JP3640322B2 - ジブ張出、格納における安全装置及びその制御方法 - Google Patents

ジブ張出、格納における安全装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのジブ張出、格納及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動式クレーンは、車体上に伸縮自在なブームを起伏自在に、そして旋回自在に設けていて、これらの伸縮、起伏及び旋回の各作業機を操作することによって、吊り荷作業が行われるようになっている。しかし、上記の作業機だけによる作業可能範囲より広い作業範囲が必要な場合がある。このような場合は、上記ブームの先端部にジブを装着して作業範囲を広くできるようなジブ装着型の移動式クレーンが使用されることが多い。このようなジブ装着型の移動式クレーンは、例えば図18に示されるものである。
【0003】
図18において、移動式クレーンは前後左右に車輪を有する下部走行体1の略中央の上部に旋回自在に上部旋回体8を設け、上部旋回体8上には伸縮自在なブーム3を起伏自在に設けている。また、上部旋回体8上の前方側面側には走行操作や作業機操作が可能な運転室9が配設されている。ブーム3は多段伸縮ブームであって、例えば基段ブーム4、2段目ブーム5及びトップブーム6とからなっている。また、下部走行体1の前後の左右端部に作業時の転倒防止用にアウトリガー2が設けられている。さらに、移動式クレーンの走行時等にはブーム3の側面にジブ7が装着されている。ジブ7は、作業時に必要に応じてブーム3の側面を回動してブーム先端部に張り出され、ピンによって連結されるようになっている。
【0004】
このようなジブ装着型の移動式クレーンにおけるジブ7の張出、格納装置に関して、従来例えば実開平6−76283号公報に記載されたものがあり、図19〜図23に同公報のジブの張出、格納装置が図示されている。以下に、これらの図を参照しながら詳細に説明する。
図19はジブ7の格納状態を表す平面図であり、図20は格納状態でのトップブーム6とジブ7との連結部詳細平面図を表している。また、図21は張出状態での連結部側面図を表している。基段ブーム4の側面後部にジブ7の固定用のラグ81が設けられ、ラグ81はジブ7の先端部に設けられたラグ82にピン83により連結されている。また、基段ブーム4の側面中央部にはラグ85が設けられ、ラグ85はジブ7の中央部に設けられたつの84にピン80により連結されている。
【0005】
トップブーム6の先端側面の左右にはラグ87a、87bが設けられ、ジブ7の基端部の端部にはトップブーム6のラグ87a、87bとジブ7をそれぞれ連結するロックピン19a、19bが設けられている。ロックピン19a、19bは、それぞれを抜き差しするためのロックシリンダ17、18が取着されている。また、ジブ7の基端部上面にはジブ7のスイング(中央部のピン80の回りにジブ7を振ることを言う)、張出及び格納用の回動シリンダ63がそのチューブ側をピン99によって回動自在に設けられている。回動シリンダ63のロッド側はリンク92及びリンク93の連結部にピン96で回動自在に接続されており、そして、リンク93の他端側はジブ7の上面にピン97により回動自在に取着され、リンク92の他端側は格納時にジブ7の上面にピン94により回動自在に取着されている。
【0006】
また、トップブーム6の上面にはスイッチボックス89が配設されている。このスイッチボックス89には、ロックシリンダ17、18及び回動シリンダ63を操作するためのスイッチ(図示せず)が収納されている。さらに、上記のジブ7を基段ブーム4に固定するピン83、ピン80、リンク92を固定するピン94、ピン98等は、トップブーム6の上面から容易に抜き差し可能なように位置している。
【0007】
上記のような構成のジブの張出、格納装置において、ジブ張出のときは、作業者はまずトップブーム6の上面に乗り、リンク92をジブ7に取着しているピン94を抜く。そして、スイッチボックス89のスイッチを操作して回動シリンダ63を作動してリンク92の先端部の孔をトップブーム6の上面側端部に設けられた孔95に一致させ、ピン98を孔95に挿入してリンク92とトップブーム6を連結する。次に、ジブ7の先端部を基段ブーム4に固定しているピン83を抜き、スイッチボックス89により回動シリンダ63を作動してジブ7をピン80の回りにスイングし、ジブ7の基端部のロックピン19aをトップブーム6の先端部のラグ87aの孔に一致させる。図22は、この状態を示している。この状態で、ロックシリンダ17を操作してロックピン19aを挿入し、ラグ87aがジブ7に連結される。この後、ジブ7の中央部のつの84を固定しているピン80を抜き、運転室9内の操作レバーによってブーム3を伸長し、図23のように、ジブ7を支持しているつの84をラグ85から外す。これにより、ジブ7はロックピン19a及びピン98によって支持されることになる。
【0008】
次に、運転席9内の操作レバー又はスイッチボックス89内のスイッチの操作を行って回動シリンダ63を作動させてジブ7をロックピン19aの回りに回動し、図24のようにブーム3の前方に張り出す。スイッチボックス89によってロックシリンダ18を作動してロックピン19bをトップブーム6のラグ87bの孔に挿入する。これによって、ジブ7とトップブーム6との連結作業が完了する。ジブ7の格納作業は、これまでと逆の手順で行なう。
このようにして、作業者は運転室9内又はトップブーム6の上部に居て各シリンダや作業機を操作し、ジブ7の張出及び格納作業を行う。と同時に、作業者は各作業工程の完了、例えばロックシリンダ17によりロックピン19aがラグ87aの孔に確実に挿入されたこと等をトップブーム6の上部で確認してから次の工程に進むようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のジブの張出、格納装置においては、作業者はブーム3上に居て作業をしなければならないことが多いので、高所及び狭所での作業における危険性が常に伴うことになる。
また、作業工程によっては工程完了の確認が非常に重要なものもある。例えば、ロックシリンダ17の操作でロックピン19aをラグ87aの孔に挿入したときに完全に挿入されない状態で、ピン80を抜いてブーム3を伸長すると、ブーム3とジブ7との連結が外れ、ジブ7が落下する危険性がある。また、ジブ7の格納時に、つの84とラグ85がピン80によって連結されない状態で、ロックピン19aを抜いてしまうと、同様にジブ7が落下する危険性がある。よって、このような工程では工程完了(ピン挿入完了)の確認を確実に行う必要がある。しかしながら、従来は作業者の確認に頼っているので作業者への負担が大きくなり過ぎて作業時の疲労が大きくなると共に、もし誤って上記確認が不十分であった場合は上記のような事故が発生する可能性がある。
【0010】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、作業者のブーム上での作業を少なくして安全性を向上すると共に、ピン連結完了の不十分な確認によるジブの落下事故等の発生を防止できるジブ張出、格納における安全装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、本発明に係るジブ張出、格納における安全装置は、伸縮自在なブーム3と、ブーム3の側方に係止ブラケット22により支持されて格納されると共に、使用時にブーム3の先端左右のいずれか一方の上下のブラケット61にロックシリンダ17により挿入されたロックピン19aを中心にブーム3の側方から前方にわたって回動して張り出されるジブ7とを有する移動式クレーンのジブ張出、格納における安全装置において、
ジブ張出/格納スイッチ41と、
