JP3624087B2 - 警報表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に何らかの異常が発生したとき、警報を出して運転者などに適切な処置を行なわせる警報表示システムに係わり、特に車両に何らかの異常が発生したとき、車両の状態に応じた最適な指示を出して、運転者に最適な処置を行なわせる警報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に何らかの異常が発生したとき、これを検知して、警報を出し、運転者などに適切な処置を行なわせる警報表示システムとして、従来、図7に示す警報表示システム101、図8に示す警報表示システム111、図9に示す警報表示システム121などが使用されている。
【0003】
各警報表示システム101、111、121のうち、図7に示す警報表示システム101は、車両のエンジンに設けられた水量センサなどから出力される検出信号を取り込んでエンジン冷却水の水量が規定値より低くなったとき、エンジン冷却水異常を示す警報信号を発生するエンジン冷却水測定装置102と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置103と、この車両速度測定装置103から出力される速度データ、エンジン冷却水測定装置102から出力される警報信号に基づき、エンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなっているとき、これを運転者に知らせる表示パネル装置104とを備えている。
【0004】
そして、エンジン冷却水測定装置102からエンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置104によって、ブザーから警告音を出して、運転者に注意を促しながら、警告ランプを点灯させて、エンジン冷却水の水量が規定の水量より、低くなっていることを知らせる。この後、車両速度測定装置103から出力される速度データの値が所定の値以下になるまで、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせる。
【0005】
また、図8に示す警報表示システム111は、車両のブレーキ装置に設けられた油圧センサなどから出力される検出信号を取り込んでブレーキオイルの圧力が規定値より低くなったとき、ブレーキ油圧異常を示す警報信号を発生するブレーキ油圧測定装置112と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置113と、この車両速度測定装置113から出力される速度データ、ブレーキ油圧測定装置112から出力される警報信号に基づき、ブレーキオイルの油圧が規定の圧力より低くなっているとき、これを運転者に知らせる表示パネル装置114とを備えている。
【0006】
そして、ブレーキ油圧測定装置112からブレーキオイルの油圧が規定の圧力より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置114によって、ブザーから警告音を出して、運転者に注意を促しながら、警告ランプを点灯させて、ブレーキオイルの油圧が規定の圧力より低くなっていることを知らせる。この後、車両速度測定装置113から出力される速度データの値が所定の値以下になるまで、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせる。
【0007】
また、図9に示す警報表示システム121は、車両のエンジンに設けられた水温センサなどから出力される検出信号を取り込んでエンジン冷却水の温度が規定値より高くなったとき、エンジン冷却水異常を示す警報信号を発生するエンジン冷却水測定装置122と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置123と、この車両速度測定装置123から出力される速度データ、エンジン冷却水測定装置122から出力される警報信号に基づき、エンジン冷却水の温度が規定の温度より高くなっているとき、これを運転者に知らせる表示パネル装置124とを備えている。
【0008】
そして、エンジン冷却水測定装置122からエンジン冷却水が規定温度より高くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置124によって、ブザーから警告音を出して、運転者に注意を促しながら、警告ランプを点灯させて、エンジン冷却水が規定温度より、高くなっていることを知らせる。この後、車両速度測定装置123から出力される速度データの値が所定の値以下になるまで、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の警報表示システムにおいては、次に述べるような問題があった。
【0010】
まず、図7に示す警報表示システム101では、エンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなったとき、警告音を発生するとともに、警告ランプを点灯させて、エンジン冷却水の水量が規定の水量より、低くなったことを知らせるとともに、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせるようにしているので、警告音が出て、警告ランプ、停止ランプ、減速ランプが点灯したとき、マニュアルの内容を詳細に理解していない運転者が適切な対処を行なうことができずに、エンジンに重大な故障が発生してしまう恐れがあった。
【0011】
また、図8に示す警報表示システム111でも、ブレーキオイルの油圧が規定の油圧より低くなったとき、警告音を発生するとともに、警告ランプを点灯させて、ブレーキオイルの油圧が規定の油圧より、低くなったことを知らせるとともに、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせるようにしているので、図7に示す警報表示システム101と同様に、警告音が出て、警告ランプ、停止ランプ、減速ランプが点灯したとき、マニュアルの内容を詳細に理解していない運転者が適切な対処を行なうことができずに、衝突など、重大な事故が発生してしまう恐れがあった。
