JP3634176B2 - データ再生システム及びデータ再生方法 - Google Patents

データ再生システム及びデータ再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3634176B2
JP3634176B2 JP04018499A JP4018499A JP3634176B2 JP 3634176 B2 JP3634176 B2 JP 3634176B2 JP 04018499 A JP04018499 A JP 04018499A JP 4018499 A JP4018499 A JP 4018499A JP 3634176 B2 JP3634176 B2 JP 3634176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
reproduction signal
expected value
amount
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04018499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000243033A (ja
Inventor
聡 古田
徹 藤原
雅一 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Fujitsu Peripherals Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP04018499A priority Critical patent/JP3634176B2/ja
Publication of JP2000243033A publication Critical patent/JP2000243033A/ja
Priority to US09/694,066 priority patent/US6603722B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3634176B2 publication Critical patent/JP3634176B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置や光磁気ディスク装置または磁気ディスク装置等のデータ記録装置に適用される記録媒体のデータ再生システム及びデータ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光ディスク装置に用いられる光ディスク記録媒体(光ディスク、光磁気ディスク)は、大容量、可換性、高信頼性等により、画像・イメージ情報の記録再生やコンピュータ用のコード記録等、種々の分野での利用が図られている。
このような光ディスク装置では、記録密度の増大に伴ってより精度の高いデータの記録・再生の手法が望まれている。この光ディスク記録媒体に対する精度の高いデータの記録・再生を行なう手法として、例えば、記録データ信号を所謂パーシャルレスポンス(PR)波形に変調して光ディスク記録媒体に記録する一方、この光ディスク記録媒体からの再生信号を所定周期でサンプリングした後に、所謂ビタビ検出器(最尤データ検出器)にて最も確からしいデータを検出する手法が提案されている。
【0003】
一般的に知られるビタビ検出器の基本的な構成は、例えば、図1に示すようになっている。
図1において、ビタビ検出器は、ブランチメトリック計算ユニット10、ACS(Add−Compare−Select)ユニット11、パスメトリックメモリ12およびパスメモリ13を有している。このビタビ検出器を例えば光磁気ディスク装置の再生システムに適用される場合、ブランチメトリック計算ユニット10は、光磁気ディスクからの再生信号のサンプリング値yt と期待値との差となるブランチメトリック値(BM値)を演算する。この期待値は、データ記録の際に用いられたパーシャルレスポンス(PR)波形に依存する値であり、再生信号において本来とりうる値である。このブランチメトリック値(BM値)は、1つのサンプリング値yt が得られると、各期待値に対して演算される。
【0004】
ACSユニット11は、上記ブランチメトリック値(BM値)とパスメトリックメモリ12に格納された1クロック前の(前回演算した)パスメトリック値(PM値)とを加算(Add)し、この加算後のパスメトリック値(PM値)を2つずつ比較して(Compare )、小さい方のパスメトリック値(PM)を選択(Select)する。この選択されたパスメトリック値(PM値)が新たなパスメトリック値としてパスメトリックメモリ12に格納される。上記の処理の結果、パスメトリック値(PM値)は、ブランチメトリック値(BM値)の積算値となる。上記のように小さい方のパスメトリック値を選択することは、状態遷移のパスを選択することに相当する。即ち、ACSユニット11では、常に、パスメトリック値が最小となるパスが選択される。
【0005】
上記のようにして選択されたパスに相当するデータ(2値データ)がACSユニット11からパスメモリ13に供給される。パスメモリ13では、選択された各パスに対応したデータが順次シフトされると共に、その過程で、選択されなかった各パスに対応するデータが順次淘汰されて生き残りパスに相当するデータがパスメモリ13から検出データとして出力される。
【0006】
このようにパーシャルレスポンス(PR)波形にてデータを記録すると共に、ビタビ検出器を用いて最も確からしいデータを検出することにより、高密度記録のなされた光磁気ディスクから精度良くデータの再生が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光磁気ディスクから、例えば、図2(a)に示すような再生信号波形が得られる場合、そのサンプリング値のヒストグラムは、例えば、図2(b)、(c)に示すようになる。この例は、PR(1,1)波形にて記録したデータをビタビ検出(最尤検出)する場合を示している。白色雑音だけを考慮した場合、そのサンプリング値の分布は、図2(b)に示すように期待値に対応した3つのレベルをピークとする分布となる。
【0008】
しかし、過渡応答、オフセット変動、位相誤差、非線形ずれ成分等が有る場合、図2(c)に示すように、サンプリング値が、バラバラに分布するようになり、このように分布するサンプリング値から一定値に固定された期待値を用いてビタビ検出しても、十分なエラーレート特性をえることができない。
PR(パーシャルレスポンス)波形の拘束長を大きくする(例えば、PR(1,2,1)やPR(1,2,2,1))等)と、データの検出精度の改善効果が大きくなることが一般に知られているが、拘束長を大きくすると、1つの期待値当たりの振幅マージンが減少し、過渡応答、オフセット変動、位相誤差等の影響を受けやすくなって、かえってエラーレートが劣化してしまうという問題がある。
【0009】
また近年、データの高密度記録を実現するために、磁気超解像効果(MSR(Magnetically induced Super Resolution ))を持つ媒体、(例えば、RAD(Rear Aperture Detection )媒体)が実用化されようとしてる。このMSR効果を有する媒体では、光ビームの熱分布を利用したマスクを形成することにより超解像効果をつくりだすため、媒体上を移動する光ビームの熱分布には偏りによって再生信号に非線形ずれ成分が発生し、この非線形ずれ成分のために再生波形が歪む。その結果、理想的なサンプリング値が得られず、この場合も、エラーレートが劣化してしまうという問題がある。
【0010】
このようにMSR効果を有する媒体(例えば、RAD媒体)を用いる場合、再生信号波形が非線形性を示すが、この非線形性は、例えば、図3に示すように再生信号の立ち下がり部分で表れる。図3は、PR(1、1)の記録信号を再生した場合を示し、その再生信号の立ち下がりにおけるサンプリング点E1、E2、E3、E4のレベルが、非線形性の影響で、期待値から大きく低下する(肩下がり現象)。