ロックピン19aの挿入完了を検出するロックピン挿入検出器70と、
ブーム3の側面に設けられ係止ブラケット22の孔22aに挿入されてジブ7を係止する係止ピン21が挿入完了位置にあることを検出するジブ格納検出器29と、
コントローラ52とを備え、
コントローラ52は、ジブ張出/格納スイッチ41が張出側に切換わっている場合は、ロックピン挿入検出器70から入力された検出信号が挿入完了のときのみブーム3を伸長させ、ジブ張出/格納スイッチ41が格納側に切換わっている場合は、ジブ格納検出器29 から入力された検出信号が格納完了のときのみロックピン19aを抜く方向にロックシリンダ17を作動させるようにしてインターロックする構成にしている。
【0012】
上記構成にしたので、ジブ張出時にブームの側方から前方にわたってジブを回動する中心となるロックピンが挿入完了してないときは、ブームを伸長させないようにする。また、ジブ格納のためブームを縮小するときに、ジブの係止ピンの係止ブラケットの孔への挿入が完了してないときは、前記ロックピンを抜くことができないようする。このために、上記ロックピンが挿入完了してないときにブームを伸長したり、またジブの係止ピンが挿入完了してないときに上記ロックピンを抜いたりすることによるジブの落下事故等を防止できる。また、これらのジブ張出及び格納作業の殆どは、運転室内の操作レバー及び操作スイッチ等の操作やピン挿入完了表示等での確認によって実施できる。よって、作業の安全性が高くなると共に、確認作業が不要となり作業者の負荷が軽くなる。
【0013】
また、上記ジブ張出、格納における安全装置は、ジブ7の格納のためにブーム3を縮小するときに、ジブ7の係止ピン21がブーム3の係止ブラケット22の孔22aに係合するようにジブ7をガイドするガイド手段を設けている。
【0014】
また、上記ジブ張出、格納における安全装置において、前記ガイド手段は、
ブーム3の側方に突出して設けられたブラケット34の側面で、かつ、ブーム3の先端側の上端部に設けられたバー37と、
前記ブラケット34の側面に設けられ、ジブ7の先端部をガイドするためのガイド用の孔35aを備えたブラケット35と、
ジブ7の格納のためにブーム3を縮小するときに、前記ガイド用の孔35aに挿入されるガイド用のピン33と、
バー37及びガイド用のピン33によってガイドされる、ジブ7に設けられたブラケット36の先端下面36a及び傾斜部36bとからなる構成としている。
【0015】
上記構成にしたので、ジブ格納のためブームを縮小するときに、ブラケット34の側面で、かつ、ブームの先端側の上端部に設けられたバー37が、ジブに設けられたブラケット36の先端下面36aに当接してジブの上下方向の位置をガイドする。と同時に、ガイド位置(振出位置)のガイド用のピンが上記ブラケット36の側面の傾斜部36bに当接してジブの左右位置をガイドする。これらによって、ジブの係止ピンがスムーズにそして確実に係止ブラケットの孔に挿入される。ガイド手段に沿ってジブが移動するので、スムーズにそして確実に係止手段が係合する。よって、係合させるために作業者がブーム上で作業する必要が無くなる。この結果、作業の安全性が高くなる。
【0016】
また、上記ジブ張出、格納における安全装置において、前記ブラケット35のガイド用の孔35aは、
ジブ7の基端部の左右ブラケット15、16のいずれか一方とこれに対応するブーム3の左右ブラケット61、62の一方とを連結するために、ジブ7の先端部をブーム3から離して固定する前記ガイド用のピン33が挿入される孔35aと兼用する構成としてもよい。
【0017】
上記構成にしたので、ジブを振り出すときにジブの先端部が戻らないように位置を固定する孔にガイド用のピンを挿入すると、このままの状態のガイド用のピンがジブ先端部をガイドするガイド手段となる。すなわち、ジブ格納のためブームを縮小するときに、上記位置のままのガイド用のピンがジブに設けられたブラケット36の傾斜部36bに当接してジブの左右位置をガイドし、ジブの係止ピンがスムーズにそして確実に係止ブラケットの孔に挿入される。よって、ジブ先端部のガイドのために、作業者がブーム上部で上記ガイド用のピンの挿入位置を振出位置から変える必要が無くなる。この結果、作業の安全性を向上できると共に、作業性を向上できる。
【0018】
また、上記ジブ張出、格納における安全装置において、前記上下のブラケット61に連結されるジブ7の上下のブラケット15と、
上下のブラケット15上に設けられ、ロックシリンダ17を挿入する孔15aと同心のボス131と、
上下のブラケット61上に設けられ、ジブ張出時にボス131を当接させてブラケット15の孔15aの前後方向の位置決めを行う第1ストッパ39と、
ジブ7のブラケット15側の側面に突出して設けられ、ジブ張出時にブーム3のブラケット61側の側面に当接して孔15aの左右方向の位置決めを行う第2ストッパ42aとを備えた方が良い。
【0019】
上記構成にすると、ジブ張出時にジブ先端部を振り出し、ジブ側のブラケット15のボス131をブーム側のブラケット61の第1ストッパ39に当接させ、また第2ストッパ42aをブーム3のブラケット61側の側面に当接させることにより、ブラケット15の孔15aの位置がブラケット61の孔61aの位置に対して前後方向及び左右方向に位置決めされる。これによって、孔15a及び孔61aの位置を一致させることが容易となり、ロックピンがスムーズに挿入される。この結果、ジブ張出作業が運転室内での操作によって容易にできるので、作業性及び安全性を向上できる。
【0022】
また、ジブ張出、格納における安全装置の制御方法は、ジブ張出時は、伸縮自在なブーム3の側方に係止ブラケット22により支持されて格納されたジブ7の左右ブラケット15、16のいずれか一方とこれに対応するブーム3の左右ブラケット61、62の一方とにロックシリンダ17によってロックピン19aを挿入した後に、ブーム3を伸長してジブ7の係止ピン21をブーム3の係止ブラケット22の孔22aから抜き、ロックピン19aを中心にブーム3の側方から前方にわたって回動して張り出し、ジブ格納時は上記張出時と逆の手順で行う移動式クレーンのジブ張出、格納における安全装置の制御方法において、
ジブ張出/格納スイッチ41 ) を張出側に切換えた場合は、ロックピン挿入検出器70から入力された検出信号が挿入完了のときのみコントローラ52が、ブーム3を伸長するようにし、ジブ張出/格納スイッチ41を格納側に切換えた場合は、ジブ格納検出器29から入力された検出信号が格納完了のときのみコントローラ52が、ロックピン19aを抜く方向にロックシリンダ17を作動させるようにした方法としている。
【0023】
上記方法としたので、ブームの側方から前方にわたってジブを回動する中心となるロックピンの挿入が完了してないときは、ブームが伸長することがなくなり、ジブの係止ピンは係止ブラケットの孔から外れない。よって、ジブの落下事故の発生を防止できる。また、ブームを縮小した後、係止ブラケットの孔への係止ピンの挿入が完了してないときは、ロックピンを抜く方向にロックシリンダが作動できなくなる。これによって、ジブの落下事故の発生を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係わるジブ張出、格納における安全装置を備えた移動式クレーンの全体側面図であり、ジブ7の格納状態を表している。図1において、従来技術で説明した構成と同じものは同一の符号を付け、ここでの説明を省く。
ジブ7は、ブーム3の左右いずれか一方の側方に格納され、本実施例では左側方に格納されている。ジブ7は、基端側のジブブラケット11と先端側のジブ本体12とからなっている。ジブブラケット11とジブ本体12とは水平なピン13によって回動自在に連結されており、またチルトシリンダ14によってピン13の回りに回動可能となっている。
【0025】
