JP3620185B2 - 半導体センサ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体センサチップおよび半導体素子チップを一体に備えた半導体センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の半導体センサ装置として、例えば、半導体圧力センサ装置においては、半導体圧力センサチップが圧力測定環境下にさらされた状態で、圧力媒体から受ける圧力でダイヤフラム部が変位するように設けられている。半導体圧力センサチップのダイヤフラム部にはピエゾ抵抗効果を有する抵抗体が形成されており、ダイヤフラム部が変位するとこれに応じて抵抗体の抵抗値が変化する。その抵抗値の変化をブリッジ接続した回路の出力端子から電圧信号としてセンサ出力を得て圧力を検出するものである。
【0003】
このような半導体圧力センサ装置により、例えば、エンジンの吸入空気量を検出するために圧力を測定することに用いられるが、この場合に、圧力媒体としての吸入空気には、排気ガスや排気ガスが冷却されてできる酸性の凝縮水が混在していることが一般的である。そこで、このようにダイヤフラム部を圧力測定環境下にさらす必要があることから、圧力測定媒体からセンサチップを保護するための構成が必要となる。
【0004】
このような構成のものとして、例えば、図10に示すような半導体圧力センサ装置がある。この図10において、ケース1にはコネクタとの接続を行うためのコネクタ部1aが形成されていると共にセンサモジュール2が実装される実装部1bとが形成されている。また、ケース1にはセンサモジュール2とコネクタとを電気的に接続するための複数本のコネクタピン3がインサート成形により設けられている。
【0005】
ケース1の実装部1bは、上下に開口しており、ここにはセンサモジュール2が接着固定されている。センサモジュール2は、セラミック製のプリント基板4の一方の面側には、台座5を介して圧力センサチップ6が接着固定されており、その圧力センサチップ6の電極パッドとプリント基板4に形成された電極部とがボンディングワイヤ7により電気的に接続されている。プリント基板4の他方の面側には、圧力センサチップ6から出力されるセンサ信号を処理するための信号処理回路を設けたICチップ8や他の電子部品9などが実装されている。そして、プリント基板4とケース1のコネクタピン3との間が接続導体10により電気的に接続されている。
【0006】
センサモジュール2が実装された状態で、プリント基板4の圧力センサチップ6が搭載された面側には弾性を有する保護用の樹脂11がコーティングされており、圧力センサチップ6は、樹脂11を介して圧力測定媒体から圧力を受けるとダイヤフラム部が変位して圧力に応じた検出信号を出力するようになっている。また、プリント基板4の反対側の面にはポッティングにより樹脂12が充填されており、これによってICチップ8の部分への圧力測定媒体の侵入による特性劣化を防止すると共に、コネクタピン3と接続導体10との接続部が保護されるように構成している。
【0007】
そして、本体ケース1のICチップ8が搭載された側にはキャップ13が接着固定され、圧力センサチップ6が搭載された側には圧力導入口14aが形成されたポート14が接着固定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記構成のものでは、センサモジュール2の構成として、一方の面に圧力センサチップ6を実装すると共に他方の面にICチップ8等を実装する構成であるから、本体ケース1への実装に手間がかかると共に、ICチップ8が圧力媒体により汚染されるのを防止するためのシール構造も複雑になり、総じて実装組立ての工数が増大することによりコスト高になる不具合がある。
【0009】
そこで、このような不具合を解消すべく、本発明者らは図11および図12に示すような構成のものを考えた。すなわち、このものでは、センサモジュール15を、導体パターン16aを一体に設けた基板16の一方側の面に圧力センサチップ6およびICチップ8などを実装したものとして構成している。そして、このセンサモジュール15を本体ケース17に実装する際には、圧力センサチップ6部分のみを樹脂11でコーティングして圧力測定時に汚染されないようにして圧力媒体の圧力を伝達可能な構成とし、ICチップ8を含んだ他の部分をポッティング用の樹脂12でコーティングするようにするために、隔壁部材18を別途に接着する構成としている。
【0010】
