JP3624163B2 - 血液型判定支援システム及びその動作方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液型判定支援システム及びその動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
輸血の際の適合性を判定するためには、ABO式血液型とRh式血液型を調べることが必須であり、これらの血液型の判定は病院や臨床検査センターにおいて広く行われている。
【0003】
ABO式血液型分類では、A型抗原を持つものをA型、B型抗原を持つものをB型、A型抗原とB型抗原の両者を持つものをAB型、A型抗原とB型抗原の両者とも持たないものをO型と分類する。そして、A型の血漿には、B型赤血球と抗原抗体反応して凝集を引き起こす抗B抗体(「抗B」と呼ばれる)が含まれ、B型の血漿にはA型赤血球と抗原抗体反応して凝集を引き起こす抗A抗体(「抗A」と呼ばれる)が含まれ、AB型の血漿には抗A及び抗Bのいずれも含まれず、O型の血漿には抗A及び抗Bの両者が含まれる。従って、ABO式血液型は、赤血球上の抗原を調べる(「オモテ試験」と呼ばれる)ことによっても決定できるし、血漿中の抗体を調べる(「ウラ試験」と呼ばれる)ことによっても決定できるが、判定ミスを避けるために、オモテ試験とウラ試験の両方を行い、両試験の判定結果が一致することを確認して血液型の最終判定が行われている。
【0004】
オモテ試験は、被検血液を遠心分離して血漿部分と血球部分に分け、血球部分を標準抗A及び標準抗Bとそれぞれ異なる容器中で反応させ、その凝集度を観察することにより行われる。また、ウラ試験は、被検血液の血漿部分を、標準A型血球(「A1」と呼ばれる)及び標準B型血球(「B」と呼ばれる)とそれぞれ異なる容器中で反応させ、その凝集度を観察することにより行われる。
【0005】
また、Rh式血液型分類では、赤血球がD抗原を持つものをRh+型、持たないものをRh−型に分類する。これは、被検血液の血球部分を、標準抗Dと反応させ、その凝集度を観察することにより行われる。なお、Rh式血液型分類では、被検血液の赤血球上の抗原を調べるので、ABO式血液型判定のオモテ試験の一部として行われている。
【0006】
従って、輸血の際の適合性を判定するための血液型判定を行うためには、被検血液の血球部分を抗A、抗B及び抗Dとそれぞれ異なる容器内で反応させること、並びに被検血液の血漿部分をA1及びBとそれぞれ異なる容器内で反応させることが必要となる。このため、最低でも、被検血液をこれらの5つの別個の容器に分注する操作と、各容器における凝集程度を記録する操作が必要である。
【0007】
従来、これらの操作は人手により行われている。病院や臨床検査センターでは、多数の患者の血液型を限られた時間内に判定する必要があり、このため、複数の検体について、同時並行的に試験が進められることが多い。検体の取り違えや、添加すべき試薬の取り違えを防止するために、元検体及び各試験容器にはラベルが貼られ、各容器には、「抗A」、「抗B」、「抗D」、「A1」、「B」といった文字が記載され、さらに元検体及び各試験容器には同一の検体番号が記載される。検査者は、分注の際に元検体の番号と各試験容器の番号が一致していることを確認し、かつ、添加する試薬と各試験容器のラベルに表示された試薬名とが一致していることを確認しながら作業を進める。さらに、人為ミスを防止するために、オモテ試験とウラ試験は別々の検査者が行い、それらの判定結果が一致した場合にのみ最終判定が行われる。なお、判定された血液型は、検査者がワークシートに書き込む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、オモテ試験とウラ試験を別々の人が行うため、1つの検体について血液型を判定するのに2名の検査者が必要である。しかしながら、血液型判定は、例えば深夜に起きた交通事故傷害の治療のために深夜に緊急に行わなければならないような場合が少なからず存在する。しかし、このような緊急事態に対処するために、365日24時間体制で2名の検査者を待機させておくのは困難であり、緊急の場合には、一人の検査者が血液型判定を行わなければならないこともある。しかし、そのような場合でも、血液型の判定は患者の生命に関わることであるので、ミスは絶対に許されない。
【0009】
