JP3640165B2 - 半導体装置、メモリシステムおよび電子機器 - Google Patents

半導体装置、メモリシステムおよび電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフレッシュによりデータを保持する半導体装置、そのリフレッシュ方法、メモリシステムおよび電子機器に関する。
【0002】
【背景技術】
半導体メモリの一つに、VSRAM(Virtually Static RAM)がある。VSRAMのメモリセルは、DRAMのメモリセルと同じであるが、VSRAMは、列アドレスと行アドレスとをマルチプレックスする必要がない。また、ユーザは、リフレッシュを考慮せずに、VSRAMを使用できる(リフレッシュの透過性)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、VSRAMの中には、例えば通常動作状態や省電力状態などのように、複数の動作状態を取り得るものがある。このようなVSRAMにおいて、各動作状態においてどのように内部リフレッシュを行えばよいかについては、十分な考慮がなされていなかった。このような問題は、いわゆるVSRAMに限らず、リフレッシュタイマとリフレッシュ制御部とを内蔵したダイナミック型の半導体メモリ装置に共通する問題である。
【0004】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、半導体メモリ装置が取り得る複数の動作状態にそれぞれ適したリフレッシュ動作を実行することのできる技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る半導体装置のリフレッシュ方法は、
複数のブロックに分割されたメモリセルアレイを有する半導体装置のリフレッシュ方法であって、
前記半導体装置外部アクセス可能な状態にする、第1ステップと、
前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、第1リフレッシュ周期により、前記複数のブロックのうち外部アクセスすべきブロック以外のブロックに対してリフレッシュをする、第2ステップと、
前記半導体装置外部アクセス不可能な状態にする、第3ステップと、
前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中、前記第1リフレッシュ周期より長い周期である第2リフレッシュ周期により、前記複数のブロックの各々に対してリフレッシュをする、第4ステップと、
を備える。
【0006】
本発明によれば、半導体装置が外部アクセス不可能な状態(例えば、パワーダウン状態)中の消費電力を抑えることができるので、低消費電力を図ることができる。この詳細は、発明の実施の形態で説明する。なお、第1リフレッシュ周期、第2リフレッシュ周期は、ともに、半導体装置の特性を考慮して決まり、例えば、第2リフレッシュ周期は、第1リフレッシュ周期の2倍〜10倍である。分周器(分周コントロール)により、リフレッシュ周期を決めるときは、例えば、2倍、4倍、8倍である。
【0007】
また、本発明によれば、半導体装置が外部アクセス可能な状態では、外部アクセスすべきブロックに対する外部アクセス中に、リフレッシュすべきブロックに対してリフレッシュをするので、半導体装置を効率的に動作させることができる。
【0008】
なお、半導体装置が外部アクセス可能な状態とは、例えば、オペレーション状態のことである。半導体装置が外部アクセス不可能な状態とは、例えば、パワーダウン状態のこと、または、待機状態およびパワーダウン状態のことである。
【0009】
外部アクセスすべきブロックの数は、一つ、または、それより多くすることができる。外部アクセスすべきブロックの数は、半導体装置の設計において任意に決めることができる。
【0010】
ブロックに対してリフレッシュをするとは、例えば、ブロックのある行のメモリセルに対するリフレッシュを意味する。行は1行でもよいし、複数行でもよい。これらは、半導体装置の設計において任意に決めることができる。
【0011】
外部アクセスとは、例えば、メモリセルへのデータの読み出しまたは書き込みを意味する。
【0012】
(2)本発明に係る半導体装置のリフレッシュ方法は、以下のようにすることができる。
【0013】
前記第2ステップは、前記第1リフレッシュ周期の基準となる、第1周期のリフレッシュタイミング信号を発生するステップを含み、
前記第4ステップは、前記第2リフレッシュ周期の基準となり、前記第1周期より長い周期である、第2周期のリフレッシュタイミング信号を発生するステップを含む。
【0014】
リフレッシュ周期は、リフレッシュタイミング信号の周期を基準として決めることができる。本発明によれば、第1周期のリフレッシュタイミング信号により第1リフレッシュ周期を決めることができ、第2周期のリフレッシュタイミング信号により第2リフレッシュ周期を決めることができる。リフレッシュ周期は、例えば、リフレッシュタイミング信号がアクティブになるタイミングで開始される。
【0015】
(3)本発明に係る半導体装置は、
リフレッシュによりデータを保持する半導体装置であって、
複数のブロックに分割された、メモリセルアレイと、
前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、第1リフレッシュ周期により、前記複数のブロックのうち、外部アクセスすべきブロック以外のブロックに対してリフレッシュをし、かつ、
前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中、前記第1リフレッシュ周期より長い周期である第2リフレッシュ周期により、前記複数のブロックの各々に対してリフレッシュをする、リフレッシュ制御回路と、
を備える。
【0016】
本発明によれば、(1)で説明したことと同様のことが言える。
【0017】
(4)本発明に係る半導体装置は、
前記メモリセルアレイが形成される半導体基板に印加する基板電圧を発生する、基板電圧発生回路を備え、
前記基板電圧発生回路は、前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中のいずれも、同じ値の電圧を発生する。
【0018】
なお、基板電圧は、半導体装置が外部アクセス可能な状態中、第1リフレッシュ周期によりメモリセルがデータを保持でき、かつ、半導体装置が外部アクセス不可能な状態中、第2リフレッシュ周期によりメモリセルがデータを保持できる値である。
【0019】
(5)本発明に係る半導体装置において、
前記リフレッシュ制御回路は、
リフレッシュタイミング信号を発生する、リフレッシュタイミング信号発生回路と、
前記複数のブロックの各々に対応して設けられ、前記リフレッシュタイミング信号にもとづいて、各々に対応する前記複数のブロックに対してリフレッシュ要求信号を発生する、複数のリフレッシュ要求信号発生回路と、
前記複数のブロックの各々に対応して設けられ、前記リフレッシュ要求信号にもとづいて、前記複数のブロックの各々に対してリフレッシュ実施信号を発生する、複数のブロックコントロールと、
を含む。
【0020】
(6)本発明に係る半導体装置において、
前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、前記第1リフレッシュ周期の基準となる第1周期の前記リフレッシュタイミング信号を発生し、
前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中、前記第2リフレッシュ周期の基準となる第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を発生する。
【0021】
(7)本発明に係る半導体装置において、
前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
前記リフレッシュタイミング信号を生成する、発振回路と、
前記第1周期および前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を生成するために、前記発振回路に印加する電圧を調整する、電圧調整回路と、
を含む。
【0022】
(8)本発明に係る半導体装置において、
前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
発振回路と、
前記発振回路からの信号を分周することにより、前記第1周期および前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号、または、前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を生成する、分周コントロールと、
を含む。
【0023】
