JP3627165B2 - 喫煙空間創設システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物、航空機、車両等の室内に仕切りを作ったり障害物を設置したりせずに、エアーカーテンにより室内の一部空間を囲い、その一部空間内を喫煙空間にして喫煙空間外の室内に煙や臭いを直接出さないようにした喫煙空間創設システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内の一部を仕切ってその場所を喫煙ブースや喫茶室にする方法として、つい立てを使用する場合が多い。このつい立てはあくまで間仕切りが目的であるから、上部空間からエアーが流出入するため内部あるいは外部の汚染されたエアー(煙草の煙、排気ガス、浮遊粉塵、有害ガス)や悪臭が流出入する弊害が生じる。
【0003】
そこで、この弊害を防止するため、図15に示すようなエアーカーテン発生装置を内蔵したつい立てがある。このつい立てaは、送風機bを内蔵し上部にエアーカーテンを形成する吹出口cを設置し、更に側面に吸引口dを設置してなる。このつい立てaにて吸引口dを内側にして室内の一部を囲う。更に、このつい立てaの設置場所上方の天井eには吸引ファンfを設置している。送風機bを作動させて吹出口cからエアーを吹き出しエアーカーテンgを形成して床h、天井e、つい立てa等と相まって一部空間iをつくり、この一部空間i内のエアーを天井eの吸引ファンfにて外部に排出して一部空間i内を負圧にして、室内の他の空間に汚染エアーや悪臭を流出しないようにしている。
【0004】
また、図16に示すような喫煙ユニット(実開平7−35927号公報参照)がある。この喫煙ユニットは、天井eの周囲に吹出口cがあり天井部jの中央部に吸引口dがあって、吹出口cからのエアーカーテンgにより床h、天井部jと相まって一部空間iをつくり、この一部空間i内のエアーを天井部jの吸引口dにて吸引排出して一部空間i内を一時的に負圧にして、室内の他の空間に煙や悪臭を流出しないようにし、天井部j内にある空気清浄機により消浄エアーとして再び吹出口cから吹き出し、循環させているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図15に示す例では、部屋の一部をつい立てaにて仕切って、直ぐにその場所を喫煙ブースや喫茶室にすることは出来ても、人の往来するような所に簡易的に作ることが出来ず、見通しもきかない結果となる。
【0006】
また、図16の喫煙ユニットは、天井部jを支持する柱kが必要となり、更に、天井eに吊るすようなタイプにしても、一部空間i内を一時的に負圧状態にすることが出来ても、中央部にある吸引口dから吸い込んだエアーは、その全量を再び吹出口cからのエアーカーテンgとするから、結局は一部空間i内を恒常的に負圧状態にすることが出来ず、室内の他の空間に煙や悪臭が流出してしまい良好な喫煙空間となりずらい。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、室内に仕切りを作ったり障害物を設置したりせず、室内の一部空間内を安定した負圧状態に保持して、煙を一部空間内から流出させないで室外に排出したり、清浄化して室内に戻し循環することのできる喫煙空間創設システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、室内の一部空間を囲うためのエアーカーテンを形成する吹出口を有すると共に前記室内に自在に設置可能としたパイプ式エアーカーテン発生と、
前記エアーカーテンにて囲った一部空間内に在り且つ前記吹出口から吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引口を有したエアー吸引部と、前記一部空間内に配設した排出口を有し前記エアー吸引部にて吸引したエアーを、前記一部空間を構成する天井、床及び壁の少なくとも1つに這わせてこれらと前記エアーカーテンとの隙間を通して前記一部空間外に排出するエアー排出部と、前記吸引口と前記排出口との間に設けた空気清浄部とを具備する空気清浄機と、