本発明の目的は、一人の検査者が検査を行った場合でも人為ミスが起きず、確実に正しい血液型を判定することができる、血液型判定支援システム及びその動作方法を提供することである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明者は、鋭意研究の結果、元検体と試験容器に基本部分が同一で枝番部分が異なるバーコードを貼付し、各分注操作の直前にこれらのバーコードをコンピューターに読み取らせ、人為ミスが起きている場合には警告を発するとともに次の工程に進んだり、凝集度を入力したりすることができないようにし、また、特定の試験容器における凝集度の入力欄が、凝集度を判定しようとする試験容器に貼付されたバーコードを読み取らせることにより、コンピューターにより自動的にディスプレイに表示されるようにすることにより、人為ミスを確実に防止することができ、その結果、検査者が1名の場合でも確実に正しい判定結果を得ることができることに想到し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち、本発明は、バーコード読み取り手段と、読み取ったバーコード及び/又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを記憶する記憶手段と、試験に用いられる試験容器の正しい順序を、容器に貼付されるバーコードの枝番部分に対応させて記憶させた容器順序ファイル手段と、読み取ったバーコードの基本部分を記憶されたバーコードと比較するバーコード比較手段と、読み取ったバーコードの枝番部分が、上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを判断する容器順序判断手段と、読み取ったバーコードの基本部分と記憶されたバーコードが同一でないか又は読み取ったバーコードの枝番部分が、上記ファイル手段に記憶された容器の正しい枝番部分と一致していない場合には警告を出力する警告出力手段と、少なくとも各容器の凝集度の数値を入力する凝集度入力欄をそれぞれ有する作業管理フォームを記憶させたファイル手段と、該作業管理フォームを表示する手段と、各容器の凝集度の数値を入力する入力手段と、凝集度の数値と血液型とを対応させた血液型判定テーブル手段と、上記各手段を制御する制御手段とを具備する血液型判定支援システムの動作方法であって、元検体から検体の一部が試験容器に分注される際に、前記バーコード読み取り手段が、元検体容器に貼付されたバーコードを読み取るステップ、読み取ったバーコード又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを前記記憶手段に記憶させるステップ、各試験容器に貼付されたバーコードを前記バーコード読み取り手段が読み取るステップ、この読み取ったバーコードの基本部分が、前記記憶手段に記憶されている、元検体容器に貼付されたバーコード又は該バーコードから一義的に生成される前記バーコードと一致しているか否かを前記バーコード比較手段が判断するステップ、この読み取ったバーコードの枝番部分が上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを上記容器順序判断手段が判断するステップ、読み取られた試験容器のバーコードの基本部分が、前記記憶手段に記憶された元検体のバーコード又は該バーコードから一義的に生成される前記バーコードと一致しない場合又は読み取られた試験容器のバーコードの枝番部分が前記容器順序判断手段により正しい順序の容器の枝番部分でないと判断された場合に前記警告出力手段により警告を出力するとともに前記警告表示手段により該警告を表示し、かつ、前記制御手段により次の工程のバーコードの読み取りを不能にするステップ、各試験容器の凝集度を入力する前にバーコード読み取り手段により読み取られたバーコードに基づいて、該試験容器の凝集度を入力する欄を表示するステップ、前記制御手段が、入力された各試験容器の凝集度に対応する血液型を前記血液型判定テーブル手段から取り出すステップ、及び取り出された血液型を表示するステップを含む、血液型判定支援システムの動作方法を提供する。また、本発明は、バーコード読み取り手段と、読み取ったバーコード及び/又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを記憶する記憶手段と、試験に用いられる試験容器の正しい順序を、容器に貼付されるバーコードの枝番部分に対応させて記憶させた容器順序ファイル手段と、読み取ったバーコードの基本部分を記憶されたバーコードと比較するバーコード比較手段と、読み取ったバーコードの枝番部分が、上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを判断する容器順序判断手段と、読み取ったバーコードの基本部分と記憶されたバーコードが同一でないか又は読み取ったバーコードの枝番部分が、上記ファイル手段に記憶された容器の正しい枝番部分と一致していない場合には警告を出力する警告出力手段と、少なくとも各容器の凝集度の数値を入力する凝集度入力欄をそれぞれ有する作業管理フォームを記憶させたファイル手段と、該作業管理フォームを表示する手段と、各容器の凝集度の数値を入力する入力手段と、凝集度の数値と血液型とを対応させた血液型判定テーブル手段と、上記各手段を制御する制御手段とを具備する、請求項1記載の方法に用いられる血液型判定支援システムを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい具体例を説明する。本発明の血液型判定支援システムは、コンピューターと、通常のバーコードリーダー(好ましくは据え置き型)と、通常のプリンターとで構成することができる。なお、コンピューターは、通常のWindows(登録商標)パソコンを好ましく利用することができる。コンピューターには、キーボード及びマウスのような入力装置と、ディスプレイと、プリンター(好ましくはカラープリンター)が接続されている。また、コンピューターは、CPU、RAMからなるメインメモリー、ハードディスクのような記録装置を備え、このようなハードウェア構成の装置を用いて本発明の方法を行うための制御プログラムがインストールされている。なお、システムのハードウェアは、いずれも市販されている周知のものを用いることができる。
