JP3622476B2 - バックドアハッチパネルの排水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバックドアに開閉自在なハッチパネルを付設したバックドア型車におけるバックドアハッチパネルの排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は本発明の対象とするハッチパネルを付設したバックドアを有するバックドア型車を示すもので、車体1の後部開口部2に上下方向に開閉自在に装着したバックドア3は開口部4を備え、該開口部4に透明なハッチパネル5を上下方向に開閉自在に装着してある。
【0003】
この例ではハッチパネル5を左右一対のヒンジ部材6によって該ハッチパネル5を開口部4の上縁部に開閉自在に装着してあり、ヒンジ部材6の各パネル側ヒンジブラケット7をハッチパネル5の上縁外面に固着し、ドア側ヒンジブラケット8を開口部4の上縁部外面に固着してある。
【0004】
ハッチパネル5の上縁外面には図5にも示すように左右両端縁に亘って雨垂れ防止用のモール10を配設して、ハッチパネル5を上方へ回動して開いた際に、該ハッチパネル5の外面に付着した水滴が上縁側に流れても、このモール10で受け止めて水が車室内へ滴下しないようにしてある。
【0005】
ハッチパネル5の上縁外面の左右両側部には、前述のようにヒンジ部材6,6のパネル側ヒンジブラケット7,7を固着してあるため、該ハッチパネル5の上縁外面に配設されるモール10は、パネル側ヒンジブラケット7,7間に配設されるセンターモール10cと、各パネル側ヒンジブラケット7,7の側方に配設されるサイドモール10s,10sとに3分割して、これらセンターモール10cとサイドモール10s,10sの端部の各パネル側ヒンジブラケット7,7の側面との突き合わせ部分にはシール材11を塗布して、該突き合わせ部分からの水洩れを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
雨天時や洗車後にハッチパネル5を上方へ回動して開いた際に、ハッチパネル5の外面に付着した水滴はモール10に受け止められるが、センターモール10cを配設した部分では該センターモール10cと両側のパネル側ヒンジブラケット7,7の側面とによって水がせき止められるため、水量が多い時にはセンターモール10cを乗り越えて水が車室内へ滴下してしまうおそれがある。
【0007】
またモール10はセンターモール10cと2つのサイドモール10s,10sとに3分割されるため、部品管理工数および組付作業工数が嵩んでしまうばかりでなく、これらを車幅方向に一線上に揃えて配設することは仲々困難で不揃いとなり易く、しかも、パネル側ヒンジブラケット7,7の各側面との突き合わせ部分のシール材11が露出してしまうことから見栄えが悪化してしまうことは否めない。
【0008】
そこで、本発明はハッチパネルを上方へ回動して開いた際に、該ハッチパネル外面に付着した水滴がハッチパネルの上縁外面の雨垂れ防止用のモール側に流れて、両側のハッチパネル側ヒンジブラケット間で該モールにせき止められる水量が多い場合でも、これを適切にハッチパネル両側へ排水ガイドできて車室内へ滴下するのを回避できると共に、見栄えを向上することができるバックドアハッチパネルの排水構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、ハッチパネルの上縁外面に複数個のヒンジ部材の各パネル側ヒンジブラケットを固着し、該ヒンジ部材の各ドア側ヒンジブラケットをバックドアの開口部の上縁部外面に固着してハッチパネルを開閉自在に装着すると共に、該ハッチパネルの上縁外面に、ハッチパネルを上方へ回動して開いた際に、その外面に付着してハッチパネルの上縁側に流れる水を受け止めて、ハッチパネルの両端縁からバックドア開口部の両側縁の排水樋部に滴下して排水させる雨垂れ防止用のモールを配設した構造において、前記パネル側ヒンジブラケットの左右両側壁にモールの外形に合致する切欠部を形成して、モールをこれら切欠部を介してパネル側ヒンジブラケットを貫通して一連に設けると共に、前記切欠部のモール下縁に対向する縁部に溝部を切欠形成し、これら溝部の下縁間に亘って隔壁を設けて該パネル側ヒンジブラケット7のモール貫通部分のモール下縁との間に、パネル側ヒンジブラケットの左右両側に連通し、モール中央部分に受け止