ジブ本体12の略中央部は係止手段20によって基段ブーム4の左側面に係止され、先端部近傍は固定手段30によって基段ブーム4の左側面に固定されている。また、ジブ本体12の先端上面にはアイドラシーブ123が配設され、先端部にジブシーブ124を設けている。ジブブラケット11の基端部の左右には、それぞれ上下にブーム3との連結用のブラケット15、15及びブラケット16、16が設けられ、上下の両ブラケット15、15及びブラケット16、16の間にはそれぞれ連結用のロックピンを挿入するためにロックシリンダ17、18が配設されている。さらに、トップブーム6の先端部にはトップシーブ(以後、シングルトップと呼ぶ)125が設けられ、シングルトップ125を介して補巻ロープ121の先端に設けた補フック122が備えられている。
【0026】
図2は、ジブ7の格納状態におけるトップブーム6の先端部及びジブブラケット11の連結部の平面図を表している。ジブブラケット11の上部には回動シリンダ63が配設されていて、回動シリンダ63のチューブ側はジブブラケット11の上面に回動自在に取着され、ロッド側は第2リンク65の中央部に回動自在に取着されている。第2リンク65の一端側はジブブラケット11の上面に回動自在に取着されており、他端側は第1リンク64の一端に回動自在に接続されている。また、第1リンク64の他端は第3リンク66の一端に回動自在に接続され、第3リンク66の他端はロックシリンダ17のチューブ側端部に回動自在に接続されている。
【0027】
トップブーム6の先端部左側の上下には、ジブ7の連結用のブラケット61が設けられている。上下のブラケット61にはそれぞれジブ7のブラケット15の連結用の孔61aが設けられている。上方のブラケット61には、さらに第1リンク64と第3リンク66との接続部のピン67が挿入される連結用の孔61bが設けられている。また、トップブーム6の先端部右側の上下にはジブ7の連結用のブラケット62が設けられ、上下の両ブラケット62にはそれぞれに連結用の孔62aが設けられている。さらに、上方のブラケット61の上面には孔61a部の上方にかけて第1ストッパ39が固着されており、同様にして、下方のブラケット61の下面には孔61a部の下方にかけて第1ストッパ39が固着されている。また、トップブーム6の左側面には、第2ストッパ42bがジブ7側に突出して設けられている。
【0028】
ジブブラケット11の基端部のブーム3側(ブーム3の前方を向いて右側)の上下には、トップブーム6と連結するためのロックピン19aが挿入される孔15aを有するブラケット15が設けられ、ブーム3と反対側(同じく左側)の上下にはロックピン19bが挿入される連結用の孔16aを有するブラケット16が設けられている。さらに、上方のブラケット15の上面で、かつ、孔15a部にはボス131が設けられており、ボス131を孔15aが貫通している。同様にして、下方のブラケット15の下面で、かつ、孔15a部には孔15aが貫通したボス131が設けられている。また、ジブブラケット11の右側面には、トップブーム6側に突出して第2ストッパ42aが設けられている。ジブ連結時に、上記上下のボス131をトップブーム6側の上下のブラケット61の第1ストッパ39に押し当て、第2ストッパ42aをトップブーム6側の第2ストッパ42bに当接させることにより、孔15aと孔61aとの位置が一致するようになっている。なお、第2ストッパ42a及び第2ストッパ42bは、いずれか一方であっても良い。
【0029】
また、図3は基段ブーム4とジブ本体12の中央及び先端側の平面図である。ジブ本体12の略中央部には係止ピン21が取着され、基段ブーム4側には係止ブラケット22が取着されている。係止ブラケット22には孔が設けられていて、この孔に係止ピン21が挿入されることにより、ジブ7はブーム3に係止されている。また、ジブ本体12の先端側には固定用のブラケット32が取着され、基段ブーム4側には固定用のブラケット31が取着されている。両ブラケット31、32には孔31a、32aがそれぞれ設けられており、この孔31a、32aに固定用のピン33を挿入してジブ7の先端部が固定されている。
【0030】
図4は図3のX−X断面図であり、係止手段20の詳細を表している。また、図5は、図4のY−Y断面図であり、以下、図4及び図5に従って説明する。
ジブ本体12のブーム3側の側面の上下に、ブーム3の長手方向に突出した係止ピン21が設けられている。上下の係止ピン21は、それぞれ基段ブーム4側に設けられた係止ブラケット22の係止用の孔22aに挿入されて係止されるようになっている。また、係止ブラケット22の下部にはブーム3の長手方向の孔22bをもうけており、孔22bにはピン23が貫通している。ピン23の長手方向の両端部には上下方向の孔が設けられ、この両孔をネジ24が貫通している。両方のネジ24の略中央で、かつ、ピン23の下方にはナット24aが挿入されており、またネジ24の上下部は基段ブーム4の側面の下部に支持されている。このように、係止ブラケット22はピン23を介して両方のナット24aによって支持されている。そして、ナット24aの位置をネジ24の方向にそって調整することにより、係止ブラケット22のブーム3の上下方向の位置が調整できるようになっている。
【0031】
ブーム3の側面上部で、かつ、ピン23の上方にはブラケット25が設けられており、このブラケット25の上面には一対のネジ26を対向して設けている。両方のネジ26はブーム3の側面に直角な方向を向いており、その先端はお互いに対向している。また、両方のネジ26にはそれぞれナット26aが挿入されている。そして、係止ブラケット22の上部は両方のネジ26の先端部に挟まれた状態で支持されている。このようにして、ナット26aの位置を調整することによって、係止ブラケット22のピン23の回りの傾斜を調整できるようになっている。
【0032】
ブラケット25の先端部には下方に延びた支持板28が取着されていて、支持板28の下部にジブ格納検出器29が取着されている。ジブ格納検出器29は、ジブ7が格納完了したこと、すなわち係止ピン21が係止ブラケット22の孔22aに完全に挿入されたことを検出するものである。本実施例では、ジブ格納検出器29のひとつとして近接スイッチを使用した例を示しており、この近接スイッチの検知のためにジブ本体12側に検知板29aを取着している。なお、ジブ格納検出器29として近接スイッチを使用しているが、これに限定されず、例えばリミットスイッチ等でもよい。
【0033】
また、図6及び図7はそれぞれジブ7をブーム3に格納している状態での固定手段30の詳細平面図及び側面図であり、以下、同図によって説明する。基段ブーム4の側面下部には側方に突出したブラケット34が設けられていて、ジブ7の先端部は格納状態ではこのブラケット34の上部に支持され固定されている。ブラケット34の側面で、かつ、ジブ7の基端部側にはジブ7の固定用の孔31aを有するブラケット31が固着されており、また、ブラケット34の側面で、かつ、ジブ7の先端部側にはジブ7のガイド用の孔35aを有するブラケット35が取着されている。ガイド用の孔35aの位置は、固定用の孔31aの位置よりジブ7側に近く設けている。
【0034】
また、ジブ本体12の側面にはブーム3側の側方に突出したブラケット32が設けられていて、ブラケット32にはジブ7の固定用の孔32aが設けられている。ジブ本体12の側面には同じくブーム3側の側方に突出したブラケット38が設けられ、基段ブーム4のブラケット34の略中央部の上部にはピン38aを設けている。ジブ7の格納時には、ブラケット38のブーム3側先端面をピン38aに当接させることにより、ブラケット31の孔31aとブラケット32の孔32aとの位置が一致するようになっている。そして、このとき、孔31aと孔32aとにピン33が挿入されて固定される。格納状態では、ピン33の先端部にピン抜け止めピン33aが挿入される。なお、ブラケット38と当接するピン38aの先端部には衝撃吸収用の緩衝部材が設けられてもよく、この緩衝部材はゴムやバネ等で構成される。