この場合、ICチップ8を圧力媒体による汚染から保護するためには、耐汚染性の優れた弾性率の高いコーティング用の樹脂12を設ける必要があり、一方、圧力センサチップ6には圧力伝達をするためにゲル状の柔らかい弾性率をもった樹脂11をコーティングする必要があり、このために隔壁部材18を設けることが必須条件となる。
【0011】
しかしながら、このような構成を想定した場合には、本体ケース17への実装時にセンサモジュール15に隔壁部材18を個々に装着するための作業が必要となるが、位置合わせを行って接着する工程は面倒な作業となり、多大な工数を要することになる。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、隔壁部材などを設ける必要がなく、しかもICチップを汚染物質から保護するための構成を新たな構成を追加することなく得られるようにした半導体センサ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、樹脂パッケージには、半導体センサチップが検知動作が可能となるように露出した状態に設けられると共に、半導体回路チップが樹脂に封入された状態に設けられるので、半導体センサチップと半導体回路チップとを一体に設ける構成としながら、半導体回路チップを汚染から保護するための構成を別途に採用する必要がなくなり、ケースなどに実装するための実装工数を低減することができるようになり、取り扱い上も便利になる。
【0014】
請求項2の発明によれば、ケースなどに実装する場合に、半導体センサチップの表面を検出媒体の状態が伝達可能となる状態で保護するようにコーティングすると共に、樹脂パッケージから外部に導出された接続用のリード部を検出媒体の雰囲気から保護するようにコーティングする必要があるときには、樹脂パッケージのセンサマウント部が凹状に形成されているので、樹脂パッケージそのものを分離用の隔壁として利用して上述の異なるコーティングを行うことができるようになり、実装時の組立てコストの低減を図れるようになる。
【0015】
請求項3の発明によれば、樹脂パッケージをセンサマウント部の裏面側に対応して凹部を形成した構造としているので、樹脂パッケージを成形する際に、センサマウント部を形成している凹状部と裏面側に形成する凹部との両方により樹脂流れに対する抵抗を受けるようになり、これによって樹脂が一方側にだけ流れることによる内部での気泡残りが防止されて充填性の良い樹脂パッケージを形成することができるようになる。
【0016】
請求項4の発明によれば、樹脂パッケージを熱硬化性の樹脂により形成するので、内部に封入している半導体回路チップに対する気密性を高くすることができ、これによって耐汚染性の向上を図って信頼性の高い樹脂パッケージを得ることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を半導体圧力センサ装置に適用した場合の第1の実施の形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。
図1および図2は本実施の形態の半導体圧力センサ装置21を示しており、これは、例えば自動車のエンジン制御用としてエンジンの吸入空気量を検出するために用いられるもので、圧力測定範囲は、例えば10kPa[abs]〜250kPa[abs]程度のものである。したがって、圧力媒体である吸入空気には空気だけではなく排気ガスや排気ガスが冷却されてできる酸性の凝縮水等が混じっており、このような半導体圧力センサ装置21にとっては汚染環境下に配置して使用することになる。
【0018】
さて、半導体圧力センサ装置21は、後述するトランスファ成形法により形成した矩形容器状をなす樹脂パッケージ22の一端面側から3本のターミナル23を導出した状態に形成されている。これら3本のターミナル23は、それぞれ電源端子,信号出力端子および接地端子に対応して設けられたものである。樹脂パッケージ22の内部には、ターミナル23を含んだリードフレーム24およびこのリードフレーム24の半導体回路用リード部24aに搭載された半導体回路チップとしてのICチップ25が封入されている。
【0019】
リードフレーム24は、上述した半導体回路用リード部24a,ターミナル23となる3つの端子リード部24bおよび4つの半導体センサ用リード部24cから構成されている。ICチップ25は、センサ信号が入力されるとこれを信号処理して検出信号として出力するもので、チップ表面に形成されている7つのボンディングパッドとリードフレーム24の各部に対してボンディングワイヤ26により電気的に接続されている。
【0020】
