JP3620444B2 - 時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設定された時点からの経過時間が容易に把握できるようする等のために、ケースに回転可能に設けられるリング状の回転ベゼルを備えた時計に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、現在時刻を表示する文字盤等の時刻表示部の周囲に、リング状の回転ベゼルが回転可能に設けられた時計がある。
このような回転ベゼルを設ければ、設定された時点からの経過時間が容易に把握できるので、潜水時間に基づいてボンベに残った空気の量を把握するダイバーが使用するダイバーウォッチに採用されている。
また、回転ベゼルに1時から12時までの時刻を示すインデックスを設け、時差に応じて回転ベゼルを回転操作することで、世界各地の現在時刻を把握できるようにした時計も知られている。
【0003】
実開平5−92779号公報には、回転ベゼルの一例が示されている。この公報に示される時計は、時計のムーブメントの周囲を覆う胴と、文字板を覆うガラスをガラス固定リングとを備えている。このうち、ガラス固定リングには、その側面から突出する鍔部が設けられている。一方、回転ベゼルには、ガラス固定リングの鍔部に係止される突起が設けられている。
これにより、回転ベゼルは、胴から抜け止めされた状態で、胴の周縁に沿って回転可能となっている。
【0004】
また、胴の外周には、表側よりも裏側が径方向に突き出た段付部が設けられている。この段付部は、回転ベゼルの裏側の端縁と対向する中段部を備えたものとなっている。
この中段部には、底面に凹凸状の係止歯が多数形成されたクリック溝が胴の周縁に沿って設けられている。
回転ベゼルには、クリック溝の係止歯と側面に向かって斜めに延びる板バネが設けられている。
【0005】
これにより、回転ベゼルの逆転防止機構およびクッリク動作機構が形成されている。すなわち、回転ベゼルを時計方向へ回転操作しようとすると、板バネの先端がクリック溝の係止歯に当接し、同方向へ回転ベゼルを回転させないようになっている一方、回転ベゼルを反時計方向へ回転操作する際には、板バネがクリック溝の係止歯に押されて変形し、回転ベゼルの回転を許容するので、同方向へは回転ベゼルを回転操作できるようになっている。
また、係止歯に押されて変形した板バネは、所定角度だけ回転すると再度、クリック溝の係止歯の間に入り込むので、所定回転角度毎に位置が決まり、節度のあるクリック動作が行えるようになっている。
【0006】
さらに、ガラス固定リングと回転ベゼルとの間には、弾力性のあるパッキンが介装されている。このパッキンにより、回転ベゼルを回転操作する際に、回転ベゼルの径方向のがたや、操作トルクのむらが解消されるようになっている。
【0007】
このような回転ベゼルを時計に設けると、クリック溝と板バネとが時計の厚さ方向に重なるので、時計の厚さ寸法が大きくなりやすい。このため、特開平6−94845号公報には、回転ベゼルを設けても、時計の厚さ寸法が大きくなりにくい、回転ベゼルの例が示されている。
すなわち、時計の胴には、前述の時計と同様に、その側面から突出する鍔部が設けられている。一方、回転ベゼルには、ガラス固定リングの鍔部に係止される突起が設けられている。これにより、回転ベゼルは、胴から抜け止めされた状態で、胴の周縁に沿って回転可能となっている。
【0008】
また、回転ベゼルの内周には、鋸歯状の凹凸部が多数形成されている。一方、時計の胴には、回転ベゼルの凹凸部に向かって突出する係合突起を有するリング状の弾性部材がネジで固定されている。
これにより、回転ベゼルを時計方向へ回転操作しようとすると、弾性部材の係合突起が凹凸部に係止し、同方向へ回転ベゼルを回転させないようになっている。一方、回転ベゼルを反時計方向へ回転操作する際には、係合突起が凹凸部に押されて内側へ変形し、回転ベゼルの回転を許容するので、同方向へは回転ベゼルを回転操作できるようになっている。
【0009】
