JP3614495B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、集電体箔に正極活物質が被着された正極板と、集電体箔に負極活物質が被着された負極板と、セパレータとを捲回により積層してコイル状の電極板積層体を形成し、これを電池缶に収納したリチウムイオン二次電池に関し、特に、積層方向で押しつぶされた場合でも、安全に内部放電することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
非水系の電解液を用いるリチウムイオン二次電池は、高電圧、高容量、高出力でありながら重量が軽いため、携帯型電子機器の電源として採用されつつある。このようなリチウムイオン二次電池においては、一般に、正極の集電体としてアルミニウム箔を用い、これに正極活物質であるリチウム複合酸化物(LiCoO等)を含む材料を塗布して正極板を形成するとともに、負極の集電体として銅箔を用い、これに負極活物質である炭素を含む材料を塗布して負極板を形成し、両者の間にセパレータとして孔径が微細な多孔質ポリエチレン膜を介在させて渦巻き状に捲いた電極板積層体を、負極となる円筒形の金属電池缶に収納している。
【0003】
現在流通しているリチウムイオン二次電池における電極板積層体の構造としては、アルミニウム箔の両面に活物質被膜がある一枚の正極板と、銅箔の両面に活物質被膜がある一枚の負極板と、二枚のセパレータとを、負極板、セパレータ、正極板、セパレータの順に重ね、且つ負極板が外側になるようにして渦巻き状に巻いたものがある。また、アルミニウム箔の片面に活物質被膜がある二枚の正極板と、銅箔の両面に活物質被膜がある一枚の負極板と、二枚のセパレータとを、負極板、セパレータ、二枚の正極板(アルミニウム箔側同士を合わせて活物質被膜側を外側に向けて配置)、セパレータの順に重ね、且つ負極板が外側になるようにして渦巻き状に巻いたものもある。
【0004】
すなわち、一枚の集電体箔の両面に活物質被膜があるか、片面に活物質被膜のある集電体箔を二枚重ねるかの違いはあるが、いずれにしても、その電極板積層体は、正極活物質、正極側集電体箔、正極活物質、セパレータ、負極活物質、負極側集電体箔、負極活物質、セパレータ、正極活物質の順に積層されたものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなリチウムイオン二次電池には、回路の異常や誤った使い方などによって、正極と負極とが短絡して電池内部の温度が上昇した場合の安全性を確保するために、従来より、安全弁、温度ヒューズ、PTC素子等が備えてあるが、様々な使用環境や不慮の事故に備えて、より一層の安全対策が求められている。
【0006】
例えば、電池に導電体である釘等が刺し入れられると、この釘の先端は、負極である電池缶を貫通して負極となった状態で内部の正極板に接触するため、この釘を介した短絡が生じる。また、電池が外部から異常加熱されると、有機材料であるセパレータが先ず溶融するため、このセパレータによって絶縁されていた正極板と負極板とが接触して短絡が生じる。さらに、電池が電極板積層体の積層方向で押しつぶされると、電極板積層体の内周側に大きなストレスがかかってセパレータが破断し、正極板と負極板とが接触して短絡が生じる。
【0007】
このような短絡時には、電極板積層体を構成する部材の中でリチウム複合酸化物(正極活物質)の抵抗値が比較的高いため、短絡電流の通過によってリチウム複合酸化物の温度は上昇しやすい。そして、この昇温によって生じた熱で電池内部の有機溶媒が分解反応を起こしやすくなる。また、このような短絡が充電状態の電池に生じると、充電状態におけるリチウム複合酸化物は、リチウムがイオンとしてある程度抜け出ている不安定な状態にあるため、温度上昇によって分解されて活性な酸素を発生しやすく、この酸素によって、リチウム複合酸化物を被着させているアルミニウム箔や有機溶媒に反応が生じやすくなる。
【0008】
このようなことから、充電状態の電池に正極活物質と負極との短絡が生じることに伴う正極活物質の昇温によって、電池内部に大きなエネルギーが生じやすくなり、電池の安全性が確保でき難くなる。