分周コントロールにより、第1および第2周期のリフレッシュタイミング信号を生成してもよい。また、発振回路からの信号をそのまま第1周期のリフレッシュタイミング信号とし、分周コントロールにより、第2周期のリフレッシュタイミング信号を生成してもよい。
【0024】
(9)本発明に係る半導体装置は、以下のようにすることができる。
【0025】
前記半導体装置は、VSRAM(Virtually Static RAM)を含む。
【0026】
(10)本発明に係るメモリシステムは、上記(3)〜(9)のいずれかに記載の前記半導体装置を備える。
【0027】
(11)本発明に係る電子機器は、上記(3)〜(9)のいずれかの半導体装置を備える。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて具体的に説明する。本実施形態は、VSRAMに本発明を適用したものである。
【0029】
[半導体装置の構成]
まず、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置1の回路ブロック図である。以下、各ブロックについて説明する。
【0030】
(A)データ入出力バッファ10には、16ビットのデータ(I/O0〜I/O15)が入出力される。
【0031】
(B)メモリセルアレイ20には、複数のメモリセルがアレイ状に配置されている。メモリセルは、n型MOSトランジスタであるアクセストランジスタと、データを保持するキャパシタと、を含む。メモリセルアレイ20は、四つのブロック、つまり、ブロックA、ブロックB、ブロックC、ブロックD、に分けられている。メモリセルアレイ20が、例えば、16Mビットとすると、各ブロックは、それぞれ、例えば、4Mビットとなる。なお、本発明においては、メモリセルアレイ20は二以上のブロックに分割されていればよい。ブロックの個数は、奇数個、偶数個、いずれでもよい。
【0032】
各ブロックは、それぞれ、複数のワード線と、これらのワード線と交差する複数のビット線対と、これらのワード線とこれらのビット線対との交点に対応して設けられた上記メモリセルと、を備える。ワード線は、それぞれ、ブロックの各行にあるメモリセルと対応している。つまり、あるワード線を選択することにより、そのワード線と対応する行のメモリセルが選択される。
【0033】
各ブロックA〜Dは、それぞれに対応する、行デコーダ24A〜24Dおよび列デコーダ26A〜26Dを備える。行デコーダにより、上記ワード線が選択される。列デコーダにより、上記ビット線対が選択される。
【0034】
(C)アドレスバッファ60には、外部アクセス(例えば、読み出しまたは書き込み)のためのアドレス信号A′0〜A′19が外部から入力される。アドレス信号A′0、A′1は、ブロックアドレス信号A0、A1に割り当てられる。つまり、ブロックアドレス信号A0は、最下位のアドレス信号A′0が割り当てられる。ブロックアドレス信号A1は、最下位より一つ上のアドレス信号A′1が割り当てられる。ブロックアドレス信号A0、A1をもとにして、ブロックA〜Dのうち、外部アクセスされるメモリセルが配置されているブロックが選択される。
【0035】
アドレス信号A′2〜A′7は、列アドレス信号A2〜A7に割り当てられる。列アドレス信号A2〜A7は、列デコーダ26A〜26Dに入力する。列アドレス信号A2〜A7をもとにして、ブロックA〜Dの各々の列アドレスが選択される。
【0036】
アドレス信号A′8〜A′19は、行アドレス信号A8〜A19に割り当てられる。行アドレス信号A8〜A19は、後で説明する行プリデコーダ30A〜30Dに入力する。行アドレス信号A8〜A19をもとにして、ブロックA〜Dの各々の行アドレスが選択される。なお、ブロックアドレス信号、列アドレス信号、行アドレス信号の順番で、アドレス信号A′0〜A′19が割り当てられているが、これと異なる順番でもよい。
【0037】
(D)半導体装置1は、モードコントロール110を備える。モードコントロール110の説明の前に、オペレーション状態およびスタンバイ状態について説明する。半導体装置1には、オペレーション状態とスタンバイ状態とがある。オペレーション状態のときは、外部アクセスが可能となる。スタンバイ状態のときは、外部アクセスが不可能となる。スタンバイ状態でもリフレッシュは行われる。
【0038】
スタンバイ状態には、待機状態とパワーダウン状態とがある。待機状態とは、例えば、半導体装置1を含むシステムは動作中であるが、半導体装置1はチップセレクト信号/CSにより選択されていない状態をいう。パワーダウン状態とは、例えば、半導体装置1を含むシステムが待機中である状態をいう。
【0039】
モードコントロール110には、外部からチップセレクト信号/CS′、スヌーズ信号/ZZ′、ライトイネーブル信号/WE′、アウトプットイネーブル信号/OE′が入力される。そして、モードコントロール110からは、チップセレクト信号/CS、スヌーズ信号/ZZ、ライトイネーブル信号/WE、アウトプットイネーブル信号/OEが出力される。
【0040】
チップセレクト信号/CSがLレベルで、スヌーズ信号/ZZがHレベルのとき、オペレーション状態となる。チップセレクト信号/CSがHレベルで、スヌーズ信号/ZZがHレベルのとき、待機状態となる。チップセレクト信号/CSがHレベルで、スヌーズ信号/ZZがLレベルのとき、パワーダウン状態となる。パワーダウン状態では、半導体装置1の消費電流が最少の状態となる。
【0041】
(E)基板電圧発生回路120は、半導体装置1が形成される基板に印加する、基板電圧Vbbを発生する回路である。基板電圧Vbbの絶対値を小さくすると、パワーダウン状態中ではメモリセルのデータの保持時間が長くなり、オペレーション状態中ではメモリセルのデータの保持時間が短くなる。データの保持時間が長いと、リフレッシュ周期を長くできるので、低消費電力を図れる。本実施形態の特徴の一つとして、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を、オペレーション状態中のそれよりも長くすることにより、低消費電力化を図っている。これについては、[リフレッシュ周期]の欄で詳細に説明する。
【0042】
(F)RF(リフレッシュ)タイミング信号発生回路70は、リング発振回路を含み、RF(リフレッシュ)タイミング信号を発生する。RFタイミング信号発生回路70は、定期的にRFタイミング信号をHレベル(アクティブ)にする。RFタイミング信号のHレベルへの立ち上がりにもとづいて、次に述べるRF(リフレッシュ)要求信号A〜DがHレベル(アクティブ)にされる。RFタイミング信号の周期がリフレッシュ周期となり、パワーダウン状態中のRFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)を、オペレーション状態中や待機状態中のそれよりも長くすることにより、低消費電力化を図っている。なお、RFタイミング信号発生回路70については、[RFタイミング信号発生回路]の欄で詳細に説明する。
【0043】
(G)RF要求信号A発生回路50A〜RF要求信号D発生回路50Dは、それぞれ、ブロックA〜Dに対応して設けられ、RFタイミング信号発生回路70からのRFタイミング信号が入力する。RF要求信号A発生回路50A〜RF要求信号D発生回路50Dからは、それぞれ、RF要求信号A〜Dが出力される。なお、RF要求信号発生回路については、[RF要求信号発生回路]の欄で詳細に説明する。
【0044】
(H)ブロック選択信号発生回路80には、ブロックアドレス信号A0、A1が入力される。ブロック選択信号発生回路80からは、ブロックA〜D選択信号が出力される。
【0045】
ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Lレベル、Lレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックA選択信号、および、LレベルのブロックB、C、D選択信号が出力される。HレベルのブロックA選択信号をもとに、ブロックAが選択される。
【0046】
ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Hレベル、Lレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックB選択信号、および、LレベルのブロックA、C、D選択信号が出力される。HレベルのブロックB選択信号をもとに、ブロックBが選択される。
【0047】
ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Lレベル、Hレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックC選択信号、および、LレベルのブロックA、B、D選択信号が出力される。HレベルのブロックC選択信号をもとに、ブロックCが選択される。