ここで、胴に固定した弾性部材と回転ベゼルの凹凸部とを径方向に並べて配置したので、時計の厚さ寸法が抑えられ、回転ベゼルを設けても、時計の薄型化が図れるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような回転ベゼルでは、胴に固定した弾性部材と回転ベゼルの凹凸部とが径方向に並べて配置され、また、弾性部材は、ネジ孔を形成するために、胴への固定部分の幅が広くなっており、さらに、係合突起を径方向へ突出させているので、時計の直径が大きくなりやすいという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、回転ベゼルを設けても、薄型化および小径化の両方が図れるようになる時計を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、時刻を表示する表示部の周囲に配置されるとともに、ケースに回転可能に設けられるリング状の回転ベゼルを備えた時計であって、前記回転ベゼルおよび前記ケースの間には、略C字形状に形成されるとともに弾性体からなる有端リングが配置され、前記回転ベゼルおよび前記ケースの一方には、前記回転ベゼルの回転方向に沿って係合凸部が複数配列され、前記有端リングの一端部分は、前記回転ベゼルおよび前記ケースの他方に係止される係止部とされ、前記有端リングの他端部分は、先端が前記係合凸部の一側面に当接する係合爪とされ、前記係合凸部は、前記ケースに一体成形された鋸歯状の係止歯とされ、前記有端リングは、前記一端部分が前記回転ベゼルに係止され、前記ケースには、前記回転ベゼルの内周面と対向する外周面を備えた立ち上がり部が設けられ、この立ち上がり部の前記外周面に前記係止歯が複数配列され、前記外周面の前記係止歯よりも基端側の部分に、前記有端リングを収納するための第1の溝が設けられ、前記回転ベゼルの内周面には、前記第1の溝に応じた位置に第2の溝が設けられ、前記有端リングが前記第1の溝および前記第2の溝の両方にまたがって配置されていることを特徴とする。
このような本発明では、回転ベゼルおよび前記ケースの間に有端リングを介装し、有端リングの一端部分を回転ベゼルまたはケースに係止するようにし、有端リングを取り付けるにあたり、ネジ等の接合具を不要としたので、有端リングにネジ孔を形成する必要がなくなる。
この際、有端リングにネジ孔を形成する加工が必要がなく、当該加工による切り粉の発生もなくなるので、外装表面の塗装等に切り粉がひっかき傷等の傷を付けることがなくなり、組立作業が完了するまで、時計の美観が維持されるようになる。
また、有端リングの他端部分を、係合凸部の一側面に当接する係合爪としたので、径方向へ突出する突起を設ける必要がない。
これにより、有端リングとしては、細い棒状の部材を曲げたものが採用でき、有端リングの厚さ方向および径方向断面寸法を小さくすれば、係合凸部の突出寸法も小さくなり、回転ベゼルに逆転防止機構およびクッリク動作機構を設けても、時計の厚さ寸法および直径が大きくならず、薄型化および小径化の両方が図れるようになる。
そして、回転ベゼルをケースに取り付けるにあたり、大きな力が必要ないので、ケースに発生する変形応力が小さくなり、ケースの内部に収納されるムーブメントの変形が抑えられ、運針止まり等の不具合が未然に防止される。
【0013】
ところで、回転ベゼルは、寸法や形状によって、係合凸部を設けることができる部分が限定される、例えば、その厚さ寸法が小さい場合には、その内周面に係合凸部を設けることが困難になるのに対し、前述のようにケースに係合凸部を設ければ、ケースには、係合凸部を設けることが可能な部分が回転ベゼルよりも多くあるので、加工が容易な部分を選択し、その部分に係合凸部を設けることが可能となり、これにより、係合凸部を鋸歯状の係止歯としても、係止歯の加工が容易に行えるようになる。
また、回転ベゼルに有端リングを係止させるには、例えば、有端リングの端部を折り曲げ、この折れ曲がった端部が挿入される孔を回転ベゼルに設ける等、加工が容易な構造が採用できるので、回転ベゼルの加工も容易に行える。
【0014】
そして、有端リングが第1の溝および第2の溝の内部に収納されるので、ケースおよび回転ベゼルの間に有端リングを介装しても、ケースと回転ベゼルとの間隔を最小限にすることができ、時計の外観を良好なものにできる。
