JP3627766B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース内に、大気圧が導入される基準圧室及び測定対象圧力が導入される測定圧導入室を備え、それら両室間の圧力差を感圧部により検知するようにした圧力センサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の圧力センサは、例えば自動車における燃料タンクからキャニスタにつながる配管内の圧力を検出するために用いられている。この圧力センサは、薄形箱状をなす合成樹脂製のケース内に、大気圧が導入される基準圧室を設けると共に、測定対象圧力が導入される測定圧導入室を設け、さらにそれら両室を区画する境界部に位置して感圧素子を設けて構成されている。また、ケースには、前記基準圧室を外部(大気)と連通させるための大気圧導入穴が形成されている。
【0003】
そして、前記感圧素子の薄肉部の表面には、例えば4個の抵抗体をブリッジに組んでなる回路が形成されている。これにて、薄肉部の上下両側における圧力差に伴う応力によって電気抵抗が変化し、その回路から出力信号を取出すことによって測定対象圧力(相対圧)を検出するようになっている。尚、前記大気圧導入穴を塞ぐように位置して、液滴や塵埃が基準圧室に侵入することを防止するためのフィルタを設けることも行われている。
【0004】
しかしながら、上記従来のものでは、次のような問題点があった。即ち、圧力センサに水がかかったり結露等の虞のある環境で用いるような場合、ケースの外面に付着した水が、水膜となって前記大気圧導入穴を塞いでしまうことがあり、基準圧室内が正しい大気圧とならなくなってしまうことがあった。また、大気圧導入穴から、水や油、塵埃などの異物がケース(基準圧室)内に侵入し、部品の劣化など悪影響を及ぼしてしまう虞もあった。
【0005】
この場合、上記したように大気圧導入穴にフィルタを設ければ、異物がケース内に侵入することはなくなるが、フィルタにより捕獲された異物が、今度はフィルタを詰まらせてしまい、大気圧導入穴を閉塞するという弊害が生ずることになる。特に、車両用に使用する圧力センサにあっては、雨の日などの車両の走行時において、はねによってケースに被水してしまい、泥や水で大気圧導入穴が塞がれることが起こりやすいものとなってしまう。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴が水膜などにより塞がれることを効果的に防止することができる圧力センサを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の圧力センサは、ケース内に、大気圧が導入される基準圧室及び測定対象圧力が導入される測定圧導入室を備えると共に、それら両室間の圧力差を検知する感圧部を備えるものにおいて、前記ケースは、前記基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴と、その大気圧導入穴が開口するケース外面部の開口部分に設けられ、そのケース外面部から突出する突出口部とを備え、前記突出口部は、外壁面が先端部に向けて縮径すると共前記大気圧導入穴の内壁面が先端部において先端側に向けて縮径することで肉厚を有した形態に設けられ、更に、前記突出口部は、前記突出口部を肉厚方向にカットされた如き形態の内周端面と、円形に延びる線状の突出先端を有するところに特徴を有する。
【0008】
この場合、前記大気圧導入穴の前記突出口部から奥方の位置に、空気の通過を許容し且つ液滴や塵埃の通過を阻止する撥水性フィルタを設けるようにしても良い(請求項2の発明)。また、前記大気圧導入穴を下向きに形成すれば、より効果的である(請求項3の発明)。さらには、前記突出口部の外壁を、先端側に向けて縮径する構成とすることもできる(請求項4の発明)。
そして、本発明の請求項5の圧力センサは、ケース内に、大気圧が導入される基準圧室及び測定対象圧力が導入される測定圧導入室を備えると共に、それら両室間の圧力差を検知する感圧部を備えるものにあって、前記ケースは、前記基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴と、その大気圧導入穴が開口するケース外面部の開口部分に設けられ、そのケース外面部から突出すると共に自身の内壁面及び外壁面が下方に向けて縮径する突出口部とを備えるところに特徴を有する。