【0013】
次に本発明の血液型判定支援システムの好ましい具体例を、好ましい動作方法(使用方法)と共に説明する。
【0014】
現在、病院等で患者から採血された血液は、バーコードが印刷されたラベルが貼付された元検体(「親検体」とも言う)容器にその場で収容され、この元検体容器が臨床検査センター等の血液型検査の現場に運ばれてくる。
【0015】
本発明の方法を行う際には、先ず、ハードディスク等の記録装置にインストールされている制御プログラムを立ち上げた後、元検体容器のバーコードをバーコードリーダーで読む。読まれたバーコードは、制御プログラムにより処理され、該バーコードと同一のバーコード又は該バーコードから一義的に生成される新たなバーコード(この部分を本明細書ではバーコードの基本部分と呼ぶ)、枝番部分がそれぞれ異なる複数枚のバーコードが生成され、プリンターから印刷される。なお、ここで、「元検体容器のバーコードから一義的に生成される新たなバーコード」とは、元検体容器のバーコードと同一のバーコードではないが、元検体容器のバーコードと新バーコードが1:1に対応するものを意味する。このような新バーコードを採用することにより、元検体容器のバーコードよりも短いバーコードを基本部分とすることが可能となり、それによって検査時における読み取り精度を高め、作業効率を向上させることが可能となる。なお、基本部分と枝番部分を有するバーコードは、制御プログラムにプログラムされたバーコード生成プログラムにより容易に生成することができる。印刷される複数枚のバーコードの1例を図1に示す。図1に示す例では、「子検体」、「浮遊液」、「表抗A」、「表抗B」、「抗D」、「裏A血」、「裏B血」、「Du確」、「Rh−cont」という表示のある9枚のバーコードラベルが印刷される。バーコードラベルは、裏面に糊がコーティングされ、台紙から剥離して試験管に直接貼付できるようになっている。バーコードラベルには、バーコードの他に番号も表示される。なお、図1は、模式的に記載したもので、バーコードは全て同一になっているが、実際のバーコードでは枝番部分が異なっている。また、添加する試薬を間違わないようにするために、凝集試験を行う試験容器のバーコードラベルの端部には、それぞれ異なる色を印刷することが好ましい。このため、プリンターはカラープリンターを用いることが好ましい。
【0016】
次に、印刷された各バーコードラベルを台紙から剥離し、空の各容器(通常は試験管)に貼付される。本明細書では、検体の一部を分注したり、凝集試験を行ったりする容器を全て「試験容器」と呼ぶ。「子検体」のバーコードラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、遠心分離後の元検体の血漿部分が分注される。「浮遊液」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、遠心分離後の元検体の血球部分が分注され、そこにさらに生理食塩水が添加されて血球の浮遊液が調製される。「表抗A」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、標準抗Aが添加され、そこに「浮遊液」の試験容器から血球浮遊液が分注され、凝集試験が行われる。「表抗B」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、標準抗Bが添加され、そこに「浮遊液」の試験容器から血球浮遊液が分注され、凝集試験が行われる。「抗D」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、標準抗Dが添加され、そこに「浮遊液」の試験容器から血球浮遊液が分注され、凝集試験が行われる。「裏A血」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、「子検体」の試験容器から血漿が分注され、そこに標準A型血球が分注され、凝集試験が行われる。「裏B血」のラベルが貼付された試験容器には、後の工程で、「子検体」の試験容器から血漿が分注され、そこに標準B型血球が分注され、凝集試験が行われる。「Du確」のラベルが貼付された試験容器は、「抗D」の凝集試験結果が陰性であった場合にのみ用いられる。日本人のほとんどはRh+型なので、「抗D」の凝集試験結果はほとんどの場合陽性になる。「抗D」の凝集試験結果が陰性になった場合でも、赤血球が、D抗原よりは抗原性が弱いが、抗Dと抗原抗体反応を起こすDu抗原を持っている場合がある。Du抗原の有無は、抗Dとの反応性を、37℃で30分〜1時間程度、十分に反応させて凝集が起きるか否かを調べることにより判定される。