JP3620788B2 - 走行状態解析装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行状態解析装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、より詳細には、運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、前記運行中に収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する走行状態解析装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貨物輸送用トラック、タクシー等の営業用車両の運行管理に用いられる車両運行情報解析システムは、車両に搭載され、車両の出庫から入庫までの一運行において、その車両の走行距離、走行時間等の車両の走行状態に関する走行状態データを生成させるとともに、荷積や荷卸に要した時間や休憩時間など各種の運行状況データを計測或いは手入力されて、その運行状況データに走行状態データを付加させ、この1又は複数の運行状況データを運行情報としてメモリカード等の着脱可能な記憶媒体に収集し記憶させる車両運行情報収集装置と、記憶媒体が装着されると、それに記憶されている運行情報を読み出して、その運行情報を構成する各種の運用状況データに基づいて各種運行記憶の解析を行う車両運行情報収集装置とは別体として配置される車両運行情報解析装置とから、その主要部が構成されるものである。
【0003】
車両運行情報収集装置では、装置本体への記憶媒体の装着によって出庫処理が行われる。そして、この出庫処理後から運行状態の変化に応じて発生する運行状況データの収集が開始され、その後、終了スイッチ、書込スイッチ等の終了操作に応じて運行状況データの収集を終了し、入庫処理が行われることで、出庫から入庫までの一運行における運行情報が完成する。
【0004】
一方、車両運行情報解析装置では、運行情報を解析して義務づけられている運転日報(労働時間、総走行距離、労働時間、運搬内容又は運行経路等)を自動的に作成していた。また、特にトラックなどの運送業界にとっては運転者に安全運転をいかに徹底させるかが重要な問題であり、運転者の運転状況を把握するために、車両運行情報収集装置にて収集した運行状況データに付加されている走行距離、走行時間、速度オーバー、エンジン回転、急加速などの車両の走行状態データに基づいて安全運転を解析することで、管理者は、その日の運転者の運行における運転者の運転状況を把握して、運転者に的確な安全運転の指導を行うことでにより、運転者に対する安全管理が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両運行情報解析装置では、安全運転を解析することで運転者の安全運転を管理していたが、車両の燃費や老朽化など車両の管理を行うために、運転者の経済運転の管理までは行われていなかった。しかしながら、車両の燃費や老朽化は、運転者の運転状況の影響を大きく受けるため、車両を管理するには、運転者の経済運転を詳細に解析したいというユーザーからの要望があった。
【0006】
ところが、複数のユーザーに対応しようとした場合、例えば、速度オーバー、急加速などの走行状態データは、安全運転と経済運転の双方の評価対象となり得るため、安全運転と経済運転の評価対象を一概に定めることができず、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行う車両運行情報解析装置を、ユーザー毎に提供しなければならないという不具合があった。
【0007】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、安全運転と経済運転の評価対象に汎用性を持たせることができる走行状態解析装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の走行状態解析装置は、図1の基本構成図に示すように、運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、前記運行中に収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する走行状態解析装置であって、前記安全運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す安全対象データと、前記経済運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す経済対象データとを有する評価対象情報を記憶する評価対象情報記憶手段50dと、入力されたユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報に基づいて、前記評価対象情報記憶手段50dが記憶している評価対象情報を変更する変更手段50a1と、前記安全対象データが示す前記走行状態データを解析する安全解析手段50a2と、前記経済対象データが示す前記走行状態データを解析する経済解析手段50a3と、前記安全解析手段50a2の解析結果に基づいて前記安全運転を評価する安全運転評価手段50a4と、前記経済解析手段50a3の解析結果に基づいて前記経済運転を評価する経済運転評価手段50a5と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記請求項1に記載した本発明の走行状態解析装置によれば、評価対象情報記憶手段50dに記憶している評価対象情報は、入力された変更情報に基づいて、変更手段50a1によって変更される。そして、評価対象情報の安全対象データが示す走行状態データは、安全解析手段50a2によって解析され、評価対象情報の経済対象データが示す走行状態データは、経済解析手段50a3によって解析される。そして、安全解析手段50a2の解析結果に基づいて安全運転が安全運転評価手段50a4によって評価され、かつ、経済解析手段50a3の解析結果に基づいて経済運転が経済運転評価手段50a5によって評価される。
【0010】
よって、安全運転及び経済運転の評価対象を示す評価対象情報は、変更情報に基づいて変更することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を生成して評価対象情報を変更することで、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行うことができる。従って、安全運転と経済運転の評価対象を容易に変更することが可能となるため、評価対象に汎用性を持たせることができる走行状態解析装置を提供することができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の走行状態解析装置において、前記変更情報を入力させるための変更画面を表示部52に表示させる変更画面表示手段50a6をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