しかも、第1の溝および第2の溝の両方にまたがって配置された有端リングが、回転ベゼルをケースから外れないようにする抜け止め構造を形成するので、抜け止め用の構造を別途設ける必要がなく、ケースおよび回転ベゼルの加工が容易となる。
さらに、弾性体である有端リングで回転ベゼルの抜け止めを行うので、第2の溝に有端リングを嵌め込んだ状態で、回転ベゼルをケースに押し付ければ、有端リングが変形して係止歯等を乗り越えて第1の溝に嵌まり込み、これにより、回転ベゼルをケースに簡単に取り付けできるので、時計の組立作業が容易に行えるようになる。
一方、ケースおよび回転ベゼルの隙間に、分解用の工具の先端を差し込み、この状態で工具をこじれば、有端リングが変形し、第1の溝から外れ、係止歯等を乗り越えて開放され、これにより、回転ベゼルをケースから簡単に取り外せるので、分解作業が容易に行えるようになる。
【0015】
このような時計において、前記回転ベゼルの内周面には、前記有端リングの変形する前記係合爪の逃げとなる第1の凹部と、前記有端リングの前記係止部を係止するための第2の凹部とが設けられていることが好ましい。
このような第1の凹部を設ければ、有端リングの係合爪を変形させるにあたり、その変位を大きく設定することが可能となり、細い有端リングを採用しても、確実に動作する逆転防止機構およびクリック動作機構が得られるようになる。
しかも、有端リングの前記係止部を係止するための第2の凹部とがが第1の溝および第2の溝の内部に収納されるので、ケースおよび回転ベゼルの間に有端リングを介装しても、ケースと回転ベゼルとの間隔を最小限にすることができ、時計の外観を良好なものにできる。
しかも、第2の凹部に有端リングの係止部を係止するようにしたので、第2の凹部を第2の溝に連続させれば、第2の溝に有端リングを嵌め込んでも、嵌め込んだ状態で有端リングを第2の溝に沿って移動させれば、第2の凹部への係止部の係止が容易に行え、時計の組立作業が容易に行えるようになる。
【0016】
ここで、前述の時計において、前記有端リングとしては、形状記憶合金製のものを採用するのが望ましい。
このような形状記憶合金製の有端リングを採用すれば、有端リングを第2の凹部のみに収納される形状に塑性変形させても、加熱等により元の状態に戻るので、第2の凹部のみに収納される形状にした有端リングを第2の凹部に収納し、この状態で、回転ベゼルをケースに取り付けた後、加熱等により有端リングを元の状態に戻せば、有端リングが第1の溝および第2の溝の両方にまたがり、回転ベゼルの抜け止め構造が自動的に形成され、時計の組立作業が一層容易に行えるようになる。
しかも、保守作業や修理のための分解や組立の際に、有端リングを塑性変形させても、簡単に元の状態に戻り、再度使用することが可能となるので、時計の分解および組立を何度も繰り返しても、有端リングの消耗が少なくなる。
【0017】
さらに、前記係止歯は、前記回転ベゼルの回転方向に沿って60個形成されていることが好ましい。
このようにすれば、回転ベゼルを6度回転操作する毎に、係合爪が係合凸部の間の谷に嵌まり、回転ベゼルの回転角度位置が決まるので、時間設定が分刻みで行えるようになり、時計に60分タイマーとしての機能が付加される。
【0018】
また、前述のような時計において、前記有端リングは、多角形に形成されていることが望ましい。
このようにすれば、第1の溝および第2の溝の両方にまたがって配置される有端リングを、棒状部材の折り曲げ加工のみで製作でき、有端リングの製造が容易に行えるようになる。
【0019】
さらに、前記有端リングは、断面形状が円形の線材から形成されたものであることが好ましい。
このように線材から有端リングを形成すれば、母材となる線材としてコイル状に巻かれた極めて長いものが採用でき、このような線材を所定長さに切断加工し、所定長さとなった線材を折り曲げ加工することで、有端リングを連続的に製作でき、有端リングの製作の自動化が容易に図れるようになる。
【0020】