したがって、様々な使用環境や不慮の事故に対応した安全対策としては、特に、充電状態で正極活物質と負極との短絡を生じさせないことと、前記短絡が生じた場合には正極活物質の昇温を抑えることが重要となるが、前記従来の構造ではそのための対策は施されていない。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、正負極板およびセパレータが捲回により積層されたコイル状の電極板積層体を有するリチウムイオン二次電池において、積層方向での押しつぶしにより短絡が生じた場合に、正極活物質の昇温を抑えて安全性を確保できるものを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、集電体箔に正極活物質が被着された正極板と、集電体箔に負極活物質が被着された負極板と、セパレータとが捲回により積層された電極板積層体を電池缶内に備えたリチウムイオン二次電池において、前記電極板積層体の内周部の正極板および負極板に集電体箔露呈部分が形成され、前記正極板の集電体箔露呈部分と前記負極板の集電体箔露呈部分との間に絶縁膜が配置され、前記電極板積層体の捲回中心に、筒体の周面に欠部が形成されたセンターピンを設けたことを特徴とするリチウムイオン二次電池を提供する。
【0011】
前記筒体とは、中空で軸方向両端が開放された管状のものであり、軸方向に垂直な断面外形は円に限定されない。また、前記欠部とは、筒体の外周面から内周面まで貫通する貫通穴のことを意味する。
筒体の厚さは特に限定されないが、欠部の面積との兼ね合いで、通常時に所定の強度を保持できて、且つ軸方向に交差する方向に所定の押しつぶし力がかかったときに共に潰れる程度の厚さとする。前記センターピンの材質は特に限定されないが、耐食性と強度とを兼ね備えた金属であるステンレス鋼が好ましい。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1のリチウムイオン二次電池において、欠部が筒体の軸方向に平行に延びるものであって、当該欠部を周方向に少なくとも一個有することを特徴とするものである。前記欠部は、筒体の長さ方向一端から他端に至るものであってもよいし、一端にのみ至るもの、両端ともに至らないものであってもよい。また、前記欠部が周方向に複数個有することが好ましい。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1のリチウムイオン二次電池において、欠部が筒体の軸方向と交差する方向に延びるものであることを特徴とするものである。前記欠部は、前記軸方向と直交するものであってもよいし、斜めに交差するものであってもよい。前記欠部の例としては、筒体が円筒である場合に、その断面円の円弧に沿って形成されたもの、および円周面に螺旋状に形成されているもの等が挙げられる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1〜3のリチウムイオン二次電池において、前記欠部の縁面を波状に形成したことを特徴とするものである。前記波状とは、基準線に対して振幅がある凹凸を意味し、その形状は三角波、矩形波、正弦波などいずれのものであってもよい。
【0015】
【作用】
請求項1〜4に係る電池によれば、当該電池が電極板積層体の積層方向(軸に交差する方向)で押しつぶされると、電極板積層体の内周側に大きなストレスがかかってセパレータが破断し、正極板と負極板とが接触して短絡が生じるが、その際にセンターピンも潰れて欠部の縁が外側に開き、電極板積層体を内周側から破断する。これにより、センターピンにこのような欠部がないまたはセンターピン自体を備えない構造のリチウムイオン二次電池と比べて短絡が促進されて広範囲に生じるため、正極活物質の抵抗値が集電体箔の抵抗値より高い場合であっても、当該正極活物質の単位体積当たりに流れる電流が少なくなって当該正極活物質の昇温が抑えられる。
【0016】
請求項2では、特に、筒体の軸方向と平行に延びる欠部が周方向に三つ以上あれば、押しつぶし方向が軸に交差するいずれの方向であっても必ずいずれかの欠部の縁が外側に開くため、前記作用が確実に得られる。また、前記欠部が二つの場合には、両者を周方向で対向配置しないことにより、押しつぶし方向が軸に交差するいずれの方向であっても必ずいずれかの欠部の縁が外側に開くため、前記作用が確実に得られる。
【0017】
また、請求項3によれば、押しつぶし方向が軸に交差するいずれの方向であっても必ず欠部の縁が外側に開くため、前記作用が確実に得られる。
