JP3633714B2 - 倍力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は倍力装置に関し、より詳しくは、サーボ比を変更できるように構成した倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーボ比を変更できる倍力装置として、例えば特開平5−221309号公報や実公平7−8337号公報などが知られている。
上記特開平5−221309号公報に開示された倍力装置では、弁プランジャにおけるリアクションディスクとの対向面に突起部材を取り付けるようにしている。他方、実公平7−8337号公報に開示された倍力装置では、弁プランジャを半径方向内外の複数の部材等から構成し、それによって、弁プランジャにおけるリアクションディスクとの対向面に突起を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、上記従来の倍力装置はサーボ比を変更するために弁プランジャを複数の部材で構成し、それらを連結する必要があるので、構成が複雑で倍力装置の組立時に手間がかかるとう欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような事情に鑑み、本発明は、シェル内に摺動自在に設けた筒状のバルブボデイと、バルブボディに摺動自在に嵌合されるとともに入力軸と連動する弁プランジャと、プッシュロッドとバルブボディの段部端面との間に介在されて、プッシュロッドからの出力の反力を上記弁プランジャに伝達するリアクションディスクとを備えた倍力装置において、
上記弁プランジャにおけるリアクションディスクと対向する側の外周部を縮径させて、その縮径部分とそのリヤ側の外周部との境界部分に段部端面を形成し、また、可撓性を有する材料からなり、半径方向部およびそこから連続して軸方向に伸びる筒状部とを有する漏斗形部材を設けて、該漏斗形部材の半径方向部をリアクションディスクと上記バルブボディの段部端面との間に介在させるとともに、漏斗形部材の筒状部をバルブボディの内周部と上記弁プランジャの縮径させた外周部との間に摺動自在に嵌合して、倍力装置が作動された後に、上記漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と離隔した状態から漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と当接するように構成したものである。
【0005】
【作用】
このような構成によれば、倍力装置が作動されると、先ず漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と離隔した状態では、リアクションディスクから伝達される出力軸の反力は弁プランジャの縮径部分の断面積に対応する分だけ、弁プランジャに伝達される。そして、この後、漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と離隔した状態から漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と当接すると、該段部端面および弁プランジャの縮径部分の断面積とを合わせた断面積に対応する分だけ、リアクションディスクから弁プランジャに出力軸の反力が伝達される。つまり、漏斗形部材の筒状部が弁プランジャ側の段部端面から離隔している状態と、漏斗形部材の筒状部が弁プランジャ側の段部端面と当接している状態とで倍力装置のサーボ比を変えることができる。
そして、本発明においては、弁プランジャを縮径させる一方、漏斗形部材を追加するだけでよいので、上述した従来に比較すると、簡単な構成によって倍力装置のサーボ比を変更することができる。
しかも、上記従来に比較すると、倍力装置の組立時の手間を減少させることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、ブレーキ倍力装置のシェル1内には概略筒状のバルブボデイ2を摺動自在に設けてあり、バルブボデイ2のリヤ側の円筒部はシェル1の外部に突出させている。上記バルブボデイ2の外周部にはパワーピストン3を連結してあり、このパワーピストン3の背面にダイアフラム4を張設している。それによってシェル1内をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画形成している。