【0011】
このような再生信号の非線形性により、記録ピットの前後のエッジの対象性を利用するPRML記録再生方式では、再生信号の後エッジに対応した部分における適正データ再生のためのマージンが少なくなる。
そこで、本発明の課題は、特に、再生信号が非線形性を呈する場合であっても、適正データ再生のためのサンプリング値に対するマージンの低下を防止し、より正確なデータ再生が可能となるデータ再生システム及びデータ再生方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、パーシャルレスポンス波形の記録信号に従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を所定周期にてサンプリングし、ビタビ復号アルゴリズムに従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメトリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、そのパスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データを決めるようにしたデータ再生システムにおいて、上記ブランチメトリック値の演算に用いられる期待値を設定する期待値設定ユニットと、再生信号の非線形性を呈する部位を検出し、再生信号に含まれる非線形量を取得する非線形量抽出ユニットと、該非線形量抽出ユニットにて取得された非線形量に基づいて上記期待値設定ユニットにて設定される期待値を調整する期待値調整ユニットとを備え、上記非線形量抽出手段は、再生信号の立ち下がり部位または立ち上がり部位を再生信号の非線形性を呈する部位として検出するように構成してもよい
【0013】
このようなデータ再生システムでは、再生信号の非線形性を呈する部位の非線形量に基づいてブランチメトリック値の演算にて用いられる期待値が調整される。その結果、再生信号が非線形性を呈する場合であっても、その非線形性を呈する部位に対する期待値が非線形量に基づいて調整されることから、その非線形性を呈する部位から適正なデータを再生するためのサンプリング値に対するマージンが向上する。
【0014】
上記非線形量抽出ユニットは、記録媒体の特性から決まる非線形量を予め保持し、その保持された非線形量を取得するように構成することができる。
また、種々の媒体に対応できるという観点から、この非線形量抽出ユニットは、再生信号の非線形性を呈する部位を検出する非線形部位検出手段と、該非線形部位検出手段が再生信号の非線形性を呈する所定部位を検出したときに、再生信号に含まれる非線形量を取得する非線形量取得手段とを備え、上記非線形量取得手段は、再生信号のサンプリング値に基づいて非線形量を演算する非線形量演算手段を備えるように構成することできる。
【0015】
このようなデータ再生システムでは、媒体から再生された再生信号のサンプリング値に基づいて非線形量が演算される。
特に、上述したようなMSR効果を有する媒体では、再生信号の立ち下がり部位または立ち上がり部位に非線形性が表れるということを考慮すると、上記非線形部位検出手段は再生信号の立ち下がり部位または立ち上がり部位を再生信号の非線形性を呈する部位として検出するように構成することができる。
【0016】
再生信号の非線形部位を容易に検出できるという観点から、上記非線形部位検出手段は再生データから所定ビット数構成のビット列を抽出するビット列抽出手段と、ビット列抽出ユニットにて抽出されるビット列のパターンが、非線形部位に対応するビットパターンとして予め定められた基準パターンと一致するか否かを判定するパターン判定手段とを備えるように構成することできる。
【0017】
このようなデータ再生システムでは、再生データから抽出される所定ビット数のビット列のパターンが基準パターンと一致したときに、再生信号の非線形性を呈する部位が検出される。
非線形量を容易に定量化できるという観点から、上記非線形量演算手段は期待値設定手段にて設定された期待値とサンプリング値との差を演算する減算手段と、該減算手段にて演算された差値に基づいて非線形量を演算する手段とを備えるように構成することできる。
【0018】
理想的な再生信号では、再生信号からのサンプリング値は期待値に一致する。従って、この期待値とサンプリング値との差が非線形性を表すことになる。そして、当該差値から具体的な非線形量が演算される。
非線形量を容易に演算できるという観点から、上記非線形量を演算する手段は上記減算手段にて演算された差値に所定の倍率を乗ずる乗算器を有し、乗算器からの出力値を非線形量とするように構成することできる。
【0019】
このようなデータ再生システムでは、期待値とサンプリング値との差値に単に所定の倍率を乗ずるだけで非線形量が得られる。
この所定の倍率は、媒体の種類や各媒体の領域毎に設定することができる。また、再生データのエラーの状況等から適宜変更する(学習する)こともできる。この倍率は、一般的に1より小さい値に設定される。
【0020】
前述したようなMSR効果を有する媒体(例えば、RAD媒体)等のように、信号レベルが低下するという再生信号の非線形性を考慮すると、上記期待値調整手段は、期待値設定手段にて設定される期待値から非線形量取得手段にて取得される非線形量を減ずる減算手段を備え、減算手段からの出力値を調整済の期待値としてブランチメトリック値の演算に供するように構成することできる。
【0021】
更に、上記課題を解決すると共に、再生信号の非線形性を呈する部位として検出された部位に続くサンプリング点にも非線形性の影響が及ぶ場合も考慮して、本発明は、パーシャルレスポンス波形の記録信号に従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を所定周期にてサンプリングし、ビタビ復号アルゴリズムに従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメトリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、そのパスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データを決めるようにしたデータ再生システムにおいて、上記ブランチメトリック値の演算に用いられる期待値を設定する期待値設定手段と、再生信号の非線形性を呈する部位を検出する非線形部位検出手段と、該非線形部位検出手段が再生信号の非線形性を呈する所定部位を検出したときに、再生信号のサンプリング値に基づいて再生信号の当該検出部位での第一の非線形量を演算する第一の非線形量演算手段と、該再生信号からのサンプリング値に基づいて、上記第一の非線形量より少ない、上記再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点での第二の非線形量を演算する第二の非線形量演算手段と、再生信号の当該検出部位にてサンプルされるサンプリング値に対して上記期待値設定手段にて設定される期待値を上記第一の非線形量演算手段にて演算された第一の非線形量に基づいて調整し、再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点でのサンプリング値に対して上記期待値設定手段にて設定される期待値を上記第二の非線形量演算手段にて演算される第二の線形量に基づいて調整する期待値調整手段とを備えるように構成される。
【0022】
このようなシステムでは、再生信号の非線形性を呈する部位として検出された部位のサンプリング値に対する期待値がその第一の非線形量に基づいて調整されると共に、その再生信号の非線形性を呈する部位として検出された部位に続くサンプリング点でのサンプリング値に対する期待値が上記第一の非線形量より少ない第二の非線形量に基づいて調整される。その結果、更に、正確なデータ再生が可能となる。
【0023】