従って、「Du確」のラベルが貼付された試験容器には、「抗D」での凝集が陰性であった場合に、後の工程で、標準抗Dが添加され、そこに「浮遊液」の試験容器から血球浮遊液が分注され、37℃で30分〜1時間反応させて凝集試験が行われる。「Rh−cont」のラベルが貼付された試験容器には、弱い凝集が観察された場合、後の工程で、標準抗Dの調製に用いられた緩衝液のみが添加され、そこに「浮遊液」の試験容器から血球浮遊液が分注され、凝集試験が行われる。抗Dとの凝集試験では、Rh−型であるにも関わらず非特異的に凝集が起きる場合があるので、抗Dを含まない緩衝液と反応させて凝集が起きないことを確認するコントロール試験が行われる。「Du確」及び「Rh−cont」は、ほとんどの検体については行われないので、これらの検査が必要になった場合にのみラベルから剥離して試験容器に貼付してもよい。
【0017】
元検体を遠心分離して血漿部分と血球部分に分離させた後、検査を開始する。
【0018】
制御プログラムを立ち上げ、ハードディスク等の記録装置に保存されている作業管理フォームのメインフォームを呼び出し、ディスプレイ上に表示させる。なお、作業管理フォームは、メインフォームと、メインフォームからボタンをクリックすることにより呼び出される後述のサブフォームとから成っている。好ましい作業管理フォームのメインフォームの一例を図2に示す。図2に示す作業管理フォームのメインフォームでは、複数の患者についての検査を一括して表示できるようになっている。図2に示す例では、各工程の進捗状況を表示するために、「子検体」、「浮遊液」、「裏試験検体」及び「表試験検体」の各作業工程表示欄が設けられ、試験開始時には、各欄には、複数の黒丸が表示されている。また、凝集結果が表示される欄を隔てた位置に「Du検体」の作業工程表示欄が設けられている。「Du検体」の作業工程表示欄には黒丸が表示されていないが、「抗D」の凝集が陽性にならなかった場合には、黒丸が自動的に表示される。これらの作業工程表示欄については、後述する。また、各作業工程表示欄の上には各作業用のサブメニュー起動ボタン(サブフォームを呼び出すボタン)が設けられている。「子検体分注」のボタンをマウスポインターでクリックすると、例えば図3に示すような子検体分注フォームが現れる。「浮遊液調製」、「表試験検体分注」及び「裏試験検体分注」並びに「Du試験検体分注」の分注フォームも同様である。フォームには、検査者がミスをした場合に警告を表示する大きな領域が設けてあり、その下にミスの内容を表示する欄が設けてある。さらに、元検体のバーコード又はこれから一義的に生成されたバーコード及び子検体のバーコードラベルに記載されている番号をそれぞれ表示する欄が設けられている。さらに、メインフォームには「凝集度入力」ボタンが設けられており、これをクリックすることにより凝集度入力欄を有する凝集度入力フォームが表示される。さらに、メインフォームには「Du試験」ボタンが設けられており、これをクリックすることによりDu試験における凝集度入力欄を有するDu試験フォームが表示される。これらの各サブフォームももちろんハードディスク等に記憶されており、制御プログラムにより呼び出されてディスプレイに表示される。
【0019】
検査の手順は予め定めておく。下記の例では、子検体分注、ウラ試験、浮遊液調製、オモテ試験(抗Dを包含する)、さらに必要な場合にはDu試験の順に行う場合について説明する。もちろん、手順はこれに限定されるものではない。
【0020】
ここに記載する検査の例では、先ず初めに子検体分注を行うので、メインフォームの「子検体分注」のボタンをクリックし、図3に示すような子検体分注フォームを表示させる。そして、この状態で、元検体のバーコードをバーコードリーダーで読む。読まれたバーコード又は該バーコードから一義的に生成されたバーコードは、メインメモリーに記憶される。また、子検体分注フォームの「親検体の読み取り」欄には、読まれたバーコードラベルに記載されている番号又は該バーコードから一義的に生成されたバーコードの番号が表示される。
【0021】
次に、「子検体」のラベルが貼付された試験容器のバーコードをバーコードリーダーで読む。制御プログラムは、先に読まれた元検体のバーコード又は該バーコードから一義的に生成されたバーコードと、子検体のバーコードとを比較し、バーコードの基本部分が同じであるか否かを判断する。また、子検体のバーコードの枝番部分が、ハードディスク等に保存されている容器順序ファイルに記憶された正しい順序の容器の枝番か否かを判断する。容器順序ファイルには、予め定めた容器の順序が、枝番に対応させて記録されている。すなわち、各試験容器に貼付されるバーコードは枝番部分を有するから、各試験容器はこの枝番部分により特定される。そして、検査の手順を予め決めておけば、バーコードリーダーで読まれる試験容器の順序も初めから決められることになり、この決められた試験容器の順序を試験容器の枝番で容器順序ファイルに記録しておく。このように、「子検体」のバーコードを読むと、その子検体の試験容器が元検体の患者の検査を行うためのものであるか否かということ(検体間の取り違えミスの防止)と、2番目(すなわち、「元検体」の容器の次)に読まれた試験容器が「子検体」の試験容器であるか否か(試験容器の取り違えミスの防止)の両者が制御プログラムにより判断される。また、「子検体の読み取り」欄には、子検体のバーコードに記載された番号が表示される。これらは以下の工程でも同様である。