バルブボデイ2内には、上記定圧室Aと変圧室Bと大気との間の流体回路を切り換える弁機構5を設けている。この弁機構5は、バルブボディ2に設けた環状の大気弁座6と、バルブボディ2に摺動自在に嵌合した弁プランジャ7と、弁プランジャ7に摺動自在に嵌装したスリーブ8と、スリーブ8に設けた環状の真空弁座9と、これら両弁座6,9に着座する概略筒状の弁体11と、この弁体11を両弁座6,9に向けて付勢して着座させる第1ばね12と、さらにスリーブ8を図示非作動位置に位置させる第2ばね13とを備えている。なお、弁プランジャ7に連結した入力軸14は、図示しないブレーキペダル用のリターンばねの弾撥力によって図示非作動位置に位置するようになっている。
しかして、本実施例は上記弁機構5を以下のように構成することにより、ブレーキ倍力装置の作動開始時の応答性を良好にしたものである。
すなわち、バルブボディ2の内周部にはフロント側にむけて伸びる環状突起2aを形成してあり、この環状突起2aの先端部によって上記大気弁座6を構成している。また、上記大気弁座6の外方側の軸方向孔2bおよびそのリヤ側に連続するバルブボディ2の内部空間によって大気通路15を構成している。この大気通路15には常時大気が導入されている。
他方、弾性体からなる弁体11は、上記大気弁座6および真空弁座9に対向するようにリヤ側に向けて配置している。弁体11のフロント側の端部は肉厚にしてあり、その端部を円筒状のプラグ16のリヤ側外周部に設けた環状溝に嵌装してあり、その状態の弁体11のフロント側の端部およびプラグ16の外周部をバルブボディ2の内周部にフロント側から嵌入している。そして、弁体11のシート部の裏面とプラグ16の段部とにわたって上記第1ばね12を弾装してあり、この第1ばね12の弾撥力によって、弁体11のシート部が上記両弁座6,9に着座するようになっている。また、本実施例では、上記大気弁座6とそれに接離する弁体11のシート部とによって、上記大気通路15を開閉する大気弁17を構成している。なお、本実施例のプラグ16は、実質的にバルブボディ2の一部を構成するものである。
次に、本実施例の弁プランジャ7は、フロント側の第1部材21と、そのリヤ側に摺動自在に嵌装させた第2部材22とによって構成している。そして、これら第1部材21と第2部材22とにわたって、上記スリーブ8を摺動自在に嵌装している。
上記第2部材22のリヤ側の軸部に入力軸14のフロント側の端部を連結してあり、また、第2部材22の軸方向中央には、所定の幅の環状溝22aを形成している。そして、バルブボディ2に設けた半径方向孔2cを介して、この環状溝22aにキー部材23を係合させている。これにより、第2部材22がバルブボディ2から脱落するのを防止している。第2部材22のフロント側の軸部には有底孔22bを形成してあり、また、第2部材22のフロント側の外周部は、わずかに縮径させた小径部22cとしている。
他方、第1部材21のリヤ側の外周部は、第2部材22の有底孔22bの大きさに合わせた小径部21aとしてあり、またこの小径部21aのフロント側に位置する大径部21bの外径は、第2部材22の小径部22cと同じ外径に設定している。
そして、第1部材21の小径部21aにゴム製のOリング24を嵌装し、その状態の第1部材21の小径部21aを第2部材22の有底孔22bに摺動自在に嵌合させてあり、かつ、上記Oリング24を小径部21aの段部端面と第2部材22のフロント側の端面との間に隙間なく介在させている。
第1部材21の大径部21b、Oリング24の外周部および第2部材22の小径部22cにわたって、上記スリーブ8を摺動自在に嵌装している。
自然状態におけるOリング24の外径は、第2部材22のフロント側の端部の外径および第1部材21の大径部21bの外径と同じに設定しているので、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態においては、上記スリーブ8は、第1部材21の大径部21b、Oリング24の外周部および第2部材22の小径部22cにわたって摺動自在に移動することができる。これに対して、後述するように、第1部材21と第2部材22とが相互に近接する様に軸方向の力が作用した時には、Oリング24が軸方向に圧縮されて弾性変形するので、その外周部が拡径されるようになり、それによって、スリーブ8の両部材21、22に対する相対移動が出来ないようになっている。