上記第一の非線形量及び第二の非線形量を容易に演算できるという観点から、上記第一の非線形量演算手段は、再生信号の当該検出部位にてサンプリングされるサンプリング値に基づいて第一の非線形量を演算し、上記第二の非線形量演算手段は、再生信号の当該検出部位にてサンプリングされるサンプリング値に基づいて上記第一の非線形量より少ない第二の非線形量を演算するように構成することができる。
【0024】
このようなデータ再生システムでは、再生信号の非線形性を呈する部位として検出された部位に基づいて、第一の非線形量及び第二の非線形量が演算される。。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図4は、光磁気ディスク装置のデータ再生系の構成例を示す。図4において、光ディスク記録媒体となる光磁気ディスク200には、例えば、拘束長4のRR(1,2,2,1)波形に従ってデータが記録されている。このような光磁気ディスク200から光学ヘッド20を介して記録データに対応した再生信号が得られる。この再生信号は、アンプ21にて増幅された後にフィルタ22、イコライザ23にて波形成形される。このように増幅、波形成形のなされた再生信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC)24にてデジタル信号に変換される。このアナログ・デジタル変換器24は、同期クロック生成回路25からの同期クロック信号に同期して作動する。即ち、上記再生信号の信号値yt が同期クロック信号に同期して(同期クロック信号の周期にて)サンプリングされる。
【0026】
このサンプリングされた信号値(サンプリング値yt )が上記同期クロック信号に同期してビタビ検出100に供給される。ビタビ検出器100は、順次供給される再生信号のサンプリング値からビタビ復号アルゴリズムに従って記録データを検出し、出力する。このビタビ検出器100は、後述するように、同期クロック信号の位相誤差の検出機能を有している。ビタビ検出器100からの位相誤差信号は、同期クロック生成回路25に供給され、同期クロック生成回路25は、この位相誤差信号を用いて同期クロック信号の生成を行なう。
【0027】
ビタビ検出器100は、例えば、図5に示すように構成さる。
図4において、このビタビ検出器100は、一般的なビタビ検出器(図1参照)と同様に、ブランチメトリック計算ユニット10、ACSユニット11、パスメトリックメモリ12及びパスメモリ13を有している。更に、このビタビ検出器100は、期待値設定ユニット14、初期値設定ユニット15、オフセット検出ユニット16、位相誤差検出ユニット18、非線形量抽出ユニット50及び期待値調整ユニット51を備えている。
【0028】
ここで、拘束長4のPR( c,b,a,1)波形のPRと期待値との関係が図6に示される。この場合、取りうる状態の数Nが8つで(S0 、S1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 、S7 )、取りうる期待値は16(P0 、P1 、P2 、P3 、P4 、P5 、P6 、P7 、P8 、P9 、P10、P11、P12、P13、P14、P15)である。状態S0 から状態S0への遷移は期待値P0 =0に対応し、状態S0 から状態S4 への遷移は期待値P8 =1に対応する。状態S1 から状態S0 への遷移は期待値P1 =cに対応し、状態S1 から状態S4 への遷移は期待値P9 =(1+c)に対応する。状態S2 から状態S1 への遷移は期待値P2 =bに対応し、状態S2 から状態S5 への遷移は期待値P10=(1+b)に対応する。状態S3 から状態S1への遷移は期待値P3 =(b+c)に対応し、状態S3 から状態S5 への遷移は期待値P11=(1+b+c)に対応する。状態S4 から状態S2 への遷移は期待値P4 =aに対応し、状態S4 から状態S6 への遷移は期待値P12=(1+a)に対応する。状態S5 から状態S2 への遷移は期待値P5 =a+cに対応し、状態S5 から状態S6 への遷移は期待値P13=(1+a+c)に対応する。状態S6 から状態S3 への遷移は期待値P6 =a+bに対応し、状態S6 から状態S7 への遷移は期待値P14=(1+a+b)に対応する。また、状態S7 から状態S3 への遷移は期待値P7 =a+b+cに対応し、状態S7 から状態S7 への遷移は期待値P15=(1+a+b+c)に対応する。
【0029】
上記ブランチメトリック計算ユニット10は、前述したようにサンプリング値と期待値との差に対応したブランチメトリック値を演算するものであるが、具体的には、図7に示すように、サンプリング値yt が与えられると、このサンプリング値yt と上記16の各期待値Ph (h=0 〜16)との差の2乗(yt −Ph)をブランチメトリック値BMh として演算する。この16のブランチメトリック値BM0 〜BM15はACSユニット11に供給される。ここでは、サンプリング値yt と各期待値Phとの差の2乗をブランチメトリック値BMh としたが、当該差の絶対値をブランチメトリック値としても同様にビタビ検出動作を行ないうる。
【0030】
ACSユニット11は、前述したように加算(Add )、比較(Compare )、選択(Select9)の各演算を行なうものであるが、例えば、図8に示すように構成される。図8において、このACSユニット11は、上記16のブランチメトリック値BM0 〜BM15がセットされる16のレジスタ111(0)〜111(15)、16の加算器113(0)〜113(15)、8つの比較器114(0)〜114(7)及び8つのセレクタ115(0)〜115(7)を有している。
【0031】
加算器113(0)は、ブランチメトリック値BM0(t)と前回パスメトリックメモリ12に格納されたパスメトリック値PMM0(t−1)とを加算する。加算器113(1)は、ブランチメトリック値BM1(t) と前回パスメトリックメモリ12に格納したパスメトリック値PMM1(t−1)とを加算する。比較器114(0)は、加算器113(0)からの出力値(BM0(t)+PMM0(t−1)) と加算器113(1)からの出力値(BM1(t)+PMM1(t−1))とを比較する。そして、比較器114(0)は、出力値( BM0(t)+PMM0(t−1)) が出力値(BM1(t)+PMM1(t−1)) より小さい場合、”1”を出力し、逆に出力値(BM1(t)+PMM1(t−1)) が出力値( BM0(t)+PMM0(t−1)) より小さい場合、”0”を出力する。この比較器114(0)からの出力値(0または1)がACSユニット11の出力値D0 となる。
【0032】
セレクタ115(0)は、比較器114(0)の出力値に応じて、各加算器113(0)及び113(1)の出力値((BM0(t)+PMM0(t−1)、(BM1(t)+PMM1(t−1))のうち小さい方を選択し、その選択された値PMT0 を出力する。
上記ブランチメトリック値BM0(t)と前回のパスメトリック値PMM0(t−1)の加算値( BM0(t)+PMM0(t−1))は、状態S0 から状態S0 への遷移に対応し、また、ブランチメトリック値BM1(t)と前回のパスメトリック値PMM1(t−1)との加算値( BM1(t)+PMM1(t−1))は、状態S1 から状態S0 への遷移に対応する(図6参照)。従って、これらの加算値のいずれか小さい方を選択するセレクタ115(0)の機能は、状態S0 に至る2本のパスのうちパスメトリック値が小さい(尤度が高い)パスを選択することに相当する。
【0033】
ブランチメトリック値BM2(t)と前回のパスメトリック値PMM2(t−1)及びブランチメトリック値BM3(t)と前回のパスメトリック値PMM3(t−1)に対して加算器113(2)、113(3)、比較器114(1)及びセレクタ115(1)が、ブランチメトリック値BM4(t)と前回のパスメトリック値PMM4(t−1)及びブランチメトリック値BM5(t)と前回のパスメトリック値PMM5(t−1)に対して加算器113(4)、113(5)、比較器114(2)及びセレクタ115(2)が、ブランチメトリック値BM6(t)と前回のパスメトリック値PMM6(t−1)及びブランチメトリック値BM7(t)と前回のパスメトリック値PMM7(t−1)に対して加算器113(6)、113(7)、比較器114(3)及びセレクタ115(3)が、それぞれ上記と同様の処理を実行する。その結果、各比較器114(1)、114(2)、114(3)の出力値(0または1)が当該ACSユニット11の出力値D1 、D2 、D3 となる。
