又は接着等により軸8に固定し、ロータ鉄芯4に巻き廻されたロータコイル1と溶接等の接合手段で電気的に接合する。次に、合成樹脂等からなる冷却ファン2をロータ鉄芯4の端面まで挿入し、冷却ファン2のリング部2aの内面部をファン固定金具3の外面部に当接圧入し、ファン固定金具3に設けた係止片6を折り曲げて冷却ファン2のリング部2aに係止して冷却ファン2を固定することで、冷却ファン2を機械的に固定するものである。ここで、冷却ファン2は環状部12の外周部に放射状に複数のブレード部13を設けたファン本体の背方にリング部2aを配置し、ブレード部13とリング部2aとを脚部24により一体に連設して構成してある。そして、ロータ鉄芯4のリング部2aの内面部をファン固定金具3の外面部に当接圧入した状態で、ファン固定金具3に設けた係止片6の先端部がリング部2aよりもファン本体側に突出するので、この係止片6の先端部を外側に90°折り曲げてリング部2aのファン本体側の面に当てて係止することで、冷却ファン2を機械的に固定するものである。このように、冷却ファン2を機械的に固定することで、ロータコイル1の温度上昇が上昇しても冷却ファン2が外れるおそれがなく、この結果、ロータコイルの温度上昇が高い小型・高出力が要求されるモータであっても何等問題ないものである。
【0007】
ところで、冷却ファン2のリング部2aの内径dはファン固定金具3の複数の係止片6の外面を結ぶ円の径Dよりも若干小さくなっており、冷却ファン2のリング部2aの内面部をファン固定金具3の外面部に当接圧入することで、ラジアル方向及び回転方向のずれを防止することができるようになっている。また、係止片6の腕片11から冷却ファン2のリング部2aの厚みに相当する長さ位置には図1(c)に示すように溝部16が設けてあり、この溝部16部分で係止片6の先端部を外側に90°折り曲げることで、係止片6をリング部2aのファン本体側の面に当接係止するのが容易に行えるものである。
【0008】
なお、ファン固定金具3の係止片6を折り曲げ加工して上記のように係止片6の先端部を外側に90°折り曲げてリング部2aのファン本体側の面に当てて係止すると共にこの部分を更に接着剤により接着して一体化することを併用してもよく、このように機械的に固定すると共に接着剤による固定することを併用すると、より固定が強固となるものである。
【0009】
【発明の効果】
本発明にあっては、上述のように、モータのロータコイルを冷却するための冷却ファンを設けたモータのロータの製造方法において、ファン固定金具をロータ鉄芯と同時に絶縁コーティングし、次に、コミテータを固定すると共にロータ鉄芯に巻線したロータコイルと電気的に接合し、その後、冷却ファンのリング部の内面部をファン固定金具の外面部に当接圧入し、ファン固定金具に設けた係止片を折り曲げて冷却ファンのリング部に係止して冷却ファンを固定するので、ロータコイルの温度上昇が高くても冷却ファンが外れたりするおそれがなくて確実な固定ができて、冷却ファンによる冷却効果を維持できると共にモータロックによる回転不能になることを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の製造方法においてファン固定金具を嵌め込んだ段階を示す正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(b)の矢印A方向からみた係止片の拡大図である。
【図2】(a)は絶縁コーティングした段階を示す正面図であり、(b)は側面図である。
【図3】(a)はコミテータを取付けた段階を示す断面図であり、(b)は側面図である。
【図4】(a)は冷却ファンの取付け段階を示す断面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ロータコイル
2 冷却ファン
2a リング部
3 ファン固定金具
4 ロータ鉄芯
5 コミテータ
6 係止片
10 絶縁コーティング
Claims (1)
- モータのロータコイルを冷却するための冷却ファンを設けたモータのロータの製造方法において、ファン固定金具をロータ鉄芯と同時に絶縁コーティングし、次に、コミテータを固定すると共にロータ鉄芯に巻線したロータコイルと電気的に接合し、その後、冷却ファンのリング部の内面部をファン固定金具の外面部に当接圧入し、ファン固定金具に設けた係止片を折り曲げて冷却ファンのリング部に係止して冷却ファンを固定することを特徴とするモータのロータの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08772698A JP3642179B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | モータのロータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08772698A JP3642179B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | モータのロータの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11289712A JPH11289712A (ja) | 1999-10-19 |
JP3642179B2 true JP3642179B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=13922929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08772698A Expired - Fee Related JP3642179B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | モータのロータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6051432A (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-22 | Hitachi Ltd | 回転電機の冷却フアン |
JP2810000B2 (ja) * | 1995-05-31 | 1998-10-15 | マブチモーター株式会社 | 小型モータ |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08772698A patent/JP3642179B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11289712A (ja) | 1999-10-19 |
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