さらに、上記第1部材21の軸方向の中央部、すなわち大径部21bと中径部21cの境界部分にわたって、断面方形の半径方向の貫通孔21dを穿設してあり、その貫通孔21d内にピンによってレバー25を揺動可能に取り付けている。レバー25の両端部は、第1部材21の大径部21bよりも外方に突出させてあり、図面上で下方側となるレバー25の端部は、スリーブ8側の貫通孔8aに係合している。
レバー25の位置よりもフロント側に位置する第1部材21の中径部21cは、プラグ16の内周部に摺動自在に嵌合させている。この第1部材21における中径部21cよりもフロント側の外周部は、中径部21cよりも所定寸法だけ縮径させた小径部21eとしてあり、この小径部21eと中径部21cとの境界部分に段部端面を形成し、その部分に弾性部材としてのゴム製のリング26を嵌着している。また、第1部材21の小径部21eとプラグ16の内周部との間に筒状の間隙が形成されており、この間隙に漏斗状部材28の筒状部28aをフロント側から摺動自在に嵌合させている。
次に、スリーブ8は、そのリヤ側の端部に半径方向外方に伸びるフランジ部8bを形成してあり、このフランジ部8bの外周部にフロント側にむけて突設した環状突起によって、上記真空弁座9を構成している。また、この真空弁座9とそれが接離する弁体11のシート部によって、真空弁31を構成している。この真空弁31および弁体11の内方の空間および、それから連続するプラグ16の軸方向孔16aとによって真空通路32を構成している。この真空通路32は定圧室Aと常時連通しており、定圧室A内には図示しない負圧導入管を介して常時負圧が導入されているので、真空通路32にも常時負圧が作用している。また、真空弁31と上記大気弁17との間の空間は、バルブボディ2の半径方向孔2cから構成した変圧通路33を介して変圧室Bに連通している。
スリーブ8のフランジ部8bとプラグ16の端面とにわたって上記第2ばね13を弾装しているので、スリーブ8は常時リヤ側にむけて付勢されている。そして、図示ブレーキ倍力装置の非作動状態では、スリーブ8におけるフランジ部8bの内周縁が、第2部材22の小径部22cのリヤ側の拡径部に当接して、その位置に維持されている。この非作動状態では、真空弁座9が弁体11から離座して真空弁31は開放されており、他方、第1ばね12によって弁体11が大気弁座6に着座して大気弁17は閉鎖されている。また、この時には、スリーブ8側の貫通孔8aにおけるフロント側の縁部がレバー25の下方側の端部と係合して、実質的に鉛直方向に維持されている。そして、この状態では、レバー25における上方側の端部は、プラグ16の端面およびスリーブ8から離隔するようになっている。また、貫通孔8aのフロント側に位置するスリーブ8のフロント側の端部8cは、プラグ16の端面よりもリヤ側に位置している。
上述した本実施例の弁機構5においては、図示非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれると、入力軸14と両部材21,22(弁プランジャ7)およびスリーブ8が一体となって前進される。これにより、図2に示すように、先ず、真空弁座9が弁体11に着座して真空弁31が閉鎖される一方、弁体11が大気弁座6から離隔して大気弁17が開放されるようになっている。またこれとほぼ同時に、上記レバー25の上方側の端部がプラグ16の端面に当接して時計方向に揺動され、それに伴って、スリーブ8が両部材21,22に対して相対的にフロント側にむけて前進される。そのため、弁体11を強制的に大気弁座6からさらに離隔させて、大気弁17の開度を大きな状態に維持することができる。したがって、大気通路15内の大気は、大きな開度に維持された大気弁17を流通した後、変圧通路33から変圧室Bに導入されるので、ブレーキ倍力装置が迅速に作動されるようになっている。
なお、スリーブ8のフロント側の端部8cと対向するプラグ16の端面には逃げ部としての凹部16bを形成している。この凹部16bに、スリーブ8がプラグ16およびバルブボディ2に対して前進された際に、スリーブ8のフロント側の端部8cが挿入されるようになっている。
