JP3617181B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波による被加熱物の誘電加熱分布を変更する電磁波放射手段を備えた高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
代表的な高周波加熱装置である電子レンジは、従来は図34〜図42に示すような構成であった。
【0003】
図34の電子レンジはターンテーブル16を用いた一般的な構成である。ここでは電磁波発生手段としてのマグネトロン7から出た電磁波は、導波管12を介して伝送され、加熱室1形状と電磁波が放射される開口部71の位置で決まる定在波となって加熱室1内に分布する。そして食品2の各部位に与えられる電磁波の電界成分と、各部位の誘電損失に応じて発熱する。食品の単位体積当たり吸収される電力P[W/m3]は、加えられる電界の強さE[V/m]、周波数f[Hz]、および食品2の比誘電率εr、誘電正接tanδにより(1)式として表される。この従来例では、食品2の加熱分布は概ね電磁波の定在波分布によって決まるため、加熱分布のむらを抑えるためにターンテーブル16を回転駆動して同心円上の加熱分布の均一化を図っている。
【0004】
P=(5/9)εr・tanδ・f・E2×10−10[W/m3] (1)
また、特開平7−198147号公報のように、複数の開口部を切り替えて加熱分布を変えるものがある。図35、図36は加熱室の底面外部に20個の導波管12をマトリクス状に配置し、それぞれの導波管12への給電を選択的に制御するものである。どの導波管へ給電するかは、加熱室1内の局所的な温度を検出する温度検出手段72により制御するもので、各々の開口部71の鉛直上方向に20個のミラー73を有し、5組の凹面ミラー74を介して5組の温度検出手段72に赤外線を導いている。また、図37、図38は、開口部75を回転軸76を中心に回転可動にして加熱点を移動する構成で、ターンテーブル16と組み合わせて局所的に加熱するものである。開口部75の位置を制御してターンテーブル16の半径方向の加熱点を任意に変化させ、ターンテーブル16の回転を制御して周方向の加熱点を任意に変化させている。
【0005】
さらに、特開平7−161469号公報のように、回転位置を検出しながら開口部を回転させるものがある。本従来例では図39〜図42のように、環状矩形導波管77、回転により位置の変化する開口部78、モータ79、80、回転軸81、82および回転角検出器(アブソリュート・ロータリー・エンコーダ)83を有し、回転角すなわち開口部78の回転位置が検出できる構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、導波管と加熱室を接続して電磁波を加熱室内に入れる場合、食品の材質や形状ごとに加熱分布を均一にする適切な開口部の位置が異なり、一つの開口部ですべての食品を均一に加熱することはできないという問題があった。
【0007】
例えば従来の電子レンジで平らな食品を加熱すると、縁のほうから加熱が進み中心は冷たいままという顕著な加熱むらが起こることが一般に知られている。一例として、図43のように平らで5×5ますに区切ったアクリル製の容器84に水を入れ、従来の電子レンジ(開口部の位置は後ろ)で加熱したときのそれぞれのますの温度上昇を示すと、図44(a)となる。容器84の形状は加熱室に丁度入る程度の大きさで回転できないため、ターンテーブルよりもわずかに高い位置に容器を固定して加熱した。開口部の位置が後ろなので、後ろ側のますでの温度上昇が高くなることがわかる。また図44(b)は、図44(a)のデータを加工したもので、中央のますを中心として対象位置(中心から等距離)にあるますの温度上昇を平均化しており、ターンテーブルの回転による平均化を想定したものである。この結果から、前述の通り、縁のほうから加熱が進み中心は冷たい加熱むらが生じることがわかる。
【0008】
また開口部の位置による特徴として、加熱室底面の中央付近に開口部を設ける場合、食品の底面が加熱され、対流のある液体状の食品ならば均一に加熱できるが、対流のない固体状の食品は底面ばかり温度が上がるという問題があった。この時ターンテーブルを用いると、同心円上の加熱分布の均一化は図れるが、いくらターンテーブルを回転させたとしても、回転中心から見た半径方向の分布や上下方向の分布は改善されない。
【0009】
一方、図35、図36のように、定在波よりも放射に重点を置き、食品に近い下方からの電磁波の放射位置を制御するものは、放射位置により食品の任意の位置を局所的に加熱することができる。しかしながら多くの導波管12が必要で、それぞれの導波管12への給電を切り替える構成が複雑になるという問題があった。
【0010】
また隣接する2つの開口部の間や、4つの開口部71の間を加熱することができないという問題があった。
【0011】
さらに、図37〜図42のように、環状矩形導波管77や環状の導波管85により開口部75、78の位置を変える場合は、連続的に励振位置を変えることができる。しかしながら環状矩形導波管77や環状の導波管85が大きなスペースを有し、構成が複雑になるという問題があった。図38によると加熱室内のうちターンテーブル16の占める割合が少ないので、食品を置けるスペースが限定されるという問題があった。さらに環状の導波管85が邪魔になるので底面ヒータなどの他部品を構成できないという問題があった。
【0012】
また図35〜図39では、食品の汁や水などを加熱室内でこぼした場合、導波管12や環状矩形導波管77や環状の導波管85内に入り込んで電界の集中を引き起こしたり、駆動部分を詰まらせて駆動停止しかねないという問題があった。
【0013】
さらに、図40、図42では、回転角検出器83により開口部78の回転位置が検出でき、精度よく開口部78位置を制御できる。しかし側方の開口部78から励振するので、電磁波が食品2に到達するまでには距離があり、電磁波が拡散してしまうのである。この拡散の度合いは、食品2の置き方による開口部78から食品2までの距離の変化によっても大きく変化し、加熱される部分が特定できないので、狙ったところだけを加熱するという事はできない。よって回転角検出器83で精度よく開口部78位置を制御しても効果が少ないという問題があった。その上、電磁波が拡散すると、食品以外のいろいろな部分(加熱室壁面など加熱すべきでない部分)と衝突して損失が生じるため、加熱効率を悪くするという問題もあった。その他にも、異種の複数の食品を入れると、いずれかのみを選択して加熱することはできず全てのものに電磁波が衝突し、軽いものや密度の小さいものや誘電損(比誘電率と誘電正接の積)の大きなものが先に温度上昇してしまうという問題があった。