【0034】
また、ブランチメトリック値BM8(t)と前回のパスメトリック値PMM0(t−1)及びブランチメトリック値BM9(t)と前回のパスメトリック値PMM1(t−1)に対して加算器113(8)、113(9)、比較器114(4)及びセレクタ115(4)が、ブランチメトリック値BM10(t) と前回のパスメトリック値PMM2(t−1)及びブランチメトリック値BM11(t) と前回のパスメトリック値PMM3(t−1)に対して加算器113(10)、113(11)、比較器114(5)及びセレクタ115(5)が、ブランチメトリック値BM12(t) と前回のパスメトリック値PMM4(t−1)及びブランチメトリック値BM13(t) と前回のパスメトリック値PMM5(t−1)に対して加算器113(12)、113(13)、比較器114(6)及びセレクタ115(6)が、ブランチメトリック値BM14(t) と前回のパスメトリック値PMM6(t−1)及びブランチメトリック値BM15(t) と前回のパスメトリック値PMM7(t−1)に対して加算器113(14)、113(15)、比較器114(7)及びセレクタ115(7)が、それぞれ上記と同様の処理を実行する。その結果、各比較器114(4)、114(5)、114(6)、114(7)の出力値(0または1)が当該ACSユニット11の出力値D4 、D5 、D6 、D7 となる。
【0035】
更に、このACSユニット11は、各セレクタ115(0)〜115(7)に対応させて減算器116(0)〜116(7)、比較器117(0)〜117(7)及びセレクタ118(0)〜118(7)を備えると共にオア回路119を備えている。各減算器116(i)(i=0〜7)は、対応するセレクタ115(i)からの出力値PMTiから定数(128)d (十進数)を減算する。この定数は、8 ビットのフルスケールで表現される数値の1/2の値である。また、各比較器117(i)は、対応する減算器116(i)からの出力値QMTi と最小基準値MIN(=−256)とを比較してその比較結果CMi を出力する。この最小基準値MINは、各減算器116(i)からの出力値QMTi がアンダーフローしたか否かを判定するための基準値となる。
【0036】
上記各比較器117(i)の比較結果CMi は、減算器出力QTMi が最小基準値MINを下回ったときに、例えば、ハイレベルとなる。各比較器117(0)〜117(7)からの比較結果CM0〜CM7がオア回路119に入力している。また、各セレクタ118(i)は、オア回路119からの出力CMTレベルに応じて、対応するセレクタ115(i)からの出力値PMTi 及び対応する減算器116(i)からの出力値QMTi のいずれかを選択する。各セレクタ118(i)からの出力値が対応するパスメトリック値PMMi(t)としてパスメトリックメモリ12に格納される。このパスメトリックメモリ12に格納された各パスメトリック値PMMi(t)が次回の(次クロックタイミング(t+1)での)パスメトリック値PMMi(t+1)を得るための演算に用いられる。
上記のような回路構成において、セレクタ118(i)は、オア回路119からの出力CMTレベルがローレベル(対応する減算器116(i)の出力値QMTi が最小基準値MINより大きい) の場合に、対応する減算器116(i)の出力値QMTi を新たなパスメトリック値PMMi(t)としてパスメトリックメモリ12に供給する。一方、オア回路119からの出力CMTレベルがハイレベル(対応する減算器116(i)の出力値QMTi が最小基準値MINより小さい)場合に、セレクタ118(i)は、対応するセレクタ115(i)からの出力値PMTi 、即ち、前回のパスメトリック値PMMi(t−1)にブランチメトリック値BMi(t)を加算した値そのものを新たなパスメトリック値PMMi(t)としてパスメトリックメモリ12に供給する。
【0037】
このようにパスメトリック値とブランチメトリック値との加算値から一定値(=128)を減算した値(減算器116(i)の出力値) を新たなパスメトリック値として、パスメトリック値とブランチメトリック値との加算演算を繰り返す一方、その過程で、当該減算値が最小基準値MIN(−256)を下回ったときに、パスメトリック値とブランチメトリック値との加算値そのもの(一定値を減算しない)を新たなパスメトリック値するようにしたため、ブランチメトリック値の加算によって順次増加するパスメトリック値がオーバーフローすることも、また、アンダーフローすることも防止される。
【0038】
上記のようなACSユニット11の出力データD0 、D1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 、D7 がパスメモリ13に供給される。このパスメモリ13では、前述したように、ACSユニット11によって選択された各パスに対応したデータが順次シフトされると共に、その過程で、選択されなかった各パスに対応するデータが順次淘汰されて生き残りパスに相当するデータがパスメモリ13から検出データとして出力される。このパスメモリ13は、例えば、図9に示すように構成される。
【0039】
図9において、パスメモリ13は、ACSユニット11からのデータD0 、D1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 、D7 が並列的にセットされるフリップフロップ131(0)〜131(7)及びセレクタ132(0)〜132(7)、フリップフロップ133(0)〜133(7)、セレクタ134(0)〜134(7)、フリップフロップ135(0)〜135(7)、・・・セレクタ136(0)〜136(7)、フリップフロップ137(0)〜137(7)、多数データ選択ユニット138を有している。
【0040】
各フリップフロップとセレクタが交互に配列されており、各フリップフロップの出力が次段の2つのセレクタに入力するようになっている。そして、初段のフリップフロップ131(0)〜131(7)にセットされた選択されたパスを表すデータD0 、D1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 、D7 から始まって、順次選択及びシフト処理を繰り返す過程で、各フリップフロップにセットされるデータが生き残りのパスに対応したデータに書き換えられてゆく。そして、最終段の各フリップフロップ137(0)〜137(7)にセットされたデータ(0または1)から多数データ(majority)が多数データ選択ユニット138にて選択され、その選択されたデータが当該パスメモリ13の出力データとして得られる。
【0041】
次に、図5における期待値設定ユニット14について説明する。
期待値設定ユニット14は、初期値設定ユニット15及びオフセット検出ユニット16と接続されており、初期値設定ユニット15からの初期のオフセット量Init 及びオフセット検出ユニット16からの検出されたオフセット量Offsetに基づいて期待値{Ph }を決定している。この期待値設定ユニット14は、例えば、図10に示すように構成される。
【0042】
図10において、期待値設定ユニット14は、最小値検出ユニット140、セレクタ141、142、143、144、加算器146、ラッチ回路148及びデフォルト期待値設定ユニット149を有している。最小値検出ユニット140は、ACSユニット11にて演算されたパスメトリック値{PMh}のうちの最小値を検出する。PR波形の拘束長が4の場合、上述したようにパスメトリック値{PMh }は16種類あり(h =0,1,...,15)(図8における加算器113(0)〜113(15)の出力)、この最小値検出ユニット140の出力は、各ビットがパスメトリック値に対応するように、16ビットとなる。即ち、図11に示すように、パスメトリック値PM0 〜PM15が最小値検出ユニット(比較器)140に入力する場合、