さらに、本実施例は、上記プラグ16の内周部に漏斗形部材28を設けたことにより、ブレーキ倍力装置が作動された後のサーボ比を変更できるようになっている。
すなわち、上記プラグ16のフロント側の内周部は、大きく拡径させた大径孔16cとしてあり、プラグ16のリヤ側の内周部は、上記第1部材21のフロント側の外周部が嵌合される小径孔16dとしている。大径孔16cと小径孔16dとの間の段部端面16eは、その内方側の縁部16e’を大きく面取りしてあり、他方、段部端面16eの外周側の縁部には、大径孔16cから連続する環状溝16fを形成している。
そして、漏斗形部材28における半径方向部28bを上記段部端面16eにフロント側から当接させると同時に、漏斗形部材28における筒状部28aを、第1部材21の小径部21eとプラグ16の小径孔16dとの間に摺動自在に嵌合させている。漏斗形部材28における筒状部28aと半径方向部28bとの境界部分28cは比較的大きな円弧状に形成しているが、上述したように段部端面16eの縁部16e’は大きく面取しているので、境界部分28cとそれに対向する段部端面16eの縁部16e’との間には間隙が維持されている。
また、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態においては、漏斗形部材28における筒状部28aのリヤ側端部と第1部材21に嵌着したリング26との間には間隙が維持されている。
上述した漏斗形部材28の半径方向部28bに円盤状のリアクションディスク34をフロント側から当接させている。リアクションディスク34は、プッシュロッド35の基部に設けた凹部35a内に収納してあり、また、プッシュロッド35の凹部35aの先端部は、プラグ16の大径孔16cおよび環状溝16fに摺動自在に嵌合させている。それによって、凹部35a内のリアクションディスク34とプラグ16の段部端面16eとによって漏斗形部材28の半径方向部28bを挟持している。また、リアクションディスク34と第1部材21のフロント側の端面とが対向しており、図示非作動状態では、それらの間に間隙が維持されている。
本実施例では、上記漏斗形部材28を可撓性を有するばね鋼によって製造しており、図1および図3に示すように、ブレーキ倍力装置の非作動状態および作動開始後の前半では、漏斗形部材28は自然状態に維持されている。これに対して、図4に示すように、ブレーキ倍力装置が作動された後の後半の状態では、リアクションディスク34の弾性変形に伴って漏斗形部材28の境界部分28cが弾性変形して、その筒状部28aがリヤ側に向けて伸張されるようになり、やがて筒状部28aのリヤ側の端部が第1部材21に設けたリング26に当接するようになっている。
つまり、ブレーキ倍力装置の作動開始後に第1部材21の小径部21eの断面積と対応する分のリアクションディスク34の反力が弁プランジャ7に伝達される状態と、小径部21eの断面積と対応する分のリアクションディスク34の反力に加えて、漏斗形部材28のプラグ16の段部端面16eと接触していない環状面積(外径は面取16e’の外径に等しく、内径は小径部21eの外径に等しい)と対応する分のリアクションディスク34の反力のうち漏斗形部材28のたわみによりリング26を通じて第1部材21に伝えられる分(漏斗形部材28の剛性に支えられ段部端面16eに伝えられる分を除いた分)のリアクションディスク34の反力が弁プランジャ7に伝達される状態とを実現できるようにしている。それによって、ブレーキ倍力装置が作動された後のサーボ比を変更できるようになっている。
さらにプッシュロッド35のフロント側には環状のリテーナ36をフロント側から嵌装させた後、バルブボディ2の内周部に嵌合させ、かつプラグ16のフロント側の端面およびバルブボディ2の段部端面に当接させている。それによって、プッシュロッド35およびプラグ16がバルブボディ2からフロント側にむけて脱落するのを防止している。
さらに、上述したリテーナ36とシェル1のフロント側の壁面とにわたってはリターンスプリング37を弾装してあり、したがって、バルブボディ2等はリヤ側に付勢されて図示非作動位置に位置している。