【0035】
ブラケット38のジブ先端側の側面には、ブラケット36が設けられている。図7の側面視において、ブラケット36の先端下面36aは傾斜を有しており、この傾斜はブラケット34の上面に対する先端下面36aの高さがその先端部から基端部にかけて滑らかに低くなっている。また、図6の平面視において、ブラケット36の先端部は先端からブーム側の側面36cにかけて傾斜部36bを有しており、ブラケット36の基端部の側面36cはジブ本体12の側面に略平行になっている。さらに、ブラケット34のジブ基端側の側面の上端部には、ブラケット36の先端下面36aのガイド用のバー37がブラケット34の上面に平行に固着されている。
【0036】
図8及び図9は、それぞれジブ7を張り出す時にジブ7の先端部を係止ピン21の回りに振り出した状態の固定手段30の詳細平面図及び側面図である。ここで、ジブ7を「振り出す」とは、ジブ7の先端部をブーム3より離す方向に動かすことによってジブ7が係止ピン21の回りに回転し、ジブ7の基端部のブラケット15の孔15aをトップブーム6のブラケット61の孔61aに合わせる作業を言う。図8及び図9において、ピン33は孔31a及び32aから抜かれ、ジブ7の先端部はブーム3から離されている。ピン33はブラケット35の孔35aに挿入されており、この状態でピン33の側面はブラケット36の基端部のブーム3側の側面36cに当接している。これによって、ジブ7の先端部はピン33によってブーム3側に戻らないように固定される。このとき、図2におけるブラケット15のボス131がトップブーム6の第1ストッパに当接して前後方向の位置決めがなされ、また、ジブ7側の第2ストッパ42aがトップブーム6側の第2ストッパ42bに当接して左右方向の位置決めがなされることにより、孔15aをトップブーム6の孔61aに容易に合わせることが可能となっている。
【0037】
図10は、図2におけるZ視図であり、上下のブラケット15の間のロックシリンダ17及び連結用のピン部の側面図である。また、図11は図10におけるA−A断面図である。以下に、図10及び図11を参照しながらロックシリンダ17及び連結用のロックピン部の詳細を説明をする。
ロックシリンダ17の上端部のチューブには第3リンク66の一端側が回動自在に取着されており、またピン19cにより上方のロックピン19aが取着されている。ロックピン19aの軸心は、ロックシリンダ17の軸心に一致させている。また、第3リンク66の他端側の上面には、第1リンク64とトップブーム6のブラケット61の孔61bとを連結するためのピン67が固着されている。さらに、ロックシリンダ17の下端部のロッド側には下方のロックピン19aがピン19dにより取着されている。
【0038】
上下のブラケット15はそれぞれコの字型をしていて、コの字の上下の板15b、15c及び板15d、15eの間にトップブーム6側の上下のブラケット61の孔61a部(図2参照)をそれぞれ挟むようにしている。上方の板15bの上面で、かつ、孔15a部には孔15aが貫通しているボス131が設けられている。同様にして、下方の板15eの下面で、かつ、孔15a部には孔15aが貫通しているボス131が設けられている。また、第1リンク64の第3リンク66との連結部側は、同様に上下板64a、64bで構成され、上下板64a、64bの間にトップブーム6の上方のブラケット61の孔61b部を挟むようになっている。
【0039】
また、図10のように、ロックシリンダ17が最短に縮小している状態のとき、ジブブラケット11の基端部からロックシリンダ17の方に突出して設けたブラケット71の先端部がロックシリンダ17のチューブとロッドの間に挟まれるようになっている。この状態では、上方のロックピン19aの先端は上方のブラケット15の板15cに掛かっており、ピン67の先端は第1リンク64の下板64bに掛かっている。また、下方のロックピン19aの先端は下方のブラケット15の板15dに掛かっている。これによって、ロックシリンダ17、第1リンク64、上下のロックピン19a及びピン67はジブブラケット11から外れないようになっている。
【0040】
ロックシリンダ17のロッドには、上方に延びたブラケット69が取着されており、ブラケット69の上端には上下のロックピン19aの挿入完了を検出するためのロックピン挿入検出器70が取着されている。本実施例では、ロックピン挿入検出器70の一例として近接スイッチを採用しており、この近接スイッチの検出面はロックシリンダ17の伸縮方向の下方を向いている。また、ロックシリンダ17のチューブの下端部には下方に延びたポール68が取着され、ポール68の下端に近接スイッチの検知片68aが取着されている。
【0041】
図12には、ロックシリンダ17が伸長してジブ7とトップブーム6とを連結した状態をトップブーム6の側面を向いて見た図を示している。この図のように、ロックシリンダ17が伸長し、上下のロックピン19aが上下のブラケット15の孔15aに完全に挿入されたときに、ロックピン挿入検出器70の近接スイッチが検知片68aを所定距離で検知して作動するようになっている。
また、ジブ7の張出のとき、上方のブラケット61の上面及び下方のブラケット61の下面に設けられた上下の第1ストッパ39にブラケット15のボス131を押し当てている。これによって、孔15a及び孔61aの位置が一致し、ロックピン19aがスムーズに挿入できるようになっている。
【0042】
なお、図示してはいないがブラケット15と同様にして、上下のブラケット16の間にはロックシリンダ18が設けられており、ロックシリンダ18のチューブ側上端部に上方のロックピン19bが、及びロックシリンダ18のロッド側下端部に下方のロックピン19bが取着されている。ロックシリンダ18が最短に縮小している状態のときは、同じく、ジブブラケット11の基端部からロックシリンダ18の方に突出して設けたブラケット(ブラケット71に相当)の先端部がロックシリンダ18のチューブとロッドの間に挟まれるようになっており、上下のロックピン19bの先端はそれぞれ上下のブラケット16のコの字板のシリンダ側板(板15c、板15dに相当)に掛かっている。これによって、ロックシリンダ18及び上下のロックピン19bはジブブラケット11から外れないようになっている。
【0043】
図13は、本発明に係わるジブ張出、格納における安全装置の操作パネルを表しており、この操作パネルは運転室9内に設けられている。ジブの張出及び格納の作業を選択するためのジブ張出/格納スイッチ41は切替えスイッチになっており、図13の例ではシーソー型の切替えスイッチで表している。張出及び格納のスイッチ部を押すと、対応する出力接点がオンするようになっている。また、トップブーム6の左側面のブラケット61とジブ7のブラケット15とがロックピン19aによって完全に連結されたときに表示する左ピンロック完了表示43、及びジブ7の格納時に係止ピン21が係止ブラケット22の孔22aに完全に挿入されたことを表示するジブ格納完了表示44が設けられている。
【0044】
そして、操作パネルに作業モードの切替えを行うモード切替スイッチ45を備えている。本実施例では、一本の操作レバー、例えばチルトシリンダ14を操作するためのチルトレバーの一方向の操作によってのみ、前述のロックシリンダ17(左ピン)、回動シリンダ63及びロックシリンダ18(右ピン)の作動が可能なように構成している。したがって、モード切替スイッチ45によりこれらの内のどのシリンダによる作業モードを行うのかを選択できるようになっている。また、シリンダの作動方向は、前述のジブ張出/格納スイッチ41によって切り換えるようになっている。
