JP3626225B2 - コンバインの掻込搬送装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、脱穀装置を搭載した走行機体の前部に穀稈を刈取搬送する前処理装置を装着したコンバインの掻込搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開昭62−164733号公報で公知のように、中割刈、又は畦際作業に刈幅を広くすべく、側部の掻込輪とそれから後方に向かう株元搬送チェーンの間に、斜め外側前方に向う前部株元掻込チェーンを張り出して配設し、前記掻込輪、株元掻込チェーンの前部スプロケット及び前部株元掻込チェーンの駆動スプロケットを直接同一駆動軸上に独立して配列したコンバインは既に知られている。また、前部株元掻込チェーン及び株元掻込チェーンを、掻込輪の上部の同一スプロケットに掛け回して張設することは既に提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
実開昭62−164733号公報で公知のような、掻込輪と株元掻込チェーンの間に、斜め外側前方に向かう前部株元掻込チェーンを配設したものは、立毛穀稈が刈刃位置に搬送される前に、地面に近接した株元部が強制的に前部株元掻込チェーンで斜め横後方に搬送されるので、穀稈の横倒れ角が大きくなり、押し倒し現象が生じて搬送が不円滑になるばかりでなく、掻込輪、前部株元掻込チェーンの駆動スプロケット及び、株元掻込チェーンの前部スプロケット等の回転体を直接同一駆動軸上に独立して配列するため、藁屑等が回転軸に絡み付き、円滑な運転を妨げることが多かった。また、既に提案済のような、前部株元掻込チェーン及び株元掻込チェーンを一連のチェーンとして同一平面上に配設したものでも上記と同様に穀稈が刈刃位置に搬送される前に、地面に接近した株元部が強制的に掻込チェーンで後方に搬送されるので、穀稈の倒れ角が大きくなり、押し倒し現象が生じて搬送が乱れ、稈こぼれ等が多かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、脱穀装置を搭載した走行機体の前部に刈取装置と刈取穀稈を前記脱穀装置に供給する穀稈搬送装置とからなる前処理装置を装着し、前記刈取装置を、横方向に配列されていて既刈地側端部のものとその内側のものとの間隔を他のものの間隔より広くした3個以上の掻込輪と、該掻込輪の上部から後方に向かう株元掻込チェーンと、該株元掻込チェーンの上方から前方に延出した茎部掻込体とで構成したコンバインにおいて、既刈地側端部の前記株元掻込チェーンの前部上面に近接した部位から斜め外側前方に向けて前部株元掻込チェーンを延出させ、前記掻込輪、株元掻込チェーンの前部スプロケット、及び前部株元掻込チェーンの駆動スプロケットを保持筒により支持された伝動軸上に配設し、前記株元掻込チェーンの前部スプロケットを上記伝動軸の下部に装着すると共に前記保持筒の下端に接近させ、前部株元掻込チェーンの駆動スプロケットのボスを保持筒の下部に遊嵌した状態で前記前部スプロケットに固定したことにより上述の課題を解決した。
【0005】
【作用】
脱穀装置を搭載したコンバインが前進しながら、中割り作業、畦際作業の場合、通常作業で既刈地側になる側では、掻込輪の掻込作用に先行して前部株元掻込チェーン及び茎部掻込ベルトが立毛穀稈の株元部及び茎部を斜め後方内側へ掻込み、それを掻込輪及び株元掻込チェーンが受け継いで掻込むと共に刈刃が刈取る。その際、前記前部株元掻込チェーンは株元掻込チェーンの上部に配設されているので、下部又は掻込輪の上面に近接させて張設したものよりも、上部を係止して掻き込むこととなり、それにより穀稈の横倒れを少なくした状態で掻込輪に受け継ぐことができると共に刈刃により刈取ることができ、稈姿勢の乱れ絡み、及び稈こぼれを防止することができる。その際、前記前部スプロケットの上面に固定した前部株元掻込チェーンの駆動スプロケットのボスは、保持筒の下部に嵌合しているので、伝動軸が直接露出することなく、藁屑や雑草等は上記ボス部の上部の保持筒の周りで回転することとなり、伝動軸に絡み付くことなく、円滑な運転が可能となる。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例を図面について説明すると、脱穀装置1を搭載した走行装置2により前進しながら刈取処理する機体3の前部には、刈取装置4と刈取穀稈を前記脱穀装置1に供給する穀稈搬送装置5とからなる前処理装置6を装着している。
【0007】
前記刈取装置4は、既刈地側でのみ刈幅が広くなった4個の分草体4aと、3個の穀稈引起体4bと、横方向に配列されていて既刈地側端部のものとその内側のものとの間隔を他のものの間隔より広くした3個以上(この例では3個)の掻込輪7と、左右両側の掻込輪7の上部から後方に向かう株元掻込チェーン8と、その上方から掻込経路の前部が拡開するように斜め前方に延出した茎部掻込体9とで構成されている。
【0008】
既刈地側(運転席Aから見て右側)の上記前部株元掻込チェーン10の間隔をおいた下部リンクプレート12には、後退角を有する掻込爪13を突設させ、前部株元掻込チェーン10の後端で回り込む時、後方に向かって搬送中の穀稈を前方に掻込まないようになっている。
【0009】
前記掻込輪7、株元掻込チェーン8の前部スプロケット8a、Vプーリー9a及び前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aを、保持筒14内の上下端のボールベアリング14bにより支持された伝動軸15に装着し、前記株元掻込チェーン8の前部スプロケット8aのボス部8bを上記伝動軸15の下部に固定すると共に前記保持筒14の下端に接近させ、前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aのボス10bを保持筒14の下部に遊嵌した状態で前記前部スプロケット8aの上面に固定している。また、株元掻込チェーン8の前部スプロケット8a、前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aの本体は図3に示すように大径の板金製で構成され、前記掻込輪7も直接株元掻込チェーン8の前部スプロケット8aのフランジ部8cに螺着されているので、大径の管状態で回転し、穀稈の藁屑等の巻き付き防止作用をしている。
【0010】