また、請求項4によれば、潰れて外側に開いた欠部の縁が波状の突起となるため、電極板積層体が破断されやすいとともに、破断箇所が分散されやすい。これにより、前述のように正極活物質の単位体積当たりに流れる電流がより少なくなって、当該正極活物質の昇温がより一層抑えられる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施例に相当する円筒状のリチウムイオン二次電池の内側部分を示す横断面図であり、図2は、この実施例におけるセンターピンの作用を説明するための概要図である。
【0019】
これらの図から分かるように、この電池は、渦巻き状に捲回された電極板積層体1を、円筒形の電池缶2に収納した非水系リチウムイオン二次電池である。なお、図1には、電極板積層体1の内周部側のみが示され、外周部と電池缶は図示されていない。
電極板積層体1は、アルミニウムからなる集電体箔11aの両面に、LiCoOを含む材料が正極活物質11bとして塗布された一枚の正極板11Cと、銅からなる集電体箔12aの両面に、炭素粒子を含む材料が負極活物質12bとして塗布された一枚の負極板12と、正極活物質11bと負極活物質12bとの間に配置されたポリエチレン微多孔膜(膜厚35μm)からなる二枚のセパレータ13A,13Bと、内周側でセパレータ13A,13Bにそれぞれ連結されたイオン伝導性のないポリエチレン樹脂膜(膜厚12μm)からなる絶縁膜14A,14Bとで構成されている。
【0020】
この電極板積層体1の層構造は、内周部を除いて、セパレータ13B、負極活物質12b、負極側集電体箔12a、負極活物質12b、セパレータ13A、正極活物質11b、正極側集電体箔11a、正極活物質11b、セパレータ13B・・・の順になっている。
内周部については、正極板11Cに集電体露呈部分15が形成され、これより内側で対向する負極板12にも集電体露呈部分16が形成されている。正極側の集電体露呈部分15は、正極板11Cの両面の正極活物質11bを当該部分について被着しないことにより形成されている。同様に、負極側の集電体露呈部分16も、負極板12の両面の負極活物質12bを当該部分について被着しないことにより形成されている。
【0021】
そして、正負極の集電体箔露呈部分15,16に隣接する部分には、境界位置で各セパレータ13A,13Bに連結された絶縁膜14A,14B(イオン電導性のないポリエチレン樹脂膜)が配置されている。これにより、正負極の集電体箔露呈部分15,16に隣接するセパレータ(すなわち、絶縁膜14A,14B)は、両極の活物質間に介在するセパレータ13A,13Bより膜厚の薄いものとなっている。
【0022】
一方、電極板積層体1の捲回中心には、中空の円筒体の周面に軸方向と平行に延びる所定幅(円筒体が外径4.0mm、厚さ0.4mmの場合に例えば0.3mm)の欠部31を有するセンターピン3が挿入してある。このセンターピン3の欠部31は、円筒体の長さ方向の一端から他端まで同じ幅で形成されている。このセンターピン3は、電池缶内の内部圧力が上昇した場合に、電池缶内のガスを主としてその中空部から安全弁の方向へ導く流路の働きをするものであるが、前記欠部31の存在により、電極板積層体1が積層方向で押しつぶされた場合に後述のように作用するものであって、例えばSUS304等のステンレス鋼で作製されている。
【0023】
また、正極側集電体11a外面の、センターピン3の欠部31に対して絶縁膜14Bを挟んで対向する位置に、タブ5が固定してある。
したがって、電池が積層方向で押しつぶされた場合には、一般に、センターピン3に隣接する最内周の絶縁膜14A,14Bが受けるストレスが最も大きいことから、ここから順次外周方向へ絶縁膜14A,14Bの破断が生じるが、最内周である正負極の集電体箔露呈部分15,16では正負極の集電体箔11a,12a同士の短絡のみが生じて、正負極の活物質11b,12bの短絡は生じない。また、この時に、図2に想像線で示すように、センターピン3も潰れて欠部31の縁が外側に開き、電極板積層体1を内周側から破断するため、正負極の集電体箔11a,12a同士の短絡が促進されて広範囲に生じる。
【0024】
これにより、前記押しつぶしに関しては、短絡部分でも電流のほとんどが集電体箔11a,12aに流れ、またセンターピン3にも短絡電流が流れる可能性があるため、LiCoOからなる正極活物質11bに流れる電流は少なくなって、LiCoOの昇温が抑えられる。そのため、充電状態の短絡であっても、LiCoOの昇温に伴う酸素の発生およびこの酸素によるアルミニウム(正極側集電体箔)や有機溶媒(電解質溶媒)の反応が抑えられるため、電池内部に大きなエネルギーが生じることが防止されて、電池の安全性が確保される。
【0025】
