JP2002088937A - 止水材複合体及びラス網 - Google Patents

止水材複合体及びラス網

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JP2002088937A JP2000281422A JP2000281422A JP2002088937A JP 2002088937 A JP2002088937 A JP 2002088937A JP 2000281422 A JP2000281422 A JP 2000281422A JP 2000281422 A JP2000281422 A JP 2000281422A JP 2002088937 A JP2002088937 A JP 2002088937A
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Kohei Hasegawa
考平 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの打ち継ぎ部におけるせん断耐
力及び止水性を向上させることができるとともに、いわ
ゆる打設前膨張(或いは打設前膨潤)による不利益を回
避することができるコンクリート打ち継ぎ用ラス網、及
び、このラス網を構成するための止水材複合体を提供す
る。 【解決手段】 止水材複合体1は、コンクリート打ち継
ぎ用のラス網4に用いられるものであって、ベントナイ
トを含み、可塑性及び水膨潤性を有する棒状の止水材2
(水膨潤性可塑性止水材)の一部の面を、耐水性アルカ
リ分解物質をフィルム状に成型して成る耐水性フィルム
3によって被覆したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平方向にコンク
リートの打ち継ぎを行う場合において、鉛直な打ち継ぎ
面に配設されるラス網であって、打ち継ぎ部におけるコ
ンクリート躯体のせん断耐力及び止水性を向上させるこ
とができるコンクリート打ち継ぎ用ラス網、及び、この
ラス網に用いられる止水材複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】土木工事、建築工事の現場においてコン
クリート構造物を構築する場合、コンクリートの打設は
数段階に分けて行われる。つまり、まず最初に基礎とな
るコンクリートを打設して躯体(先行コンクリート躯
体)を形成し、この躯体に近接して、新たなコンクリー
トを鉛直方向或いは水平方向に順次打ち継いで行くこと
によって行われる。
【0003】より具体的に説明すると、鉛直方向にコン
クリートを打ち継ぐ場合、即ち、先行コンクリート躯体
の上方に新たにコンクリートを打設して新たなコンクリ
ート躯体(打継コンクリート躯体)を形成しようとする
場合には、先行コンクリート躯体の略水平な打ち継ぎ面
の上方に、型枠を鉛直方向へ配置し、その型枠の内部で
あって、先行コンクリート躯体の打ち継ぎ面上にコンク
リートを打設して行う。
【0004】一方、水平方向にコンクリートを打ち継ぐ
場合には、先行コンクリート躯体に対して水平方向に隣
接して配置された型枠と、先行コンクリート躯体の略鉛
直な打ち継ぎ面とによって囲まれた空間にコンクリート
を打設して行う。
【0005】ところで、水平方向にコンクリートを打ち
継ぐ場合には、完成後のコンクリート躯体におけるせん
断耐力を向上させるため、先行コンクリート躯体の略鉛
直な打ち継ぎ面には、平滑な型枠の代わりに、図7及び
図8に示すような鋼製のラス網104が用いられること
が多い。
【0006】その理由は、先行コンクリート躯体を形成
するためのコンクリートを打設する際、打ち継ぎ面とし
て使用されるべき面を規制するための手段として平滑な
型枠を用いた場合には、形成される打ち継ぎ面も平滑と
なってしまうので、先行コンクリート躯体と打継コンク
リート躯体との間で、せん断方向に対する好適な係合関
係が得られず、せん断耐力が小さくなってしまうからで
ある。
【0007】つまり、打ち継ぎ面を形成するための手段
として、平滑な型枠ではなく、図7及び図8に示すよう
なラス網104を用いた場合には、コンクリートを打設
した際に、生コンクリートが網状部材105の開口部1
06から若干押し出されることになり、これにより、打
ち継ぎ面を平滑面ではなく、複雑に入り組んだ凹凸状に
形成することができる。
【0008】そして、このような複雑な凹凸を有する打
ち継ぎ面に沿って新たにコンクリートを打ち継いだ場
合、新たなコンクリートがそれらの凹凸の細部に進入し
た状態で硬化することにより、先行コンクリート躯体と