【0048】
ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Hレベル、Hレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックD選択信号、および、LレベルのブロックA、B、C選択信号が出力される。HレベルのブロックD選択信号をもとに、ブロックDが選択される。なお、ブロック選択信号発生回路80については、[ブロック選択信号発生回路]の欄で詳細に説明する。
【0049】
(I)ブロックAコントロール40A〜ブロックDコントロール40Dは、それぞれ、ブロックA〜Dに対応して設けられている。ブロックAコントロール40A〜ブロックDコントロール40Dには、それぞれに対応するRF要求信号A〜DおよびブロックA〜D選択信号が入力される。
【0050】
ブロックAコントロール40A〜ブロックDコントロール40Dは、それぞれに対応するブロックA〜Dにおいて、外部アクセス実施またはリフレッシュ実施のコントロールをするものである。つまり、あるタイミングで、各ブロックコントロールには、それぞれに対応する、Hレベル(アクティブ)のRF要求信号A〜Dが入力される。そして、アクティブ(Hレベル)のブロック選択信号が入力された、いずれか一のブロックコントロール(例えば、ブロックAコントロール40A)からは、Hレベル(アクティブ)の外部アクセス実施信号Aが出力される。この外部アクセス実施信号をもとに、上記一のブロックコントロールと対応するブロック(例えば、ブロックA)において、該当するメモリセルで外部アクセスが行われる。
【0051】
一方、残り全ての他のブロックコントロール(例えば、ブロックBコントロール40B、ブロックCコントロール40C、ブロックDコントロール40D)には、Lレベル(ノンアクティブ)のブロック選択信号が入力されているので、これらのブロックコントロールからは、Hレベル(アクティブ)のリフレッシュ実施信号が出力される。これらのリフレッシュ実施信号をもとに、上記残り全ての他のブロックコントロールと対応するブロック(例えば、ブロックB、ブロックC、ブロックD)において、該当する行のメモリセルのリフレッシュが行われる。なお、ブロックコントロールについては、[ブロックコントロール]の欄で詳細に説明する。
【0052】
(J)RFカウンタコントロール90には、RF要求信号A発生回路50A〜RF要求信号D発生回路50DからのRF要求信号A〜Dが入力される。RFカウンタコントロール90は、カウントアップ信号を出力する。カウントアップ信号はRFカウンタ100に入力する。なお、RFカウンタコントロール90については、[RFカウンタコントロール]の欄で詳細に説明する。
【0053】
(K)RFカウンタ100は、通常のカウンタと同様の構成をしている。RFカウンタ100から、リフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19が出力される。リフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19は、行プリデコーダ30A〜30Dに入力する。リフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19をもとにして、ブロックA〜Dの各々に位置するリフレッシュすべき行にある複数のメモリセルが選択される。
【0054】
(L)行プリデコーダ30A〜30Dは、それぞれに対応する行デコーダ24A〜24Dに、ワード線を駆動するための信号を供給するものであり、以下のような動作をする。行プリデコーダ30A〜30Dには、RFカウンタ100からのリフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19およびアドレスバッファ60からの行アドレス信号A8〜A19が入力されている。例えば、ブロックAが外部アクセスすべきブロックのとき、行プリデコーダ30Aには、Hレベル(アクティブ)の外部アクセス実施信号Aが入力し、行プリデコーダ30B〜30Dには、それぞれ、Hレベル(アクティブ)のRF実施信号B、C、Dが入力される。これにより、行プリデコーダ30Aは、外部アクセスするメモリセルを選択するワード線を駆動するための信号を、行デコーダ24Aに供給する。一方、行プリデコーダ30B〜30Dは、リフレッシュする行のメモリセルを選択するワード線を駆動するための信号を、それぞれ、行デコーダ24B〜24Dに供給する。なお、行プリデコーダ30A〜30Dについては、[行プリデコーダ]の欄で詳細に説明する。
【0055】
(M)半導体装置1は、クロック130を備える。クロック130から出力されるクロック信号が、半導体装置1の外部アクセス、リフレッシュ等の動作の際の基準信号となる。
【0056】
[半導体装置のリフレッシュ動作]
半導体装置1への外部アクセス(例えば、データの読み出しおよび書き込み)は、通常のSRAM(static random access memory)と同じなので説明を省略する。半導体装置1のリフレッシュ動作について、オペレーション状態、待機状態、パワーダウン状態、に分けて、説明する。
【0057】
{オペレーション状態}
図1および図2を用いて、半導体装置1のオペレーション状態中のリフレッシュ動作を説明する。図2は、半導体装置1のオペレーション状態を説明するためのタイミングチャートである。チップセレクト信号/CSはLレベルであり、かつ、スヌーズ信号/ZZはHレベルであるので、オペレーション状態となっている。
【0058】
アドレスとは、外部アクセスされるメモリセルのアドレスである。アドレスは、ブロックアドレス信号A0、A1、列アドレス信号A2〜A7、行アドレス信号A8〜A19により特定される。
【0059】
ブロックアドレスとは、選択されるブロック(つまり、外部アクセスされるメモリセルが属するブロック)のアドレスである。例えば、アドレスa1はブロックBにあり、アドレスa2、a3はブロックAにあり、アドレスa4はブロックCにある。
【0060】
さて、時刻t0で、RFタイミング信号がHレベル(アクティブ)となる。RFタイミング信号がHレベルの状態で、最初のクロック信号(c1)にもとづいて、RF要求信号A〜DがHレベル(アクティブ)となる(時刻t1)。この仕組みは、[RF要求信号発生回路]の{オペレーション状態および待機状態のときの動作}の欄で説明している。
【0061】
時刻t1では、ブロックAが選択されている。クロック信号(c1)およびブロックAの選択にもとづいて、ブロックAコントロール40Aから、Hレベル(アクティブ)の外部アクセス実施信号Aが出力される。一方、残りのブロックコントロールから、クロック信号c1およびRF要求信号B、C、Dにもとづいて、RF実施信号B、C、Dが出力される。これらの仕組みは、[ブロックコントロール]の欄で説明している。
【0062】
時刻t1後、外部アクセスすべきメモリセル(このメモリセルはブロックAに位置する)では、外部アクセス実施信号Aにより、外部アクセスがなされる。つまり、行デコーダ24Aと列デコーダ26Aとにより選択されたメモリセルにおいて、外部アクセス(例えば、書き込みまたは読み出し)動作がなされる。一方、残りのブロックでは、RF実施信号B、C、Dにより、リフレッシュすべき行(例えば、第n行)のメモリセルにおいて、リフレッシュがなされる。これらの仕組みは、[行プリデコーダ]の欄で説明している。
【0063】
リフレッシュに必要な期間経過後、RF要求信号B、C、DがLレベル(ノンアクティブ)となる。これにより、RF実施信号B、C、DがLレベル(ノンアクティブ)となるので、リフレッシュが終了する(時刻t2)。この仕組みは、[ブロックコントロール]の欄で説明している。
【0064】
ブロックアドレスがブロックAの選択期間中、ブロックAのリフレッシュすべき第n行のメモリセルでは、リフレッシュが延期される。ブロックアドレスが、ブロックAから他のブロックに変わったとき、ブロックAのリフレッシュすべき第n行のメモリセルでは、リフレッシュが行われる。これを詳細に説明する。時刻t3(クロック信号(c2)発生)において、ブロックアドレスが、ブロックAからブロックCに変わる。RF要求信号Aは、Hレベル(アクティブ)状態なので、クロック信号(c2)およびHレベルのRF要求信号Aにもとづいて、ブロックAコントロール40Aから、HレベルのRF実施信号Aが出力される。これにより、ブロックAでは、ブロックAの選択期間に他の各ブロックでリフレッシュされた行と同じ行(第n行)のメモリセルがリフレッシュされる。そして、リフレッシュに必要な期間経過後、RF要求信号AがLレベルとなる。これにより、RF実施信号AがLレベルとなるので、リフレッシュが終了する(時刻t4)。
【0065】