【0012】
また、図9に示す警報表示システム121では、エンジン冷却水の温度が規定の温度より高くなったとき、警告音を発生するとともに、警告ランプを点灯させて、エンジン冷却水の温度が規定の温度より、高くなったことを知らせるとともに、停止ランプや減速ランプを点灯させて、運転者に減速操作を行なわせるようにしているので、図7に示す警報表示システム101や図8に示す警報表示システム111と同様に、警告音が出て、警告ランプ、停止ランプ、減速ランプが点灯したとき、マニュアルの内容を詳細に理解していない運転者が適切な対処を行なうことができずに、エンジンに重大な故障が発生してしまう恐れがあった。
【0013】
本発明は上記の事情に鑑み、車両の運転に支障をきたす、何らかの異常が発生したとき、異常の内容や対処手順などをテキスト形式で、運転者などに知らせることができ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルが発生したり、衝突などの事故が発生したりするのを未然に防止することができる警報表示システムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、車両に設けられた異常検知装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定する走行状況判定部と、この走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無に対応した最適な対処メッセージを作成してテキスト形式で前記警告信号の内容と共に表示させる対処メッセージ作成部とを備えたことを特徴としている。
【0015】
また、請求項2では、請求項1に記載の警報表示システムにおいて、前記走行状況判定部は、車両に設けられたエンジン冷却水の水量が規定の水量より低下し、エンジン冷却水測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に対処メッセージを変更することを特徴としている。
【0016】
また、請求項3では、請求項1に記載の警報表示システムにおいて、前記走行状況判定部は、車両に設けられたブレーキオイルの油圧が規定の油圧より低下し、ブレーキ油圧測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に対処メッセージを変更することを特徴としている。
【0017】
また、請求項4では、請求項1に記載の警報表示システムにおいて、前記走行状況判定部は、車両に設けられたエンジン冷却水の水温が規定の水温より高くなり、エンジン冷却水測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に対処メッセージを変更することを特徴としている。
【0018】
上記の構成において、請求項1では、異常検知装置から警告信号が出力されたとき、走行状況判定部では、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定する。対処メッセージ作成部では、走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無に対応した最適な対処メッセージを作成して前記警告信号の内容と共に表示させる。これにより、車両の運転に支障をきたす何らかの異常が発生したとき、異常の内容や対処手順などをテキスト形式で運転者などに知らせて適切な対処を行なわせ、エンジントラブルが発生したり、衝突などの事故が発生したりするのを防止する。
【0019】
また、請求項2では、エンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかをテキスト形式で知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止する。
【0020】
また、請求項3では、ブレーキオイルの油圧が規定の油圧より低くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかを車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的にテキスト形式で知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、衝突などの事故が発生するのを未然に防止する。
【0021】
また、請求項4では、エンジン冷却水の温度が規定の温度より高くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかを車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的にテキスト形式で知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による警報表示システムのうち、請求項1、2に対応する警報表示システムの実施の形態を示すブロック図である。
【0023】
この図に示す警報表示システム1は、車両のエンジンに設けられた水量センサなどから出力される検出信号を取り込んでエンジン冷却水の水量が規定値より低くなったとき、エンジン冷却水異常を示す警報信号を発生するエンジン冷却水測定装置2と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置3と、エンジンの回転数などを監視し、この監視結果を出力するエンジン状態監視装置4と、複数のメータ5、複数の表示器6およびメッセージ表示器7などを有し、エンジン冷却水測定装置2から警報信号が出力されているとき、予め登録されている警告メッセージのうち、エンジン冷却水の水量が規定値より低くなっていることを示す警告メッセージを表示するとともに、予め登録されている各対処メッセージのうち、車両速度測定装置3から出力される速度データ、エンジン状態監視装置4から出力される監視結果に応じた対処メッセージを選択して、表示する表示パネル装置8とを備えている。