樹脂パッケージ22は、ICチップ25が搭載された側の面に矩形状をなす凹状に形成されたセンサマウント部27が設けられており、このセンサマウント部27の底面にはリードフレーム24のセンサ用リード部24cの一端部側が四隅部に露出されている。また、樹脂パッケージ22のセンサマウント部27の裏面側には、凹部として2本の凹状溝部28が形成されている。この凹状溝部28は後述するように成形時の樹脂流れに抵抗を与えるように設けられるもので、各凹状溝部28の両端部にはセンサ用リード部24cの裏面側が露出するように貫通した支持ピン用の孔28aが形成されており、成形時に裏面側から挿通される支持ピンによりセンサ用リード部24cが支持されることにより形成されるものである。
【0021】
このようにして形成されているセンサマウント部27の中央にはガラス製の台座29が接着固定され、その上に半導体センサチップとしての圧力センサチップ30が陽極接合により接着された状態で搭載されている。圧力センサチップ30は、シリコン基板の中央部にエッチングにより形成した薄肉部をダイヤフラムとして形成したもので、台座29に接着することにより密閉された空間を圧力基準室30aとして用いるようになっている。そして、圧力センサチップ30のダイヤフラム部にはピエゾ抵抗効果を利用した複数の抵抗体が形成されている。そして、これら複数の抵抗体はブリッジ接続された状態で信号端子および電源端子が4つの電極パッドに接続されている。
【0022】
この圧力センサチップ30の四隅の電極パッドとセンサ用リード部24cの露出された部分との間は、ボンディングワイヤ31によりボンディングされており、圧力センサチップ30から出力されるセンサ信号はボンディングワイヤ31,センサ用リード部24cを介してICチップ25に入力されるようになっている。そして、圧力センサチップ30のダイヤフラム部は圧力を受けて変位すると、抵抗体がこれに応じてピエゾ抵抗効果によって抵抗値が変化するので、ブリッジ回路の平衡状態が崩れてセンサ信号を出力するようになっている。
【0023】
このように圧力センサチップ30が搭載された状態で、圧力センサチップ30のダイヤフラムの部分およびボンディングワイヤ31が接続されるセンサ用リード部24cの表面部分には、これらを覆うようにして保護用の樹脂32がコーティングされている。この樹脂32は、圧力センサチップ30による圧力検出動作に支障を来さない程度の硬さのものを用いており、例えば、シリコーン樹脂系のゲル状物などを用いており、その複素弾性率としては、例えば103〜105Pa程度のものを採用している。また、ボンディングワイヤ31の表面には、図示はしないが薄くコーティング剤が塗布されており、汚染環境下でも電気的に絶縁状態が保たれるようになっている。
【0024】
次に、このような半導体圧力センサ21を実装用のケース33に搭載した状態での構成について説明する。図3および図4において、ケース33は、例えばPBT樹脂により形成されたもので、実装面側が開口された実装部33aおよびコネクタ部33bが形成されこれらの間を電気的に接続するための3本のコネクタピン34がインサート成形されている。
【0025】
半導体圧力センサ21はケース33の実装部33aに収容載置されており、3本のターミナル23とコネクタピン34との間は溶接により電気的に接続されている。また、半導体圧力センサ21の樹脂パッケージ22は、外周部に樹脂注型剤(ポッティングシール剤)35を用いてポッティング樹脂封止されており、これにより半導体圧力センサ21がケース33内に接着固定されている。
【0026】
この場合、樹脂注型剤35は、ケース33内でコネクタピン34のインサート部を介して負圧を受けたときでも実装部33a内部に気泡が発生せず、しかもICチップ25が封入された樹脂パッケージ22が実装部33aに強固に接着固定され、且つターミナル23とコネクタピン34との溶接部が汚染環境下でも保護できるような硬度および密着度の材質のものを使用する必要がある。このような樹脂注型剤35としては、例えば、弾性率が105〜106Pa程度のシリコーン樹脂系のゴムやエポキシ系の樹脂などがある。
【0027】
上述のようにして半導体圧力センサ21がケース33内に収容されると、実装部33aの開口部36に同じくPBT樹脂製のポート37が接着固定される。このポート37には、中央部に筒状をなす圧力伝達孔38が形成されており、この圧力伝達孔38を介してケース33内部の半導体圧力センサ21に搭載した圧力センサチップ30に外部の圧力を伝達するようになっている。
【0028】
次に、半導体圧力センサ21の樹脂パッケージ22の成形過程について簡単に説明する。成形時の樹脂流れの状態を縦断面で示す図5において、リードフレーム24にはICチップ25がマウントされた状態でボンディングワイヤ26が接続されている。この状態でリードフレーム24は、下金型39の所定部位に載置される。次いで、上金型40により型を閉じた後、熱硬化性樹脂41を型内に投入してプランジャ42を押し込む。