【0022】
最初に元検体のバーコードを読むと、図2に示す作業管理フォームのメインフォームの作業工程表示欄の「子検体」の欄にある2つの黒丸のうち、最初の黒丸が白丸に変わる。次に、「子検体」のバーコードを読むと、2つ目の黒丸が白丸に変わる。これにより、検査者は、常に自分が今どの工程を行っているのかをメインフォームを見ることにより一目瞭然に知ることができる。
【0023】
検査者が試験容器を間違えた場合、すなわち、元検体の患者とは異なる他の患者用の「子検体」の容器のバーコードを読ませたり、元検体の患者と同一の患者用の容器ではあるが、「子検体」の容器以外の容器のバーコードを読ませた場合には、制御プログラムにより警告が出力されると共に、次の工程のバーコードの読み取りが不能にされる。警告は、例えば図3に示す子検体分注フォームの警告表示欄に、図3の左下のフォームに示すように赤地に「MISS」の文字が記載された警告マークが表示されることにより行われる。警告表示欄には、ミスが起きなかった場合には例えば図3の右上のフォームに示すようなOKマークが表示される。警告はさらに、警告音を発することが好ましい。
【0024】
ミスを起こして警告が発せられた場合には、子検体分注フォームにあるキャンセルボタンをクリックすると、直前のバーコード読み取りがキャンセルされ、工程確認欄(及びメインフォームの作業工程表示欄)の2つ目の白丸が黒丸に戻る。この状態で、正しい試験容器を取ってバーコードリーダーに読み取らせ、引き続きその後の工程を進めていくことができる。なお、警告の態様や、ミスをした場合の警告の解除の方法は以下の工程でも同様である。
【0025】
次に、上記のようにして正しい試験容器であることが確認された子検体容器に、元検体容器から血漿部分を移す。
【0026】
この検査例では、次にウラ試験を行うので、子検体分注のフォームを閉じ(フォーム右上の×印をクリックすることにより閉じることができる)、メインフォームで「裏試験検体分注」のボタンをクリックすると、図4に示すような裏試験検体分注フォームが表示される。
【0027】
この状態で、子検体容器のバーコードをバーコードリーダーで読み取らせ、次に「裏A血」、「裏B血」の各試験容器のバーコードをバーコードリーダーで読み取らせる。そうすると、読み取られた子検体容器のバーコードの基本部分が記憶され、これが「裏A血」、「裏B血」の各試験容器のバーコードの基本部分と一致しているか否かが比較される。また、「裏A血」、「裏B血」の各試験容器のバーコードの枝番部分が、容器順序ファイルに記憶されている、初めから数えて4番目及び5番目に読まれるバーコードの枝番と一致しているか否かが判断される。従って、子検体分注の場合と全く同様にして、「裏A血」、「裏B血」の試験容器と「子検体」の試験容器が同一の患者の検査を行うためのものであるか否かということ(検体間の取り違えミスの防止)と、初めから数えて4番目及び5番目に読まれた試験容器が「裏A血」及び「裏B血」の試験容器であるか否か(試験容器の取り違えミスの防止)の両者が制御プログラムにより判断される。なお、「裏A血」及び「裏B血」の試験容器には、いずれも子検体容器中の同一の血漿が入れられるので、「裏A血」と「裏B血」は、順序が入れ替わっても問題はない。従って、容器順序ファイルには、これらの順序が入れ替わった順序も記録しておき、どちらの場合でも許容できるようにしておいてもよい。また、図4に示す裏試験検体分注フォームには、メインフォームの作業工程表示欄と同様な工程確認欄が設けられており、この工程確認欄及びメインフォームの作業工程表示欄の表示も子検体分注の場合と同様に変化する。ただし、「裏A血」と「裏B血」の2つの試験容器に分注するので、バーコードリーダーで読むバーコードの数は合計3つになる。従って、工程確認欄及び作業工程表示欄には黒丸が3つ表示されている。2つ目の黒丸と3つ目の黒丸は、白以外のそれぞれ異なる色に着色して表示するとより一目瞭然となるので好ましい。「裏A血」と「裏B血」の各試験容器が正しい容器であることが確認された後、これらの試験容器に子検体容器から血漿を分注する。
【0028】
次に、「裏A血」の試験容器に標準A型血球(A1)を添加し、「裏B血」の試験容器に標準B型血球(B)を添加する。これらの試験容器中での凝集は後で観察する。
【0029】
この検査例では、次に、浮遊液を調製する。裏試験検体分注フォームを閉じ、「浮遊液調製」のボタンをクリックして、図3に示されるのと同様な浮遊液調製フォームを表示させる。
【0030】
この状態で、元検体のバーコードをバーコードリーダーで読み、次に「浮遊液」容器のバーコードをバーコードリーダーで読む。子検体分注の場合と全く同様にして、その浮遊液の試験容器が元検体の患者の検査を行うためのものであるか否かということ(検体間の取り違えミスの防止)と、初めから数えて7番目に読まれた試験容器が「浮遊液」の試験容器であるか否か(試験容器の取り違えミスの防止)の両者が制御プログラムにより判断される。工程確認欄及び作業工程表示欄の黒丸も子検体分注の場合と全く同様に変化する。