の組み合わせからなり、前記空気清浄機の排出口から前記一部空間外へのエアー排出量を少なくとも前記エアーカーテンによる外部巻込エアー量よりも大となるように設定し、前記一部空間内を負圧状態にすると共に喫煙空間としたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、エアーカーテンの形成機能のみを有するパイプ式エアーカーテン発生機により、これ自身は室内を囲う機能が無く唯一吹出口からのエアーカーテンによって室内の一部空間を囲い、この一部空間内に空気の清浄機能のみを有する空気清浄機を設置し、その排出口からの清浄エアーを天井、床及び壁の少なくとも1つとエアーカーテンとの隙間を通して一部空間外に出し、そのエアー排出量を少なくともエアーカーテンによる外部巻込エアー量よりも大にして、一部空間内を負圧状態に保持し、これを喫煙空間にして煙を流出させず清浄化してから喫煙空間外の室内に出して室内エアーの循環ができ、更に、吹出口の非干渉位置に排出口があるから、エアーカーテンを安定して形成でき、喫煙空間内の煙草の煙が室内の他の空間に出ない。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記エアー排出部の排出口に、これからのエアーを前記一部空間を構成する天井、床及び壁の少なくとも1つに這わせ前記一部空間外に導き排出するためのガイドを、設けたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、排出口から一部空間内に排出した清浄エアーを、ガイドにより方向性を付与し、天井、床及び壁の少な くとも1つに這わせてこれらとエアーカーテンとの隙間を通して一部空間外にスムーズに排出する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記空気清浄機は前記床上を移動自在であることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、排出口からの清浄エアーを床とエアーカーテンとの隙間から一部空間外に排出することを考慮すれば、空気清浄機を喫煙空間内の床上で自在に移動設置できる
【0011】
請求項記載の発明は、前記エアー排出量は、前記エアーカーテンによる外部巻込エアー量の2倍よりも大となるように設定したことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、エアー排気量が多いから、喫煙空間内の負圧状態が安定し、煙草の煙が喫煙空間外の室内に出ない。
【0012】
請求項記載の発明は、前記パイプ式エアーカーテン発生機は、パイプに吸込口及び吹出口を設けると共にパイプ内に送風機を設けてなることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、吸込口及び吹出口からエアーを均一に吸い込み吹き出せるから、均一なエアーカーテンを得る。
【0013】
請求項記載の発明は、前記吹出口は、その吹出方向を変換出来ることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、パイプ式エアーカーテン発生機の設置状況に対応して吹出口の吹き出し方向を変換して、室内の一部空間を囲う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜14に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す平面図、図2は図1の矢線A方向から見た側面図である。両図において、1は喫煙空間創設システムを示し、この喫煙空間創設システムは、室内2の一部空間3を囲うためのエアーカーテン4を形成する吹出口5を有すると共に室内2に自在に設置可能としたパイプ式エアーカーテン発生機6と、エアーカーテン4にて囲った一部空間3内に在り且つ吹出口5から吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引口37を有したエアー吸引部32と、一部空間3内に配設した排出口48を有しエアー吸引部32にて吸引したエアーを、一部空間3を構成する天井14、床15及び壁13の少なくとも1つに這わせてこれらとエアーカーテン4との隙間16を通して一部空間3外に排出するエアー排出部33と、吸引口37と排出口48との間に設けた空気清浄部34とを具備する空気清浄機30と、の組み合わせからなり、空気清浄機30の排出口48から一部空間3外へのエアー排出量を少なくともエアーカーテン4による外部巻込エアー量Qよりも大となるように設定し、一部空間3内を負圧状態にすると共に喫煙空間9としたものである。