【0014】
また回転角検出器83としてアブソリュート・ロータリー・エンコーダを使用するので、位置(角度)検出の精度を上げるにはビット数を増やさなければならず、ビット数に応じた数だけ配線の数を増やさなければならず、制御に関する構成が複雑になったり、コストが高くなるという問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記放射アンテナが基準位置に到達したことを検出する基準位置検出手段をする位置確認手段と、前記基準位置検出手段からの信号に基づいて前記放射アンテナの位置を制御する制御手段とを有し、前記位置確認手段は、電源投入時に前記放射アンテナが基準位置にあることを確認するものである。
【0016】
上記発明によれば、電磁波放射手段を所望の位置に正確に制御できるので、被加熱物を所望の仕上がり状態にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の高周波加熱装置のブロック図である。
【0019】
図1において、加熱室1内の被加熱物2を所望の仕上がり状態に加熱するために、加熱室1内に電磁波3を放射する電磁波放射手段4と、電磁波放射手段4の位置が正しいかどうかを確認する加熱室内の位置確認手段5と、電磁波放射手段4の位置を所望の加熱分布にとって適切な位置に制御する制御手段6を有している。
【0020】
ここで本発明の電磁波放射手段4とは、位置により加熱室内の電磁波の分布が変わるものであれば何でも良い。たとえば、マグネトロンや半導体発振に代表されるような電磁波を発生する手段を動かすもの、放射アンテナを動かすもの、加熱室内の誘電体や金属などを動かすもの(スタラーに類するもの)、導波管自体を動かすもの、導波管内の誘電体や金属などを動かすもの、電磁波を放射する導波管の開口の少なくとも一部を開閉(あるいは変形)する開閉(変形)手段を動かすものなどがあるが、これらのみに限定するものではない。位置により加熱室内の電磁波の分布が変わるものであれば、位置を確認して、適切な位置に制御することで、加熱分布(仕上がり状態)を変えることができる。
【0021】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2の高周波加熱装置のブロック図である。
【0022】
図2において、電磁波放射手段4は、電磁波3aを発生する電磁波発生手段7と、電磁波発生手段7からの電磁波3aを受けて加熱室1内に導く導波手段8と、導波手段8により加熱室1内に導かれた電磁波3bを受けて実際に電磁波3cとして放射する放射手段9と、制御手段6により放射手段9を駆動して被加熱物2の加熱分布を変化させる駆動手段10を有している。また位置確認手段5は、加熱室1内で放射手段9の位置を確認している。
【0023】
ここで放射手段とは、導体に電界をのせることで電磁波を放射するもの(放射アンテナ)とし、閉空間内に閉じこめた電磁波を開口(または励振口、給電口)より放出するもの(導波管)とは異なるものと定義する。
【0024】
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3の高周波加熱装置の要部ブロック図である。
【0025】
図3において、位置確認手段5は、電磁波放射手段4を基準となる位置で停止させる停止手段11を有し、制御手段6が電磁波放射手段4をそれ以上に動かそうとしても強制的に停止させるものである。よって位置確認手段5は、停止手段11により能動的に電磁波放射手段4の位置を確認するものといえる。
【0026】
(実施例4)
図4〜図9は、本発明の実施例4の代表的な高周波加熱装置である電子レンジの断面構成図である。
【0027】
図4において、電磁波放射手段4は、代表的な電磁波発生手段であるマグネトロン7から出た電磁波が、代表的な導波手段8を構成する導波管12および導波管12と同軸結合する結合部13を介して、代表的な放射手段である放射アンテナ9により加熱室1内に放射され、代表的な被加熱物である食品2を加熱するものである。また結合部13を導波管12との間で保持する保持部14や、結合部13と勘合して結合部13および放射アンテナ9を回転駆動させる代表的な駆動手段であるステッピングモータ10を構成している。
【0028】
加熱室1内部には、食品2を載せて加熱中に回転させるために、電磁波が透過するガラスやセラミック製の皿15と、ターンテーブル16を有し、また放射アンテナ9を使用しないときに格納するために壁面の一部を加熱室1の外側に突出させて構成した突出部17を構成している。
【0029】
加熱室1外部には、ターンテーブル16を回転させるターンテーブルモータ18、食品2の重量を判定するための重量検出手段19、オーブン調理やグリル調理の際に食品2を輻射加熱するヒータ20、食品2の温度分布を検出する温度分布検出手段21、使用者が設定入力する設定手段22および制御手段6を構成している。ここで設定手段22は、使用者が、食品2の名称に関する情報(たとえば”牛乳”、”酒”など)、食品2の種類に関する情報(たとえば”根菜”、”葉菜”など)、加熱前の状態に関する情報(たとえば初期温度や保存状態など)、加熱方法(たとえば”強”、”弱”など)または加熱仕上がり状態(たとえば”解凍”、”あたため”など)を入力するか選択するかにより設定するものである。また制御手段6は、マグネトロン7からの電磁波出力を制御する出力制御手段23、ステッピングモータ10を制御して放射アンテナ9の回転や停止を制御するアンテナ制御手段24、ターンテーブルモータ18を制御してターンテーブル16の回転や停止を制御するテーブル制御手段25などを有し、重量検出手段19、温度分布検出手段21および設定手段22などにより、制御している。
【0030】
図5は図4のA−A’線断面を示す。図5において、マグネトロン7の放射部26から放射された電磁波は導波管12内を管内波長λgで伝送し、放射部26での電界が強く、λg/4ごとに電界が強弱(腹節)を繰り返す定在波となる。また結合部13により、導波管12内の電磁波を効率よく突出部17へ導くために、放射部26から結合部13までの距離L1をm・λg/2(ただしmは0以上の整数)としている。さらに導波管12の端面27で電界を弱くするために、結合部13から端面27までの距離L2を(2n+1)・λg/4(ただしnは0以上の整数)としている。
【0031】
図6〜図8は図5のB−B’断面を示す。
【0032】
