JP3633564B2 - 誘導機駆動用インバータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導電動機を駆動する誘導機駆動用インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の誘導機駆動用インバータ装置としては、例えば図7に示す構成のインバータ装置が提案されている。
このインバータ装置は、直流電源1に4つのトランジスタ等の半導体スイッチング素子をHブリッジ状に接続したインバータ2と、このインバータ2の出力端子tO1及びtO2に接続された単相誘導電動機3と、出力端子tO1及びtO2と単相誘導電動機3との間に接続されたリアクトル4及びコンデンサ5とで構成されるフィルタ回路6とで構成されている。
【0003】
インバータ2は、直流電源1に直列に接続された2つのスイッチング素子Q1及びQ2と、これらスイッチング素子Q1及びQ2と並列に接続された2つのスイッチング素子Q3及びQ4と、こさらスイッチング素子Q1〜Q4に夫々逆並列に接続されたダイオードD1〜D4とを有し、スイッチング素子Q1及びQ2の接続点から出力端子tO1が導出され、スイッチング素子Q3及びQ4の接続点から出力端子tO2が導出された構成を有する。
【0004】
そして、インバータ2の各スイッチング素子Q1〜Q4のゲートに、これらスイッチング素子Q1〜Q4をオン・オフ制御する制御パルス信号G1〜G4が制御回路7から供給される。ここで、制御回路7は、運転処理部8と制御パルス生成部9とで構成されている。運転処理部8に運転指令が入力されると、運転処理部8から“0”から定格電圧指令値まである期間をかけて増加する出力電圧指令値V0を制御パルス生成部9に出力する。制御パルス生成部9は、入力される出力電圧指令V0に基づき制御パルス信号G1〜G4を生成し、これをインバータ2に出力する。また、運転処理部8に停止指令が入力されると、運転処理部8から制御パルス生成部9に対して停止信号POFF を出力する。制御パルス生成部9は、停止信号POFF が入力されると、制御パルス信号G1〜G4を全てオフレベルで出力し、インバータ2を停止させる。
【0005】
この制御パルス生成部9から出力される制御パルス信号G1及びG2は両者がオフする所謂デットタイムを挟んで交互にオン状態に制御され、同様に制御パルスG3及びG4も両者がオフするデッドタイムを挟んで交互にオン状態に制御される。したがって、制御パルス信号G1及びG4がオン状態であるときにインバータ出力V1に正の電圧+Vdが、制御パルス信号G2及びG3がオン状態であるときにインバータ出力V1に負の電圧−Vdが、これら以外のときにインバータ出力V1に0Vが出力される。
【0006】
この結果、インバータ2に制御回路7から図8(a)〜(d)に示す制御パルス信号G1〜G4を供給することにより、インバータ2の出力電圧V1は図8(d)に示すように正負のパルス信号が出力され、これがフィルタ回路6に供給されて、図8(f)に示すように滑らかな交流電流I1に変換されることにより、単相交流誘導機3の端子電圧Voは図8(g)に示すように単相交流電圧となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の誘導機駆動用インバータ装置にあっては、インバータ2を停止させると、電動機として動作していた誘導機が発電機として動作する。この状態でインバータ2を再起動すると、誘導機の発電電圧とインバータの出力電圧の電位差により、インバータ2に過大な電流が流れ、装置が異常停止するか最悪の場合は装置が破損するという未解決の課題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、インバータを停止状態とした後に再起動したときに、安全且つ確実にインバータを再起動するとこができる誘導機駆動用インバータ装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段課題】
上記目的を達成するために、請求項1に係る誘導機駆動用インバータ装置は、誘導電動機に交流電圧を供給するインバータと、該インバータ及び誘導電動機間に介挿されたコンデンサを含むフィルタ回路と、前記インバータの出力電圧を制御する制御回路とを備えた誘導機駆動用インバータ装置において、前記制御回路は、前記インバータを停止させる際に、当該インバータの出力電圧を零ボルトに絞り込んで前記コンデンサによる発電動作を抑制する電圧絞込手段を備えていることを特徴としている。
【0010】