打継コンクリート躯体との間で強固な係合関係が生じ、
その結果、打ち継ぎ部におけるせん断耐力を増大させる
ことができるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】コンクリートは、その
硬化過程において収縮する性質がある。従って、先行コ
ンクリート躯体の打ち継ぎ面に沿って新たにコンクリー
トを打ち継ぐ場合、その新たなコンクリートは収縮しつ
つ硬化するため、ラス網104を介在させることによっ
て打ち継ぎ面に複雑な凹凸を形成した場合であっても、
先行コンクリート躯体と打継コンクリート躯体との間で
完全な密着度を得ることは困難で、両者間に形成される
隙間が水道(みずみち)となって、漏水が生じてしま
う。
【0010】このようなことから、図9に示されている
ように、打ち継ぎ面における止水を目的として、水膨張
性ゴム117(117a,117b)を、ラス網104
のリブ116等に、接着剤等を用いて貼り付けたものも
存在する。
【0011】しかしながら、ラス網104の長手方向全
域に亘って、水膨張性ゴム117をリブ116に、切れ
目無く完全に接着することは困難である。例えば、接着
剤の塗布が長手方向に連続していない場合には、その不
連続部分において水膨張性ゴム117とリブ116の間
に水道が形成される可能性があり、また、接着剤の塗布
が連続している場合であっても、水膨張性ゴム117と
接着剤との間、或いは、リブ116と接着剤との間に、
水道が形成される可能性もある。更に、水膨張性ゴム1
17は、剛性が高いため、ラス網104を湾曲状態で設
置した場合には、リブ116へ追随せず、乖離してしま
う可能性が大きい。
【0012】また、ラス網104の配設からコンクリー
トの打設までには、通常、ある程度の時間を要するの
で、その間に降雨等があると、コンクリートの打設前に
水膨張性ゴム117が吸水して膨張してしまうことにな
る(打設前膨張)が、この場合、水膨張性ゴム117の
乾燥による収縮を待たずにコンクリートを打設してしま
うと、コンクリートの硬化後における止水効果を期待す
ることができず、また、一旦、吸水して膨張してしまっ
た水膨張性ゴム117が乾燥して収縮するまでには数日
間を要するので、工期日程に余裕がある場合を除き、水
膨張性ゴム117の乾燥、収縮を待つということは現実
的でない。
【0013】本発明は、このような問題を解決すべくな
されたものであって、コンクリートの打ち継ぎ部におけ
るせん断耐力及び止水性を向上させることができるとと
もに、いわゆる打設前膨張(或いは打設前膨潤)による
不利益を回避することができる、極めて実用性の高いコ
ンクリート打ち継ぎ用ラス網、及び、このラス網を構成
するための止水材複合体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る止水材複合
体は、コンクリート打ち継ぎ用のラス網に用いられるも
のであって、上記のような問題を解決すべく、ベントナ
イトを含み、可塑性及び水膨潤性を有する棒状の止水材
(水膨潤性可塑性止水材)の外周面の一部を、耐水性ア
ルカリ分解物質によって被覆したことを特徴としてい
る。尚、この止水材複合体は、水膨潤性可塑性止水材の
一面を再湿接着フィルムによって被覆することもでき
る。
【0015】かかる止水材複合体を、ラス網を構成する
網状部材の長手方向全域に亘って連続するように取り付
けることにより、せん断耐力及び止水性に優れたコンク
リート打ち継ぎ用ラス網を容易に製造することができ
る。
【0016】また、本発明に係るコンクリート打ち継ぎ
用ラス網は、網状部材の長手方向全域に亘って連続した
止水手段を有し、この止水手段は、第1の水膨潤性可塑
性止水材(又は水膨潤性定型止水材)を前記網状部材の
一方の面に取り付けるとともに、第2の水膨潤性可塑性
止水材(又は水膨潤性定型止水材)を他方の面に取り付
け、それらの止水材を前記網状部材の開口部において密
着させることによって一体化したものであることを特徴
としている。
【0017】尚、この場合、一体化された水膨潤性止水
材(又は水膨潤性定型止水材)の外側は、耐水性を有す
るとともにアルカリ液によって溶解する物質(耐水性ア
ルカリ分解物質)によって被覆されていることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る止水材複合体及びコンクリート打ち継ぎ用ラス網
の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の
実施形態における止水材複合体1の断面斜視図である。
この図において、2は、ベントナイトを含み、可塑性及