以上により、オペレーション状態中における、ブロックA〜Dの第n行のワード線により選択されるメモリセルに対するリフレッシュが終了する。
【0066】
なお、ブロックA〜Dの第n行のワード線には、次の二つの意味があるが、本実施形態ではいずれでもよい。第1の意味は、ブロックA〜Dにおいて、幾何学的位置が同じ位置にあるワード線である。第2の意味は、ブロックA〜Dにおいて、アドレス空間上の同じ行、つまり、ブロックコントロールからみて同じ行にあるワード線である。第2の意味の場合、ブロックA〜Dの第n行のワード線は、必ずしも、幾何学的位置が同じではない。
【0067】
{待機状態}
次に、図1および図3を用いて、半導体装置1の待機状態中のリフレッシュ動作を説明する。図3は、半導体装置1の待機状態を説明するためのタイミングチャートである。チップセレクト信号/CSはHレベルであり、かつ、スヌーズ信号/ZZはHレベルであるので、待機状態となっている。
【0068】
さて、時刻t10で、RFタイミング信号がHレベルとなる。RFタイミング信号がHレベルに立ち上がった後の最初のクロック信号の立ち上がり(c11)にもとづいて、RF要求信号A〜DがHレベル(アクティブ)となる(時刻t11)。この仕組みは、[RF要求信号発生回路]の{オペレーション状態および待機状態のときの動作}の欄で説明している。
【0069】
待機状態では、いずれのブロックA〜Dも選択されないので、ブロックAコントロール40A〜ブロックDコントロール40Dから、それぞれ、HレベルのRF実施信号A〜Dが出力される。これにより、ブロックA〜Dにおいて、リフレッシュすべき行のメモリセルで、リフレッシュがなされる。そして、リフレッシュに必要な期間経過後、RF要求信号A〜DがLレベルとなる。これにより、RF実施信号A〜DがLレベルとなり、リフレッシュが終了する(時刻t12)。
【0070】
以上により、待機状態中における、ブロックA〜Dのリフレッシュすべき行(例えば、第n行)のワード線と接続されたメモリセルに対するリフレッシュが終了する。
【0071】
{パワーダウン状態}
次に、図1および図4を用いて、半導体装置1のパワーダウン状態中のリフレッシュ動作を説明する。図4は、半導体装置1のパワーダウン状態を説明するためのタイミングチャートである。チップセレクト信号/CSはHレベルであり、かつ、スヌーズ信号/ZZはLレベルであるので、パワーダウン状態となっている。
【0072】
パワーダウン状態中、クロック信号は停止している。このため、RFタイミング信号の立ち上げをもとにして、リフレッシュを行っている。すなわち、時刻t20で、RFタイミング信号がHレベル(アクティブ)に立ち上がる。これにより、RF要求信号A〜DがHレベル(アクティブ)となる。この仕組みは、[RF要求信号発生回路]の{パワーダウン状態のときの動作}の欄で説明している。この後の動作は、{待機状態}の時刻t11以後の説明と同じである。
【0073】
以上が半導体装置1のリフレッシュ動作である。本実施形態では、ブロックA〜Dの各々の第n行のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュの動作が行われ、次に、ブロックA〜Dの各々の第n+1行のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュの動作が行われる。そして、最後の行(本実施形態では、第4095行)のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュの動作が行われると、最初の行(第0行)のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュの動作が行われる。以上の一連の動作が繰り返される。この動作の周期をリフレッシュ周期という。リフレッシュ周期は、例えば、あるRFタイミング信号の立ち上げから始まり、次のRFタイミング信号の立ち上げまでの期間である(図20参照)。
【0074】
ここで、本実施形態の主な効果を説明する。図2に示すように、本実施形態では、オペレーション状態中、ある一のブロック(例えば、ブロックA)で外部アクセス中に、そのブロック以外、残り全ての他のブロック(例えば、ブロックB、C、D)のリフレッシュすべき行のメモリセルのリフレッシュをするので、半導体装置1を効率的に動作させることができる。
【0075】
また、本実施形態では、ブロックA〜Dの選択は、ブロックアドレス信号A0、A1によりなされる。つまり、外部からのアドレス信号A′0〜A′19のうち、下位を、ブロックアドレス信号に割り当てている。アドレス信号は下位になるほど、頻繁に変わるので、外部アクセスされるブロックは絶えず変わりやすい。したがって、このように、ブロックアドレス信号を割り当てると、あるブロックにおいて、リフレッシュが延期され続けるのを防ぐことが可能となる。よって、全てのブロックでのリフレッシュの確実性を高めることができる。
【0076】
[リフレッシュ周期]
本実施形態の特徴の一つとして、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期をオペレーション状態中のリフレッシュ周期と異ならせ、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を長くしている。これにより、パワーダウン状態中の消費電力を抑えることができ、低消費電力を図ることができる。以下、これについて詳細に説明する。
【0077】
(A)メモリセルアレイ20のメモリセルは、データを保持するためにリフレッシュをしなければならない。半導体装置1は、所定のメモリセルに対してリフレッシュをする動作をし、次に、他の所定のメモリセルに対してリフレッシュをする動作をし、この動作を周期的に行うことにより、全てのメモリセルに対してリフレッシュをする。この周期をリフレッシュ周期といい、メモリセルがデータを保持できる時間を考慮して決められる。リフレッシュ周期を長くすると、電力消費を抑えることができるが、リフレッシュ周期を長くしすぎると、メモリセルがデータを保持できなくなる。半導体装置1がパワーダウン状態中でも、リフレッシュは必要であり、パワーダウン状態中では、主に、リフレッシュのために電力が消費される。
【0078】
(B)基板電圧発生回路120の基板電圧Vbbの絶対値を小さくすると、パワーダウン状態中ではメモリセルのデータの保持時間が長くなり、オペレーション状態中ではメモリセルのデータの保持時間が短くなる。これについて詳細に説明する。図5は、メモリセルのデータの保持時間(ms)と基板電圧Vbb(V)との関係の一例を示すグラフである。メモリセルは、n型MOSトランジスタと、キャパシタと、で構成される。n型MOSトランジスタなので、基板電圧Vbbは、マイナスとなっている。p型MOSトランジスタの場合、基板電圧Vbbは、プラスとなる。実線はオペレーション状態中を示し、点線はパワーダウン状態中を示している。
【0079】
先程述べたように、パワーダウン状態中は、基板電圧Vbbの絶対値が小さくなるほど、メモリセルのデータの保持時間が長くなる。この理由を図6で説明する。図6は、パワーダウン状態中のメモリセルの断面図であり、キャパシタに蓄積された電荷のリークの経路を示している。基板電圧Vbbはマイナスなので、基板電圧Vbbの絶対値が小さくなるほど、キャパシタに蓄積された電荷が基板にリークしにくくなる。よって、メモリセルのデータの保持時間を長くすることができる。
【0080】
オペレーション状態中も、図5の実線に示すように、基板電圧Vbbの絶対値が小さくなると、基板電圧Vbbの絶対値が所定値(この例では、−1.0V)になるまでは、データを保持できる時間が長くなる。しかし、基板電圧Vbbの絶対値が所定値(この例では、−1.0V)より小さくなると、データを保持できる時間が短くなる。この理由を図7で説明する。図7は、オペレーション状態中のメモリセルの断面図であり、キャパシタに蓄積された電荷のリークの経路を示している。基板電圧Vbbの絶対値が小さくなると、キャパシタに蓄積された電荷が基板にリークしにくくなるのは、先程と同じである。しかし、基板電圧Vbbの絶対値が所定値より小さくなると、nMOSトランジスタのしきい値(Vth)が下がる。よって、オペレーション状態中、ビット線BLの電位が接地電位になると、キャパシタの電荷はビット線BLと接続した不純物領域にリークしやすくなる。よって、基板電圧Vbbの絶対値を小さくしすぎると、メモリセルのデータの保持時間が短くなる。
【0081】
(C)従って、リフレッシュ周期が一つの場合、図5の実線(オペレーション状態中)と点線(パワーダウン状態中)とが交わり、かつ、データ保持の時間が最も長い時間(この例では、−1.0V)をもとにして、リフレッシュ周期を決めなけらばらない。このため、基板電圧Vbbの絶対値を小さくすることによって、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を長くする、ということができない。