【0024】
そして、図2のフローチャートに示すように、エンジン冷却水測定装置2からエンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき(ステップST1)、表示パネル装置8によって、車両速度測定装置3から出力される速度データを取り込んで、車両の速度が安全を確保することができる安全速度(例えば、8km/h)より遅いかどうかをチェックし、車両の速度が安全速度より速いとき(ステップST2)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水低下、速度を落とせ”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器7上に表示させる(ステップST3)。
【0025】
また、車両の速度が安全速度より遅ければ(ステップST2)、表示パネル装置8によって、エンジン状態監視装置4から出力される監視結果に基づき、車両のエンジンが回転しているかどうかをチェックし、エンジンが回転しているとき(ステップST4)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水低下、エンジンを止める”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器7上に表示させる(ステップST5)。
【0026】
この後、エンジンの回転が止められたとき(ステップST4)、表示パネル装置8によって、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水低下、水温低下を確認して冷却水を補充する”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器7上に表示させる(ステップST6)。
【0027】
このようにこの実施の形態では、エンジン冷却水測定装置2からエンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置8によって、車両速度測定装置3から出力される速度データ、エンジン状態監視装置4から出力される監視結果に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無に応じた最適な警告メッセージ、対処メッセージを作成し、これをメッセージ表示器7上に表示させるようにしているので、車両の運転に支障をきたす、エンジン冷却水の水量異常が発生したとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、水量異常に対し、どのような手順でどうのような操作を行なうべきかをテキスト形式で、運転者に知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止することができる。
【0028】
また、この実施の形態では、1つのメッセージ表示器7上に、警告内容と、対処内容とを短いテキスト形式で表示するようにしているので、運転者がメッセージ表示器を一瞥しただけで、警告内容と、対処内容とを読み取らせて、これらを理解させることができ、これによって運転時の安全性を確保することができる。
【0029】
図3は本発明による警報表示システムのうち、請求項1、3に対応する警報表示システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【0030】
この図に示す警報表示システム11は、車両のブレーキ装置に設けられた油圧センサなどから出力される検出信号を取り込んでブレーキオイルの圧力が規定値より低くなったとき、ブレーキ油圧異常を示す警報信号を発生するブレーキ油圧測定装置12と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置13と、エンジンの回転数などを監視し、この監視結果を出力するエンジン状態監視装置14と、複数のメータ15、複数の表示器16およびメッセージ表示器17などを有し、ブレーキ油圧測定装置12から警報信号が出力されているとき、予め登録されている警告メッセージのうち、ブレーキオイルの圧力が規定値より低くなっていることを示す警告メッセージを表示するとともに、予め登録されている各対処メッセージのうち、車両速度測定装置13から出力される速度データ、エンジン状態監視装置14から出力される監視結果に応じた対処メッセージを選択して、表示する表示パネル装置18とを備えている。
【0031】
そして、図4のフローチャートに示すように、ブレーキ油圧測定装置12からブレーキオイルの圧力が規定値より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき(ステップST11)、表示パネル装置18によって、車両速度測定装置13から出力される速度データを取り込んで、車両の速度が安全を確保することができる安全速度(例えば、8km/h)より遅いかどうかをチェックし、車両の速度が安全速度より速いとき(ステップST12)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“ブレーキ油圧低下、速度を落とせ”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器17上に表示させる(ステップST13)。
【0032】
また、車両の速度が安全速度より遅ければ(ステップST12)、表示パネル装置18によって、エンジン状態監視装置14から出力される監視結果に基づき、車両のエンジンが回転しているかどうかをチェックし、エンジンが回転しているとき(ステップST14)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“ブレーキ油圧低下、エンジンを止める”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器17上に表示させる(ステップST15)。