び水膨潤性を有する止水材(水膨潤性可塑性止水材)で
あり、3は、耐水性を有するとともに、アルカリ液によ
って溶解するアルカリ分解物質(耐水性アルカリ分解物
質)をフィルム状に成形してなる、耐水性フィルムであ
る。
【0019】図1からも明らかなように、本実施形態に
おける止水材2は、断面が矩形状を呈する棒状に成型さ
れ、その外周面の一部(本実施形態においては、上面、
底面、及び、左側面)が耐水性フィルム3によって被覆
され、残りの面(本実施形態においては右側面)は被覆
されずに止水材2が露出し、露出面2cが形成されてい
る。
【0020】また、耐水性フィルム3は、本実施形態に
おいては、耐水性アルカリ分解物質として、脂肪族ポリ
エステル樹脂であるポリ乳酸樹脂の単独重合体(又は、
共重合体)を使用しており、このポリ乳酸樹脂の基材に
分解促進剤を添加したものを厚さ3〜50μmの範囲で
フィルム状に成形したものである。
【0021】尚、耐水性アルカリ分解物質としては、他
の脂肪族ポリエステル樹脂を用いてもよく、また、それ
以外のものであっても、pH11〜14の強アルカリに
よって溶解する物質であればどのようなものでも用いる
ことができる。
【0022】耐水性フィルム3の厚さ寸法については、
50μm以上に設定することも可能であるが、50μm
を超えると、アルカリに溶解する時間がかかり、万一未
溶解部分が残存した場合には、その部分が水道になる可
能性があり、また、3μm未満では、止水材2に被覆す
る際に破損するおそれがある。従って、前述のとおり耐
水性フィルム3の厚さ寸法は3〜50μmに設定するこ
とが好ましいが、フィルムを単体で操作する際の強度的
な問題を考慮すると10〜50μmに設定することが好
ましく、加工の安定性と経済性を加味すれば15〜25
μmに設定することが更に好ましい。
【0023】ここで、以上のような構成に係る止水材複
合体1の使用方法について簡単に説明する。この止水材
複合体1を使用するには、まず、コンクリート打ち継ぎ
用ラス網に取り付け、そのラス網をコンクリートの鉛直
な打ち継ぎ面に配設する。
【0024】止水材複合体1をコンクリート打ち継ぎ用
ラス網に取り付けるには、例えば図2に示すように、止
水材複合体1を、ラス網4を構成する網状部材5の一方
の面に貼り付ける。このとき、止水材複合体1の外周面
のうち、耐水性フィルム3によって被覆されていない露
出面2c(図1参照)が、網状部材5に接するような向
きで、かつ、止水材複合体1がラス網4の長手方向に連
続するようにして貼り付けを行う。
【0025】そして、止水材複合体1をラス網4に強く
押しつけると、止水材2が可塑性を有しているため、図
3に示すように、止水材2の一部が網状部材5の開口部
6を抜けて、反対側へ突出し、多数の突出部7が形成さ
れることになる。
【0026】尚、これらの突出部7の間には、溝8が網
目状に形成されることになるので、このままの状態でラ
ス網4を使用すると、溝8が水道となって漏水を生じさ
せてしまう可能性がある。そこで、かかる突出部7につ
いては、ローラー等を用いて押し潰し、隣接する突出部
7同士をそれぞれ密着させることにより、突出部7が形
成される面においても、止水材2がラス網4の長手方向
に連続するようにしておくことが好ましい。
【0027】このようにしてラス網4に止水材複合体1
を取り付けたら、図4に示されているように、底部型枠
9(若しくは既設のコンクリート躯体)の上に、ラス網
4及び側部型枠10を配置し、それぞれを固定する。
尚、形成しようとする先行コンクリート躯体の端面のう
ち、打ち継ぎ面としての使用が予定される部位にはラス
網4を配置し、それ以外の部位には、通常の側部型枠1
0を配置する。
【0028】次に、これらの内部に先行コンクリート躯
体を形成するための生コンクリート11を打設する。そ
うすると、網状部材5の開口部6から、生コンクリート
11が自重に従って若干量押し出され、多数の凸状部1
2が形成される。そして、これらが硬化すると、ラス網
4及びコンクリートによって形成される面は、図4に示
されているように、多数の凸状部12によって複雑な凹
凸状を呈することになる。
【0029】そして、この複雑な凹凸状を呈する面を打
ち継ぎ面とし、この面に沿って新たなコンクリートを打
設することによってコンクリートの打ち継ぎを行った場
合には、新たなコンクリートがそれらの凹凸の細部に進
入した状態で硬化することにより、先行コンクリート躯
体と打継コンクリート躯体との間で、せん断方向につい
て強固な係合関係が生じ、その結果、打ち継ぎ部におけ
るせん断耐力を増大させることができる。