図6において、放射アンテナ9は結合部13から伝送された電磁波を加熱室1内に放射するものであるが、電磁波の放射方向は放射アンテナ9の長手方向に強い指向性を有している。また放射アンテナ9の位置は、実矢線28a、28bの範囲で変更可能で、ステッピングモータ10により位置決め駆動している。図6の放射アンテナ9の位置はターンテーブル16の回転軸29を向く位置であり、放射アンテナ9の駆動範囲の中で最も加熱室1底面の中央方向に強い指向性を有する状態である。このとき放射アンテナ9はターンテーブル16上の食品2と近接した位置にあり、食品2の底面中央を集中的に加熱することができる。
【0033】
図7において、放射アンテナ9の位置は加熱室1のコーナーを向く位置であり、放射アンテナ9の駆動範囲の中で最も加熱室1の周囲方向に強い指向性を有する状態である。このとき放射アンテナ9はターンテーブル16上の食品2と離れた位置にあり、電磁波を拡散させて周囲から食品2を加熱することができる。
【0034】
図8において、放射アンテナ9はステッピングモータ10により図6〜図8からみて時計回り(図6の実矢線28a方向)に駆動されているが、代表的な停止手段であるストッパー30に当たることでこれ以上駆動できないため、この位置(基準位置)に保持されている。このときアンテナ制御手段24が、ステッピングモータ10により、放射アンテナ9を図6〜図8からみて時計回り(図6の実矢線28a方向)に駆動し、かつ放射アンテナ9の駆動範囲より十分大きな範囲を駆動するよう制御することで、いつでも放射アンテナ9を基準位置に停止させることができる。よってストッパー30は、停止手段であるとともに、放射アンテナ9が基準位置にあることを確認する位置確認手段といえる。
【0035】
さらに放射アンテナ9の位置により食品の加熱分布が大きく変化するため、放射アンテナ9の位置を正確に制御しなければならない。そこで本実施例では、放射アンテナ9をいったん基準位置まで駆動し、その後方向を反転(反時計回り)してねらった位置まで駆動して停止させることとしている。
【0036】
また放射アンテナ9を基準位置に停止させることで、放射アンテナ9全体を突出部17内に格納している。本実施例では、放射アンテナ9が加熱室1内に位置すると邪魔になる場合(たとえば、ヒータ20のみで加熱したい場合や、使用者が加熱室1内を掃除する場合)に、放射アンテナ9を突出部17内に格納し、邪魔にならないようにしている。
【0037】
図9は、図8のC−C’線断面を示す。
【0038】
図9において、放射アンテナ9は、湾曲させて電界を集中させる集中部31を有するとともに、湾曲させることで集中部31から先端32にかけての部分は上方に位置する構成としている。よって集中部31から先端32に生じる電界は、上向きに伝わりやすくなり、指向性が増す効果がある。たとえば図6のような位置に放射アンテナ9が位置する場合は、集中部31から先端32の部分で被加熱物との鉛直距離が近くなるので、より被加熱物を集中的に加熱しやすい。
【0039】
また、放射アンテナ9は長さが長いために、保持部14で保持するだけでは先端32の高さ方向の位置がふらついて変動しやすい。そこで、加熱室1の底面上で放射アンテナ9を保持するスペーサ33を構成し、放射アンテナ9が駆動するときにはスペーサ33上を滑らせながら高さ方向の位置を規制して、ふらつきを抑えている。
【0040】
以下、制御手段6について説明を加える。
【0041】
本実施例では、テーブル制御手段25はターンテーブル16を一定回転させて、回転軸29を中心とした同心円上の加熱分布の均一化をはかっている。ターンテーブル16が一定回転する場合、放射アンテナ9の位置により電磁波の集中する部位がターンテーブル16の半径方向に変化するので、底面集中型の加熱から周囲分散型の加熱へと連続的に切り替えることができる。
【0042】
なお、食品2を局所的に加熱したり、複数の食品を同時に載置してその中で選択加熱したりする場合はこの限りではない。例えば幕の内弁当を加熱するような場合、ご飯のように加熱すべき食品と、生野菜や刺身や漬物のように低温で食べるべき食品が一つの容器に入っている。この場合、ご飯と生野菜や刺身や漬物を分けることなく一つの容器のまま加熱室に入れ、ご飯だけを加熱することが望ましい。そこでターンテーブル16の回転中に、局所的に加熱したい部分(たとえばご飯)が放射アンテナ9の真上にきた場合、ターンテーブル16を停止させるか、あるいは回転速度を減速させるなどの方法により、その部分だけを集中的に加熱することができる。この方法は、局所加熱や選択加熱ができるということと、無駄な加熱をしないのでエネルギーのロスを防ぐという効果がある。
【0043】
なお、出力制御手段23により、テーブル制御手段25でターンテーブル16を変速させるのと同様の効果を得る方法がある。ターンテーブル16は一定回転させたまま、局所的に加熱したい部分が放射アンテナ9から離れた位置にある時間帯にマグネトロン7の発振を停止させ電磁波を加熱室1内部に入れないようにしても良い。ただし、この場合は加熱終了までに長時間を要する。
【0044】
また温度分布検出手段21は、加熱室1の壁面の開口34から食品2の温度を検出し、加熱分布を検出しているが、温度分布検出手段21自身の構成について説明を加える。非接触で温度を検出する一般的な温度分布検出手段21としては、食品2から放射される赤外線量を電気信号に変換する赤外線センサがある。赤外線センサとしては、内部に熱接点と冷接点を有するサーモパイル型や、チョッパを有する焦電型などがあり、本発明ではどちらを採用しても良い。
【0045】
(実施例5)
図10〜図13において、本発明の実施例5の電子レンジの温度分布検出手段21と、温度分布検出手段21による制御手段6の動作について説明する。
【0046】
図10は、電子レンジの要部断面構成図を示している。加熱室1の壁面に開口34を設け、2種の板金35aと35bで電磁波を妨げるチョーク構造を構成している。35aは光路を形成するもので壁面に広がりを持った筒状の金属部品で壁面に密接している。35bは小孔36を持った箱状の金属部品で壁面に密接している。このチョーク構造35a、35bにより加熱室1内から赤外線は小孔36より外部に出るが、加熱室1内の電磁波は遮断され外部にはほとんど漏れない。図10において寸法Lを電磁波の波長をλとしてλ/4に設計する、即ち周波数が2.45GHzであれば約30mmにすることで、小孔36でのインピーダンスが無限大となり電磁波の遮断効果は最も大きい。
【0047】
図10において、37は焦電型の赤外線検出素子で、入光する赤外線量、即ち視野となる加熱室1内の位置の温度に相関を持った出力をするものである。赤外線検出素子37は固定部材38内部に固定し、固定部材38に取り付けたレンズ39を通して視野を絞って狭い範囲の温度を検出している。レンズ39はフレネルレンズで赤外線の透過する材料で構成している。40はステッピングモータであり、41を第1の回転軸として小歯車42とチョッパ43を回転する。