なお、この実施例では、正負極の集電体箔露呈部分15,16の少なくとも外側に隣接するセパレータ(すなわち、絶縁膜14A,14B)の膜厚が、両極活物質間に介在するセパレータ13A,13Bより薄いものであるため、セパレータ13A,13Bをそのまま正負極の集電体箔露呈部分15,16の外側に延長した場合と比べて、同じ大きさの電池缶2に積層できる単位積層体の合計長さを長くすることができる。これによって、前述のように電池の安全性を確保しながら電気容量も大きくすることができる。
【0026】
図3は、本発明の第二実施例に相当する円筒状のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図であり、図は、図のA−A線断面である。また、図は、この実施例におけるセンターピンの作用を説明するための概要図である
のセンターピン3aは、前記第一実施例と同様にSUS304等のステンレス鋼で作製され、図およびから分かるように、前記欠部31と同じ、中空の円筒体の周面に軸方向と平行に延びる所定幅(円筒体が外径4.0mm、厚さ0.4mmの場合に例えば0.3mm)の割口32だけでなく、同様の幅で軸方向に平行に延びて円筒体の端面に達しないスリット33a〜33c,34a〜34cを有している。
【0027】
スリット33a〜33cは、軸方向に平行な一つの直線に沿って所定間隔を開けて直列に配置されており、スリット34a〜34cは、軸方向に平行な別の直線に沿って所定間隔を開けて直列に配置されている。割口32とこれらのスリット33a〜33c,34a〜34cは、センターピン3aの断面円において、その円周を三等分する配置となっている。
【0028】
このセンターピン3aによれば、に想像線で示すように、電池の押しつぶし方向がセンターピン3aの欠部の一つ(ここでは割口32)と一致する場合には、割口32の縁が内側に入って電極板積層体1Aを破断しなくなるが、これ以外のスリット33a〜33c,34a〜34cの縁が外側に開くため、押しつぶし方向によらずに電極板積層体1Aが確実に破断される。また、このセンターピン3aは、第一実施例のセンターピン3と比較して、電極板積層体1Aの円周方向に多数の短絡が生じる。
【0029】
は、本発明の第三実施例に相当する円筒状のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図である。
この図から分かるように、このセンターピン3bは、第一実施例のセンターピン3の欠部31の縁面が、長さ方向両端部を除いて三角波状に形成されたものに相当する。すなわち、このセンターピン3bの欠部35は、長さ方向両端部の平行部35aと中央部の波形部35bとで構成される。また、このセンターピン3bには、電極板積層体の捲回中心に挿入されやすくするために、長さ方向両端部に端部に向けて径が小さくなるテーパ部36が形成されている。
【0030】
したがって、電極板積層体の積層方向での押しつぶしに伴って、このセンターピン3bが潰れると、外側に開いた波形部35bの縁が鋸の歯状の突起となるため、第一実施例の場合よりも電極板積層体1が破断されやすいとともに、破断箇所が分散されやすい。
は、本発明の第四実施例に相当する円筒状のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図である。
【0031】
この図から分かるように、このセンターピン3cは、円筒体の周面に、その軸方向Lと斜めに交差する方向L(実際には螺旋となっている)に沿って延びて、長さ方向一端から他端に至る螺旋状の欠部37が形成されており、この方向Lに平行な長さ方向両端部の平行部37a,37bと、中央部の縁面が三角波状に形成された波形部37cとで構成される。また、図に示すように、この欠部37の螺旋は、長さ方向一端37Aから他端37Bまでの間で90°回転するように形成されている。また、このセンターピン3cにも、電極板積層体の捲回中心に挿入されやすくするために、長さ方向両端部に端部に向けて径が小さくなるテーパ部36が形成されている。
【0032】
したがって、電極板積層体の積層方向での押しつぶしに伴って、このセンターピン3cが潰れると、押しつぶし方向が軸に交差するいずれの方向であっても必ず欠部37の縁が外側に開くため、電極板積層体が確実に破断される。これに加えて、外側に開いた波形部37cの縁が鋸の歯状の突起となるため、電極板積層体がより一層破断されやすいとともに、破断箇所が分散されやすい。また、軸方向に延びる欠部を周方向に複数個設ける場合と比較して、周面の開口面積を小さくしながら、軸に交差するいずれの方向での押しつぶしに対応することができるため、厚さを薄くしても通常時におけるセンターピンの強度が確保されやすい。