められた水をモール側部側へガイドする排水ガイド孔を形成すると共に、前記隔壁によってパネル側ヒンジブラケットの内側に排水ガイド孔の拡張室を形成したことを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、モールはパネル側ヒンジブラケットを貫通して一連に設けてあるため、従来の分割タイプのモールのように車幅方向に不揃いとなることがなく見栄えを向上できると共に、部品管理工数,組付作業工数を削減できてコスト的に有利に得ることができることは勿論、ハッチパネルを上方へ回動して開いた際に、複数のパネル側ヒンジブラケット間でモールに受け止められた水は、排水ガイド孔を通してハッチパネルの側方へ排水ガイドされるため、水量が多い場合でも水がモールを乗り越えて車室内へ滴下するのを回避することができる。
【0012】
しかも、パネル側ヒンジブラケットの内側に排水ガイド孔の拡張室を形成してあるため、パネル側ヒンジブラケット内での空気の流通性が確保されて水の流通がスムーズに行われ排水性をより一層向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に前記従来の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【0014】
図1,図4において、バックドア3の開口部4に配設されるハッチパネル5の上縁外面の左右両側部には、ヒンジ部材6,6のパネル側ヒンジブラケット7,7をボルト・ナット12によって固着してあり、これらヒンジ部材6,6のドア側ヒンジブラケット8を開口部4の上縁外面にボルト・ナット21により固着して、該ハッチパネル5をヒンジピン9を中心に上下方向に開閉自在に装着してある。
【0015】
また、ハッチパネル5の上縁外面には左右両端縁に亘って雨垂れ防止用のモール10Aを配設して、ハッチパネル5を上方へ回動して開いた際に、該ハッチパネル5の外面に付着した水滴が上縁側に流れても、このモール10Aで受け止めて水が車室内へ滴下しないようにしてある。
【0016】
これらの基本的な構成は前記従来の構造と同様であるが、本発明にあっては図1〜3に示すように前記パネル側ヒンジブラケット7,7の各左右両側壁にはモール10Aの外形に合致する切欠部15を形成してあって、前記モール10Aをこれら切欠部15を介してパネル側ヒンジブラケット7,7を貫通して一連に設けてある。
【0017】
換言すれば、ハッチパネル5の上縁外面には左右両端縁に亘って1本のモール10Aを該上縁に沿って接着剤14により接着固定してあり、ヒンジ部材6,6のパネル側ヒンジブラケット7,7は、それらの切欠部15を前記モール10Aに嵌合,係着して、取付座7aをシール用のパッキング13を介してハッチパネル5面上にボルト・ナット12によりしかっかりと締結固定してある。
【0018】
また、前記パネル側ヒンジブラケット7,7の各左右両側壁の切欠部15,15のモール10Aの下縁に対向する縁部には溝部16,16を切欠形成し、これら溝部16,16の下縁間に亘って隔壁17を設けて、該パネル側ヒンジブラケット7,7のモール貫通部分のモール10Aの下縁との間に、該パネル側ヒンジブラケット7,7の左右両側に連通する排水ガイド孔18を形成してあると共に、前記隔壁17によってパネル側ヒンジブラケット7,7の内側に排水ガイド孔18の拡張室19を隔成してある。
【0019】
図中、20は隔壁17とパネル側ヒンジブラケット7の上端壁とに亘って形成した補強リブを示す。
【0020】
この実施形態の構造によれば、雨天時や洗車後にハッチパネル5を上方へ回動して開くと、ハッチパネル5の外面に付着した水滴は該ハッチパネル5の上縁側に流れて、該上縁外面に車幅方向に設けたモール10Aに受け止められる。
【0021】
左右のパネル側ヒンジブラケット7,7の各側方の部分では、モール10Aの両側部分で受け止められた水は該モール10Aの両側部分およびハッチパネル5の湾曲面に沿って、該ハッチパネル5の両端縁から図4に示したバックドア3の開口部4の両側縁部の排水樋部4aに滴下して排水される。
【0022】
一方、パネル側ヒンジブラケット7,7間でモール10Aの中央部分に受け止められた水は、該モール10Aの中央部分およびハッチパネル5の湾曲面に沿ってこれらパネル側ヒンジブラケット7,7側へ流動し、該パネル側ヒンジブラケット7,7のモール貫通部分のモール10Aの下縁との間に形成した排水ガイド孔18を通ってモール10Aの側部側へガイドされ、前述と同様にハッチパネル5の両側端縁から排水される。