【0048】
チョッパ43はスリットを形成していて赤外線検出素子37に至る光路を開閉しながら回転する。小歯車42は大歯車44と接し大歯車44には第2の回転軸45を取り付け、第2の回転軸45は受け部46により回転自在に取り付けている。また、第2の回転軸45にはプリント基板47を取り付け、プリント基板47には赤外線検出素子37の他、増幅回路等の電子回路(図示せず)を取り付けている。これらは赤外線の光路となる位置に小孔48を持った金属ケース49に収納され金属蓋50で覆い金属蓋50でチョーク構造35bに固定している。
【0049】
この構成でステッピングモータ40は赤外線検出素子37を図10の手前から奥に首振りし、同時にチョッパ43による光路の開閉の両方を行っている。この赤外線検出素子37の首振りの周期はモータ40の回転周期の整数分の1に設定、即ちモータ40の回転周期を赤外線検出素子37の回転周期の整数倍としていて、モータ40の回転ごとに同じ位置の温度を検出できる構成としている。
【0050】
図11に赤外線検出素子37の検出位置を示す。赤外線検出素子37の検出視野を小円で示し、検出中心の軌跡を破線で示している。この例では赤外線検出素子37の首振り片道で温度検出位置を5箇所変更している。この首振りとモータ40の回転の組み合わせで、検出位置は皿15の全体を覆い2次元的に温度分布を検出できるものである。また、赤外線検出素子37の首振りの整数倍の周期でモータ40は回転するので、ターンテーブルの1周前の温度との温度差や初期からの温度変化を各検出位置ごとに検出できるものである。
【0051】
次に制御手段6の制御動作について図12により説明する。制御手段6は温度分布検出手段21で検出した温度分布により電磁波放射手段4を制御(図4ではステッピングモータ10で放射アンテナ9を制御)するのであるが、まず検出した温度が食品2の温度なのか、または皿15や加熱室1の壁面の温度であるのかを各検出位置ごとに区別するのが被加熱物抽出手段51である。加熱初期には食品2がどのような大きさのものであるか、どの位置に置かれているかなどわからないので、まず均一加熱制御手段52で電磁波放射手段4を制御する。均一加熱制御手段52はモータ40の回転周期に比べて十分早い周期でステッピングモータ10により放射アンテナ9を往復させる、あるいはランダムに駆動するなど連続的に制御して、加熱室1内に下方からの電磁波を撹拌しおおよそ均一に分布させる。また、この均一加熱制御手段52でステッピングモータ10により放射アンテナ9を制御している間に各検出位置ごとの温度上昇により食品2であるかそうでないかを区別する。
【0052】
図13に均一加熱制御手段52でステッピングモータ10により放射アンテナ9を制御しているときの食品2の表面温度変化と皿15など食品2ではない部分の温度変化を示す。横軸は加熱開始からの経過時間、縦軸は加熱開始からの温度変化であり、斜線で示したDの領域が皿15など食品2でない部分の温度変化を示し、Eの領域が食品2の温度変化を示している。このように皿15は食品5に比べて誘電損失が小さいので電磁波が吸収されにくくほとんど温度上昇しないので明確に区別ができる。温度変化演算手段53は例えばモータ40の加熱開始から1周目の各検出位置に対応した温度を記憶しておき、それからt1時間経過後の各検出位置に対応した温度から1周目の温度との温度差ΔTを演算する。温度変化比較手段54は温度変化演算手段53の演算結果である温度差ΔTが予め定めた判定曲線Fの所定値ΔT1より大きければ食品2、小さければ皿15として区別するのである。
【0053】
被加熱物抽出手段51で各検出位置が食品2であるか、皿15であるかの区別ができれば加熱モード切替手段55により放射アンテナ9の制御を均一加熱制御手段52から局所加熱制御手段56に切り替える。局所加熱制御手段56は放射アンテナ9を適当な位置で止めながら電磁波の集中する箇所を制御するものである。57は低温部分抽出手段であり、被加熱物抽出手段51で食品2と判定した検出位置の中から温度の低い箇所を抽出する。局所加熱制御手段56は低温部分抽出手段57で抽出された温度の低い箇所に電磁波が放射されるように放射アンテナ9の位置を制御するのである。また、局所加熱制御手段56で食品2の低温部分に電磁波を放射することで食品2から低温部分がなくなり全体が均一温度になれば再度均一加熱制御手段52で放射アンテナ9を制御しても良い。
【0054】
低温部分抽出手段57は赤外線検出素子37の首振り1往復の間で被加熱物抽出手段51が食品2と判定した検出位置の中で最も検出温度の低い検出位置を加熱位置として記憶しておく。モータ40の1回転の間に赤外線検出素子37の首振りの往復は繰り返されるが、それぞれの首振り1往復における加熱位置を記憶する。モータ40の回転で放射アンテナ9の上部にある半径方向での記憶している加熱位置に向けて局所加熱制御手段56が放射アンテナ9の角度を調節し、加熱位置、即ち食品2の中での低温部分を加熱するのである。この制御を繰り返すことで食品2から低温部分がなくなり全体に均一に加熱されることになるのである。
【0055】
また、放射アンテナ9を駆動するステッピングモータ10の駆動回数を減らす簡易的な方法としては、赤外線検出素子37の検出位置は同心円上に並ぶものであり、各同心円の円周単位で食品2か皿15かを区別し、食品と判定できる円周についてはその円周の中での最高温度を抽出し、その最高温度が最も低い円周を低温部分抽出手段57が抽出して、その円周に電磁波が集中するように放射アンテナ9の角度を調節しても良い。この場合には放射アンテナ9の耐久性能を向上させる効果がある。
【0056】
尚、均一加熱制御手段52の均一という意味は、局所加熱に対して広域加熱を表現しているものであり、完全に万遍にムラなく加熱することを条件とするものではない。
【0057】
また、上記実施例の説明では温度分布検出手段21を物理量検出手段として用いていたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば食品の形状や色を認識できるCCDイメージセンサと呼ばれる固体撮像素子を使っても可能である。この場合には加熱の進行に従って変化する色とその分布を基に制御手段が電磁波放射手段を制御すればよく、例えば肉であれば赤から薄茶を経て白っぽく変化する色に合わせ全体が薄茶の色に仕上がるように電磁波放射手段を制御する。また形状の変化を基に制御手段が電磁波放射加熱手段を制御してもよく、例えば餅であれば柔らかくなり膨らむ変化があるので全体が同じように膨らみかけるように電磁波放射手段を制御する。複数の発光素子と受光素子を使って光路の遮断パターンから形状認識しても同様の効果が得られる。また形状に合わせて最適な電磁波放射手段の制御パターンを予め記憶しておけば、固体撮像素子や複数の発光素子と受光素子で認識できる初期の形状認識で制御手段が電磁波放射手段を制御することも可能である。またメニューと重量に合わせて最適な電磁波放射手段の制御パターンを予め記憶しておけば重量検出手段により制御することも可能である。