この請求項1に係る発明では、誘導機の発電動作は、誘導機負荷の回転エネルギと誘導機内部の磁束との作用によりなされ、これらの何れか一方でもなくなると、誘導機は発電動作しないことに着目したものであり、インバータが停止した際に、電動機として動作していた誘導機が発電機として動作するが、インバータの出力側にフィルタコンデンサと誘導機とが並列に接続されている場合、誘導機から流れ出る発電電流即ち固定子電流は、インバータの出力端に接続されたフィルタコンデンサにのみ流れるため、発電動作する誘導機にとって無効電流となる。このため、固定子電流は速やかに減衰せず、固定子電流が誘導機内部に作る磁束と誘導機負荷の回転エネルギの作用により発電動作が継続し、誘導機の誘起電圧が速やかに減衰しない。
【0011】
この誘導機の誘起電圧を速やかに減衰させるには、インバータ停止時に誘導機内部の磁束を“0”即ち誘導機端子電圧を0Vとすることが有効であり、インバータ装置を停止させる前に、電圧絞込手段で、インバータ出力電圧を0Vまで絞り込み、発電電圧とインバータ出力電圧の電位差により、発電電力を直流電圧源に回生することで可能となる。
【0012】
また、請求項2に係る誘導機駆動用インバータ装置は、誘導電動機に交流電圧を供給するインバータと、該インバータ及び誘導電動機間に介挿されたコンデンサを含むフィルタ回路と、前記インバータの出力電圧を制御する制御回路とを備えた誘導機駆動用インバータ装置において、前記制御回路は、前記インバータを停止させる際に、当該インバータの出力電圧を零ボルトに絞り込んで前記コンデンサによる発電動作を抑制する電圧絞込手段と、該電圧絞込手段で出力電圧の絞り込みが終了した時点で前記インバータ出力を短絡させる短絡処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
この請求項2に係る発明では、インバータの停止時に、短絡処理手段でインバータの出力を短絡し、誘導機の発電電力をインバータの主回路の抵抗成分で消費させることにより、誘導機の誘起電圧を速やかに減衰させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すブロック図であり、前述した従来例と同様に、直流電源1に4つの半導体スイッチング素子Q1〜Q4でHブリッジを構成したインバータ2が接続され、このインバータ2の出力端子t01及びt02にフィルタ回路6を介して単相誘導電動機3が接続されている。
【0015】
本実施形態では、インバータ2を制御する制御回路7が図1に示すように、運転指令及び停止指令が入力される運転処理部8と制御パルス生成部9とを有する他、運転処理部8から出力ささる出力電圧指令V0に減衰係数Kを乗算した乗算値を制御パルス生成部9に供給する乗算器11と、運転処理部8から出力される停止信号POFF が入力され、この停止信号POFF がオフ状態であるときに減衰係数Kを“1”に設定して乗算器11に出力し、停止信号POFF がオン状態であるときに減衰係数Kを“1”から“0”まで徐々に低下させ、減衰係数Kが“0”となったときに、パルスオフ指令POFF1を制御パルス生成部9に出力する電圧絞込部12とを備えている。
【0016】
電圧絞込部12は、例えば図2に示す電圧絞込処理を所定時間毎にタイマ割込処理として実行する。この電圧絞込処理は、先ず、ステップS1で、運転処理部8から出力される停止信号POFF がオン状態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときにはステップS2に移行して、減衰係数Kを“1”に設定し、次いでステップS3に移行して、設定した減衰係数Kを乗算器11に出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0017】
また、ステップS1の判定結果が、停止信号POFF が状態であるときには、ステップS4に移行して、現在の減衰係数Kから予め設定した減少量ΔKを減算した値を新たな減衰係数Kとして算出してからステップS5に移行し、減衰係数Kが“0”となったか否かを判定し、K>0であるときにはそのまま前記ステップS3に移行し、K=0であるときにはステップS6に移行して、制御パルス生成部9に対して停止信号POFF1を出力してからステップS3に移行する。
【0018】
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
制御回路7の運転処理部8に運転指令が入力されているときには、この運転処理部8から運転指令に応じた出力電圧指令V0が乗算器11に出力され、停止信号POFF がオフ状態に制御されることにより、電圧絞込部12でステップS1からステップS2に移行することにより、減衰係数Kが“1”に設定され、これがステップS3で乗算器11に出力される。