また、前記有端リングは、前記他端部分が折り曲げられ、この折り曲げられた部分よりも先端側の部分が前記係合爪とされ、この係合爪の長さが前記ケースの共鳴振動数に応じた寸法となっていることが望ましい。
このようにすれば、回転ベゼルをワンクリックする際に発生するクリック音が大きくなり、耳でも操作の確認が行え、時刻インデックスおよび指針に蓄光塗料を塗布するだけで、暗闇でも時間設定が正確に行えるようになる。
【0021】
さらに、前述のような時計において、前記ケースおよび前記回転ベゼルの隙間に分解用の工具の挿入を容易にするために、前記ケースおよび前記回転ベゼルの少なくとも一方の周縁部分に切り欠き部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、ケースおよび回転ベゼルの隙間に、分解用の工具の先端を容易に差し込めるようになるので、この点からも、分解作業が容易に行えるようになる。
【0022】
また、前述のような時計において、前記ケース、前記回転ベゼルおよび前記有端リングの互いに接触する部分に自己潤滑性材料からなる被膜が形成されていることが望ましい。
このようにすれば、自己潤滑性材料からなる被膜により、回転ベゼルの回転操作がスムースに行えるようになるうえ、摺動部分の耐摩耗性が向上するので、回転ベゼルの耐久性が向上される。
【0023】
さらに、前述の時計において、前記表示部を覆うガラスが接着剤で前記ケースに固定されていることが好ましい。
ここで、ガラスおよびケースの間にパッキンを介装してガラスをケースに圧入して固定する場合には、ガラスのケースへの嵌合を充分深くする必要があるため、介装されるパッキンの厚さにより径方向の寸法が大きくなり、嵌合深さの確保により、時計の厚さ寸法が大きくなる。
そこで、前述のようにガラスを接着剤でケースに固定すれば、パッキンが不要となるうえ、嵌合深さを確保する必要もなくなるので、この点からも時計の薄型化および小径化が図れるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には、本実施形態に係る時計1が示されている。図1および図2において、時計1は、海中等に潜るダイバーが潜水中に使用するダイバーウォッチとなっている。この時計1には、時刻を表示するための表示部として、円形の文字板2と、時針21、分針22および秒針23と、これらの指針21〜23を駆動する図示しないムーブメントと、このムーブメントを内部に収納するケース4と、文字板2の周囲に配置されるとともに、ケース4に回転可能に設けられるリング状の回転ベゼル5と、装着用のバンド6と、時刻合わせ等を行うための竜頭7とが設けられている。
【0025】
ここで、文字板2には、1時から12時での各時刻を示す角形インデックス24および丸形インデックス25が設けられている。これらのインデックス24,25および指針21,22には、蓄光塗料が塗布されている。
また、分解時に、ケース4および回転ベゼル5の隙間に分解用の工具が容易に挿入できるように、回転ベゼル5の周縁部分には、切り欠き部8が部分的に形成されている。
【0026】
ケース4は、図3に示されるように、文字板2の周縁を囲む環状の胴41と、文字板2の裏側を覆う裏蓋42と、文字板2の表側を覆うガラス43とを備えたものとなっている。
ここで、ケース4の環状の胴41には、表側からガラス43が嵌め込まれ、接着剤44で固定されている。
一方、胴41の裏側の裏蓋42には、胴41の内周面に沿って形成された突条部45が設けられている。この突条部45の外周面には、図4に示されるように、胴41の内周面に形成された凹部46に係止される凸部47が部分的に設けられている。これにより、裏蓋42を胴41に圧入すると、胴41の凹部46に裏蓋42の凸部47が係止され、裏蓋42が胴41に取り付けられるようになっている。
また、分解時に、胴41および裏蓋42の隙間に分解用の工具が容易に挿入できるように、裏蓋42の周縁部分には、切り欠き部9が部分的に形成されている。これにより、裏蓋42は、分解用の工具により取り外しが可能となっている。そして、胴41および裏蓋42との間には、ケース4の防水性を確保するために、防水部材としてのパッキン48が介装されている。
【0027】