【0058】
(実施例6)
本実施例では、設定手段22により、制御手段6が電磁波放射手段4の位置制御を行う構成について説明する。
【0059】
図4を用いれば、制御手段6は、設定手段22の入力に応じてアンテナ制御手段24がステッピングモータ10を駆動し放射アンテナ9を適切な位置に制御する。また、出力制御手段23がマグネトロン7を制御して電磁波の放射を開始する。その後加熱が進むと、設定手段22の入力内容を元に、必要であれば何度かステッピングモータ10を駆動して加熱むらをなくすように制御したり、マグネトロン7の出力を変化させる制御を行い、加熱終了まで加熱する。
【0060】
たとえば設定手段22に、食品2の名称に関する情報を入力する代表的な手段として”牛乳”というキーがあったとする。牛乳のような液体は加熱により対流が生じて上下方向に加熱むらが起こりやすい(上部が高温かつ下部が低温になりやすい)ため、加熱むらを無くすには底面を集中的に加熱するのがよい。よって設定手段22で”牛乳”を選択したときは、アンテナ制御手段24がステッピングモータ10を駆動し、加熱の開始から終了まで放射アンテナ9を底面集中加熱に適した位置(たとえば図6の位置)に固定する。
【0061】
また設定手段22に、加熱仕上がり状態を入力する代表的な手段として”解凍”というキーがあったとする。冷凍状態にある食品は対流が生じない固体であり、加熱むらを無くすには各部を均等に加熱しなければならない。よって設定手段22で”解凍”を選択したときは、アンテナ制御手段24がステッピングモータ10を駆動し、物理量検出手段(たとえば実施例5で述べた温度分布検出手段や重量検出手段、あるいはその他の検出手段)により検出した食品2の物理量に応じて放射アンテナ9の位置を変更する。
【0062】
(実施例7)
図14は、本発明の実施例7の高周波加熱装置の制御動作を示す特性図である。
【0063】
図14(a)は横軸に時間、縦軸に電源のON/OFFの動作を示し、図14(b)は横軸に時間、縦軸に位置確認手段による電磁波放射手段の位置確認のON/OFFの動作を示している。本実施例では、高周波加熱装置の電源がOFFからONになったとき(電源投入時)、すぐに、位置確認をOFFからONにする(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を行う)。これは、停電など加熱途中で電源がOFFしてしまったときに電磁波放射手段の位置が制御できなくなるとか、電源がOFFの時に電磁波放射手段の位置が変わる(たとえば高周波加熱装置を運搬するときに自然に動いてしまう)ことが考えられるが、その後電源をONにすれば位置確認手段が電磁波放射手段の位置を速やかに確認し、正確に位置制御できるようにする効果がある。
【0064】
(実施例8)
図15は、本発明の実施例8の高周波加熱装置の制御動作を示す特性図である。
【0065】
図15(a)は横軸に時間、縦軸に加熱調理のON/OFFの動作を示し、図15(b)は横軸に時間、縦軸に位置確認手段による電磁波放射手段の位置確認のON/OFFの動作を示している。本実施例では、加熱調理がONからOFFになったとき(調理終了時)、すぐに、位置確認をOFFからONにする(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を行う)。これは、繰り返して調理を行うときに、電磁波放射手段を何度も動かすことで徐々に目標の位置からずれてくることが考えられるが、一回の加熱調理ごとに位置確認手段が電磁波放射手段の位置を速やかに確認し、正確に位置制御できるようにする効果がある。
【0066】
(実施例9)
図16は、本発明の実施例9の高周波加熱装置の制御動作を示す特性図である。
【0067】
本実施例は、図示しないが、加熱室を開閉する代表的な開閉手段であるドアと、ドアの開閉を検出する開閉検出手段であるドアラッチスイッチを有している。図16(a)は横軸に時間、縦軸にドアの開/閉の動作を示し、図16(b)は横軸に時間、縦軸に位置確認手段による電磁波放射手段の位置確認のON/OFFの動作を示している。本実施例では、ドアが閉から開になったとき(ドアが開いた時)、すぐに、位置確認をOFFからONにする(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を行う)。これは、加熱途中で使用者がドアをあけてしまったときに電磁波放射手段が中途半端な位置で停止してしまい制御できなくなることが考えられるが、ドアが開くごとに位置確認手段が電磁波放射手段の位置を速やかに確認し、正確に位置制御できるようにする効果がある。
【0068】
(実施例10)
図17は、本発明の実施例10の高周波加熱装置の制御動作を示す特性図である。
【0069】
図17(a)は横軸に時間、縦軸にドアの開/閉の動作を示し、図17(b)は横軸に時間、縦軸に位置確認手段による電磁波放射手段の位置確認のON/OFFの動作を示している。本実施例では、ドアが開から閉になったとき(ドアが閉まった時)、すぐに、位置確認をOFFからONにする(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を行う)。これは、ドアが開いているときに使用者が電磁波放射手段に触れて位置を変えてしまい、制御できなくなることが考えられるが、ドアが閉まるごとに位置確認手段が電磁波放射手段の位置を速やかに確認し、正確に位置制御できるようにする効果がある。
【0070】
(実施例11)
図18〜図26は、本発明の実施例11の高周波加熱装置の構成図と特性図である。
【0071】
図18は、加熱室1内を上からみた断面図で、加熱室1の底面下にある導波管12(波線内の領域)から放射アンテナ9に電磁波を伝送している。放射アンテナ9の位置は、放射アンテナ9がストッパー30に当たって停止している位置を0度として角度θ(実矢線)で表現する。図18には、角度0度の場合と、角度90度の場合の2つの状態を図示している。本実施例では、駆動範囲以上の駆動信号を与えて放射アンテナ9を反時計回りに回転駆動し、ストッパー30に当てて停止させ、これを0度の位置として確認する。そしてその位置を基準として目標の角度に対応する駆動信号を与えて時計回りに回転駆動する事により放射アンテナ9の位置を制御している。
【0072】