【0030】また、このラス網4には、長手方向の全域
に亘って連続した止水材2が配設されており、上記のよ
うな方法によってこのラス網4を使用した場合には、止
水材2は、新旧コンクリートの打ち継ぎ面に存在するこ
とになるので、打ち継ぎ面における水道の形成を防止し
て、確実に止水を行うことができる。
【0031】尚、打継コンクリートの打設前において
は、図4に示されているように、止水材2の外側は耐水
性フィルム3によって被覆されているので、ラス網4の
配設及び先行コンクリートの打設後、打継コンクリート
の打設前において、降雨等によって、止水材2が吸水
し、膨張してしまうといった事態を好適に回避できる。
【0032】そして、この耐水性フィルム3は、前述の
通りアルカリ液によって溶解する物質によって形成され
ているので、打継コンクリートの打設後、これが硬化す
るまでの間には、生コンクリートに接する部分が強アル
カリによって溶解することになり、その結果、止水材2
は打継コンクリート躯体に密着し、完全な止水効果を得
ることができる。
【0033】また、本実施形態におけるラス網4に取り
付けられている止水材2は、水膨潤性を有する可塑性材
料を原料とする水膨潤性可塑性止水材であるので、ラス
網4を湾曲状態、屈曲状態で設置した場合であっても、
止水材2がラス網4から乖離してしまうというような事
態を好適に回避することができる。
【0034】尚、前述の通り、本実施形態においては、
ラス網4に止水材複合体1を取り付ける方法の例とし
て、単一の止水材複合体1を、ラス網4を構成する網状
部材5の一方の面に貼り付け、止水材2の一部が、網状
部材5の開口部6を抜けて反対側へ突出するように強く
押しつける、という方法について説明したが、必ずしも
この方法に限定されるものではなく、他の方法によって
止水材複合体1をラス網4に取り付けるようにしても良
い。
【0035】例えば、図5に示すように、ラス網4を構
成する網状部材5の一方の面(この図において左側の
面)に第1の止水材2a(止水材複合体1a)を取り付
け、他方の面(この図において右側の面)に第2の止水
材2b(止水材複合体1b)を取り付け、これらの止水
材2a,2bを、網状部材5の開口部6において相互に
密着、一体化させるという方法によって、取り付けるこ
ともできる。
【0036】尚、この方法による場合には、止水材2
を、ベントナイト等の水膨潤性を有する可塑性材料にゴ
ム、樹脂、もしくはアスファルトを混合してなる水膨潤
性複合材料を所望の形状に成型してなる、水膨潤性定型
止水材とすることもできる。
【0037】次に、本発明の止水材複合体の第2の実施
形態について説明する。本実施形態における止水材複合
体1は、図6に示すように、上辺13aにおいて複数の
係止手段14を有する芯材13が内部に配設されてなる
ものであり、この係止手段14及び芯材13により、ラ
ス網への取り付け時期を、ラス網の据え付け後において
も行うことが可能となっている。
【0038】この点についてより具体的に説明すると、
ラス網は、垂直な打ち継ぎ面を形成するために用いられ
るものであるので、生コンクリートを打設する前に、側
部型枠とともに垂直に立てた状態で据え付け固定され
る。そして、止水材複合体をラス網に取り付ける際に
は、止水材複合体をラス網の長手方向に連続するように
貼り付ける必要があるが、第1の実施形態における止水
材複合体1(図1参照)を、垂直に立てた状態のラス網
に貼り付けようとしても、一度貼り付けた部分がラス網
から剥がれ落ちてしまったり、貼り付ける途中で止水材
複合体1がちぎれてしまって、ラス網の長手方向に連続
させることが困難である場合が多い。
【0039】従って、第1の実施形態における止水材複
合体1を効率良くラス網4に取り付けるためには、ラス
網の据え付けを行う前に、ラス網を水平状態に保持して
止水材複合体1を貼り付けた方が良い、ということにな
る。
【0040】一方、本実施形態における止水材複合体1
は、前述したように上辺13aにおいて複数の係止手段
14を有する芯材13が内部に配設されているので、ラ
ス網の据え付け後、即ち、ラス網が垂直状態になってい
たとしても、これらの係止手段14をラス網に順次引っ
掛けて行くことにより、長手方向に連続した状態で止水
材複合体1をラス網の取り付け面近傍に保持させること
ができる。
【0041】従って、一度貼り付けた部分がラス網から
剥がれ落ちてしまったり、貼り付ける途中で止水材複合
体1がちぎれてしまうというような事態を好適に回避
し、止水材複合体1を垂直状態のラス網へ簡単、かつ、
確実に取り付けることができる。