上記請求項2に記載した本発明の走行状態解析装置によれば、表示部52には、変更情報を入力させるための変更画面が表示される。よって、表示部52に表示される変更画面に基づいて変更情報を入力することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を容易に生成することができる。従って、安全運転と経済運転の評価対象をより一層容易に変更することができるため、走行状態解析装置の操作性を向上させることができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2に記載の走行状態解析装置において、前記安全対象データと前記経済対象データが共通して示す前記走行状態データを解析する共通解析手段50a7をさらに備え、前記安全運転評価手段50a4と前記経済運転評価手段50a5は、前記共通解析手段50a7の解析結果を利用することを特徴とする。
【0014】
上記請求項3に記載した本発明の走行状態解析装置によれば、安全対象データと経済対象データが共通して示す走行状態データは、共通解析手段50a7によって解析される。そして、この解析結果は、安全運転評価手段50a4と経済運転評価手段50a5によって利用される。よって、安全解析手段50a2と経済解析手段50a3が重複して同一の走行状態データを解析してしまうことを防止することができる。従って、走行状態データの解析処理における作業効率を向上することができるので、走行状態解析装置における作業効率を向上させることができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項2又は3に記載の走行状態解析装置において、前記安全運転評価手段50a4が評価した安全運転評価結果と、前記経済運転評価手段50a5が評価した経済運転評価結果を、前記表示部52に同一の表示画面として表示させる表示手段50a8をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
上記請求項4に記載した本発明の走行状態解析装置によれば、表示部52には、安全運転評価結果と経済運転評価結果とが同一の表示画面として表示手段50a8に表示される。よって、安全運転評価結果と経済運転評価結果とは同一の表示画面に表示されるので、管理者は安全運転と経済運転の評価結果を同時に解析することができる。従って、運転者と車両の管理を同一画面にて行うことができるので、より綿密な運行管理の運営に貢献することができる。
【0017】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、図1の基本構成図に示すように、運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、前記運行中に収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、入力されたユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報に基づいて、前記安全運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す安全対象データと、前記経済運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す経済対象データとを有する評価対象情報を変更する変更手段50a1、前記安全対象データが示す前記走行状態データを解析する安全解析手段50a2、前記経済対象データが示す前記走行状態データを解析する経済解析手段50a3、前記安全解析手段50a2の解析結果に基づいて前記安全運転を評価する安全運転評価手段50a4、前記経済解析手段50a3の解析結果に基づいて前記経済運転を評価する経済運転評価手段50a5、としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0018】
上記請求項5に記載した本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータは、評価対象情報を入力された変更情報に基づいて変更する。そして、評価対象情報の安全対象データが示す走行状態データを解析するとともに、評価対象情報の経済対象データが示す走行状態データを解析する。そして、それぞれの解析結果に基づいて、安全運転及び経済運転の評価を行う。よって、安全運転及び経済運転の評価対象を示す評価対象情報は、変更情報に基づいて変更することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を生成して評価対象情報を変更することで、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行うことができる。従って、安全運転と経済運転の評価対象を容易に変更することが可能となるため、評価対象に汎用性を持たせることができる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変更情報を入力させるための変更画面を表示部52に表示させる変更画面表示手段50a6としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0020】
上記請求項6に記載した本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータは、表示部52に変更情報を入力させるための変更画面を表示させる。よって、表示部52に表示される変更画面に基づいて変更情報を入力することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を容易に生成することができる。従って、安全運転と経済運転の評価対象をより一層容易に変更することができるため、操作性を向上させることができる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項5又は6に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記安全対象データと前記経済対象データが共通して示す前記走行状態データを解析する共通解析手段50a7、前記安全運転評価手段50a4と前記経済運転評価手段50a5を、前記共通解析手段50a7の解析結果を利用する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0022】