図19は、放射アンテナ9を正面から見た構成図である。放射アンテナ9を加熱室底面上で一定の高さに保持するスペーサ58は、テフロンなど高周波損失の少ない材料からなり、放射アンテナ9と接続されて一緒に駆動するもので、駆動するときには加熱室底面に接触しながら滑らせることで高さ方向の位置を規制している。またスペーサ58は、摩擦を抑えるために下に凸の曲部59を構成している。
【0073】
図20は、ターンテーブル16を下から見た構成図である。ターンテーブル16は、回転軸29と、皿を介して食品を保持する保持部60からなり、保持部60は、図4と同様、放射アンテナ9の上部に位置している。保持部60は、回転軸29上から反対向きの2方向に延びた直線状導体61、2つの直線状導体61をつなぐ環状導体62、環状導体62から3方向に延びた直線状導体63、3つの直線状導体63をつなぐ環状導体64からなる。直線状導体61の両側には、直線状導体61と環状導体62により電磁波が透過可能な2つの透過部65を形成し、同様に、環状導体62、直線状導体63、環状導体64により3つの透過部66を形成している。ここで透過部の面積が大きいほど電磁波が透過しやすいが、導体の幅が小さくなると保持部60全体の強度が弱くなるので適当な寸法を選んでいる。特に透過部65は食品の底面を集中的に加熱するために不可欠であり、電磁波の波長をλとすると、直線状導体61の幅Hをλ/4以下、かつ長さIをλ/4以上で選ぶべきである。ちなみに電子レンジでよく用いられる電磁波の波長λは122mmであり、このとき、λ/4は30.5mmとなる。また本実施例の場合、より食品の底面を集中的に加熱できるように、H=15mm、I=50mmとしている。
【0074】
図21〜図24は本実施例の特性図であり、図18〜図20の構成で放射アンテナ9の角度θを変え、図43と同じ容器の水を加熱した時の温度上昇を示したものである。
【0075】
図21は角度θが30度の場合で、図21(a)は実測データで右後方の温度上昇が大きい。また図21(b)は、図21(a)のデータを加工したもので、ターンテーブルの回転を想定したものである。この結果から、図44の従来の電子レンジの加熱分布とほぼ同等であり、縁のほうから加熱が進み中心は冷たくなることがわかる。
【0076】
図22は角度θが60度の場合で、図22(a)は実測データで右後方のピークが下がっている。また図22(b)は、図22(a)のデータを加工したもので、ターンテーブルの回転を想定したものである。この結果から、図21(b)と比べるとかなり中央が温度上昇することがわかる。
【0077】
図23は角度θが90度の場合で、図23(a)は実測データで中央に向かって温度上昇が大きい。また図23(b)は、図23(a)のデータを加工したもので、ターンテーブルの回転を想定したものである。この結果から、中央が集中的に温度上昇することがわかる。
【0078】
また図24は、図21〜図23の結果から、放射アンテナ9の角度θを横軸に、全体の温度上昇の総和に対する個々のますの温度上昇の割合を縦軸にして示したものである。Jは中央のますの特性、Kは4すみのますの平均値の特性である。角度θが大きくなるにつれて、Jは増加し、Kは減少している。すなわち、0≦θ≦90の範囲では、角度θが大きくなると電磁波が中央に集中する割合が増えることがわかる。また角度θにより加熱分布が大きく変化するので、ストッパー30で電磁波放射手段の位置を確認しながら制御することで、精度よく任意の加熱分布をつくることができる。
【0079】
たとえば本実施例の電子レンジで300gの牛のスライス肉を解凍する場合、放射アンテナ9の角度θを一カ所に停止させた状態で加熱分布の評価を行っていくと、図25のように放射アンテナ9の角度θが86.25度の位置で最もよい出来映え(温度むらの少ない状態)となった。
【0080】
図26は、300gの牛のスライス肉の解凍加熱終了時の温度むらを示す特性図である。縦軸に実測温度をとり、最高温度と最低温度を実線で結んでいる。電子レンジの現行品の特性はL(最高温度50.2℃、最低温度−1.3℃、温度差51.5)、本実施例の放射アンテナ9の角度θが86.25度での特性はM(最高温度36.1℃、最低温度−1.1℃、温度差37.2)であり、本実施例の方が温度むらが縮小している。ただし、双方とも、加熱条件は、出力制御手段によりマグネトロンからの約300wの高周波出力をON/OFFさせて見かけ上170wの出力で8分間加熱した。
【0081】
なお、本発明の場合、加熱の進み具合を見ながら、加熱の遅い部分を集中的に加熱できるように途中で角度θを変えると、より出来映えが良くなる。
【0082】
(実施例12)
図27は、本発明の実施例12の高周波加熱装置のブロック図である。
【0083】
図27において、加熱室1内の被加熱物2を所望の仕上がり状態に加熱するために、加熱室1内に電磁波3を放射する電磁波放射手段4と、電磁波放射手段4の位置が正しいかどうかを確認する加熱室外の位置確認手段5と、電磁波放射手段4の位置を所望の加熱分布にとって適切な位置に制御する制御手段6を有している。位置確認手段5は加熱室外に位置するので、電磁波にさらされないため、構成材料面での制限が少ない。
【0084】
(実施例13)
図28は、本発明の実施例13の高周波加熱装置のブロック図である。
【0085】
図28において、電磁波放射手段4は、電磁波3aを発生する電磁波発生手段7と、電磁波発生手段7からの電磁波3aを受けて加熱室1内に導く導波手段8と、導波手段8により加熱室1内に導かれた電磁波3bを受けて実際に電磁波3cとして放射する放射手段9と、制御手段6により放射手段9を駆動して被加熱物2の加熱分布を変化させる駆動手段10を有している。また位置確認手段5は、加熱室1外で駆動手段10を介して放射手段9の位置を確認している。
【0086】
(実施例14)
図29は、本発明の実施例14の高周波加熱装置の要部ブロック図である。
【0087】
図29において、位置確認手段5は、電磁波放射手段4が基準となる位置に到達したことを検出する基準位置検出手段67を有し、電磁波放射手段4の位置が基準位置にあることを検出している。また制御手段6は、基準位置検出手段67からの信号に基づいて電磁波放射手段4の位置を制御するものである。よって位置確認手段5は、基準位置検出手段67により受動的に電磁波放射手段4の位置を確認するものといえる。
【0088】
(実施例15)
図30は、本発明の実施例15の代表的な高周波加熱装置である電子レンジの要部断面構成図である。
【0089】