【0045】
図14及び図15にはそれぞれ本実施例の電気制御回路及び油圧制御回路の一例を示しており、次に図14及び図15を参照して説明する。
同図において、本実施例のジブ張出、格納における安全装置はコントローラ52とそれ以外のインターロック手段とから構成されている。コントローラ52はジブ張出時にブーム3の伸長可否を判定してブーム3の伸長を制御しており、例えばマイクロコンピュータ等で構成されている。コントローラ52はジブ自動張出モード信号を図示しない外部装置(例えば、設定スイッチや外部制御装置等)から入力しており、このジブ自動張出モード信号に基づいてジブ自動張出モードリレー46のコイル46cにオン−オフ指令を出力している。また、ロックピン挿入検出器70の出力端子はケーブルドラム72を介して、コントローラ52と左ピンロック完了表示43とに並列に接続されている。なお、本実施例の左ピンロック完了表示43は抵抗と発光ダイオード(以後、LEDと呼ぶ)で構成されているが、ランプ等でもよい。また、ロックピン挿入検出器70の電源端子は、車両搭載の図示しないバッテリー電源ラインと、電源スイッチ(図示せず)やヒューズF等及びケーブルドラム72を介して接続されている。
【0046】
ジブ自動張出モードリレー46のa接点出力46aのコモン端子は上記と同じくヒューズF等を介してバッテリー電源ラインに接続され、a接点出力端子はジブ張出/格納スイッチ41のコモン端子c、ジブ格納検出器29の電源端子、及びリレー47、48のa接点出力47a1、48a1のコモン端子に並列に接続されている。ジブ張出/格納スイッチ41の張出選択時の出力端子aはリレー47のコイル47cに接続され、格納選択時の出力端子bはリレー48のコイル48cと、ケーブルドラム72を介してリレー51のコイル51cとに並列に接続されている。また、ジブ格納検出器29の出力端子はジブ格納完了表示47に接続され、と同時にこれと並列にリレー48のa接点出力48a2を介してリレー49のコイル49cに接続されている。
【0047】
a接点出力47a1、48a1の並列回路の他端子側は、モード切替スイッチ45のコモン端子dに、及びケーブルドラム72を介してジブ側切換弁73のソレノイド73cに並列に接続されている。モード切替スイッチ45の左ピン選択時の出力端子aは、リレー47のa接点出力47a2とリレー49のa接点出力49a1との並列回路を介し、さらにケーブルドラム72を介してリレー51のコモン端子51c1に接続されている。同じく、モード切替スイッチ45の回動選択時の出力端子b及び右ピン選択時の出力端子cは、それぞれケーブルドラム72を介してリレー51の他のコモン端子51c2及びコモン端子51c3に接続されている。コモン端子51c1に対応するb接点出力51b1及びa接点出力51a1は、それぞれロックシリンダ17を駆動する左ロックシリンダ切換弁53のソレノイド53d、53eに接続されている。また、同様に、コモン端子51c2に対応するb接点出力51b2及びa接点出力51a2は、それぞれ回動シリンダ63を駆動する回動シリンダ切換弁54のソレノイド54d、54eに接続され、コモン端子51c3に対応するb接点出力51b3及びa接点出力51a3は、それぞれロックシリンダ18を駆動する右ロックシリンダ切換弁55のソレノイド55d、55eに接続されている。
【0048】
なお、上記の各リレーのコイル、表示(LED)、ソレノイド及び検出器(近接スイッチ)等の他端側はバッテリーのグランドラインに接続されている。また、ケーブルドラム72はブーム先端側と車体側とを接続するケーブルを伸縮自在にするものである。
【0049】
また、チルトシリンダ14を操作するためのチルトレバー56の操作弁からのパイロット管は方向切換弁57のパイロット操作部に接続されている。油圧ポンプ58から吐出された圧油は方向切換弁57の入力ポートに導かれ、方向切換弁57の戻りポートからタンク59へ戻り油がドレーンするようになっている。方向切換弁57の一出力ポートは管路76、リール74a、管路101及びパイロット操作逆止弁78を介してチルトシリンダ14のヘッド側に接続され、他の出力ポートは管路77及びリール74bを介して方向切換弁73に接続されている。
【0050】
方向切換弁73は圧油をチルトシリンダ14側に供給するかジブ作業用の各ロックシリンダ17、18及び回動シリンダ63側に供給するかを切り換えるものである。方向切換弁73の一出力ポートは、管路102、カウンタバランス弁79を介してチルトシリンダ14のボトム側に接続されている。また、順に、方向切換弁73の他の出力ポートは管路103を介して回動シリンダ切換弁54の一入力ポートに、回動シリンダ切換弁54の他の入力ポートは管路104を介して右ロックシリンダ切換弁55の一入力ポートに、右ロックシリンダ切換弁55の他の入力ポートは管路105を介して左ロックシリンダ切換弁53の一入力ポートに、左ロックシリンダ切換弁53の他の入力ポートは管路106及び逆止弁75を介して管路101に接続されている。上記各左ロックシリンダ切換弁53、回動シリンダ切換弁54及び右ロックシリンダ切換弁55の中立位置bでは、内部で入力ポート同士は連通している。
【0051】
左ロックシリンダ切換弁53の二つの出力ポートは、それぞれ管路107及び管路108を介してロックシリンダ17のボトム側及びヘッド側に接続されている。また、右ロックシリンダ切換弁55の二つの出力ポートは、それぞれ管路109及び管路110を介してロックシリンダ18のボトム側及びヘッド側に接続されている。さらに、回動シリンダ切換弁54の二つの出力ポートは、それぞれ管路111及び管路112を介して回動シリンダ63のボトム側及びヘッド側に接続されている。
【0052】
次に、図14及び図15のような電気制御回路及び油圧制御回路における作動について、同図に基づいて説明する。いま、コントローラ52からジブ自動張出モードリレー46のコイル46cにオン指令が出力され、a接点出力46aがオンしているものとする。
図13の操作パネルのジブ張出/格納スイッチ41が張出側及び格納側のいずれにも押し倒れていないときは、このスイッチのコモン端子cは出力端子a及び出力端子bに接続されていない。よって、リレー47、48のコイル47c、48cは通電されずにa接点出力47a1、48a1は共にオフのままとなり、方向切換弁73のソレノイド73cは通電されない。したがって、方向切換弁73はa位置になり、チルトレバー56の操作によってチルトシリンダ14が伸縮する。
【0053】
例えば、チルトレバー56を手前に引くと、方向切換弁57はa位置に切り換わり、油圧ポンプ58から吐出された圧油のチルトレバー操作量に応じた流量が管路77、リール74bを介して方向切換弁73に導かれ、さらに方向切換弁73のa位置から管路102及びカウンタバランス弁79を介してチルトシリンダ14のボトム側に流入する。チルトシリンダ14のヘッド側から流出した油は、パイロット操作逆止弁78、管路101、リール74a及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー操作量に応じた速度でチルトシリンダ14は伸長する。チルトレバー56を反対方向に操作すると、方向切換弁57はc位置に切り換わり、油圧ポンプ58から吐出された圧油は上記と反対方向に流れ、チルトレバー操作量に応じた速度でチルトシリンダ14は縮小する。このとき、管路101の圧油は逆止弁75によって管路106側には流入しないようになっている。
【0054】
ジブ張出/格納スイッチ41が張出側に倒れているときは、このスイッチのコモン端子cは出力端子aに接続される。よって、リレー47のコイル47cが通電されてa接点出力47a1がオンし、方向切換弁73のソレノイド73cが通電される。また、リレー51のコイル51cは通電されないので、各b接点出力51b1、51b2、51b3はコモン端子51c1、51c2、51c3に接続されている。このため、方向切換弁73はb位置に切り換わり、チルトレバー56の操作によってジブ張出の操作が可能となる。