図3に戻って、ケース4の胴41には、回転ベゼル5の内周面5Aと対向する外周面49を備えた立ち上がり部50が一体成形されている、この立ち上がり部50と回転ベゼル5と間には、断面形状が円形の線材から形成された有端リング70が介装されている。
立ち上がり部50の外周面49には、図5にも示されるように、係合凸部としての係止歯51が、回転ベゼル5の回転方向に沿って、回転角度6度毎に60個配列されている。各係止歯51は、立ち上がり部50に一体成形された鋸歯状のものとなっている。
また、立ち上がり部50の外周面49の係止歯51よりも基端側の部分には、有端リング70を収納するための第1の溝52が設けられている。
一方、回転ベゼル5の内周面5Aには、第1の溝52に応じた位置に第2の溝53が設けられている。
【0028】
有端リング70は、図6に示されるように、ステンレススチール等の弾性体からなる線材を折り曲げ加工することにより、全体が端部を有する略C字形状に形成され、かつ、角部71と直線部72とを有する多角形の平面形状を有するものとなっている。
この有端リング70の一端部分は、回転ベゼル5に係止させるために、図3にも示されるように、ケース4の裏側へ折り曲げられ、折り曲げられた先端側が係止部73となっている。
有端リング70の他端部分には、図4にも示されるように、クランク状に折れ曲がったクランク部74が設けられている。有端リング70のクランク部74よりも先端側の部分は、途中で内側に緩く折れ曲がり、この折れ曲がった部分が係合爪75となっている。
この係合爪75は、ケース4内部の空洞の共鳴振動数に応じた長さ寸法Lを備えたものとなっている。
【0029】
回転ベゼル5には、図7に示されるように、内周面5Aから凹んだ第1の凹部54および第2の凹部55が設けられている。
このうち、第1の凹部54は、図4および図8に示されるように、第1の溝52に接続され、かつ、有端リング70のクランク部74および係合爪75を収納するものとなっている。
第2の凹部55は、図3および図8に示されるように、有端リング70の係止部73を係止するためのものとなっている。
【0030】
ここで、回転ベゼル5を時計方向、図8の矢印R方向へ回転操作しようとすると、回転ベゼル5に係止部73が係止されているので、有端リング70も回転しようとするが、係合爪75の先端が係止歯51の側面に当接するので、時計方向の回転が防止されるようになっている。
一方、回転ベゼル5を反時計方向、図8の矢印L方向へ回転操作する場合には、回転ベゼル5の回転にともなう有端リング70の回転により、係合爪75が係止歯51におされるようになっている。そして、第1の凹部が、変形する係合爪75の逃げとなる空間となっているので、係合爪75の変形が許容され、回転ベゼル5が反時計方向へ回転可能となっている。
また、係合爪75は、6度回転すると再度、係止歯51の谷間に入り込むので、回転ベゼル5は、6度回転させる毎に位置が決まり、節度のあるクリック動作が行えるようになっている。
【0031】
ここにおいて、図3および図8に示されるように、第1の溝52および第2の溝53の両方にまたがって有端リング70が配置されている。この有端リング70は、ケース4に回転可能に設けられた回転ベゼル5を、ケース4の立ち上がり部50から外れないようにする抜け止め部となっている。
また、ケース4、回転ベゼル5および有端リング70の互いに接触する部分、具体的には、ケース4の立ち上がり部50の外周面49、および、外周面49の基部から外側へ延びる中段面56、回転ベゼル5の内周面5A、および、ケース4の中段面56と対向する回転ベゼル5の裏面57、ならびに、有端リング70の全面等には、自己潤滑性材料であるポリテトラフルオロエチレンからなる被膜が形成されている。これにより、回転ベゼル5の回転操作がスムースに行えるようになっている。
【0032】
前述のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、回転ベゼル5およびケース4の間に有端リング70を介装し、有端リング70の一端部分に設けた係止部73を回転ベゼル5の第2の凹部55に係止するようにしたので、有端リング70の取り付けに、ネジ等の接合具や、ネジを挿通させるネジ孔を不要とできる。