(作動説明)
以上の構成において、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態では、キー部材23がシェル1の段部断面に当接して停止しており、このキー部材23にバルブボディ2が当接して図示非作動位置に停止している。
この状態では、外方側に位置する大気弁17は、弁体11のシート部が第1ばね12に付勢されて大気弁座6に着座することで閉鎖されている。他方、第2ばね13に付勢されたスリーブ8およびそれと一体になった第2部材22および第1部材21は、第2部材22の環状溝22aのフロント側の端面が上記キー部材23に当接することで、図示非作動位置に停止している。
この非作動状態では、真空弁座9が弁体11から離座して真空弁31は開放されているので、定圧室Aだけでなく変圧室Bにも負圧が導入されている。また、弁プランジャ7を構成する両部材21,22間のOリング24は、軸方向において強く圧縮されておらず、実質的に自然状態と同じ状態に維持されている。また、スリーブ8側の貫通孔8aにおけるフロント側の縁部がレバー25の下方側の端部と係合しているので、レバー25は、実質的に鉛直方向に維持されている。そのため、レバー25における上方側の端部は、プラグ16の端面から離隔しており、またスリーブ8のフロント側の端部8cも、プラグ16の凹部16bよりもリヤ側に位置している。
さらに、この非作動状態では、漏斗形部材28の筒状部28aのリヤ側の端部と第1部材21に嵌着したリング26との間には間隙が維持されるとともに、第1部材21(小径部21e)のフロント側の端面とリアクションディスク34との間にも間隙が維持されている。さらに、漏斗形部材28の境界部28cとプラグ16の段部端面16eの縁部16e’との間には間隙が維持されている。
次に、上記非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれると、それに連動して入力軸14が前進される。すると、該入力軸14に連動して弁プランジャ7(両部材21,22)およびスリーブ8が一体となって前進(左行)されるので、第2ばね13が圧縮されて、真空弁座9が弁体11に着座して真空弁31が閉鎖される一方、弁体11が大気弁座6から離隔して大気弁17が開放される。また、図2に示すように、これと略同時に、プラグ16の端面にレバー25の上方側の端部が当接して、該レバー25を時計方向に揺動させる。そのため、レバー25の下方側の端部に係合したスリーブ8は、第1部材21および第2部材22(弁プランジャ7)に対して相対的に左方にむけて前進されて、上記大気弁17の開度が増大されて、その状態が維持される。
これにより、定圧室Aと変圧室Bとの連通状態が阻止される一方、大気通路15内の大気は、大きな開度で開放されている大気弁17を流通した後、変圧通路33を介して迅速に変圧室Bに導入される。したがって、定圧室Aと変圧室Bとの間に差圧が生じてバルブボディ2およびプッシュロッド35が前進されて、所定のサーボ比の出力を得ることができる。ここで、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態においては、リアクションディスク34と弁プランジャ7(第1部材21)のフロント側の端面との間には間隙が維持されているが、上述したように、弁プランジャ7(第1部材21)が前進されて、ブレーキ倍力装置が作動された直後には、図3に示すように、漏斗形部材28は弾性変形されておらず、リアクションディスク34が弾性変形して、弁プランジャ7(第1部材21)のフロント側の端面と当接する。そして、図5の点Aに示すように、この時には出力が急激に上昇するので、一般にジャンピングと称されている。つまり、この時には、漏斗形部材28の筒状部28aのリヤ側の端部とリング26との間に間隙が維持されているので、リアクションディスク34を介してプッシュロッド35から第1部材21に伝達される反力は、その小径部21eの断面積に対応する分だけが伝達されることになる。したがって、この図3に示した作動開始後の前半の状態では、図5に直線Bで示したように大きなサーボ比で出力が上昇するようになっている。