【0019】
このため、乗算器11では、出力電圧指令V0に“1”の減衰係数Kを乗算することにより、出力電圧指令V0と等しい出力電圧指令V1を制御パルス生成部9に出力することにより、この制御パルス生成部9から前述した従来例と同様に図3(a)〜(d)に示す制御パルス信号G1〜G4を生成し、これらをインバータ2の各半導体スイッチング素子Q1〜Q4に出力する。
【0020】
このため、インバータ2の出力端子t01及びtO2から図3(e)に示す出力電圧V1が出力され、これがフィルタ回路6に供給されることにより、図3(f)に示す滑らかな交流電流I1が形成され、これがフィルタ用コンデンサ5と単相誘導電動機3とに分流される。これにより、単相誘導電動機3の端子電圧V0は図3(g)に示すように交流電流I1より位相が進んだ交流電圧となり、単相電動機3が回転駆動される。
【0021】
この状態から、時点t1で、運転処理部8に停止指令が入力されると、この運転処理部8からオン状態の停止信号POFF が電圧絞込処理部12に出力される。この電圧絞込処理部12では、停止信号POFF がオン状態となることにより、ステップS1からステップS4に移行して、減衰係数Kが減少量ΔKだけ減少された新たな減衰係数Kが算出され、これが乗算器11に出力されることにより、この乗算器11で運転処理部8から出力される出力電圧指令V0に減衰係数Kを乗算することにより、出力電圧指令V0より小さい値の出力電圧指令V1を算出し、これを制御パルス生成部9に出力する。
【0022】
このため、制御パルス生成部9から出力される各制御パルス信号G1〜G4のデューティ比(オン期間/オフ期間)が1に近づくことにより、インバータ2の出力端子t01及びt02から出力される出力電圧V1のデューティ比も図3(e)に示すように定格電圧指令値から徐々に小さくなり、インバータ2の出力電圧V1と単相誘導電動機3の端子電圧Vとの電位差により、誘導電動機3の発電電力を直流電源1に回生することで、誘導電動機3の内部磁束を“0”とし、発電動作を抑制して誘導電動機の端子電圧を図3(g)に示すように速やかに0Vとすることができる。
【0023】
そして、減衰係数Kが“0”となると、乗算器11から出力される出力電圧指令V1も“0”となり、この時点で電圧絞込処理部12から停止信号POFF1が制御パルス生成部9に出力されて、各制御パルス信号G1〜G4がオフ状態に制御される。
その後、再度運転処理部8に運転指令が入力されると、出力電圧指令V0が乗算器11に出力されると共に、停止信号POFF がオフ状態となることから、電圧絞込処理部12から“1”減衰係数Kが乗算器11に出力され、且つ停止信号POFF1がオフ状態となることにより、制御パルス生成部9でステップS11からステップS12に移行し、入力される出力電圧指令V1に応じた制御パルスG1〜G4を生成して、これらをインバータ2に出力することにより、インバータ2から出力電圧V1を出力して、単相誘導電動機3を再起動する。このとき、単相誘導電動機3の端子電圧Vが0Vであるので、インバータ2に過大な電流が流れることなく、安全且つ確実にインバータを再起動することができる。
【0024】
このように、第1の実施形態によると、運転停止時に電圧絞込処理部12で、インバータ2の出力電圧を絞込むことにより、誘導機の発電動作を抑制することができ、インバータ2の再起動時に誘導電動機3の発電電圧とインバータ2の出力電圧との電位差で生じるインバータ装置に流れる過大電流を確実に防止することができる。
【0025】
なお、上記第1の実施形態においては、乗算器11を使用して出力電圧指令V0を徐々に減少させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、出力電圧指令V0から所定減少量ΔV0を減少させた値を新たな出力電圧指令V0として算出するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態を図4〜図6について説明する。
【0026】
この第2の実施形態では、インバータ出力を0Vまで減少させた後に、インバータ2を短絡制御するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図4に示すように、前述した第1の実施形態における図1の制御パルス生成部9に短絡処理手段としての短絡処理部13が設けられていることを除いては第1の実施形態と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0027】