PM0 が最小のとき、”0000000000000001”、
PM1 が最小のとき、”0000000000000010”
PM2 が最小のとき、”0000000000000100”
・・・・・
・・・・・
PM13が最小のとき、”0010000000000000”
PM14が最小のとき、”0100000000000000”
PM15が最小のとき、”1000000000000000”
がそれぞれ最小値検出ユニット140から出力される。
【0043】
この最小値検出ユニット140からの出力は、セレクタ142の制御信号として用いられる。このセレクタ142は、セレクタ141を介してデフォルト期待値設定ユニット149から供給されるデフォルト期待値のなかから制御信号(最小値検出ユニット140の出力Min _no)に対応したデフォルト期待値を選択する。このデフォルト期待値設定ユニット149には、データ記録時に用いられるPR波形によって決まる理想状態での期待値(16種類)が設定されている。このセレクタ142にて選択されたデフォルト期待値Phs は、後述するような構造となるオフセット検出ユニット16に供給される。
【0044】
デフォルト期待値設定ユニット149に設定されたデフォルト期待値は、更に、セレクタ141を介して、後述するような構造の初期値設定ユニット15に供給される。初期値設定ユニット15によって設定された初期のオフセット量Init がセレクタ143に入力している。このセレクタ143には、オフセット検出ユニット16にて検出されたオフセット量Offsetも入力しており、切り換え信号( オフセットSEL)によって所定のタイミングで、初期のオフセット量Init からオフセット量Offsetへの選択切り換えが行なわれる。このセレクタ143の出力は、セレクタ144に供給されると共に、非線形抽出ユニット17にOfIN信号として供給される。セレクタ144は、オフセット量にて期待値を補正する( オフセット動作) か否かを選択するもので、オフセットオン・オフ信号により、セレクタ143にて選択されたオフセット量(Init またはOffset) または” 0”を選択する。
【0045】
セレクタ144の出力は加算器146に供給される。加算器146にはセレクタ141を介してデフォルト期待値{Phs }も供給されており、上記セレクタ144からのオフセット量(Init またはOffset)が各デフォルト期待値{Phs }に加算される。
なお、セレクタ144にて”0”を選択された場合、期待値は補正されるこなく、デフォルト期待値そのものが加算器146から出力される。加算器146から出力される期待値Phは、後述するような期待値調整ユニット51に供給され、この期待値Phが更に調整された後に、前述したようなブランチメトリック計算ユニット10に供給され、パスメトリック値の演算に用いられる。
【0046】
加算器146から出力される期待値は、保持ゲートの制御によってラッチ回路148に保持される。このラッチ回路148に保持された前セクタの最終の期待値をセレクタ141によって、次のセクタのデフォルト期待値として選択することができる。
光磁気ディスクから信号を再生する際に、再生直後において再生信号がオフセットする現象が生ずる。この再生初期における再生信号のオフセット量Init を設定する初期値設定ユニット15は、例えば、図12に示すように構成される。
【0047】
図12において、この初期値設定ユニット15は、期待値平均計算ユニット151、サンプル値平均計算ユニット152及び減算器153を有している。期待値平均計算ユニット151は、期待値設定ユニット14から供給されるデフォルト期待値{Phs}の平均値を計算する。初期値設定ユニット15にはサンプリング値yt が供給されており、サンプリング値平均計算ユニット152は、サンプリング値yt が得られる毎にそれまで得られたサンプリング値の平均値yt を計算する。そして、減算器153が期待値Phs の平均値とサンプリング値yt の平均値との差を演算し、その差を初期のオフセット値Init として出力する。この初期のオフセット値Init が前述したように期待値設定ユニット14に供給される。
【0048】
定常的な再生信号のオフセット量Offsetを検出するオフセット検出ユニット16は、例えば、図13に示すように構成される。
図13において、このオフセット検出ユニットは、オフセット平均計算ユニット161及び減算器162を有している。減算器162は、サンプリング値yt と期待値設定ユニット14からの期待値Phs との差yt_Phs を演算する。オフセット平均計算ユニット161は、設定された個数(平均個数)の上記サンプリング値yt と期待値Phs との差yt_Phs が得られる毎に当該差の平均値を計算する。この平均計算の初期値として初期値設定ユニット15からのオフセット量Init が用いられる。このオフセット平均値計算ユニット161にて計算された平均値がオフセット量Offsetとして期待値設定ユニット14に供給される。
【0049】
ところで、例えば、光ディスク装置の記録媒体としてRAD(Rear Aperture Detection )媒体を用いる場合、前述したように、再生信号波形が非線形性を示す。この再生信号の非線形性によって適正なデータ再生のためのサンプリング値に対するマージンが低下することを防止するために、ビタビ検出器100は、図5に示すように、非線形量抽出ユニット50及び期待値調整ユニット51を備えている。
【0050】
非線形量抽出ユニット50は、パスメモリ13らの出力データに基づいて再生信号の立ち下がり部位を検出し、その検出された立ち下がり部位でのサンプリング値yt に基づいて非線形量を演算する。そして、期待値調整ユニット51は、非線形量抽出ユニット50にて得られた非線形量に基づいて期待値設定ユニット14からの各期待値Phを調整する。そして、その調整された各期待値_Phが期待値調整ユニット51からブランチメトリック計算ユニット10に供給される。
【0051】
上記非線形量抽出ユニット50は、例えば、図14に示すように構成されている。
図14において、この非線形量抽出ユニット50は、非線形性が表れる再生信号の立ち下がり部位を検出するための立ち下がり検出部520を有している。この立ち下がり検出部520は、シフトレジスタ521及び比較器522を備えている。シフトレジスタ521は、パスメモリ13から順次出力されるデータ(ビットデータ)を保持し、例えば、5ビットデータを出力する。比較器522は、再生信号の立ち下がり部位に対応するビットパターンとして予め設定された基準パターン(例えば、PR(1、1)の場合、”11000”)と上記シフトレジスタ521からのビットデータのパターンとを比較し、一致する場合に有効となる一致信号を出力する。この比較器522からの一致信号が立ち下がりが検出部520の検出信号となる。
【0052】
この非線形量抽出ユニット50は、更に、サンプル値ytを保持するシフトレジスタ501、アンド回路502及び保持回路503を有している。アンド回路502は、上記立ち下がり検出部520からの検出信号によってゲート制御される。この検出信号が有効となる場合(立ち下がり部位を検出した場合)、シフトレジスタ501にセットされたサンプリング値ytがアンド回路502を介して保持回路503に供給される。
【0053】
非線形量抽出ユニット50は、更に、各期待値Ph(h=0〜15)に対応した非線形量演算部530(0)、530(1)・・・530(15)を有している。各非線形演算部530(0)〜530(15)は、減算器531、乗算器532、533、切換え回路534及びレジスタ535を備えている。各非線形量演算部530(0)〜530(15)には、対応する期待値Ph及び保持回路503に保持されたサンプリング値ytが供給されている。