上記請求項7に記載した本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータは、安全対象データと経済対象データが共通して示す走行状態データを共通データとして解析する。よって、安全運転と経済運転の共通の評価対象である同一の走行状態データを、重複して解析してしまうことを防止することができる。従って、安全運転及び経済運転の評価における作業効率を向上することができる。
【0023】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項6又は7に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記安全運転評価手段50a4が評価した安全運転評価結果と、前記経済運転評価手段50a5が評価した経済運転評価結果を、表示部52に同一の表示画面として表示させる表示手段50a8としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0024】
上記請求項8に記載した本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータは、表示部52に安全運転評価結果と経済運転評価結果とを同一の表示画面として表示させる。よって、安全運転評価結果と経済運転評価結果とは同一の表示画面に表示されるので、管理者は安全運転と経済運転の評価結果を同時に解析することができる。従って、運転者と車両の管理を同一画面にて行うことができるので、より綿密な運行管理の運営に貢献することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る走行状態解析装置を車両運行情報解析システムに適用する場合の一実施の形態を、図2〜図9の図面を参照して説明する。
【0026】
ここで、図2は車両運行情報解析システムの概略を示す構成図であり、図3は図2に示す本発明に係る走行状態解析装置の構成を示すブロック図であり、図4は評価対象情報を構成するレコードのデータ構造を示した図であり、図5は図3に示すRAMのメモリマップの一例を示した図であり、図6は図3のCPUが行う評価対象情報変更処理の概要を示すフローチャートであり、図7は変更画面の一例を示す図であり、図8は図3のCPUが行う安全・経済評価処理の概要を示すフローチャートであり、図9は評価結果画面の一例を示す図である。
【0027】
車両運行情報解析システムは、図2に示すように、車両運行情報収集装置1と本発明に係る走行状態解析装置5とを有して構成している。
【0028】
この車両運行情報収集装置1は、車両に搭載されるもので、スロットから挿入されたICカードやメモリカード等のカード状記憶媒体(以下、カードと称する)40に、指定された情報等の書き込みなどを行うリーダライタ部14と、運行の終了に応じて押圧される終了スイッチ17と、情報の確認等を行う際の表示を行う表示部と、各種の操作キーとを有して構成されている。
【0029】
また、この車両運行情報収集装置1には、ハンディーターミナル20や走行センサ、エンジン回転センサ(ともに図示せず)などが接続されている。なお、カード40のスロットに対する挿入は手動で行い、スロットからのカード40の排出は、終了スイッチ17が操作されて、カード40に対する書込処理が終了した後に、リーダライタ部14内の排出機構(図示せず)が自動で行う。
【0030】
ハンディーターミナル20は、運転者及び同乗者に関する情報、運行情報を取得する際に必要な情報、運行状態における各種イベントに関する情報を入力するもので、必要な情報を示すファンクションキー、数値を入力するテンキー、入力操作、情報の確認等を行う際の表示を行う表示部などを備えている。
【0031】
一方、車両の運行を管理する車両管理事務所などに設置される走行状態解析装置5は、予め定めたプログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ(パソコン)50を有する。このパソコン50には、入力装置51と表示装置52が接続されている。さらに、パソコン50には、車両運行情報収集装置1にてカード40に書き込まれた各種データを読み取るリーダライタ30と、パソコン50から出力された各種データなどを紙に出力するためのプリンタ60が接続されている。
【0032】
図3に示すように、パソコン50は、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)50aを有している。このCPU50aには、バスBを介してCPU50aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM50b、各種のデータを格納するとともにCPU50aの処理作業に必要な各種エリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM50cが接続されている。
【0033】
CPU50aにはさらに、主記憶装置50dがバスBを介して接続されており、主記憶装置50dにはハードディスクなどを用いている。この主記憶装置50dには、運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、車両運行情報収集装置1にて収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する手段としてCPU50aを機能させるためのプログラムなどが記憶されている。
【0034】
なお、車両運行情報収集装置1では、最高速度(一般/高速)、平均速度(一般/高速)、急発進・急加速・急減速回数、連続走行時間、アイドリング時間、速度オーバー時間(一般/高速)、速度オーバー回数(一般/高速)、エンジン回転オーバー時間(一般/高速)、エンジン回転オーバー回数(一般/高速)、燃費などの複数種類の項目を走行状態データとして収集している。
【0035】
また、評価対象情報記憶手段に相当する主記憶装置50dは、安全運転の評価の対象となる走行状態データを示す安全対象データと、経済運転の評価の対象となる走行状態データを示す経済対象データとを有する評価対象情報ファイルなどが記憶されている。
【0036】
ここで、評価対象情報ファイルは、図4に示す複数のレコードRを有して構成している。このレコードRは、評価対象として指定することができる項目数に応じた数だけ存在する。例えば、最高速度、平均速度、急加減速回数、連続走行時間、アイドリング時間、速度オーバー、エンジン回転オーバー、燃費の8項目を評価対象とすることが可能な場合、評価対象情報ファイルは、8件分のレコードRを有して構成される。
【0037】