【0082】
本実施形態は、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期をオペレーション状態中のリフレッシュ周期と異ならせているので、基板電圧Vbbを、この例で言えば、−1.0Vより絶対値が小さい−0.6V〜−0.8Vにすることができる。例えば、−0.6Vの場合、パワーダウン状態中のデータ保持時間は800msとなるので、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を長くできる。なお、−0.6Vの場合、オペレーション状態中のデータ保持時間は300msになるので、オペレーション状態中ではリフレッシュ周期を短くしなければらない。しかしながら、例えば、一日のうち、携帯機器がオペレーション状態中は少しであり(例えば、30分)、大部分の時間は、パワーダウン状態中である(例えば、24時間−30分)。よって、パワーダウン状態中に電力消費を抑えることができる本発明によれば、低消費電力を図ることができる。
【0083】
なお、本実施形態では、待機状態中のリフレッシュ周期もオペレーション状態中のリフレッシュ周期と同じにしているが、待機状態中のリフレッシュ周期をパワーダウン状態中のリフレッシュ周期と同じにすることもできる。また、メモリセルのアクセストランジスタがp型MOSトランジスタの場合でも本発明は適用できる。
【0084】
[RFタイミング信号発生回路]
次に、RFタイミング信号発生回路70について説明する。[リフレッシュ周期]の欄で説明したように、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を、オペレーション状態中のリフレッシュ周期より長くすることにより、低消費電力化を図っている。本実施形態では、RFタイミング信号の立ち上げのタイミングをリフレッシュの開始とし、RFタイミング信号の周期をリフレッシュ周期としている。このため、パワーダウン状態中のRFタイミング信号の周期を、オペレーション状態中のRFタイミング信号の周期より長くすることにより、パワーダウン状態中のリフレッシュ周期を、オペレーション状態中のリフレッシュ周期より長くすることができる。これは、RFタイミング信号発生回路70により実現できる。RFタイミング信号発生回路70には、例えば、以下の二つのタイプがある。
【0085】
(タイプ1)
図8は、タイプ1のRFタイミング信号発生回路70である。RFタイミング信号発生回路70は、電圧調整回路72と、リング発振回路74と、を備える。図9は、電圧調整回路72の一例の回路図であり、図10は、リング発振回路74の一例の回路図である。リング発振回路74から発生したパルス信号が、RFタイミング信号発生回路70の出力信号であるRFタイミング信号となる。
【0086】
電圧調整回路72には、モードコントロール110からのスヌーズ信号/ZZが入力する。電圧調整回路72から出力される電圧Vaは、図11に示すように、スヌーズ信号/ZZがHレベル(オペレーション状態、待機状態)のとき、VaHであり、スヌーズ信号/ZZがLレベル(パワーダウン状態)のとき、VaHより小さいVaLである。電圧調整回路72から出力される電圧Vaにより、図10に示すリング発振回路74から出力されるRFタイミング信号の周期が変わる。つまり、電圧VaがVaLのときの方が、VaHのときよりも、RFタイミング信号の周期が長くなる。RFタイミング信号の周期の具体的な数値について説明する。
【0087】
本実施形態では、スヌーズ信号/ZZがHレベル(オペレーション状態、待機状態)のとき、リング発振回路74から出力された信号は、図12に示すように、例えば、周期75μsのRFタイミング信号となる。
【0088】
一方、スヌーズ信号/ZZがLレベル(パワーダウン状態)のとき、リング発振回路から出力された信号は、図12に示すように、例えば、周期200μsのRFタイミング信号となる。
【0089】
周期75μs、200μsは、図5に示す例における基板電圧Vbbが−0.6Vの場合から求めたものである。つまり、オペレーション状態中のメモリセルのデータ保持時間は300msである。図1に示すブロックA〜Dの各々の行を0行〜4095行(ワード線の本数が4096本)とすると、リフレッシュサイクル数が約4000回となる。RFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)は以下のとおりである。
【0090】
RFタイミング信号の周期=300ms÷4000=75μs
一方、パワーダウン状態中のデータ保持時間は800msなので、RFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)は以下のとおりである。
【0091】
RFタイミング信号の周期=800ms÷4000=200μs
(タイプ2)
図13は、タイプ2のRFタイミング信号発生回路70である。RFタイミング信号発生回路70は、リング発振回路と、分周コントロールと、を備える。リング発振回路から発生したパルス信号は、分周コントロールに入力する。分周コントロールから出力したパルス信号が、RFタイミング信号発生回路70の出力信号であるRFタイミング信号となる。分周コントロールには、モードコントロール110からのスヌーズ信号/ZZが入力する。
【0092】
スヌーズ信号/ZZがHレベル(オペレーション状態や待機状態)のとき、リング発振回路から出力された信号は、分周コントロールにより、図14に示すように、周期T(例えば、75μs)のRFタイミング信号となる。一方、スヌーズ信号/ZZがLレベル(パワーダウン状態)のとき、リング発振回路から出力された信号は、分周コントロールにより、周期Tより長い周期である、例えば、周期4TのRFタイミング信号となる。
【0093】
なお、分周コントロールは、RFタイミング信号発生回路70内に設けられているが、RFタイミング信号発生回路70外であってもよい。
【0094】
[ブロック選択信号発生回路]
次に、ブロック選択信号発生回路80について、図15を用いて詳細に説明する。図15は、ブロック選択信号発生回路80の回路ブロック図である。ブロック選択信号発生回路80には、チップセレクト信号/CS、ブロックアドレス信号A0、A1が入力される。ブロック選択信号発生回路80からは、ブロックA〜D選択信号が出力される。ブロック選択信号発生回路80は、次の(A)〜(E)になるように、その論理回路が構成されている。
【0095】
(A)チップセレクト信号/CSがLレベル、ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Lレベル、Lレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックA選択信号が出力され、かつ、Lレベル(ノンアクティブ)のブロックB選択信号、ブロックC選択信号、ブロックD選択信号が出力される。
【0096】
(B)チップセレクト信号/CSがLレベル、ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Hレベル、Lレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックB選択信号が出力され、かつ、Lレベル(ノンアクティブ)のブロックA選択信号、ブロックC選択信号、ブロックD選択信号が出力される。
【0097】
(C)チップセレクト信号/CSがLレベル、ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Lレベル、Hレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックC選択信号が出力され、かつ、Lレベル(ノンアクティブ)のブロックA選択信号、ブロックB選択信号、ブロックD選択信号が出力される。
【0098】
(D)チップセレクト信号/CSがLレベル、ブロックアドレス信号(A0、A1)が、(Hレベル、Hレベル)のとき、ブロック選択信号発生回路80から、Hレベル(アクティブ)のブロックD選択信号が出力され、かつ、Lレベル(ノンアクティブ)のブロックA選択信号、ブロックB選択信号、ブロックC選択信号が出力される。
【0099】
(E)チップセレクト信号/CSがHレベルのとき、ブロック選択信号発生回路80から、Lレベル(ノンアクティブ)のブロックA選択信号、ブロックB選択信号、ブロックC選択信号、ブロックD選択信号が出力される。
【0100】
[ブロックコントロール]
次に、ブロックコントロールについて、ブロックAコントロール40Aを例として詳細に説明する。図16は、ブロックAコントロール40Aおよびこれに関連する回路の回路ブロック図である。ブロックAコントロール40Aは、外部アクセス実施信号A発生回路42、RF実施信号A発生回路44、遅延回路46、ANDゲート48およびインバータ49を備える。