この後、リアクションディスク34の弾性変形に伴って、図4に示すように、漏斗状部材28の境界部分28cが弾性変形して、筒状部28aが軸方向に伸長されて、そのリヤ側の端部がリング26に当接すると(図5の点C)、この後、リアクションディスク34を介してプッシュロッド35から第1部材21に伝達される反力は、小径部21eの断面積と対応する分のリアクションディスク34の反力に加えて、漏斗形部材28のプラグ16の段部端面16eと接触していない環状面積(外径は面取16e’の外径に等しく、内径は小径部21eの外径に等しい)と対応する分のリアクションディスク34の反力のうち漏斗形部材28のたわみによりリング26を通じて第1部材21に伝えられる分(漏斗形部材28の剛性に支えられ段部端面16eに伝えられる分を除いた分)が伝達されることになる。つまり、この後、この図3に示した作動開始後の後半の状態では、図5に直線Dで示したように、それまでよりも小さなサーボ比で出力が上昇するようになっている。
このように本実施例では、第1部材21のフロント側の外周部を縮径させるとともに、可撓性を有する漏斗状部材28を設けたことによって、比較的簡単な構成によって、ブレーキ倍力装置のサーボ比を変更できるようになっている。なお、漏斗状部材28の板厚を変更し、それに合わせて第1部材21の小径部21eの外径を変更することによって、作動開始後の後半のサーボ比を自由に変更することができるとともに、サーボ比の切り替わり時(図5の点Cの時点)を自由に調整することができる。また、上記プラグ16の段部端面16eの縁部16e’の面取り量を変更することによっても、サーボ比の切り替わり時(図5の点Cの時点)を調整することが出来る。
さらに、本実施例によれば、ブレーキ倍力装置の作動開始後に、上述したように第1部材21のフロント側の端面にリアクションディスク34が当接すると、第1部材21と第2部材22とによってOリング24が軸方向に圧縮されるようになり、それに伴って、Oリング24が拡径されるようになる。このように拡径されるOリング24の外周部が、上記スリーブ8の内周部に圧接して、スリーブ8が両部材21,22に対して相対移動するのが阻止される。つまり、図2に示した様に、スリーブ8が両部材21,22に対して相対的に前進された位置のままに維持される。したがって、ブレーキペダルが踏み込まれているかぎり、図2に示すように、大気弁17が大きな開度に維持されるようになっている。したがって、本実施例によれば、ブレーキ倍力装置の作動時の応答性を良好にすることができる。
上述した作動状態から運転者によるブレーキペダルの踏み込みが解放されると、リターンスプリング37によってバルブボディ2などがリヤ側に復帰してキー部材23がシェル1の段部端面に当接するともに、リアクションディスク34と第1部材21のフロント側の端部とが離隔する。そのため、Oリング24に作用していた両部材21,22による軸方向の押圧力がなくなるので、それまで拡径していたOリング24は元の状態まで縮径する。そのため、第2ばね13によって付勢されているスリーブ8は、両部材21,22に対して相対的にリヤ側に移動される。これに伴って、それまで傾斜していたレバー25も鉛直方向を向ける非作動位置に位置に復帰する。また、スリーブ8の内周縁が第2部材22の小径部22cのリヤ側の拡径部分に当接し、それによって実質的に一体となった状態のスリーブ8および両部材21,22は、さらにリヤ側に移動して、キー部材23に第2部材22の環状溝22aのフロント側の端面が当接する図示非作動位置に復帰する。
また、本実施例では、非作動状態からブレーキペダルが急激に踏み込まれた急制動時においても、上述したようにしてブレーキ倍力装置が作動されて、ブレーキ倍力装置の作動時における大気弁17の開度は大きな開度に維持される。したがって、ブレーキペダルが急激に踏み込まれる急制動時においてもブレーキ倍力装置の作動応答性を良好なものとすることができる。
(第2実施例)
次に図6は、本発明の第2実施例を示したものである。この第2実施例では、弁プランジャ7に設けたレバー25をラチェット機構に連動させたものである。すなわち、弁プランジャ7のリヤ側の端部には、従来同様に入力軸14が連結されており、弁プランジャ7における軸方向の中央側には、所定の幅の環状溝7aを形成している。そして、この環状溝7aにキー部材23を係合させている。環状溝7aによって囲繞される軸部、すなわち環状溝7aの底部の断面形状は、図8に示したように略小判形に形成してあり、そこにキー部材23の二股状の先端部を係合させている。