【0031】
「浮遊液」の容器が正しい容器であることが確認された後、元検体の血球部分の一部をスポイトで「浮遊液」の容器に移す。次に、これに生理食塩水を加え、血球浮遊液を調製する。
【0032】
次にオモテ試験を行う。浮遊液調製フォームを閉じ、表試験検体分注フォームを表示させる。この状態で、「浮遊液」の容器のバーコードをバーコードリーダーで読み、次いで、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各容器のバーコードをバーコードリーダーで読む。そうすると、裏試験検体分注の場合と全く同様にして、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器と「浮遊液」の試験容器が同一の患者の検査を行うためのものであるか否かということ(検体間の取り違えミスの防止)と、初めから数えて9番目、10番目及び11番目に読まれた試験容器が「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器の試験容器であるか否か(試験容器の取り違えミスの防止)の両者が制御プログラムにより判断される。なお、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器には、いずれも浮遊液容器中の同一の浮遊液が入れられるので、「抗A」、「抗B」、「抗D」は、順序が入れ替わっても問題はない。従って、容器順序ファイルには、これらの順序が入れ替わった順序も記録しておき、どちらの場合でも許容できるようにしておいてもよい。また、表試験検体分注フォームの工程確認欄及びメインフォームの作業工程表示欄の表示も子検体分注の場合と同様に変化する。ただし、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器の3つの試験容器に分注するので、バーコードリーダーで読むバーコードの数は合計4つになる。従って、工程確認欄及び作業工程表示欄には黒丸が4つ表示されている。2つ目〜4つ目の黒丸は、白以外のそれぞれ異なる色に着色して表示するとより一目瞭然となるので好ましい。「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器が正しい容器であることが確認された後、これらの試験容器に浮遊液容器から血球浮遊液を分注する。
【0033】
次に、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器に、それぞれ抗A、抗B、抗Dを添加する。良く混和し、すぐに遠心分離する。
【0034】
次に、凝集度の判定とその入力を行う。表試験検体分注フォームを閉じ、メインフォームで「凝集度入力」ボタンをクリックすると、図5に示すような凝集度入力フォームがディスプレイに表示される。もちろんこのサブフォームもハードディスクに保存されている。
【0035】
この状態で、「裏A血」の試験容器のバーコードをバーコードリーダーに読み取らせる。そうすると、読み取られたバーコードに基づき、制御プログラムにより当該患者の「裏A血」の凝集度を入力する入力欄を有する凝集度入力フォームが表示される。この入力欄に入力された数値は、当該患者の「裏A血」容器の凝集度であるとして処理される。従って、他の患者の容器や、同じ患者の他の試験容器の結果を入力してしまう転記ミスが防止される。また、凝集度入力フォームの「検体の読み取り」欄には、バーコードリーダーで読んだバーコードの番号が表示され、その枝番に基づき、「当該検体は・・・です。」の欄に試験内容が表示される(なお、図5では、表試験の抗Aの場合を表示)。凝集度は、図5の右下に示されるような対応表に従って、検査者が目視で判断し入力する。入力すると、凝集度合が「結果表示」の欄に大きく表示される。
【0036】
次いで、同様にして、「裏B血」試験容器のバーコードをバーコードリーダーで読み取り、表示された入力欄に凝集度を入力する。さらに、同様にして、「抗A」、「抗B」、「抗D」の各試験容器についても、バーコードリーダーで読み取らせ、その都度、表示された凝集度入力欄に凝集度を入力する。なお、凝集度の入力は、読んだバーコードによって特定される試験容器の凝集度入力欄が表示されるので、凝集度を入力する容器の順序は予め定めておく必要はなく、任意の順序で行うことができる。これにより作業効率が高まる。
【0037】
なお、「Du確」及び「Rh−cont」が必要な場合には、上記と同様に、「Du試験検体分注」のボタンをクリックして「裏試験検体分注」と同様なサブフォームを表示させた後、バーコードを利用して「浮遊液」からの分注を行い、また、「Du試験」ボタンをクリックし、上記と同様にしてバーコードをバーコードリーダーで読んだ後に凝集力を入力する。
【0038】