【0101】
ブロックAが選択される(外部アクセスされる)場合の動作を説明する。この場合、Hレベル(アクテッブ)のブロックA選択信号、および、Hレベル(アクテッブ)のRF要求信号Aが、ブロックAコントロール40Aに入力される。
【0102】
これにより、ANDゲート48には、HレベルのブロックA選択信号およびHレベルのRF要求信号Aが入力される。これにより、ANDゲート48からは、Lレベルの信号が出力され、このLレベルの信号はRF実施信号A発生回路44に入力される。
【0103】
一方、外部アクセス実施信号A発生回路42には、HレベルのブロックA選択信号が入力される。
【0104】
クロック130からのクロック信号は、外部アクセス実施信号A発生回路42およびRF実施信号A発生回路44に入力する。外部アクセス実施信号A発生回路42には、HレベルのブロックA選択信号が入力されているので、クロック信号にもとづいて、外部アクセス実施信号A発生回路42からHレベル(アクティブ)の外部アクセス実施信号Aが出力される。なお、RF実施信号A発生回路44には、ANDゲート48からのLレベルの信号が入力されているので、RF実施信号A発生回路44からは、Lレベル(ノンアクティブ)のRF実施信号Aが出力される。Hレベルの外部アクセス実施信号Aが、ブロックAコントロール40Aの出力信号となる。
【0105】
次に、ブロックAが選択されない(外部アクセスされない)場合の動作を説明する。Lレベル(ノンアクテッブ)のブロックA選択信号、および、Hレベル(アクテッブ)のRF要求信号Aが、ブロックAコントロール40Aに入力される。
【0106】
これにより、ANDゲート48には、LレベルのブロックA選択信号およびHレベルのRF要求信号Aが入力される。これにより、ANDゲート48からはHレベルの信号が出力され、このHレベルの信号はRF実施信号A発生回路44に入力される。
【0107】
一方、外部アクセス実施信号A発生回路42には、LレベルのブロックA選択信号が入力される。
【0108】
クロック130からのクロック信号は、外部アクセス実施信号A発生回路42およびRF実施信号A発生回路44に入力する。RF実施信号A発生回路44には、ANDゲート48からのHレベルの信号が入力されているので、クロック信号にもとづいて、RF実施信号A発生回路44からHレベル(アクティブ)のRF実施信号Aが出力される。なお、外部アクセス実施信号A発生回路42には、LレベルのブロックA選択信号が入力されているので、外部アクセス実施信号A発生回路42からは、Lレベル(ノンアクティブ)の外部アクセス実施信号Aが出力される。Hレベル(アクティブ)のRF実施信号Aが、ブロックAコントロール40Aの出力信号となる。
【0109】
なお、RF実施信号Aは、遅延回路46にも入力されている。よって、HレベルのRF実施信号Aは、遅延回路46に入力される。遅延回路46は、リフレッシュに必要な時間(例えば、20ns〜40ns)後、Hレベルのリセット信号Aを出力する。このリセット信号Aはインバータ49で反転され、Lレベルのリセット信号Aとなり、RF要求信号A発生回路50Aのリセット(/R)に入力される。この結果、RF要求信号AがLレベル(ノンアクティブ)となる。これにより、RF実施信号AがLレベル(ノンアクティブ)となるので、リフレッシュが終了する。
【0110】
他のブロックコントロールも、ブロックAコントロール40Aと同様の構成をし、同様の動作をする。以上のように、本実施形態では、オペレーション状態中、クロック信号にもとづいて、あるブロックコントロールからの外部アクセス実施信号の発生(Hレベル)と、残り全ての他のブロックコントロールからのRF実施信号の発生(Hレベル)と、を同期させている。
【0111】
[RF要求信号発生回路]
RF要求信号発生回路について、RF要求信号A発生回路50Aを用いて説明する。図17は、RF要求信号A発生回路50Aの回路ブロック図である。RF要求信号A発生回路50Aには、クロック130からのクロック信号、モードコントロール110からのスヌーズ信号/ZZ、RFタイミング信号発生回路70からのRFタイミング信号、ブロックAコントロール40Aからのリセット信号Aが、それぞれ、入力される。そして、RF要求信号A発生回路50Aからは、RF要求信号Aが出力される。RF要求信号A発生回路50Aの具体的動作について説明する。
【0112】
{オペレーション状態および待機状態のときの動作}
RFタイミング信号の立ち上がり部分がパルス化回路52に入力すると、Hレベルのパルスが発生する。このパルスがフリップフロップ56の入力Sに加わると、フリップフロップ56の出力QからHレベルの信号が出力され、NANDゲート53の入力端子53bに入力される。
【0113】
一方、半導体装置1のオペレーション状態および待機状態では、Hレベルのスヌーズ信号/ZZがNANDゲート55の入力端子55bに入力している。そして、RF要求信号発生回路50にHレベルのクロック信号が入力すると、Hレベルのクロック信号がインバータ57により反転され、Lレベルとなり、このLレベル信号がNANDゲート55の入力端子55aに入力する。これにより、NANDゲート55から出力されたHレベルの信号が、NANDゲート53の入力端子53aに入力する。
【0114】
入力端子53a、53bには、Hレベルの信号が入力されているので、NANDゲート53からはLレベルの信号が出力され、このLレベル信号は、フリップフロップ51の入力/Sに加わる。これにより、フリップフロップ51がセットされ、その出力QからHレベルの信号が出力される。この信号がHレベル(アクティブ)のRF要求信号Aとなる。
【0115】
なお、NANDゲート53からのLレベルの信号は遅延回路54を介してフリップフロップ56の入力/Rにも加わるので、フリップフロップ56の出力QはLレベルになる。このようにしないと、フリップフロップ51がリセット信号Aによりリセットされることにより、RF要求信号AがLレベル(ノンアクティブ)になっても、ATD信号(Hレベル)が入力されると、RFタイミング信号の立ち上がり部分が入力していないのにかかわらず、RF要求信号AがHレベル(アクティブ)となるからである。
【0116】
{パワーダウン状態のときの動作}
RFタイミング信号の立ち上がり部分がパルス化回路52に入力することにより、オペレーション状態および待機状態のときの動作と同様に、Hレベルの信号がNANDゲート53の入力端子53bに入力される。
【0117】
一方、半導体装置1のパワーダウン状態中、Lレベルのスヌーズ信号/ZZがNANDゲート55の入力端子55bに入力している。これにより、NANDゲート55からは、Hレベルの信号が出力される。このHレベルの信号は、NANDゲート53の入力端子53aに入力される。
【0118】
入力端子53a、53bには、Hレベルの信号が入力されているので、オペレーション状態および待機状態のときの動作と同様に、RF要求信号A発生回路50AからはHレベル(アクティブ)のRF要求信号Aが出力される。
【0119】
他のRF要求信号発生回路も、RF要求信号A発生回路50Aと同様の構成をし、同様の動作をする。
【0120】
[行プリデコーダ]
次に、行プリデコーダ30A〜30Dについて、行プリデコーダ30Aを例として詳細に説明する。図18は、行プリデコーダ30Aおよびこれに関連する回路の回路ブロック図である。行プリデコーダ30Aは、行アドレス信号A8〜A19に対応した数、つまり、12個の選択部32-1〜32-12を備える。選択部32-1〜32-12は、それぞれ、行アドレス信号またはリフレッシュアドレス信号の選択をする。
【0121】
選択部32-1〜32-12は、それぞれ、スイッチ&ラッチ回路34、36および判定回路38を備える。スイッチ&ラッチ回路34には、行アドレス信号(選択部32-1でいうと行アドレス信号A8)が入力する。スイッチ&ラッチ回路36には、RFカウンタ100からのリフレッシュアドレス信号(選択部32-1でいうとリフレッシュアドレス信号RFA8)が入力する。
【0122】
判定回路38には、ブロックAコントロール40A(図1)からの信号、つまり、Hレベルの外部アクセス実施信号A、または、HレベルのRF実施信号Aのいずれかが入力される。判定回路38に、Hレベルの外部アクセス実施信号Aが入力したことを、判定回路38が判定したとき、判定回路38は、行アドレスラッチ信号を出力する。行アドレスラッチ信号は、スイッチ&ラッチ回路34に入力するので、スイッチ&ラッチ回路34には、行アドレス信号がラッチされ、出力される。これにより、行プリデコーダ30Aは、行アドレス信号A8〜A19を出力する。これは、外部アクセスすべきメモリセルを選択するワード線を駆動するための信号である。この駆動信号は、行デコーダ24Aに入力される。この駆動信号をもとに、行デコーダ24Aは、外部アクセスすべきメモリセルが属する行のワード線を選択する。
