JP3629976B2 - 樹脂ランスの構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂ランスの構造に関する
【0002】
【従来の技術】
コネクタハウジングに形成したキャビティ内に端子金具を抜け止めする構造の一つとして、キャビティ内に一体成形した樹脂ランスを端子金具に係止させるものがある。従来の樹脂ランス1は、図10に示されており、キャビティ2の長手方向に延びる片持ち梁3の先端側に係止突部4を備え、その係止突部4の前側に備えた係止面4Aを端子金具に係止する構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製品寿命が長いコネクタは、モデルチェンジを行わずに長い期間量産されるため、コネクタハウジングを成形する金型が摩耗して、金型のパーティングラインに沿ってバリが生じる場合がある。そして、従来の樹脂ランス1は、係止突部4のうち係止面4Aの上端が最も上位に位置していたから、図11に示すようにその係止面4Aの上端に金型KのパーティングラインPが配置されていた(さもなければ、製品を金型から抜くことができなくなるからである)。従って、図12に示すように、前記バリBは、係止面4Aの上端に生じてしまう。このため、図13に示すように、キャビティ2に端子金具5が挿入されて樹脂ランス1が撓むものの、端子金具5が正規位置まで押し込まれても、バリBが端子金具5に形成した係止孔28の開口縁28Aに引っかかって樹脂ランス1が復元できず、端子金具5が抜け止めされないという事態が生じる心配があった。
【0004】
また、上記したもの以外の端子抜け止め構造として、図6に示すように、端子金具12から斜め後方に延びた金属ランス6をキャビティ7に形成したランス係止用段差面8に係止させるものがある。
【0005】
そして、図14には、ランス係止用段差面8を形成するための従来の金型が示されている。金型には、主要ピン10の側面に、ランス係止用段差面8と同じ高さの段差成形ピン11が配されており、型開きされるとこれら両ピン10,11が同図の左右に移動してランス係止用段差面8が成形されるようになっていた。ところが、図15に示すように、ランス係止用段差面8の上端にバリBが生じる場合があり、このバリBに金属ランス6が引っかかってランス係止用段差面8に係止できないという事態が生じる心配があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、端子金具の抜け止めを確実に行うことが可能な樹脂ランスの構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る樹脂ランスの構造は、樹脂成形用の金型によって成形される合成樹脂製のコネクタハウジングのうち前記金型の型開き方向に延びたキャビィの内面に沿って片持ち梁状に延びかつ先端部には係止突部が突出形成されてなる樹脂ランスの構造において、前記係止突部は、その前部に形成され前記キャビティへ挿入された端子金具と係止する係止面と、その上面に形成され前記端子金具の挿入方向に沿って水平となった水平面と、その後部に形成され前記端子金具の挿入方向に斜めにせり上がったテーパ面とからなるとともに、前記水平面と前記テーパ面との境界部が前記金型のパーティングラインとなっているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
請求項1又は請求項2の発明によれば、樹脂ランスに設けた水平面とテーパ面との境界部に金型のパーティングラインを配することで、仮に、金型が摩耗してパーティングラインに沿ってバリが生じても、係止面から離れた位置に生じる。これにより、端子金具がキャビティの正規位置まで押し込まれたときに、バリに邪魔されることなく樹脂ランスが端子金具に係止して確実に抜け止めを行える。
【0009】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の樹脂ランスの構造及び樹脂ランスの成形方法を適用した第1実施形態について図1〜図5を参照しつつ説明する。図1には、合成樹脂製のコネクタハウジングに形成されたキャビティ20が示されている。キャビティ20は、コネクタハウジングの前後方向(図1の左右方向)に貫通しており、キャビティ20の後側(同図の右側)に開放した端子挿入口(図示せず)から端子金具5(図4参照)が挿入され、前側のタブ挿入口21から挿入したタブ(図示せず)と電気接続される。