レコードRは、項目名データR1と、評価対象データR2と、安全対象データR3と、経済対象データR4とを有している。項目名データR1には、最高速度、平均速度、急加減速回数、連続走行時間、アイドリング時間、速度オーバー、エンジン回転オーバー、燃費などを示すデータが設定される。評価対象データR2には、項目名データR1に対応する走行状態データが、評価対象であるか否かを示すデータが設定される。安全対象データR3には、項目名データR1に対応する走行状態データが、安全運転の評価対象であるか否かを示すデータが設定される。経済対象データR4には、項目名データR1に対応する走行状態データが、経済運転の評価対象であるか否かを示すデータが設定される。
【0038】
また、本実施の形態では、プログラムや評価対象情報ファイルなどのデータを、CD−ROMやフロッピーディスク等のパソコン50が読み込むことができる記憶媒体から、主記憶装置50dにインストールすることを前提としているが、本発明はこれに限定するものではなく、通信インタフェースなどを設け、インターネットや電話回線を介してダウンロードするなど種々異なる実施の形態とすることもできる。
【0039】
CPU50aには、入力装置インタフェース(I/F)50eがバスBを介して接続されている。この入力装置I/F50eに、キーボードやマウスを有して構成する入力装置51が接続されると、入力装置51から入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU50aに入力される。
【0040】
バスBには表示回路50fが接続されており、この表示回路50fにはCRTや液晶ディスプレイなどを用いて構成される表示装置(表示部に相当)52が接続されている。そして、この表示回路50fは、表示装置52の表示内容をCPU50aからの指示に基づいて制御するものである。
【0041】
バスBにはリーダライタインタフェース(I/F)50gが接続されており、このリーダライタI/F50gには、カード40の挿入/排出を行うスロット30aを有するリーダライタ30が接続されている。そして、リーダライタ30からリーダライタI/F50gに入力されたカード40の装着状態や読み出されたデータは、バスBを介してCPU50aに入力される。また、CPU50aからバスBを介して、書き込むデータやカード40の排出要求データなどの各種データがリーダライタI/F50gに入力さると、これらのデータはリーダライタ30に出力される。
【0042】
バスBにはプリンタインタフェース(I/F)50hが接続されており、プリンタ60が接続されている。CPU50aからバスBを介してプリンタI/F50hに入力された印刷データは、プリンタ60に出力される。その結果、プリンタ60にて印刷データに基づく印刷が行われる。
【0043】
次に、図3に示すRAM50cの本発明に係るメモリマップの一例を、図5を参照して以下に説明する。
【0044】
RAM50cは、図5に示すように、作業エリア50c1、評価対象情報格納エリア50c2、走行情報格納エリア50c3、安全解析結果格納エリア50c4、経済解析結果格納エリア50c5、共通解析結果格納エリア50c6、安全運転評価結果格納エリア50c7、並びに経済運転評価結果格納エリア50c8を有して構成している。
【0045】
作業エリア50c1には、処理作業に必要なカウンタなどのデータが格納される。評価対象情報格納エリア50c2には、主記憶装置50dに記憶している評価対象情報ファイルの内容が、評価対象情報として格納される。走行情報格納エリア50c3には、リーダライタ30のスロット30aに挿入されたカード40に記憶されている運行情報から抽出した複数の走行状態データが走行情報として格納される。
【0046】
安全解析結果格納エリア50c4には、安全運転の評価対象となる走行状態データの解析結果が格納される。経済解析結果格納エリア50c5には、経済運転の評価対象となる走行状態データの解析結果が格納される。共通解析結果格納エリア50c6には、安全運転及び経済運転の双方の評価対象となる走行状態データの解析結果が格納される。安全運転評価結果格納エリア50c7には、安全運転の評価結果が格納される。経済運転評価結果格納エリア50c8には、経済運転の評価結果が格納される。
【0047】
次に、パソコン50のCPU50aが実行する評価対象情報変更処理の概要の一例を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0048】
評価対象情報変更処理が起動され、ステップS11において、変更画面情報生成処理が実行されることで、主記憶装置50dに記憶している評価対象情報ファイル内のデータが評価対象情報として、評価対象情報格納エリア50c2に格納され、評価対象情報を変更するための変更画面G(図7参照)を表示装置52に表示させる変更画面情報がRAM50cの作業エリア50c1に生成され、その後ステップS12に進む。
【0049】
ステップS12において、変更画面情報出力処理が実行されることで、RAM50cの作業エリア50c1に生成された変更画面情報が、バス線Bを介して表示回路50fに出力され、その後ステップS13に進む。そして、表示回路50fによって、変更画面情報に基づいた変更画面G(図7参照)が表示装置52に表示される。以上の説明からも明らかなように、ステップS12の変更画面情報出力処理が、特許請求の範囲に記載の変更画面表示手段に相当する。
【0050】
ここで、変更画面Gは、図7に示すように、複数種類の走行状態データの項目名が表示される項目名表示エリアG1と、各項目が評価対象であるか否かを選択することができる評価対象選択エリアG2と、評価対象である項目が安全運転の評価対象であるか否かを選択することができる安全運転選択エリアG3と、評価対象である項目が経済運転の評価対象であるか否かを選択することができる経済運転選択エリアG4とを有して構成している。
【0051】
各選択エリア内の「○」は評価対象、「 」は評価対象外であることをそれぞれ示している。そして、「○」が表示されている箇所をマウスでクリックすると「 」に変更され、また、「 」が表示されている箇所をマウスでクリックすると「○」に変更される。
【0052】
また、図6に示すステップS13において、入力装置51によって保存が選択されたか否かに基づいて、入力終了指示を受けていたか否かが判定される。入力終了指示を受けていないと判定された場合は(ステップS13でN)、このステップS13の判定処理を繰り返すことで、入力終了指示を受けるのを待つ。一方、入力終了指示を受けたと判定された場合は(ステップS13でY)、ステップS14に進む。
【0053】
ステップS14において、変更情報取込処理が実行されることで、変更画面Gを表示していた間に、入力装置51から入力された入力データが変更情報としてRAM50cの作業エリア50c1に取り込まれ、その後ステップS15に進む。