【0033】
この後、エンジンの回転が止められたとき(ステップST14)、表示パネル装置18によって、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“ブレーキ油圧低下、ブレーキオイルを補充する”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器17上に表示させる(ステップST16)。
【0034】
このようにこの実施の形態では、ブレーキ油圧測定装置12からブレーキオイルの圧力が規定値より低くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置18によって、車両速度測定装置13から出力される速度データ、エンジン状態監視装置14から出力される監視結果に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無に応じた最適な警告メッセージ、対処メッセージを作成し、これをメッセージ表示器17上に表示させるようにしているので、車両の運転に支障をきたす、ブレーキオイルの油圧異常が発生したとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、油圧異常に対し、どのような手順でどうのような操作を行なうべきかをテキスト形式で、運転者に知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、衝突事故などが発生するのを未然に防止することができる。
【0035】
また、この実施の形態では、1つのメッセージ表示器17上に、警告内容と、対処内容とを短いテキスト形式で表示するようにしているので、運転者がメッセージ表示器を一瞥しただけで、警告内容と、対処内容とを読み取らせて、これらを理解させることができ、これによって運転時の安全性を確保することができる。
【0036】
図5は本発明による警報表示システムのうち、請求項1、4に対応する警報表示システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【0037】
この図に示す警報表示システム21は、車両のエンジンに設けられた水温センサなどから出力される検出信号を取り込んでエンジン冷却水の水温が規定値より高くなったとき、エンジン冷却水異常を示す警報信号を発生するエンジン冷却水測定装置22と、車両の速度を測定して速度データを出力する車両速度測定装置23と、エンジンの回転数などを監視し、この監視結果を出力するエンジン状態監視装置24と、複数のメータ25、複数の表示器26およびメッセージ表示器27などを有し、エンジン冷却水測定装置22から警報信号が出力されているとき、予め登録されている警告メッセージのうち、エンジン冷却水の水温が規定値より高くなっていることを示す警告メッセージを表示するとともに、予め登録されている各対処メッセージのうち、車両速度測定装置23から出力される速度データ、エンジン状態監視装置24から出力される監視結果に応じた対処メッセージを選択して、表示する表示パネル装置28とを備えている。
【0038】
そして、図6のフローチャートに示すように、エンジン冷却水測定装置22からエンジン冷却水の水温が規定の水温より高くなっていることを示す警報信号が出力されたとき(ステップST21)、表示パネル装置28によって、車両速度測定装置23から出力される速度データを取り込んで、車両の速度が安全を確保することができる安全速度(例えば、8km/h)より遅いかどうかをチェックし、車両の速度が安全速度より速いとき(ステップST22)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水高温、速度を落とせ”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器27上に表示させる(ステップST23)。
【0039】
また、車両の速度が安全速度より遅ければ(ステップST22)、表示パネル装置28によって、エンジン状態監視装置24から出力される監視結果に基づき、車両のエンジンが回転しているかどうかをチェックし、エンジンが回転しているとき(ステップST24)、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水高温、エンジンを止める”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器27上に表示させる(ステップST25)。
【0040】
この後、エンジンの回転が止められたとき(ステップST24)、表示パネル装置28によって、予め登録されているテキスト形式の警告メッセージ、対処メッセージの中から、“エンジン冷却水高温、水温が低下するまで待機”という警告メッセージ、対処メッセージを選択して、これをメッセージ表示器27上に表示させる(ステップST26)。
【0041】
このようにこの実施の形態では、エンジン冷却水測定装置22からエンジン冷却水の水温が規定の水温水量より高くなっていることを示す警報信号が出力されたとき、表示パネル装置28によって、車両速度測定装置23から出力される速度データ、エンジン状態監視装置24から出力される監視結果に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無に応じた最適な警告メッセージ、対処メッセージを作成し、これをメッセージ表示器27上に表示させるようにしているので、車両の運転に支障をきたす、エンジン冷却水の水量異常が発生したとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、水量異常に対し、どのような手順でどうのような操作を行なうべきかをテキスト形式で、運転者に知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止することができる。
【0042】