【0054】
減算器531は、期待値Phと保持回路503に保持されたサンプリング値ytとの差(Ph−yt)を演算する。乗算器532は、減算器531の出力値(Ph−yt)に所定のゲインG1(1より小さい倍率)を乗算する(G1(Ph−yt))。乗算器533は、減算器531の出力値に所定のゲインG2(G1より小さい倍率)を乗算する。
【0055】
乗算器532の出力値は、本来検出されるべき信号レベルである期待値Phと、再生信号の立ち下がり部位で実際にサンプリングされたサンプリング値ytとの差に所定倍率G1を乗じた値となる。この乗算器532の出力値が立ち下がり部位にて検出された非線形量となる。即ち、この例の場合、期待値Phとサンプリング値ytとの差の所定割合(G1)量を再生信号の立ち下がり部位における非線形量としている。
【0056】
また、乗算器533の出力値は、上記期待値Phとサンプリング値ytとの差に倍率G1より小さい所定倍率G2を乗じた値となる。これは、非線形量が大きい再生信号の立ち下がり部位において当該非線形量に基づいた期待値の調整を行うと、立ち下がり部位の次のサンプリング値yt+1 に対してのレベルマージンが少なくなってしまうので、立ち下がり部位に続くサンプリング点においても、立ち下がり部位に対応して得られた上記非線形量の何割(G2/G1)かを当該サンプリング点における非線形量として得るためのものである。従って、上記再生信号の立ち下がり部位における非線形量の所定割合(G2/G1)量を当該立ち下がり部位に続くサンプリング点での非線形量としている。
【0057】
なお、再生信号の立ち下がり部位に続くサンプリング点での実際のサンプリング値yt+1 と期待値Phとの差に基づいて、上記立ち下がり部位の場合と同様のアルゴリズムに従って、当該立ち下がり部位に続くサンプリング点での非線形量を演算するようにしてもよい。
また、なお、再生磁場のかけかた、即ち、磁場の方向によっては再生信号の立ち上がり部位に非線形性が表れることもある。従って、再生信号の立ち上がり部位を非線形性の表れる部位として、上記立ち下がり部位の場合と同様に検出するようにしてもよい。
【0058】
また、上記各倍率G1、G2は、例えば、ビタビ検出器100を制御するMPU(図示せず)から各乗算器532、533に対して設定される。
上記乗算器532及び533からの出力値は、切換え回路535に入力している。この切換え回路535は、出力値を再生信号の立ち上がり部位の検出時に乗算器532の出力値に切換え、当該立ち上がり部位に続くサンプリング点のにおいて乗算器533の出力値に切換える。そして、この切換え回路535からの出力値は、レジスタ535にセットされ、そのセットされた出力値が当該非線形量演算部530(h)から非線形量L_yt_PHhとして出力される。
【0059】
上述した上記立ち下がり検出部520からの検出信号(比較器522からの一致信号)は、更に、タイミング調整回路504に入力している。そして、このタイミング調整回路504は、立ち下がり検出部520からの検出信号の入力タイミングから、当該立ち下がり部位に続くサンプリング点までの間有効となるイネーブル信号ENを出力する。このイネーブル信号ENは、後述するような構造となる期待値調整ユニット51に供給される。
【0060】
上記期待値調整ユニット51は、例えば、図15に示すように構成されている。図15に示す期待値調整ユニット51は、期待値設定ユニット14にて設定された期待値P0を調整するものであるが、他の期待値P1〜P15についても、同様の構成となる期待値調整ユニットが設けられている。
図15において、この期待値調整ユニット51は、アンド回路511及び減算器512を有している。アンド回路511には、期待値P0の選択信号Sel_P[0]、前述した非線形量抽出ユニット50における期待値P0に対応した非線形量演算部530(0)からの非線形量L_yt_PH0及びイネーブル信号ENが入力されている。従って、このアンド回路511は、選択信号Sel_P[0]とイネーブル信号ENによってゲート制御され、両信号が有効な状態のときに、非線形量L_yt_PH0がアンド回路511を介して減算器512に供給される。
【0061】
減算器512は、期待値設定ユニット14からの期待値P0とアンド回路511を介して供給される非線形量L_yt_PH0との差(P0−[L_yt_PH0])を演算する。そして、この差値が調整された期待値_P0として減算器512から出力される。即ち、期待値設定ユニット14にて設定された期待値Phから前述したように演算された非線形量L_yt_PHhを差し引いた値が調整された新たな期待値_Phとして得られる。この調整された期待値_Phがブランチメトリック計算ユニット10に供給される。
【0062】
上記のような構成により、非線形量抽出ユニット50が再生信号の非線形性を呈する部位として再生信号の立ち下がり部位を検出し、サンプリング値yt及び期待値に基づいて演算される非線形量L_yt_PHhを出力する場合には、期待値調整ユニット51は、期待値設定ユニット14にて設定された期待値Phから当該非線形量L_yt_PHhを差し引いて得られる新たな期待値_Phがブランチメトリック計算ユニット10に供給される。一方、非線形抽出ユニット50が再生信号の立ち下がり部位を検出しない場合には、期待値設定ユニット14にて設定された期待値Phが期待値調整ユニット51を介してそのまま新たな期待値_Phとしてブランチメトリック計算ユニット10に供給される。
【0063】
このようにブランチメトリック計算ユニット10に期待値_Phが供給されると、前述したように、ビタビ検出アルゴリズムに従って、ブランチメトリック計算ユニット10、ACS11、パスメトリックメモリ12及びパスメモリ13での処理が実行される。
上述したような非線形量抽出ユニット50及び期待値調整ユニット51により、非線形性を呈する再生信号の立ち下がり部位でのサンプリング値ytに対する期待値がその非線形量だけ差し引かれて低下する。従って、この立ち下がり部位の非線形性に起因してサンプリング値ytが大きく低下しても、期待値も低下するので、実際のサンプリング値と期待値の差に対応したブランチメトリック値が非線形部位において極端に大きくなることがなく、より確からしいデータの再生が可能となる。
【0064】
また、再生信号の立ち下がり部位に続くサンプリング点においても、上記再生信号の立ち下がり部位での非線形量より少ない非線形量を期待値から差し引いて新たな期待値を得るようにしているので、再生信号の立ち下がり部位において期待値から非線形量を差し引いたことに起因してそれに続くサンプリング点でのサンプル値に対するレベルマージンが少なくなることを防止することができる。
【0065】
なお、上述した例においては、非線形性を大きく呈すると見込まれる再生信号の立ち下がり部が検出される毎に、サンプリング値ytと期待値の差に基づいて非線形量を演算するようにしているが、予め媒体(光磁気ディスク等)のゾーン毎にその非線形量が分かっている場合には、リード動作において各ゾーンを検出する都度、対応する非線形量にて期待値を調整するようにしてもよい。この場合、リードゲートが有効となる前に該当のセクタにおける非線形量をセットし、連続するセクタでは、前回の非線形量をその先頭から使用することが可能である。
【0066】
各ゾーンにおける非線形量を学習することができる。
記録媒体を排出する前に、学習した非線形量を不揮発性メモリに保存するようにしてもよい。このように保存した非線形量は、次に当該記録媒体からのデータ再生を行う場合に用いられる。
上記学習機能が有効となる前、即ち、第一回目のリードゲートが有効となった直後で位相誤差のフィードバックが完了していない期間においては、パスメモリの出力が正確ではないため、立ち上がり部位の比較は行わないほうがよい。このため、リードゲートが有効となってから所定時間だけ、立ち下がり部位のパターン比較処理(立ち下がり検出部520での処理)を待つように構成することもできる。
【0067】