各試験容器の凝集度入力が終了すると、制御プログラムにより、ハードディスクに保存されている血液型判定テーブルと入力結果が照合され、血液型が判定される。判定された血液型は、作業管理フォームのメインフォームに表示される。
【0039】
さらに、所望により、判定された血液型及び患者IDバーコード、さらには患者氏名等の患者情報と共に出力し、印刷する手段により血液型証明書及び/又は患者認識用リストバンドを作成してもよい。血液型証明書(血液型カード)は、例えば図6に示すようなフォームにすることができる。また、所望により、例えば図7に示すような血液型検査確認リストを印刷してもよい。
【0040】
また、検査結果データを、臨床検査センターのホストコンピューターや、依頼者の病院のコンピューターに伝送するようにしてもよい。さらに、患者が同一の臨床検査センター等で以前にも検査を受けたことがあり、そのデータがホストコンピューターに保存されている場合には、検査結果を、ホストコンピューターに保存された該患者の過去の履歴データと照合して検査の正確さをさらに高めることができる。このような照合により、採血の段階で患者を取り違えているようなミスを発見できる場合がある。
【0041】
以上述べた血液型判定支援システムのシステム構成の例を図8に示す。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、一人の検査者が検査を行った場合でも人為ミスが起きず、確実に正しい血液型を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により印刷されるバーコードラベルの例を示す図である。
【図2】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により表示される、作業管理フォームのメインフォームの例を示す図である。
【図3】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により表示される、作業管理フォームのサブフォームの1つである子検体分注フォームの例を示す図である。
【図4】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により表示される、作業管理フォームのサブフォームの1つである裏試験検体分注フォームの例を示す図である。
【図5】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により表示される、作業管理フォームのサブフォームの1つである凝集度入力フォームの例を示す図である。
【図6】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により印刷される血液型証明書の例を示す図である。
【図7】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例により印刷される血液型検査確認リストの例を示す図である。
【図8】本発明の血液型判定支援システムの好ましい1例のシステム構成を示す図である。

Claims (11)

  1. バーコード読み取り手段と、読み取ったバーコード及び/又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを記憶する記憶手段と、試験に用いられる試験容器の正しい順序を、容器に貼付されるバーコードの枝番部分に対応させて記憶させた容器順序ファイル手段と、読み取ったバーコードの基本部分を記憶されたバーコードと比較するバーコード比較手段と、読み取ったバーコードの枝番部分が、上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを判断する容器順序判断手段と、読み取ったバーコードの基本部分と記憶されたバーコードが同一でないか又は読み取ったバーコードの枝番部分が、上記ファイル手段に記憶された容器の正しい枝番部分と一致していない場合には警告を出力する警告出力手段と、少なくとも各容器の凝集度の数値を入力する凝集度入力欄をそれぞれ有する作業管理フォームを記憶させたファイル手段と、該作業管理フォームを表示する手段と、各容器の凝集度の数値を入力する入力手段と、凝集度の数値と血液型とを対応させた血液型判定テーブル手段と、上記各手段を制御する制御手段とを具備する血液型判定支援システムの動作方法であって、元検体から検体の一部が試験容器に分注される際に、前記バーコード読み取り手段が、元検体容器に貼付されたバーコードを読み取るステップ、読み取ったバーコード又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを前記記憶手段に記憶させるステップ、各試験容器に貼付されたバーコードを前記バーコード読み取り手段が読み取るステップ、この読み取ったバーコードの基本部分が、前記記憶手段に記憶されている、元検体容器に貼付されたバーコード又は該バーコードから一義的に生成される前記バーコードと一致しているか否かを前記バーコード比較手段が判断するステップ、この読み取ったバーコードの枝番部分が上