この際、有端リング70にネジ孔を形成する加工が必要がなく、当該加工による切り粉の発生もなくなるので、外装表面の塗装等に切り粉がひっかき傷等の傷を付けることがなくなり、組立作業が完了するまで、時計1の美観を維持することができる。
また、有端リング70の他端部分を、ケース4側の係止歯51の一側面に当接する係合爪75としたので、径方向へ突出する突起を不要とできる。
これにより、有端リング70としては、細い棒状の部材を曲げたものが採用でき、有端リング70の厚さ方向および径方向断面寸法が小さくなるとともに、係止歯51の突出寸法も小さくなり、回転ベゼル5に逆転防止機構およびクリック動作機構を設けても、時計1の厚さ寸法および直径が大きくならず、薄型化および小径化の両方を実現できる。
そして、回転ベゼル5をケース4に取り付けるにあたり、大きな力が必要ないので、ケース4に発生する変形応力が小さくなり、ケース4の内部に収納されるムーブメントの変形が抑えられ、運針止まり等の不具合を未然に防止できる。
【0033】
さらに、係止歯51を設けることが可能な部分が回転ベゼル5よりも多くあるケース4側に係止歯51を設け、かつ、係止歯51の加工が容易な立ち上がり部50の外周面49に係止歯51を形成したので、鋸歯状の係止歯51としても、係止歯51の加工を容易に行うことができる。
【0034】
また、ケース4に設けられた立ち上がり部50の外周面49に第1の溝52を設け、、この第1の溝52の位置に応じて、回転ベゼル5の内周面5Aに第2の溝53を設け、有端リング70を、第1の溝52および第2の溝53に収納するとともに、これらの溝52,53の両方にまたがって配置したので、ケース4および回転ベゼル5の間に有端リング70を介装しても、ケース4と回転ベゼル5との間隔を最小限にすることができ、時計1の外観を良好なものにできる。
しかも、第1の溝52および第2の溝53の両方にまたがって配置された有端リング70が、回転ベゼル5をケース4から外れないようにする抜け止め部となるので、抜け止め用の構造を別途設ける必要がなく、ケース4および回転ベゼル5の加工を容易に行うことができる。
さらに、弾性体である有端リング70で回転ベゼル5の抜け止めを行うので、第2の溝53に有端リング70を嵌め込んだ状態で、回転ベゼル5をケース4に押し付ければ、有端リング70が変形して係止歯51を乗り越えて第1の溝52に嵌まり込み、回転ベゼル5をケース4に簡単に取り付けでき、時計1の組立作業を容易に行うことができる。
【0035】
さらに、ケース4および回転ベゼル5の隙間に分解用の工具の先端を差し込み、この状態で工具をこじれば、有端リング70が変形し、第1の溝52から外れ、係止歯51を乗り越えて有端リング70が開放されるので、回転ベゼル5をケース4から簡単に取り外せるうえ、回転ベゼル5の周縁部分に切り欠き部8を形成したので、ケース4および回転ベゼル5の隙間に、分解用の工具の先端を容易に差し込めるようになり、分解作業を容易に行うことができる。
【0036】
また、回転ベゼル5の内周面5Aに有端リング70の係合爪75の逃げとなる第1の凹部54を設けたので、有端リング70の係合爪75を変形させるにあたり、その変位を大きく設定することが可能となり、細い有端リング70を採用しても、確実に動作する逆転防止機構およびクリック動作機構を実現できる。
さらに、回転ベゼル5の内周面5Aに有端リング70の係止部73を係止する第2の凹部55を設け、この第2の凹部55を第2の溝53に連続させたので、第2の溝53に有端リング70を嵌め込んでも、嵌め込んだ状態で有端リング70を第2の溝53に沿って移動させれば、第2の凹部55への係止部73の係止が容易に行え、この点からも、時計1の組立作業を容易に行うことができる。
【0037】
さらに、係止歯51を回転ベゼル5の回転方向に沿って60個形成したので、回転ベゼル5を6度回転操作する毎に、係合爪75が係止歯51の間の谷に嵌まり、回転ベゼル5の回転角度位置が決まるので、時間設定が分刻みで行えるようになり、時計1に60分タイマーとしての機能を付加することができる。