ここで、制御パルス生成部9は、図5に示す制御処理をタイマ割込処理として実行する。この制御処理は、先ず、ステップS11で、電圧絞込処理部9から出力される停止信号POFF1がオン状態となったか否かを判定し、これがオフ状態であるときにはステップS12に移行して、乗算器11から入力される出力電圧指令V1に応じたデューティ比の制御パルス信号G1〜G4を形成するパルス生成処理を行い、次いでステップS13に移行して、形成した制御パルス信号G1〜G4をインバータ2の各半導体スイッチング素子Q1〜Q4に出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0028】
また、ステップS11の判定結果が、停止信号POFF1がオン状態となったときには、ステップS14に移行して、制御パルス信号G2及びG4をオン状態に設定し、制御パルス信号G1及びG3をオフ状態に設定する短絡処理を行ってから前記ステップS13に移行する。
この図5の処理において、ステップS11、S13及びS14の処理が短絡処理部に対応している。
【0029】
次に、上記第2の実施形態の動作を説明する。
運転処理部8に運転指令が入力されている状態では、この運転処理部8から出力電圧指令V0が乗算器11に出力され、このとき停止信号POFF がオフ状態であるので、電圧絞込処理部12から“1”の減衰係数Kが乗算器11に出力されていることにより、出力電圧指令V0と等しい出力電圧指令V1が制御パルス生成部9に入力される。
【0030】
この制御パルス生成部9では、電圧絞込処理部12から出力される停止信号POFF1がオフ状態であるので、ステップS11からステップS12に移行して、乗算器11から入力された出力電圧指令V1に応じた図6(a)〜(d)に示す制御パルス信号G1〜G4を生成して、これらをインバータ2の各半導体スイッチング素子Q1〜Q4に出力することにより、このインバータ2から図6(e)に示す出力電圧V1が出力され、これに応じて図6(f)に示す交流電流I1がフィルタ用コンデンサ5と単相誘導電動機3と分流される。
【0031】
このとき、誘導電動機3の端子電圧Vは図6(g)に示すように、所定振幅で交流電流より位相が進んだ交流波形となり、これによって誘導電動機3が回転駆動される。
この誘導電動機3の回転駆動状態から運転処理部8に停止指令が入力されると、前述した第1の実施形態と同様に、電圧絞込処理部12で減衰係数Kが“1”から“0”まで徐々に減少されることにより、誘導電動機3の端子電圧Vが0Vまで減少される。
【0032】
その後、減衰係数Kが“0”となって、電圧絞込処理部12から停止信号POFF1が制御パルス生成部9に出力されると、この制御パルス生成部9で、図5のステップS11からステップS14に移行して、制御パルス信号G2及びG4をオン状態に設定し、制御パルス信号G1及びG3をオフ状態に設定し、これをインバータ2に出力することにより、インバータ2の出力が、半導体スイッチ素子G2及びG4を介して短絡される。
【0033】
このとき、単相誘導電動機3の端子電圧Vが正である場合、半導体スイッチング素子Q2とダイオードD4とが導通し、端子電圧Vが負である場合、ダイオードD2と半導体スイッチング素子Q4とが導通することで短絡電流が流れる。このため、単相誘導電動機3で発生される発電エネルギが短絡回路の抵抗成分による熱損失として消費され、単相誘導電動機3の端子電圧Vを速やかに0Vまで減衰させることができる。
【0034】
その後、再度運転処理部8に運転指令が入力されると、出力電圧指令V0が乗算器11に出力されると共に、停止信号POFF がオフ状態となることから、電圧絞込処理部12から“1”の減衰係数Kが乗算器11に出力され、且つ停止信号POFF1がオフ状態となることにより、制御パルス生成部9でステップS11からステップS12に移行し、入力される出力電圧指令V1に応じた制御パルスG1〜G4を生成して、これらをインバータ2に出力することにより、インバータ2から出力電圧V1を出力して、単相誘導電動機3を再起動する。このとき、単相誘導電動機3の固定子電流が0Aとなり、且つ出力電圧Vが0Vであるので、インバータ2に過大な電流が流れることなく、安全且つ確実にインバータを再起動することができる。
【0035】
このように第2の実施形態によると、誘導電動機の停止におけるインバータ出力電圧絞込動作とインバータ出力短絡制御により、単相誘導電動機3の発電動作を確実に停止させることができ、再起動時において、単相誘導電動機の発電電圧とインバータ2の出力電圧との電位差で生じていたインバータ2に流れる過大な電流をより確実に防止することができる。