【0010】
キャビティ20の底面20Aには、本発明を適用した樹脂ランス22が設けられている。樹脂ランス22は、キャビティ20のうち端子挿入方向の中間部から前側(図1の左側)に向けて片持ち梁状に延びている。また、樹脂ランス22と底面20Aとの間は、樹脂ランス22の撓み空間20Bとなっている。
【0011】
樹脂ランス22の先端部には、端子金具5側に向けて係止突部23が突出されている。係止突部23の前側には、端子挿入方向(金型の型開き方向に一致する)に対して垂直となった係止面24が形成され、また、係止突部23の上側には、端子挿入方向に水平となった水平面25が形成され、さらに、係止突部23の後側には、端子挿入方向に斜めにせり上がったテーパ面26が形成されている。
【0012】
なお、樹脂ランス22のうち係止突部23より前側には、先細部27が設けられ、前記タブ挿入口21から差し込まれた工具をこの先細部27に掛けて、樹脂ランス22を下方に撓めることができるようになっている。また、前記水平面25は、完全な水平でなくてもよく、金型からコネクタハウジングを抜き取るためのいわゆる抜き勾配を備えたものも本発明にかかる水平面に含まれる。
【0013】
コネクタハウジングは、樹脂成形用の金型によって成形される。金型は、型開き可能な可動型と固定型とからなり、可動型と固定型の接合面には、型閉じ状態で閉塞される充填空間が形成され、そこに溶融状態の樹脂を充填してコネクタハウジングが成形される。
【0014】
図2には、可動型と固定型のうち一方の型から充填空間内に突出した第1ピン30及び第2ピン31と、他方の型から充填空間内に突出して、前記第1ピン30に接合される第3ピン32とが示されており、これらによりコネクタハウジングのキャビティ20が形成される。そして、金型が型開きされると、第1ピン30と第3ピン32との接合部をパーティングラインPとして、固定型と可動型とが離れ、コネクタハウジングが金型から取り出される。ここで、このパーティングラインPは、図2に示すように、樹脂ランス22の水平面25のうち係止面24から離れた端部に配置されている。
【0015】
このようにして成形されたコネクタハウジングのキャビティ20に、端子金具5は以下のようにして収容される。即ち、端子金具5をキャビティ20に挿入していくと、挿入途中で端子金具5の先端が樹脂ランス22の係止突部23のうち後側のテーパ面26に当接する。そのまま端子金具5を押し込むと、テーパ面26と端子金具5とが摺接し、樹脂ランス22が撓み空間20B側に撓められる。さらに、端子金具5が押し込まれると、端子金具5の底壁に形成された係止孔28に係止突部23が入り込んで樹脂ランス22が復元する。これにより、係止突部23の係止面24と係止孔28の開口縁28Aとが対向して、端子金具5が抜け止めされる。
【0016】
さて、コネクタハウジングを成形する金型を長い期間使用していると金型が摩耗し、図3に示すように、金型のパーティングラインPに沿ってバリBが生じる場合がある。本実施形態では、バリBは、樹脂ランス22の水平面25のうち係止面24から離れた端部に形成される。そして、端子金具5がキャビティ20に挿入されると、図4に示すように、挿入途中で端子金具5がバリBを押し倒し、端子金具5がキャビティ20の正規位置まで押し込まれる。すると、図5に示すように、バリBが端子金具5の係止孔28の中央に位置して開口縁28AとバリBとが離れた状態で、係止突部23と係止孔28とが対面する。これにより、バリBが係止孔28の開口縁28Aに引っかかることがなくなり、係止突部23が係止孔28の内部に入り込んで樹脂ランス22が元の姿勢に復元する。そして、係止突部23の係止面24と係止孔28の開口縁28Aとが対向して、端子金具5が抜け止めされる。
【0017】
このように本実施形態によれば、樹脂ランス22にバリBが生じても、端子金具5の抜け止めを確実に行うことができる。
【0018】
参考例
参考例は、図6〜図9に示されている。本参考例のキャビティ7及び端子金具12の構造は、図6に示されており、従来の技術で説明した通りである。