【0023】
従って、前記パネル側ヒンジブラケット7,7間でモール10Aの中央部分により受け止められる水量が多くても、水がこのモール10Aを乗り越えて車室内へ滴下するようなことがなく、品質感および信頼性を一段と向上することができる。
【0024】
特に、本実施形態では前記パネル側ヒンジブラケット7,7の内側には排水ガイド孔18の拡張室19を設けてあるから、これらパネル側ヒンジブラケット7,7内での空気の流通性が確保されて水の流通がスムーズに行われ、排水性をより一層向上することができる。
【0025】
また、このような排水性の効果とは別に、モール10Aはパネル側ヒンジブラケット7,7を貫通して一連に配設することによって、ハッチパネル5の左右両側端に亘って1本のままでの使用が可能となるから、従来、モール10を3分割して用いたもののようなモールの分割組付け上不揃いとなる問題やパネル側ヒンジブラケット7,7の側面との突き合わせ部分のシール性確保等の問題を生じることがなく、コスト的に有利に得ることができると共に見栄えを一段と向上することができる。
【0026】
なお、前記実施形態ではパネル側ヒンジブラケット7の内側を肉抜き構造とした好ましい例を示したが、中実構造のものにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部を示す断面図。
【図2】図1の外観斜視図。
【図3】本発明の一実施形態のパネル側ヒンジブラケットの内側構造を示す斜視図。
【図4】本発明の対象とするバックドアの斜視図。
【図5】従来の構造を示す外観斜視図。
【符号の説明】
3 バックドア
4 開口部
5 ハッチパネル
6 ヒンジ部材
7 パネル側ヒンジブラケット
8 ドア側ヒンジブラケット
10A モール
18 排水ガイド孔
19 拡張室
Claims (1)
- ハッチパネルの上縁外面に複数個のヒンジ部材の各パネル側ヒンジブラケットを固着し、該ヒンジ部材の各ドア側ヒンジブラケットをバックドアの開口部の上縁部外面に固着してハッチパネルを開閉自在に装着すると共に、該ハッチパネルの上縁外面に、ハッチパネルを上方へ回動して開いた際に、その外面に付着してハッチパネルの上縁側に流れる水を受け止めて、ハッチパネルの両端縁からバックドア開口部の両側縁の排水樋部に滴下して排水させる雨垂れ防止用のモールを配設した構造において、前記パネル側ヒンジブラケットの左右両側壁にモールの外形に合致する切欠部を形成して、モールをこれら切欠部を介してパネル側ヒンジブラケットを貫通して一連に設けると共に、前記切欠部のモール下縁に対向する縁部に溝部を切欠形成し、これら溝部の下縁間に亘って隔壁を設けて該パネル側ヒンジブラケット7のモール貫通部分のモール下縁との間に、パネル側ヒンジブラケットの左右両側に連通し、モール中央部分に受け止められた水をモール側部側へガイドする排水ガイド孔を形成すると共に、前記隔壁によってパネル側ヒンジブラケットの内側に排水ガイド孔の拡張室を形成したことを特徴とするバックドアハッチパネルの排水構造。
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JP03034998A JP3622476B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | バックドアハッチパネルの排水構造 |
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JPH11208266A JPH11208266A (ja) | 1999-08-03 |
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JP (1) | JP3622476B2 (ja) |
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1998
- 1998-01-29 JP JP03034998A patent/JP3622476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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