【0123】
一方、判定回路38に、HレベルのRF実施信号Aが入力したことを、判定回路38が判定したとき、判定回路38は、RFアドレスラッチ信号を出力する。RFアドレスラッチ信号は、スイッチ&ラッチ回路36に入力するので、スイッチ&ラッチ回路36には、リフレッシュアドレス信号がラッチされ、出力される。これにより、行プリデコーダ30Aは、リフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19を出力する。これは、リフレッシュすべき行のメモリセルを選択するワード線を駆動するための信号である。この駆動信号は、行デコーダ24Aに入力される。この駆動信号をもとに、行デコーダ24Aは、リフレッシュすべき行のワード線を選択する。
【0124】
行プリデコーダ30B〜30Dも、行プリデコーダ30Aと同様の構成をし、同様の動作をする。
【0125】
[RFカウンタコントロール]
上記の[半導体装置のリフレッシュ動作]の{オペレーション状態}で説明したように、本実施形態において、外部からアクセスされているブロックではリフレッシュが延期される。本実施形態は、全てのブロックA〜Dでのリフレッシュを確実にするため、図1に示すように、RFカウンタコントロール90を設けている。
【0126】
RFカウンタコントロール90は、全てのブロックA〜Dにおいて、第n行のワード線により選択されるメモリセルのリフレッシュ終了後、カウントアップ信号を発生する。これにより、RFカウンタ100の計数値が一つ増加し、RFカウンタ100は、それに対応するリフレッシュアドレス信号RFA8〜RFA19を出力する。RFカウンタ100からのこの出力により、行プリデコーダ30A〜30Dは、第n+1行のワード線を駆動するための信号を供給する。
【0127】
図19は、RFカウンタコントロール90の回路ブロック図である。RFカウンタコントロール90は、NORゲート92と、NANDゲート94と、遅延回路96と、インバータ98と、を備える。
【0128】
NORゲート92には、RF要求信号A〜Dが入力される。NORゲート92の出力信号は、NANDゲート94に入力される。これには、二つの経路がある。一つは、NORゲート92の出力端子からNANDゲート94の入力端子94aへ直接つながる経路である。他の一つは、遅延回路96、インバータ98を介して、NORゲート92の出力端子からNANDゲート94の入力端子94bへつながる経路である。NANDゲート94からは、アクティブロウのカウントアップ信号が出力される。
【0129】
RFカウンタコントロール90がカウントアップ信号を出力する仕組みを、図1、図19および図20を用いて説明する。図20は、半導体装置1の、ある期間におけるオペレーション状態のタイミングチャートである。チップセレクト信号/CSはLレベルであり、オペレーション状態となっている。
【0130】
時刻t0〜時刻t2までの半導体装置1の動作は、図2に示すタイミングチャートの時刻t0〜時刻t2までのそれの動作と同じである。つまり、ブロックB、ブロックC、ブロックDにおいて、第n行のワード線により選択されるメモリセルのリフレッシュが行われる。
【0131】
次のRFタイミング信号がHレベルとなった(時刻t5)後、最初のクロック信号(c3)の発生にもとづいて、RF要求信号B〜DがHレベルとなる(時刻t6)。
【0132】
時刻t1から始まり、時刻t6で終わる期間(この期間中、各ブロックA〜Dにおいて、一回のリフレッシュが可能となる。)、ブロックAが選択され続けているので、ブロックAでは、第n行のワード線により選択されるメモリセルのリフレッシュが行われない(あるリフレッシュ周期でのリフレッシュの延期)。このため、このリフレッシュ周期では、RF要求信号AがHレベルのままであるので、NORゲート92はLレベルの信号を出力する。よって、このリフレッシュ周期では、NANDゲート94がHレベルの信号を出力するので、カウントアップ信号は発生しない。
【0133】
よって、次のリフレッシュ周期においても、各ブロックA〜Dで、同じ行、つまり、第n行のワード線で選択されるメモリセルのリフレッシュが行われる。詳しく説明すると、時刻t6で、ブロックBが選択されるので、外部アクセス実施信号B、RF実施信号A、C、Dが、Hレベルとなる。これにより、ブロックA、C、Dにおいて、第n行のワード線で選択されるメモリセルのリフレッシュが行われる。
【0134】
時刻t7において、ブロックアドレスが、ブロックBからブロックCに変わる。RF要求信号Bは、Hレベルの状態なので、RF実施信号BがHレベルとなる。このRF実施信号Bにより、ブロックBでは、第n行のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュが行われる。そして、所定時間経過後、RF要求信号BがLレベルとなる。これにより、RF実施信号BがLレベルとなり、リフレッシュが終了する(時刻t8)。以上により、ブロックA〜Dの第n行のワード線で選択されるメモリセルに対するリフレッシュが終了する。
【0135】
時刻t8において、全てのRF要求信号A〜DがLレベルとなるので、NORゲート92からは、Hレベルの信号が出力される。NANDゲート94の入力端子94aには、直ちに、Hレベルの信号が入力される。入力端子94bには、Hレベルの信号が入力され続けているので、NANDゲート94からは、アクティブロウ(Lレベル)のカウントアップ信号が出力される(時刻t9)。なお、NORゲート92から出力されるHレベルの信号は、遅延回路96を通り、インバータ98でLレベルの信号となり、入力端子94bに入力されるので、NANDゲート94から出力される信号は、直ちにHレベルとなる。
【0136】
カウントアップ信号によりRFカウンタ100の計数値が一つ増加し、RFカウンタ100は、それに対応するリフレッシュアドレス信号、つまり、次のリフレッシュされるべき行に対応するアドレス信号を出力する。RFカウンタ100からのこの出力により、リフレッシュ実施信号が入力された行プリデコーダ30A〜30Dからは、次のリフレッシュすべき行である第n+1行のワード線で選択されるメモリセルのリフレッシュをするための信号が供給される。
【0137】
以上のように、本実施形態では、あるリフレッシュ周期に、ブロックA〜Dの全てにおいて、第n行のワード線で選択されるメモリセルのリフレッシュが行われるまで、第n+1行のワード線で選択されるメモリセルにおいて、リフレッシュが行われない。このため、全ての行のメモリセルにおいて、リフレッシュを確実にすることができる。
【0138】
ところで、RFカウンタコントロール90を設ける場合、リフレッシュの実力値(メモリセルがデータを保持できる時間)と、リフレッシュサイクル数(各ブロックA〜Dの行の数、つまり、ワード線数。本実施形態では、4096)を考慮して、リフレッシュ周期を決めなければならない。つまり、例えば、リフレッシュの実力値が200ms、リフレッシュサイクル数が約4000回(行数が4096だから)の条件下で、RFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)を50μsとする。
【0139】
50μs×4000=200ms
この条件では、一回でもリフレッシュが延期されると、データを保持できなくなる。このため、例えば、RFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)を45μsとする。
【0140】
45μs×4000=180ms
(200ms−180ms)÷45μs≒444回
RFタイミング信号の周期(リフレッシュ周期)を45μsとすれば、444回までリフレッシュの延期をしても、データを保持できる。
【0141】
なお、図20に示すように、リフレッシュ周期(時刻t0〜時刻t5)において、ブロックAの第n行のワード線と接続されたメモリセルでは、まだ、リフレッシュが行われていない。本実施形態では、次のリフレッシュ周期(時刻t5〜)において、第n行(同じ行)のワード線と接続されたメモリセルのリフレッシュを行っている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第n+1行のワード線と接続されたメモリセルのリフレッシュをしてもよい。
【0142】
[半導体装置の電子機器への応用例]