【0038】
また、有端リング70を多角形に形成したので、第1の溝52および第2の溝53の両方にまたがって配置可能な有端リング70を、棒状部材の折り曲げ加工のみで製作でき、有端リング70の製造を容易に行うことができる。
【0039】
さらに、有端リング70を断面形状が円形の線材から形成したので、母材となる線材としてコイル状に巻かれた極めて長いものが採用でき、このような線材を所定長さに切断加工し、所定長さとなった線材を折り曲げ加工することで、有端リング70を連続的に製作できるうえ、有端リング70の製作の自動化を容易に図ることができる。
【0040】
また、有端リング70の係合爪75の長さを、ケース4内部の空洞の共鳴振動数に応じた寸法Lとしたので、回転ベゼル5をワンクリックする際に発生するクリック音が大きくなり、耳でも操作の確認を行うことができるうえ、回転ベゼル5のクリック動作を分刻みで行えるようにしたこと、および、インデックス24,25および指針21,22に蓄光塗料を塗布したこととあいまって、暗闇でも時間設定を正確に行うことができる。
【0041】
さらに、ケース4、回転ベゼル5および有端リング70の互いに接触する部分にポリテトラフルオロエチレンからなる被膜を形成したので、回転ベゼル5の回転操作をスムースに行うことができるうえ、回転ベゼル5周辺の摺動部分の耐摩耗性が向上され、回転ベゼル5の耐久性を向上できる。
【0042】
また、ガラス43が接着剤44でケース4に固定したので、ガラス43を固定するために、ガラス43とケース4との間に介装されるパッキンが不要となり、パッキンの厚さ分だけ径方向の寸法を小さくできるうえ、パッキンで取り付ける際に充分確保すべき嵌合深さ寸法も小さくなるので、この点からも、時計1の薄型化および小径化を図ることができる。
【0043】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
例えば、係合凸部の設置数は、60個に限らず、120個でもよい。
【0044】
さらに、有端リングとしては、多角形の平面形状を有するものに限らず、楕円形の平面形状を有するものでもよく、有端リングの具体的な形状は、実施にあたり適宜設定できるが、ケース側の第1の溝および回転ベゼル側の第2の溝の両方にまたがって配置可能な形状のものが好ましい。
【0045】
また、有端リングとしては、ステンレススチール製のものに限らず、表面がメッキされた鋼鉄製のもの、あるいは、形状記憶合金製のものでもよく、弾性体から形成されていればよい。
この際、形状記憶合金製の有端リングを採用すれば、有端リングを第2の凹部のみに収納される形状に塑性変形させても、加熱等により元の状態に戻るので、第2の凹部のみに収納される形状にし、この形状の有端リングを第2の凹部に収納し、この状態で、回転ベゼルをケースに取り付けた後、加熱等により有端リングを元の状態に戻せば、有端リングが第1の溝および第2の溝の両方にまたがり、回転ベゼルの抜け止め構造が自動的に形成されるようになり、時計の組立作業を一層容易に行うことができる。
しかも、保守作業や修理のための分解や組立の際に、有端リングを塑性変形させても、簡単に元の状態に戻り、再度使用することが可能となるので、時計の分解および組立を何度も繰り返しても、有端リングの消耗を少なくできる。
【0046】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、時計に回転ベゼルを設けても、時計全体の薄型化および小径化の両方を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図2】前記実施形態を示す側面図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】前記実施形態を示す図3とは異なる部分の断面図である。
【図5】前記実施形態の立ち上がり部を示す図3のa−a線における断面図である。
【図6】前記実施形態の有端リングを示す平面図である。
【図7】前記実施形態の回転ベゼルを示す図3のa−a線における断面図である。
【図8】図3のa−a線における断面図である。