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを上記容器順序判断手段が判断するステップ、読み取られた試験容器のバーコードの基本部分が、前記記憶手段に記憶された元検体のバーコード又は該バーコードから一義的に生成される前記バーコードと一致しない場合又は読み取られた試験容器のバーコードの枝番部分が前記容器順序判断手段により正しい順序の容器の枝番部分でないと判断された場合に前記警告出力手段により警告を出力するとともに前記警告表示手段により該警告を表示し、かつ、前記制御手段により次の工程のバーコードの読み取りを不能にするステップ、各試験容器の凝集度を入力する前にバーコード読み取り手段により読み取られたバーコードに基づいて、該試験容器の凝集度を入力する欄を表示するステップ、前記制御手段が、入力された各試験容器の凝集度に対応する血液型を前記血液型判定テーブル手段から取り出すステップ、及び取り出された血液型を表示するステップを含む、血液型判定支援システムの動作方法。
  2. 前記血液型判定支援システムは、前記記憶手段により記憶されたバーコードと基本部分が同じで枝番部分が異なる複数枚数のバーコードを生成するバーコード生成手段と、生成されたバーコードを印刷するプリンターとをさらに具備し、前記バーコード読み取り手段が、元検体容器に貼付されたバーコードを読み取るステップ、前記記憶手段が該バーコード又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを記憶するステップ、記憶されたバーコードと基本部分が同一で枝番部分が異なる複数枚数のバーコードを前記バーコード生成手段が生成するステップ、生成されたバーコードを前記プリンターが印刷するステップをさらに含み、印刷されたバーコードが前記各試験容器に貼付される請求項1記載の方法。
  3. 前記作業管理フォームは、元検体容器及び各試験容器に貼付されたバーコードが前記バーコード読み取り手段により読み取られる度に、当該容器に貼付されたバーコードが読み取られたことを表示する、作業工程表示欄をさらに含む請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記凝集度入力欄は、前記作業管理フォームのメインフォームから呼び出されるサブフォーム内に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記血液型判定支援システムは、判定された血液型を患者IDバーコードと共に出力し、印刷する手段をさらに含む請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 判定された血液型を患者IDバーコードと共に出力し、印刷する手段により血液型証明書及び/又は患者認識用リストバンドが印刷される請求項5記載の方法。
  7. バーコード読み取り手段と、読み取ったバーコード及び/又は該バーコードから一義的に生成されるバーコードを記憶する記憶手段と、試験に用いられる試験容器の正しい順序を、容器に貼付されるバーコードの枝番部分に対応させて記憶させた容器順序ファイル手段と、読み取ったバーコードの基本部分を記憶されたバーコードと比較するバーコード比較手段と、読み取ったバーコードの枝番部分が、上記容器順序ファイル手段に記憶された正しい容器の枝番部分と一致しているか否かを判断する容器順序判断手段と、読み取ったバーコードの基本部分と記憶されたバーコードが同一でないか又は読み取ったバーコードの枝番部分が、上記ファイル手段に記憶された容器の正しい枝番部分と一致していない場合には警告を出力する警告出力手段と、少なくとも各容器の凝集度の数値を入力する凝集度入力欄をそれぞれ有する作業管理フォームを記憶させたファイル手段と、該作業管理フォームを表示する手段と、各容器の凝集度の数値を入力する入力手段と、凝集度の数値と血液型とを対応させた血液型判定テーブル手段と、上記各手段を制御する制御手段とを具備する、請求項1記載の方法に用いられる血液型判定支援システム。
  8. 前記記憶手段により記憶されたバーコードと基本部分が同じで枝番部分が異なる複数枚数のバーコードを生成するバーコード生成手段と、生成されたバーコードを印刷するプリンターとをさらに具備する請求項7記載の血液型判定支援システム。
  9. 前記作業管理フォームは、元検体容器及び各試験容器に貼付されたバーコードが前記バーコード読み取り手段により読み取られる度に、当該容器に貼付されたバーコードが読み取られたことを表示する、作業工程表示欄をさらに含む請求項7又は8記載の血液型判定支援システム。
  10. 前記凝集度入力欄は、前記作業管理フォームのメインフォームから呼び出されるサブフォーム内に設けられている請求項7ないし9のいずれか1項に記載の血液型判定支援システム。
  11. 前記血液型判定支援システムは、判定された血液型を患者IDバーコードと共に出力し、印刷する手段をさらに含む請求項7ないし10のいずれか1項に記載の血液型判定支援システム。
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