【0054】
ステップS15において、評価対象情報変更処理が実行されることで、作業エリア50c1に取り込まれた変更情報に基づいて、主記憶装置50dに記憶されている評価対象情報ファイル内の各レコードRの評価対象データR2、安全対象データR3、経済対象データR4の該当するデータが変更され、その後、評価対象情報変更処理が終了される。
【0055】
よって、このステップS15の評価対象情報変更処理によって、評価対象情報を変更していることから、このステップS15の処理が、特許請求の範囲に記載の変更手段に相当する。
【0056】
次に、パソコン50のCPU50aが実行する安全・経済評価処理の概要の一例を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0057】
図8に示す安全・経済評価処理が起動され、ステップS21において、初期処理が実行されることで、RAM50cの各種エリアに初期値が設定されるとともに、主記憶装置50dの評価対象情報ファイルの内容が評価対象情報格納エリア50c2に格納され、その後ステップS22に進む。
【0058】
ステップS22において、走行情報取込処理が実行されることで、リーダライタ30のスロット30aに挿入されたカード40から運行情報が読み込まれ、この読み込んだ運行情報から走行状態データが抽出され、この抽出された複数の走行状態データが走行情報としてRAM50cの走行情報格納エリア50c3に格納され、その後ステップS23に進む。
【0059】
ステップS23において、カウンタセット処理が実行されることで、RAM50cの作業エリア50c1に格納されているカウンタに1が設定され、その後ステップS24に進む。
【0060】
ステップS24において、対象レコード読込処理が実行されることで、評価対象格納エリア50c2に格納されている評価対象情報から、カウンタに設定された数に対応する順番のレコードRが抽出され、このレコードRはRAM50cの作業エリア50c1に格納され、その後ステップS25に進む。なお、この対象レコード読込処理を繰り返すことで、カウンタに応じて順次レコードRを評価対象情報から抽出することとなる。
【0061】
ステップS25において、作業エリア50c1に格納されているレコードRの評価対象データR2に基づいて、項目名データR1に示された走行状態データが評価対象であるか否かが判定される。評価対象ではないと判定された場合は(ステップS25でN)、ステップS31に進む。一方、評価対象であると判定された場合は(ステップS25でY)、ステップS26に進む。
【0062】
ステップS26において、作業エリア50c1に格納されているレコードRの安全対象データR3に基づいて、項目名データR1に示された走行状態データが安全運転の評価対象であるか否かが判定される。安全運転の評価対象であると判定された場合は(ステップS26でY)、ステップS27に進む。
【0063】
ステップS27において、安全解析処理が実行されることで、作業エリア50c1に格納されているレコードRの項目名データR1に対応する走行状態データが、走行情報格納エリア50c3に格納されている走行情報から抽出され、この走行データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの安全に関する解析が行われ、この解析結果は、安全解析結果格納エリア50c4に格納され、その後ステップS31に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、ステップS27が特許請求の範囲に記載の安全解析手段に相当する。
【0064】
なお、本実施の形態では、走行状態データを複数の評価ランク(例えば、1〜5段階など)に振り分けるための複数の閾値データと、評価ランクに応じた評価データを有してを解析判定情報を構成している。
【0065】
また、ステップS26で走行状態データが安全運転の評価対象ではないと判定された場合は(ステップS26でN)、ステップS28に進む。そして、ステップS28において、作業エリア50c1に格納されているレコードRの経済対象データR4に基づいて、項目名データR1に示された走行状態データが経済運転の評価対象であるか否かが判定される。経済運転の評価対象であると判定された場合は(ステップS28でY)、ステップS29に進む。
【0066】
ステップS29において、経済解析処理が実行されることで、作業エリア50c1に格納されているレコードRの項目名データR1に対応する走行状態データが、走行情報格納エリア50c3に格納されている走行情報から抽出され、この走行データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの経済に関する解析が行われ、この解析結果は、経済解析結果格納エリア50c5に格納され、その後ステップS31に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、ステップS29が特許請求の範囲に記載の経済解析手段に相当する。
【0067】
また、ステップS28で走行状態データが経済運転の評価対象ではない、つまり、安全運転及び経済運転双方の評価対象であると判定された場合は(ステップS28でN)、ステップS30に進む。
【0068】
ステップS30において、共通解析処理が実行されることで、作業エリア50c1に格納されているレコードRの項目名データR1に対応する走行状態データが、走行情報格納エリア50c3に格納されている走行情報から抽出され、この走行データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの安全・経済に関する解析が行われ、この解析結果は、共通解析結果格納エリア50c6に格納され、その後ステップS31に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、ステップS29が特許請求の範囲に記載の共通解析手段に相当する。
【0069】
ステップS31において、カウンタ・インクリメント処理が実行されることで、RAM50cの作業エリア50c1に格納されているカウンタに1が加算され、その後ステップS32に進む。
【0070】
ステップS32において、RAM50cの作業エリア50c1に格納されているカウンタが、予め定められた閾値nより大きいか否かが判定される。なお、本実施の形態では、閾値nを車両運行情報収集装置1にて収集する走行状態データの種類数としている。そして、カウンタが閾値nより大きくないと判定された場合は(ステップS32でN)、ステップS24に戻り、走行情報格納エリア50c3に格納されている走行情報の全ての走行状態データに対する処理が終了するまで、一連の処理を繰り返すこととなる。