【0033】
なお従来の構造の電極板積層体では、電池が電極板積層体の積層方向(軸に交差する方向)で押しつぶされると、その内側で正極活物質と負極板との短絡が生じるが、センターピンが潰れて欠部の縁が外側に開くことにより電極板積層体を内周側から破断することにより、センターピンにこのような欠部がないまたはセンターピン自体を備えない構造のリチウムイオン二次電池と比べて短絡が促進されて広範囲に生じる。これにより、正極活物質の抵抗値が集電体箔の抵抗値より高い場合であっても、当該正極活物質の単位体積当たりに流れる電流が少なくなって当該正極活物質の昇温が抑えられるため、電池の安全性は確保される。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4のリチウムイオン二次電池によれば、センターピンの形状を工夫することで、電池の積層方向の押しつぶしによって正極活物質と負極との短絡が生じても、当該正極活物質の昇温が抑えられる。そのため、充電状態で短絡が生じても、電池内部に大きなエネルギーの発生が抑えられて、電池の安全性を確保することができる。
【0035】
特に、請求項2および3のリチウムイオン二次電池では、前記効果が得られる確実性が高くなる。
特に、請求項4のリチウムイオン二次電池では、前記効果が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のリチウムイオン二次電池を示す概略横断面図である。
【図2】第一実施例におけるセンターピンの作用を説明するための概要図である。
【図3】本発明の第二実施例のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図である。
【図4】図3のA−A線断面である。
【図5】第二実施例におけるセンターピンの作用を説明するための概要図である。
【図6】本発明の第三実施例のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図である。
【図7】本発明の第実施例のリチウムイオン二次電池に使用されるセンターピンを示す正面図である。
【図8】四実施例におけるセンターピンの欠部を説明するための概要図である。
【符号の説明】
1 電極板積層体
1A 電極板積層体
2 電池缶
3 センターピン
3a センターピン
3b センターピン
3c センターピン
31 欠部
32 割口(欠部)
33a〜33c
スリット(欠部)
34a〜34c
スリット(欠部)
35 欠部
35a 平行部(欠部)
35b 波形部(欠部)
37 欠部
37a 平行部(欠部)
37b 平行部(欠部)
37c 波形部(欠部)
11C 正極板
11a 正極側の集電体箔
11b 正極活物質
12 負極板
12a 負極側の集電体箔
12b 負極活物質
13A セパレータ
13B セパレータ

Claims (4)

  1. 集電体箔に正極活物質が被着された正極板と、集電体箔に負極活物質が被着された負極板と、セパレータとが捲回により積層された電極板積層体を電池缶内に備えたリチウムイオン二次電池において、
    前記電極板積層体の内周部の正極板および負極板に集電体箔露呈部分が形成され、
    前記正極板の集電体箔露呈部分と前記負極板の集電体箔露呈部分との間に絶縁膜が配置され、
    前記電極板積層体の捲回中心に、筒体の周面に欠部が形成されたセンターピンを設けたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 前記欠部は筒体の軸方向と平行に延びるものであって、当該欠部を周方向に少なくとも一個有することを特徴とする請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記欠部は、筒体の軸方向と交差する方向に延びるものであることを特徴とする請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記欠部の縁面を波状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
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