この場合も、前記大気圧導入穴の前記突出口部から奥方の位置に、空気の通過を許容し且つ液滴や塵埃の通過を阻止する撥水性フィルタを設けるようにしても良い(請求項6の発明)。また、前記突出口部に、線状の突出先端を設けることもできる(請求項7の発明)。さらには、前記突出口部の突出先端を、該突出口部を肉厚方向にカットした形態に形成することもできる(請求項8の発明)。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車に用いられる圧力センサに適用した一実施例について、図1ないし図5を参照しながら説明する。図1は本実施例に係る圧力センサ1の全体構成を示しており、ここで、ケース2は、合成樹脂製のケース主部3にやはり合成樹脂製のリッド4を被せて構成されている。この場合、リッド4は、接着剤5によりケース主部3に対して気密に固着されている。
【0010】
前記ケース主部3の図で右端部部分は、複数本(1本のみ図示)のターミナル6がインサート成形されていると共に、ほぼ角筒状のコネクタハウジング部3aが一体に形成されることにより、コネクタとして機能するようになっている。圧力センサ1は、このコネクタを介して外部と接続されるようになっている。またこのとき、図示しない雌側のコネクタとの接続時に発生する圧力をターミナル6の下面側から上方に逃すために、ターミナル6には空気逃げ孔6aが形成されていると共に、ケース2内にはその空気逃げ孔6aに連通する副室7が設けられている。
【0011】
そして、ケース2の図で中央部には、大気圧が導入される基準圧室8、測定対象圧力(例えば燃料タンクからキャニスタにつながる配管内の圧力)が導入される測定圧導入室9、それら両室8,9間の圧力差を検知するための感圧部10が設けられる。このうち感圧部10は、ケース主部3に形成された凹部3b内に位置して後述するようにして設けられる。この感圧部10の上部(リッド4との間の空間部)が基準圧室8とされている。
【0012】
一方、ケース主部3の中央部の下面部から下方に延びて、管状の圧力ポート11が一体に形成され、この圧力ポート11の中空部がケース主部3内で一段径大となって前記凹部3bの底部に連続するようになっており、それら中空部分によって測定圧導入室9が形成されている。前記圧力ポート11には、圧力測定対象(燃料タンクからキャニスタにつながる配管)が図示しない導圧管を介して接続されるようになっている。
【0013】
ここで、前記感圧部10について述べる。図4にも示すように、例えば単結晶シリコンから形成される感圧素子12は、中央部に薄肉な圧力応動部12aを有してなり、図示はしないが、その圧力応動部12aの表面に、例えば4個の抵抗体をブリッジに組んでなる回路が形成されている。また、感圧素子12には、全面に例えばSiNからなる保護膜13が形成され、耐湿性の向上を図るようにしている。尚、前記圧力応動部12aは、エピタキシャル層でエッチングが停止する電気ストップエッチング技術により、薄く高精度に形成されている。
【0014】
この感圧素子12は、熱膨張係数を合せ込んだガラス製の台座14の上面に陽極接合により気密接合されている。さらに、前記台座14がステム15上に載置された状態で、凹部3b内に取付けられている。前記ステム15は、例えば台座14と熱膨張係数が近似した材質の合成樹脂から構成されている。また、台座14とステム15との間、及び、ステム15とケース主部3(凹部3bの底面)との間は、共に接着剤により気密に接合され、この場合、その接着剤としては、ヤング率が低く且つ耐薬品性の高いフッ素系のものが使用されている。
【0015】
これにて、感圧素子12(圧力応動部12a)の上面側が前記基準圧室8に臨み、感圧素子12の下面側が、台座14の貫通孔14a及びステム15の透孔15aを介して前記測定圧導入室9に連通し、もって、感圧素子12により測定対象圧力と大気圧との圧力差(相対圧力)が検知されるようになっているのである。そして、前記感圧素子12上の電極(回路)はボンディングワイヤ16を介して前記ターミナル6に接続され、検知信号が取出されるようになっている。
【0016】