【0042】次に、本発明の止水材複合体の第3の実施
形態について説明する。本実施形態における止水材複合
体は、第1及び第2の実施形態の止水材複合体1におい
て、止水材2の外周面の一部であって、耐水性フィルム
3によって被覆されていない部分(露出面2cに相当す
る部分、図1及び図6参照)が、再湿接着フィルムによ
って被覆されている。
【0043】第1及び第2の実施形態における止水材2
は、ベントナイトを含む水膨潤性可塑性止水材であるた
め、表面がべたついているが、本実施形態における止水
材2は、露出面2cに相当する部分が再湿接着フィルム
によって被覆されているので、保管時、運搬時、及び、
施工時等における取り扱いが容易であるという利点を有
している。
【0044】尚、再湿接着フィルムは、水分によって溶
解するので、ラス網に取り付ける際には、表面に予め水
分を与えることによって、網状部材5を簡単に通過させ
ることができる。また、溶解した成分は接着剤として機
能するので、図5に示したように、第1の止水材2aと
第2の止水材2bとを貼り合わせてラス網4に取り付け
る場合においては、貼り合わせる面に接着剤等を塗布す
る必要がなく、取り付け作業を簡素化することができ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るコンクリート打ち継ぎ用ラ
ス網は、コンクリートの打ち継ぎ部におけるせん断耐力
及び止水性を向上させることができるとともに、いわゆ
る打設前膨張(或いは打設前膨潤)による不利益を回避
することができる。
【0046】また、本発明に係る止水材複合体は、前述
のようなコンクリート打ち継ぎ用ラス網を簡単に製造す
ることができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における止水材複合
体1の断面斜視図。
【図2】 図1の止水材複合体1の使用方法の説明図。
【図3】 図1の止水材複合体1の使用方法の説明図。
【図4】 図1の止水材複合体1を取り付けたラス網4
及び生コンクリート11の断面図。
【図5】 図1の止水材複合体1をラス網4へ取り付け
る他の方法の説明図。
【図6】 本発明の第2の実施形態における止水材複合
体1の断面斜視図。
【図7】 従来のラス網104の側面図。
【図8】 図7のラス網104の断面図。
【図9】 従来の他のラス網104の断面図。
【符号の説明】
1:止水材複合体、 2:止水材、 2a:第1の止水材、 2b:第2の止水材、 2c:露出面、 3:耐水性フィルム、 4,104:ラス網、 5,105:網状部材、 6,106:開口部、 7:突出部、 8:溝、 9:底部型枠、 10:側部型枠、 11:生コンクリート、 12:凸状部、 13:芯材、 13a:上辺、 14:係止手段、 15:鉄筋、 116:リブ、 117:水膨張性ゴム、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート打ち継ぎ用のラス網に用いら
    れる止水材複合体であって、 ベントナイトを含み、可塑性及び水膨潤性を有する棒状
    の止水材の一部の面を、耐水性アルカリ分解物質によっ
    て被覆したことを特徴とする、止水材複合体。
  2. 【請求項2】前記止水材の一面を再湿接着フィルムによ
    って被覆したことを特徴とする、請求項1に記載の止水
    材複合体。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
    止水材複合体を、網状部材の長手方向全域に亘って連続
    するように取り付けたことを特徴とする、コンクリート
    打ち継ぎ用ラス網。
  4. 【請求項4】網状部材の長手方向全域に亘って連続した
    止水手段を有するコンクリート打ち継ぎ用ラス網であっ
    て、 前記止水手段は、第1の水膨潤性可塑性止水材又は水膨
    潤性定型止水材を前記網状部材の一方の面に取り付ける
    とともに、第2の水膨潤性可塑性止水材又は水膨潤性定
    型止水材を他方の面に取り付け、それらの止水材を前記
    網状部材の開口部において密着させることによって一体
    化したものであることを特徴とする、コンクリート打ち
    継ぎ用ラス網。
  5. 【請求項5】一体化された前記水膨潤性可塑性止水材又
    は水膨潤性定型止水材の外側が、耐水性アルカリ分解物
    質によって被覆されていることを特徴とする、請求項4
    に記載のコンクリート打ち継ぎ用ラス網。
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