【0055】
詳細に説明すると、例えばモード切替スイッチ45を「左ピン」側に切り替えたときは、モード切替スイッチ45のコモン端子dと端子aが接続する。また、リレー47のa接点出力47a2はオンしているので、左ロックシリンダ切換弁53のソレノイド53dが通電される。これによって、左ロックシリンダ切換弁53はa位置に切り換わる。このとき、チルトレバー56を手前に引くと、方向切換弁57はa位置に切り換わり、油圧ポンプ58から吐出された圧油のチルトレバー操作量に応じた流量が管路77、リール74bを介して方向切換弁73に導かれる。さらに、方向切換弁73のb位置から管路103、回動シリンダ切換弁54のb位置、管路104、右ロックシリンダ切換弁55のb位置及び管路105を介して左ロックシリンダ切換弁53のa位置に導かれ、管路107からロックシリンダ17のボトム側に流入する。ロックシリンダ17のヘッド側から流出した油は、管路108、左ロックシリンダ切換弁53、管路106、逆止弁75、管路101、リール74a及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度でロックシリンダ17は伸長し、上下のロックピン19aが挿入される。
【0056】
同様に、モード切替スイッチ45を「回動」側に切り替えたときは、モード切替スイッチ45のコモン端子dと端子bが接続するので、回動シリンダ切換弁54のソレノイド54dが通電される。これによって、回動シリンダ切換弁54はa位置に切り換わる。このとき、チルトレバー56を手前に引くと、油圧ポンプ58から吐出された圧油が方向切換弁57のa位置を介して方向切換弁73に導かれ、方向切換弁73のb位置から管路103を介して回動シリンダ切換弁54のa位置に導かれ、管路111から回動シリンダ63のボトム側に流入する。回動シリンダ63のヘッド側から流出した油は、管路112、回動シリンダ切換弁54、管路104、逆止弁75、管路101及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度で回動シリンダ63は伸長し、ジブ7がブーム3の側方から前方に上下のロックピン19aの回りに回動する。
【0057】
また、モード切替スイッチ45を「右ピン」側に切り替えたときは、モード切替スイッチ45のコモン端子dと端子cが接続するので、右ロックシリンダ切換弁55のソレノイド55dが通電される。これによって、右ロックシリンダ切換弁55はa位置に切り換わる。このとき、チルトレバー56を手前に引くと、同様にして、油圧ポンプ58から吐出された圧油が方向切換弁57のa位置を介して方向切換弁73に導かれ、方向切換弁73のb位置から管路103、管路104を介して右ロックシリンダ切換弁55のa位置に導かれ、管路109からロックシリンダ18のボトム側に流入する。ロックシリンダ18のヘッド側から流出した油は、管路110、右ロックシリンダ切換弁55、管路105、逆止弁75、管路101及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度でロックシリンダ18は伸長し、上下のロックピン19bが挿入される。
【0058】
なお、上記のときにチルトレバー56を反対方向に操作すると、方向切換弁57はc位置に切り換わり、油圧ポンプ58から吐出された圧油は管路76、管路101に導かれる。しかし、管路101の圧油は逆止弁75によって管路106側には流入しないので、上記の各シリンダは縮小することはない。よって、誤操作を防止できる。
【0059】
次に、ジブ張出/格納スイッチ41が格納側に倒れているときは、このスイッチのコモン端子cは出力端子bに接続される。よって、リレー48のコイル48cが通電されてa接点出力48a1がオンし、方向切換弁73のソレノイド73cが通電される。また、同時にリレー51のコイル51cが通電されるので、各a接点出力51a1、51a2、51a3はコモン端子51c1、51c2、51c3に接続される。このため、方向切換弁73はb位置に切り換わり、チルトレバー56の操作によってジブ格納の操作が可能となる。
【0060】
例えばモード切替スイッチ45を「右ピン」側に切り替えたときは、モード切替スイッチ45のコモン端子dと端子cが接続し、右ロックシリンダ切換弁55のソレノイド55eが通電される。これによって、右ロックシリンダ切換弁55はc位置に切り換わる。このとき、チルトレバー56を手前に引くと、同様に、油圧ポンプ58から吐出された圧油が方向切換弁57のa位置を介して方向切換弁73に導かれ、方向切換弁73のb位置から管路103、右ロックシリンダ切換弁55のc位置、管路110からロックシリンダ18のヘッド側に流入する。ロックシリンダ18のボトム側から流出した油は、管路109、右ロックシリンダ切換弁55、管路105、逆止弁75、管路101及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度でロックシリンダ18は縮小し、上下のロックピン19bが抜かれる。
【0061】
同様に、モード切替スイッチ45を「回動」側に切り替えたときは、回動シリンダ切換弁54のソレノイド54eが通電される。これによって、回動シリンダ切換弁54はc位置に切り換わる。このとき、チルトレバー56を手前に引くと、油圧ポンプ58から吐出された圧油が方向切換弁57のa位置、方向切換弁73のb位置、管路103を介して回動シリンダ切換弁54のc位置に導かれ、管路112から回動シリンダ63のヘッド側に流入する。回動シリンダ63のボトム側から流出した油は、管路111、逆止弁75及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度で回動シリンダ63は縮小し、ジブ7がブーム3の前方から側方に上下のロックピン19aの回りに回動する。
【0062】
また、モード切替スイッチ45を「左ピン」側に切り替えたときは、モード切替スイッチ45のコモン端子dと端子aが接続する。このとき、リレー47のa接点出力47a2はオフしているので、リレー49のa接点出力49a1のオン/オフによって、左ロックシリンダ切換弁53のソレノイド53eの通電の可否が決まる。すなわち、ジブ格納検出器29の一例の近接スイッチが検知板29aを検知しているとき、ジブ格納検出器29の出力はa接点出力48a2を介してリレー49のコイル49cを通電し、このときのみ、a接点出力49a1のオンによって左ロックシリンダ切換弁53のソレノイド53eに通電される。これによって、左ロックシリンダ切換弁53はc位置に切り換わる。
【0063】
ここで、チルトレバー56を手前に引くと、方向切換弁57はa位置に切り換わり、油圧ポンプ58から吐出された圧油が管路77、方向切換弁73のb位置、管路103、管路105、左ロックシリンダ切換弁53のc位置及び管路108からロックシリンダ17のヘッド側に流入する。ロックシリンダ17のボトム側から流出した油は、管路107、逆止弁75及び管路76を介して方向切換弁57からタンク59へドレーンする。これによって、チルトレバー引き量に応じた速度でロックシリンダ17は縮小し、上下のロックピン19aが抜かれる。
【0064】
次に、上記のような構成におけるジブ張出及び格納の手順について、以下に説明する。まず、ジブ張出の手順を説明する。