また、前記凹部3b内の空間部には、気密性を向上させるため、ステム15及び台座14の下半部を埋め込むようにして、例えばフッ素系の接着剤17が充填されている。さらに、耐湿性を向上させるため、その接着剤17の上面側には、感圧素子12及びボンディングワイヤ16を含む全体を覆うようにして、シリコンゲル18が充填されている。尚、接着剤の塗布時において、前記ステム15及び凹部3bの接着面には、接着強度を向上させるためのプライマが塗布されるようになっているのであるが、前記台座14の下面部のみは、貫通孔14a内をプライマが上昇して感圧素子12に悪影響を及ぼすことを防止するため、プライマの塗布を行わないようにしている。
【0017】
さて、ケース2(ケース主部3)の図で左端側部分には、前記基準圧室8とケース2の外部(大気)とを連通させるための大気圧導入穴19が設けられる。この場合、図2及び図3にも示すように、ケース主部3の左端部は、内面(上面)が前記リッド4に近接する位置まで突出する厚肉状に構成され、前記大気圧導入穴19は、その厚肉部分を上下方向に貫通するように形成されている。
【0018】
この大気圧導入穴19は、断面円形をなすように形成されているのであるが、その上端部が一段径大に形成されており、この径大部分に、撥水性フィルタ20が設けられている。この撥水性フィルタ20は、共にほぼリング状をなす上下のホルダ21,22により挟持された状態で、ホルダ22の外周面が大気圧導入穴19の内周面に例えば溶着されることにより気密に嵌合固定されている。
【0019】
この場合、撥水性フィルタ20は、周知の多孔質フィルタからなり、所定の通気量(例えば0.37cc/sec以上)を確保できる外径(例えばφ2.4mm)と孔径(例えばφ1.0μm)とを有していると共に、液体付着を防止するための撥水処理がなされている。これにて、撥水性フィルタ20は、大気圧導入穴19内の後述する突出口部23から奥方に位置して、空気の通過を許容し且つ液滴や塵埃の通過を阻止するように設けられている。
【0020】
そして、この大気圧導入穴19は、ケース2(ケース主部3)の下面にて開口しているのであるが、そのケース主部3の下面の開口部分には下方へ若干量突出する突出口部23が一体に設けられている。この突出口部23は、図2及び図3にも示すように、その外壁面が下方に向けて縮径するテーパー状に形成されていると共に、前記大気圧導入穴19の内壁面が下端部においてやはり下方に向けて縮径するテーパー状となっていることにより、ある程度の肉厚を有した形態に設けられている。このとき、突出口部23の内周端面(開口部)23aは、肉厚方向にカットされた如き形態とされ、これにて、突出口部23の突出先端23bは、円形に延びるほぼ線状とされているのである。
【0021】
次に、上記構成の作用について、図5も参照して述べる。上記のように構成された圧力センサ1は、車両(自動車)の下部(燃料タンクの近傍)に位置して、図示のように大気圧導入穴19を下向きとして取付けられる。このとき、基準圧室8内は、撥水性フィルタ20を介して大気圧導入穴19により外部(大気)と連通され、大気圧が導入される。一方、測定圧導入室9には、圧力ポート11を介して燃料タンクからキャニスタにつながる配管に連通され、その配管内の圧力が測定対象圧力として導入される。
【0022】
このとき、感圧部10の感圧素子12には、圧力応動部12aの上面側に大気圧(基準圧)が作用する一方、下面側に測定対象圧力が作用する。これにて、圧力応動部12aの上下両側における圧力差に伴う応力によって圧力応動部12a上に形成された抵抗体の電気抵抗が変化し、回路から出力信号を取出すことにより、測定対象圧力(相対圧力)が検出されるのである。
【0023】
しかして、前記基準圧室8は大気圧導入穴19を介して大気に開放しているので、基準圧室8(ケース2内)に塵埃や液滴などの異物が侵入してしまうことが考えられ、そのような侵入があると部品の劣化(腐食や断線等)といった悪影響を受ける虞がある。また、大気圧導入穴19の開口(突出口部23の開口部23a)は小径なため、水がかかったり結露等があると、水膜が生じて開口を塞いでしまうことが考えられ、このような水膜が生ずると、基準圧室8内が正しく大気圧とならず、特性が変動して検出精度が低下してしまう虞がある。
【0024】