【0015】
そして、エアー吸引部32と、エアー排出部33と、空気清浄部34とは、空気清浄機30内に収納され一体構成とされる。従って、図1、2に示す喫煙空間創設システムは、前記パイプ式エアーカーテン発生機6が2つと、1つの空気清浄機30との組み合わせからなり、前記一部空間3を囲う手段としてのエアーカーテン4は、2つの壁13を利用しこの壁13に隣接して立設した2つのパイプ式エアーカーテン発生6から水平に吹き出されている。
【0016】
に示す喫煙空間創設システムは、1つのパイプ式エアーカーテン発生6と、1つの空気清浄機30との組み合わせからなり、一部空間3を囲うのに、3つの壁13を利用し、この壁13に隣接して立設したパイプ式エアーカーテン発生6からエアーカーテン4が水平に吹き出されている場合を示し、図に示す喫煙空間創設システムは、図とほぼ同様であるが、空気清浄機30にパイプ式エアーカーテン発生6を隣接して立設している点で異なる。図に示す喫煙空間創設システムは、一部空間3を囲うのに、天井14に取り付けたパイプ式エアーカーテン発生6からエアーカーテン4を垂直方向に吹き下ろす状態を示している。
【0017】
前記パイプ式エアーカーテン発生6は、図6に示すように、パイプ20に吸込口21及び吹出口5を設けると共にパイプ20内に送風機22を設けてなり、パイプ20の一端、例えば、下部の所定長さに吸込口21及び吹出口5を設けず、他端、例えば、上部にアジャスター29(図参照)を設けている。図6の吹出口5はスリットであるが、その形状は特に限定されず、エアーカーテン4を形成するものであれば良い。この吹出口5は、複数の孔を並べても、更に複数のノズルを並べても良い。いずれにしても、吹出口5がオリフィス板の役目を担って圧力損失の原因になる構造としてはならない。送風機22はモータ23の両側に羽根車24、24が装設されている。なお、パイプ式エアーカーテン発生6は、吹出口5のあるパイプ20に給気管や別置きの送風機(いずれも不図示)のデリバリ側に接続されても差し支えない。
【0018】
前記吹出口5は、図7、8に示すように、吹出方向を変換出来るようにするため、吹出方向変換装置25を内蔵していても良い。この吹出方向変換装置25は、左右方向変換板26と上下方向変換板27とを有する。左右方向変換板26は、図7の実線及び2点鎖線で示すように動かすことにより、その吹出方向を左右に変換できる。上下方向変換板27は、図8の実線及び2点鎖線で示すように動かすことにより、その吹出方向を上下に変換できる。したがって、その状況に応じて吹出方向変換装置25を操作して、気流の変化等により喫煙空間9を調整出来る。なお、上下方向変換板27は、使用頻度が低いことが予想されるから、無くても良い。
【0019】
9〜11に示す空気清浄機30は、通称分煙機と呼ばれ、その近傍で煙草を吸うとその煙は直ちに吸引清浄化されるものであり、前述のように、清浄機本体31内にエアー吸引部32、エアー排出部33及び空気清浄部34を組み込み一体構成としたものである。そして、清浄機本体31は、天板35とその下面に取り付けられる箱体36とからなる。
【0020】
前記エアー吸引部32は、吸引口37を有し、この吸引口37を清浄機本体31内に配設した送風機38の吸い込み側に接続することで構成する。このエアー吸引部32は、竜巻式であり、送風機38を作動させると、後述の円筒体40内に竜巻tが発生し、この竜巻tの有する渦収束性により煙草の煙を直ちに捕集するものである。
【0021】
すなわち、このエアー吸引部32は、図10、11に示すように、円筒体40の側壁41に前記吸引口37を設けると共に円筒体40の長手方向両端に吸引孔42を設け、この吸引孔42を後述のように前記送風機38の吸い込み側に接続してなる。この吸引孔42は側板43にあけられ、上記形態の円筒体40が2つあり、これら円筒体40は吸引口37を反対にした状態にし、側壁41を若干離した状態にして側板43に固定している。更に、円筒体40の上方にカバー44を取り付け、円筒体40とカバー44との隙間を吸引開口45とし、この吸引開口45は天板開口47を通して送風機38の吸い込み側に接続している。また、2つの吸引孔42を覆うカバー46を側板43に固定して、カバー46にて2つの吸引孔42を天板開口47を通して送風機38の吸い込み側に接続している。なお、このエアー吸引部32の吸引口37は、パイプ式エアーカーテン発生機6の吹出口5の干渉を避ける意味から、吹出口5から離れた位置、例えば0.6m以上離れた位置となるように、空気清浄機30を設置するのが良い。
【0022】
前記エアー排出部33は、排出口48を有し、この排出口48を送風機38の吐き出し側に接続し、かつガイド49を設けることで構成する。従って、排出口48から出た排出エアーはガイド49により方向性が付与され、床15に這うてエアーカーテン4が途切れている隙間16、すなわち、パイプ式エアーカーテン発生6の下部の所定長さには吸込口21及び吹出口5を設けていないから、エアーカーテン4に影響されず、隙間16から直ちに一部空間3外に出る。ガイド49は図12の2点鎖線に示す板49aを設け、より方向性を付けても良い。
【0023】
なお、エアー排出部33の排出口48から隙間16を通り一部空間3外に排出するエアー量は、その設置場所の外乱要因となる気流に注意し、その気流により喫煙空間9とした一部空間3内の煙草の煙がエアーカーテン4を突き破り、一部空間3外に出ない程度のものが必要になる。すなわち、一部空間3内の煙がエアーカーテン4外に出ることなく、吸引口37に誘引されなければならないから、このエアー排気量は、上述のように、エアーカーテン4による外部巻込エアー量Qよりも少なくとも大となるように設定しなければならない。この設定状態が保たれれば、喫煙空間9内は負圧状態を保持するが、理想的には外乱要因となる気流を考慮して2Q以上に設定するのがよい。
【0024】
前記空気清浄部34は、汚染エアー中の比較的大きな粒子を除去するプレフィルター50と、プレフィルター50通過後の微粒子を除去する集塵フィルター51と、臭気成分を除去する脱臭フィルター52とからなる。なお、図9、10中53はキャスターであり、図10中54は灰皿である。
【0025】
13、14に示す喫煙空間創設システムは、図1、2に示すものと同様に、2つのパイプ式エアーカーテン発生6と、1つの空気清浄機30aとの組み合わせからなるが、空気清浄機30aが天井設置タイプであり、吸引口37から入った汚染エアーは清浄化され、排出口48からの排出エアーは天井14を這って隙間16から一部空間3外に出て、一部空間3内を負圧状態にし喫煙空間9とするものである。
【0026】
この空気清浄機30aは、分煙機である空気清浄機30とほぼ同様に、清浄機本体31a内にエアー吸引部32、エアー排出部33及び空気清浄部34(いずれも不図示)を組み込み一体構成としたものであり、その説明を省略する。この空気清浄機30aは、煙草の煙を直ちに吸引して清浄化するものではないから、喫煙者といえども他人の煙は嫌なものであることを考えると、図13、14の机11の代わりに分煙機である図9〜11の空気清浄機30を設置して、煙を直ちに吸引清浄化しても何ら差し支えない。むしろ一部空間3外に排出されるエアー量が増えるから、一部空間3内の負圧状態がよくなり都合がよい。
【0027】
次に上記構成になる喫煙空間創設システムの利用方法につき説明する。
まず、室内3の空きスペースを調査し、その空きスペース毎に天井高、気流状況、隣接するスペースの利用状況等を調査して、その中で喫煙空間創設システム1を最も導入するのに都合のよい壁13の多い空きスペースを選択する。次に、その空きスペース、すなわち一部空間3を囲うようにパイプ式エアーカーテン発生6を設置する。気流状況により、パイプ式エアーカーテン発生6の吹出口5の寸法及び吹き出し風速を決めれば、エアーカーテン風量が決まり、吸引口37からのエアー吸引量及び排出口48からのエアー排出量も決まり、エアーの給排出量が決まって、それに見合う送風機38を選択する。
【0028】
そして、パイプ式エアーカーテン発生6の吹出口5からのエアーカーテン4により一部空間3を囲い喫煙空間9とし、送風機38を作動させると、空気清浄機30周辺の煙は直ちに吸引口37から竜巻tにより吸引され、空気清浄部34により清浄化され排出口48から清浄エアーが排出されるが、その清浄エアーは、図1〜5の喫煙空間創設システム1では、ガイド49により床15を這ってエアーカーテン4の下の隙間16を通り一部空間3外に出て、一部空間3内を負圧状態にする。
【0029】
また、図13〜14の喫煙空間創設システムでは、空気清浄機30aにより煙は吸引清浄化され、排出口48からの清浄エアーが天井14を這ってエアーカーテン4の上の隙間16、すなわち、パイプ式エアーカーテン発生6の上部にはアジャスター29があるから、エアーカーテン4が形成されず、エアーカーテン4の上の隙間16を通り一部空間3外に出て、一部空間3内を負圧状態にする。
【0030】
この際、排出口48からのエアー排出量を外部巻込エアー量Q以上若しくは2Q以上に設定してあれば、喫煙空間9は良好な負圧状態を現出し、この中で煙草を吸っても煙は外部に漏れることなく吸引口5から吸引排気され、一部空間3外に排出される。特にエアー排出量を2Q以上に設定してあれば、過酷な気流状況にも耐え、煙草を吸わない人や嫌煙者から苦情が来ることがなくなる。
【0031】
なお、本発明の喫煙空間創設システムは、煙草の煙ばかりか有害ガスを室内の一部空間内に封じ込め、その一部空間外に直接流出しないシステムとして利用出来ることは言うまでもなく、そのような使用は本発明の範囲内である。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の喫煙空間創設システムによれば、以下のような効果がある。
請求項1の発明は、エアーカーテンの形成機能のみを有するパイプ式エアーカーテン発生機により、これ自身は室内を囲う機能が無く唯一吹出口からのエアーカーテンによって室内の一部空間を囲い、この一部空間内に空気の清浄機能のみを有する空気清浄機を設置し、その排出口からの清浄エアーを天井、床及び壁の少なくとも1つとエアーカーテンとの隙間を通して一部空間外に出し、そのエアー排出量を少なくともエアーカーテンによる外部巻込エアー量よりも大にして、一部空間内を負圧状態に保持し、これを喫煙空間にして煙を流出させず清浄化してから喫煙空間外の室内に出して室内エアーの循環ができ、更に、吹出口の非干渉位置に排出口があるから、エアーカーテンを安定して形成でき、喫煙空間内の煙草の煙が室内の他の空間に出ない。したがって、パイプ式エアーカーテン発生機と空気清浄機との組み合わせにより、空調負荷を増大させることがなく、室内に仕切りを作ったり障害物を設置したりせずに、室内の一部に見通し良く且つ通り抜け自在の喫煙空間を極めて容易に創設できる効果がある。
【0033】
請求項2の発明は、排出口から一部空間内に排出した清浄エアーを、ガイドにより方向性を付与し、天井、床及び壁の少なくとも1つに這わせてこれらとエアーカーテンとの隙間を通して一部空間外にスムーズに排出する。したがって、上記効果に加えて、一部空間内の負圧状態が安定するから、良い喫煙空間が得られる。
【0034】
請求項3の発明は、排出口からの清浄エアーを床とエアーカーテンとの隙間から一部空間外に排出することを考慮すれば、空気清浄機を喫煙空間内の床上で自在に移動設置できる。したがって、上記効果に加えて、喫煙空間内での空気清浄機のレイアウトの自由度が上がる。
【0035】
請求項の発明は、エアー排気量が多いから、喫煙空間内の負圧状態が安定し、煙草の煙が喫煙空間外の室内に出ない。したがって、上記効果に加えて、喫煙空間内外の気流条件が悪くなっても、煙草の煙が喫煙空間外に出ることがなく、非喫煙空間に煙が流れず迷惑がかからない。
【0036】
請求項の発明は、吸込口及び吹出口からエアーを均一に吸い込み吹き出せるから、均一なエアーカーテンを得る。したがって、上記効果に加えて、均一なエアーカーテンだから、確実に一部空間を囲うことが出来、配管が必要なく、別置きの送風機の設置場所の確 保なども必要ない。
【0037】
請求項の発明は、パイプ式エアーカーテン発生機の設置状況に対応して吹出口の吹き出し方向を変換して、室内の一部空間を囲う。したがって、上記効果に加えて、設置後の気流変化に対応できて、なお一層安定した喫煙空間を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す平面図。
【図2】図1の矢線A方向から見た側面図。
【図3】本発明の他の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す面図。
【図4】本発明の他の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す平面図。
【図5】本発明の他の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す面図。
【図6】本発明の喫煙空間創設システムを構成するパイプ式エアーカーテン発生の一部を切欠した状態を示す斜視図。
【図7】本発明の他のパイプ式エアーカーテン発生を示す横断面図。
【図8】本発明の他のパイプ式エアーカーテン発生を示す縦断面図。
【図9】本発明の喫煙空間創設システムを構成する空気清浄機を示す斜視図。
【図10】本発明の喫煙空間創設システムを構成する空気清浄機を示す断面図
【図11】本発明の空気清浄機のエアー吸引部を示す断面図
【図12】本発明の空気清浄機の排出口に接続するガイドを示す斜視図
【図13】本発明の他の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す面図。
【図14】本発明の他の実施の形態である喫煙空間創設システムを示す側面図
【図15】従来例を示す側面図
【図16】従来例を示す斜視図
【符号の説明】
1 喫煙空間創設システム
2 室内
3、i 一部空間
4、g エアーカーテン
5 吹出口
パイプ式エアーカーテン発生
9 喫煙空間
9a 非喫煙空間
11 カウンター
12 椅子
13 壁
14、e 天井
15、h 床
16隙間
20 パイプ
21 吸込口
22、b 送風機
23 モータ
24 羽根車
25 吹出方向変換装置
26 左右方向変換板
27 上下方向変換板
29 アジャスター
30、30a 空気清浄機
31、31a 清浄機本体
32 エアー吸引部
33 エアー排出部
34 空気清浄部
35 天板
36 箱体
37、d 吸引口
40 円筒体
41 側壁
42 吸引孔
43 側板
44、46 カバー
45 吸引開口
47 天板開口
48、c 排出口
49 ガイド
49a 板
50 プレフィルター
51 集塵フィルター
52 脱臭フィルター
53 キャスター
54 灰皿
A矢線
a つい立て
f 吸引ファン
j 天井部
k 支柱
Q外部巻込エアー量

Claims (6)

  1. 室内の一部空間を囲うためのエアーカーテンを形成する吹出口を有すると共に前記室内に自在に設置可能としたパイプ式エアーカーテン発生と、
    前記エアーカーテンにて囲った一部空間内に在り且つ前記吹出口から吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引口を有したエアー吸引部と、前記一部空間内に配設した排出口を有し前記エアー吸引部にて吸引したエアーを、前記一部空間を構成する天井、床及び壁の少なくとも1つに這わせてこれらと前記エアーカーテンとの隙間を通して前記一部空間外に排出するエアー排出部と、前記吸引口と前記排出口との間に設けた空気清浄部とを具備する空気清浄機と、
    の組み合わせからなり、前記空気清浄機の排出口から前記一部空間外へのエアー排出量を少なくとも前記エアーカーテンによる外部巻込エアー量よりも大となるように設定し、前記一部空間内を負圧状態にすると共に喫煙空間としたことを特徴とする喫煙空間創設システム。
  2. 前記エアー排出部の排出口に、これからのエアーを前記一部空間を構成する天井、床及び壁の少なくとも1つに這わせ前記一部空間外に導き排出するためのガイドを、設けた請求項1記載の喫煙空間創設システム。
  3. 前記空気清浄機は前記床上を移動自在である請求項1記載の喫煙空間創設システム。
  4. 前記エアー排出量は、前記エアーカーテンによる外部巻込エアー量の2倍よりも大となるように設定した請求項1、2又は3記載の喫煙空間創設システム。
  5. 前記パイプ式エアーカーテン発生機は、パイプに吸込口及び吹出口を設けると共にパイプ内に送風機を設けてなる請求項1、2、3又は4記載の喫煙空間創設システム。
  6. 前記吹出口は、その吹出方向を変換出来る請求項5記載の喫煙空間創設システム。
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