【0036】
なお、上記第2の実施形態においては、インバータ2の半導体スイッチング素子Q2及びQ4をオン状態とすることにより短絡回路を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、半導体スイッチング素子Q1及びQ3をオン状態に制御し、半導体スイッチング素子Q2及びQ4をオフ状態に制御することにより、半導体スイッチング素子Q1及びQ3とダイオードD1及びD3とで短絡回路を構成するようにしても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
また、上記第2の実施形態においては、インバータ2を構成する半導体スイッチング素子を使用して短絡回路を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、別途インバータ2の出力端子tO1及びtO2間に短絡回路を接続するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、インバータ停止時に、インバータ出力電圧を電圧絞込手段で0Vに絞り込むようにしたので、インバータ出力電圧と誘導機の発電電圧との電位差により発電電力を直流電源に回生させ、誘導機内部の磁束を“0”とすることができ、誘導電動機の発電動作を抑制して、誘導電動機の発電電圧の影響を受けることなく、安全且つ確実にインバータを再起動することができるという効果が得られる。
【0039】
また、請求項2に係る発明によれば、インバータ停止時にインバータ出力電圧を電圧絞込手段で0Vに絞り込むと共に、絞込みが終了した時点でインバータ出力を短絡処理手段で短絡させるようにしたので、請求項1に係る発明の効果に加えて、インバータ出力を短絡することで、誘導電動機の発電エネルギを短絡回路の抵抗成分による熱損失として消費することができ、誘導電動機の発電動作を確実に抑制して、誘導電動機の発電電圧の影響を受けることなく、安全且つ確実にインバータを再起動することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態における電圧絞込回路の電圧絞込処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態の動作の説明に供する各部の信号波形を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【図5】第2の実施形態における制御パルス生成部の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態の動作の説明に供する各部の信号波形を示すタイムチャートである。
【図7】従来例を示す構成図である。
【図8】従来例の動作の説明に供する各部の信号波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 直流電圧源
2 インバータ
Q1〜Q4 半導体スイッチング素子
D1〜D4 ダイオード
3 単相誘導電動機
4 リアクトル
5 コンデンサ
6 フィルタ回路
7 制御回路
8 運転処理部
9 制御パルス生成部
11 乗算器
12 電圧絞込処理部
13 短絡処理部

Claims (2)

  1. 誘導電動機に交流電圧を供給するインバータと、該インバータ及び誘導電動機間に介挿されたコンデンサを含むフィルタ回路と、前記インバータの出力電圧を制御する制御回路とを備えた誘導機駆動用インバータ装置において、
    前記制御回路は、前記インバータを停止させる際に、当該インバータの出力電圧を零ボルトに絞り込んで前記コンデンサによる発電動作を抑制する電圧絞込手段を備えていることを特徴とする誘導機駆動用インバータ装置。
  2. 誘導電動機に交流電圧を供給するインバータと、該インバータ及び誘導電動機間に介挿されたコンデンサを含むフィルタ回路と、前記インバータの出力電圧を制御する制御回路とを備えた誘導機駆動用インバータ装置において、
    前記制御回路は、前記インバータを停止させる際に、当該インバータの出力電圧を零ボルトに絞り込んで前記コンデンサによる発電動作を抑制する電圧絞込手段と、該電圧絞込手段で出力電圧の絞り込みが終了した時点で前記インバータ出力を短絡させる短絡処理手段とを備えていることを特徴とする誘導機駆動用インバータ装置。
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