特に本実施例では、圧力センサ1は自動車に組込まれ屋外で使用されるものであるため、砂埃、泥水等を受けやすいという過酷な環境で使用されることになる。ちなみに、図5は本発明者等の実験による、水深5cmにおける水路走行時の、圧力センサ1の被水量と車速との関係を示すものである。また、スチーム洗車時においても、圧力センサ1は大きく被水することになる。
【0025】
ところが、本実施例では、基準圧室8に連通する大気圧導入穴19の開口部分に、下方に突出する突出口部23を設けたので、突出口部23が壁となって例えば斜め方向から塵埃や液滴が開口内に侵入することが防止され、フラットな面に単純に開口が形成されている場合と比較して、塵埃や液滴が大気圧導入穴19内に侵入しにくくなる。また、突出口部23が下方に縮径するテーパー状をなしていることにより、開口部23aがより径小となり、より一層異物が侵入しにくくなる。
【0026】
そして、突出口部23の突出先端23bが、円形に延びる線状とされているので、開口の周囲部が広くフラットな面である場合と比べて、いわば水切れが良くなり、水滴などが付着しても開口部23aを塞ぐような水膜が生じてしまうことを防止することができるのである。
【0027】
また、本実施例では、大気圧導入穴19内に撥水性フィルタ20を設けるようにしたので、図2に示すように、例え塵埃や液滴を含む空気Aが大気圧導入穴19内に侵入しても、その撥水性フィルタ20によってそれら塵埃や液滴の通過が阻止され、基準圧室8内にはクリーンな大気Bのみが導入されるのである。この場合、撥水性フィルタ20自体が大気圧導入穴19内の奥方に位置して設けられているので、塵埃や液滴が撥水性フィルタ20まで届きにくくなる。しかも、それら異物を撥水性フィルタ20の下面側で捕獲する構成なので、異物がフィルタ面に堆積し、撥水性フィルタ20を詰まらせてしまうこともなくなる。尚、本発明者等の研究では、撥水性フィルタ20の位置を開口部23aから8mm以上奥方とすれば、撥水性フィルタ20が被水する確率を極めて小さくすることができることが判明した。
【0028】
さらに、本実施例では、大気圧導入穴19を下向きに設けたので、図3に示すように、大気圧導入穴19内に侵入した塵埃Cや液滴Dが、大気圧導入穴19の内壁などに付着しても、それら異物は流下して開口部23aから速やかに排出されるようになる。
【0029】
従って、本実施例によれば、大気圧導入穴19の開口部分に突出口部23を設けたことにより、大気圧導入穴19内への異物の侵入を効果的に防止することができると共に、従来のような開口に水膜が生じやすかったものと異なり、基準圧室8とケース2外部とを連通させる大気圧導入穴19が水膜などにより塞がれることを効果的に防止することができるものである。
【0030】
そして、特に本実施例では、撥水性フィルタ20を大気圧導入穴19の奥方に設けたことにより、基準圧室8への塵埃や液滴などの異物の侵入を確実に防止できると共に、撥水性フィルタ20が詰まることもなくなり、また、大気圧導入穴19を下向きに設けたことにより、万一大気圧導入穴19内に侵入した異物を速やかに排出することができ、さらには、突出口部23の外壁をテーパー状としたことにより、より一層効果的に異物の侵入を防止することができるといったメリットを享受することができるものである。
【0031】
図6は参考例を示すものである。この参考例が上記実施例と異なる点は、大気圧導入穴31の開口部分に位置して設けられる突出口部32の構造にあり、ここでは、突出口部32を下方へ突出する薄肉な円筒状に形成している。従って、この突出口部32の突出先端32aは、やはり非面状(この参考例の場合も図2,3に示される実施例と同様円形に延びるほぼ線状)とされている。また、前記大気圧導入穴31は、下部がテーパー状に縮径する形状に形成されている。かかる構成においても、上記実施例と同様の効果を得ることができるものである。
【0032】
図7は異なる他の参考例を示すものであり、ここでは、突出口部33を長尺形状に形成し、この突出口部33に配管(ホース)34の基端部を接続可能としたものである。これによれば、その配管34の先端部を極力きれいなエア室に配置することができる。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、例えば車両用以外の用途の圧力センサにも適用することができ、また、感圧部10や測定圧導入室9部分の構成は各種の変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明の請求項1の圧力センサによれば、基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴が開口するケース外面部の開口部分に、そのケース外面部から突出し且つその突出先端が線状となる突出口部を設けたので、大気圧導入穴が水膜などにより塞がれることを効果的に防止することができるものである。