図30において、電磁波放射手段として、導波管12内の電磁波を結合部13、放射アンテナ9により加熱室1内に放射し、制御手段6は、ステッピングモータ10により結合部13を回転駆動することで放射アンテナ9の角度を制御している。ここでステッピングモータ10の回転軸68は導波管12よりも下部の加熱室1外でカム69と接続され、放射アンテナ9が基準位置に到達したときにスイッチ70を押す構成である。制御手段6は、代表的な基準位置検出手段であるカム69とスイッチ70により放射アンテナ9が基準位置にあることを確認し、その後、所望の位置に放射アンテナ9を制御する。ステッピングモータを使う場合、スイッチ70を押してからの駆動パルス数により正確に位置決め制御をすることができる。
【0090】
ここで本実施例では、基準位置を90度の位置(図18参照)とし、常に基準位置で加熱を開始し、加熱途中で放射アンテナ9の位置を変更することでそれまでに発生した加熱むらを補う構成とする。
【0091】
よって、加熱を開始する位置が電磁波放射手段の位置を確認する基準位置なので、位置を確認した後すぐに加熱を開始できる効果がある。
【0092】
また、加熱開始時の放射アンテナ9の位置が常に一定なので、同じ食品の場合、加熱初期に生じる加熱分布もおおよそ一定である。よって加熱むらを補うために加熱途中で変更すべき放射アンテナ9の位置もおおよそ決まり、食品ごとにパターン化できる。よって制御シーケンスが簡単になったり、制御手段6を構成する部品を減らすことができる。
【0093】
さらに、加熱開始時の放射アンテナ9の位置が角度90度の位置なので、食品を底面中央から集中加熱できる。よって電磁波が加熱室1内に拡散する前に食品に入りやすいので、最も効率よく加熱を開始できる。特に牛乳などの液体を加熱する場合は、最初から最後まで底面中央からの集中加熱をする方が加熱分布が良く、一度も放射アンテナ9の位置を動かさずに済むのでより一層効率的である。
【0094】
なお、基準位置検出手段として、カム69とスイッチ70の組み合わせ以外にも、様々な物理量を検出することで基準位置を確認することが考えられる。
【0095】
(実施例16)
図31は、本発明の実施例16の高周波加熱装置の制御動作を示す特性図である。
【0096】
図31(a)は横軸に時間、縦軸に位置確認手段による電磁波放射手段の位置確認のON/OFFの動作を示し、図31(b)は横軸に時間、縦軸に出力制御手段による電磁波放射手段からの高周波出力のON/OFFの動作を示している。本実施例では、位置確認をOFFからONにする(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を行う)時には、前もって高周波出力をONからOFFにする(加熱を中断する)。また、位置確認をONからOFFにした(位置確認手段が電磁波放射手段の位置確認を終えた)後に、高周波出力をOFFからONにする(加熱を再開する)。これは、位置確認を行うときの電磁波放射手段の位置が加熱にふさわしい位置とは限らず、位置確認中に電磁波を放射することによってねらっていない部位を加熱してしまうのを防ぐためである。よって不要な加熱むらを生じさせない効果がある。
【0097】
なお、他の方法として、位置確認中に高周波出力を0にまでしなくても、低下させるだけでも効果がある。この場合、位置確認中にも加熱が進むので、高周波出力を0にする時より、加熱時間を短くできる効果がある。
【0098】
(実施例17)
図32は、本発明の実施例17の高周波加熱装置のブロック図である。
【0099】
図32において、加熱室1内の被加熱物2を所望の仕上がり状態に加熱するために、電磁波3を放射する加熱室1内の電磁波放射手段4と、電磁波放射手段4の位置が正しいかどうかを確認する加熱室外の位置確認手段5と、電磁波放射手段4の位置を所望の加熱分布にとって適切な位置に制御する制御手段6を有している。本実施例では、加熱室1内に電磁波放射手段4があるので、電磁波放射手段4から加熱室1内に電磁波を伝送する時の損失を抑える効果がある。
【0100】
(実施例18)
図33は、本発明の実施例18の高周波加熱装置のブロック図である。
【0101】
図33において、加熱室1内の被加熱物2を所望の仕上がり状態に加熱するために、電磁波3を放射する加熱室1内の電磁波放射手段4と、電磁波放射手段4の位置が正しいかどうかを確認する加熱室外の位置確認手段5と、電磁波放射手段4の位置を所望の加熱分布にとって適切な位置に制御する制御手段6を有している。本実施例では、加熱室1内に電磁波放射手段4があるので、電磁波放射手段4から加熱室1内に電磁波を伝送する時の損失を抑える効果がある。また、位置確認手段5は加熱室外に位置するので、電磁波にさらされないため、構成材料面での制限が少ない。
【0102】
なお、これまで述べた具体構成ではターンテーブルのある構成が主であったが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、ターンテーブルがない代わりに、電磁波放射手段を1軸の回転だけでなく2次元的に駆動する方法も考えられる。この場合、食品を移動させないので重い食品を加熱することが可能になる。また、丸いターンテーブル上にしか食品を置けない構成とは異なり、加熱室内のスペースを有効に活用できる効果がある。
【0103】
なお、ターンテーブルを有する場合であっても、食品を平面上で回転することに限定されるものではない。食品を上下動させたり、上下動と平面上の移動とを組み合わせ、なおかつ電磁波放射手段の位置と関連づけて制御するなど、さまざまな方法が考えられる。この場合、加熱分布をより一層こまやかに制御できる効果がある。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の高周波加熱装置によれば以下の効果がある。
【0105】
移動自在の放射アンテナの位置を確認し、制御手段で放射アンテナの位置を制御するので、放射アンテナを所望の位置に正確に制御できるので、被加熱物を所望の仕上がり状態にすることができる。
【0106】
また、電源投入時に放射アンテナの位置を確認するので、電源を抜き差しした後に使用する場合も、放射アンテナが不確定な位置にならずに、所望の位置に正確に制御できる。
【0107】
また、調理終了後に放射アンテナの位置を確認するので、調理終了後に別の調理をする場合も、放射アンテナが不確定な位置にならずに、所望の位置に正確に制御できる。
【0108】
また、加熱室の開閉を検出した後に放射アンテナの位置を確認するので、使用者が調理途中に開閉した場合も、放射アンテナが不確定な位置にならずに、所望の位置に正確に制御できる。
【0109】
また、放射アンテナが基準となる位置に到達したことを検出するか、または、放射アンテナを基準となる位置で停止させることで位置を確認し、所望の位置に制御するので、位置ずれを修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の高周波加熱装置のブロック図