また、上記保持筒14は下方の刈取フレームから延設された支持アーム16により支持され、保持筒14から後方に向かって延設されたブラケット18には前部株元掻込チェーン10の遊動輪19及び前部株元掻込チェーン10のタイトナー20が支持され、このチェーン駆動系に緊張を与えている。
【0011】
脱穀装置1を搭載したコンバインが前進しながら機体3前方の穀稈の刈取作業を行なう際、中割り作業、畦際作業の場合、機体幅分の穀稈を刈取処理することが要求され、刈幅の小さいコンバインにあっては刈幅以上の幅の穀稈を掻込み、刈取、処理することが必要になる。先ず先端の分草体4aで分草された穀稈は、次の引起装置4bで倒伏した穀稈を引き起こされるが、その段階で既刈地側端部の穀稈の株元部は、斜め外側前方に向けて延出した前部株元掻込チェーン10の掻込爪13により確実に係止されて緩やかな傾斜姿勢で掻込まれ、刈刃4cで切断された後、掻込輪7・・、株元掻込チェーン8で後方に送られ、他側から掻き込まれた刈取穀稈と共に後方の株元搬送体21と穂側搬送体22とからなる穀稈搬送装置によって前記脱穀装置1に搬送供給され、穂先を脱穀されて籾選別処理及び藁排出処理される。この際、既刈地側端部側は刈幅以上の幅の穀稈を掻込むが、上部位置にある前部株元掻込チェーン10によって、緩やかに倒された状態で株元を切断されるので、押倒しがなく、また刈跡の切口がきれいになる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、脱穀装置1を搭載した走行機体3の前部に刈取装置4と刈取穀稈を前記脱穀装置1に供給する穀稈搬送装置5とからなる前処理装置6を装着し、前記刈取装置4を、横方向に配列されていて既刈地側端部のものとその内側のものとの間隔を他のものの間隔より広くした3個以上の掻込輪7と、該掻込輪7の上部から後方に向かう株元掻込チェーン8と、該株元掻込チェーン8の上方から前方に延出した茎部掻込体9とで構成したコンバインにおいて、既刈地側端部の前記株元掻込チェーン8の前部上面に近接した部位から斜め外側前方に向けて前部株元掻込チェーン10を延出させ、前記掻込輪7、株元掻込チェーン8の前部スプロケット8a、及び前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aを保持筒14により支持された伝動軸15に配設し、前記株元掻込チェーン8の前部スプロケット8aを上記伝動軸15の下部に装着すると共に前記保持筒14の下端に接近させ、前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aのボス10bを保持筒14の下部に遊嵌した状態で前記前部スプロケット8aに固定したことによって、穀稈の押し倒し現象がなく、稈こぼれ等も起こさず円滑な搬送が可能になった。また、駆動スプロケットのボス10bは保持筒14に嵌合した状態で回転して巻き付き防止作用をするので、穀稈の藁屑等が伝動軸15に絡み付くことなく、円滑な運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前処理装置の側面図である。
【図2】前処理装置の平面図である。
【図3】株元掻込チェーン伝動部の立断面図である。
【符号の説明】
1 脱穀装置
7 掻込輪
8 株元掻込チェーン
10 前部株元掻込チェーン
14 保持筒
15 伝動軸
Claims (1)
- 脱穀装置1を搭載した走行機体3の前部に刈取装置4と刈取穀稈を前記脱穀装置1に供給する穀稈搬送装置5とからなる前処理装置6を装着し、前記刈取装置4を、横方向に配列されていて既刈地側端部のものとその内側のものとの間隔を他のものの間隔より広くした3個以上の掻込輪7と、該掻込輪7の上部から後方に向かう株元掻込チェーン8と、該株元掻込チェーン8の上方から前方に延出した茎部掻込体9とで構成したコンバインにおいて、既刈地側端部の前記株元掻込チェーン8の前部上面に近接した部位から斜め外側前方に向けて前部株元掻込チェーン10を延出させ、前記掻込輪7、株元掻込チェーン8の前部スプロケット8a、及び前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aを保持筒14により支持された伝動軸15上に配設し、前記株元掻込チェーン8の前部スプロケット8aを上記伝動軸15の下部に装着すると共に前記保持筒14の下端に接近させ、前部株元掻込チェーン10の駆動スプロケット10aのボス10bを保持筒14の下部に遊嵌した状態で前記前部スプロケット8aに固定したことを特徴とするコンバインの掻込搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08793794A JP3626225B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | コンバインの掻込搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08793794A JP3626225B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | コンバインの掻込搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07274665A JPH07274665A (ja) | 1995-10-24 |
JP3626225B2 true JP3626225B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=13928825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08793794A Expired - Fee Related JP3626225B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | コンバインの掻込搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3626225B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP08793794A patent/JP3626225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07274665A (ja) | 1995-10-24 |
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