【0034】
この場合、大気圧導入穴の前記突出口部から奥方の位置に撥水性フィルタを設けるようにすれば(請求項2の圧力センサ)、基準圧室への塵埃や液滴などの異物の侵入を確実に防止できると共に、撥水性フィルタの被水を極力防止することができる。また、大気圧導入穴を下向きに形成すれば(請求項3の圧力センサ)、大気圧導入穴内への異物が侵入しにくく、また侵入した異物を速やかに排出することができる。さらには、突出口部の外壁を先端側に向けて縮径する構成とすれば(請求項4の圧力センサ)、より一層効果的に異物の侵入を防止することができるものである。
本発明の請求項5の圧力センサによれば、基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴が開口するケース外面部の開口部分に、そのケース外面部から突出し且つ内壁面及び外壁面が下方に向けて縮径する突出口部を設けたので、大気圧導入穴の開口部をより径小として、液滴や塵埃の侵入を一層効果的に防止することができるものである。
この場合、大気圧導入穴の前記突出口部から奥方の位置に撥水性フィルタを設けるようにすれば(請求項6の圧力センサ)、基準圧室への塵埃や液滴などの異物の侵入を確実に防止できると共に、撥水性フィルタの被水を極力防止することができる。また、前記突出口部に、線状の突出先端を設ければ(請求項7の圧力センサ)、いわば水切れが良くなり、水膜が生ずることを防止できる。さらには、前記突出口部の突出先端を、該突出口部を肉厚方向にカットした形態に形成すれば(請求項8の圧力センサ)、突出先端を線状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、全体の縦断側面図
【図2】撥水性フィルタの作用を説明するための要部の縦断側面図
【図3】異物が流下する様子を示す要部の縦断側面図
【図4】感圧素子の拡大縦断側面図
【図5】車速と被水量との関係を示す図
【図6】本発明の他の実施例を示す突出口部部分の縦断側面図
【図7】異なる他の実施例を示す要部の縦断側面図
【符号の説明】
図面中、1は圧力センサ、2はケース、3はケース主部、4はリッド、8は基準圧室、9は測定圧導入室、10は感圧部、11は圧力ポート、12は感圧素子、19,31は大気圧導入穴、20は撥水性フィルタ、23,32,33は突出口部、23b,32aは突出先端を示す。

Claims (3)

  1. ケース内に、大気圧が導入される基準圧室及び測定対象圧力が導入される測定圧導入室を備えると共に、それら両室間の圧力差を検知する感圧部を備えるものにおいて、
    前記ケースは、前記基準圧室とケース外部とを連通させる大気圧導入穴と、
    その大気圧導入穴が開口するケース外面部の開口部分に設けられ、そのケース外面部から突出する突出口部とを備え、
    前記突出口部は、外壁面が先端部に向けて縮径すると共前記大気圧導入穴の内壁面が先端部において先端側に向けて縮径することで、肉厚を有した形態に設けられ、
    更に、前記突出口部は、前記突出口部を肉厚方向にカットされた如き形態の内周端面と、円形に延びる線状の突出先端を有することを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記大気圧導入穴の前記突出口部から奥方の位置に、空気の通過を許容し且つ液滴や塵埃の通過を防止する撥水性フィルタを設けたことを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 前記大気圧導入穴は下向きに形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の圧力センサ
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