1)作業者は、ジブ7の固定手段30のピン33を抜き、ジブ7の先端部を係止ピン21の回りに外側に振出した後、ピン33をブラケット35のガイド用の孔35aに挿入してジブ7が振り戻らないようにする。(図8、9参照)これに伴って、ジブ7の基端部の上下のブラケット15の上下板15b、15cの間に、及び上下板15d、15eの間に、トップブーム6の左側面上下のブラケット61を挟み込み、お互いの孔15a及び孔61aを一致させる。また、第1リンク64の上下板64a、64bの間にブラケット61を挟み込み、ピン67とのブラケット61の孔61bを一致させる。
【0065】
2)運転室9内の操作パネルのジブ張出/格納スイッチ41を「張出」側に、モード切替スイッチ45を「左ピン」側に切り換える。この状態で、チルトレバー56を引く。前述のように、ロックシリンダ17が伸長し、上下のロックピン19aが上下のブラケット15の孔15a及びブラケット61の61aに挿入される。(図12参照)また、同時に、第3リンク66のピン67が第1リンク64の孔及び上部のブラケット61の孔61bに挿入される。(図2、図10参照)
3)上下のロックピン19aの挿入が完了するまで待つ。ロックピン19aの挿入が完了すると、ロックピン挿入検出器70の一例である近接スイッチが検知片68aを検出し、ロックピン挿入検出器70の出力が左ピンロック完了表示43を点灯させる。と同時に、上記検出信号をコントローラ52が入力する。
【0066】
4)作業者は上記の左ピンロック完了表示43が点灯したことを確認してから、ジブ張出/格納スイッチ41の「張出」をオフ(これにより、ジブモードとなる)する。また、ブーム起伏レバー(図示せず)を操作してブームを所定角度起こした後、ブーム伸縮レバー(図示せず)を操作してブームを所定長さまで伸長する。このとき、コントローラ52は、ロックピン挿入検出器70の上記検出信号が入力されているときにのみ、ブーム3を伸長するようにしている。よって、ロックピン19aの挿入が完了しないままブーム3を伸長することが無くなるので、ジブ7の落下事故等を防止でき、作業の安全性が向上できる。
5)ブーム3を更に起こしながら、チルトレバー56によってジブ7を徐々に伏せる。ブーム角度が所定角度となり、ジブ7が鉛直になったら、補巻ロープ121を緩めて補フック122を地面に寝かせる。補巻ロープ121をジブ7の先端部のアイドラシーブ123及びジブシーブ124に通した後、補巻ロープ121を少し巻き上げて補フック122を地面から浮かせ、チルトレバー56によってジブ7を最大に(ブーム3に対して略直角)伏せる。
【0067】
6)ジブ張出/格納スイッチ41を「張出」側に、モード切替スイッチ45を「回動」側に切り換え、この状態でチルトレバー56を引く。前述のように、回動シリンダ63が伸長し、ジブ7がブーム3の前方に回動する。図16に、回動シリンダ63が伸長してジブ7をブーム3の前方に回動して張り出した状態を示している。
7)モード切替スイッチ45を「右ピン」側に切り換え、チルトレバー56を引く。ロックシリンダ18が伸長し、ロックピン19bが上下のブラケット16とブラケット62の孔16a、62aに挿入される。
8)ジブ張出/格納スイッチ41の「張出」をオフし(これにより、ジブモードとなる)、チルトレバー56によってジブ7を起こしながら、ブーム3を略水平になるまで最大に伏せる。
9)この後、補巻ロープ121の付け替え等を行う。
【0068】
以上のように、ジブ7の振出し以後のロックピン19aの挿入、ブーム3の起こし及び伸長、ジブ7の伏せ及び回動、ロックピン19bの挿入、ジブ7の起こし、ブーム3の伏せ等の各操作が運転室9内でできるので、作業時の安全性が高くなる。また、ロックピン19aの挿入完了を表示によって作業者に確認させると共に、ロックピン19aが挿入完了していないときは、コントローラ52がブーム3を伸長しないようにしている。よって、挿入が不完全な状態でのブーム3の伸長によるジブ7の落下事故等を防止できる。
【0069】
また、ジブ格納時の作業手順は、これまで説明した張出時の作業手順及び操作をほぼ逆に行うことによって可能である。ここで、ジブ格納時は、ジブ張出/格納スイッチ41を「格納」にする。但し、張出時と一部異なる手順があり、以下にこの手順のみを説明する。
上記ジブ格納時の手順を逆に行って、ジブ7をブーム3の前方から側方に回動し、さらにジブ7を起こしてブーム3と略平行にしているものとする。(ここまでは、上記9)から5)の逆手順を行う)
この後、手順4)に対応する作業として、ブーム3を縮小してジブ7の係止ピン21を係止ブラケット22の孔22aに挿入させる必要がある。図17はこのときのジブ7の先端部をガイドする様子を表している。ブーム3の縮小に伴って、ジブ7はブーム3の側面に沿ってブーム3の基端部方向へ移動する。ジブ7側面のブラケット36の先端下面36aが、ブーム3のブラケット34のバー37に当接する。ジブ7がブーム3の基端部方向へ移動すると、先端下面36aはバー37にガイドされ、ブラケット36がブラケット34上に乗るようになっている。
【0070】
また、ブラケット36の先端の傾斜部36bがピン33の側面に当接しながらブラケット36は移動し、最後にはブラケット36の側面36cがピン33の側面に当接した状態にブラケット36はガイドされる。この状態のときにジブ7の係止ピン21が係止ブラケット22の孔22aにちょうど挿入されるように、係止ピン21と孔22aとの位置関係を調整しておく。これは、ナット24aによる上下方向の調整、及びナット26aによる左右方向の調整によって行うことができる。(図4、5参照)この結果、ブーム3の縮小に伴って、ジブ7のブラケット36の先端下面36a及び傾斜部36bがそれぞれバー37及びピン33によってガイドされ、スムーズに係止ピン21が係止ブラケット22の孔22aに挿入される。
【0071】
3)に対応する手順として、係止ピン21が係止ブラケット22の孔22aに挿入完了するまで待つ。係止ピン21の孔22aへの挿入が完了すると、ジブ格納検出器29が検知板29aを検出し、ジブ格納検出器29の検出出力がリレー49のコイル49cを通電する。
2)に対応する手順として、ジブ張出/格納スイッチ41を「格納」側にし、モード切替スイッチ45を「左ピン」にしたとき、前述のようにチルトレバー56を引くとロックシリンダ17を縮小できるようになり、ロックピン19aを抜くことができる。この結果、係止ピン21が孔22aに完全に挿入されていないときにロックピン19aを抜いたことに伴ってジブ7が落下することを防止でき、作業の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる移動式クレーンの全体側面図である。
【図2】本発明に係わるブーム及びジブの連結部の平面図である。
【図3】本発明に係わるブームとジブの中央及び先端側の平面図である。
【図4】本発明に係わるジブの係止手段の詳細(図3のX−X断面図)である。
【図5】本発明に係わるジブの係止手段の詳細(図4のY−Y断面図)である。
【図6】本発明に係わるジブの固定手段のジブ格納時の詳細平面図である。
【図7】本発明に係わるジブの固定手段のジブ格納時の詳細側面図である。
【図8】本発明に係わるジブの固定手段のジブ振出時の詳細平面図である。
【図9】本発明に係わるジブの固定手段のジブ振出時の詳細側面図である。
【図10】本発明に係わるジブの連結手段のジブ側側面図(図2のZ視図)である。
【図11】本発明に係わるロックピン挿入検出器の詳細平面図(図10のA−A断面図)である。
【図12】本発明に係わるロックシリンダの挿入完了時の側面図である。
【図13】本発明に係わる安全装置の操作パネルである。
【図14】本発明に係わる安全装置の電気制御回路図である。
【図15】本発明に係わる安全装置の油圧制御回路図である。
【図16】本発明に係わるジブ連結部のジブ張出後の側面図である。
【図17】本発明に係わるジブ格納時のジブのガイドを説明する図である。
【図18】従来技術を説明する移動式クレーンの全体側面図である。
【図19】従来のジブ格納状態のブームとジブの平面図である。