ところで、再生信号のサンプリング値yt は、図4に示すように同期クロック生成回路25にて生成されるクロック信号に同期して得られる。同期クロック生成回路25は、ビタビ検出器100からの位相誤差信号に基づいてクロック信号を生成する。この位相誤差信号が図5に示す位相誤差検出ユニット18にて生成される。位相誤差検出ユニット18は、例えば、図16に示すように構成される。
【0068】
図16において、この位相誤差検出ユニット18は、符号検出器181(Sign)、セレクタ182、積算器183(Σ)、シフトレジスタ184、185(SR)、乗算器186、187及び減算器188を有している。サンプリング値yt と期待値Phとの差を表す差データyt_Phがブランチメトリック計算ユニット10(図4参照)から当該位相誤差検出ユニット18の符号検出器181に供給されている。この符号検出器181は、供給された差データyt_Phの符号が正の場合に符号値「+1」を出力し、同符号が負の場合に符号値「−1」を出力し、また、当該差データyt_Phがゼロの場合に符号値「0」を出力する。セレクタ182は、対象セレクタ信号に応じて同期を取るべきタイミングで得られる期待値(16レベルのうちのいずれか)に対応した差データyt_Phの符号を選択する。積算器183は、セレクタ182を介して供給される符号値を積算する。そして、その積算値がシフトレジスタ184に蓄積される。この符号値の積算値は、サンプリング値と対応する期待値(本来サンプリングされるべき値)との差、即ち、再生信号の理想波形からの位相ずれに対応する。
【0069】
このシフトレジスタ184に1クロック前に蓄積された符号値の積算値とサンプリング値yt とが乗算器186によって乗算される。また、積算器183からの積算値と1クロック前にシフトレジスタ185に蓄積されたサンプリング値yt−1 とが乗算器187によって乗算される。減算器188は、各乗算器186及び187からの出力値の差を演算し、位相誤差量PEとして出力する。
【0070】
この位相誤差量PEに基づいて同期用のクロック信号を生成する同期クロック生成回路25は、例えば、図17に示すように構成される。この例では、所謂セルフクロッキング方式に従って同期用のクロック信号を生成している。
図17において、同期クロック生成回路25は、デジタル・アナログ変換器(DAC)251、ローパスフィルタ252(LPF)及び電圧制御発振器253(VCO)を有している。このような構成により、ビタビ検出器100から得られる位相誤差量PEがデジタル・アナログ変換器251によってアナログ信号レベルに変換された後に、ローパスフィルタ252によって平滑化される。そして、その平滑化されたレベルに基づいたVCO制御により発信周波数が制御される。その結果、周波数及び位相が理想点をサンプリングするように調整された同期用のクロック信号(CLK)が生成され、そのクロック信号がデジタル・アナログ変換器251、ビタビ検出器100及びアナログ・デジタル変換器24(ADC)に供給される。
【0071】
なお、上記各例では、光ディスク記録媒体(具体的には、光磁気ディスク)のデータ再生システムについて述べたが、本発明は、これに限られず、磁気ディスク等の記録媒体のデータ再生システムにも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、本発明に係るデータ再生システム及びデータ再生方法は再生信号の非線形性を呈する部位を検出したときに、サンプリング値に基づいて非線形量を取得し、その非線形量に基づいて期待値を調整するようにしたため、再生信号の非線形性を呈する部位から適正なデータを再生するためのサンプリング値に対するマージンが向上する。その結果、再生信号が非線形性を呈する場合であっても、より正確なデータ再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビタビ検出器の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】再生信号波形及びサンプリング値の分布状態の例を示す図である。
【図3】再生信号に表れる非線形性の例を表す図である。
【図4】データ再生システムの構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るデータ再生システムに用いられるビタビ検出器の構成例を示すブロック図である。
【図6】拘束長4のPR波形でのデータ記録における、状態遷移と期待値との関係を示す図である。
【図7】ビタビ検出器のブランチメトリック計算ユニットとの処理を示すフローチャートである。
【図8】ビタビ検出器のACSユニット及びパスメトリックメモリの構成例を示すブロック図である。
【図9】ビタビ検出器のパスメモリの構成例を示すブロック図である。
【図10】ビタビ検出器の期待値設定ユニットの構成例を示すブロック図である。
【図11】期待値設定ユニットにおける最小値検出ユニット(比較器)を示すブロック図である。
【図12】ビタビ検出器の初期値設定ユニットの構成例を示すブロック図である。
【図13】ビタビ検出器のオフセット検出ユニットの構成例を示すブロック図である。
【図14】ビタビ検出器における非線形量抽出ユニットの詳細構成例を示すブロック図である。
【図15】ビタビ検出器における期待値調整ユニットの詳細構成例を示すブロック図である。
【図16】ビタビ検出器の位相誤差検出ユニットの構成例を示すブロック図である。
【図17】同期クロック生成回路の第一の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ブランチメトリック計算ユニット
11 ACS(Add−Compare−Select)ユニット
12 パスメトリックメモリ
13 パスメモリ
14 期待値設定ユニット
15 初期値設定ユニット
16 オフセット設定ユニット
18 位相誤差検出ユニット
20 光学ヘッド
21 アンプ
22 フィルタ
23 イコライザ
24 アナログ・デジタル変換器
25 同期クロック生成回路
50 非線形量抽出ユニット
51 期待値調整ユニット
100 ビタビ検出器
200 光磁気ディスク
503 保持回路
504 タイミング調整回路
511 アンド回路
512 減算器
520 立ち下がり検出部
530(0)〜530(15) 非線形量演算部

Claims (4)

  1. パーシャルレスポンス波形の記録信号に従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を所定周期にてサンプリングし、ビタビ復号アルゴリズムに従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメトリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、そのパスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データを決めるようにしたデータ再生システムにおいて、
    上記ブランチメトリック値の演算に用いられる期待値を設定する期待値設定手段と、
    再生信号の非線形性を呈する部位を検出する非線形部位検出手段と、
    該非線形部位検出手段が再生信号の非線形性を呈する所定部位を検出したときに、再生信号のサンプリング値に基づいて再生信号の当該検出部位での第一の非線形量を演算する第一の非線形量演算手段と、
    該再生信号からのサンプリング値に基づいて、上記第一の非線形量より少ない、上記再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点での第二の非線形量を演算する第二の非線形量演算手段と、
    再生信号の当該検出部位にてサンプルされるサンプリング値に対して上記期待値設定手段にて設定される期待値を上記第一の非線形量演算手段にて演算された第一の非線形量に基づいて調整し、再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点でのサンプリング値に対して上記期待値設定手段にて設定される期待値を上記第二の非線形量演算手段にて演算される第二の非線形量に基づいて調整する期待値調整手段とを備えたデータ再生システム。