また、この実施の形態では、1つのメッセージ表示器27上に、警告内容と、対処内容とを短いテキスト形式で表示するようにしているので、運転者がメッセージ表示器を一瞥しただけで、警告内容と、対処内容とを読み取らせて、これらを理解させることができ、これによって運転時の安全性を確保することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、請求項1の警報表示システムでは、車両の運転に支障をきたす何らかの異常が発生したとき、異常の内容や対処手順などをテキスト形式で運転者などに知らせることができ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルが発生したり、衝突などの事故が発生するのを防止することができる。
【0044】
また、請求項2の警報表示システムでは、エンジン冷却水の水量が規定の水量より低くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかをテキスト形式で運転者に知らせ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止することができる。
【0045】
また、請求項3の警報表示システムでは、ブレーキオイルの油圧が規定の油圧より低くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかをテキスト形式で運転者に知らせて、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、衝突などの事故が発生するのを未然に防止することができる。
【0046】
また、請求項4の警報表示システムでは、エンジン冷却水の温度が規定の温度より高くなったとき、これをテキスト形式で運転者に知らせるとともに、異常な状態に対し、どのような手順でどのような操作を行なうべきかをテキスト形式で運転者に知らせることができ、これによって運転者に適切な対処を行なわせて、エンジントラブルなどが発生するのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による警報表示システムのうち、請求項1、2に対応する警報表示システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す警報表示システムの動作例を示すフローチャートである。
【図3】本発明による警報表示システムのうち、請求項1、3に対応する警報表示システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図4】図3に示す警報表示システムの動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明による警報表示システムのうち、請求項1、4に対応する警報表示システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図6】図5に示す警報表示システムの動作例を示すフローチャートである。
【図7】従来から知られている警報表示システムの一例を示すブロック図である。
【図8】従来から知られている警報表示システムの他の一例を示すブロック図である。
【図9】従来から知られている警報表示システムの他の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、11、21:警報表示システム
2、22:エンジン冷却水測定装置(異常検知装置)
3、13、23:車両速度測定装置(測定装置)
4、14、24:エンジン状態監視装置(測定装置)
5、15、25:メータ
6、16、26:表示器
7、17、27:メッセージ表示器
8、18、28:表示パネル装置(走行状況判定部、対処メッセージ作成部)
12:ブレーキ油圧測定装置(異常検知装置)
Claims (4)
- 車両に設けられた異常検知装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定する走行状況判定部と、
この走行状況判定部の判定結果に基づき、予め作成されている警告メッセージおよび対処メッセージの中から車両の走行速度、エンジンの回転有無に対応した最適な警告メッセージおよび対処メッセージを選択してテキスト形式で表示させる対処メッセージ作成部と、
を備えたことを特徴とする警報表示システム。 - 請求項1に記載の警報表示システムにおいて、
前記走行状況判定部は、車両に設けられたエンジン冷却水の水量が規定の水量より低下し、エンジン冷却水測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、
前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に前記対処メッセージを変更する、
ことを特徴とする警報表示システム。 - 請求項1に記載の警報表示システムにおいて、
前記走行状況判定部は、車両に設けられたブレーキオイルの油圧が規定の油圧より低下し、ブレーキ油圧測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、
前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に対処メッセージを変更する、
ことを特徴とする警報表示システム。 - 請求項1に記載の警報表示システムにおいて、
前記走行状況判定部は、車両に設けられたエンジン冷却水の水温が規定の水温より高くなり、エンジン冷却水測定装置から警告信号が出力されたとき、車両速度測定装置から出力される車両速度信号、エンジン状態監視装置から出力されるエンジン状況信号に基づき、車両の走行速度、エンジンの回転有無を判定し、
前記対処メッセージ作成部は、前記走行状況判定部の判定結果に基づき、車両の走行速度が規定の速度より高い場合、低い場合またはエンジンが停止している場合に応じて段階的に対処メッセージを変更する、
ことを特徴とする警報表示システム。
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