環状溝7aよりもリヤ側および、その隣接フロント側の外周部は大径部7bとしてあり、この大径部7bをシール部材によって気密を保持してバルブボディ2の内周部に摺動自在に嵌合している。また、弁プランジャ7における大径部7bのフロント側は中径部7cとしてあり、さらに中径部7cのフロント側に小径部7dを形成している。そして、上記第1実施例と同様に、小径部7dと中径部7cの境界部分にリング26を嵌着してあり、該リング26およびそのリヤ側の中径部7cをプラグ16の小径孔16dに摺動自在に嵌合している。また、その状態における弁プランジャ7の小径部7dの隣接位置に上記第1実施例と同様の漏斗形部材28を配設している。
また、弁プランジャ7における中径部7cにスリーブ8を摺動自在に嵌装してあり、中径部7cに装着したシール部材41によって、スリーブ8の内周部と中径部7cとの間の気密を保持している。
また、上記第1実施例と同様に、弁プランジャ7における中径部7cに、半径方向の貫通孔7eを穿設してあり、この貫通孔7e内の略中央部にピンによってレバー25を揺動可能に取り付けるとともに、貫通孔7e内におけるレバー25の隣接リヤ側に爪部材42をピンによって揺動可能に取り付けている。
レバー25の下方側の端部と貫通孔7e内のフロント側の端面とにわたってはばね43を弾装してあり、また爪部材42における下方側の端部と貫通孔7e内のリヤ側の端面とにわたっては、ばね44を弾装している。これにより、レバー25は、常時反時計方向に回転するように付勢されており、他方、爪部材42は時計方向に回転するように付勢されている。
また、レバー25におけるリヤ側中央の円弧面には歯部を形成してあり、この歯部に爪部材42の爪42aが係合するようになっている。
図7および図8にも示すように、弁プランジャ7の貫通孔7eのリヤ側には、そこから環状溝7aまで連通する軸方向のガイド孔7fを穿設してあり、このガイド孔7fに連動ピン45を摺動自在に嵌合させている。
この図6に示したブレーキ倍力装置の非作動状態において、キー部材23がシェル1の段部端面に当接し、弁プランジャ7の環状溝7aのフロント側の端面がキー部材23に当接した状態では、キー部材23と連動ピン45のリヤ側の端部が当接する。この時には、連動ピン45のフロント側の端部が貫通孔7e内に突出し、かつ爪部材42の上方側の端部をばね44に抗して反時計方向に揺動させるので、爪部材42の爪42aとレバー25の歯部との係合が解除される様になっている。したがって、レバー25は、ばね43に付勢されて非作動状態に復帰することができる。その他の構成は、図1に示した実施例と同様である。
以上のように構成した第2実施例においては、図示非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれて入力軸14がおよび弁プランジャ7が前進されると、キー部材23がシェル1の段部端面から離隔するとともに、弁プランジャ7と一体となってスリーブ8も前進される。ここで、爪部材42はばね44によって付勢されているので、それに当接した連動ピン45がリヤ側に押されて、環状溝7a内でキー部材23がリヤ側に移動される。これに伴って、爪部材42の爪42aがレバー25側の歯部の下方側の箇所に係合する。
この後、弁プランジャ7の前進に伴って、真空弁座9が弁体11に着座して真空弁31が閉鎖された後、弁体11が大気弁座6から離座して大気弁17が開放される。また、この時には、レバー25の上方側の端部がプラグ16の端面に当接して時計方向に揺動され、それに伴って、爪部材42の爪42aがレバー25側の歯部の下方側の箇所から順次上方側の歯部に係合していく。また、これに伴って、レバー25によってスリーブ8を弁プランジャ7に対して相対的に前進させるので、上記大気弁17が大きな開度となりその状態が維持される。これにより、大気通路15内の大気は、大きな開度に維持された大気弁17を流通してから変圧室Bに迅速に導入される。したがって、ブレーキ倍力装置が迅速に作動される。