【0029】
これにより、熱硬化性樹脂41は、一旦、金型39,40の熱によって溶融するとプランジャ42による圧力でゲート43を介してキャビティ44内に流動するようになる。このとき、熱硬化性樹脂41は、上金型40の凸部40a(樹脂パッケージ22のセンサマウント部27に対応する部分)と下金型39の凸部39a,39b(樹脂パッケージ22の凹状溝部28に対応する部分)との間が狭くなっていることにより、流れが抵抗を受けて上下共に均一に遅くなる。
【0030】
これによって、熱硬化性樹脂41は、キャビティ44の末端部分まで気泡を残すことなく充填され、キャビティ44内部の空気はエアベント45を介して外部に抜けるようになる。そして、このように充填された熱硬化性樹脂41は、さらに型内で加熱されて硬化し、固化し樹脂パッケージ22が形成されるようになる。この後、成形物は金型39,40から取り出され、ゲート43部分で切断されて樹脂パッケージ22を得ることができるようになる。
【0031】
上記構成の半導体圧力センサ21では、圧力を検出する場合に次のようにして動作する。すなわち、ポート37の圧力伝達孔38を介して圧力媒体である空気が内部に連通しているので、保護用樹脂32を介して圧力センサチップ30のダイヤフラムに対して変形応力を与える。ダイヤフラムで受ける変形応力で、ピエゾ抵抗効果により抵抗体の抵抗値が変化し、ブリッジ回路の平衡状態が崩れて電圧出力が得られる。この電圧信号をICチップ25において信号処理して圧力検出信号を得るようになる。
【0032】
このような本実施の形態によれば、熱硬化性樹脂41を用いて成形した樹脂パッケージ22により、ICチップ25を封入した状態で圧力センサチップ30のセンサマウント部27を設ける構成としたので、ケース33への実装時にICチップ25を圧力媒体としての空気による汚染から保護するためのコーティング剤を圧力センサチップ30とは異なるコーティング剤で保護するための構造を設ける必要がなくなり、組立て性や実装作業が簡単且つ安価に行えると共に、ICチップ25の封入状態を熱可塑性樹脂などに比べて良好に保持することができるようになる。
【0033】
また、本実施の形態によれば、樹脂パッケージ22に圧力センサチップ30をマウントするためのセンサマウント部27として凹状に形成したので、ターミナル23とコネクタピン34との溶接部を保護する樹脂注型剤35とを隔てるための部材を別途に設ける必要がなくなり、部品点数を削減すると共に実装工数を低減することができるようになる。
【0034】
さらに、本実施の形態によれば、樹脂パッケージ22のセンサマウント部27の裏面側に対応して2本の凹状溝部28を設ける構成としたので、トランスファ成形時に熱硬化性樹脂41の流れを均一にしてキャビティ44内部に気泡などを残すことなく末端まで充填させることができるようになり、信頼性の高い樹脂パッケージ22を製作することができるようになる。
【0035】
図6は本発明の第2の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と異なるところは、樹脂パッケージ22に代えて、裏面側に広く浅く形成した凹状溝部46を設けた樹脂パッケージ47を形成したところである。つまり、凹状溝部46を、センサマウント部27の開口寸法とほぼ同じ程度となるように形成したもので、その深さ寸法については、第1の実施の形態のものに比べて肉厚になるように設定することができる。
【0036】
そして、このような構成によっても、樹脂パッケージ47をトランスファ成形する際に、センサマウント部27と裏面側の凹状溝部46とに熱硬化性樹脂41を均一に流動させることができ、気泡など残留空気のない状態で樹脂パッケージ47を成形することができるものである。
【0037】
図7は本発明の第3の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と異なるところは、樹脂パッケージ22に代えて、裏面側に狭く深く形成した凹状溝部48を設けた樹脂パッケージ49を形成したところであり、これによっても、第2の実施の形態と略同様の作用効果を得ることができる。なお、センサマウント部27の裏面側の樹脂の厚さ寸法は、圧力センサチップ30のマウント時に強度が保持できる程度に設定することが好ましい。
【0038】