半導体装置1は、例えば、携帯機器のような電子機器に応用することができる。図21は、携帯電話機のシステムの一部のブロック図である。VSRAMが半導体装置1である。CPU、VSRAM、フラッシュメモリ(flash memory)は、アドレス信号A′0〜A′19のバスラインにより、相互に接続されている。また、CPU、VSRAM、フラッシュメモリは、データ信号I/O0〜I/O15のバスラインにより、相互に接続されている。さらに、CPUは、バスラインにより、キーボードおよびLCDドライバと接続されている。LCDドライバは、バスラインにより、液晶表示部と接続されている。CPU、VSRAMおよびフラッシュメモリでメモリシステムを構成している。
【0143】
図22は、図21に示す携帯電話機のシステムを備える携帯電話機600の斜視図である。携帯電話機600は、キーボード612、液晶表示部614、受話部616およびアンテナ部618を含む本体部610と、送話部622を含む蓋部620と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る半導体装置の回路ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る半導体装置のオペレーション状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本実施形態に係る半導体装置の待機状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本実施形態に係る半導体装置のパワーダウン状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】メモリセルのデータの保持時間(ms)と基板電圧Vbb(V)との関係の一例を示すグラフである。
【図6】パワーダウン状態中のメモリセルの断面図である。
【図7】オペレーション状態中のメモリセルの断面図である。
【図8】本実施形態に係る半導体装置に備えられたRFタイミング信号発生回路のタイプ1のブロック図である。
【図9】RFタイミング信号発生回路のタイプ1に備えられた電圧調整回路の回路図である。
【図10】RFタイミング信号発生回路のタイプ1に備えられたリング発振回路の回路図である。
【図11】電圧調整回路からの電圧Vaとスヌーズ信号/ZZとの関係を示す波形図である。
【図12】RFタイミング信号発生回路のタイプ1における、RFタイミング信号とスヌーズ信号/ZZとの関係を示す波形図である。
【図13】本実施形態に係る半導体装置に備えられたRFタイミング信号発生回路のタイプ2のブロック図である。
【図14】RFタイミング信号発生回路のタイプ2における、RFタイミング信号とスヌーズ信号/ZZとの関係を示す波形図である。
【図15】本実施形態に係る半導体装置に備えられたブロック選択信号発生回路の回路ブロック図である。
【図16】本実施形態に係る半導体装置に備えられたブロックAコントロールおよびこれに関連する回路の回路ブロック図である。
【図17】本実施形態に係る半導体装置に備えられたRF要求信号A発生回路の回路ブロック図である。
【図18】本実施形態に係る半導体装置に備えられた行プリデコーダおよびこれに関連する回路の回路ブロック図である。
【図19】本実施形態に係る半導体装置に備えられたRFカウンタコントロールの回路ブロック図である。
【図20】本実施形態に係る半導体装置の、ある期間におけるオペレーション状態のタイミングチャートである。
【図21】本実施形態に係る半導体装置を備えた、携帯電話機のシステムの一部のブロック図である。
【図22】図21に示す携帯電話機のシステムを備える携帯電話機の斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
10 データ入出力バッファ
20 メモリセルアレイ
24A〜24D 行デコーダ
26A〜26D 列デコーダ
30A〜30D 行プリデコーダ
32-1〜32-12 選択部
34 スイッチ&ラッチ回路
36 スイッチ&ラッチ回路
38 判定回路
40A ブロックAコントロール
40B ブロックBコントロール
40C ブロックCコントロール
40D ブロックDコントロール
42 外部アクセス実施信号A発生回路
44 RF実施信号A発生回路
46 遅延回路
48 ANDゲート
49 インバータ
50A RF要求信号A発生回路
50B RF要求信号B発生回路
50C RF要求信号C発生回路
50D RF要求信号D発生回路
51 フリップフロップ
52 パルス化回路
53 NANDゲート
53a、53b 入力端子
54 遅延回路
55 NANDゲート
55a、55b 入力端子
56 フリップフロップ
57 インバータ
60 アドレスバッファ
70 RFタイミング信号発生回路
72 電圧調整回路
74 リング発振回路
80 ブロック選択信号発生回路
90 RFカウンタコントロール
92 NORゲート
94 NANDゲート
94a、94b 入力端子
96 遅延回路
98 インバータ
100 RFカウンタ
110 モードコントロール
120 基板電圧発生回路
130 クロック

Claims (7)

  1. リフレッシュによりメモリセルのデータを保持する半導体装置であって、
    複数のブロックに分割された、メモリセルアレイと、
    前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中は第1リフレッシュ周期により、前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中は前記第1リフレッシュ周期より長い周期である第2リフレッシュ周期により、それぞれ前記メモリセルアレイに対してリフレッシュをする、リフレッシュ制御回路と、
    前記メモリセルアレイが形成される半導体基板に印加する基板電圧を発生する、基板電圧発生回路と、
    を備え、
    前記基板電圧発生回路は、前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中のいずれも、同じ値の前記基板電圧を発生し、かつ、前記メモリセルでのデータ保持時間が、前記外部アクセス可能な状態中よりも前記外部アクセスが不可能な状態中のほうが長くなる前記基板電圧を発生し、
    前記リフレッシュ制御回路は、
    リフレッシュタイミング信号を発生する、リフレッシュタイミング信号発生回路を、備え、
    前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
    前記半導体装置が外部アクセス可能な状態中、前記第1リフレッシュ周期の基準となる第1周期の前記リフレッシュタイミング信号を発生し、
    前記半導体装置が外部アクセス不可能な状態中、前記第2リフレッシュ周期の基準となる第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を発生する、半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記リフレッシュ制御回路は、
    前記複数のブロックの各々に対応して設けられ、前記リフレッシュタイミング信号にもとづいて、各々に対応する前記複数のブロックに対してリフレッシュ要求信号を発生する、複数のリフレッシュ要求信号発生回路と、
    前記複数のブロックの各々に対応して設けられ、前記リフレッシュ要求信号にもとづいて、前記複数のブロックの各々に対してリフレッシュ実施信号を発生する、複数のブロックコントロールと、
    を含む、半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
    前記リフレッシュタイミング信号を生成する、発振回路と、
    前記第1周期および前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を生成するために、前記発振回路に印加する電圧を調整する、電圧調整回路と、
    を含む、半導体装置。
  4. 請求項1又は2において、
    前記リフレッシュタイミング信号発生回路は、
    発振回路と、
    前記発振回路からの信号を分周することにより、前記第1周期および前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号、または、前記第2周期の前記リフレッシュタイミング信号を生成する、分周コントロールと、
    を含む、半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記半導体装置は、VSRAM(Virtually Static RAM)を含む、半導体装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の前記半導体装置を備える、メモリシステム。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の前記半導体装置を備える、電子機器。
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