【0071】
また、ステップS32でカウンタが閾値nより大きいと判定された場合は(ステップS32でY)、走行情報格納エリア50c3に格納されている走行情報の全ての走行状態データに対する処理が終了したと見なし、ステップS33に進む。
【0072】
ステップS33において、安全運転評価処理が実行されることで、安全解析結果格納エリア50c4と共通解析結果格納エリア50c6に格納されている各解析結果に基づいて安全運転の評価が行われ、この安全運転評価結果が安全運転評価結果格納エリア50c7に格納され、その後ステップS34に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、ステップS33が特許請求の範囲に記載の安全運転評価手段に相当する。
【0073】
ステップS34において、経済運転評価処理が実行されることで、経済解析結果格納エリア50c5と共通解析結果格納エリア50c6に格納されている各解析結果に基づいて経済運転の評価が行われ、この経済運転評価結果が経済運転評価結果格納エリア50c8に格納され、その後ステップS35に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、ステップS34が特許請求の範囲に記載の経済運転評価手段に相当する。
【0074】
ステップS35において、評価結果出力処理が実行されることで、安全運転評価結果格納エリア50c7に格納されている安全運転評価結果と、経済運転評価結果格納エリア50c8に格納されている経済運転評価結果とを、同一の画面に表示するための評価結果画面情報が作業エリア50c1に生成され、この評価結果画面情報がバス線Bを介して表示回路50fに出力され、その後ステップS36に進む。そして、表示回路50fによって、評価結果画面情報に基づいた図9に示す評価結果画面(レーダーチャート)Dが表示装置52に表示される。以上の説明からも明らかなように、ステップS12の評価結果出力処理が、特許請求の範囲に記載の表示手段に相当する。
【0075】
ここで、評価結果画面(レーダーチャート)Dには、図9に示すように、運転者運行情報表示エリアD1と、安全運転分析表示エリアD2と、経済運転分析表示エリアD3と、印刷ボタンD4とを表示している。運転者運行情報表示エリアD1には、運転者名、記録期間、出庫時刻、入庫時刻、車両番号などを表示している。
【0076】
安全運転分析表示エリアD2には、安全運転を評価した評価結果をレーダーチャートにて表示している。経済運転分析表示エリアD3には、経済運転を評価した評価結果をレーダーチャートにて表示している。なお、レーダーチャート中の実線Xが実際の評価結果を示し、破線Yが評価の基準を示している。また、印刷ボタンD4は選択されると、CPU50aによって評価結果画面Dを印刷するための印刷データをプリンタ60に出力される。その結果、図9に示す評価結果画面Dが紙に印刷される。
【0077】
ステップS36において、入力装置51から終了指示を受けたか否かが判定される。終了指示を受けていないと判定された場合は(ステップS36でN)、この判定処理を繰り返すことで、終了指示を受けるのを待つ。一方、終了指示を受けていると判定された場合は(ステップS36でY)、ステップS37に進む。
【0078】
ステップS37において、画面消去要求出力処理が実行されることで、評価結果画面(レーダーチャート)Dの消去要求がバスBを介して表示回路50fに出力され、その後、安全・経済評価処理が終了される。そして、表示回路50fによって、表示装置52に表示されている評価結果画面(レーダーチャート)Dが消去される。
【0079】
従って、以上の説明からも明らかなように、パソコン50のCPU50aが、特許請求の範囲に記載の変更手段、安全解析手段、経済解析手段、安全運転評価手段、経済運転評価手段、共通解析手段、表示手段、変更画面表示手段としてそれぞれ機能している。
【0080】
次に、上述した構成による実施の形態の動作(作用)の一例を、図面を参照して説明する。
【0081】
安全運転及び経済運転の評価対象を変更する場合、パソコン50にて図6に示す評価対象情報変更処理が起動されると、表示装置52に図7に示す変更画面Gが表示される(ステップS11〜S12)。そして、管理者などによって、安全運転や経済運転の評価対象が入力装置51にて指定される。例えば、図6において、平均速度(一般)及び(高速)を評価対象から削除する場合は、評価対象選択エリアG2の平均速度(一般)及び(高速)を、それぞれ「○」から「 」へ入力装置51にて変更する。
【0082】
入力装置51から入力されたデータは、変更情報としてRAM50cの作業エリア50c1に取り込まれる(ステップS14)。そして、変更が終了すると、この変更情報に基づいて、主記憶装置50dに格納している評価対象情報ファイルの内容が変更される(ステップS15)。
【0083】
その後、リーダライタ30のスロット30aに、車両運行情報収集装置1にて走行状態データを有して収集された運行情報を記憶するカード40が挿入され、図8に示す安全・経済評価処理が起動されると、主記憶装置50dに格納されている評価対象情報ファイルの内容は評価対象情報として、RAM50cの評価対象情報格納エリア50c2に格納される(ステップS21)。
【0084】
カード40から取り込んだ運行情報から走行状態データが抽出され、この抽出された複数の走行状態データが走行情報としてRAM50cの走行情報格納エリア50c3に格納され、カウンタに1が設定される(ステップS22〜S23)。そして、走行情報からカウンタ値に対応するレコードRが抽出される(ステップS24)。
【0085】
このレコードRに対応する走行状態データが評価対象、かつ安全運転評価対象である場合は(ステップS26でY)、レコードRの項目名データR1に対応する走行状態データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの安全に関する解析が行われ、この解析結果は安全解析結果格納エリア50c4に格納される(ステップS27)。
【0086】
また、レコードRに対応する走行状態データが評価対象、かつ経済運転評価対象である場合は(ステップS28でY)、レコードRの項目名データR1に対応する走行状態データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの経済に関する解析が行われ、この解析結果は経済解析結果格納エリア50c5に格納される(ステップS29)。
【0087】
さらに、レコードRに対応する走行状態データが評価対象、かつ安全運転及び経済運転の評価対象である場合は(ステップS28でN)、レコードRの項目名データR1に対応する走行状態データと予め走行状態データ毎に定められた解析判定情報とに基づいて、走行状態データの安全・経済に関する解析が行われ、この解析結果は共通解析結果格納エリア50c6に格納される(ステップS30)。