【符号の説明】
1 時計
2 表示部としての文字板
4 ケース
5 回転ベゼル
8 切り欠き部
5A 内周面
43 ガラス
44 接着剤
49 外周面
50 立ち上がり部
51 係合凸部としての係止歯
52 第1の溝
53 第2の溝
54 第1の凹部
55 第2の凹部
73 係止部
75 係合爪

Claims (10)

  1. 時刻を表示する表示部の周囲に配置されるとともに、ケースに回転可能に設けられるリング状の回転ベゼルを備えた時計であって、
    前記回転ベゼルおよび前記ケースの間には、略C字形状に形成されるとともに弾性体からなる有端リングが配置され、前記回転ベゼルおよび前記ケースの一方には、前記回転ベゼルの回転方向に沿って係合凸部が複数配列され、前記有端リングの一端部分は、前記回転ベゼルおよび前記ケースの他方に係止される係止部とされ、前記有端リングの他端部分は、先端が前記係合凸部の一側面に当接する係合爪とされ、前記係合凸部は、前記ケースに一体成形された鋸歯状の係止歯とされ、前記有端リングは、前記一端部分が前記回転ベゼルに係止され、前記ケースには、前記回転ベゼルの内周面と対向する外周面を備えた立ち上がり部が設けられ、この立ち上がり部の前記外周面に前記係止歯が複数配列され、前記外周面の前記係止歯よりも基端側の部分に、前記有端リングを収納するための第1の溝が設けられ、前記回転ベゼルの内周面には、前記第1の溝に応じた位置に第2の溝が設けられ、前記有端リングが前記第1の溝および前記第2の溝の両方にまたがって配置されていることを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、前記回転ベゼルの内周面には、前記有端リングの変形する前記係合爪の逃げとなる第1の凹部と、前記有端リングの前記係止部を係止するための第2の凹部とが設けられていることを特徴とする時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の時計において、前記有端リングは、形状記憶合金製であることを特徴とする時計。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の時計において、前記係止歯は、前記回転ベゼルの回転方向に沿って60個形成されていることを特徴とする時計。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の時計において、前記有端リングは、多角形に形成されていることを特徴とする時計。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の時計において、前記有端リングは、断面形状が円形の線材から形成されたものであることを特徴とする時計。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の時計において、前記有端リングは、前記他端部分が折り曲げられ、この折り曲げられた部分よりも先端側の部分が前記係合爪とされ、この係合爪の長さが前記ケースの共鳴振動数に応じた寸法となっていることを特徴とする時計。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の時計において、前記ケースおよび前記回転ベゼルの隙間に分解用の工具の挿入を容易にするために、前記ケースおよび前記回転ベゼルの少なくとも一方の周縁部分に切り欠き部が形成されていることを特徴とする時計。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の時計において、前記ケース、前記回転ベゼルおよび前記有端リングの互いに接触する部分に自己潤滑性材料からなる被膜が形成されていることを特徴とする時計。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の時計において、前記表示部を覆うガラスが接着剤で前記ケースに固定されていることを特徴とする時計。
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