【0019】
参考例のキャビティ7は、図7に示した樹脂成形用の金型によって成形される。同図には、金型に備えた可動型と固定型のうち一方の型から型開き方向に突出した主要ピン40と、他方の型から型開き方向に突出した段差成形ピン41とが示されている。段差成形ピン41は、先端面の上部から前方に突出した延長壁42を備えて段差形状をなし、キャビティ7の底面9のランス係止用段差面8と、そのランス係止用段差面8の下端から水平に延びる下位面7Aと、ランス係止用段差面8の上端から水平に延びる上位面7Bの一部を成形する。一方、主要ピン40は、先端部の下面が段差形状をなして、その段差面40Aに前記延長壁42の先端面が接合されるようになっている。そして、金型が型開きされると、主要ピン40と段差成形ピン41との接合部分をパーティングラインPとして、固定型と可動型とが離れる。
【0020】
このようにして、キャビティ7を形成することにより、仮に、金型が摩耗して、図8に示すように、パーティングラインPに沿ってバリBが生じても、そのバリBはキャビティ7のうちランス係止用段差面8から離れて位置することになる。これにより、端子金具12がキャビティ7の正規挿入位置まで押し込まれると、図9に示すように、端子金具12の金属ランス6がバリBから離れ、バリBに邪魔されることなくランス係止用段差面8に係止し、端子金具12の抜け止めを確実に行える。
【0021】
<他の実施形態>
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態の端子金具5,12は、雌型の端子金具であったが、雄型の端子金具を抜け止めする樹脂ランスに本発明を適用してもよい。
(2)前記第1実施形態では、水平面25の後端部にパーティングラインPを配置していたが、係止面24から離れていさえすれば、例えば、水平面25の中間部分にパーティングラインPを配置した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るキャビティの側断面図
【図2】金型のうちキャビティを成形する金型を示した側断面図
【図3】バリが生じた状態を示す樹脂ランスの側断面図
【図4】キャビティに端子金具を途中まで挿入した状態を示す側断面図
【図5】キャビティの正規位置に端子金具が収まった状態の側断面図
【図6】参考例及び従来のキャビティを示す側断面図
【図7】金型のうちキャビティを成形する金型を示した側断面図
【図8】バリが生じた状態を示すキャビティの側断面図
【図9】キャビティの正規位置に端子金具が収まった状態の側断面図
【図10】従来の樹脂ランスを示す側断面面図
【図11】従来の樹脂ランスの成形方法を示す金型の側断面図
【図12】バリが生じた状態を示す従来の樹脂ランスの側断面図
【図13】そのバリに端子金具が引っかかった状態を示す側断面図
【図14】従来のランス係止用段差面の成形方法を示す金型の側断面図
【図15】バリに金属ランスが引っかかった状態を示す側断面図
【符号の説明】
5,12…端子金具
6…金属ランス
7,20…キャビティ
8…ランス係止用段差面
10…主要ピン(金型)
11…段差成形ピン(金型)
22…樹脂ランス
24…係止面
25…水平面
30…第1ピン(金型)
31…第2ピン(金型)
32…第3ピン(金型)
40…主要ピン(金型)
41…段差成形ピン(金型)
B…バリ
P…パーティングライン

Claims (1)

  1. 樹脂成形用の金型によって成形される合成樹脂製のコネクタハウジングのうち前記金型の型開き方向に延びたキャビィの内面に沿って片持ち梁状に延びかつ先端部には係止突部が突出形成されてなる樹脂ランスの構造において、
    前記係止突部は、その前部に形成され前記キャビティへ挿入された端子金具と係止する係止面と、その上面に形成され前記端子金具の挿入方向に沿って水平となった水平面と、その後部に形成され前記端子金具の挿入方向に斜めにせり上がったテーパ面とからなるとともに、
    前記水平面と前記テーパ面との境界部が前記金型のパーティングラインとなっていることを特徴とする樹脂ランスの構造。
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