【0088】
これらの処理は、評価対象情報から順次抽出したレコードR毎に行われ、全てのレコードRに対する処理が終了すると(ステップS32でY)、安全解析結果格納エリア50c4と共通解析結果格納エリア50c6に格納されているそれぞれの解析結果に基づいて、安全運転の評価が行われるとともに、経済解析結果格納エリア50c5と共通解析結果格納エリア50c6に格納されているそれぞれの解析結果に基づいて、経済運転の評価が行われる。(ステップS33〜S34)。そして、安全運転及び経済運転の評価結果は、図9に示すように、同一画面上にレーダーチャートとして表示される(ステップS35)。
【0089】
以上説明したように、安全運転及び経済運転の評価対象を示す評価対象情報は、変更情報に基づいて変更することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を生成して評価対象情報を変更することで、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行うことができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象を容易に変更することが可能となるため、評価対象に汎用性を持たせることができる走行状態解析装置5を提供することができる。
【0090】
また、表示部52に表示される変更画面Gに基づいて変更情報を入力することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を容易に生成することができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象をより一層容易に変更することができるため、走行状態解析装置5の操作性を向上させることができる。
【0091】
さらに、安全運転と経済運転の共通の評価対象である同一の走行状態データを、重複して解析してしまうことを防止することができる。従って、走行状態データの解析処理における作業効率を向上することができるので、走行状態解析装置5における作業効率を向上させることができる。
【0092】
また、安全運転評価結果と経済運転評価結果とは同一の評価結果画面(表示画面)Dに表示されるので、管理者は安全運転と経済運転の評価結果を同時に解析することができる。よって、運転者と車両の管理を同一画面にて行うことができるので、より綿密な運行管理にて運営を行うことができる。
【0093】
なお、上述した本実施の形態では、車両運行情報解析システムを車両運行情報収集装置1と走行状態解析装置5を有して構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、走行状態解析装置5を従来の技術で説明した車両運行情報解析装置と併用することもできる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の走行状態解析装置によれば、安全運転及び経済運転の評価対象を示す評価対象情報は、変更情報に基づいて変更することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を生成して評価対象情報を変更することで、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行うことができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象を容易に変更することが可能となるため、評価対象に汎用性を持たせることができる走行状態解析装置を提供することができるという効果を奏する。
【0095】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、表示部に表示される変更画面に基づいて変更情報を入力することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を容易に生成することができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象をより一層容易に変更することができるため、走行状態解析装置の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
【0096】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、安全解析手段と経済解析手段が重複して同一の走行状態データを解析してしまうことを防止することができる。よって、走行状態データの解析処理における作業効率を向上することができるので、走行状態解析装置における作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0097】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、安全運転評価結果と経済運転評価結果とは同一の表示画面に表示されるので、管理者は安全運転と経済運転の評価結果を同時に解析することができる。よって、運転者と車両の管理を同一画面にて行うことができるので、より綿密な運行管理の運営に貢献することができるという効果を奏する。
【0098】
以上説明したように請求項5に記載した本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、安全運転及び経済運転の評価対象を示す評価対象情報は、変更情報に基づいて変更することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を生成して評価対象情報を変更することで、ユーザーに応じた評価対象にて安全運転と経済運転の評価を行うことができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象を容易に変更することが可能となるため、評価対象に汎用性を持たせることができるという効果を奏する。
【0099】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、表示部に表示される変更画面に基づいて変更情報を入力することができるため、ユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報を容易に生成することができる。よって、安全運転と経済運転の評価対象をより一層容易に変更することができるため、操作性を向上させることができるという効果を奏する。
【0100】