【図20】従来のジブ格納状態のブームとジブの連結部平面図である。
【図21】従来のジブ張出状態のブームとジブの連結部側面図である。
【図22】従来のジブ振出し時のブームとジブの連結部の平面図である。
【図23】従来のジブ張出し時のブームを伸長した状態の平面図である。
【図24】従来のジブ張出完了時のブームとジブの全体平面図である。
【符号の説明】
1…下部走行体、2…アウトリガー、3…ブーム、4…基段ブーム、5…2段目ブーム、6…トップブーム、7…ジブ、8…上部旋回体、9…運転室、11…ジブブラケット、12…ジブ本体、13、23、33、38、67、80、83、94、96、97、98、99…ピン、14…チルトシリンダ、15、16、25、31、32、34、35、36、38、61、62、69、71…ブラケット、15a、16a、22a、22b、31a、32a、35a、61a、61b、62a、95…孔、15b、15c、15d、15e…板、17、18…ロックシリンダ、19a、19b…ロックピン、20…係止手段、21…係止ピン、22…係止ブラケット、24、26…ネジ、24a、26a…ナット、28…支持板、29…ジブ格納検出器、29a…検知板、30…固定手段、33a…ピン抜け止めピン、36a…先端下面、36b…傾斜部、36c…側面、37…バー、39…第1ストッパ、41…ジブ張出/格納スイッチ、42a、42b…第2ストッパ、43…左ピンロック完了表示、44…ジブ格納完了表示、45…モード切替スイッチ、46、47、48、49、51…リレー、52…コントローラ、53…左ロックシリンダ切換弁、54…回動シリンダ切換弁、55…右ロックシリンダ切換弁、56…チルトレバー、57、73…方向切換弁、58…油圧ポンプ、59…タンク、63…回動シリンダ、64…第1リンク、64a、64b…板、65…第2リンク、66…第3リンク、68…ポール、68a…検知片、70…ロックピン挿入検出器、72…ケーブルドラム、74a、74b…リール、75…逆止弁、76、77、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112…管路、78…パイロット操作逆止弁、79…カウンタバランス弁、81、82、85、87a、87b…ラグ、84…つの、89…スイッチボックス、92、93…リンク、121…補巻ロープ、122…補フック、123…アイドラシーブ、124…ジブシーブ、125…シングルトップ、131…ボス。

Claims (6)

  1. 伸縮自在なブーム(3)
    と、ブーム(3) の側方に係止ブラケット(22)により支持されて格納されると共に、使用時にブーム(3) の先端左右のいずれか一方の上下のブラケット(61)にロックシリンダ(17)により挿入されたロックピン(19a)
    を中心にブーム(3) の側方から前方にわたって回動して張り出されるジブ(7) とを有する移動式クレーンのジブ張出、格納における安全装置において、
    ジブ張出/格納スイッチ (41) と、
    ロックピン(19a) の挿入完了を検出するロックピン挿入検出器(70)と、
    ブーム(3) の側面に設けられ係止ブラケット(22)の孔(22a) に挿入されてジブ(7) を係止する係止ピン(21)が挿入完了位置にあることを検出するジブ格納検出器(29)と、
    コントローラ (52) とを備え、
    コントローラ (52) は、ジブ張出/格納スイッチ (41) が張出側に切換わっている場合は、ロックピン挿入検出器(70)から入力された検出信号が挿入完了のときのみブーム(3) を伸長させ、ジブ張出/格納スイッチ (41) が格納側に切換わっている場合は、ジブ格納検出器(29)
    から入力された検出信号が格納完了のときのみロックピン(19a) を抜く方向にロックシリンダ(17)を作動させるようにしてインターロックすることを特徴とするジブ張出、格納における安全装置。
  2. ジブ(7) の格納のためにブーム(3) を縮小するときに、ジブ(7) の係止ピン(21)がブーム(3) の係止ブラケット(22)の孔(22a)
    に係合するようにジブ(7) をガイドするガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のジブ張出、格納における安全装置。
  3. 前記ガイド手段は、
    ブーム(3) の側方に突出して設けられたブラケット(34)の側面で、かつ、ブーム(3) の先端側の上端部に設けられたバー(37)と、
    前記ブラケット(34)の側面に設けられ、ジブ(7) の先端部をガイドするためのガイド用の孔(35a) を備えたブラケット(35)と、
    ジブ(7) の格納のためにブーム(3) を縮小するときに、前記ガイド用の孔(35a) に挿入されるガイド用のピン(33)と、
    バー(37)及びガイド用のピン(33)によってガイドされる、ジブ(7) に設けられたブラケット(36)の先端下面(36a) 及び傾斜部(36b)
    とからなることを特徴とする請求項2に記載のジブ張出、格納における安全装置。
  4. 前記ブラケット(35)のガイド用の孔(35a) は、ジブ(7) の基端部の左右ブラケット(15)、(16)のいずれか一方とこれに対応するブーム(3) の左右ブラケット(61)、(62)の一方とを連結するために、ジブ(7)の先端部をブーム(3)
    から離して固定する前記ガイド用のピン(33)が挿入される孔(35a) と兼用することを特徴とする請求項3に記載のジブ張出、格納における安全装置。
  5. 前記上下のブラケット(61)に連結されるジブ(7) の上下のブラケット(15)と、
    上下のブラケット(15)上に設けられ、ロックシリンダ(17)を挿入する孔(15a)と同心のボス(131) と、
    上下のブラケット(61)上に設けられ、ジブ張出時にボス(131) を当接させてブラケット(15)の孔(15a) の前後方向の位置決めを行う第1ストッパ(39)と、
    ジブ(7) のブラケット(15)側の側面に突出して設けられ、ジブ張出時にブーム(3) のブラケット(61)側の側面に当接して孔(15a) の左右方向の位置決めを行う第2ストッパ(42a)
    とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のジブ張出、格納における安全装置。
  6. ジブ張出時は、伸縮自在なブーム(3) の側方に係止ブラケット(22)により支持されて格納されたジブ(7) の左右ブラケット(15)、(16)のいずれか一方とこれに対応するブーム(3)
    の左右ブラケット(61)、(62)の一方とにロックシリンダ(17)によってロックピン(19a) を挿入した後に、ブーム(3) を伸長してジブ(7) の係止ピン(21)をブーム(3)
    の係止ブラケット(22)の孔(22a) から抜き、ロックピン(19a) を中心にブーム(3) の側方から前方にわたって回動して張り出し、ジブ格納時は上記張出時と逆の手順で行う移動式クレーンのジブ張出、格納における安全装置の制御方法において、
    ジブ張出/格納スイッチ (41) を張出側に切換えた場合は、ロックピン挿入検出器 (70) から入力された検出信号が挿入完了のときのみコントローラ (52) が、ブーム (3)
    を伸長するようにし、ジブ張出/格納スイッチ (41) を格納側に切換えた場合は、ジブ格納検出器 (29)
    から入力された検出信号が格納完了のときのみコントローラ (52) が、ロックピン(19a) を抜く方向にロックシリンダ(17)を作動させるようにしたことを特徴とするジブ張出、格納における安全装置の制御方法。
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