図8および図9は本発明の第4の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と異なるところは、樹脂パッケージ22に代えて樹脂パッケージ50を設ける構成としたところである。すなわち、樹脂パッケージ50においては、センサマウント部51の外周には周壁となるような部分がなく、熱硬化性樹脂はICチップ25がマウントされた部分に形成されるだけの構成である。
【0039】
この実施の形態の場合には、圧力センサチップ30を保護するための樹脂32をターミナル23とコネクタピン34との溶接部にも樹脂注型剤として使用可能な測定環境下での用途に対応するもので、ケース33に実装する際には、樹脂パッケージ50の全体が覆われるように保護用の樹脂32でポッティング樹脂封止されるものである。
【0040】
このような第4の実施の形態によれば、用途に応じては簡単に保護用の樹脂32をポッティングにより圧力センサチップ30部分と樹脂パッケージ50の外周部分とに同時に充填してポッティング樹脂封止することができるようになる。
【0041】
本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡張できる。
圧力センサチップ30を保護する樹脂32は、センサマウント部27内全域に渡って充填する構成としても良い。
気体の圧力センサ以外に、水圧センサ,湿度センサ,成分センサ,光センサあるいは加速度センサなど半導体センサチップが検出雰囲気の影響を受ける状態で検出動作を行うようにした半導体センサ装置全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す縦断側面図
【図2】平面図
【図3】本体ケースに実装した状態で示す縦断側面図
【図4】本体ケースのポートを外した状態で示す平面図
【図5】成形時の樹脂の流れる状態を示す縦断側面図
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す図3相当図
【図9】同図4相当図
【図10】従来例を示す図3相当図
【図11】発明者の想定した従来例を示す図3相当図
【図12】同図4相当図
【符号の説明】
21は半導体圧力センサ(半導体センサ装置)、22は樹脂パッケージ、23はターミナル、24はリードフレーム、24aは半導体回路用リード部、24bは端子リード部、24cは半導体センサ用リード部、25はICチップ(半導体回路チップ)、26はボンディングワイヤ、27はセンサマウント部、28は凹状溝部(凹部)、29は台座、30は圧力センサチップ(半導体センサチップ)、31はボンディングワイヤ、32は保護用樹脂、33はケース、33aは実装部、33bはコネクタ部、34はコネクタピン、35は樹脂注型剤、37はポート、38は圧力伝達孔、39は下金型、40は上金型、41は熱硬化性樹脂、42はプランジャ、43はゲート、44はキャビティ、45はエアベント、46,48は凹状溝部、47,49,50は樹脂パッケージ、51はセンサマウント部である。
Claims (4)
- 検出環境の状態を検出してセンサ信号を出力する半導体センサチップと、
この半導体センサチップから出力されるセンサ信号を演算処理して検出信号を生成する半導体回路チップと、
前記半導体センサチップに対応した半導体センサ用リード部および前記半導体回路チップに対応した半導体回路用リード部を有するリードフレームと、
このリードフレームに前記半導体回路チップをマウントすると共に電気的に接続した状態で且つ前記センサ用リード部を露出させてセンサマウント部を形成するように樹脂成形された樹脂パッケージとを備え、
前記半導体センサチップは、前記樹脂パッケージに形成されたセンサマウント部にマウントされると共に、前記リードフレームの半導体センサ用リード部に電気的に接続された状態に設けられ、
前記半導体回路チップは、前記リードフレームと共に前記樹脂パッケージに封入されていることを特徴とする半導体センサ装置。 - 前記樹脂パッケージは、前記センサマウント部の周囲を樹脂により取り囲むようにした凹状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体センサ装置。
- 前記樹脂パッケージは、前記センサマウント部の裏面側に対応して凹部が形成されており、その凹部は成形時に樹脂の流れに抵抗を与えるように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体センサ装置。
- 前記樹脂パッケージは、熱硬化性樹脂を用いて成形されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体センサ装置。
Priority Applications (5)
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