【図2】本発明の実施例2の高周波加熱装置のブロック図
【図3】本発明の実施例3の高周波加熱装置のブロック図
【図4】本発明の実施例4の高周波加熱装置の断面構成図
【図5】同高周波加熱装置の断面構成図
【図6】同高周波加熱装置の断面構成図
【図7】同高周波加熱装置の断面構成図
【図8】同高周波加熱装置の断面構成図
【図9】同高周波加熱装置の断面構成図
【図10】本発明の実施例5の高周波加熱装置の温度分布検出手段の断面構成図
【図11】同高周波加熱装置の特性図
【図12】同高周波加熱装置の制御手段のブロック図
【図13】同高周波加熱装置の特性図
【図14】(a)本発明の実施例7の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図15】(a)本発明の実施例8の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図16】(a)本発明の実施例9の高周波加熱装置の特性図 (b)同特性図
【図17】(a)本発明の実施例10の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図18】本発明の実施例11の高周波加熱装置の断面構成図
【図19】同高周波加熱装置の放射アンテナの構成図
【図20】同高周波加熱装置のターンテーブルの構成図
【図21】(a)同高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図22】(a)同高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図23】(a)同高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図24】同高周波加熱装置の特性図
【図25】同高周波加熱装置の要部構成図
【図26】同高周波加熱装置と従来の高周波加熱装置の特性図
【図27】本発明の実施例12の高周波加熱装置のブロック図
【図28】本発明の実施例13の高周波加熱装置のブロック図
【図29】本発明の実施例14の高周波加熱装置のブロック図
【図30】本発明の実施例15の高周波加熱装置の要部断面構成図
【図31】(a)本発明の実施例16の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【図32】本発明の実施例17の高周波加熱装置のブロック図
【図33】本発明の実施例18の高周波加熱装置のブロック図
【図34】従来の高周波加熱装置の断面構成図
【図35】従来の他の高周波加熱装置の構成図
【図36】同高周波加熱装置の断面構成図
【図37】従来の他の高周波加熱装置の要部構成図
【図38】同高周波加熱装置の要部構成図
【図39】従来の他の高周波加熱装置の断面構成図
【図40】従来の他の高周波加熱装置の断面構成図
【図41】同高周波加熱装置の要部構成図
【図42】同高周波加熱装置の要部断面構成図
【図43】容器の構成図
【図44】(a)従来の他の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【符号の説明】
1 加熱室
2 食品(被加熱物)
3、3a、3b、3c 電磁波
4 電磁波放射手段
5 位置確認手段
6 制御手段
7 マグネトロン(電磁波発生手段)
8 導波手段
9 放射アンテナ(放射手段)
10 ステッピングモータ(駆動手段)
11 停止手段
12 導波管(導波手段)
13 結合部(導波手段)
19 重量検出手段(物理量検出手段)
21 温度分布検出手段(物理量検出手段)
22 設定手段
23 出力制御手段
30 ストッパー(停止手段)(位置確認手段)
67 基準位置検出手段
69 カム(基準位置検出手段)(位置確認手段)
70 スイッチ(基準位置検出手段)(位置確認手段)

Claims (6)

  1. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記放射アンテナが基準位置に到達したことを検出する基準位置検出手段を有する位置確認手段と、前記基準位置検出手段からの信号に基づいて前記放射アンテナの位置を制御する制御手段とを有し、前記位置確認手段は、電源投入時に前記放射アンテナが基準位置にあることを確認する高周波加熱装置。
  2. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記放射アンテナを基準となる位置で停止させる停止手段を有する位置確認手段とを有し前記位置確認手段は、電源投入時に前記放射アンテナを前記停止手段に当てることを特徴とする高周波加熱装置。
  3. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記放射アンテナが基準位置に到達したことを検出する基準位置検出手段を有する位置確認手段と、前記基準位置検出手段からの信号に基づいて前記放射アンテナの位置を制御する制御手段とを有し、前記位置確認手段は、調理終了後前記放射アンテナが基準位置にあることを確認する高周波加熱装置。
  4. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記放射アンテナを基準となる位置で停止させる停止手段を有する位置確認手段とを有し、前記位置確認手段は、調理終了後に前記放射アンテナを前記停止手段に当てることを特徴とする高周波加熱装置。
  5. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記加熱室を開閉する開閉手段と、前記開閉手段の開から閉または閉から開への変化を検出する開閉検出手段と、前記放射アンテナが基準位置に到達したことを検出する基準位置検出手段を有する位置確認手段前記基準位置検出手段からの信号に基づいて前記放射アンテナの位置を制御する制御手段とを有し、前記位置確認手段は、前記開閉検出手段により開または閉を検出した後に、前記放射アンテナが基準位置にあることを確認する高周波加熱装置。
  6. マグネトロンからの電磁波を加熱室内に放射して被加熱物を加熱する放射アンテナと、前記加熱室を開閉する開閉手段と、前記開閉手段の開から閉または閉から開への変化を検出する開閉検出手段と、前記放射アンテナを基準となる位置で停止させる停止手段を有する位置確認手段とを有し、前記位置確認手段前記開閉検出手段により開または閉を検出した後に、前記放射アンテナを前記停止手段に当てることを特徴とする高周波加熱装置。
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