  2. 請求項1記載のデータ再生システムにおいて、
    上記非線形部位検出手段は、再生信号の立ち下がり部位または立ち上がり部位を再生信号の非線形性を呈する部位として検出するようにしたデータ再生システム。
  3. 請求項1または2記載のデータ再生システムにおいて、
    上記第一の非線形量演算手段は、再生信号の当該検出部位にてサンプリングされるサンプリング値に基づいて第一の非線形量を演算し、
    上記第二の非線形量演算手段は、再生信号の当該検出部位にてサンプリングされるサンプリング値に基づいて上記第一の非線形量より少ない第二の非線形量を演算するようにしたデータ再生システム。
  4. パーシャルレスポンス波形の記録信号に従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を所定周期にてサンプリングし、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期待値と当該サンプリング値とから演算される値に基づいて再生データを決めるようにしたデータ再生方法において、
    再生信号の非線形性を呈する部位を検出し、
    当該検出部位に対応する再生信号のサンプリング値に基づいて再生信号の当該検出部位での第一の非線形量を演算し、
    再生信号からのサンプリング値に基づいて、上記第一の非線形量より少ない、上記再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点での第二の非線形量を演算し、
    再生信号の当該検出部位にてサンプルされるサンプリング値に対する期待値を上記第一の非線形量に基づいて調整し、
    再生信号の当該検出部位に続くサンプリング点でのサンプリング値に対する期待値を上記第二の非線形量に基づいて調整することを特徴とするデータ再生方法。
JP04018499A 1998-05-18 1999-02-18 データ再生システム及びデータ再生方法 Expired - Fee Related JP3634176B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04018499A JP3634176B2 (ja) 1999-02-18 1999-02-18 データ再生システム及びデータ再生方法
US09/694,066 US6603722B1 (en) 1998-05-18 2000-10-19 System for reproducing data with increased accuracy by reducing difference between sampled and expected values

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04018499A JP3634176B2 (ja) 1999-02-18 1999-02-18 データ再生システム及びデータ再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000243033A JP2000243033A (ja) 2000-09-08
JP3634176B2 true JP3634176B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=12573708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04018499A Expired - Fee Related JP3634176B2 (ja) 1998-05-18 1999-02-18 データ再生システム及びデータ再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3634176B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4877933B2 (ja) * 2006-03-14 2012-02-15 株式会社リコー 情報再生装置
JP5170819B2 (ja) * 2006-04-21 2013-03-27 株式会社リコー 情報再生装置、情報記録再生装置、及び情報再生方法
JP4580380B2 (ja) * 2006-12-28 2010-11-10 株式会社日立製作所 光ディスク装置
JP2011023055A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Renesas Electronics Corp 情報再生装置及び情報再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000243033A (ja) 2000-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6603722B1 (en) System for reproducing data with increased accuracy by reducing difference between sampled and expected values
US5870591A (en) A/D with digital PLL
KR100537239B1 (ko) 디지털 데이터 재생 장치
US5901128A (en) Recorded information reproducing apparatus
JP4100878B2 (ja) データ再生装置に用いられるクロック調整装置、オフセット検出装置及びデータ再生装置
JP2877109B2 (ja) 情報検出装置および情報検出方法
KR20010075493A (ko) 검출장치
US5970091A (en) Equalizer having a processing unit for selecting a coefficient out of a coefficient table
JP2853671B2 (ja) 情報検出装置
JP3597433B2 (ja) データ再生システムにおけるクロック調整装置及び光ディスク装置
JP3634176B2 (ja) データ再生システム及びデータ再生方法
JP3340069B2 (ja) データ再生システム
US6747586B2 (en) Signal processing device having a D/A converter with a reduced circuit area without sacrificing the resolution
JP3883090B2 (ja) データ再生システムにおけるクロック調整装置
JP4100899B2 (ja) 期待値生成ユニット及びデータ再生装置
JP3647761B2 (ja) データ再生方法及びデータ再生装置並びに光磁気ディスク装置
USRE38719E1 (en) Adjust bit determining circuit
JPH10302409A (ja) 情報再生装置および再生方法
US7525887B2 (en) Playback signal processing apparatus and optical disc device
KR100331560B1 (ko) 비터비 검출기를 구비하는 광 디스크 재생 장치
JP3521584B2 (ja) 最尤復号化器および情報再生装置
JPH09205373A (ja) ビタビ復号方法及びビタビ復号器
JP3301691B2 (ja) デジタル情報再生装置
JPH09330564A (ja) ディジタル情報再生装置
JP4253415B2 (ja) データ再生システム及びそのシステムを用いてデータ再生する光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees