JP4419052B2 - 清浄機能付ユニット型喫煙室 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物内に主に設置して快適な喫煙空間を提供すると共に、煙草の煙による影響を非喫煙空間に及ぼさない清浄機能付ユニット型喫煙室に関する。
【0002】
【従来の技術】
建造物内に喫煙室を創設する理想的な展開は、建造物内に予め専用の喫煙室を設置し、快適な喫煙空間を提供するための充分な換気と、その充分な換気に対応して喫煙室の温度及び湿度の適切な管理と、をすることである。しかしながら、専用の喫煙室を創設するには、建造物を設計する段階でその耐用年数をも見越した状態で、将来的にどの程度の喫煙室を設けなければならないかを、決めなければならず、事実上不可能である。したがって、喫煙室は、既設の建造物における室内の一角に、後から設置されることになる。
【0003】
上述のような状況下で、喫煙室は既設の建造物における室内の一角を間仕切りなどにより仕切って作られることが多く、その喫煙室に空気清浄機を設置し、煙草の煙を処理して快適な喫煙空間を提供し、且つ喫煙室外の非喫煙空間に煙草の煙が極力出ないようにしている。しかし、喫煙室内の煙の粉塵成分やそれに由来する臭い(以下、煙等とする)、あるいは一部のガスは、空気清浄機によりかなり除去することが可能ではあるが、炭酸ガスや一酸化炭素は喫煙室内に蓄積するから、必ず換気が必要となる。ところが、建造物の室内に設置されている排気口や吸気口は、喫煙室を設けることを前提として設けられている訳ではないので、喫煙室を設けたい室内の位置との整合性が無いことが多く、喫煙室はその室内の排気口や吸気口の位置により制約されてしまう。したがって、喫煙室における空気清浄機の設置が、喫煙室内における吸気から排気に至る気流に沿うことができず、空気清浄機の効果的な利用を困難にしている。
【0004】
その一方で、喫煙室内の換気も、前記建造物における室内の排気口の位置により、排気ダクトなどによってつなげることが出来ないことが多い。その場合に、喫煙室内の換気は、建造物の室内に対して行うことになり、この換気エアーが室内に拡散され、最終的に室内の排気口から建造物外に排気される。しかし、空気清浄機により煙草の煙をかなり除去しているとは言うものの、未除去の煙等や炭酸ガス、一酸化炭素などは喫煙室外の室内にいる人に影響を与えることになる。
【0005】
既設の建造物における室内の一角を閉鎖空間とし、その閉鎖空間を喫煙室として、集塵機にて清浄にする次のようなものが知られている。
【特許文献1】
特開昭61−49948号公報によれば、この空気清浄装置は、図13に示すように、筐体aと、この筐体aに設けられた空気取入口b及び空気吹出口cと、筐体a内に設置された集塵機dと、筐体a内部の集塵機dの上流側に形成された第1空気通路eと、筐体a内部の集塵機dの下流側に形成された第2空気通路fと、この第2空気通路f内の空気を加圧し空気吹出口cへ送風する送風機gとを備え、空気吹出口cはその吹出気流が筐体a外の室内空間hを2分割するエアーカーテンiを形成するように配設され、空気取入口bの少なくとも1つは2分割された室内空間hの一方のみに面して筐体a内部の第1空気通路eと連通するように配設されてなるものである。これにより、室内空間h内をエアーカーテンiにより2分割し、空気取入口bのある空間を喫煙室jとし、集塵機dにより浄化したエアーを非喫煙室k側に排出するものである。
【0006】
また、既設の建造物における室内の一角を閉鎖空間とし、その閉鎖空間内に発生する臭気や煙を排除する次のようなものが知られている。
【特許文献2】
特開平7−19559号公報によれば、図14に示すように、天井面mに、室内空間h内で発生する臭気・煙等を外部に拡散しないように、これらの発生源を囲うようにラインフローファンnを配設し、このラインフローファンnの内周面に沿い天井面mにスリット状の空気取入口bを形成して、この空気取入口bからのエアーを排気ファンoにより排出される等圧チャンバーpをスペースRの天井裏に配設したものである。これにより、室内空間h内のスペースRをラインフローファンnにて循環したエアーカーテンiにより閉鎖するから、スペースR内の臭気・煙等の発生源からの臭気・煙等はスペースR内に閉じこめられ、室内空間iに拡散することなく、排気ファンoにより外部に排出される。
【0007】
既設の建造物における室内の一角を閉鎖空間とする本出願人のものとして、次のようなものが知られている。
【特許文献3】
特開平6−54754号公報によれば、図15に示すように、つい立て本体qのエアー循環吸込口r及びエアー吸込口sを内側にして、室内空間h内の一部を囲う形に1以上のつい立て本体qを配置し、このつい立て本体qの送風機によるエアーカーテンiにて室内空間h内の一部を囲い喫煙室jを形成すると共に、1以上のつい立て本体q内の空気清浄装置により清浄化したエアーの排気ファンによる排出エアー量を、エアーカーテンiが喫煙室jの外部から巻き込むエアー量Qよりも大に設定して、喫煙室j内を常時負圧状態にし、喫煙室j内から煙草の煙を出さないようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の空気清浄装置は、喫煙室j内の煙等を、集塵機によりかなりの量を除去することが可能であるが、未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素の一部が喫煙室j外、すなわち、室内空間h内の非喫煙室k側に漏れることになり、非喫煙室k側の非喫煙者に未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素を晒すことになる。更に、未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素は、喫煙室j内に蓄積することになって、喫煙室k内を快適な喫煙空間とすることが出来ない。
【0009】
また、特許文献2のものは、スペースR内の臭気・煙等の発生源からの臭気・煙等を排気ファンoにより直接外部に排気するから、室内空間h内に拡散しづらいが、排気量が多くなり過ぎ空調負荷が高くなる。また、これは、天井面mにスリット状の空気取入口bを形成したり、ラインフローファンnを設置したり、更に天井裏に等圧チャンバーpを設置したり、加えて、排気ファンoも設置しなければならず、室内空間h内に簡易に設置することが不可能となる。
【0010】
また、特許文献3のものは、室内空間h内の一部を囲う形に1以上のつい立て本体qを配置するだけで喫煙室jを形成でき、更に、喫煙室j内の煙等を空気清浄装置によりかなり除去することが可能であるが、未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素を含むエアーが喫煙室j内の負圧を確保するために、外の非喫煙室k側に排出され、非喫煙室k側の非喫煙者に未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素を晒すこととなる。更に、未除去の煙等並びに炭酸ガスや一酸化炭素は、喫煙室j内に蓄積することになって、喫煙室j内を快適な喫煙空間とすることが出来ない。
【0011】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、既設の建造物内にこれの吸気口や排気口に左右されずに、自在且つ容易に喫煙室を設置出来、しかもこの喫煙室から煙草の煙を漏らさず、少ない換気量であるのに煙草の煙による弊害を除去して、快適な喫煙空間にすることが出来る清浄機能付ユニット型喫煙室を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、自在に組立・分解できるユニット室の出入口上部に設けたエアーカーテン装置から吹き下ろしたエアーカーテンにて出入口下部に形成した遮蔽不能部よりなる吸気口と、該吸気口に対向する前記ユニット室の上部に設けた排気口と、前記吸気口と前記排気口との間の前記ユニット室内にその床から天井に至るように立設して、煙草の煙を清浄機本体の中間部に設けたエアー吸引口から吸い込み清浄化してその清浄エアーを上部に設けたエアー排気口から排出してなる空気清浄機と、からなり、前記排気口から前記ユニット室内のエアーを排出することで、前記吸気口から前記空気清浄機の中間部のエアー吸引口および上部のエアー排気口並びに前記排気口を経由してユニット室外に至る下方から順次上方に向かう気流を形成して、該気流に喫煙者からの煙草の煙を乗せるようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、排気口からユニット室内のエアーを排出すると共に空気清浄機を作動させると、対向位置にある、エアーカーテンにて出入口下部に形成した吸気口からユニット室内にエアーが入り、更に、ユニット室内のエアーが中間部のエアー吸引口から空気清浄機内に入って清浄エアーを上部のエアー排気口から排出し、さらに上部の排気口を経由してユニット室外に至る気流が出来、空気清浄機回りで喫煙者が煙草を吸うと、その煙が上記した気流に乗り、直ちに空気清浄機に入り清浄エアーとなって、排気口を経由してユニット室外に排出する。
【0013】
請求項2の発明は、自在に組立・分解できる無天蓋ユニット室の出入口に設けた吸気口と、該吸気口に対向する前記無天蓋ユニット室の上部に設けた排気口と、前記吸気口と前記排気口との間に位置して煙草の煙を清浄化してその清浄エアーを上方に排出する空気清浄機と、前記無天蓋ユニット室にこれの上部開口をエアーカーテンにて塞ぐために設けた上部エアーカーテン装置と、該上部エアーカーテン装置の上方に位置して前記無天蓋ユニット室に取り付けたエアーカーテン整流板とからなり、前記排気口から前記無天蓋ユニット室内のエアーを排出することで、前記吸気口から前記空気清浄機、前記排気口を経由して前記無天蓋ユニット室外に至る気流を形成して、該気流に喫煙者からの煙草の煙を乗せるようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上部エアーカーテン装置を作動させ、無天蓋ユニット室の上部開口を上部エアーカーテンで塞ぎ、エアーカーテン整流板にて外乱を緩和して実質的に有天蓋を実現し、排気口から無天蓋ユニット室内のエアーを排出すると共に空気清浄機を作動させると、対向位置にある吸気口から無天蓋ユニット室内にエアーが入り、更に、無天蓋ユニット室内のエアーが空気清浄機内に入って清浄エアーを上方に排出し、上部の排気口を経由して無天蓋ユニット室外に至る気流が出来、空気清浄機回りで喫煙者が煙草を吸うと、その煙が上記した気流に乗り、直ちに空気清浄機に入り清浄エアーとなって、排気口を経由して無天蓋ユニット室外に排出する。
【0014】
請求項3の発明は、前記吸気口は、前記出入口に設けた前記エアーカーテン装置から吹き出したエアーカーテンにて形成した前記出入口の遮蔽可能部と遮蔽不能部とのうち、該遮蔽不能部であることを特徴とする。
【0015】
したがって、この特徴によれば、エアーカーテンによる出入口下部の遮蔽不能部が吸気口であり、この吸気口は出入口全体より開口面積が小さく、この吸気口における流入風速を高く保持して、ユニット室内から煙草の煙が漏れないようにする。
【0016】
請求項の発明は、前記エアーカーテン装置は、その空気取入口を前記ユニット室外に位置させていることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、ユニット室外のエアーを空気取入口からエアーカーテン装置内に取り入れ、エアーカーテンを形成して出入口の一部を遮蔽する。
【0017】
請求項の発明は、前記エアーカーテン装置は、前記出入口の内側及び外側に吹出口をそれぞれ設け、且つ内側吹出口と外側吹出口との間にこれらの空気取入口を設けてなり、前記内側吹出口からの内側エアーカーテンと前記外側吹出口からの外側エアーカーテンとにより、前記出入口を前記遮蔽不能部である吸気口を残して遮蔽すると共に、これらエアーカーテンに由来する前記ユニット室内の煙草の煙の拡散を防ぐことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、内側吹出口と外側吹出口との間の空気取入口からエアーカーテン装置内にエアーを取り入れ、内側エアーカーテンと外側エアーカーテンとを構成し、主に内側エアーカーテンでユニット室内の煙草の煙の拡散を防いで、内側エアーカーテンの外側に煙草の煙がほとんど漏れず、外側エアーカーテンに随伴してユニット室外に煙草の煙が漏れない。
【0018】
請求項の発明は、前記ユニット室の上部に設けた前記排気口に、空気清浄機付換気装置を設けたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、ユニット室の空気清浄機を通らずショートパスした煙草の煙を、空気清浄機付換気装置により清浄化してユニット室外に排出する。
【0019】
請求項発明は、前記ユニット室の上部に設けた前記排気口と、前記ユニット室設置の建造物に設置した建造物排気口とを接続したことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、ユニット室の上部の排気口からの排気エアーは直接建造物排気口から外部に排出される。
【0020】
請求項発明は、前記ユニット室の上部に設けた前記排気口にヒーターを設け、前記排気口からの排出エアーをユニット室外の気温より高くして、前記ユニット室設置の建造物の上部に温排出エアーを滞留させ、前記建造物の上部に設置した建造物排気口から外部に温排出エアーを排出するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、ユニット室の上部の排気口に設けたヒーターにより、排出エアーをユニット室外の気温より高くして、この温排出エアーを建造物の上部に滞留させ、建造物上部にある建造物排気口から外部に排出する。
【0021】
請求項発明は、前記空気清浄機は少なくともそのエアー吸引口が円筒形状をなしている局所排気型であることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、喫煙者は円筒形状をなしたエアー吸引口に近づいて喫煙することになり、煙は直ちにエアー吸引口から空気清浄機内に入り、清浄化されてユニット室上部に排出され、更に排気口から排出されて、ユニット室内が換気される。
【0022】
請求項10発明は、前記空気清浄機はそのエアー排気口が前記ユニット室の上部に設けた排気口に接続していることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、空気清浄機のエアー排気口から排出した清浄エアーは、直接ユニット室の上部の排気口からユニット室外に排出され、ユニット室内が換気される。
【0023】
請求項11発明は、前記排気口に前記上部エアーカーテン装置を設け、前記無天蓋ユニット室内のエアーを前記上部エアーカーテン装置にて上部エアーカーテンにすると共に、その一部を前記無天蓋ユニット室外に排出するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンにより、無天蓋ユニット室の上部開口を塞ぎ実質的に有天蓋とし、その一部を無天蓋ユニット室外に排出し、無天蓋ユニット室内を換気する。
【0024】
請求項12発明は、前記上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンを、前記エアーカーテン装置の吸気エアーとして利用し、プッシュプルのエアーカーテンとしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンを、出入口用のエアーカーテン装置の吸気エアーとして利用し、プッシュプルの強力な上部エアーカーテンにして、無天蓋ユニット室の上部開口を強力に塞ぎ実質的に有天蓋とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜12に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図、図2は本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の空気清浄機の斜視図、図3は本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の空気清浄機の断面図である。図面において、清浄機能付ユニット型喫煙室1は、図5の建造物Aの室内に設置するもので、自在に組立・分解できるユニット室2の出入口3上部に設けたエアーカーテン装置10から吹き下ろしたエアーカーテン11にて出入口3下部に形成した遮蔽不能部12bよりなる吸気口4と、この吸気口4に対向するユニット室2の上部に設けた排気口5と、吸気口4と排気口5との間のユニット室2内にその床から天井27に至るように立設して、煙草の煙を清浄機本体21の中間部に設けたエアー吸引口20から吸い込み清浄化してその清浄エアーを上部に設けたエアー排気口22から排出してなる空気清浄機6と、からなり、排気口5からユニット室2内のエアーを排出することで、吸気口4から空気清浄機6の中間部のエアー吸引口20および上部のエアー排気口22並びに排気口5を経由してユニット室2外に至る下方から順次上方に向かう気流7を形成して、この気流7に喫煙者からの煙草の煙を乗せるようにしたものである。
【0026】
前記ユニット室2は、人が入れる広さ高さを有した組立・分解が自在な建物を指し、その面積や容積には特に限定がないが、喫煙者が中に入り快適な喫煙を出来る空間が必要とされる。ユニット室2の出入口3は吸気口4も兼ね、最も簡単な出入口3は単に喫煙者などの人が自由に出入りすることが出来る開口であり、この場合の出入口3はそのまま吸気口4も兼ねることになる。図1では、出入口3の上方にエアーカーテン装置10を設けて、このエアーカーテン装置10からのエアーカーテン11により、出入口3の大半を気流的に遮蔽している。このエアーカーテン11による出入口3の遮蔽可能部12aと、遮蔽不能部12bとのうち、遮蔽不能部12bが実質的な吸気口4となる。
【0027】
このエアーカーテン装置10は、装置本体13を仕切板14にて2分割し、装置本体13の内側半体13aに、出入口3の内側に位置させた内側吹出口15、内側空気取入口16a及び内側エアーカーテンファン17aを設け、更に、外側半体13bに出入口3の外側に位置させた外側吹出口18、外側空気取入口16b及び外側エアーカーテンファン17bを設けてなるものである。したがって、上述のエアーカーテン11は、内側吹出口15からの内側エアーカーテン11aと、外側吹出口18からの外側エアーカーテン11bとからなり、これらにより出入口3を遮蔽不能部12bである吸気口4を残して遮蔽すると共に、これら内側及び外側エアーカーテン11a及び11bに由来する前記ユニット室2内の煙草の煙の拡散を防ぐものである。
【0028】
したがって、このエアーカーテン装置10によれば、内側空気取入口16a及び外側空気取入口16bから内側半体13a及び外側半体13b内にエアーを取り入れ、内側エアーカーテンファン17a及び外側エアーカーテンファン17bにより、内側吹出口15及び外側吹出口18からエアーを吹き出し、内側エアーカーテン11aと外側エアーカーテン11bとを形成し、内側エアーカーテン11aで主にユニット室2内の煙草の煙の拡散を防いで、内側エアーカーテン11aの外側に煙草の煙がほとんど漏れず、このため、外側エアーカーテン11bに随伴してユニット室2外に煙草の煙が漏れることがない。
【0029】
前記空気清浄機6は、少なくともそのエアー吸引口20が円筒形状をなしている局所排気型である。すなわち、空気清浄機6の清浄機本体21全体が円筒形状をなし、その中間部にエアー吸引口20が設けられ、その上部にエアー排気口22が設けられている。そして、清浄機本体21内に粗大な灰や埃を除去するプレフィルター23、煙の粉塵成分やそれに由来する臭いあるいは一部のガスを除去分解する電気集塵機24及び臭気成分を除去する脱臭フィルター25が収納されて、更に、これらの下流側に送風機26がある。したがって、この空気清浄機6によれば、円筒形状をなしているから喫煙者はエアー吸引口20に近づいて喫煙をするようになり、喫煙者から吐き出された煙草の煙は直ちにエアー吸引口20から清浄機本体21内に入り、プレフィルター23、電気集塵機24及び脱臭フィルター25により段階を経て清浄化されて、送風機26によりエアー排気口22からユニット室2上部に排出され、更に、排気口5から排出されてユニット室2内が換気されることになる。すなわち、喫煙者から吐き出された煙草の煙のうち、粉塵成分やそれに由来する臭い、あるいは一部のガスは空気清浄機6によりかなり除去する。しかし、一酸化炭素や炭酸ガス等のガス成分は、空気清浄機6により除去すことが出来ず、ユニット室2内に蓄積してしまうから、ユニット室2内の換気により除去することになる。
【0030】
前記排気口5は、吸気口4に対向するユニット室2の上部に、図1では天井27に設けられている。この排気口5は、最も簡単な形状は単に開口だけの場合である。この場合は、排気口5が建造物Aの後述する建造物排気口34や排気ダクトに直結あるいは隣接して結合出来る場合であり、ファン等が無くても排気できる。通常、建造物Aの建造物排気口34や排気ダクトに排気口5を直結あるいは隣接結合することは難しいから、排気口5に排気ファン等を設けて、建造物排気口34まで送る必要がある。図1に示す排気口5には空気清浄機付換気装置30が設けられている。すなわち、この空気清浄機付換気装置30は、その換気装置本体31内に上述の空気清浄機6と同様にプレフィルター23a、電気集塵機24a及び脱臭フィルター25aが収納され、更に、送風機28がある。したがって、この空気清浄機付換気装置30は、ユニット室2内の空気清浄機6を通らずショートパスした煙草の煙を、そのままユニット室2外に排出するのではなく、清浄化してユニット室2外に排出し、外部の建造物A内の清浄性を保持するようにしているのである。
【0031】
なお、この排気口5は、空気清浄機付換気装置30を設けて、空気清浄機6をショートパスする煙草の煙を無くす代わりに、図4に示すように、空気清浄機6のエアー排気口22にダクト31をつなげても良い。このようにすると、排気口5は塞がっているから、排気口5からユニット室2外に排出される排出エアーは、必ず空気清浄機6を通ることになり、清浄化されてしかも空気清浄機6内の送風機26により、あるいは排気口5に排気ファン32がある場合は、なお一層スムーズに建造物Aの建造物排気口34や排気ダクトに送られる。
【0032】
ユニット室2の排気口5からの排出エアーは、図5に示すように、ダクト33により建造物Aの建造物排気口34近傍に運ばれ、最終的に建造物排気口34を経由して建造物A外に排出されて、建造物A内に出来るだけ漏れないようにしている。このダクト33を設けることが困難である場合は、ユニット室2の上部に設けた排気口5にヒーター35を設ける。この実施形態では空気清浄機付換気装置30の送風機28の下流にヒーター35を設けて、排気口5からの排出エアーをユニット室2外の気温より高くして、ユニット室2設置の建造物Aの上部に温排出エアー36を滞留させ、建造物Aの上部に設置した建造物排気口34から外部に温排出エアー36を排出するようにする。この場合でも、ユニット室2の排気口5からの排出エアーをなるべく建造物A内に漏れないようにしている。
【0033】
次に、上記構成になる清浄機能付ユニット型喫煙室1の利用方法について詳述する。
まず、建造物Aの設置場所、建造物排気口34の位置などの設置条件を確認し、この設置条件に沿う清浄機能付ユニット型喫煙室1を選択して、ユニット室2を組み立てる。次に、ユニット室2の出入口3にエアーカーテン装置10を取り付け、ユニット室2内に空気清浄機6を必要数、例えば2台設置し、更に、ユニット室2の排気口5に空気清浄機付換気装置30を取り付ける。そして、ユニット室2の排気口5から建造物Aの建造物排気口34が離れていて、ダクト設置スペースがある場合は、排気口5にダクト33の一端をつなげ、他端を建造物排気口34につなげる。建造物排気口34にダクト33の他端をつなげることが出来ない場合はその近傍に位置させて、建造物Aの設置場所に清浄機能付ユニット型喫煙室1を設置する作業を終了する。
【0034】
そして、エアーカーテン装置10、空気清浄機6及び空気清浄機付換気装置30に電源を入れて、清浄機能付ユニット型喫煙室1の運転を開始する。空気清浄機付換気装置30の送風機28により、排気口5からユニット室2内のエアーを排出すると共に、排気口5の対向位置にある出入口3に形成されている吸気口4から外部のエアーがユニット室2内に入る。空気清浄機6の送風機26により、ユニット室2内のエアーを中間部のエアー吸引口20から空気清浄機6内に入れて、清浄エアーを上部のエアー排気口22から排出し、ユニット室2上部にある排気口5からユニット室2外に排出する。このため、吸気口4、ユニット室2内、空気清浄機6、排気口5及び空気清浄機付換気装置3、ユニット室2外に至る気流7が安定的に形成される。したがって、空気清浄機6回りで喫煙者が煙草を吸うと、その煙が上記した気流7に乗り、直ちに空気清浄機6内に入り清浄エアーとなって、排気口5及び空気清浄機付換気装置30を経由してユニット室2外に至る。
【0035】
すなわち、エアーカーテン装置10、空気清浄機6及び空気清浄機付換気装置30に電源を入れると、エアーカーテン装置10の内側及び外側エアーカーテンファン17a及び17bの作動により、内側空気取入口16a及び外側空気取入口16bから内側半体13a及び外側半体13b内に、ユニット室2内のエアーを取り入れ、更に、内側吹出口15及び外側吹出口18からエアーを吹き出し、内側エアーカーテン11aと外側エアーカーテン11bとを形成する。内側エアーカーテン11aにより、主にユニット室2内の煙草の煙の拡散を防いで、内側エアーカーテン11aの外側に煙草の煙がほとんど漏れなくなる。したがって、外側空気取入口16bから外側半体13b内にエアーを取り入れて、外側エアーカーテン11bとしても、これに随伴して煙草の煙がユニット室2外に漏れることがない。その一方で、上述のとおり、空気清浄機付換気装置30の送風機28の作動により、ユニット室2内のエアーが誘引され、排気口5、空気清浄機付換気装置30を経てユニット室2外に排出するから、出入口3から外部のエアーが入る。この出入口3は、これら上述のエアーカーテン11による遮蔽可能部12aを除いた遮蔽不能部12bが実質的な吸気口4となって、速い流入風速、例えば、0.2m/sec以上を保持している。したがって、これらのエアーカーテン11に随伴して煙草の煙がユニット室2外に漏れることも、エアーカーテン11の遮蔽不能部12bからの煙草の煙の漏れもない。
【0036】
喫煙者は、空気清浄機6が円筒形状であるから近づいて喫煙することになり、喫煙者から吐き出された煙草の煙は、直ちに上述の気流7に乗り、間近のエアー吸引口20から空気清浄機6内に入り、プレフィルター23、電気集塵機24及び脱臭フィルター25により段階を経て順次清浄化されて、送風機26によりエアー排気口22からユニット室2上部に吐き出される。その一方で、空気清浄機6を通らずショートパスした煙草の煙は、空気清浄機付換気装置30により同様にして清浄化され、ユニット室2外に排出される。ユニット室2外に排出された排出エアーは、ダクト33及び建造物排気口34を経由して建造物A外に排出される。
【0037】
図8は本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室1aであり、この清浄機能付ユニット型喫煙室1aと図1の実施の形態との相違点は、出入口3にエアーカーテン装置10が無く出入口3がそのまま吸気口4となり、排気口5に気清浄機付換気装置30の代わりに排気ファン40を設けた点にある。この清浄機能付ユニット型喫煙室1aは、構造が最も単純であるが、出入口3がそのまま吸気口4となり開口面積が広くなって、吸気口4における速い流入風速、例えば、0.2m/sec以上を保持しようとすると、ユニット室2内の換気風量が大きくなりすぎるきらいがある。その他の構成、作用は図1の実施の形態と同様なので、図に符号を付してその説明を省略する。
【0038】
図9、10は本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室1bであり、この清浄機能付ユニット型喫煙室1bと図1の実施の形態との相違点は、出入口3にエアーカーテン装置10の代わりに吸気口4a付の扉41を設け、排気口5に気清浄機付換気装置30の代わりに排気ファン40を設けた点にある。この清浄機能付ユニット型喫煙室1bは、扉41に開口面積が出入口3の1/3から1/4程度の吸気口4aを設け、人が出入りするときだけ、出入口3がそのまま吸気口4となり開口面積が広くなるが、それ以外は開口面積が出入口3の1/3から1/4程度の吸気口4aとなり、吸気口4aにおける速い流入風速、例えば、0.2m/sec以上を容易に保持出来るようにしたものである。その他の構成、作用は図1の実施の形態と同様なので、図に符号を付してその説明を省略する。
【0039】
図11は本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室1cであり、この清浄機能付ユニット型喫煙室1cと図1の実施の形態との相違点は、出入口3にエアーカーテン装置10の代わりに、空気取入口42をユニット室2外に位置させたエアーカーテン装置10aを設け、更に排気口5に気清浄機付換気装置30の代わりに排気ファン40を設けた点にある。この清浄機能付ユニット型喫煙室1cは、ユニット室2外のエアーを空気取入口42からエアーカーテン装置10a内に取り入れるから、エアーカーテン43に随伴してユニット室2内の煙草の煙が漏れることがなく、エアーカーテン装置10aの構造が簡単になる。その他の構成、作用は図1の実施の形態と同様なので、図に符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図12は本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室1dであり、この清浄機能付ユニット型喫煙室1dは、自在に組立・分解できる無天蓋ユニット室2aの出入口3に設けた吸気口4と、この吸気口4に対向する無天蓋ユニット室2a上部に設けた排気口5と、この排気口5と吸気口4との間に位置して煙草の煙を清浄化して清浄エアーを上部に吐き出してなる空気清浄機6と、無天蓋ユニット室2aにこれの上部開口50を囲うために設けた上部エアーカーテン装置51と、この上部エアーカーテン装置51の上方に位置して無天蓋ユニット室2aに設けたエアーカーテン整流板52とからなり、吸気口4から排気口5を経由して無天蓋ユニット室2a外に至る気流7a中に喫煙者、空気清浄機6の順となるようにこれらを配設したものである。
【0041】
無天蓋ユニット室2aは、側壁53があるのみで天蓋がないものであり、この無天蓋としたのは、建造物Aの天井54に火災探知器55やスプリンクラー56が設置されていて、消防上天蓋を設けることが出来ないことの理由による。したがって、この無天蓋ユニット室2aの排気口5に、上部開口50を囲う上部エアーカーテン装置51が設けられている。この上部エアーカーテン装置51は、上部エアーカーテン57を形成すること以外に、清浄機能及び換気機能をも保持している。したがって、その装置本体58に上部エアーカーテン57を形成するためのエアー吹出口59及び換気機能を果たすためのエアー排出口60が設けられ、清浄機能は装置本体58内に上述と同様にプレフィルター23b、電気集塵機24b及び脱臭フィルター25bが収納され、更に、送風機61がある。
【0042】
このような上部エアーカーテン装置51によれば、送風機61の作動により、無天蓋ユニット室2a内のエアーを取り込み清浄化し、その清浄化エアーをエアー吹出口59から吹き出して上部エアーカーテン57を形成し上部開口50を塞ぐが、上部エアーカーテン57は外乱の影響を受け易く、エアーカーテン整流板52にてこの外乱を緩和して実質的に有天蓋を実現している。残りの清浄エアーをエアー排出口60から無天蓋ユニット室2a外に排出して換気する。このため、この上部エアーカーテン装置51でも、無天蓋ユニット室2a内の空気清浄機6を通らずショートパスした煙草の煙を清浄化してから、無天蓋ユニット室2a外に排出し、外部の建造物A内の清浄性を保持することができるものである。なお、エアーカーテン整流板52は、上部エアーカーテン57の流れ方向に、あるいはその直角方向に複数のフラットバーを設置したものでも、フラットバーを格子状に組んだものでも、どれでも良い。複数のフラットバーを設置したものは、フラットバーに平行の外乱に対し弱く、格子状のものはそのような弱さがない。
【0043】
そして、前記無天蓋ユニット室2aの出入口3に設けたエアーカーテン装置10aは、上部エアーカーテン装置51からの上部エアーカーテン57を吸気エアーとして利用するためのエアー吸引口62を有し、上部エアーカーテン57をプッシュプルの強力なエアーカーテンにして、無天蓋ユニット室2aの上部開口50を強力に塞ぎ実質的に有天蓋としている。その他の構成、作用は図1の実施の形態と同様なので、図に符号を付してその説明を省略する。
【0044】
以上,本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更・追加、各請求項における他の組み合わせにかかるものも、本発明の範囲内である。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1記載の発明は、排気口からユニット室内のエアーを排出すると共に空気清浄機を作動させると、対向位置にある、エアーカーテンにて出入口下部に形成した吸気口からユニット室内にエアーが入り、更に、ユニット室内のエアーが中間部のエアー吸引口から空気清浄機内に入って清浄エアーを上部のエアー排気口から排出し、さらに上部の排気口を経由してユニット室外に至る気流が出来、空気清浄機回りで喫煙者が煙草を吸うと、その煙が上記した気流に乗り、直ちに空気清浄機に入り清浄エアーとなって、排気口を経由してユニット室外に排出する。したがって、既設の建造物内の吸気口や排気口に左右されずに、建造物内に喫煙室を自在且つ容易に設置出来、しかもこの喫煙室から煙草の煙を漏らさず、少ない換気量であるのに、煙草の煙による弊害を除去して喫煙室を快適な喫煙空間にすることが出来る効果がある。
【0046】
請求項2記載の発明は、上部エアーカーテン装置を作動させ、無天蓋ユニット室の上部開口を上部エアーカーテンで塞ぎ、エアーカーテン整流板にて外乱を緩和して実質的に有天蓋を実現し、排気口から無天蓋ユニット室内のエアーを排出すると共に空気清浄機を作動させると、対向位置にある吸気口から無天蓋ユニット室内にエアーが入り、更に、無天蓋ユニット室内のエアーが空気清浄機内に入って清浄エアーを上方に排出し、上部の排気口を経由して無天蓋ユニット室外に至る気流が出来、空気清浄機回りで喫煙者が煙草を吸うと、その煙が上記した気流に乗り、直ちに空気清浄機に入り清浄エアーとなって、排気口を経由して無天蓋ユニット室外に排出する。したがって、建造物内の消防施設に影響を受けることなく、上記と同様の効果を得ることが出来る。
【0047】
請求項3記載の発明は、エアーカーテンによる出入口の遮蔽不能部が吸気口であり、この吸気口は出入口全体より開口面積が小さく、この吸気口における流入風速を高く保持して、ユニット室内から煙草の煙が漏れないようにする。
【0048】
したがって、上記効果に加えて、出入口が開いていても、エアーカーテンによりユニット室内から煙草の煙が漏れることはない。
【0049】
請求項記載の発明は、ユニット室外のエアーを空気取入口からエアーカーテン装置内に取り入れ、エアーカーテンを形成して出入口の一部を遮蔽する。したがって、上記効果に加えて、煙草の煙がエアーカーテンに随伴してユニット室内から漏れることはない。
【0050】
請求項記載の発明は、内側吹出口と外側吹出口との間の空気取入口からエアーカーテン装置内にエアーを取り入れ、内側エアーカーテンと外側エアーカーテンとを構成し、主に内側エアーカーテンでユニット室内の煙草の煙の拡散を防いで、内側エアーカーテンの外側に煙草の煙がほとんど漏れず、外側エアーカーテンに随伴してユニット室外に煙草の煙が漏れない。したがって、上記効果に加えて、煙草の煙が内側エアーカーテンに随伴して仮に漏れても、外側エアーカーテンによりその漏れを防ぐから、ユニット室内から煙草の煙が漏れることはない。
【0051】
請求項載の発明は、ユニット室の空気清浄機を通らずショートパスした煙草の煙を、空気清浄機付換気装置により清浄化してユニット室外に排出する。したがって、上記効果に加えて、空気清浄機をショートパスした煙草の煙もそのままユニット室外に排出することがなく、ユニット室外の建造物内を煙草の煙により汚染することがない。
【0052】
請求項の発明は、ユニット室の上部の排気口からの排気エアーは直接建造物排気口から外部に排出される。したがって、上記効果に加えて、ユニット室内からの排出エアーにより、ユニット室外の建造物を汚染することがない。
【0053】
請求項発明は、ユニット室の上部の排気口に設けたヒーターにより、排出エアーをユニット室外の気温より高くして、この温排出エアーを建造物の上部に滞留させ、建造物上部にある建造物排気口から外部に排出する。したがって、上記効果に加えて、ユニット室の排気口と建造物排気口とをダクトなどによりつなげなくても、ユニット室内からの排出エアーがユニット室外の建造物内のエアー中に拡散しないで、外部に排出することが出来る。
【0054】
請求項発明は、喫煙者は円筒形状をなしたエアー吸引口に近づいて喫煙することになり、煙は直ちにエアー吸引口から空気清浄機内に入り、清浄化されてユニット室上部に排出される。したがって、上記効果に加えて、円筒形状であるから設置面積を狭くでき、喫煙に伴う煙は拡散する間もなく直ちに清浄化するから、ユニット室内の煙の粉塵濃度を低く保持できる。
【0055】
請求項10発明は、空気清浄機のエアー排気口から排出した清浄エアーは、直接ユニット室の上部の排気口からユニット室外に排出され、ユニット室内が換気される。したがって、上記効果に加えて、空気清浄機をショートパスする煙草の煙はなく、排気口の送風機も必要なくなる。
【0056】
請求項11発明は、上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンにより、無天蓋ユニット室の上部開口を塞ぎ実質的に有天蓋とし、その一部を無天蓋ユニット室外に排出し、無天蓋ユニット室内を換気する。したがって、上記効果に加えて、上部エアーカーテンの形成と、無天蓋ユニット室内の換気とを一の上部エアーカーテン装置にて出来きる。
【0057】
請求項12発明は、上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンを、出入口用のエアーカーテン装置の吸気エアーとして利用し、プッシュプルの強力な上部エアーカーテンにして、無天蓋ユニット室の上部開口を強力に塞ぐ。したがって、上記効果に加えて、無天蓋ユニット室の上部開口を安定的且つ強力に塞ぎ、実質的に有天蓋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図。
【図2】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の空気清浄機の斜視図。
【図3】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の空気清浄機の断面図。
【図4】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の一部を破断した断面図。
【図5】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室を建造物内に適用した側面図。
【図6】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室を建造物内に適用した側面図。
【図7】本発明の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の空気清浄機付換気装置の断面図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の正面図。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す清浄機能付ユニット型喫煙室の断面図。
【図13】従来例の断面図。
【図14】従来例の断面図。
【図15】従来例の断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 清浄機能付ユニット型喫煙室
2 ユニット室
2a 無天蓋ユニット室
3 出入口
4、4a 吸気口
5 排気口
6 空気清浄機
7 気流
10、10a エアーカーテン装置
11、43、i エアーカーテン
11a 内側エアーカーテン
11b 外側エアーカーテン
12a 遮蔽可能部
12b 遮蔽不能部
13 装置本体
14 仕切板
15 内側吹出口
16a 内側空気取入口
16b 外側空気取入口
17a 内側エアーカーテンファン
17b 外側エアーカーテンファン
18 内側吹出口
20、61 エアー吸引口
21 清浄機本体
22、60 エアー排気口
23、23a、23b プレフィルター
24、24a、24b 電気集塵機
25、25a、25b 脱臭フィルター
26、28、g 送風機
27、54 天井
30 空気清浄機付換気装置
31、33 ダクト
32、40、o 排気ファン
34 建造物排気口
35 ヒーター
36 温排出エアー
41 扉
42、b 空気取入口
50 上部開口
51 上部エアーカーテン装置
52 エアーカーテン整流板
53 側壁
55 火災探知機
56 スプリンクラー
57 上部エアーカーテン
58 装置本体
59 エアー吹出口
a 筐体
c 空気吹出口
d 集塵器
e 第1空気通路
f 第2空気通路
h 室内空間
j 喫煙室
k 非喫煙室
m 天井面
n ラインフローファン
p 等圧チャンバー
q つい立て本体
R スペース
r エアー循環吸込口
s エアー吸込口

Claims (12)

  1. 自在に組立・分解できるユニット室の出入口上部に設けたエアーカーテン装置から吹き下ろしたエアーカーテンにて出入口下部に形成した遮蔽不能部よりなる吸気口と、該吸気口に対向する前記ユニット室の上部に設けた排気口と、前記吸気口と前記排気口との間の前記ユニット室内にその床から天井に至るように立設して、煙草の煙を清浄機本体の中間部に設けたエアー吸引口から吸い込み清浄化してその清浄エアーを上部に設けたエアー排気口から排出してなる空気清浄機と、からなり、前記排気口から前記ユニット室内のエアーを排出することで、前記吸気口から前記空気清浄機の中間部のエアー吸引口および上部のエアー排気口並びに前記排気口を経由してユニット室外に至る下方から順次上方に向かう気流を形成して、該気流に喫煙者からの煙草の煙を乗せるようにしたことを特徴とする清浄機能付ユニット型喫煙室。
  2. 自在に組立・分解できる無天蓋ユニット室の出入口に設けた吸気口と、該吸気口に対向する前記無天蓋ユニット室の上部に設けた排気口と、前記吸気口と前記排気口との間に位置して煙草の煙を清浄化してその清浄エアーを上方に排出する空気清浄機と、前記無天蓋ユニット室にこれの上部開口をエアーカーテンにて塞ぐために設けた上部エアーカーテン装置と、該上部エアーカーテン装置の上方に位置して前記無天蓋ユニット室に取り付けたエアーカーテン整流板とからなり、前記排気口から前記無天蓋ユニット室内のエアーを排出することで、前記吸気口から前記空気清浄機、前記排気口を経由して前記無天蓋ユニット室外に至る気流を形成して、該気流に喫煙者からの煙草の煙を乗せるようにしたことを特徴とする清浄機能付ユニット型喫煙室。
  3. 前記吸気口は、前記出入口上部に設けたエアーカーテン装置から吹き下ろしたエアーカーテンにて形成した前記出入口の遮蔽可能部と遮蔽不可能部とのうち、該遮蔽不可能部である請求項2記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  4. 前記エアーカーテン装置は、その空気取入口を前記ユニット室外に位置させている請求項1または3記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  5. 前記エアーカーテン装置は、前記出入口の内側及び外側に吹出口をそれぞれ設け、且つ内側吹出口と外側吹出口との間にこれらの空気取入口を設けてなり、前記内側吹出口からの内側エアーカーテンと前記外側吹出口からの外側エアーカーテンとにより、前記出入口を前記遮蔽不能部である吸気口を残して遮蔽すると共に、これらエアーカーテンに由来する前記ユニット室内の煙草の煙の拡散を防ぐ請求項1または3記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  6. 前記ユニット室の上部に設けた前記排気口に、空気清浄機付換気装置を設けた請求項1乃至5から選択する1項記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  7. 前記ユニット室の上部に設けた前記排気口と、前記ユニット室設置の建造物に設置した建造物排気口とを接続した請求項1乃至6から選択する1項記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  8. 前記ユニット室の上部に設けた前記排気口にヒーターを設け、前記排気口からの排出エアーをユニット室外の気温より高くして、前記ユニット室設置の建造物の上部に温排出エアーを滞留させ、前記建造物の上部に設置した建造物排気口から外部に温排出エアーを排出するようにした請求項1乃至6から選択する1項記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  9. 前記空気清浄機は少なくともそのエアー吸引口が円筒形状をなしている局所排気型である請求項1乃至8から選択する1項記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  10. 前記空気清浄機はそのエアー排気口が前記ユニット室の上部に設けた排気口に接続している請求項1乃至9から選択する1項記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  11. 前記排気口に前記上部エアーカーテン装置を設け、前記無天蓋ユニット室内のエアーを前記上部エアーカーテン装置にて上部エアーカーテンにすると共に、その一部を前記無天蓋ユニット室外に排出するようにした請求項2記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
  12. 前記上部エアーカーテン装置からの上部エアーカーテンを、前記エアーカーテン装置の吸気エアーとして利用し、プッシュプルの上部エアーカーテンとした請求項3、4、5または11記載の清浄機能付ユニット型喫煙室。
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