また、この第2実施例についても、上記第1実施例と同様の漏斗形部材28を設けているので、作動された後のブレーキ倍力装置のサーボ比は、上記第1実施例の場合と同様に、作動開始後の前半では大きなサーボ比で出力が上昇し、作動開始後の後半では小さなサーボ比で出力が上昇する。
このようにしてブレーキ倍力装置が作動された後に、ブレーキペダルの踏み込みが開放されると、各構成部材は、キー部材23がシェル1の段部端面に当接する図6に示した非作動位置に復帰する。そして、この時には、キー部材23に当接して前進された連動ピン45によって、爪部材42が反時計方向に回転されるので、爪部材42の爪42aとレバー25の歯部との係合状態が解除されて、レバー25も非作動状態に復帰する。
このような構成の第2実施例によっても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0007】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡単な構成によって倍力装置のサーボ比を変更することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示した要部の作動状態を示す断面図。
【図3】図1に示した要部の作動状態を示す断面図。
【図4】図1に示した要部の作動状態を示す断面図。
【図5】図1に示した実施例が作動された後の入力と出力の関係を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図7】図6の要部の平面図。
【図8】図7の左側面図。
【符号の説明】
2…バルブボディ 16e…段部端面(バルブボディ)
21…第1部材(弁プランジャ) 21e…小径部(縮径部分)
28…漏斗形部材 34…リアクションディスク

Claims (3)

  1. シェル内に摺動自在に設けた筒状のバルブボデイと、バルブボディに摺動自在に嵌合されるとともに入力軸と連動する弁プランジャと、プッシュロッドとバルブボディの段部端面との間に介在されて、プッシュロッドからの出力の反力を上記弁プランジャに伝達するリアクションディスクとを備えた倍力装置において、
    上記弁プランジャにおけるリアクションディスクと対向する側の外周部を縮径させて、その縮径部分とそのリヤ側の外周部との境界部分に段部端面を形成し、また、可撓性を有する材料からなり、半径方向部およびそこから連続して軸方向に伸びる筒状部とを有する漏斗形部材を設けて、該漏斗形部材の半径方向部をリアクションディスクと上記バルブボディの段部端面との間に介在させるとともに、漏斗形部材の筒状部をバルブボディの内周部と上記弁プランジャの縮径させた外周部との間に摺動自在に嵌合して、倍力装置が作動された後に、上記漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と離隔した状態から漏斗形部材の筒状部のリヤ側の端部が弁プランジャ側の段部端面と当接するように構成したことを特徴とする倍力装置。
  2. 上記弁プランジャにおける縮径部分とそのリヤ側の外周部との境界部分にはゴム製のリングが取り付けてあり、
    漏斗形部材における半径方向部と筒状部との境界部分に対向するバルブボディ側の段部端面の内周縁は面取りされており、該内周縁と上記漏斗形部材における上記境界部分との間に間隙が維持されていることを特徴とする請求項1に記載の倍力装置。
  3. 上記弁プランジャは、軸方向に相対移動可能なフロント側部材とリヤ側部材とを備えており、また、上記フロント側部材とリヤ側部材との間にゴム製の第2のリングを介在させるとともに、該第2のリングとその前後の上記フロント側部材および上記リヤ側部材の外周部にわたってスリーブを摺動自在に嵌装させてあり、上記第2のリングは、上記フロント側部材のフロント側端面に上記リアクションディスクが当接した際に上記フロント側部材と上記リヤ側部材とにより軸方向に圧縮されて拡径し、この第2のリングの外周部が上記スリーブの内周部に圧接することにより、該スリーブは上記フロント側部材およびリヤ側部材に対して相対的に前進した位置に維持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の倍力装置。
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