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加え、安全運転と経済運転の共通の評価対象である同一の走行状態データを、重複して解析してしまうことを防止することができる。よって、安全運転及び経済運転の評価における作業効率を向上することができる。
【0101】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は7に記載の発明の効果に加え、安全運転評価結果と経済運転評価結果とは同一の表示画面に表示されるので、管理者は安全運転と経済運転の評価結果を同時に解析することができる。よって、運転者と車両の管理を同一画面にて行うことができるので、より綿密な運行管理の運営に貢献することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行状態解析装置の基本構成を示す図である。
【図2】車両運行情報解析システムの概略を示す構成図である。
【図3】図2に示す本発明に係る走行状態解析装置の構成を示すブロック図である。
【図4】評価対象情報を構成するレコードのデータ構造を示した図である。
【図5】図3に示すRAMのメモリマップの一例を示した図である。
【図6】図3のCPUが行う評価対象情報変更処理の概要を示すフローチャートである。
【図7】変更画面の一例を示す図である。
【図8】図3のCPUが行う安全・経済評価処理の概要を示すフローチャートである。
【図9】評価結果画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
50a1 変更手段(CPU)
50a2 安全解析手段(CPU)
50a3 経済解析手段(CPU)
50a4 安全運転評価手段(CPU)
50a5 経済運転評価手段(CPU)
50a6 変更画面表示手段(CPU)
50a7 共通解析手段(CPU)
50a8 表示手段(CPU)
50d 評価対象情報記憶手段(主記憶装置)
52 表示部(表示装置)

Claims (8)

  1. 運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、前記運行中に収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する走行状態解析装置であって、
    前記安全運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す安全対象データと、前記経済運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す経済対象データとを有する評価対象情報を記憶する評価対象情報記憶手段と、
    入力されたユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報に基づいて、前記評価対象情報記憶手段が記憶している評価対象情報を変更する変更手段と、
    前記安全対象データが示す前記走行状態データを解析する安全解析手段と、
    前記経済対象データが示す前記走行状態データを解析する経済解析手段と、
    前記安全解析手段の解析結果に基づいて前記安全運転を評価する安全運転評価手段と、
    前記経済解析手段の解析結果に基づいて前記経済運転を評価する経済運転評価手段と、
    を備えることを特徴とする走行状態解析装置。
  2. 前記変更情報を入力させるための変更画面を表示部に表示させる変更画面表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行状態解析装置。
  3. 前記安全対象データと前記経済対象データが共通して示す前記走行状態データを解析する共通解析手段をさらに備え、
    前記安全運転評価手段と前記経済運転評価手段は、前記共通解析手段の解析結果を利用する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の走行状態解析装置。
  4. 前記安全運転評価手段が評価した安全運転評価結果と、前記経済運転評価手段が評価した経済運転評価結果を、前記表示部に同一の表示画面として表示させる表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の走行状態解析装置。
  5. 運行中における運転者の安全運転及び経済運転の評価を行うために、前記運行中に収集された車両の走行状態を示す複数種類の走行状態データを解析する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    入力されたユーザーに応じた評価対象に変更するための変更情報に基づいて、前記安全運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す安全対象データと、前記経済運転の評価の対象となる前記走行状態データを示す経済対象データとを有する評価対象情報を変更する変更手段、
    前記安全対象データが示す前記走行状態データを解析する安全解析手段、
    前記経済対象データが示す前記走行状態データを解析する経済解析手段、
    前記安全解析手段の解析結果に基づいて前記安全運転を評価する安全運転評価手段、
    前記経済解析手段の解析結果に基づいて前記経済運転を評価する経済運転評価手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 前記変更情報を入力させるための変更画面を表示部に表示させる変更画面表示手段
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した請求項5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 前記安全対象データと前記経済対象データが共通して示す前記走行状態データを解析する共通解析手段、
    前記安全運転評価手段と前記経済運転評価手段を、前記共通解析手段の解析結果を利用する手段
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した請求項5又は6に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 前記安全運転評価手段が評価した安全運転評価結果と、前記経済運転評価手段が評価した経済運転評価結果を、表示部に同一の表示画面として表示させる表示手段
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した請求項6又は7に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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